今週の注目記事・第1位
「紀州のドン・ファンが本誌に語っていた“秘密”」(「週刊朝日」6/22号)
「新妻Sさん『夜の供述調書』」(「フライデー」6/29号)
「ドン・ファン怪死 家政婦の元夫を直撃&22歳妻の嘘を暴く」(「週刊文春」6/21号)
同・第2位
「新幹線殺人犯実父(52)語る『息子を捨てた理由』」(「週刊文春」6/21号)
同・第3位
「立派だったね、梅田耕太郎さん(享年38)」(「週刊現代」6/30号)
同・第4位
「五輪が危うい『小池百合子都知事』の『学歴詐称』騒動」(「週刊新潮」6/21号)
同・第5位「米朝首脳会談のウラで『消費税15%』背信の“日米合意”」(「週刊ポスト」6/29号)
同・第6位
「裏千家“大番頭”の『ワイロ授受』写真」(「週刊文春」6/21号)
同・第7位
「トヨタとソフトバンクが合併する日」(「週刊現代」6/30号)
同・第8位
「日大事業部『900億円』を操るアメフト部OBの黒幕」(「週刊文春」6/21号)
同・第9位
「巨人の一軍捕手が美女2人呼んで『全裸パーティ』」(「フライデー」6/29号)
同・第10位
「名医に聞いた『わが家の「常備薬」』」(「週刊現代」6/30号)
同・第11位
「『人間性も仕事も全然…俺はビートたけしを認めない!』」(「女性自身」6/26号)
同・第12位
「NEWS小山・加藤・手越と未成年ファンと“乱倫な日常”動画」(「週刊文春」6/21号)
同・第13位
「『大谷翔平』右ひじにメスで蒸し返される『二刀流批判』」(「週刊新潮」6/21号)
同・第14位
「EDを招く薬111種全実名」(「週刊ポスト」6/29号)
同・第15位
「ビタミンDでがんリスクが25%低下」(「週刊文春」6/21号)
【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!
大阪、京都で大きな地震が起こった。大阪は震度6弱というから阪神淡路大震災に次ぐ大地震である。
まだ余震があるというが、熊本大地震の時は2度目のほうが大きかった。日曜日にも関東地方でやや大きな地震があったが、巨大地震発生はいよいよ近づいてきていると思わざるを得ない。遅まきながら、自分の寝ている部屋の片づけを始めた。
さて、文春からいこう。文春によるとビタミンDを摂るだけでがんのリスクが25%低下するという。それもアンキモやイクラを食べずとも、お天道様の下を15分か20分歩くだけでビタミンDが生成されるというのである。日焼けが嫌な女性は、日陰の端っこで日光浴すればいいそうだ。やってみて損はない。
このところと現代とポストは薬の話が多い。ポストは「飲んだら勃たない「降圧剤」「胃薬」「鎮痛剤」111種の実名を挙げている。
これは日本性機能学会が発行している「ED診療ガイドライン」によるそうである。
この中に、高血圧の薬、アムロジピンというのがある。これは降圧効果が強く、ED薬にも血圧を下げる作用があるため、原則的に併用は禁止されているそうだ。
私はこの薬を長年飲んでいる。だからダメなのかと、なんとなく納得。このほかにも高コレステロール治療薬、鎮痛剤、うつや不眠症、胃薬にも勃起を妨げるものが数多くあるそうである。
気になる方は読んでみたらいかがか。
サッカーW杯が開幕したが、誰にいわせても、日本代表に望みはないようだ。その一番の理由を本田圭佑の「劣化」だという人が多いようだ。
新潮で釜本邦茂日本サッカー協会顧問は、「いまの本田はW杯のような高いレベルの試合では通用しません」とにべもない。だが本田を評価している西野朗監督は「本田と無理心中するつもりなんじゃないですか」(釜本)。
本田以上に心配なのは大谷翔平の故障である。右肘内側側副靭帯損傷で、これは「肘の側副靭帯の部分断裂だから、非常にまずいケガですよね」と新潮で大リーグ研究家の友成那智氏は顔をしかめる。
いまはPRP(多血小板血漿)療法をやり、3週間後に判断するということだが、「治ってもしばらくは本調子になりません。今シーズンは投手としては無理だと思います」(友成)。
こうなるとやはり二刀流は無理だったという批判が蒸し返される。だが辛口の張本勲氏も、肘だから走ることはできるから、下半身を鍛えろとエールを送る。「100年に一人の逸材」(張本)なのだから。
先週、未成年に飲酒をさせていたことを文春に報じられ、「NEWS」の小山慶一郎が一定期間の活動停止、その場にいた加藤シゲアキには厳重注意という処分が、ジャニーズ事務所から下された。
今週はやはり「NEWS」の手越祐也が、昨年12月下旬、六本木のバーで未成年と飲酒していた疑惑を報じている。
手越といた女性2人は当時19歳と17歳の未成年だったという。文春の取材に両事務所の対応が全く違った。17歳の女性のいた事務所は、本人たちは一滴も飲んでいないといっているので信じるしかないが、18歳未満で深夜に出歩くことは都条例に反すると、あっさりクビにしてしまったのだ。
ジャニーズ側は当然のことながら「ご指摘のような事実は確認されていない」と突っぱねた。
文春によると、こうしたタレント連中に女を紹介する「女衒」のような芸能事務所社長や実業家というのがいるそうだが、ジャニーズは一度その実態を調べてみたらどうだろうか。
次は女性自身から。
「なんであんな人があんなに買われるようになったのか。それはもちろん監督として外国でヘンに認められるようになっちゃったからなんだけど、そんなにすごい人物なのかと思う。まあ、個人の趣味だから大きな声では言えない話なんですけどね。僕はハッキリ言って嫌いです」
発言の主は脚本家の倉本聰氏(83)。嫌いだという相手はビートたけし。日刊ゲンダイの連載『ドラマへの遺言』で話したことを、女性自身が取り上げている。私も同感である。
以前にも書いたが、テレビのたけしの出ている番組を見ていても、滑舌が悪くて、私などは聞き取れない。
映画監督や俳優としてのたけしも、私は買わない。少し評価するのはポストの連載コラムである。
小説も意外に読める。この男は、やはり活字人間なのだ。直木賞でも目指して小説に本格的に取り組んだら、今のお寒いエンターテインメント小説の分野なら、ひょっとするかもしれない。
先週に続いて現代は、医者がどんな薬を「常備薬」にしているのかを特集している。
先週とあまり変わりはないが、風邪の初期には葛根湯エキス顆粒A、胃腸の調子が悪いときはガスター10か大正漢方胃腸薬、腹痛には正露丸がいいという。
疲れ目の目薬はサンテメディカル12、水虫には1,000円程度で買えるラミシールATクリームがいいそうだ。
虫刺されなどには、ベトネベートN軟膏AS。冬場の乾燥性皮膚治療薬にはウレパールプラスローション10だそうである。
ところで先週の水曜日に、有楽町の外国特派員協会で第2回の大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞の授賞式があった。
受賞者の森功さんに誘われ、久しぶりに出てみたが、懐かしい顔ぶればかりで、同窓会のようであった。
読者賞の受賞者は元読売新聞の清武英利氏。主催者としてあいさつしたノンフィクション作家の後藤正治氏、坪内祐三氏、作家の江上剛氏、講談社の常務になった渡瀬昌彦さん、個人事務所を始めた加藤晴之さん、山口正臣さんなどと話す。
森さんの『悪だくみ』(文芸春秋)は、加計学園問題を追ったノンフィクションだが、まだ進行中のものにノンフィクション賞を与えるというのは、私は寡聞にして知らない。
だが、いいではないか。低迷するノンフィクションを盛り上げるためには、こうした話題作があっていいと思う。
ところで、最近は大リーグの野球しか見ないが、かつての球界の盟主・巨人の凋落は目を覆いたくなる。
グラウンドで精彩がないのに、夜の呑み会では仲間たちとバカ騒ぎをして、しばしば顰蹙を買うのだから、なおさら始末が悪い。
フライデーは、6月11日未明、捕手の河野元貴(27)と、河野の後輩でプロ4年目の篠原慎平(28)が、知人たちと全裸パーティーを開いていたと報じている。
しかも、その時のバカ騒ぎを動画に撮り、自分のインスタグラムの承認制アカウントに堂々とアップしていたというのだから、大バカ者である。
巨人軍は2人を謹慎処分にしたが、もっと重い処分にしないとまた次のバカが出てくるのは間違いない。
さて、日大アメフト部の不祥事で、次々に「伏魔殿」の闇が暴露されてきている。中でも外部委託業務などを一手に担う「日本大学事業部」が、田中理事長たちのカネを産む打ち出の小槌である。
そこを牛耳るのがアメフト部OBの井ノ口忠男(61)という人物だというのは、多くの週刊誌で報じられている。今回文春は、年間10億円ともいわれる日大の広報予算の大半を握っている井ノ口氏の実姉が経営する広告会社に焦点を当てている。
看過しがたいのは、宣伝・広報にカネをつぎ込んで、日大の広報は慢性的な予算不足に陥っているが、「そのため今年度から“広報関係業務共同化”の名目のもと、日大の学生から一人二千円、日大グループの高校生は五百円、中学生は三百円を目安に、いわば“人頭税”という形で広報予算を徴収し始めた」(文春)というのである。
国や地方からの補助金、学生たちの授業料で甘い汁を吸ってきた「黒幕たち」を、このまま放置しておいていいわけはない。日大生よ立ちあがれ!
このところ、自動車産業の黄昏を云々する本がよく出されている。田中道昭氏というマージングポイント代表が書いた『2022年の次世代自動車産業』(PHPビジネス新書)も、その一冊である。
その田中氏とソフトバンクの社長室長だった嶋聡氏が現代で、トヨタとソフトバンクが合併する日について語り合っている。
ここでは、田中氏のこの言葉だけを紹介しておこう。
「田中 ライドシェア(相乗り=筆者注)の会社は航空、鉄道、クルマ、自転車までをすべてITでくっつけようとしている。そうなるとその後は、アマゾンのような生活サービスや保険のような金融もくっついてくる。やがて自転車から飛行機まで月額料金1万円ですべて乗り放題なんてサービスも出てくるでしょう。
次世代の自動車産業でもトヨタが覇権を握ろうとするなら、このライドシェアに自ら参入しようとするくらいの気構えが必要です。いやトヨタは日本の産業や雇用を守るという使命も背負っている会社なのですから、それ以上のグランドデザインを描かなくてはならない」
こうなる前に、まだまだやるべきことはある。
自動運転車の安全性だってまだ確立されていない。90年代、これからはあっという間にIT時代が来て、紙の本などなくなるといっていたのはマイクロソフトであった。
それから20年経っても、デジタル書籍は紙の本や雑誌を追い抜けない。
IT至上主義者のいうことなんぞ、話三分の一と思って聞いていればいい。
ソフトバンクの孫正義の「野望」にやすやすと乗ると、バカを見るのはトヨタのほうであろう。私はそう考えている。
文春が、茶道の裏千家に、組織を私物化し私腹を肥やしている人間がいると報じている。
事務方のトップで事務総長のA氏と匿名にはなっているが、目前の袱紗の前でニヤリとしている写真(目線は入っている)が掲載されているから、その世界ではすぐわかる人物なのであろう。
家元の十六代千宗室に信頼され、「家元宛の手紙を勝手に確認したり、決済印を勝手に押印したり、専横を極めています」(裏千家職員)と、“裏の支配者”になっているというのである。
最上位の資格を取得する際には、家元の推薦が必要だが、この十数年、A氏がこの推薦の権限を握り、会員に対して、A氏が推薦する代わりに自分にも家元に収める挨拶料と同額を払えと要求しているというのだ。
こうした家元制度のところではよく聞かれる「醜聞」だが、こうした話が出ること自体、裏千家・千宗室家元の恥ではないのか。
トランプと金正恩の首脳会談の成否が喧しい。私は、圧倒的に金正恩の優勢勝ちだと思っている。
時期もやり方も明言せずに「非核化」を認めさせた金に、トランプは早速、米韓軍事演習を止めると明言した。
トランプにとって、金正恩と会って話しただけで、あとは良きに計らえで十分なのであろう。
おそらく金は、朝鮮戦争が終結したら平壌にトランプタワーを作りたいとでもいったのではないか。
そうすれば、アメリカは少なくとも、トランプが在任中は北を爆撃することができなくなる。
そんな動きに大慌てしているのが安倍首相である。トランプが拉致問題を金に話したといい、金側は、拉致問題は解決済みといわなかったと報じられると、これこそ国民にモリ・カケ問題を忘れさせる好機だと、日朝会談に前のめりになってしまった。
後先を考えない男である。拉致問題では、お互いに詰めなくてはならない問題が山積している。
金正恩に会えたはいいが、残念ながらその人たちは今はもういないといわれたら、どうするつもりなのだろう。
物事は、トランプのように拙速では事を仕損じるのだ。
その上、ポストによると、トランプは、拉致問題をいったのだからと、これからの非核化についての資金援助を求められているだけではなく、原則防衛費はGDPの約1%から、NATO諸国並みの2%に倍増し、アメリカから戦闘機や空母を買えと要求されているというのである。
日本はアメリカのATMなのだ。トランプのポチである安倍は、それに異を唱えることもできずに、唯々諾々と従うと、来年消費税を10%に上げても足りず、すぐ15%にするのではないかとポストは見ている。
それに、たとえ15%に上げることを決めても、それを実施し、アメリカに莫大なカネを払うのは自分ではなく、次の政権だ。
野党も、メディアも、ここで一度立ち止まって、安倍政権がやってきたことをじっくり検証してみる時期である。
嘘と誤魔化しの政権運営は、もっときちっとした形で徹底的に批判されなければならない。
戦後最悪の政権であることを、国民にハッキリわからせるにはどうしたらいいのか。衆知を集めて真剣に考えるときは今しかない。
今、一人の嘘つき女を新潮が批判している。小池百合子都知事の「学歴詐欺」についてであるが、もともとの出所は今月の文藝春秋だ。ノンフィクション・ライターの石井妙子氏が、小池の売り物である「カイロ大学を首席で卒業」が偽りだと、当時同居していた女性に証言させているのである。
カイロ大学側は昔から、メディアの問い合わせに「小池は卒業している」と答えているが、これを読む限り、父親が当時、かなり情報相などの要人に食い込んでおり、なんらかの“配慮”があったのではないかと思わせるものがある。
新潮は説明責任を果たせという。首席というのは大いに疑問だが、カイロ大学が卒業しているという以上、小池がこれについて説明するとは思えない。
だが、質問された小池は、卒業したことは間違いないが、首席というのは……と口を濁した。
語るに落ちたのではあるが、これをもって知事から引き下ろすことができるかというと、無理であろう。
さて、6月9日、東海道新幹線東京発大阪行き「のぞみ265号」車内で無差別乗客殺傷事件が起きた。
女性2人にいきなり襲いかかり、凶行を阻止しようとした会社員・梅田耕太郎さん(38)が、ナイフで十数カ所を刺されて死亡した。
逮捕されたのは小島一朗容疑者(22)で、犯行後、「むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった」と話しているという。
小島のことは後で触れるとして、女性2人を助けようとして、刺されて亡くなってしまった梅田さんに、日本中から同情と、その勇気を称える声が上がっている。
現代によれば、梅田さんは地元の小学校始まって以来の秀才といわれ、神奈川県の名門栄光学園を出て、東京大学の工学部に入学したそうである。
がり勉ではなく高校時代はスポーツにも熱心で、大学でもテニスサークルの活動にも熱を入れていたという。
その上、子どものころから正義感をもった人間だったと、小学校の頃を知る人間は語っている。
父親は日本経済新聞の元取締役だったそうだ。東大を出て、大学院に進み、博士課程の特別研究員になっている。
研究者として将来を嘱望され、プラズマ核融合での成果もあげているそうである。
その後、京セラからSABIC、そしてBASFジャパンへと職場を移るが、謙虚で経歴をひけらかすこともなかったという。
結婚した夫人は関西だったので、週末、関西に行っていたが、「一緒に暮らしたい」と同僚に話していたそうである。
事件の日も、夫人が待つ兵庫に帰る途中だったという。
栄光学園の教育理念は「Men for others」というそうだ。見ず知らずの他人を助けるために危険を顧みず、殺人者に立ち向かった梅田さんは、この理念を見事に実践したのである。
惜しい人をなくした、そう思う。
さて、では殺人者のほうはどんな人間なのか。文春によると、小島は両親、特に父親と折り合いが悪く、公立中学に進学するが、やがて不登校になってしまったそうだ。
中二の時、新学期なので新しい水筒が欲しいといわれ、姉には新しい水筒、彼には貰い物の水筒を渡したら、夜中に、両親の部屋に押し入って来て、包丁や金槌を投げつけてきたことがあったと、父親が話している。
これが決定的になり、母親が「父親との相性が悪くて困っている」と、自分が勤めている自立支援NPOに相談し、そこで預かってもらう。中学、定時制高校、職業訓練所に通い、在学中に取得した電気修理技師の資格を活かして、埼玉県の機械修理工場に就職し、独り暮らしを始めた。
NPOの三輪憲功氏は、手のかからない子で、成績はオール5で4年かかるところを3年で卒業し、他人とトラブルを起こしたこともないと話す。
機械修理会社の社員も、理解力が高く、人間関係も特に問題はなかったといっている。しかし翌年、小島は退社してしまう。
再び実家で引き籠り状態になり、家出を繰り返すようになる。その後、社会復帰を目指して昨年11月から障害者支援施設で働き始めるが、1カ月もしないうちに「ホームレスになりたい」という理由で来なくなってしまう。
昨年末から「自殺をする」といって家を出て、野宿をしながら長野県内を転々としていたそうだ。そして6月9日に凶行に及ぶのである。
メディアの取材に、父親は息子のことを「一朗君」といって波紋を呼んだ。文春にも、「じゃあどういう言葉が正しいんですか。(記者から)『お父さん』と言われると、最初に出ちゃうのが『生物学上の生みの親』なんですよ」と答えている。
虐待やネグレクトがあったのかという質問には、
「虐待はありえない。この(夫婦の寝室で暴れた)とき、うちの子がお巡りさんに『虐待を受けている』と言ったんですよ。でも、アザとかケガはないから(警察も信じなかった)。その日が、僕が決断した日ですよ。(息子への)教育を放棄した。彼のやりたいことをやらせましょう。外の空気を吸って自立を証明しろ、と」
以来、法事などを含めて4回しか会っていないという。「親子関係はない」「父親のことは嫌いだったと思いますよ」「取材を受けることが僕の贖罪です」と、時折笑顔を見せながら父親は話したそうである。
特異な親子関係といってもいいのかもしれないが、実は、息子は5歳の頃に児童保育所から発達障害ではないかと指摘されていたのだ。
アスペルガー症候群は発達障害のひとつで、神戸連続殺傷事件を起こした少年Aなど、凶悪犯罪を起こす少年たちに多いなどと巷間いわれている。
だが、私の友人で、この問題に詳しい草薙厚子氏は『となりの少年少女A』(河出書房新社)で、発達障害の少年少女が犯罪を起こす率は少なく、かえって被害者になる可能性のほうが高いと書いている。
発達障害というのは「早期発見」と「早期治療」が重要で、家族だけで解決が難しい場合は、専門機関に相談しケアが必要。しかし、児童精神科医の数は全国でも60名程度で、主要大学にすら、こうした分野を担う講座が常設されていないという。
小島容疑者の父親も、病名を聞いたのは息子が高校生のとき、妻から聞いたが、「なんて病気なの?」と聞いただけで終わっているようである。
私が聞いているところでは、発達障害の人は優秀な人が多いそうだが、集団生活がなかなか難しい人も多いようだ。だが最近では、企業でも発達障害の人を積極的に受け入れ、活用するところが増えてきている。
小島容疑者も成績はよかったそうだ。もし、両親が早期に、医師やそうした機関と相談して息子をケアしていれば、このような事件を起こすに至らなかったのではないだろうか。
今週の第1位も、やはりこの事件である。先週も書いたように、紀州のドン・ファンこと野崎幸助氏「怪死事件」は、やはり解決まで長引きそうである。
50億円ともいわれる遺産。結婚して数か月の55歳年下の妻。月に10日ぐらい東京から通っているという60代の家政婦には、覚せい剤で逮捕されたことがある前夫がいる。
野崎氏が亡くなる前には、彼が可愛がっていた愛犬が突然死んでいるのだが、覚せい剤で殺された可能性もあると、警察が遺体を掘り起こして調べている。
さまざまな登場人物。「死ぬまでSEXすることが生き甲斐」と豪語していた野崎氏の話題性。
多くのミステリーファンを巻き込み、謎が謎を呼び、日本中が注目しているが、真犯人は誰なのか、何のために殺したのか、今夜も眠れない。
文春は、家政婦の前夫にインタビューしている。このX氏、和歌山県警の殺人課の刑事がきたことを認めている。
社会部記者は、室内外に設置されている約40個の防犯カメラの解析が終わり、妻と家政婦以外の第三者の侵入や覚せい剤混入は考えられないと、捜査幹部はいっているそうだ。だが、捜査は長期化し、夏までかかるだろうともいっているそうである。
現代の記者は、Sに改めて事件のことを聞いた。
もちろん彼女は「自分はやっていない」といい、この家は誰でも簡単に出入りできたと、第三者の可能性を示唆しているのだ。
防犯カメラについては、
「去年、強盗が入ったときも防犯カメラがうまく作動していなかった。GW中も社長の愛人らしき人たちが何人も出入りしていたし、知らないおばさんが家にいて『新しい家政婦です』って名乗られることもあった」
このへんは、捜査を取材している記者とは見方が違っている。
37億円ともいわれる相続についても、「正直そんなにないと思う、会社の経理の人も、赤字があるので整理したとしても10億円ぐらいじゃないかといっていた」とSが話している。
ここでの注目点は、Sが、野崎との夫婦生活は、「夫婦関係というよりも介護」という感じだったと語っていることである。
紀州のドン・ファンと謳われ、死ぬまでSEXの代表のように自著でも豪語していた野崎氏だが、どうやらその実態は「粉飾」されていたようである。
週刊朝日オンラインでは、Sの「介護」の実態をこう書いている。
通夜に出席した親族はこういっている。
「幸助は脳梗塞を2回やり、よちよち歩きの状態でそう先は長くない。身体障害者の手帳も持っており、覚せい剤なんかやるワケない」
脳梗塞は1度目は軽いときもあるが、2度目は助かっても重い障害が残ることが多い。私の友人のノンフィクションライターも、2度目で手術して、リハビリを続けているが、身体も口も思うようにはならない。
野崎氏の会社の従業員もこう語る。
「社長は病気のせいで年中、大も小もオムツに漏らす。オムツで吸収しきれなくなり、床やお風呂にこぼすこともあった。そのたび、家政婦や従業員に掃除させた。車を運転していても、ブーって漏らす。だから2階の社長の寝室は臭いがひどく、奥さんは『あんな部屋上がりたくない』『車で漏らして臭かった』と毛嫌いしていた。奥さんは次第に社長と住むのを嫌がり、月100万円の小遣いをもらうと、モデルの仕事が入ったと東京にさっさと帰っていた」
自著に、バイアグラなんか飲まないでも日に3回は新妻とできると書いていたのは、どうやら彼の“願望”だったようである。
フライデーのインタビューでもSは、「(野崎氏と)セックスは1回もしていない」と話している。
「昨年末に出会い、2月に入籍しましたが、結婚前からセックスはしたことがありません。社長の名誉のために言いますが、オンナ好きだったことは間違いありません。
でも私が出会った頃にはもう、社長はできなくなっていたんです。もちろん、ベッドに呼ばれることは何度も何度かありました。ただそれも、『手を握っていて』とか『一緒に寝て』とか『ほっぺにチューして』と言われるだけで、セックスを求められたことはありません。
一度だけ、『抜いて欲しい』と頼まれたことがあったので、『頑張るね』と言って手でしたことがあるんですが、それでもダメで、『社長、やっぱり歳だよ』と言ったら『そうか』と」
哀しい話ではないか。身につまされて涙が出る。
こうしたことを含めて、ここへきてにわかに「自殺」ではないのかという見方もささやかれているようである。
女とSEXすることだけが生き甲斐だった男が、自分の意のままにならない萎びたムスコをじっと見て、生きていても仕方がないと自ら死を選んだのではないかというのだ。
今は、注射一本打てば24時間勃起し続けるED薬もあるそうだが、日に3回がノルマ、SEXするために稼いできた男にとって、そんなものまで使ってSEXするのは、これまでの自分の人生を全否定するようなものだったのかもしれない。
警察は、何十本もあるビール瓶を調べて、覚せい剤が付着していないかと調べているそうである。
殺人、それも妻と家政婦に絞り込んでいるそうだ。
意外に単純な事件なのか、それとも二重三重に伏線が張られている複雑な事件なのか。
全面解決には、まだまだ時間がかかりそうである。
【巻末付録】
まずは現代から。巻頭は「独占掲載 女優・原節子の『秘蔵写真』」。もちろんヘア・ヌードではない。
少しバタくさいが美人である。あの頃の監督の小津安二郎、俳優の佐野周二、みないい男である。
先日、北鎌倉へ遊びに行った。作家・立原正秋の住んでいた梶原という地を、化粧(けわい)坂を登って、行ってみた。
立原が時々顔を出したそば屋で、往時を知っているおばあさんから立原の話を聞いた。
小津の映画なら、このそば屋のおかみは原節子だろうな。北鎌倉は今でも、原節子がひょっこり顔を出しそうな、そんな雰囲気が至る所にある。
後半は「挑発ランジェリー 板野友美」。可愛い子である。「人気アイドルグループ『夢見るアドレセンス』メンバー 京佳」。袋とじは「現役アイドルがうっかり『素人ナンパAV』出演 衝撃映像を“顔出し”徹底検証」。この子は、国民的アイドルにいて、今は一流ファッションモデル誌のモデルとして活躍している、あの子ではないかと検証したというのである。
それも間違いなく本人だそうだ。私にはまったくわからないが、そのファッション雑誌のグラビアを一緒に付けてくれればいいのに。
ポストは、前半、「『“独り飯”が寂しいです』ユン・チェヨン」「河合奈保子」。もちろんヘア・ヌードではない。
後半は「垂涎のヒップライン 窪真理」。お天気お姉さんとして愛され、今は女優だそうだ。
袋とじは「VRエロ動画入門」。最近はバーチャルリアリティのエロ動画が簡単に見られるらしい。
だけどゴーグルをつけて、AVを見てというのは、なんだかめんどくさい気がするのだが。
これを見ながら外を歩いたら、どうなるのかね。
まあいい。今週も決定打に欠けて、引き分け。
(文=元木昌彦)