料理がグッとラクになる! 知らなきゃ損する最新・電気調理鍋、「家電のプロ」おすすめの10点【アイリスオーヤマ・ブルーノ・シャープほか】

 情報も種類もたくさんありすぎて、どれを選んだらいいか混乱してしまう家電。いったい何を基準にどれを買えばいいの!? とにかく面倒くさがりな編集者・くさ子とドケチなライター・ケチ美が、家電コーディネーター・戸井田園子さんに、いま話題の製品や間違いのない製品を聞きました。

 第6回は、日本で暮らすなら何はなくともとりあえず炊飯器⋯⋯って本当? 新生活家電の新常識をご紹介します。

「一人暮らしは小さめの洗濯機」の常識にひそむ大きな落とし穴!

ライター・ケチ美(以下、ケチ美) 一人暮らしを始めたり、子どもが進学してお弁当が必要になったり、春は生活スタイルが変化する季節。新しい家電や家具など何かと物入りですよね〜。

戸井田園子さん(以下、戸井田) そうですね。初めての一人暮らしというと、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、電子レンジをセットに買ってしまいがち。

編集者・くさ子(以下、くさ子) えっ、ダメなんですか? 私もそうでしたけど。

戸井田 冷蔵庫、掃除機はないと困るかもしれません。でも、洗濯機と炊飯器はどうでしょう。洗濯機は最近はコインランドリーが充実しているので慌てて買わなくてもいい家電のひとつになりつつあります。

くさ子 いや、でも毎回コインランドリーに行くのはめんどいですよ。

戸井田 そういう気持ちもわかります。では、買うならどんな洗濯機を買うか。

ケチ美 一人なら小さくていいですよ。そのほうが安いし。

戸井田 いや、実は一人暮らしのほうが平日に家事をする時間がないので、1週間に1〜2回、まとめ洗いをする人が多いんです。だからむしろ大きめのほうがいい。それに、帰る時間が遅いと干している時間もないですし、女性の一人暮らしだったら防犯上ベランダに干したくない。と考えると、一人暮らしほど6〜7キロはある洗濯乾燥機がおすすめ。4〜5キロの安いものを買うと結果的に生活にしわ寄せが来るので、意外としっかり投資したほうがいいと思います。

ケチ美 言われてみればそうですが、お金がかかりますね(涙)。

意外と使わない炊飯器よりも「電気調理鍋」

戸井田 もうひとつ誤解が多いのが炊飯器。

ケチ美 とりあえず白米は基本ですよね~。新生活と炊飯器はセット。

戸井田 でも、一人暮らしの経験がある人にヒアリングをすると、炊飯器は持っていてもあまり使わないという人がたくさんいるんです。なぜなら、おかずを作れないから。だったら「白米だけ炊いて惣菜は買えばいいじゃない」と言うと、「それなら、ごはんもついている弁当を買う」と言う。確かにそうですよね。また、若い世代は自分で作るなら麺類、そうでなければ外食という人も多い。そうなると「本当に炊飯器は必要ですか?」となる。

くさ子 よくわかります。炊飯器は意外と使わない!

戸井田 そこでご紹介したいのが、炊飯器よりも電気調理鍋です。ごはんが炊けておかずも作れて便利。ファミリーサイズだけでなく、一人暮らしにぴったりのコンパクトサイズが販売されているんですよ。

くさ子 電気調理鍋はノーチェックでした。気になる。

戸井田 まず最初にご紹介するのが、レコルトの「Compact Rice Cooker(コンパクト ライスクッカー)」。多機能炊飯器なので調理鍋としても使えます。お手頃でメーカー希望小売価格8,800円(税込)。

ケチ美 お手頃!

戸井田 シロカの「電気圧力鍋」も1万円台で購入できます。容量2リットルサイズが一人暮らしにぴったり。

くさ子 どうせなら、ごはんもおかずもいっぺんにできるとラクなんですけどね〜。

戸井田 シャープ「ヘルシオ ホットクック」ならできますよ。いろいろなサイズがありますが、一人暮らしなら1リットルのコンパクトサイズでいいでしょう。蒸しトレイを使って上下2段で調理ができますし、予約調理もできるので、朝仕込んでおけば帰宅時間に夕飯ができあがります。自動でかきまぜてくれるなど機能が多い分、値段がお高めで3〜4万円台。

くさ子 これは便利。自炊する気が起きる!

戸井田 ガス調理と比べてそばに付いていなくていいので、作っている間、ほかのことができるところがメリット。火加減も自動コントロールだから料理初心者でも失敗がない。小さいお子さんがいるご家庭だと、一緒に公園に行く前に仕込んでおけば、帰宅後すぐに昼ごはんが食べられて便利。

ケチ美 あーわかる。帰ってきてすぐ食事を催促されるとイラッとしますね。そのイライラが解消されると思えば、3〜4万円台はアリかも。

戸井田 炊事力がまったくない人に人気なのはホットプレート。これがあれば焼きそば、焼き肉など友だちが来たときに簡単に楽しめる料理ができますし、食パンを乗せたらトースターとしても使えます。人気なのがBRUNO(ブルーノ)の「コンパクトホットプレート」、9,680円 (税込)。

くさ子 これはテーブルに置きっぱなしでもかわいいですね。

戸井田 タイガー「ダイニングプレート」も便利。深さがあるので鍋料理もできる。1万円を越えるのでブルーノよりは若干高めですが、ヒーターの入り方がしっかりしていて焼きムラなどがないので、長い目で見れば十分に元は取れるはず。

ケチ美 数千円の違いで長くしっかり使えるなら許容範囲です!

戸井田 変わったところでは、ラドンナ「Toffy 卓上電気こんろ(K-SV1)」もあります。やかんをのせてお湯も沸かせるし鍋もできる。網があればパンやお餅も焼けるし、コンビニで売っているアルミ鍋の鍋焼きうどんものせられる。1台あれば万能。4,000円(税抜)と安い!

ケチ美 これはすごい、安い上に汎用性が高い! レトロなデザインもいい!

戸井田 ほかにも、アイリスオーヤマの「電気圧力鍋」などもあります。調理家電=トースター+炊飯器という思い込みはやめて、自分の調理スキルに合った使いやすい製品を選ぶといいと思います。そのほうが食生活にバリエーションが出ますよ!

戸井田 もうひとつ食生活を支える家電としてほしいのが電気ケトル。お湯を沸かす機能にしぼったシンプルな製品から、温度設定機能や保温機能が付いている製品など種類もサイズも豊富。目的や予算に応じていろいろ選べます。高い製品でもせいぜい1万円台で手に入ります。

ケチ美 電気ケトルは私も持っています。一番安いのを買いましたが実質0円レベルに毎日使ってますね。

戸井田 トレンドはテーブルに置いておきたくなるようなデザインがオシャレなもの。たとえば、レコルトの「クラシックケトル クレール」や、イタリアのブランド、デロンギの「電気ケトル」はいろいろなデザインが出ています。

くさ子 かわいい。テーブルに置いておきたい。置きっぱなしにできる家電、大好きです!

戸井田 デザインより機能で選ぶなら、象印やタイガーがいいですね。象印「電気ケトル(CK-AX08、CK-AX10)」は、倒れてもこぼれにくい「転倒湯もれ防止構造」、外側が熱くなりにくい「本体二重構造」になっていて、小さなお子さんがいても安全。さらに、約90℃で約1時間保温する「1時間あったか保温」やコーヒーを淹れるのに便利な「ハンドドリップモード」など機能もりだくさん。

くさ子 保温機能はほしい! 焼酎お湯割りが好きなので、追加するたびにいちいち沸かすのは面倒なんです。

戸井田 お湯割りを作りたいなら温度設定ができるものもいいですよ。ティファールの「アプレシア エージー・プラス コントロール 0.8L」は7段階の温度設定ができるので、お湯割りやコーヒーを作るのにちょうどいい。ティファールは丸洗いできる「ウォッシャブル 0.8L」もあります。

ケチ美 電力消費量に差はありますか?

戸井田 電力消費量はどの製品も大差ありません。だから、お湯が沸くスピードも、安い製品も高い製品もあまり変わらないですね。それよりは安全性や使い勝手で選ぶといいと思いますよ。

ケチ美 昔は電気ポットが主流だったと思いますが、今はなぜ電気ケトルなんですか?

戸井田 消費者調査をすると、年齢が上がれば上がるほど電気ポット、下がれば下がるほど電気ケトルを支持しているようです。家にいる時間が長い人は常にお湯が沸いていたほうが楽だし、昔から慣れているというところもあるでしょう。若い世代は、少量ずつ、その都度沸かしたフレッシュなお湯でコーヒーや紅茶を飲みたいと考えているようです。

 そんな中、若い世代に支持されてる電気ポットが「STAN.(スタン)」の「電動ポット(CP-CA12)」。1.2リットルというコンパクトサイズで、忙しい朝も前の晩に沸かして保温しておける。

 赤ちゃんのミルク作りにも便利な70℃保温設定もあります。価格は約1万5000円。スタンはシリーズで「ホットプレート(EA-FA10)」も出ています。

くさ子 象印なのにデザインがスタイリッシュですね! オシャレ~。

ケチ美 いろいろ見たけど、私は卓上電気こんろが気になったな。手持ちの鍋が生かせるところがいい。そして何より安い!

くさ子 私はやっぱりボタンひとつでごはんもおかずもできるホットクックですね。電気ケトルは1時間保温できる象印。簡単料理と焼酎お湯割りがあれば、充実したおこもり生活が送れそうです!

戸井田園子(といだ・そのこ)
家電コーディネーター。All about家電ガイド。大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。現在は、雑誌・新聞・テレビなどで活躍中。夫と息子の3人暮らし。

料理がグッとラクになる! 知らなきゃ損する最新・電気調理鍋、「家電のプロ」おすすめの10点【アイリスオーヤマ・ブルーノ・シャープほか】

 情報も種類もたくさんありすぎて、どれを選んだらいいか混乱してしまう家電。いったい何を基準にどれを買えばいいの!? とにかく面倒くさがりな編集者・くさ子とドケチなライター・ケチ美が、家電コーディネーター・戸井田園子さんに、いま話題の製品や間違いのない製品を聞きました。

 第6回は、日本で暮らすなら何はなくともとりあえず炊飯器⋯⋯って本当? 新生活家電の新常識をご紹介します。

「一人暮らしは小さめの洗濯機」の常識にひそむ大きな落とし穴!

ライター・ケチ美(以下、ケチ美) 一人暮らしを始めたり、子どもが進学してお弁当が必要になったり、春は生活スタイルが変化する季節。新しい家電や家具など何かと物入りですよね〜。

戸井田園子さん(以下、戸井田) そうですね。初めての一人暮らしというと、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、電子レンジをセットに買ってしまいがち。

編集者・くさ子(以下、くさ子) えっ、ダメなんですか? 私もそうでしたけど。

戸井田 冷蔵庫、掃除機はないと困るかもしれません。でも、洗濯機と炊飯器はどうでしょう。洗濯機は最近はコインランドリーが充実しているので慌てて買わなくてもいい家電のひとつになりつつあります。

くさ子 いや、でも毎回コインランドリーに行くのはめんどいですよ。

戸井田 そういう気持ちもわかります。では、買うならどんな洗濯機を買うか。

ケチ美 一人なら小さくていいですよ。そのほうが安いし。

戸井田 いや、実は一人暮らしのほうが平日に家事をする時間がないので、1週間に1〜2回、まとめ洗いをする人が多いんです。だからむしろ大きめのほうがいい。それに、帰る時間が遅いと干している時間もないですし、女性の一人暮らしだったら防犯上ベランダに干したくない。と考えると、一人暮らしほど6〜7キロはある洗濯乾燥機がおすすめ。4〜5キロの安いものを買うと結果的に生活にしわ寄せが来るので、意外としっかり投資したほうがいいと思います。

ケチ美 言われてみればそうですが、お金がかかりますね(涙)。

意外と使わない炊飯器よりも「電気調理鍋」

戸井田 もうひとつ誤解が多いのが炊飯器。

ケチ美 とりあえず白米は基本ですよね~。新生活と炊飯器はセット。

戸井田 でも、一人暮らしの経験がある人にヒアリングをすると、炊飯器は持っていてもあまり使わないという人がたくさんいるんです。なぜなら、おかずを作れないから。だったら「白米だけ炊いて惣菜は買えばいいじゃない」と言うと、「それなら、ごはんもついている弁当を買う」と言う。確かにそうですよね。また、若い世代は自分で作るなら麺類、そうでなければ外食という人も多い。そうなると「本当に炊飯器は必要ですか?」となる。

くさ子 よくわかります。炊飯器は意外と使わない!

戸井田 そこでご紹介したいのが、炊飯器よりも電気調理鍋です。ごはんが炊けておかずも作れて便利。ファミリーサイズだけでなく、一人暮らしにぴったりのコンパクトサイズが販売されているんですよ。

くさ子 電気調理鍋はノーチェックでした。気になる。

戸井田 まず最初にご紹介するのが、レコルトの「Compact Rice Cooker(コンパクト ライスクッカー)」。多機能炊飯器なので調理鍋としても使えます。お手頃でメーカー希望小売価格8,800円(税込)。

ケチ美 お手頃!

戸井田 シロカの「電気圧力鍋」も1万円台で購入できます。容量2リットルサイズが一人暮らしにぴったり。

くさ子 どうせなら、ごはんもおかずもいっぺんにできるとラクなんですけどね〜。

戸井田 シャープ「ヘルシオ ホットクック」ならできますよ。いろいろなサイズがありますが、一人暮らしなら1リットルのコンパクトサイズでいいでしょう。蒸しトレイを使って上下2段で調理ができますし、予約調理もできるので、朝仕込んでおけば帰宅時間に夕飯ができあがります。自動でかきまぜてくれるなど機能が多い分、値段がお高めで3〜4万円台。

くさ子 これは便利。自炊する気が起きる!

戸井田 ガス調理と比べてそばに付いていなくていいので、作っている間、ほかのことができるところがメリット。火加減も自動コントロールだから料理初心者でも失敗がない。小さいお子さんがいるご家庭だと、一緒に公園に行く前に仕込んでおけば、帰宅後すぐに昼ごはんが食べられて便利。

ケチ美 あーわかる。帰ってきてすぐ食事を催促されるとイラッとしますね。そのイライラが解消されると思えば、3〜4万円台はアリかも。

戸井田 炊事力がまったくない人に人気なのはホットプレート。これがあれば焼きそば、焼き肉など友だちが来たときに簡単に楽しめる料理ができますし、食パンを乗せたらトースターとしても使えます。人気なのがBRUNO(ブルーノ)の「コンパクトホットプレート」、9,680円 (税込)。

くさ子 これはテーブルに置きっぱなしでもかわいいですね。

戸井田 タイガー「ダイニングプレート」も便利。深さがあるので鍋料理もできる。1万円を越えるのでブルーノよりは若干高めですが、ヒーターの入り方がしっかりしていて焼きムラなどがないので、長い目で見れば十分に元は取れるはず。

ケチ美 数千円の違いで長くしっかり使えるなら許容範囲です!

戸井田 変わったところでは、ラドンナ「Toffy 卓上電気こんろ(K-SV1)」もあります。やかんをのせてお湯も沸かせるし鍋もできる。網があればパンやお餅も焼けるし、コンビニで売っているアルミ鍋の鍋焼きうどんものせられる。1台あれば万能。4,000円(税抜)と安い!

ケチ美 これはすごい、安い上に汎用性が高い! レトロなデザインもいい!

戸井田 ほかにも、アイリスオーヤマの「電気圧力鍋」などもあります。調理家電=トースター+炊飯器という思い込みはやめて、自分の調理スキルに合った使いやすい製品を選ぶといいと思います。そのほうが食生活にバリエーションが出ますよ!

戸井田 もうひとつ食生活を支える家電としてほしいのが電気ケトル。お湯を沸かす機能にしぼったシンプルな製品から、温度設定機能や保温機能が付いている製品など種類もサイズも豊富。目的や予算に応じていろいろ選べます。高い製品でもせいぜい1万円台で手に入ります。

ケチ美 電気ケトルは私も持っています。一番安いのを買いましたが実質0円レベルに毎日使ってますね。

戸井田 トレンドはテーブルに置いておきたくなるようなデザインがオシャレなもの。たとえば、レコルトの「クラシックケトル クレール」や、イタリアのブランド、デロンギの「電気ケトル」はいろいろなデザインが出ています。

くさ子 かわいい。テーブルに置いておきたい。置きっぱなしにできる家電、大好きです!

戸井田 デザインより機能で選ぶなら、象印やタイガーがいいですね。象印「電気ケトル(CK-AX08、CK-AX10)」は、倒れてもこぼれにくい「転倒湯もれ防止構造」、外側が熱くなりにくい「本体二重構造」になっていて、小さなお子さんがいても安全。さらに、約90℃で約1時間保温する「1時間あったか保温」やコーヒーを淹れるのに便利な「ハンドドリップモード」など機能もりだくさん。

くさ子 保温機能はほしい! 焼酎お湯割りが好きなので、追加するたびにいちいち沸かすのは面倒なんです。

戸井田 お湯割りを作りたいなら温度設定ができるものもいいですよ。ティファールの「アプレシア エージー・プラス コントロール 0.8L」は7段階の温度設定ができるので、お湯割りやコーヒーを作るのにちょうどいい。ティファールは丸洗いできる「ウォッシャブル 0.8L」もあります。

ケチ美 電力消費量に差はありますか?

戸井田 電力消費量はどの製品も大差ありません。だから、お湯が沸くスピードも、安い製品も高い製品もあまり変わらないですね。それよりは安全性や使い勝手で選ぶといいと思いますよ。

ケチ美 昔は電気ポットが主流だったと思いますが、今はなぜ電気ケトルなんですか?

戸井田 消費者調査をすると、年齢が上がれば上がるほど電気ポット、下がれば下がるほど電気ケトルを支持しているようです。家にいる時間が長い人は常にお湯が沸いていたほうが楽だし、昔から慣れているというところもあるでしょう。若い世代は、少量ずつ、その都度沸かしたフレッシュなお湯でコーヒーや紅茶を飲みたいと考えているようです。

 そんな中、若い世代に支持されてる電気ポットが「STAN.(スタン)」の「電動ポット(CP-CA12)」。1.2リットルというコンパクトサイズで、忙しい朝も前の晩に沸かして保温しておける。

 赤ちゃんのミルク作りにも便利な70℃保温設定もあります。価格は約1万5000円。スタンはシリーズで「ホットプレート(EA-FA10)」も出ています。

くさ子 象印なのにデザインがスタイリッシュですね! オシャレ~。

ケチ美 いろいろ見たけど、私は卓上電気こんろが気になったな。手持ちの鍋が生かせるところがいい。そして何より安い!

くさ子 私はやっぱりボタンひとつでごはんもおかずもできるホットクックですね。電気ケトルは1時間保温できる象印。簡単料理と焼酎お湯割りがあれば、充実したおこもり生活が送れそうです!

戸井田園子(といだ・そのこ)
家電コーディネーター。All about家電ガイド。大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。現在は、雑誌・新聞・テレビなどで活躍中。夫と息子の3人暮らし。

狭いキッチンで「壁を使った収納」はNG!?  “3つの見直し”でゴチャゴチャがスッキリ快適に!

汚部屋まるごと片付けます! 連載企画「30代女子の『煩悩部屋』ビフォーアフター」、第5回目のクライアントは葛飾区・3LDKのマンションに暮らす主婦Mさん(32歳)です。

キッチンが狭くて、料理がしにくい(主婦Mさん・32歳)

[Before:キッチン全体]

 まずは、このキッチン「片付いているほうじゃない?」と思うかもしれません。それもそのはず、Mさんは料理が大好き! 関心がある場所なので、ほかの部屋に比べると片付いています。でも実際は……?

 Mさんが調理をするとき、まず作業する場を作るための「片付ける時間」が必要です。これが、Mさんのお悩み「キッチンが狭くて、料理がしにくい」原因です。Mさんが抱える問題を交えながら、小さなキッチンを大きく見せる工夫をお伝えします。

[問題1]シンクの周りにモノが多い

[Before]

 「水回りは毎日洗っています」とMさん。1日の終りに、シンクをクレンザーで磨いてフキンを漂白剤に漬けるのが夜のルーティーンだそう。ということは、掃除用の洗剤は“夜だけ”だから、シンク上にずっと置く必要はありません。

[After]

 スペースに狭さを感じる一番の理由はゴチャゴチャ感! 夜しか使わない洗剤類は取り出しやすい場所へ移して、直置きするのは「1個」に絞りました。ちなみに「水切りかご」は、利き手側にあるほうが効率的です。Mさん宅の場合、利き手側が壁なので「水切りマット」へ変更すれば、さらにゆとりが出ます。マットに変えれば、水アカや食器置きっぱなし問題も解決します。前回片付けた「キッチンカウンター」があるため、今回はこのまま使うことになりました。

[問題2]調味料を置くスペースが足りない

[Before]

 Mさん宅のキッチンは、醤油やみりんなど1Lボトルの調味料を入れる収納(深さ)がありません。そのため、大きな調味料を食品庫へ移動してスリム化を目指します。

 コンロまわりに出しっぱなしにするのは、「1軍」の調味料だけ! また、情報(色と文字)が反乱する容器から、同じサイズと色の「詰め替え容器」に変えるだけで、劇的にスッキリします。視覚を整えるだけじゃなく、片手で出し入れしやすい調味料になることでストレスもカット。気持ちまで軽くなります。

[問題3]育児グッズを置く場所が足りない

[Before]

 雑に置いたように見える「育児グッズ」ですが、洗った後、しっかり乾くように、100均の珪藻土マットに置いているとか。でも、乾かす場所はここでいいのでしょうか? 毎日の作業(洗う→乾かす)で必要なモノは、動線を考えた収納に変えましょう。

 あちこち動くほど、忙しさを感じます。動線を考えた収納(配置)なら、あらゆるムダが激減。写真上は、ダイソーの吸盤フック2個に、突っ張り棒をかけて作った「仮のフック」です。お試し期間を経て使い勝手が良ければ、頑丈な「ツールフック」へ。もちろん100均のフックでも◎です。

狭いキッチンは「壁を使った収納」では解決できない?

 「狭いキッチン」を広くする方法といえば、壁にズラリと並べるアイデアが浮かびます。でもそれ、掃除の手間が増えるだけ。まずは、基本に戻ってキッチンで使うモノを「必要最低数」に絞ること。次に、「動線を考えた収納」に工夫することです。また、道具の選び方を変えるのも「キッチンの狭さ」を克服できます。

[After:全体]

 キッチンは、モノ置きではありません。毎日使うモノだけを表に出した[After]です。片付け前[Before]に比べると、狭いキッチンも広く見えます。また、視覚的にもスッキリしたので、気持ちの面でも広く使えます。

☆☆☆収納のお悩み[何歳でもOK!お住まいどこでもOK!]大募集!☆☆☆

片付けのちょっとした“お悩み”に、収納ライターの伊藤まきさんが、目からウロコの解決方法を提案します! アナタの部屋の「困っている場所」の写真を撮って「お悩み詳細」のコメントを添えて、下記よりご応募ください。

★応募フォームはこちら★

キッチンに「ゴミ箱置けない」「カウンターが物置化」! 子どものイタズラ対策“NG例”を収納のプロが解決

汚部屋まるごと片付けます! 連載企画「30代女子の『煩悩部屋』ビフォーアフター」、第5回目のクライアントは葛飾区・3LDKのマンションに暮らす主婦Mさん(32歳)です。

お悩み:子どもにも安全なキッチンにしたい(主婦Mさん・32歳)

[Before]キッチンカウンター

 Mさんが大きな「キッチンカウンター」を購入した動機は、「子どもを見守りながら料理をしたい」でした。でも実際は、「子どもは何も悪くないのに、触っちゃダメと叱ってばかり」という危険な場所に……。今回は、「キッチンカウンター」周りの問題を3つに分けて解決していきます。

[問題1]分別ゴミを置く場所がない

 カウンター下には、琺瑯の米びつ、飲料水、卓上コンロ、飲料水のストックなど目的の異なるモノが詰まっていました。これらはすべて、食品庫へ収納!

[After]

 キッチンのゴミ箱は、毎日使うモノなので優先的に配置を決めます。ポイントは、足元に近い収納棚へセットすること。また、ゴミ箱への固定観念を捨てるのも解決の近道に。Mさん宅では、ニトリの収納ボックスが余ったので分別用ゴミ箱に代用。使い勝手を確認して、リサイクル用の箱も買い足す予定です。

[問題2]カウンターが物置になってしまう

[Before]

 腰高のカウンターほどモノが置きやすい場所はありません。散らかりを防ぐには、使う目的とルールを持つこと。Mさんの場合は、リビングにいる子どもを見守りながら調理の作業をしたいという目的です。

[After]

 目的の「調理の作業スペース」を確保したら、「空間の確保」をマイルールにすることでリバウンド防止に。それも難しい場合は、トレーを用意して「この枠内に一時置きをする」とするのもオススメ。

 レイアウトも調理中の動線をチェックして変更しました。電子レンジは、冷蔵庫のドアと同じ向きに。前回、オキシクリーンでキレイにしたオーブントースターは、食器棚と同じ向きの食卓テーブル側へ向けました。

[After]

 朝食に必要なアイテムをグループ化して、準備を簡単にする仕組みです。用意したのは、ダイソーのスチールラック(棚2枚+ポール4本+フック)1,100円(税抜き/ライター調べ)です。同じ時間に使うモノを、ワンセットに考えた収納です。

[Before]

 「子どもが手の届くモノをすべて出す」という問題です。Mさんが実践した対策は以下の3つ。その結果、上へ上へとモノが溢れてしまいました。

■Mさんが実践した子どものイタズラ対策

[1]  キッチンへのベビーガードをDIYで設置
[2]  引き出しには、100均の安全ロックを付ける
[3]  手の届く範囲を空っぽにして、中身を高いところに置く

 大人から見るとイタズラでも、子どもにとっては好奇心からの行動。お手伝いをしているつもりです。モノを手の届かない上へ置いても、視線は届きます。いっそのこと、「出すことを前提とした収納」を考えたほうが簡単です。

[After]

 以前の白い収納箱には、細かいモノが雑多に入っていました。子どもにとっては、宝探しのようにワクワクする箱だったと思います。Afterでは、開けても良い収納箱をあえて用意。印刷機の上は、ゴミ袋なので散らかっても困りません。子どもにとっても、元に戻しやすいモノです。

[解決3-2]バックル型なら子どもが開けにくい!

[見本]

 ほか4つの収納ボックスは、バックル型の蓋付きタイプへ変更。子ども(現在2歳)の力では開けることができません。また、固定化した細かくないモノ(珈琲道具)を選び、好奇心が満たされて関心もなくなるように収納。スッキリすれば、子どもの好奇心対策も簡単! 今回の対策はこの3つの考え方をベースにしています。

[1]キッチンに出ていたモノのほとんどを、食品庫と棚へ収納。
→キッチンのベビーガードを外せる

[2]危険なモノ、細かいモノは子どもの手と目の届かない場所へ。
→ 扉や引き出しも目の届く範囲になった

[3]出してもいいモノをあえて置く。細かいモノを置かない。
→手の届く範囲の収納を工夫する

 

[全体After]

 以前のキッチンは、子どもの行動に追いつかないほど「目に見えるモノ」だらけ。片付け後は、注意が行き届くだけの数に変わりました。宝探しのような散らかりをなくして、シンプルにすることで「触りたい欲求」がほぼなくなったとMさん。声を荒げて、「危ないから触っちゃダメ!」から「一緒に作ろうね」と言えるキッチンへ変わったそうです。まずは、ひと安心!

 

新型コロナ対策で売り切れ続出!? 「空気をキレイにする家電」、プロおすすめ9種【パナソニック・バルミューダ・ニトリ他】

 情報も種類もたくさんありすぎて、どれを選んだらいいか混乱してしまう家電。いったい何を基準にどれを買えばいいの!? とにかく面倒くさがりな編集者・くさ子とドケチなライター・ケチ美が、家電コーディネーター・戸井田園子さんに、いま話題の製品や間違いのない製品を聞きました。

 第5回は、新型コロナウイルス騒動で売れ行きが好調という「空気をキレイにする家電」をご紹介します。

実は3タイプがあった! 「空気清浄機」の基礎知識

ライター・ケチ美(以下、ケチ美) 空気ってタダだし見えないし味もないし、そこにお金をかけるという発想がなかったので、このジャンルは今までノーチェックでした。

編集者・くさ子(以下、くさ子) 本当にケチなんですね……。私は花粉症でペットがいて、その上掃除嫌いなのですでに1台持っています!

戸井田園子さん(以下、戸井田) 近頃は新型コロナウイルスの問題もあって、注目度が高まっていますよ。じゃ、まず基礎的な情報からいきましょうか。一般的には「空気清浄機」と呼ばれている家電は大きく3タイプに分かれています。

(1)日本の大手メーカーがメインで出しているのが「加湿空気清浄機」。ほこりや臭いを取る空気清浄機と加湿器を合体させた複合型です。
(2)加湿器が付いていないのが単機能型の「空気清浄機」。ブルーエア(スウェーデン)やエレクトロラックス(スウェーデン)、バルミューダ(日本)など海外やベンチャーメーカーが手掛けていることが多いですね。
(3)ウイルスやカビ菌など、空気中に漂う物質に作用して、それらの活動を“抑制する”機能があるものは「空間除菌脱臭機」

 私はこれら3タイプを合わせて「空気をキレイにしてくれる家電」と呼んでいます。

くさ子 それぞれの違いをあまり意識せずに買っちゃいました。どんな特長があるんですか?

戸井田 お手入れがラクなのは(2)単機能型。構造がシンプルですし、空気を清浄することに軸足を置いているのでフィルターは使い捨てタイプが多く、何年たっても基本性能が落ちにくいといわれています。機種によりますが、フィルター交換は6カ月〜1年に1回程度、ひとつ3,000〜1万円とランニングコストがかかるところがネックですね。

くさ子 フィルター系のお手入れって本当に面倒なので、取り替えればOKならそれがイイです!

戸井田 一方、(1)加湿空気清浄機や(3)空間除菌脱臭機はランニングコストはかからないのですが、その代わりフィルター洗浄など定期的な手入れが必要。今もこのタイプのシェアが高いのですが、最近はPM2.5や黄砂、ウイルスの影響で「常に新しいフィルターを使いたい」という人が増えてきたのか、単機能型も伸びてきています。

ケチ美 なるほど〜。

戸井田 「空間除菌脱臭機」は、除菌に力を入れています。コロナ騒動で売り上げが約1.5倍に伸びていると聞きました。代表的な製品が、パナソニックの「ジアイーノ」。水道水と塩を電気分解することで「次亜塩素酸」を生成する点が大きな特長です。次亜塩素酸というのは、プールの除菌、カット野菜の洗浄、手術器具の洗浄などに使われているもので、ノロウィルスも次亜塩素酸水で手を洗ったり床を拭いたりするといいといわれています。その次亜塩素酸を空間に放出することで、浮遊しているウイルスのタンパク質や脂質などを破壊して活動を抑制。もちろんカビ菌や臭いにも作用します。

くさ子 ジアイーノは、ネット通販のサイトでは軒並み売り切れですね。「入荷次第の発送」となると、だいぶ先になりそう。

ケチ美 うちは子どもがいてインフルやらノロやら毎年大変なので、ウイルス対策はありがたい。でも高そうだから、空気清浄機の小型のものを導入してみようかな。

戸井田 ちょっと待った! 部屋の大きさに合っていない小型サイズはおすすめできません。各製品に「適用床面積」が表示されていますが、これは「30分で空気が入れ替わる部屋の大きさ」を示しています。すなわち、48畳用は30分で48畳の空気が入れ替わるということです。だから、適用床面積が大きければ大きいほど、早くきれいになります。それに、人がいる空間は2〜5分に一度ほこりが舞い上がるというデータがあり、12畳の部屋だからといって12畳用を買うと、そのほこりをひたすら吸うだけで、空気はなかなかきれいにならない。使用する部屋の倍以上、12畳なら24畳用以上をおすすめします。

くさ子 そうなんですか! ウチにある空気清浄機はかなり小さいかも。

戸井田 だったら、それは玄関に置くといいですよ。玄関からほこりや花粉が侵入してくるので、そこそこの大きさのものを玄関に1台置いて、上着は必ずそこで脱いで、髪や洋服をはたく。もう1台は長くいる部屋、たとえばリビングに1台置く。一家に最低2台あるといいですね。余裕があれば寝室や子ども部屋など1部屋1台。

ケチ美 そんな余裕ないですね〜。ちなみに、これって毎日24時間稼働させるものなんですか?

戸井田 寝る前や室内にいる時間だけを想定しているメーカーもありますが、メーカーは基本的は24時間365日使うことを推奨しています。人がいない間にもほこりを取ったほうが効率的です。最近の機種は、ほこりが少なくなったら自動的に低電力モードなどに切り替わるので、電気代はそんなに心配しなくてもいいと思います。

くさ子 寿命はどれくらいですか?

戸井田 稼働状況やお手入れ状況によりますが、複合型のフィルター交換不要タイプは10年程度。単機能型はフィルターを定期的に交換さえすれば、本体は10年以上稼働できるでしょう。最近はスマホのアプリで空気の汚れ具合を可視化できたり、天気予報とリンクして、花粉が多く飛びそうな日は前もってパワーアップしたりできる機種がたくさんあります。そういった使い勝手も購入前に見てみるといいですね。

菌やウイルスと戦うなら、次亜塩素酸かプラズマクラスター【パナソニック・シャープ】

戸井田 では、個別に見ていきましょう。イチオシは先ほどご紹介した次亜塩素酸による空間除菌脱臭機、パナソニック「ジアイーノ」。ただやはりお高めで、「〜9畳」の小さいタイプ(F-MV1100)で7万円台〜。「〜18畳」の一番大きいタイプ(F-MV4100)は10万円以上します。でもそれだけの価値はあります! もともと2013年に業務用として発売され、介護施設や病院などで使われて高い評価を得たため、17年に家庭用が発売された製品なんです。

くさ子 これほしいです!

戸井田 似たような効果があるのが、シャープ「プラズマクラスター除菌脱臭機 DY-S01」。プラズマクラスター(水素のプラスイオンと酸素のマイナスイオン)を発生させ、浮游する菌やウイルスに対し、表面の細胞膜のタンパク質を切断して分解・除去。臭いの成分も分解・除去するというもの。こちらは「〜15畳」で3万円台とコンパクトで手に入りやすい価格です。

ケチ美 ジアイーノはプラズマクラスターの倍の価格なんですね。高すぎて逆に気になります。

戸井田 加湿空気清浄機も最上位モデルは10万円に手が届くくらいになってしまいますが、シャープの「加湿空気清浄機 KI-LS40」は「〜18畳」とコンパクトで価格も3万円台と抑えめ。

 パナソニックの「ナノイー X」は、「〜25畳」(F-VXS55)でも5万円台からで手に入ります。ダイキンの加湿空気清浄機で人気なのは「ストリーマ空気洗浄機 MCK55W」。「〜25畳」で3万円台。加湿器が付いているのにスリムでスタイリッシュな形がウリとなっています。

 

ケチ美 いずれにしてもこのジャンル、全体的にお高め。1〜2万円くらいで買えると思っていました。

戸井田 メーカーさんとしては、30年前は水を買う人はいなかったけれど今は買うようになった。体に入る量は水より空気のほうが圧倒的に多い。それならきれいな空気のほうがいい。だからこそ、いいものを使ってほしい、ということ。激安の製品はまったく効果がないとは言いませんが、どうせ買うならPM2.5サイズ、花粉サイズは取れたほうがいいですよね。となると、最低でも3万円台にはなってしまいますね。

戸井田 単機能型では、バルミューダ「BALMUDA The Pure(バルミューダ ザ・ピュア)」は「〜36畳」で税抜5万2,000円。ブルーエアの「Blue Pure 411 Particle + Carbon(ブルー ピュア 411 パーティクル プラス カーボン)」は「〜13畳」で税抜1万8,000円。このあたりのスリムなタイプを玄関に置いてもいいですね。ちなみにうちの玄関にはバルミューダを置いています。お客さんが来る前に、風量の強い「ジェットクリーニング」モードを15分間くらいかけるとものすごくクリーンな空気になりますよ。

くさ子 いずれはジアイーノがほしいけど、今すぐ買うならデザインもかわいいブルーエアがいいな。フィルター使い捨て、お手入れがラクという点で、私には単機能型しか選択肢がありません!

戸井田 今年発売になったばかりのエレクトロラックス「Pure A9」はデザインが高級感があって美しい。リビングに置きたくなります。「〜約37畳」で税抜5万9,800円。ニトリ「エアリーS」は「木造8.5畳、鉄筋洋室14畳」で税抜9,250円という安さが魅力。捕集率はぐっと下がってしまいますが、初めての一人暮らしで、お試し程度ならこれくらいでもいいかもしれません。

ケチ子 私としては現実的なところでは加湿空気清浄機が気になります。一石二鳥、一挙両得、一台二役という言葉に弱いので。でもやっぱりジアイーノも気になる⋯⋯。

戸井田 手入れがラクがいいか、ランニングコストがかからないほうがいいか、ウイルスまで攻撃してほしいか⋯⋯自分の目的やライフスタイルに合ったものあったものを選んで、あとは部屋の大きさと予算で検討して選ぶといいですね!

――次回は、新生活シーズンに合わせた家電の選び方を教えてもらいます!

戸井田園子(といだ・そのこ)
家電コーディネーター。All about家電ガイド。大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。現在は、雑誌・新聞・テレビなどで活躍中。夫と息子の3人暮らし。

今こそ除菌掃除! プロが伝授「オキシクリーン」で汚れゴッソリ、キッチン・浴室丸ごと掃除術

汚部屋まるごと片付けます! 連載企画「30代女子の『煩悩部屋』ビフォーアフター」、第5回目のクライアントは葛飾区・3LDKのマンションに暮らす主婦Mさん(32歳)です。

家の中にゴキブリが住んでいて、「衛生面」が心配(主婦Mさん・32歳)

今回からは、最も片付けやすいスポット「キッチン」に着手します。なぜ、片付けしやすいかといえば、理由はひとつ! Mさんが「料理好き」だからです。住人の関心が高い場所、良く使うモノがある場所ほど「断捨離と収納」の判断が早くなります。

[Before:リビングから見たキッチン]

 Mさんいわく「キッチンも調理家電も、新しいモノに取り替えたい」とのこと。どうやら、溜め込んだ汚れが原因で「衛生面」に不満があるようです。だけど、「壊れていないモノは買い換えない」と旦那さま。買わずに解決するには、どうすれば?

どんな家にもあるアレで、頑固な汚れが落ちる!

 モノで散らかっている家ほど、キッチンの汚れもたんまり! 掃除のために特別な洗剤を用意する必要はありません。筆者がいつも用意してもらうのは、すべて家にある3つのモノです。

[1]断捨離したタオル
[2]断捨離したテーブルナイフ
[3]油汚れ用の洗剤

 掃除道具として活用できるとなれば、タオルとカトラリーの断捨離も進みます。

[ガスコンロ]

 油で固まった汚れが、火加減のレバーの動きを鈍くしています。「IHクッキングヒーターが欲しい」という願いの前に、お手入れが先です。

[お手入れ法:テーブルナイフ]

 綿棒や100均のお掃除棒だと折れてしまう頑固な汚れも、テーブルナイフならゴシゴシ落とせます。テーブルナイフを使った汚れ落としは、家具の隙間や壁紙の巾木まで家中の「凹凸部分」に万能です。

 Mさんはトースターの「買い替え」を希望していましたが、正常に使えるなら「家電は壊れるまで」が持ち方の定番です。そんなMさんのトースターは、焦げや食品カスだらけ。片付けられない家では定番の汚し方です。

[トースター]

 ゴキブリや虫が寄ってきそうな汚れですが、こうした住人の多くは「虫対策に神経質」だったりもします……。ちょっとした不思議ですが、Mさん宅も同じ状態でした。

[お手入れ法:パックして放置!]

 キッチンペーパーにオキシクリーンを含ませたパックで、汚れを浮かします。オキシクリーンは、酸素系漂白剤なので「消臭」と「除菌効果」もあります。

[After]

 オシャレなトースターに買い替えたところで、その魅力をキープできなれければ同じですよね。Mさんの旦那さまが、「買い替え」を拒んだのは「モノで解決しようとする気持ち」なのかもしれません。

 一方、使い捨てが功を奏するケースも。たとえば、育児中・フルタイム勤務の主婦の方は、汚れを落とす時間が惜しいから、あえて2,000円以内のオーブントースターや、フライパンも1,000円以内と決めて、汚れが溜まったら処分しているそう。彼女のポイントは、家の中で感じる「不満」を増やさないこと。そのほうが、トータル的な「無駄を減らせる」と判断したようです。片付けを通して、自分の性格に合った「買い方」「使い方」も知ることができます。

 アルコールの代わりになる「除菌」対策として、今また「オキシクリーン」の掃除法が話題です。早速、Mさん宅を例に使い方をご紹介します。

汚れだけじゃない! 気になる「除菌」も、オキシクリーンで解決!

[引き出し]

 片付ける時は、「ぜんぶ出す」が基本です。だから当然、 床や引き出しから“虫のフン”もひょっこり。目に見えない菌は、重たい床や家具に溜まります。これらは「除菌」にもなる、オキシクリーンで拭き上げると効果的です。

[キッチン]

 キッチンの断捨離をしながら、ステンレスや琺瑯の鍋を「オキシ漬け」。シンクの内側や蛇口もピカピカに。汚れが強い容器類は、ビニール袋に入れると◎。

[プラスチック製品]

 プラスチックの嫌なヌルヌルも、「オキシ漬け」で簡単キレイ! ガラスや陶磁器との相性も良いですが、「アルミ」「銅」「コーティング」「テフロン加工」は表面を剥離するので注意が必要です。(鍋類の詳細はコチラを参照!

洗濯槽や浴室も、汚れがゴッソリ取れる!

[洗濯槽]

 市販の洗濯槽クリーナーより、衝撃的な汚れが出ると話題! カビ対策にもなるので、これからの季節(花粉、梅雨)に備えて今がチャンス!

[浴室]

 背中を丸めてゴシゴシ洗っていた、浴槽の床も「オキシ漬け」でスルッと落ちます。浴槽内にも、洗面器、椅子、シャワーヘッドを漬け込みました。

 

今こそ除菌掃除! プロが伝授「オキシクリーン」で汚れゴッソリ、キッチン・浴室丸ごと掃除術

汚部屋まるごと片付けます! 連載企画「30代女子の『煩悩部屋』ビフォーアフター」、第5回目のクライアントは葛飾区・3LDKのマンションに暮らす主婦Mさん(32歳)です。

家の中にゴキブリが住んでいて、「衛生面」が心配(主婦Mさん・32歳)

今回からは、最も片付けやすいスポット「キッチン」に着手します。なぜ、片付けしやすいかといえば、理由はひとつ! Mさんが「料理好き」だからです。住人の関心が高い場所、良く使うモノがある場所ほど「断捨離と収納」の判断が早くなります。

[Before:リビングから見たキッチン]

 Mさんいわく「キッチンも調理家電も、新しいモノに取り替えたい」とのこと。どうやら、溜め込んだ汚れが原因で「衛生面」に不満があるようです。だけど、「壊れていないモノは買い換えない」と旦那さま。買わずに解決するには、どうすれば?

どんな家にもあるアレで、頑固な汚れが落ちる!

 モノで散らかっている家ほど、キッチンの汚れもたんまり! 掃除のために特別な洗剤を用意する必要はありません。筆者がいつも用意してもらうのは、すべて家にある3つのモノです。

[1]断捨離したタオル
[2]断捨離したテーブルナイフ
[3]油汚れ用の洗剤

 掃除道具として活用できるとなれば、タオルとカトラリーの断捨離も進みます。

[ガスコンロ]

 油で固まった汚れが、火加減のレバーの動きを鈍くしています。「IHクッキングヒーターが欲しい」という願いの前に、お手入れが先です。

[お手入れ法:テーブルナイフ]

 綿棒や100均のお掃除棒だと折れてしまう頑固な汚れも、テーブルナイフならゴシゴシ落とせます。テーブルナイフを使った汚れ落としは、家具の隙間や壁紙の巾木まで家中の「凹凸部分」に万能です。

 Mさんはトースターの「買い替え」を希望していましたが、正常に使えるなら「家電は壊れるまで」が持ち方の定番です。そんなMさんのトースターは、焦げや食品カスだらけ。片付けられない家では定番の汚し方です。

[トースター]

 ゴキブリや虫が寄ってきそうな汚れですが、こうした住人の多くは「虫対策に神経質」だったりもします……。ちょっとした不思議ですが、Mさん宅も同じ状態でした。

[お手入れ法:パックして放置!]

 キッチンペーパーにオキシクリーンを含ませたパックで、汚れを浮かします。オキシクリーンは、酸素系漂白剤なので「消臭」と「除菌効果」もあります。

[After]

 オシャレなトースターに買い替えたところで、その魅力をキープできなれければ同じですよね。Mさんの旦那さまが、「買い替え」を拒んだのは「モノで解決しようとする気持ち」なのかもしれません。

 一方、使い捨てが功を奏するケースも。たとえば、育児中・フルタイム勤務の主婦の方は、汚れを落とす時間が惜しいから、あえて2,000円以内のオーブントースターや、フライパンも1,000円以内と決めて、汚れが溜まったら処分しているそう。彼女のポイントは、家の中で感じる「不満」を増やさないこと。そのほうが、トータル的な「無駄を減らせる」と判断したようです。片付けを通して、自分の性格に合った「買い方」「使い方」も知ることができます。

 アルコールの代わりになる「除菌」対策として、今また「オキシクリーン」の掃除法が話題です。早速、Mさん宅を例に使い方をご紹介します。

汚れだけじゃない! 気になる「除菌」も、オキシクリーンで解決!

[引き出し]

 片付ける時は、「ぜんぶ出す」が基本です。だから当然、 床や引き出しから“虫のフン”もひょっこり。目に見えない菌は、重たい床や家具に溜まります。これらは「除菌」にもなる、オキシクリーンで拭き上げると効果的です。

[キッチン]

 キッチンの断捨離をしながら、ステンレスや琺瑯の鍋を「オキシ漬け」。シンクの内側や蛇口もピカピカに。汚れが強い容器類は、ビニール袋に入れると◎。

[プラスチック製品]

 プラスチックの嫌なヌルヌルも、「オキシ漬け」で簡単キレイ! ガラスや陶磁器との相性も良いですが、「アルミ」「銅」「コーティング」「テフロン加工」は表面を剥離するので注意が必要です。(鍋類の詳細はコチラを参照!

洗濯槽や浴室も、汚れがゴッソリ取れる!

[洗濯槽]

 市販の洗濯槽クリーナーより、衝撃的な汚れが出ると話題! カビ対策にもなるので、これからの季節(花粉、梅雨)に備えて今がチャンス!

[浴室]

 背中を丸めてゴシゴシ洗っていた、浴槽の床も「オキシ漬け」でスルッと落ちます。浴槽内にも、洗面器、椅子、シャワーヘッドを漬け込みました。

 

間違えがちな「ダメな収納」、整理したのに片付かない! イライラ防ぐ3つのコツとは?

汚部屋まるごと片付けます! 連載企画「30代女子の『煩悩部屋』ビフォーアフター」、第5回目のクライアントは葛飾区・3LDKのマンションに暮らす主婦Mさん(32歳)です。

ガラクタ詰め放題の「物入れ」に、何を収納すれば良い?(主婦Mさん・32歳)

[玄関のドアから見た物入れ]

 前回は、玄関まわりのスペースを片付けましたが、ココにもひとつ……。バッグの山で埋もれた“開かずの扉”がありました。Mさんいわく「滅多に開けることがなかった」という「物入れ」です。今回はココを、家族みんなが使える「目的を持った収納庫」へと片付けます。

死蔵品を溜め込んだ「無意味な物入れ」をぜんぶ出し!

 「物入れ」に詰め込んだモノをぜんぶ出して、<必要/不必要>に分別すると……?  右(必要)に、防災グッズ、キッチン家電、季節の飾り付け、加湿器などが残りました。この時点で、注意すべき収納ポイントが3つあります!

[1]  必要なモノを“そのまま戻す”のはNG!
必要だとしても、滅多に使わないモノまで収納すると“無意味な物入れ”にリバウンドするのでNG。

[2]  「物入れ」までの動線を考える!
物入れの場所は、玄関から水回りに続く廊下にあります。みんなが使う場所になります。

[3]  この場所に収納すべきモノを考える
「玄関に近いから」という理由で収納する防災グッズはOK。

 その前に「収納庫」には、いろいろな呼称が多く「何に使うの?」と迷う方も多いようです。とくに混乱しがちな、3種の収納庫を下図で説明します。

【納戸】
窓と換気がない空間で、人が歩けるほどの広さ。間取りでは「N」と表示される場合が多く、ユーティリティースペース、フリールームなどの呼称も。

【押入れ】
畳1枚分を基準にした和室にある収納庫。一般的に、上下2段に分かれて襖が付いている。ちなみに、京間(191×95.5cm)と江戸間(176×88cm)のように地方によってサイズが異なります。

【物入れ】
人ひとり入れるぐらいで、押入れ半分ほどの空間。洋の空間を「物入れ」、和の空間を「半間の押入れ」と呼ぶ業界も。

 どの収納庫も、使う場所と「目的」に沿って収納します。和室にある「押し入れ」なら、布団や季節の飾り物など。寝室に近い「納戸」なら、パイプを設置してウォークインクロゼット(WIC)に。洗面室なら、ランドリールームに。キッチンなら、パントリー(食品庫)になります。何を入れるべきかよりも、この部屋で何をするのか? 目的と動線に合わせた収納を考えましょう。

「何を入れるべきか」よりも、使いやすい目的と動線を!

 何を入れるか迷いがちな「物入れ」は、使う場所も肝心です。リビングなら文房具や紙資料をまとめた「情報ステーション」として。勝手口に近いなら、「ゴミの分別」も便利ですね。玄関から水回りに続く廊下に物入れがあるMさん宅の場合は、どうでしょうか?

 水回りが近い「物入れ」に掃除用品をまとめることにしました。置く場所(モノの住所)がなかったせいで、アチコチに掃除用品が散らばっていて、同じ役割のモノがかぶっています。コレを必要数に絞り、まとめて置きます。

[Before/物入れの上段]

 物入れの上段に2段のカラーボックスを置いて、空間を3つに区切っていました。これは◎ですね。奥行きを前後に区切っているのも、使いやすい収納法です。でも、調理家電、ネイルセット、花瓶など「使う目的」がバラバラのモノばかりでした。

[After/物入れ上段]

 上段は、主に掃除用具を収納。ほか、配送用の包装類、DIYなどメンテナンスに関するモノでまとまりました。どれも「使う目的」がハッキリ見えているので、管理と出し入れも簡単になります。

[Before/物入れ下段]

 玄関からすぐに取り出せるようにと、目的を持って置いた「防災グッズ」が、奥の方に埋もれていました。箱や袋に入っているモノの正体も、いちいち開けて確認しないと忘れてしまうモノばかり……。

[After/物入れ下段]

 いつ使う日が来るかわからない、備えるべき「防災バッグ」を手前に片付けました。出し入れの多い「修繕グッズ」も引き出しケースに。どちらもキャスター付きなので、出し入れのストレスがありません。

【まとめ】
収納庫は、「使っていないモノ」を「とりあえず入れる」空間ではありません。ちゃんと目的を考えれば、生活のムダをカットできる収納になります。Mさん宅のように、玄関の近くにある「物入れ」には、防災グッズを用意しましょう。ガラクタを溜め込まずに、“目的を片付ける”ほどスッキリできます。

「玄関にあると便利なモノ」4種! 収納のプロが実用度アップのコツを解説

汚部屋まるごと片付けます! 連載企画「30代女子の『煩悩部屋』ビフォーアフター」、第5回目のクライアントは葛飾区・3LDKのマンションに暮らす主婦Mさん(32歳)です。

玄関にマスクやハンカチなど「毎日使うモノ」を置きたい(主婦Mさん・32歳)

[玄関のドアから見た廊下]

 前回まで、家族と訪問者が使う共有スペース(トイレ洗面室)、玄関まわりに散らかる「子どもグッズ」を片付けました。災害の多い日本では、「片付け=防災」にもなります。写真のAfterのように、リビングから玄関への「逃げ道」を確保したら、次は「玄関にあると便利なモノ」を考えます。例えば、どんなモノがあると「便利な収納」になるのでしょう。

玄関にあると「便利な収納」を考える!

 玄関にあると「便利なモノ」を4種類+番外(防災用品は必須品)に分けた図です。防犯上の理由から[4]も屋内が主流です。このように、最近は玄関に置くモノが増えました。そのため、「土間収納」が目玉のマンションや注文住宅を選ぶ人も。例えば、[2]に分類されるレインコートをかけるクローゼットや、[3]に含まれる自転車を置くスペースまで求められます。

 とはいえ、これらを収納できる家は……ほんの少し。Mさん宅のようなマンションなら、置くスペースを空ける必要があります。

 玄関周りをスッキリ片付けたら、スペースが3つ確認できました。

[1]下駄箱:使用頻度の低い靴を処分or保管する場所を移動すれば下駄箱の棚板が1段空く。
[2]マンションに多い鉄製のドア:扉裏に「マグネットタイプ」の収納が使える。
[3]玄関周りの空間:壁=ウォールラック、たたき=スリムラック、廊下=ミニチェストを設置できる。

玄関に必要な小物は、「引き出し収納」が簡単!

[Before]

 Mさん宅では、玄関前の廊下にスペースの余裕がありました。そこで、リビングで使い方を持て余していたミニチェスト(写真上)を、片付けて再利用することに!

[After]

 前出の一覧表から、Mさん宅の[1:毎日持つモノ]をチェックすると、エチケットグッズ(マスク、ハンカチ、ポケットティッシュ)となります。また、季節の防寒グッズ(手袋、ホッカイロ)と紫外線グッズ(帽子、サングラス)も入りました。ほか、虫よけグッズ、レイングッズ、子どもの外遊び用グッズは下駄箱へ収納(前回記事)しています。

[1段目]

 毎日の時短ポイントは、上段に使用頻度の高いモノを置くこと。さらに、毎日交換するモノを手前に置くと簡単です。

[2段目]

 箱で仕切ることで、季節の入れ替えも簡単に。例えば、奥に「夏の虫よけグッズ」を入れたらまとまります。

[3段目]

 収納に余裕が出たので、家族で共有する必需品とMさんが外でよく使うモノを収めました。

[4段目]

 一番下には、貴重品を収納。急な災害時に「すぐに持ち出したいモノ」でもあります。

 玄関にあると「便利な収納」を片付けたら、インテリアを楽しむ余裕も! 棚上に、リサ・ラーソンの置物を飾って“北欧風のホッコリ感”を楽しむMさん。機能的な収納に加え、家庭的な優しさを感じる玄関へと変わりました。ちなみに、この変化に喜んだ旦那さまが、「頑張ったご褒美に、ほかのリサ・ラーソンも買ってあげるよ」と言ってくれたそうです。

 次回は、このドア横にある「納戸」に防災グッズを完備!

ルンバだけじゃない、1万円台で買える新興メーカーも! 「家電のプロ」が推すロボット掃除機6つ

 情報も種類もたくさんありすぎて、どれを選んだらいいか混乱してしまう家電。いったい何を基準にどれを買えばいいの!? とにかく面倒くさがりな編集者・くさ子とドケチなライター・ケチ美が、家電コーディネーター・戸井田園子さんに、いま話題の製品や間違いのない製品を聞きました。

 第4回は、進化の速さにビックリ、スイッチひとつで未来生活が味わえる「ロボット掃除機」をご紹介します。

ロボット掃除機、シェアも技術も「ルンバ」一強!?

ライター・ケチ美(以下、ケチ美) ロボット掃除機は憧れの存在ではありますが、永遠に憧れのままで終わりそう。

戸井田園子さん(以下、戸井田) 確かに、ロボット掃除機の普及率はまだ6%程度(2020年アイロボット調べ)と言われています。有名な米国iRobot(アイロボット)の「Roomba(ルンバ)」でも、2002年に発売されてから定着に10年ほどかかりました。実は、「ルンバ」よりも前の01年、スウェーデンのElectrolux(エレクトロラックス)「Trilobite(トリロバイト)」が先に上陸したんですが、当時30万円近くもしたので売れなかったという歴史があります。しかし、今後は今以上に共働き世帯が増えるので、ロボット掃除機を導入する家庭も増えてくると思います。

編集者・くさ子(以下、くさ子) 私は掃除が大嫌いなんで、性能さえよければ導入する気満々なんですが、途中で止まるんじゃないか、ちゃんと吸うかという点が心配。

戸井田 「ルンバ」が入ってきた当時は性能はイマイチでなかなか評価が上がらなかったんですが、改良を重ねて近年はものすごく頭がよくなっています。間取りを把握して効率よく掃除できるし、吸引力も上がって総合的な掃除力がアップ。今やロボット掃除機は十分、メイン掃除機としての役割を果たします。ただ段差があるところ、ロボットが入れない狭いところは、スティック型コードレス掃除機を併用するといいですね。それでもお掃除する時間は格段に減るので、一人暮らしなら自分の時間が増えるし、パートナーがいる人はケンカが減ります! ちなみに、ロボット掃除機には、吸引タイプと拭き掃除タイプがあります。日本で広まっているのは吸引タイプ。

くさ子 メイン掃除機としてイケちゃうんですね! どこのメーカーがいいですか?

戸井田 正直なところシェアも技術も今までの実績だと「ルンバ」一強。ダイソンもイマイチ。日本メーカーは悪くないんですが⋯⋯。たとえば、ベッドの下まで掃除してほしい時、ベッドカバーやシーツが垂れ下がっていると、「ルンバ」以外の機種はセンサーが壁だと認識してしまい、その先に侵入しないんです。だけど、「ルンバ」は「何かがある」と認識しつつも一回押してみて抵抗がなければ、「壁ではない」と判断して入っていく。「ルンバ」は開発期間が長いので、そうした経験値があるんですね。電気コードなども絡んでしまったらコードと認識して逆回転して絡みを防ぐ。ほかの機種は、体に絡み続けてしまう場合がある。価格の差、メーカーの開発力の違いが、そういった部分に出てくることも。

くさ子 「ルンバ」できる子!

戸井田 そんな中、今年2月にパナソニックがフルモデルチェンジした新モデルをリリースしました。かなり進化したので今後に期待したいですね。

5万円の入門機か、10万円超の高級機種で掃除から解放か【アイロボット ルンバ】

くさ子 「ルンバ」といってもいくつか種類があるんですね。どれを選べばいいですか?

戸井田 最新モデル「ルンバs9+」は、ルンバ初めてのD型シェイプ。部屋の隅の捕集率が強化されました。また「ルンバs9+」と「i7+」は、掃除が終わったらクリーンベース(自動ゴミ収集機)に行って、「ルンバ」本体のダスト容器に溜まったゴミをクリーンベース内の紙パックに自動で排出。紙パックはダスト容器30杯分収納できるので、少なくとも30回分は掃除のことを一切考えなくていい。紙パックだから、捨てるのも簡単。頭も良くて間取りをしっかり覚えるから、「今からリビングだけ掃除して」「洗面所だけ掃除して」という細かい司令も出せます。

ケチ美 それは高そうですね。いくらですか?

戸井田 公式サイトで「s9+」が税抜16万9,800円。「i7+」が税抜12万9,880円です。クリーンベースがない「i7」なら税抜9万9880円ですが、どうせ買うならあったほうがいいと思う。

ケチ美 どちらにしても掃除機にその価格は私には厳しい。

戸井田 であれば、廉価機種「ルンバe5」はどうでしょう。こちらは公式サイトで税抜4万5,273円。頭のよさは上位機種には及ばないけれど、集塵力はあるので入門機として売れています。もっと安い600シリーズというのがあるのですが、そちらは集塵力のあるゴム製ブラシではなく毛ブラシだったり、ダスト容器が洗えなかったりと、「ルンバ」ならではの良さが損なわれてしまうので、私なら「e5」を推します!

ケチ美 なるほど。「ルンバ」を買うなら10万円越えか、5万円か二者択一ということですね。

くさ子 カーペットにも対応できますか?

戸井田 「ルンバ」は2cm程度の低い段差なら乗り越えて走行できます。その分、上がり框の段差がほとんどないフラットな玄関は三和土(たたき)まで出て行ってしまうことがあります。自分でダンボールなどで壁を立てるか、別売りの「デュアルバーチャルウォール」(税抜7,500円)を使って、赤外線の見えない壁を作ればエリアを制限できます。s9+・i7シリーズはアプリから「進入禁止エリア」の設定もできます。

くさ子 意外と気になるのが大きさ。使わないときも出しっぱなしと考えると、なるべく小さいほうがいいんですが。

戸井田 「ルンバ」は最大幅35.1センチ。小さいタイプがよければ、日立の「minimaru(ミニマル) RV-EX20・EX1」は直径25センチとかなり小さく、小回りが効いてあちこち入ってくれると評価は高いですよ。「ルンバ」は便器と壁の間は入れないのでトイレは自分で掃除するしかないけれど、「ミニマル」ならトイレにも入れる場合も!

くさ子 トイレまで! トイレや洗面所など自分で掃除するのがめんどくさい場所ほどロボットにお願いしたい。

戸井田 「ミニマル」はモノとモノの間、テーブルや椅子の脚の間など障害も抜けやすい。頭の良さは普通ですが(笑)、日本の住宅事情、家具事情にぴったりです。価格は4〜5万円くらいです。

ケチ美 うーん、もっと安いロボット掃除機なんてないですか?

戸井田 Anker(アンカー)、+Style(プラススタイル)といったベンチャーであればお手頃です。アンカーは、米国グーグル出身の若者たちによって2011年に創設され、中国・深セン市に本社がある企業。「RoboVac(ロボバック)」シリーズは、2万円台から手に入ります。頭はとても良い。「ルンバ」はセンサーやカメラを使って間取りを把握しますが、ロボバックはレーザー照射によりマッピングを行い、スマホからスケジュール管理なども行えます。「ルンバ」と比べると若干吸引力が落ちるけれども、そこそこ吸う。スティック型コードレス掃除機でマキタの吸引力がOKなら、大丈夫なレベルです。ソフトバンクのグループ会社、プラススタイルの「+Style ORIGINAL」シリーズは1万円台から手に入ります。

ケチ美 その価格帯なら試してみたいです!

くさ子 ロボット掃除機って作業中の音はどうですか?

戸井田 正直言うと、そんなに静かではありません。キャニスターの掃除機と同程度。ただ、不在時に掃除するなら問題ないでしょう。「夜に使いたい」「赤ちゃんが寝ている間に使いたい」という場合は、「ミニマル」なら運転音を抑えてゆっくり掃除する「マナーコース」がありますよ。

戸井田 ここまでお話したのは吸引タイプ。拭き掃除タイプも使ってみるといいものですよ。「ルンバ」のs9+・i7シリーズは、清掃が完了すると床拭きロボット「ブラーバ ジェット m6」に連携して拭き掃除ができるところがセールスポイントなんです。

ケチ美 いや〜、そこまでしなくていいのでは⋯⋯。

戸井田 そう言うと思ったんですけど、「ブラーバ」は本当に優秀でおすすめ。連携しなくていいなら、単独で「ブラーバ ジェット 200 Series」でもいいと思います。ジェットスプレーで水を噴きつけながら汚れを浮かせて、専用のクリーニングパッドで拭き掃除してくれる。「ウェットモード」だけでなく乾拭きする「ドライモード」があり、髪の毛やホコリを集めてくれるので、最後に手持ちのハンディ掃除機で吸ってしまえば掃除完了。クイックルワイパーをよく使う人なら、「ルンバ」より「ブラーバ」で事足りると思います。しかもなんといっても幅17.8センチと「ルンバ」よりだいぶ小さい。本体は公式サイトで税抜2万9,880円、専用パッドは10枚で税込968円。

くさ子 あっ、これ、いいかもしれない。

戸井田 台所もまめに拭いていると汚れが蓄積せずベタベタしないでいいですよ。音も静かだから夜でもできるし、自分がくつろいでいる時間も横で“おしん”のように健気に拭いてくれます。

くさ子 自分のマンションにはコレで、実家にs9+かi7シリーズをプレゼントしようかな。

戸井田 そういう方もいますね。シニア世帯で広いお宅に住んでいる方は掃除が大変。ロボット掃除機が大活躍しますよ。

ケチ美 私はお手頃な「ロボバック」か、「e5」で憧れの「ルンバ」を手に入れるか迷うところだな〜。

――次回は、このシーズンに必要な家電の選び方を教えてもらいます!

戸井田園子(といだ・そのこ)
家電コーディネーター。All about家電ガイド。大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。現在は、雑誌・新聞・テレビなどで活躍中。夫と息子の3人暮らし。