「介護を助けてあげようなんて10年早かった」単身赴任で実家に戻った息子の後悔

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 最近、夜中に蚊の飛ぶ音で悩まされることがなくなった。足元は蚊に刺されているが、顔周りには飛んでないんだなー、と思っていたのだが……単に「ブーン」という音が聞こえなくなっていただけだったことが判明! 年を取ると、高い音が聞こえないっていうアレです。確かに本物のモスキート音だからな。安眠できる幸せを喜ぶべきか。

<登場人物プロフィール>
河本 佳則(46)妻と子どもを東京に残し、実家のある東北地方に単身赴任中
河本 佳美(45)佳則の妻。東京在住
河本 淳子(75)佳則の母。東北在住。15年間、浩一を介護している
河本 勤(77)佳則の父
河本 浩一(50)佳則の兄。15年前の事故で、介護が必要な状態に

「兄に遺産を渡したばかりに……」遺族年金だけで暮らす母と、娘の後悔

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Photo by uffizi.chu Flickr

 7月に入るやいなや、この猛暑。もうなんでも適当でいいや、と投げやりになってしまう今日この頃。勤労意欲低下も甚だしい。なんて思っていたら、ビニールハウスで農作業中の90代の男性が熱中症で亡くなったというニュースが。農家って、どれだけ働き者なんだ!  でもどんなに体力に自信があっても、過信しないでほしい。暑い時は頑張らないで、休んでください。水分塩分も忘れずに。

<登場人物プロフィール>
元木 恵理子(52) 首都圏に夫と社会人の娘と暮らす。
金子 サト子(80) 元木さんの実母。夫を10年前に亡くしてからは一人暮らし
金子 博俊(55) 元木さんの兄

「子どもが偉くなっても、親は寂しい」施設長が見た頑固な老人の空白

<p> 介護職はきつい、とよく言われる。その割には報酬も少ない。結婚したらやっていけないと離職する若い人も多い。負の側面ばかりが強調されているが、「介護は天職」と言い切る人も実は結構いる。外部の人間には言いやすいのか、介護の仕事に生きがいを見だし、胸を張って仕事の内容を話してくれることも少なくない。そんな人が私たちの親を、介護制度を支えていてくれている。そんな話を伝えることも大切だと思う。</p>

「とことん身勝手な義姉」姑の介護を通して憤る長男の嫁

<p>嫁姑の確執話は枚挙にいとまがない。そして嫁姑の陰に隠れてあまり公にはならないが、実は嫁と小姑との確執も少なくない。それでも、親が生きているうちは、そう深刻ではない。親を介することで、最低限の接触で済ませられるから。しかし、親の介護や死に直面すると、とたんにあらわになるのだ。兄弟は他人の始まり。嫁小姑は、はなから他人だ。</p>

「とことん身勝手な義姉」姑の介護を通して憤る長男の嫁

<p>嫁姑の確執話は枚挙にいとまがない。そして嫁姑の陰に隠れてあまり公にはならないが、実は嫁と小姑との確執も少なくない。それでも、親が生きているうちは、そう深刻ではない。親を介することで、最低限の接触で済ませられるから。しかし、親の介護や死に直面すると、とたんにあらわになるのだ。兄弟は他人の始まり。嫁小姑は、はなから他人だ。</p>

「母親は自宅でみてやりたい」親族4人の介護のため辞職した長男の3年後

<p> 認知症の女性が、相談をしていた弁護士に遺産5億を贈与するとした遺言書は無効だとして、女性の姪が起こした訴訟の判決が出た。「赤の他人の弁護士に全遺産を遺贈するのは奇異だ」と、遺言は無効とした。誰がどう考えても、そうだろう。百歩譲って、たとえ本心からその女性がその弁護士に5億を贈与すると言ったとしても、それを「はい、そうですか」と貰っていいわけがない。弁護士なんだから。しかもその弁護士、82歳……もしかして、倫理観どころか認知能力もかなり落ちている? 「定年のない職業は、自分で引き際を考えないといけない」と別の弁護士は自戒していたが、まったく同感。引き際の見極めは難しい。政治家もだ。</p>

「がんばっていると母に認めてほしいのかも」認知症の母を介護する娘の痛み

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Photo by ajari from Flickr

 イギリスのマーガレット・サッチャー元首相が亡くなった。映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』では鉄の女の老後も描かれていた。尊厳を保った生活ながら認知症らしい症状も見られ、どんな人にも平等に訪れる老いというものの冷酷さを見た気がした。サッチャー元首相は1979年から11年もの間首相を務めたが、同時期に新自由主義政策を共に取ったのがアメリカのロナルド・レーガン元大統領。彼もまたアルツハイマー病を患い、すでに亡い。そしてロンといえばヤス。中曽根康弘元首相はといえば、齢94歳にしていまだかくしゃくとして頭脳明晰! 長寿社会日本の真髄を見るようで、なんだか誇らしい。ま、老化も寿命も個人差。運にすぎないんだろうけど。

<登場人物プロフィール>
関口 美保子(46) 夫、子ども2人と神奈川で暮らす。パート勤務
入江 コト子(75) 美保子の実母。北海道在住。認知症と診断されて5年
入江 靖男(79) 美保子の実父。元食品会社勤務。コト子を1人で介護している

■「これまでの罪滅ぼし」と真面目に介護に取り組む父

 関口さんの実家は北海道だ。大学進学で北海道を離れてもう30年近くになる。それ以来、帰省するのは年に1回程度。家族全員で帰ると飛行機代だけで10万円は下らないので、2人で暮らしている両親のことを気にしながらも、そうたびたび帰るわけにはいかなかった。そんな生活が一変したのは、母親が認知症と診断されてからだ。

「料理の味付けがおかしかったり、同じものを大量に買ってきたりするなど、母の様子がおかしいと父から聞いてはいたのですが、私と話すとおかしなところはないんです。受け答えもまともだし、身の回りのことも自分でできる。だから、父の言うことが半信半疑だったのですが……」

単なる物忘れにしてはあまりにおかしいと、父親は嫌がる母をなんとか病院に連れていった。診断結果は、認知症だった。

「まさか自分の母親が認知症になるなんて、とショックも大きかったですが、これからどうしたらいいんだろうと、途方に暮れる思いでした」

関口さんの夫は忙しく、帰りも遅い。子どもも受験期で、関口さんが頻繁に家を空けられる状態ではなかった。

「私には兄弟もいないんです。実は2歳上の兄がいたんですが、私が就職した頃、交通事故で亡くなってしまったんです。子どもの頃から、優等生だし、家族思い。両親にとっても自慢の兄でした」

仕事人間だった父親は、兄の死を忘れるかのように一層仕事に没頭したという。定年退職した後も嘱託として会社に残ってサラリーマン生活を続けた。そして、表面的に両親もようやく2人の生活に慣れたように見えた頃の、母親の認知症発症だった。

「父は、母親の病気は自分のせいだと責任を感じたようです。兄を亡くした母の悲しみに寄り添うこともしないで仕事に逃げていた、と言っていました」

それからというもの、父親は関口さんから見ても驚くほど献身的に母親の介護に打ち込むようになった。いや、介護も父親にとっては新しい仕事のようなものだったのかもしれない

「料理も、レシピの分量や加熱時間などを忠実に守っていました。化学実験のようでおもしろいみたいです(笑)。父は理系の技術者だったので、真面目で几帳面なんです。もう少し適当にやってもいいんじゃない? と言っても、『これまでずっとお母さんに家のことを任せっきりにしていたから、せめてもの罪滅ぼしだよ』って」

■母にとっての子どもは、亡くなった兄だけ

家事も介護もきちんとこなせる父親に安心していた関口さんだったが、2年前に帰省すると、両親の様子が決して楽観できる状態ではないことに気づいた。

「母親の症状がかなり進んでいて、トイレの失敗や、夜中の徘徊などがひどくなっていたんです。日中はデイサービスも利用するようにしていますが、それ以外は相変わらず父1人で一生懸命にやっていて、疲れが溜まっているようでした。夜なんか、母がいつ外に出て行くかわからないので、母と自分の手に紐を結び付けて寝てるんですよ。80近くなった父に1人で介護をさせるのはもう限界だと思いました」

関口さんも子どもの受験が一段落していたので、それからは毎月1週間ほど、実家に帰省するようにした。

「これまで何もしてあげられなかったので、せめて私が帰っている間だけでも、父親をゆっくり寝かせてあげたいなと。それにあんまり大きな声では言えないんですけど、父から交通費という名目でそれ以上の金額をもらってるので、そんなに偉そうなことは言えませんね」

明るく言う関口さんだが、遠距離介護を続けるのは体力的にもかなり大変なはずだ。

「確かに遠距離介護は身体はきついですけど、精神的には楽なんですよ。こないだなんて、外に行こうとすると靴がないの。さすがに母もおかしいと思うらしくて、2人で家中探すでしょ。すると、米櫃の中から出てきたりする。これが2人きりで24時間介護していたら、母を怒ってしまうでしょうね。でもたまにしかやらないから笑える」

帰省している間、関口さんは父親に代わって母と自分の手を紐で結んで寝るのだそうだ。しかし、楽天家と自称する関口さんらしく、寝込んでしまうと目が覚めないのだという。

「だから、玄関で寝ることにしたんですよ。ちょっとのことじゃ、私も起きないから。そうしたら、母親は、寝ている私を踏んづけて外に出てました(笑)」

 関口さんも疲れが溜まっているのだろう。笑い話にできる関口さんは立派だ。

「でもね、母は私のことをわかっていないの。『おたくは、誰ですか?』って言われるのはもう慣れましたが、『コト子さんの娘よ』と言うと『私には娘はおりません。息子しかおりません』って言う。母にとって、子どもは亡くなった兄だけなんだなぁって、ちょっと胸が痛いです。先日は兄の誕生日だったんですが、ちゃんと覚えてるんですよ。『お寿司をとってお祝いしないと』と母が言うので、3人でお祝いしました。私の誕生日なんてスルーしてるのにね。ま、今更親に誕生日を祝ってもらいたいわけでもないからいいんですけどね」

 母親の悲しみも、関口さんの寂しさも、よくわかる気がする。男兄弟のいる娘、とはそんなものだ。

「私も真面目な父親似だから、がんばっていると母に認めてほしいのかな。『美保子、ありがとう』『美保子、おめでとう』ってね。46にもなって、いつまでも子どもですよね」

 そう言うとすぐに関口さんは明るい表情に戻って、笑った。

「ゴミ屋敷同然でした」女性経営者が知った、一人暮らしのお得意様の本当の姿

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 東日本大震災から2年が過ぎた。という書き出しも食傷気味だろうが、お許しを。報道側が意識的に取り上げているせいかもしれないが、被災地では介護士や看護師を目指す若者が目立っている。折しも、ホームヘルパー2級取得の資格要件が2013年度から変更される。筆記試験が課せられ、スクーリングの日数も増えることから、駆け込み受講が増えているようだ。「資格を取っておいて損はない」とヘルパー養成講座に通う人も、介護職を目指す被災地の若者も、志に貴賎はない。介護の道に進んだ人が誇りを持って働ければ、介護の質の向上にもつながるだろう。希望を持って介護の道を選んだ若者が「こんなはずじゃなかった」と思うことのないようにと祈るばかりだ。

<登場人物プロフィール>
菊地 裕美(48) 北欧の手工芸品輸入販売ショップオーナー。北海道在住。独身
沢村 紀美子(77) 菊地さんのショップの得意客。名古屋在住

「ゴミ屋敷同然でした」女性経営者が知った、一人暮らしのお得意様の本当の姿

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 東日本大震災から2年が過ぎた。という書き出しも食傷気味だろうが、お許しを。報道側が意識的に取り上げているせいかもしれないが、被災地では介護士や看護師を目指す若者が目立っている。折しも、ホームヘルパー2級取得の資格要件が2013年度から変更される。筆記試験が課せられ、スクーリングの日数も増えることから、駆け込み受講が増えているようだ。「資格を取っておいて損はない」とヘルパー養成講座に通う人も、介護職を目指す被災地の若者も、志に貴賎はない。介護の道に進んだ人が誇りを持って働ければ、介護の質の向上にもつながるだろう。希望を持って介護の道を選んだ若者が「こんなはずじゃなかった」と思うことのないようにと祈るばかりだ。

<登場人物プロフィール>
菊地 裕美(48) 北欧の手工芸品輸入販売ショップオーナー。北海道在住。独身
沢村 紀美子(77) 菊地さんのショップの得意客。名古屋在住

「母はお姫様」トンチンカンな介護をする夫兄弟に呆れる嫁のため息

Photo by IAN Chen Flickr

 程度の差はあるが、男の子を育てている母親はみんなお姫様だ。「ママかわいい」「ママと結婚する」なんて言われた日には、「息子を産んでよかったー」と思う。もちろん、その息子はそんなことはすぐに忘れてしまうのだが、母親はいつまでも息子に一番愛されていると思っている。だから多くの嫁姑関係は、息子の愛の取り合いから始まる。一方、嫁の存在をものともせず、いつまでも相思相愛であり続ける母と息子もいる。年をとってもお姫様のままでいられる母は幸せだが、嫁はたまったもんじゃない。

<登場人物プロフィール>
大原 映子(52) 大阪在住。息子2人は社会人で、夫と2人暮らし。パート勤務
大原 俊也(58) 映子さんの夫。男ばかり3人兄弟の長男
大原 ミヨ子(85) 俊也さんの母。認知症の初期で、有料老人ホームに入居中
大原 達弘(88) 俊也さんの父。大阪で1人暮らし