「人妻を妊娠させてしまった」息子を騙る“オレオレ詐欺”が暴いた、老親の本音

rouhuhu1.jpg

 NHKの夕方のローカルニュース『首都圏ネットワーク』に、「ストップ詐欺被害!」というコーナーがある。いろいろな詐欺の手口を紹介しながらキーワードとなるフレーズを示して、高齢の視聴者に注意を喚起するものだ。毎回似たようなキーワードが繰り返されているが、それだけ同じ手口にだまされる高齢者が多いということだろう。たとえ耳にタコができようとも、機会をとらえてオレオレ詐欺の手口を伝えることはやはり必要だと思える話を聞いた。それが今回のお話。

<登場人物プロフィール>
橋口 栄一(45) 東京都内で一人暮らし。結婚歴はない
橋口 昭(74) 栄一さんの父親。埼玉で、夫婦二人暮らし
橋口 サト子(73)栄一さんの母親

「お父さんがボケてくれてよかった」下半身不随となった父、踏ん張り続けた娘と母

kaigo33-1.jpg

 5月に放映されたNHKスペシャル『“認知症800万人”時代』によると、認知症が原因で行方不明になる人が年間1万人に上っているという。驚くと同時に妙に納得もした。結構な頻度で高齢者が行方不明になったというお知らせが地元自治体から流されている。必ずしもその全員が発見されるとは限らないだろう。これまで問題にならなかったのが不思議なくらいだ。ビッグデータが注目を集めているが、まずはこうした行方不明者のデータを全国で共有し、照会できるようなシステムづくりが喫緊の課題なのではないか。今回放映されたことがきっかけに家族と再会した人たちだって、本人が名前を正確に言っていたり、名前入りの持ち物があったりするのに、10年以上本人だと確認できなかったってあまりにおかしい。

<登場人物プロフィール>
菊田 雅美(47)首都圏に夫、大学生の子ども2人と住む
新井 庄三(78)雅美さんの父。中国地方で妻と2人暮らし
新井 睦子(75)雅美さんの母

「死を自然に任せるのも人間のエゴかもしれない」愛犬を看取った女性の自問

<p> 老犬の介護ホームがオープンしたというニュースを読んだ。これまでなかったわけではない。でも、このホームは結構大規模なもののようだ。もちろん費用も。犬の寿命も延びている。手製の車いすのようなものに乗って散歩している犬も見かける。高齢の犬の介護をどうするか、不安に思っている飼い主も多いと思う。ということで今回は、人間ではなく犬の介護をめぐる人間模様(ややこしい)を。</p>

散骨、樹木葬に永代供養……嫁ぎ先の墓を拒否する女たち、いまだ女は三界に家なし?

boshi.jpg

 認知症の男性が徘徊中に列車と接触して死亡した事故で、妻に監督義務があったとして、鉄道会社に対し賠償金の支払いを命じる二審判決が出た。一審から賠償額が半減したとはいえ、360万円と多額だ。なんてこった。介護する家族はどこまで負担を強いられるのか。24時間、見守ることなど到底不可能だ。民間の介護保険はあるが、もちろんこういう場合は想定していない。保険会社が目をつけそうだな。

<登場人物プロフィール>
牛尾 いずみ(41) 独身で母親と都内に暮らす
江口 智行(46) 北関東在住。妻と子ども2人の4人家族

母をお墓に入れられない理由とは? 認知症の母親を見送った息子の戸惑い

boti.jpg
Photo by Dick Thomas Johnson from Flickr

 ホリエモンの『刑務所なう。』『刑務所なう。 シーズン2』に続く刑務所シリーズ第三作『刑務所わず。』(いずれも文藝春秋)が大変おもしろい。受刑者に高齢者が増えていることは、かねてより問題とされているのは知っていたが、衛生係として介護が必要な受刑者の世話をしていたホリエモンの証言は貴重だ。特に興味を持ったのが「体の不自由な人とか盲目の人は、むしろ自分の体の限界を潔く理解していて、介護に身を任せてくれるので比較的手がかからない」のに、耳が遠い人は「ほとんど聴こえないのに、わかったフリをして実は全然わかっていないから始末に負えない」ということ。自戒せねば。って結論はいつもそうなる。

「母を否定すると自分も否定することになる」音信不通のまま父親を亡くした娘の後悔

mothersday.jpg
Photo by MIKI Yoshihito from Flickr

 少し前になるが、みんなの党の渡辺喜美氏の辞任会見を見てしみじみ思った。あの人が政治家としてパワフルに思えたのは、髪型によるところが大きかったんだということ。会見では、ワックスをつける気力もなかったのか、ホワホワした毛が元気なくなびいていた。髪型ってアイデンティティだ。佐村河内氏も、小保方さんも、雅子さまも。

<登場人物プロフィール>
長岡 咲子(39) 大学で上京して以来、ずっと一人暮らし
長岡 つね子 (68) 咲子の母

「あなたたちは甘えている」介護者の家族会で娘世代を怒り出した父親

roujin.jpg
Photo by yo___ko from Flickr

 特別養護老人ホームの入所待機者が52万人との報道があった。保育所の待機児童と似た構図だ。いまや保育所に入る「保活」なる言葉も登場する時代。遺言や葬儀の用意をする「終活」がブームだが、死んだ後よりも、どこでどうやって死ぬかの方が問題だ。死ぬまでの「終活」も考えねばならない。人間、最後まで忙しい。

<登場人物プロフィール>
設楽 八重子(47) 夫、長男と都内で暮らす
渡辺 勝成(76) 介護の必要な妻と二人暮らし

■愚痴を言い合える場が広がっていった
 専業主婦だった設楽さんは、数年前実母を介護して看取った。その後、介護経験を生かしたいとヘルパーの資格を取得し、訪問介護の仕事に就いた。そこで在宅介護をしている家族が心身ともに疲弊していく様子を目の当たりにし、何とかしたいと考えるようになった。大学時代心理学を専攻していたこともあり、介護をする家族が悩みを話せる場を作ったのは3年前のことだ。

「最初は、デイサービスに行っているちょっとの時間に、お茶でも飲みながら息抜きをしてもらおうと、好きなことをおしゃべりしてもらっていたんです。それが次第に口コミで参加者が増えてきました。するとご主人を介護している奥さん、親御さんを介護している娘さん、義父母を介護しているお嫁さんなど、立場が違うとわかり合えない場面も出てくるようになってきました。姑世代の前では、お嫁さんはなかなか本音が言えませんからね(笑)。それで奥さんグループ、娘さんグループ、お嫁さんグループに分けてみたんです」

「財産狙いの同居? 息子家族のすべてが怪しい」娘婿の見た義父母の疑心暗鬼

nouka.jpg
Photo by iwks from Flickr

 最近めっきり耳が遠くなった。昔はわずらわしかった電子レンジや炊飯器、洗濯機の終了お知らせ電子音が、ひとつ、またひとつと消えていった。壊れたのかと思っていたら、壊れていたのは耳の方だった。回復したと主張する佐村河内氏がうらやましい今日この頃。今回お送りするのは息子、といっても義理の息子が見た家族のお話。

<登場人物プロフィール>
関根 和久(50)神奈川県に、家族4人で暮らす
関根 牧子(46)和久の妻
溝口 保子(74)牧子の母。夫婦で農業をしている
溝口 仁(49)牧子の兄

「大人になったら殺そうと思っていた」父親を介護する息子の殺意が切り替わった瞬間

syogi.jpg
Photo by Vibragiel from Flickr

 2月も終わり、ようやく寒さも先が見えてきた。冬が終わるのも、もう秒読みだ。ああ、うれしい。ドカ雪で孤立したお年寄りなんて、どんなにか寒くて心細かっただろう。あとちょっとの辛抱ですよ。でもなぁ。暖かくなったらあっという間に梅雨になって、猛暑だ。って飛躍しすぎ?

<登場人物プロフィール>
古沢 哲也(51) 中国地方在住。妻と大学生の息子2人の4人家族
古沢 勝信(85) 哲也さんの実父。哲也さんの姉の家で暮らす。

■父親の認知症の進行は、亡くなった母にそっくり

「父が死んだら兄と決別しようと思う」父親の介護をめぐる、姉妹と引きこもりの兄

<p> 大雪が続く。雪国の高齢者の大変さを痛感する日々だ。先日の大雪の後、おばあさん一人暮らしの家の前にだけ雪が残っていて胸が痛んだ。一方、90代の夫婦二人暮らしの家の前は、雪かきがしてあって安心した。隣の人がやってくれたのだろうか。正直なところ、うちの隣が高齢者世帯だったとしても、その家の分まで雪かきできる体力はない。自分の家だってままならなくなるだろう。もっと年を取ったらどうする? 悩みがまた1つ増えた。</p>