「鳥貴族」パクり系列「鶏のジョージ」、真骨頂は「1人OK」食べ飲み放題にあった! 大量閉店でも踏ん張れ、モンテローザ!

酒飲みになにかと嘲笑されているモンテローザの素敵なところを、勝手に探求していく当連載。今回は、都内に数店舗展開している激安チェーン居酒屋、鶏のジョージで泥酔してきました。

モンテローザ8軒目:鶏のジョージ

 鶏のジョージは、鶏料理を名物に、フード、アルコール全て280円均一(税別・季節のメニューを除く)の激安酒場。焼鳥などをメインにしつつ、居酒屋の定番メニューが揃います。

 しかし、この鶏のジョージ、メニューからコース、サービスまで、モンテローザ系列の豊後高田どり酒場とほぼ同じなんです。だから、ダサい店名くらいしかオリジナリティはないのですが、とはいえほかのモンテローザ系酒場よりはコスパがいいので、利用する価値はあると思います。

 さて、鶏のジョージの真髄はズバリ食べ飲み放題コースです。中でも「3時間制女子会食べ飲み放題」は、2,800円でアルコールと全メニューが“3時間”食べ飲み放題という、驚異のコスパ。女子だけでなく、男性は3,300円、小学生は1,400円、小学生未満は無料……と要するに誰でも利用できる、お得なコースです。

 「2時間食べ飲み放題」は、男女問わず2,800円。いずれも、+200円で生ビールや日本酒も飲み放題にすることが可能です。

 鶏のジョージのパクリ元は、鳥貴族です。そんなトリキも「トリキ晩餐会」という2時間食べ飲み放題2,980円のコースを実施しているのですが、4人からの利用というハードルの高さ(ネット予約限定で、期間限定1人対応の試みあり)。しかも、事前予約しなければならないのがやや手間です。

 また、すかいらーく系列のしゃぶ葉は一部店舗で平日ディナーのみ、3時間3000円(税込)でアルコールとしゃぶしゃぶ、サラダバー、寿司などが食べ放題という神がかったサービスを行っているのですが、こちらも2名〜の利用で前日予約という条件付き。

 このように、大体の食べ放題飲み放題コースは事前予約が必要で、複数人からの利用しかできないことが多いのです。

 しかし、鶏のジョージは当日予約なしで、1人からでも利用が可能(店舗による)。3時間食べ飲み放題の「女子会」コースも、女子会と謳っていますが1人での利用が可能で、会食がはばかられるこのご時世にぴったり。Free Wi-Fi完備なので、1人で食べ飲み放題を堪能しながら、オンライン飲み会をしてもOK。

 バイキング形式などではなく、ゆったり席に座って3時間、酒と食事が配膳されるのですがら、ホスピタリティを考えるとお得ではないでしょうか。

 鶏のジョージの単品は、鳥貴族同様、アルコール、料理すべて均一価格(一部の品、鍋や季節の料理を除く)。しかも、鳥貴族は現在298円均一に対して、鶏のジョージは280円と18円下回ります。

 しかし食べ物の味は、いわゆるモンテローザクオリティ。鳥貴族ほどのうまさは期待できません。とはいえ、食べ放題なので多少ハズレメニューに当たったところで、大損した気持ちにはならず、せっかく全メニュー食べ放題なのですから、むしろ、普段は注文を躊躇する地雷っぽい品を試してみるのも一興なのです。

 例えば、単品注文だとなるべくハズレを引きたくないので、お得な鶏もも肉の一枚焼き(280円、単品は以下同)をオーダーしますが、食べ放題なら激辛野菜タンメンみたいな、チャレンジメニューに挑むのもあり。まあ、そうやって頼んだものの、ただ辛いだけで旨味が感じられず残念でしたが……。

 モンテローザの料理をそこまでがむしゃらに食べたくない、とにかく飲みたいという人には、120分1,000円の単品飲み放題がオススメ。こちらも予約不要で当日1人から利用できます。

 ケチりたいなら、お代わり自由の塩ダレキャベツを。メニュー名の通り、お代わり仕放題です。さらに、お通しのポップコーンもお代わり自由なので、この2皿をひたすらチビチビツマミながら、2時間単品飲み放題を行使すれば会計1,560円。

 個人的に好きなつまみは、鳥貴族の人気メニューを丸パクリしている「ふんわり山芋鉄板焼」。鳥貴族より18円安く、味付けも悪くないです。

 モンテローザは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、東京都内の61店舗を閉店することを1月15日に発表しました。その数、都内337店舗のうちの2割弱に当たるそうです。

 まずくて高い……と不満を漏らしながらも、なんだかんだ通っているモンテローザ。閉店されてしまうと、文句も言えなくなります。今回は、少しでもお店の足しになればと、テイクアウトメニューも注文。鶏もも肉の一枚焼きと、鶏の唐揚げを持ち帰りました。

 自宅で酒のアテにしてみましたが、完成から時間が立つと油がベタついて残念な風味に……。やっぱり店内で出来たてを食べたいので、どうかコロナに負けず踏ん張ってほしいです!

鶏のジョージ:総評

味 ★★☆☆☆
品数 ★★★☆☆
雰囲気 ★☆☆☆☆
コスパ ★★★★☆
また行きたい度 ★★★☆☆

「晩杯屋」より酒が安い「バリヤス酒場」、1,000円以内で飲める! 破格98円のメニューが狙い目

 酒飲みになにかと嘲笑されているモンテローザの素敵なところを、勝手に探求していく当連載。今回は、都内に数店舗展開している激安チェーン居酒屋、バリヤス酒場で泥酔してきました。

モンテローザ8軒目:バリヤス酒場

 バリヤス酒場は、モンテローザにしては珍しく「安い詐欺」ではなく、本当に安価でアルコールを提供している貴重な酒場です。

 しかし、せっかく安いのにモンテローザの伝家の宝刀「お通し代」(300円・税抜)がしっかり摂取されるのが残念。席につくなりポップコーンが運ばれてきますが、300円も払ってこんなどうでもいい食べ物でカロリーを摂取したくありません。嫌われがちのモンテローザが、せっかく庶民から好感を持たれそうな安酒場をオープンさせたのですから、お通しは廃止してもう少し真剣に庶民と向き合ってほしいところです。晩杯屋や鳥貴族など、巷で人気の安酒場はお通し代も席料もありませんよね。

 とはいえ、バリヤス酒場はモンテローザ系列の中でアルコールの安さは群を抜いています。酎ハイ、ウーロンハイ、緑茶ハイが188円(税込みでも207円)で、晩杯屋よりも安いのです。レモンサワーやトマトサワーなど、サワー類は260円、角ハイボール280円、黒霧島など焼酎のグラス260円、日本酒の白鶴1号280円、キリン一番搾りの中ジョッキ358円……と、どれもこれも立ち飲み価格。

 もちろん、立ち飲みではなく、ちゃんと椅子に座ってゆっくり飲めます。

 2時間1,000円(税抜)の飲み放題も良心的。酎ハイ5杯以上、サワー類4杯以上を飲むなら利用した方がお得です。ビールも飲み放題にするなら+200円でできます。

 さて、バリヤス酒場のツマミですが、オープン当初からメニューが改変されて、現在はモンテローザ系列の鳥貴族のパクリ店、「豊後高田どり酒場」とほぼ同じメニューです。

 例えば、ししゃも、トルティーヤチップス、ちくわの磯辺揚げ、ハムカツ、タコさんウィンナー、チーズ餃子、甘えび唐揚げ、揚げシュウマイ、ポテトもち、バリ辛ドリ鶏皮、鶏皮ポン酢……などは、豊後高田どり酒場のメニューと全く同じで、値段も280円と同価格。

 気をつけたいのは、バリヤス酒場のほうが高田どり酒場より高い品もあるというトラップ。鶏むね肉の生ハム、鶏むね肉のタタキ、トマトピザなどは、高田どり酒場では280円ですが、バリヤス酒場では320円と値上げされています。

 逆に、バリヤス酒場のほうがお得というケースも。豊後高田どり酒場の名物は「むね肉のグローブ焼き」ですが、バリヤス酒場の名物は「鶏もも肉の一枚焼き」。どちらも280円ですが、むね肉よりはもも肉の方がやや高級で、身がジューシー。なぜこのメニューだけグレードアップさせたのか謎ですが、ボリューム、味共にこの値段なら満足でした。

 ほかにも、「笑笑」の名物である牛肉のタリアータ(888円)、モンテローザ系列名物のもつ鍋(680円)なども……。

 個人的には、280円均一の豊後高田どり酒場にはない、200円以下メニューにオリジナリティとお得感を感じました。

 中でも、98円のオニオンスライスはモンテローザ系列の中でも破格。ほかにも、冷奴、枝豆、しらすおろし、キムチ、メンマ、塩キャベツが190円です。塩キャベツはボリュームもあり、酒のアテに抜群。焼鳥の串も1本88円〜なので、1人飲みにピッタリですが、味は期待しないほうがいいです。

 一番のヒットは、漬物付きで98円の焼きおにぎり。安いのはもちろん、酒のアテにも締めにもなって万能でした。

 とにかく、アルコールが安いバリヤス酒場。300円のお通し代が痛いですが、188円の酎ハイと98円の一品料理を組み合わせれば千円以内で飲むことが可能。味に期待するのは禁物ですが、目黒など都心の一等地にもあるので、土地代を考えると激安ではないでしょうか。

 ちなみにカタカナ表記の「バリヤスサカバ」もモンテローザの系列店ですが、バリヤス酒場とは価格が微妙に違うので、お間違えないように……。

バリヤス酒場:総評

味 ★★☆☆☆
品数 ★★★☆☆
雰囲気 ★★☆☆☆
コスパ ★★★★☆
また行きたい度 ★★★☆☆

「しゃぶ葉」まるパクりの「しゃぶ食べ」、もはや酒のテーマパークだった! ケチくさくない圧巻の飲み放題、モンテローザ系列随一!?

酒飲みになにかと嘲笑されているモンテローザの素敵なところを、勝手に探求していく当連載。今回は、都内4舗で営業している新業態、しゃぶしゃぶ食べ放題「しゃぶ食べ」で泥酔してきました。

モンテローザ7軒目:しゃぶ食べ

 「しゃぶ食べ」は、すかいらーくグループの超人気チェーン店「しゃぶ葉」をもろパクリしたとしか思えない、しゃぶしゃぶ食べ放題チェーン。食べ放題のシステムはしゃぶ葉とまったく同じで、しゃぶしゃぶの肉は注文制。野菜やカレー、締めの麺、スイーツなどはバイキング形式で自分で取りに行くスタイルです。

 しゃぶ食べの魅力はなんといっても、アルコール飲み放題。食べ放題に+1,200円で、100分間の飲み放題をつけることができます(ただし、店舗によって金額、内容が異なるようです)。

 酒のラインナップはかなり豊富で、生ビール、黒生ビール、酎ハイ、ウイスキーに始まり、焼酎はいいちこ、黒霧島、黒伊佐錦、白波、大神と5種類。さらに、日本酒の白鶴、ワインのフランジアの赤、白、サングリアの赤、白も冷蔵庫に完備されています。

 果実酒コーナーには、ライチ酒、白桃酒、巨峰酒、津軽りんご酒、あんず酒、ゆず酒、濃厚梅酒が並び、カクテルは、カシス、モスコミュール、ジントニックのほか、あまおう、マンゴー、レモン、グレープフルーツ、ライムのフレーバーでアレンジ可能。これら全てがドリンクバースタイルで飲み放題なのです。

 このセルフ飲み放題、モンテローザにしてはケチくさくない圧巻の種類。セルフは面倒という人もいるでしょうが、生ビールはジョッキを置いてスイッチを押すだけの自動サーバーですし、普通のビールと黒ビールの2種類が用意されているのも地味にうれしいです。

 居酒屋の飲み放題は、酒が薄くてイライラすることが多いのですが、セルフならハイボールや焼酎ソーダ割りをいくらでも濃く作れるのです。原価が高いビールをひたすら飲むもよし、サワーのオリジナルブレンドを試すもよし、なんならデザートコーナーのかき氷の氷に、カシスリキュールをかけてフローズンカクテル風に味わってみるなど……可能性は無限。このセルフ飲み放題、もはや酒のテーマパークと言っても過言ではありません。

 さて、しゃぶしゃぶ食べ放題のほうはどうでしょう。

 しゃぶ食べではいくつかの鍋のコースが用意されていて、肉の種類によって値段が異なります。一番高級なコースが、黒毛和牛と三元豚のタンやロースなど7種類が食べ放題の5,990円のコース。ほか、6種類、5種類、4種類……と、肉の種類が少なくなるにつれて金額も下がっていくのですが、個人的には最安値の三元豚コース(1,690円)で十分満足できると思っています。

 実際にしゃぶしゃぶ食べ放題を体験してみると、育ち盛りの男子ならまだしも、酒を飲みながらだと想像よりも量が食べられないのです。100分間という制限の中、サイドメニューも食べ放題なのに、数千円払って肉の種類を増やしたところで思うように肉を享受できないな……というのが実感。

 最安値の三元豚コースだって、バラ、ロース、鶏肉の3種類が食べ放題ですし、高いコースにしたところで肉の質が特別高級というわけでもありません。

 鍋はだしを2種類チョイスすることが可能。基本の和風だし、豚骨豆乳、ゆず塩、鶏白湯、旨辛の4種類のお好みだし、期間限定の特選だし4種類が用意されています。基本のだし+お好みだしだと無料、お好みだし+お好みだし……などを選ぶと+200円〜の課金が必要になります。

 だしを選べば、あとは制限時間内で食べまくるだけ。しゃぶしゃぶの肉をお代わりしているだけでも満腹になりますが、せっかくなので、スーパーで買い揃えると高くつく野菜類は積極的に摂取して、日頃の野菜不足を補いたいところ。生野菜用に、マヨネーズと3種類のドレッシングも常備されています。

 野菜のほかには、ポテトサラダ、マカロニサラダ、えだまめ、キムチ……と酒のアテにぴったりのツマミも。カレーと特選肉丼があるので、居酒屋メニューでよくある“あたま”としてツマミにすれば酒が進みます(カレー用にガラムマサラ、チリパウダー、辛みスパイスがあるので辛さ調整可能)。

 しゃぶ食べのビュッフェは、セルフのアルコール飲み放題同様、アレンジし放題で自由度が高いのが魅力。自炊だとケチってできない行為も、存分に試せるのです。

 例えば、家庭ではコスト的に躊躇してしまう“肉だらけ”のカレーも、しゃぶしゃぶの肉をカレーに大量投入すれば簡単に作れます。周りの人に迷惑をかけるような振る舞いはもちろんNGですが、人それぞれ好きな食べ方を楽しめるのが、しゃぶ食べの魅力。肉を一気に鍋に入れる……など、高級しゃぶしゃぶ店などでは恥ずかしくてできない行為も、しゃぶ食べなら許されるので、そのフリーダム感も含めて楽しむのが、しゃぶ食べ飲みのポイントではないでしょうか。

 ちなみに、食べ放題ですぐおなかが膨れてしまう場合は、途中で1口ソフトクリームを食べてリセットすると、再びペースが戻るという説も。

 しゃぶ食べの会計は、最安値コースに、飲み放題をつけて合計2,890円(+税)。同じモンテローザでも、魚民や山内農場よりはるかに安くつきますし、何より食べ飲み放題なので、満足度は比べ物になりません。肉の質や味はパクリ元のしゃぶ葉にかなわないものの、モンテローザ系列の中ではリピート率が高いお店なのではないでしょうか。

しゃぶ食べ:総評

味 ★★★☆☆
品数 ★★☆☆☆
雰囲気 ★★☆☆☆
コスパ ★★★★☆
また行きたい度 ★★★☆☆

「しゃぶ葉」まるパクりの「しゃぶ食べ」、もはや酒のテーマパークだった! ケチくさくない圧巻の飲み放題、モンテローザ系列随一!?

酒飲みになにかと嘲笑されているモンテローザの素敵なところを、勝手に探求していく当連載。今回は、都内4舗で営業している新業態、しゃぶしゃぶ食べ放題「しゃぶ食べ」で泥酔してきました。

モンテローザ7軒目:しゃぶ食べ

 「しゃぶ食べ」は、すかいらーくグループの超人気チェーン店「しゃぶ葉」をもろパクリしたとしか思えない、しゃぶしゃぶ食べ放題チェーン。食べ放題のシステムはしゃぶ葉とまったく同じで、しゃぶしゃぶの肉は注文制。野菜やカレー、締めの麺、スイーツなどはバイキング形式で自分で取りに行くスタイルです。

 しゃぶ食べの魅力はなんといっても、アルコール飲み放題。食べ放題に+1,200円で、100分間の飲み放題をつけることができます(ただし、店舗によって金額、内容が異なるようです)。

 酒のラインナップはかなり豊富で、生ビール、黒生ビール、酎ハイ、ウイスキーに始まり、焼酎はいいちこ、黒霧島、黒伊佐錦、白波、大神と5種類。さらに、日本酒の白鶴、ワインのフランジアの赤、白、サングリアの赤、白も冷蔵庫に完備されています。

 果実酒コーナーには、ライチ酒、白桃酒、巨峰酒、津軽りんご酒、あんず酒、ゆず酒、濃厚梅酒が並び、カクテルは、カシス、モスコミュール、ジントニックのほか、あまおう、マンゴー、レモン、グレープフルーツ、ライムのフレーバーでアレンジ可能。これら全てがドリンクバースタイルで飲み放題なのです。

 このセルフ飲み放題、モンテローザにしてはケチくさくない圧巻の種類。セルフは面倒という人もいるでしょうが、生ビールはジョッキを置いてスイッチを押すだけの自動サーバーですし、普通のビールと黒ビールの2種類が用意されているのも地味にうれしいです。

 居酒屋の飲み放題は、酒が薄くてイライラすることが多いのですが、セルフならハイボールや焼酎ソーダ割りをいくらでも濃く作れるのです。原価が高いビールをひたすら飲むもよし、サワーのオリジナルブレンドを試すもよし、なんならデザートコーナーのかき氷の氷に、カシスリキュールをかけてフローズンカクテル風に味わってみるなど……可能性は無限。このセルフ飲み放題、もはや酒のテーマパークと言っても過言ではありません。

 さて、しゃぶしゃぶ食べ放題のほうはどうでしょう。

 しゃぶ食べではいくつかの鍋のコースが用意されていて、肉の種類によって値段が異なります。一番高級なコースが、黒毛和牛と三元豚のタンやロースなど7種類が食べ放題の5,990円のコース。ほか、6種類、5種類、4種類……と、肉の種類が少なくなるにつれて金額も下がっていくのですが、個人的には最安値の三元豚コース(1,690円)で十分満足できると思っています。

 実際にしゃぶしゃぶ食べ放題を体験してみると、育ち盛りの男子ならまだしも、酒を飲みながらだと想像よりも量が食べられないのです。100分間という制限の中、サイドメニューも食べ放題なのに、数千円払って肉の種類を増やしたところで思うように肉を享受できないな……というのが実感。

 最安値の三元豚コースだって、バラ、ロース、鶏肉の3種類が食べ放題ですし、高いコースにしたところで肉の質が特別高級というわけでもありません。

 鍋はだしを2種類チョイスすることが可能。基本の和風だし、豚骨豆乳、ゆず塩、鶏白湯、旨辛の4種類のお好みだし、期間限定の特選だし4種類が用意されています。基本のだし+お好みだしだと無料、お好みだし+お好みだし……などを選ぶと+200円〜の課金が必要になります。

 だしを選べば、あとは制限時間内で食べまくるだけ。しゃぶしゃぶの肉をお代わりしているだけでも満腹になりますが、せっかくなので、スーパーで買い揃えると高くつく野菜類は積極的に摂取して、日頃の野菜不足を補いたいところ。生野菜用に、マヨネーズと3種類のドレッシングも常備されています。

 野菜のほかには、ポテトサラダ、マカロニサラダ、えだまめ、キムチ……と酒のアテにぴったりのツマミも。カレーと特選肉丼があるので、居酒屋メニューでよくある“あたま”としてツマミにすれば酒が進みます(カレー用にガラムマサラ、チリパウダー、辛みスパイスがあるので辛さ調整可能)。

 しゃぶ食べのビュッフェは、セルフのアルコール飲み放題同様、アレンジし放題で自由度が高いのが魅力。自炊だとケチってできない行為も、存分に試せるのです。

 例えば、家庭ではコスト的に躊躇してしまう“肉だらけ”のカレーも、しゃぶしゃぶの肉をカレーに大量投入すれば簡単に作れます。周りの人に迷惑をかけるような振る舞いはもちろんNGですが、人それぞれ好きな食べ方を楽しめるのが、しゃぶ食べの魅力。肉を一気に鍋に入れる……など、高級しゃぶしゃぶ店などでは恥ずかしくてできない行為も、しゃぶ食べなら許されるので、そのフリーダム感も含めて楽しむのが、しゃぶ食べ飲みのポイントではないでしょうか。

 ちなみに、食べ放題ですぐおなかが膨れてしまう場合は、途中で1口ソフトクリームを食べてリセットすると、再びペースが戻るという説も。

 しゃぶ食べの会計は、最安値コースに、飲み放題をつけて合計2,890円(+税)。同じモンテローザでも、魚民や山内農場よりはるかに安くつきますし、何より食べ飲み放題なので、満足度は比べ物になりません。肉の質や味はパクリ元のしゃぶ葉にかなわないものの、モンテローザ系列の中ではリピート率が高いお店なのではないでしょうか。

しゃぶ食べ:総評

味 ★★★☆☆
品数 ★★☆☆☆
雰囲気 ★★☆☆☆
コスパ ★★★★☆
また行きたい度 ★★★☆☆

「笑笑」で飲むなら「チャーシューエッグ」一択! モンテローザで“後悔しない”飲み方、みつけました

 酒飲みになにかと嘲笑されているモンテローザの素敵なところを、勝手に探求していく当連載。今回は、魚民、白木屋と並ぶモンテの代表的“居楽屋”「笑笑」で泥酔してきました。

モンテローザ6軒目:「笑笑」

 1999年1月に白木屋、魚民に続いてモンテローザの新業態としてオープンした笑笑。「女性に人気のバルなどワンランク上の専門店の料理を低価格で」「ワインやサワー、カクテルなどを木造りの和空間で楽しめる」というコンセプト(とはいえ、ラインナップが魚民とややかぶっていて、大きく差別化できていないようですが……)。

 笑笑といえば、2017年に「わらわら九大学研都市駅店」の店長が月80時間以上の地獄の時間外労働で、過労死してしまった件が思い出されます。当時店長のいとこが、過労死を告発する漫画をインターネット上で発表し大きな話題になりました。遺族はモンテローザの対応に煮え切らない思いを抱えていたと報じられたのを見て、なんともやりきれない気持ちになりましたね……。

 さて、気を取り直して笑笑の良いところを探していきたいと思います。

 まずはアルコールから。特徴としては、完熟マンゴーやパインなどの果実サワー(458円、税抜/以下同)や、三ケ日みかんや白いちごなどの果実酒(450円)、モヒートなどのカクテル(398円)などコンセプト通り、女性ウケを狙ったアルコール類が多く揃っています。

 ほかのアルコールは、生ビール中ジョッキ398円、ホッピーセット488円(中198円)、ジムビームハイボール398円、すりおろしレモンサワー398円、ウーロンハイ398円、グラスワイン298円、白鶴1合298円……と、激安ではないけど、チェーン居酒屋ではよくある価格帯。

 ここは、1時間600円の飲み放題(店舗による)の利用がちょうどいいのかな……と。サワー2杯以上で元が取れます。ジムビームハイボール、サワー、ワイン、カクテルなどが飲み放題、さらにビール類なども飲み放題にしたければ+200円です。2時間1,200円、3時間1,700円の飲み放題も用意されてます。ただ、飲み放題とはいえお通し代400円がかかり、さらに1人300円以上の料理2品以上の注文が条件なので、結局安くても2,000円近くの会計にはなってしまうのですが……。

 手っ取り早く酔いたければ、フランジアのワインボトル998円もまあまあのお手頃価格。コンビニ格安ワインの代表格なので、庶民に愛されている安心の味です。

 続いて料理を。笑笑は魚民と似ていて、肉料理やアヒージョなどのバル風メニュー、海鮮類、唐揚げ、たこやき、ラーメン、もつ煮、スイーツ……と、とにかく幅広いメニューが用意されています。

 しかし、残念ながら味はどれもいまひとつ……。メニューを眺めても、選択肢はたくさんあるのに「食べたい!」と思える品がないのが残念です。

 そんな中、どうにか突破口の1品を見つけました。チャーシューエッグ(398円)です。

 チャーシューエッグは、千切りキャベツの上に目玉焼き2個とチャーシュー3枚が乗った極めてシンプルな1品。家でも作れそうなチープな見た目と、見た目を裏切らないシンプルな味ですが、とろりと広がる黄身と付属のたれをキャベツにからめると、いわゆる「こういうのでいいんだよ」的な、いい酒のアテになりました。

 牛肉のタリアータ(980円)みたいな背伸びしたメニューに金を払って舌が満足できないより、目玉焼きをツマミにした方がストレスがないのです。

 また、笑笑のオムソバ(498円)もアタリの1品。焼きそばを玉子で巻いてマヨネーズとソースをかけた、超ベタな居酒屋ツマミですが、ソース×マヨネーズの組み合わせがマズいわけなく、具がないブヨブヨの焼きそばも、むしろそのジャンクさが、笑笑の安っぽい味のサワーと相性抜群です。もう一品欲しければ、ツマミ最安値の国産キムチ(198円)を。普通のキムチですが、この値段なら満足です。

 ただ、魚民ではわりと満足度が高かった縞ほっけ炙り焼が398円と安価だったので挑戦してみると、ガッカリ……。小ぶりで身もパサパサでした。

 結論、笑笑は魚民同様、古の居酒屋メニューに安定感がありました。

 冒頭でも述べましたが、笑笑のコンセプトは「女性に人気のバルなどワンランク上の専門店の料理を低価格で」。果実サワーやアヒージョ、スイーツなどを用意しているのは素晴らしいと思いますが、どうもその努力が木を見て森を見ずというか、根本的にズレている気がするのです。

 そもそも、「笑笑」という名前の店で、感度の高い女子たちが飲もうと思うでしょうか?

 よほどバルに憧れているのか、かつては「BARU&DINING 笑笑」というバル業態の店舗も存在しましたが、いつの間にか大量閉店……潰れてました。バルに全振りしてもこの結果なのですから、ただの「笑笑」に女性を呼び込むのは至難の業でしょう。飲み会や合コン利用も狙っているのでしょうが、もし自分が幹事なら、大切な出会いの席を笑笑でセッティングするのは勇気がいります。

 ちなみに、笑笑の皿にはローマ字表記で「Wara Wara」と印字されたものがあるのですが、一体どういうセンスなのでしょうか……?

 とはいえ、人にはジャンクな味で飲みたい夜もある。無理して若い層に迎合したりせず、身の丈にあったベタな居酒屋メニューで勝負(ついでに席料も廃止)したほうが、ニーズに合っている気がします。また目玉焼きを食べに行きますね!

笑笑:総合評価

味 ★☆☆☆☆
品数 ★★★★☆
雰囲気 ★☆☆☆☆
コスパ ★☆☆☆☆
また行きたい度 ★☆☆☆☆

「目利きの銀次」、店名丸パク&中身は「磯丸水産」!? モンテローザの“厚顔無恥”酒場を楽しむコツ見つけました

酒飲みになにかと嘲笑されているモンテローザの素敵なところを、勝手に探求していく当連載。今回は、“浜焼き”などの漁師料理が名物の「漁港直送 目利きの銀次」で泥酔してきました。

モンテローザ5軒目:漁港直送 目利きの銀次

 目利きの銀次は、2010年8月に1号店をオープン。卓上で客が自ら魚介類などを焼く“浜焼き”をはじめとする海鮮料理のチェーン居酒屋です。モンテローザ系列ですから、もちろん“ネタ元”が存在。生簀や水槽、トロ箱などを店内に配置する通称"トロ箱系居酒屋"のパイオニアである「磯丸水産」を模倣したと思われます。

 また、目利きの銀次のパクリ元は磯丸水産だけではありません。なんと、沖縄県に「産地直送仲買人 目利きの銀次」という、全く同じ名前の居酒屋があるのです。沖縄の目利きの銀次を経営する、みたのクリエイトの田野治樹社長は、2010年に自身のTwitterでモンテローザに店名をパクられたことに対して「沖縄なめるなよ」と怒りを表明。

 さらに2012年にもTwitterで、

「モンテローザさんの目利きの銀次と、弊社の目利きの銀次は、一切関係ありません。混同されること事態が、極めて迷惑です。うっすらとも同じと思われたくないので、お間違えのないように、よろしくお願いいたします」

 と念押ししています。

 あらゆる人気店を節操なくパクるのがモンテローザのやり方ですが、店名に関しては「月の雫」を「月の宴」、「塚田農場」を「山内農場」などと若干変えているのに、なぜ目利きの銀次だけは一字一句同じネーミングにしたのか? 沖縄の小規模なチェーン店だからと高をくくったのか…オープンから10年たった今でも平然と「目利きの銀次」を名乗り続け、店舗を拡大しています。

 そんな厚顔無恥酒場、目利きの銀次。まずはアルコール類から良いところを探していこうと思います。

 目利きの銀次のアルコールメニューはキリン一番搾りの中ジョッキが498円(税抜、以下同)、ホッピー&焼酎セット458円(焼酎中298円)、角ハイボール398円、サワー系398円、日本酒白鶴一合328円……と、魚民と似たような価格帯で、決して安いとは言えません。

 何杯もおかわりする場合は、飲み放題がお得。事前予約不要、1人〜でも利用可能です。しかも通常は2時間1200円ですが、現在「GOTO銀次キャンペーン」というGOTOイートに便乗したサービスが行われており、20時までの入店だと2時間800円。サワー、ハイボール、ワイン、オリジナルブランドの安焼酎、カクテルなどが飲み放題で、ビール、日本酒、やや高級な焼酎ロックを飲みたい場合は+220円(税込)。キャンペーン中はなにがあっても20時までに入店したいですね。

 さて、目利きの銀次は冒頭でも述べた通りいわゆる"トロ箱系居酒屋"と呼ばれる、海鮮酒場。メニューは魚系の料理が中心です。

 一番人気のかに味噌甲羅焼(498円)をはじめ、貝類や魚などを卓上で焼く浜焼きが売りですが、活きはまぐり1個368円、活きさざえの壷焼1個698円……と高い割に、貝を1つ食べたところで満足度は少なく、お得感がありません。

 10年前なら浜焼きのエンターテインメント性が物珍しがられていましたが、実際に体験してみると取り立てて面白いわけでもなく、焼き加減を自分で見なければいけないのも面倒。1度経験すれば十分です。

 どうしても貝類を食べたい場合は、個人的には浜焼きよりも、ブリキ缶で海鮮を蒸す“漁師のまかない”、海鮮ガンガン焼(1人前880円※2人前より)の方が出汁の旨みも堪能できて酒のアテにはいいと思います。

  また、目利きの銀次は魚民同様、創作料理がどれもいまいち。白魚の磯辺揚げ(298円)は、安くていいな……と思いきや油まみれの衣で胸焼けが……。海老とレモンのアヒージョ(598円)は、レモンの味が完全に邪魔で、なぜ普通にきのこなどと合わせなかったのか個人的に理解不能です。

 名物の鮪たたきのドカ盛り店長(950円)は、どうせ米でかさ増ししているのだろうと思ったら、米の中にも鮪とタレが入っていて「おっ……」と思いましたが、1,000円近く払ってまで味わいたいものではありませんでした。

 では、何を食べれば良いのか?

 いろいろ食べ比べてみた結果、海鮮の切り落とし(498円)という結論に達しました。スーパーなどでよく見かける刺身の切り落としと同じで、ランダムに多種類の刺身が盛られていて、酒のアテにピッタリ。倍ほどの値段がする刺身徳盛り(988円)と比較してみましたが、たとえ値段が同じだとしても個人的には切り落としの方を選びますね。

 ちなみに、パクリ元の磯丸水産同様、目利きの銀次は「24時間営業」も売りのひとつでした(現在はやっていない店舗多数)。深夜まで痛飲し、いよいよどの店も開いてない……というとき、磯丸や目利きの明かりに何度救われたことか。朝方の酔った状態でしか行かないので、味がいまいちでもどうでもよく「変な時間に開いている」ことがうれしかった。

 コロナで状況が変わった今は自ずと足が遠のいてしまいましたが、GO TO イート(加盟は店舗による)と、GO TO 銀次キャンペーンが併用できる今こそ、何度も通って少しでもあの頃の恩返しができたらと思います(いつかまた、朝まで飲める狂乱の日々が戻って来ることを祈って……)。

漁港直送 目利きの銀次:総合評価

味 ★★☆☆☆
品数 ★★★☆☆
雰囲気 ★★★
コスパ ★☆☆☆☆
また行きたい度 ★★☆☆☆

パクリ元「塚田農場」をモンテローザが超えた!? 「山内農場」は“人の褌で相撲”のたくましい居酒屋だった

 酒飲みになにかと嘲笑されているモンテローザの素敵なところを、勝手に探求していく当連載。 今回は、「塚田農場」を丸パクリしたとしか思えない「鶏炭火焼 山内農場」で泥酔してきました。

モンテローザ4軒目:鶏炭火焼 山内農場

 山内農場は、2012年にオープン。当時大ブームだった、地鶏炭火焼を看板メニューに掲げる「塚田農場」を丸ごと拝借したような、やや高級路線の居酒屋です。

 本家の塚田農場は、お店に訪れるたびに名刺がもらえて、課長から部長……などと、役職が上がり肩書が変わっていく「昇進システム」で居酒屋シーンに新風を吹き込んだ気鋭の酒場。会社では昇進できなくても塚田ならすぐに出世欲が満たせるとばかりに、サラリーマンたちが夜な夜な集い、ミニスカ和装の女性店員による“神対応”接客に鼻を伸ばしました。

 山内農場は、そんな塚田農場のコンセプトをそのまんま模倣。堂々と「農場」を名乗り、「塚田農場かと思ったら山内農場に入っちゃった!」という、うっかりサラリーマンたちをカモにしてきました。

 しかし、やがて塚田農場の「昇進システム」が飽きられはじめ、強気な価格設定から客離れが起こり経営が低迷。山内農場も、“塚田のおこぼれ”だけで集客するのは厳しくなってきました。それでも山内農場は駅前などの好立地に店を構え、コロナ禍ではテイクアウトメニューを半額にしてSNSでバズらせるなど、踏ん張りを見せています。さて、そんな山内農場にはどんな素敵なところがあるのか。胃袋も財布も満足する、最強の飲み方を考えてきました。

酒は芋焼酎ボトル(900ml)がお得

 まずは、酒から。キリン一番搾りの中ジョッキ500円(税抜、以下同)、角ハイボール460円、サワー類480円……と、どれも絶妙な高さ。会計を気にせず酔いたいなら、焼酎のボトルを入れたほうが手っ取り早いです。

 山内農場は九州料理がメインなので、九州の焼酎ボトルが多数並びますが、おなじみの黒霧島は、900mlで2,880円とやや高い。しかし、一番安そうな山内農場オリジナル麦焼酎のボトルは1本1,180円ですが、容量が500mlと量が少ない……。

 そんな決め手に欠ける中、味も良くて値段もお得だと感じた焼酎は、うすにごり芋焼酎黙雷(900ml、1,980円)。Amazonだと1,342円で販売されているので、価格が原価と大きく変わりません。

 山内農場の“九州推し”は、焼酎だけではなくサワー類でも発揮されます。「9種類の九州サワー」、「8種類だけど九州ハイボール」、「九州モヒート」(すべて460円)と銘打ったオリジナルアルコールが並びますが、九州は沖縄を入れて8県なのに、無理やり9種類のサワーを作ろうとして、鹿児島のサワーを2つも用意している不思議さ。

 また、九州ハイボールは「8種類だけど……」と言い訳のような枕言葉がついてますが、もともと8県なんだから、別にいいのでは? しかも、そこまで「9種類」にこだわっているのに、九州モヒートは長崎と大分の2種類しかないといった間抜けな感じが気になりました。

 次に料理を。博多の明太子、もつ鍋、大分のとり天、熊本のからし蓮根、鹿児島のさつま揚げ……と、九州の郷土料理が揃いますが、インドカレーからトムヤンクンまでなんでもアリのアジア料理屋みたい……。せめて博多料理だけに絞るなど、専門性を高めたほうが信用できる気がしました。本家の塚田農場も、宮崎県日南市、鹿児島県霧島市と産地直結の料理を出していますよね。

 お店一押しは、鶏炭火焼と黒豚炭火焼(1,180円)、鶏もも焼き(1,280円)。味は悪くないのですが、千円以上払ってまでは……というクオリティ。これらの千円超えメニューを選ぶなら、カリッとジューシーな若鶏のから揚げ(580円)を2つ頼んだ方が、よほど満足度が高いでしょう。

 また、鶏料理に自信があるオーラを出しつつも、1本280円(!)の鶏ささみ串が、パサパサで残念だったことも記録しておきます。

 個人的には、山内農場を複数の人数で利用するなら “鍋物”一択です。

 しかし、系列店の魚民では1人前798円のもつ鍋が、山内農場は1人前880円。どうせ仕入先が同じなのに(臆測ですが)、わざわざ魚民よりも割高で食べるのはバカらしいので、ここは、山内農場にしかない筑豊ホルモン焼(880円)を……。

 ホルモン焼とは、福岡県田川市のご当地グルメの「ホルモン鍋」で、ホルモンと、キャベツやもやし、玉ねぎニラなどを、麦味噌ベースの旨辛ダレと一緒に“炒め煮”する料理。煮込めば煮込むほど野菜の旨みが溶け出し、コク深いスープになります。野菜は100円〜追加が可能で、野菜不足も補えます。

 複数で飲むなら、このホルモン焼をシェアしつつ、焼酎ボトルを飲めば会計的にベストかな……と。むしろ、山内農場は1人飲みでは良さが享受できない気がします。

 さて、塚田農場を大雑把にパクった山内農場ですが、実際に利用している人たちを見ていると、パクリ云々などには無関心、好立地で入りやすく、半個室でそれなりの料理が食べられるという理由で繁盛しているようです。直近では、鳥取県米子市の駅前に新規オープンさせるなど、出店のエリアも広げ、GoToイートの利用者も増えています。

 人の褌で相撲を取るようなマネをしながら、いつの間にか塚田農場を差し置いて、いっぱしの居酒屋として全国に君臨しているところ、本当にたくましいです!

山内農場:総合評価

味 ★★★☆☆
品数 ★★★★☆
雰囲気 ★★★☆☆
コスパ ★☆☆☆☆
また行きたい度 ★☆☆☆☆

チェーン居酒屋「キタノイチバ」は“価格トリック”に注意! 生ビール「ジョッキ198円」は活用すべし

 酒飲みになにかと嘲笑されているモンテローザの素敵なところを、勝手に探求していく当連載。今回は、「海鮮肉酒場キタノイチバ」で泥酔してきました。

モンテローザ3軒目:海鮮肉酒場キタノイチバ

 キタノイチバは、刺身などの海鮮とザンギをはじめとする鶏肉をメインにした大衆的な居酒屋。モンテローザ系列ですから、もちろん元ネタにあたる店があります。それは、ワタミグループのチェーン居酒屋「ミライザカ」。カタカナ表記の店名はもちろん、名物メニューのラインナップからメニューのデザインまでマルっと似せたかのような酒場です。

 また、看板や内装が大衆酒場的な雰囲気を醸し出していますが、料理の値段が中途半端に高く、好き放題飲食していると、あっという間に会計が4,000円〜5,000円台に突入するという……油断ならない居酒屋でもあります。そんなキタノイチバですが、ちゃんといいところもありました。

 アルコールが比較的良心的価格なんです。

 とにかく飲みまくりたいなら、飲み放題がお得です。ビール以外の大体のドリンクが2時間1,188円(税抜/以下同)で飲み放題。普通、飲み放題は「2人以上〜」などの制限があったり、コース料理と同時注文の場合しか利用できないことが多いですが、キタノイチバでは1人から利用可能。事前予約も必要がなく、コース料理の注文も不要なのです。これはミライザカにはないサービスで、わりと太っ腹です。

 ビールも飲み放題にしたければ、+200円。純米大吟醸の獺祭やホッピー、生搾りサワーなども飲み放題にしたければ、+700円でグレードアップできますが、個人的には、獺祭を飲み放題にしたところで、獺祭のおいしさを引き立たせるような丁寧な味のおつまみがあるわけでもないので、1,188円の飲み放題で十分かな……と。飲み放題なら、飲み会に単価の高いカクテルや甘いサワーばかりを頼む人が混ざっている場合でも明朗会計で安心ですね。

 飲み放題にするほど大量に飲まない場合、単品のアルコールもお手頃価格です。キリン一番搾りの生ビール、ジムビームハイボール、プレーンサワーなどがジョッキ198円で提供されているのです。角ハイボールが298円というのも安い……。

 とはいえ、キタノイチバのアルコール類は、値段の付け方に妙なクセがあるので、しっかりメニューを見て頼まないと会計に響きます。例えば、ウーロンハイや生茶ハイなどのお茶ハイが398円という価格設定の中、なぜか午後の紅茶ハイが198円に値下げされています。ほか、グレープフルーツサワーなどのサワー類が398円という中で、なぜかカルピスサワーと国産南高梅サワーが198円に値下げされており、それらがメニューの中に混在しています。

 意味不明な価格設定ですが、ウーロンハイより生ビールのほうが安いなんて、感謝しかありません。日頃、高いからと生ビールを避けている人はここぞとばかりに飲んでみては……。ちなみに、焼酎のラインナップにキンミヤ(グラス348円、ボトル1,998円)があるのは珍しいです。大衆酒場では定番の焼酎ですが、モンテローザ系列ではあまり見かけない気がします。あのミライザカにも用意はありませんし……。

 このように、酒は工夫次第で安価に楽しめるキタノイチバですが、つまみが難しい。どれもこれも1皿398円〜598円ほどで、味のクオリティは魚民レベル。せめてあと100円安ければ納得できるかな……という味と量です。

 例えば、「いか下足のごろ焼き」(498円)は、数本の下足を玉ねぎでかさ増ししていて詐欺っぽかったり……。こういう料理をあれこれ頼んでも会計が跳ね上がるだけで、金額に見合う満足度が得られないのが残念です。

 複数で飲む場合は、「もつ鍋」一択かと。2〜3人前で1,798円、4〜5人前で2,598円。ニラ増し398円、追加牛もつ498円、締めのラーメン298円などの具を追加しなければ、1人あたりの会計は格安。温かいスープは満腹中枢を刺激するので、空腹時でも安心です。

 鍋は調理時間がかかるのでついつい前菜を頼みたくなりますが、ここはお通し(拒否してもどうせテーブルチャージが360円かかるので、もらったほうが得)の「おかわりキャベツ」をつまんで待ちましょう。おかわり無料なので、何度もリピートしておきたいところ。

 キタノイチバ一番の名物は、「旨唐揚げ 菜・彩・鶏の『皇帝ザンギ』」999円。もちろん、ミライザカの「清流若どり 骨付モモ一本 グローブ焼き ガーリック」999円をオマージュしたものでしょう。

 手のひらサイズの大きな骨付きもも肉を揚げたもので、ボリュームはあります。しかし、手を使ってハサミでカットしながら食べるのは不衛生だし、そもそも酒を飲みながら肉をカットするのは面倒くさい。999円という強気な価格なら、カットサービスも付けてほしいです。これなら、普通の唐揚げ「鶏ももザンギ」(6個598円)の方が安くて食べやすいのでは……。

 一番難しいのが、1人飲みの場合のつまみ選び。例えば、唐揚げを一皿頼んでしまうと若干飽きる、かといって何品も頼んでいたら会計に響く……。

 個人的には、298円のオニオンスライスが狙い目かな、と。丼鉢のような器にたっぷりとオニスラが盛られていて、鰹節と卵黄と一緒に混ぜるのですが、ボリューム、ツマミ力ともに悪くない。

 ただ、お通しの「おかわりキャベツ」があるので、野菜はキャベツで補って、「やみつき手羽先ザンギ」(398円)をチビチビつまむというのもアリ。

 2本298円のやきとりも、値段、量ともに1人向きでした。ちなみに、「肉巻きナポリタン串」(298円)というチャレンジメニューっぽい串があったので食べてみたのですが、肉の中に薄味ぶよぶよのスパゲティが入っていて、かなり不気味でした。

 多少、気分が華やぐものをつまみたい場合は、「うに・いくら・かにみそ三種盛り」(880円)を。やや高いですが、実は刺盛りより安価。うに、いくら、かにみそが並んで盛られている器を眺めているだけで、なんとなく豪華な気持ちになれます。SNS映えも狙えるのでは?

 酒はわりとお手頃価格ですが、料理が地味に高くて味の満足度はいまいちな「キタノイチバ」。結論としては、軽く飲み直したい2軒目使いにちょうどいいのではないでしょうか。もしくは、生ビールを安価に飲みたいとき……。

 いずれにせよ、あまりおなかが空いていない状態で訪れるのがコツだと思います!

海鮮肉酒場キタノイチバ:総合評価

味 ★☆☆☆☆
品数 ★★☆☆☆
雰囲気 ★★☆☆☆
コスパ ★★☆☆☆
また行きたい度 ★★☆☆☆

【おまけ:フードメニュー写真】

「鳥貴族」を徹底オマージュ、どころかトリキ超え!? 「豊後高田どり酒場」もはや無双のカオス居酒屋だった【モンテローザで飲んでます】

頼まれてもいないのに、モンテローザ系列の飲食店の“素敵なところ”を勝手に掘り下げていく当連載。第2回は、「鳥貴族」のマネではないかとちまたでいわれる居酒屋「豊後高田どり酒場」を掘り下げます。

モンテローザ2軒目:「豊後高田どり酒場」

 豊後高田どり酒場のネタ元であるとネット上でいわれる「鳥貴族」は、「焼鳥屋で世の中を明るくしていきたい」という理念のもと、1985年にオープン。企業努力が実り2014年に上場を果たし、創業から20年以上かけて620店を超える全国チェーンへと成長しました。そんな鳥貴族を、横からまるっとオマージュした、豊後高田どり酒場。メニューのラインナップから均一価格設定、黄色地に赤い文字というロゴまで徹底的に“トリビュート”して16年に1号店をオープン。店舗を拡大し続けて約4年、現在も元気に営業しています。

 そんな高田どりですが、いざ訪れるとこんな言葉が脳裏に浮かぶのです。

“本家超え”。

 “本家超え”とは何かをオマージュしたものが、元ネタの魅力を超えてしまう現象のこと。高田どりが鳥貴族を超えた……とまでは言いませんが、後出しじゃんけんって強いですよね。

 では高田どりのことを、アルコール類から掘り下げていきます。

 高田どりは鳥貴族同様、料理とドリンクが均一価格で、すべて280円(バカ盛りなどの例外あり)。もともとは鳥貴族と同価格でしたが、鳥貴族が17年に人件費などの高騰で298円に値上げしたことで、結果鳥貴族よりも安く飲み食いできる店になりました。値上げにより鳥貴族は客離れが起こり赤字に転落。この頃「トリキが高くなったからパクリ店でいいや」と高田どりに限らず、安価なお店に流れた客もいたのでは……?

 また、高田どりは、1人から利用できる2時間1,000円(280円のお通しが付く)の飲み放題サービスを実施しています。鳥貴族にも、4人から利用できる“食べ飲み放題お一人様”2,980円のサービスがありますが、4人そろわないと利用できないうえに、食べ放題まではいらない……という少食層には不向きで、事前予約制というのもややハードルが高い。高田どりの飲み放題制度の方が俄然使い勝手が良いのです。

 ちなみに、高田どりは酒が1杯280円ですから、4杯以上飲むなら飲み放題を選んだ方がお得。酒代が1,000円しかかからないとわかっていれば、会計を予想しながら飲食できるので安心感もありますね。

 単品で酒を頼む場合も、高田どりの方が鳥貴族より酒のグラスが大きいという事実……。実は鳥貴族のサワー系やカクテルのジョッキ&グラスは、普通の居酒屋に比べるとなぜか異常に小さく、一瞬で飲み終わります。その点、高田どりは普通サイズ。しかも、鳥貴族にはない焼酎のボトル(均一対象外)が8種類も揃っていて、団体で飲むときに便利。かゆいところに手が届いているのです。

 次は料理を……。高田どりはメニューのラインナップにも特徴があります。

 鳥貴族の定番人気メニューである貴族焼、よだれどり、山芋の鉄板焼き、キャベツ盛(おかわり無料)、とり釜飯、とり白湯めん、とり雑炊……などは、当然全部オマージュし、堂々とメニューに載せています。

 
恐ろしいのは、寄せるだけではなく“トリキ超え”をしようと張り合っている様子がうかがえるところ。なんと、高田どりには“肉刺し”があるのです。焼鳥専門店において、とりわさや、タタキなどの生肉が置いてあるかどうかは、その店の鶏肉の鮮度を見極めるひとつの基準になります。

 どこよりも「鶏」にこだわっている鳥貴族が実現できなかった肉刺しを、4種類も導入してマウントを取るかのような高田どり。また、焼鳥屋の定番食でありながらなぜか鳥貴族に置いていない親子丼もちゃっかり用意しています。

 高田どりの料理は、これだけでは終わりません。カレーライス、ピザ、キムチチャーハン、トルティーヤチップス、しめ鯖、煮込み、ハムカツ、赤ウインナー、とろろ蕎麦……などと、鶏料理とは全く関係のないメニューも揃うカオス状態なんです。

 ハムカツ、赤ウインナー、焼きそばを並べて大衆酒場気分で飲むのもよし、ピザとトルティーヤチップスでワインをがぶ飲みするもよし……。すべてが280円均一です。本家ではできない、多様化した飲み方ができる高田どり。もはや無双状態です。

 とはいえ1985年から安くておいしい料理を追求してきた鳥貴族の味を超えるのは簡単なことではなく、料理の味そのものは鳥貴族の方が断然上だと私は感じました。味は本家超えならず……。

 最後に。鳥貴族といえば、一部では「座り心地最悪」だといわれている直角で硬い木の椅子でおなじみですが、高田どりの椅子にはクッションがあります。魚民などモンテローザ系列の店から業態を変えたパターンが多いので、お座敷席がある店舗も。長居しても疲れないうえに、鳥貴族同様、コンセントがある店舗も多く、Wi-Fi完備です。

 モンテローザグループの仕入れ力や居抜き店舗の活用など、大手チェーンであることを最大限に駆使し、鳥貴族をパク……いや、“サンプリング”し倒した“最強の後出しじゃんけん”豊後高田どり酒場。そのリスペクトぶりには、清々しさすら覚えます。


 店内に掲げられている「モンテローザの誓い」には「末永くお客様の笑顔と出会えるように」と書かれていますが、鳥貴族の創業者たちは笑えないでしょうね。

豊後高田どり酒場:総合評価

味 ★☆☆☆☆
品数 ★★★★☆
雰囲気 ★★☆☆☆
コスパ ★★★★☆
また行きたい度 ★★★☆☆

【おまけ:フードメニュー写真】

「魚民」はホントに言うほど「いまいち」なのか? モンテローザが“最高の居酒屋”に変わる飲み方、みつけました

 魚民、白木屋、笑笑――庶民的チェーン居酒屋を運営する「モンテローザ」。誰もがお世話になったのに、誰もが薄ら笑いを浮かべるのがモンテローザといえるだろう。庶民派を謳いながら意外と会計が高い、そもそも料理が微妙、流行の店をすぐ“パクる”などと言われ、なにかと下に見られがちだ。

 しかし、人生でモンテローザと無縁でいられる人は少ない。いつなんどき、うっかり笑笑で飲むことになるかもしれない。そんなときでも、あわてず・おいしく・お得に飲酒する術を探りつつ、モンテローザ酒場の素晴らしさに注目してみるコラム「今日もモンテローザで飲んでます」。初回は「和民」を1字違いでパクったとされる「魚民」の魅力に迫る。

一軒目:「魚民」 実は最高の居酒屋、ただし……

 飲み会の場所として指定されたら、確実にテンションが下がる居酒屋の代表格「魚民」。 “魚”という文字を背負いながらも「海鮮の鮮度が残念」「庶民的チェーン店に見えて実は高い」「料理の量が少なくて味がいまいち」……など、なにかと不平不満の声が飛び交う残念酒場です。

 それでも、「駅前に魚民しかなかった」「深夜まで営業している店が魚民しかなかった」など消去法的理由ではあるものの、個人的にはなんだかんだ訪れる機会が多い酒場の一つ。閑散とした街の中、早くアルコールにありつきたいという窮地で、何度も魚民の灯りに救われました。そんな感謝も込めて、マイナスイメージを持たれがちな魚民の素晴らしいところを掘り起こし、ここでお伝えしたいと思います。

 さて、魚民の素晴らしいところを再発見すべく、ひとり半個室で魚民の酒と料理に向き合い、泥酔してきました。

 いきなり結論から言います。魚民のポテンシャルは、酒や料理……は置いておいて、その「空間」にありました。

 魚民の看板には、「TV席あり」「飲み放題あり」「個室あり」「コンセント全席完備」「カラオケ付きキッズルームあります」と、とにかく入店のメリットが羅列されています。海鮮系居酒屋でありながら「とれたて新鮮!」「おいしいよ」などの謳い文句は皆無。端から味で勝負しようという気はなく、「居心地」「利便性」を武器にしているのです。

 実際、半個室のテーブル席が多いので、人目を気にせずリラックスして飲食できます。テレビが設置されている席を選んで、バラエティ番組を見ながらダラダラ飲むもよし、友人とスポーツ観戦するもよし。もちろん1席につき1テレビなので、チャンネル権は自分のものです。さらにWi-Fiとコンセント完備なので、スマホでNetflixを見ながら飲むことも可能。パソコンを持ち込んでオンライン飲みをしていても怒られません。

 また、カラオケ無料の広いキッズルームが用意されているのも特徴。子連れでの飲み会や、ママ友の集会所として重宝されているとか。子連れでなくとも、カラオケ目当てでの利用もOK。このように「空間」や「体験」を目的にするなら、魚民って実は最高の居酒屋なんです。

 とはいえ、いくら居心地がよくても、酒や料理の味も諦めたくない。おいしいものを、安く味わいたい……そんな人のために“抜け道”も見つけました。

 まずは酒から。キリン一番搾りの生ビールが520円、角ハイボールが458円、サワー類398円と、決して「安居酒屋」を名乗れない価格帯(全て税抜、以下同)。あれこれお代わりしていたら、会計に大きく響くことは明白です。そんな中、燦然と輝くのが、キリンクラシックラガー“大瓶”598円。中瓶でなく、大瓶でこの価格帯は良心的です。

 大瓶の容量は633ml、生中ジョッキの容量が約350mlなので、同じビールなら、生より大瓶を頼んだほうがお得です。また、998円のワインボトル(750ml)も安い。銘柄はコンビニワインでおなじみのフランジアで、市場価格は600円ほど。原価を考えると親切な価格設定ではないでしょうか。

 焼酎ボトルは、芋焼酎の一刻者や麦焼酎の二階堂など、さまざまな銘柄が用意されていますが、どれも2,000円前後とやや高め。しかし、メニューを隅々まで読むと、鏡月ボトル(700ml)1,148円という文字がひっそり掲載されているのです。銘柄にこだわりがなく、お得感を求めるなら鏡月一択かなと……。魚民オリジナル焼酎も安価ですが量が少ないです。

 しかし、ボトルを頼むと、氷158円、ミネラルウォーター(500ml)198円、炭酸水(600ml)158円……など、割り物にも課金しなければなりません。

 そこで、決して推奨するわけではありませんが、無料のお冷で水割りにするという“抜け道”を使っている人も多いようです。お冷はタッチパネルで注文できます。

 次は、料理を。魚民はとにかく幅広い品数を揃えており、刺身、寿司、馬刺し、アヒージョ、ピザ、餃子、もつ鍋、ステーキ、揚げ物、炒飯、焼きそば、ラーメン、デザート……と何でもあり。

 しかし、刺身やステーキ、串焼きなど、素材の味がダイレクトに感じられるメニューは私の下では、どうも地雷が多いと感じられ、アラビアータやアヒージョなどのバル風メニューは、わざわざ魚民で食べなくても、バルで食べたほうが賢明です。

 いろいろ食べ比べた結果、個人的に価格・量・味のバランスがいいと感じたのは、しまほっけの炙り焼(698円)、子持ちししゃも(298円)、ちくわの磯辺揚げ(298円)。

 しまほっけは698円と少々高く感じますが、身を崩しながらちびちびつまめば、1時間以上は持つ持続性のある1品で、冷めてもおいしいです。

 ししゃもは、1本1本は小ぶりですが5本+マヨネーズがたっぷりついて、こちらも冷めてもOK。

 ちくわの磯辺揚げはシンプルな味付けにどこか懐かしさを感じて好感が持てました。

 結局、変に奇をてらっていない、いにしえの居酒屋メニューのような料理に安心感があったな……と。 

 ほかにお得感があったのは、もつ鍋。締めのラーメンまで付いて1人前798円はうれしいですね。魚民のメニューは、がっかりする一品もあるけど、頼みたい一品もちゃんとある。ひとくくりにしてディスったら失礼だなと反省した次第です。

 1993年に新横浜駅前に1号店を開店してから、27年にわたりチェーン居酒屋界の中枢に君臨し続けてきた、魚民。大衆的な居酒屋としてスタートし、現在はテレビやWi-Fi、キッズルーム完備の、現代人のライフスタイルに寄り添った快適空間に生まれ変わりました。あとは、入店すると問答無用で発生するチャージ料360円がなくなるとうれしいなぁ……。

【魚民:総合評価】

味 ★☆☆☆☆
品数 ★★★★☆
雰囲気 ★★★★☆
コスパ ★☆☆☆☆
また行きたい度 ★★☆☆☆