指原莉乃は、ポスト・石橋貴明? 巧妙な“ブスイジり”テクニックを読み解く

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「お前の自撮りで頑張れると思っているのか?」HKT48・指原莉乃
「痛快TVスカッとジャパン」(フジテレビ系)

 とんねるず・石橋貴明が自らの看板を下ろそうとしている。

 7月1日放送の『石橋貴明のたいむとんねる』(フジテレビ系)に出演したYOUに、妻である女優・鈴木保奈美を好きになった理由を聞かれた石橋は、「すげー食べるから、おごり甲斐がある」と答えていた。それなら、ギャル曽根も好きなのだろうか。石橋は、自身の女性の好みについて、盟友・秋元康から「おまえは本当に系列が一緒」と言われたそうだが、確かに共通点はある気がする。

 番組名は失念したが、石橋は「JJ」(光文社)の表紙モデルが好きで、「こういう、いいところのお嬢さんと付き合いたい」「自分を見下してる美人に言うことを聞かせたい」などと言っていた。全盛期の石原真理子(お父さんは社長で、田園調布に住み、聖心女子学院に初等科から通うお嬢さま)にもあこがれていたという。石橋は後藤久美子とウワサになったこともあるが、「はっきり物を言う美人」が好きなのだろう。

 そんな石橋は、自分が「美人ではない」と思った女性芸能人への外見イジりが激しい。『うたばん』(TBS系)に友近が初めて出演した時も、ネタについてはコメントせず、ずっと「足短け~」と言っていた。芸人としてのネタよりも、美醜をイジる。それが石橋のスタイルで、それで笑いも取れていた。

 しかし、時代は変わりつつある。石橋がかつて『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ系)で、散々「ブス」とイジった山崎夕貴アナが、「週刊文春」(文藝春秋)主催の「好きな女子アナランキング」で9位にランクインし、フジのアナでは最高位を記録。山崎は石橋のタイプではないと扱われていたが、一般人には好まれるようだ。石橋の好みである“都会の裕福な家庭に育った、ツンとした美人”タイプの女子アナは、今の時代には合っていないと見ることができるだろう。オトコ芸人も、女性をブスイジりすることは、自分の好感度を下げる要因になると気づきつつある。それでは、石橋の築いた“ブスイジり”という芸自体が消えるのかというと、そんなことはない。すごい後継者が現れた。HKT48の指原莉乃である。しかも、美醜だけに着目した石橋より、ブスイジりが巧妙になっているところが、すごい。

 7月2日放送の『痛快TVスカッとジャパン』(同)に出演した指原は、嫌いなオンナについて質問され、「ワールドカップで『日本代表がんばれ!』って一言と共に、自撮りを載せるオンナ」と答え、「その気持ちが日本代表に届くのか? お前の自撮りで頑張れると思っているのか?」と続けた。SNSユーザーにとって、ワールドカップのようなイベントは格好のネタであり、あまり深い意味はないと思うのだが、指原はこの「時事ネタ」の投稿に対し、2種類の嫌悪を感じたのではないだろうか。1つめは、一般人が芸能人気取りで日本代表メンバーを応援する滑稽さ、2つめは、自分が日本代表メンバーの士気を高めるほど価値の高い存在であるという自意識だ。確かに一般人の全ての応援投稿を日本代表メンバーが見ているとは考えにくいので、指原の指摘は正しいだろう。しかし、こういう言い方で一般人を笑っていいのは、同じポジションの人、つまり一般人女性ではないだろうか。

 指原のようなトップアイドルがこれを言うと、一般人をバカにしているように見えてしまうし、自撮りを添えて日本代表を応援する“自意識”を腐しているようにも見え、もっと単純に「美人でもないのに、ブスがはしゃぐな」という意味の言葉に取れなくもない。しかし、ブスイジりが好意的に受け入れられていた全盛期の石橋同様、現在の指原はバラエティで無双である。指原が過激なことを言うほど、番組が盛り上がるという図式ができつつある。

■指原のブスイジりはここがすごい!

 指原のすごいところは、「やりっぱなし」にしないところである。指原は番組放送後、自身のインスタに、出身地である大分県のサッカーチーム、大分トリニータのユニフォームを着た「自撮り」をアップし、「日本代表ガンバレ~!」と言葉を添えた。そして「#お前の自撮りじゃ頑張れない」「#ロシアまで届かない」「#都内出られない」というハッシュタグまで添えてみせたのだ。

 一般人をバカにしたままでは悪いから、嫌いなオンナ、つまり自意識がブスなオンナをあえて演じ、「私の自撮りは、ロシアまで届かないどころか、都内を出られません」と自虐して見せたのである。一般人を斬るだけでなく、さらに強く自分を斬ることでバランスを取り、文句を言わせないようにしているのだろう。

 SNS上のイヤなオンナネタは、今や指原の十八番と言っていいのではないか。イヤなオンナの個人名をあげる必要はないので、自分の評判を下げることなく、悪口が言えるからだ。自意識が強い、もっと言うと、自分以外好きではないといった若い世代にはウケることだろう。

 しかし、長い目で見ると、どうなのだろうか。芸人の横澤夏子も、よくイヤなオンナネタで登場するが、指原も横澤も「文春」が企画する「女が嫌いな女」にランクオンしている(2017年版で、指原は12位、横澤は30位)。人気があるだけに、アンチも多いと言うこともできるだろうが、ある程度の年齢だと予想される「文春」読者層には、必ずしも「オンナの悪口」が受け入れられていないと見ることもできるのではないだろうか。

 悪口は一種のエンターテインメントなので笑いを起こすが、人は笑っているようで、「この人、ほかの場所では私のこと悪く言っているんだろうな」とシビアに見ているものである。人は悪口を言うのは好きでも、悪く言われるのは大嫌いだからである。

 こんなことを、賢い指原が気づかないはずがない。次にどんな凝った“ブス斬り”を仕掛けてくるのか、怖いような楽しみなような気分である。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの」

ベッキーにとって、引退したプロ野球選手が“理想の恋人”である深いワケ

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「ゆっくりと、しっかりと、歩んでいきます」ベッキー
(ベッキーインスタグラムより、6月26日)

 タレントが恋人の存在を明らかにすると、ファンが減ったり、相手のファンから恨まれたり、スポンサーとの契約に問題が発生したりと、それなりにリスクが伴うが、この人の場合、起死回生の一打となりそうである。

 ベッキーに新恋人発覚。相手は、読売巨人軍の片岡治大2軍内野守備走塁コーチである。ベッキーのファンだった片岡コーチがアプローチをかけ、2人は意気投合したという。ベッキーも早々に関係を認め、インスタグラムで「ゆっくりと、しっかりと、歩んでいきます」とコメントを出していた。

 ゲスの極み乙女。のボーカル・川谷絵音との不倫を「週刊文春」(文藝春秋社)にすっぱ抜かれたベッキーは、これまで過剰にいい子ウリをしていただけに大バッシングを受けた。人々の記憶からベッキーの不倫は薄れても、以前のように地上波に復帰できていない。しかし、新恋人の存在で、ベッキー的には「いろいろあったけど、もう大丈夫です」というオチがついたので、視聴者は安心してベッキーを見ていられるし、共演者も過去をいじりやすいだろう。

 また新恋人が、テレビ的に最高であると筆者は思う。まさに理想の恋人ではないだろうか。例えば、片岡コーチが現役の野球選手であった場合、あまりぺらぺら相手のことをしゃべると問題になるので、バラエティ番組の共演者たちはやりにくい。もし成績が悪ければ、ベッキーが「さげマン」と週刊誌に書き立てられたり、周囲に「あの女とは別れろ」と言われてしまうこともあるだろう。

 米メジャーリーグで活躍するレベルの現役選手が恋人だと、相手のことをしゃべれないことに加え、もし結婚ということになった場合、芸能界の仕事を完全にあきらめなければならなくなるだろう。徳間書店の運営するニュースサイト「アサ芸プラス」によると、ベッキーは子役時代から、芸能界で売れた時のイメージダウンを避けるため、水着の写真を撮らせないほど、“売れる”ことに心を砕いてきたそうである。そんなベッキーが、いくら愛する夫のためとはいえ、仕事を捨てて、裏方である“プロ野球選手の妻”になるとは到底思えないのである。

 そして、片岡コーチの最高の恋人である所以、それは雇用が不安定なところだ。プロ野球選手は、監督が狙えるクラスのビッグネーム以外、引退後のキャリアが大変だと聞いたことがあるが、片岡コーチもその例外ではないだろう。しかし、だからこそ、ベッキーの良さが生きると思うのだ。

 先日放送された『壮絶人生ドキュメント プロ野球選手の妻たち』(TBS系)。日頃目にすることがない、プロ野球選手の妻の日常を追ったものだが、この番組の面白いところは、年棒が億クラスの選手と数百万の選手、それぞれの妻に密着する点である。生涯推定年棒63億円の元メジャーリーガー・松井稼頭央選手の妻で、都内にある3階建ての豪邸に住む元タレント・美緒夫人は、結婚以来、“稼頭央ビュッフェ”と呼ばれる17品の食事を作っているそうだ。夫の成功のために、ひたすら料理を作るというのは日本人好みの話だが、番組側は、私のようなひねくれ者の視聴者に「そりゃ、そんだけ稼いでくるなら、料理くらい作るでしょ」と言わせないため、またリア充嫌いの視聴者のために、“低収入な夫を支える妻”のパターンも用意している。それが読売巨人軍、二軍の増田大輝選手夫妻である。

 巨人のキャンプを家族で見に行くほどの野球好きという家庭で育った夫人が、増田選手と知り合った時、彼はとび職だった。しかし、増田選手は野球への思いが捨てきれず、独立リーグに挑戦し、見事合格。次に読売巨人軍の育成選手に合格する。この時の年棒は240万円だったそうだ。

 「プロ野球選手の奥さんになりたい」と思っていた夫人の夢をかなえるために、夫妻は結婚。といっても生活が豊かではないので、夫は東京、夫人は実家の徳島で暮らし、夫人が正社員として働き、3歳の子どもを育てている。夫人は第二子妊娠中でありながら、夫のために4時間かけて食事を14品作り、冷凍して夫に送る。夫に関する新聞記事は、必ずスクラップする。夫が巨人軍の育成選手から二軍に昇格し、晴れてプロ野球選手の妻となった時は涙を流して喜んでいた。私には、“夫を使って、自分の夢をかなえようとしている妻”のように見えるが、恐らく多くの人には、“生活が苦しくても明るく、夫のために身を粉にして働く献身妻”に見えて好感度が高かったことだろう。

 話をベッキーに戻そう。『プロ野球選手の妻たち』出演者には、夫に意見する妻、もっと言うと「もう限界だから、野球をやめろ」というネガティブな言葉をかける妻はいない。生活が苦しいと文句を言う妻もいない。いつも明るく「もっとやれるよ」とポジティブな言葉をかけ、神仏に祈ったりする。これって、不倫騒動以前のベッキーそのものなのではないだろうか。ベッキーの行動パターンは、ザ・プロ野球選手妻といって、差し支えない気がする。

 もし片岡コーチとベッキーが結婚し、子どもが生まれたとする。何らかの理由で野球の道を閉ざされた片岡コーチに番組が密着するとしよう。ベッキーが子どもの背中をとんとんしながら「悔いが残らないようにしてくれれば」「お金のことは考えないで」「私たちは彼の決めたところなら、どこでもついていく」と話すところを想像してほしい。完璧だ。

 片岡コーチが女性問題を起こしたとしても、それもご愛敬。バラエティでいじられてもいいし、「うちもいろいろありましたけど」と自虐してもいい。

 前回、ベッキーの“いい子体質”は変わっていないと書いたが、無理に封印することはない。“いい子体質”を存分に生かせるのが、引退したプロ野球選手の妻なのだから。最高のオトコと最高のタイミングで巡り合う。やっぱり、ベッキーも売れた芸能人ならではの、引きの強さを持っていると感じずにいられない。

ベッキーにとって、引退したプロ野球選手が“理想の恋人”である深いワケ

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「ゆっくりと、しっかりと、歩んでいきます」ベッキー
(ベッキーインスタグラムより、6月26日)

 タレントが恋人の存在を明らかにすると、ファンが減ったり、相手のファンから恨まれたり、スポンサーとの契約に問題が発生したりと、それなりにリスクが伴うが、この人の場合、起死回生の一打となりそうである。

 ベッキーに新恋人発覚。相手は、読売巨人軍の片岡治大2軍内野守備走塁コーチである。ベッキーのファンだった片岡コーチがアプローチをかけ、2人は意気投合したという。ベッキーも早々に関係を認め、インスタグラムで「ゆっくりと、しっかりと、歩んでいきます」とコメントを出していた。

 ゲスの極み乙女。のボーカル・川谷絵音との不倫を「週刊文春」(文藝春秋社)にすっぱ抜かれたベッキーは、これまで過剰にいい子ウリをしていただけに大バッシングを受けた。人々の記憶からベッキーの不倫は薄れても、以前のように地上波に復帰できていない。しかし、新恋人の存在で、ベッキー的には「いろいろあったけど、もう大丈夫です」というオチがついたので、視聴者は安心してベッキーを見ていられるし、共演者も過去をいじりやすいだろう。

 また新恋人が、テレビ的に最高であると筆者は思う。まさに理想の恋人ではないだろうか。例えば、片岡コーチが現役の野球選手であった場合、あまりぺらぺら相手のことをしゃべると問題になるので、バラエティ番組の共演者たちはやりにくい。もし成績が悪ければ、ベッキーが「さげマン」と週刊誌に書き立てられたり、周囲に「あの女とは別れろ」と言われてしまうこともあるだろう。

 米メジャーリーグで活躍するレベルの現役選手が恋人だと、相手のことをしゃべれないことに加え、もし結婚ということになった場合、芸能界の仕事を完全にあきらめなければならなくなるだろう。徳間書店の運営するニュースサイト「アサ芸プラス」によると、ベッキーは子役時代から、芸能界で売れた時のイメージダウンを避けるため、水着の写真を撮らせないほど、“売れる”ことに心を砕いてきたそうである。そんなベッキーが、いくら愛する夫のためとはいえ、仕事を捨てて、裏方である“プロ野球選手の妻”になるとは到底思えないのである。

 そして、片岡コーチの最高の恋人である所以、それは雇用が不安定なところだ。プロ野球選手は、監督が狙えるクラスのビッグネーム以外、引退後のキャリアが大変だと聞いたことがあるが、片岡コーチもその例外ではないだろう。しかし、だからこそ、ベッキーの良さが生きると思うのだ。

 先日放送された『壮絶人生ドキュメント プロ野球選手の妻たち』(TBS系)。日頃目にすることがない、プロ野球選手の妻の日常を追ったものだが、この番組の面白いところは、年棒が億クラスの選手と数百万の選手、それぞれの妻に密着する点である。生涯推定年棒63億円の元メジャーリーガー・松井稼頭央選手の妻で、都内にある3階建ての豪邸に住む元タレント・美緒夫人は、結婚以来、“稼頭央ビュッフェ”と呼ばれる17品の食事を作っているそうだ。夫の成功のために、ひたすら料理を作るというのは日本人好みの話だが、番組側は、私のようなひねくれ者の視聴者に「そりゃ、そんだけ稼いでくるなら、料理くらい作るでしょ」と言わせないため、またリア充嫌いの視聴者のために、“低収入な夫を支える妻”のパターンも用意している。それが読売巨人軍、二軍の増田大輝選手夫妻である。

 巨人のキャンプを家族で見に行くほどの野球好きという家庭で育った夫人が、増田選手と知り合った時、彼はとび職だった。しかし、増田選手は野球への思いが捨てきれず、独立リーグに挑戦し、見事合格。次に読売巨人軍の育成選手に合格する。この時の年棒は240万円だったそうだ。

 「プロ野球選手の奥さんになりたい」と思っていた夫人の夢をかなえるために、夫妻は結婚。といっても生活が豊かではないので、夫は東京、夫人は実家の徳島で暮らし、夫人が正社員として働き、3歳の子どもを育てている。夫人は第二子妊娠中でありながら、夫のために4時間かけて食事を14品作り、冷凍して夫に送る。夫に関する新聞記事は、必ずスクラップする。夫が巨人軍の育成選手から二軍に昇格し、晴れてプロ野球選手の妻となった時は涙を流して喜んでいた。私には、“夫を使って、自分の夢をかなえようとしている妻”のように見えるが、恐らく多くの人には、“生活が苦しくても明るく、夫のために身を粉にして働く献身妻”に見えて好感度が高かったことだろう。

 話をベッキーに戻そう。『プロ野球選手の妻たち』出演者には、夫に意見する妻、もっと言うと「もう限界だから、野球をやめろ」というネガティブな言葉をかける妻はいない。生活が苦しいと文句を言う妻もいない。いつも明るく「もっとやれるよ」とポジティブな言葉をかけ、神仏に祈ったりする。これって、不倫騒動以前のベッキーそのものなのではないだろうか。ベッキーの行動パターンは、ザ・プロ野球選手妻といって、差し支えない気がする。

 もし片岡コーチとベッキーが結婚し、子どもが生まれたとする。何らかの理由で野球の道を閉ざされた片岡コーチに番組が密着するとしよう。ベッキーが子どもの背中をとんとんしながら「悔いが残らないようにしてくれれば」「お金のことは考えないで」「私たちは彼の決めたところなら、どこでもついていく」と話すところを想像してほしい。完璧だ。

 片岡コーチが女性問題を起こしたとしても、それもご愛敬。バラエティでいじられてもいいし、「うちもいろいろありましたけど」と自虐してもいい。

 前回、ベッキーの“いい子体質”は変わっていないと書いたが、無理に封印することはない。“いい子体質”を存分に生かせるのが、引退したプロ野球選手の妻なのだから。最高のオトコと最高のタイミングで巡り合う。やっぱり、ベッキーも売れた芸能人ならではの、引きの強さを持っていると感じずにいられない。

谷亮子、プロ野球選手の妻が似合わないワケ――夫との馴れ初めVTRに見る「主役」という自意識

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「言おうか、『キャンセルして』って」谷亮子
『壮絶人生ドキュメント プロ野球選手の妻たち』(TBS系、6月20日)

 女性は、結婚すると「妻」と呼ばれるようになる。どんな妻になるかは人それぞれだが、「こうあるべきもの」とイメージを喚起しやすい妻業もある。その1つが、プロ野球選手の妻だろう。夫を野球に専念させるために、家庭のことは全て妻が背負い、徹底した栄養管理をするほか、夫が不調の時にはメンタルトレーナーの代わりにもなる……そんな“支えるオンナ”の王道である。元ヤクルトスワローズの名捕手・古田敦也と結婚した元フジテレビアナウンサー・中井美穂は、結婚後も仕事をやめず、料理下手を公言し、「姑がキャリアウーマンだったから、彼は自分のことは自分でできる」と語っていたが、やはり“尽くさない妻”の世間ウケはよくなかったようだ。

 支える女の博覧会ともいえる『壮絶人生ドキュメント プロ野球選手の妻たち』(TBS系)が6月20日に放送された。夫の年棒が高かろうが安かろうが、夫の活躍に全てを賭ける妻たち。同番組には、元プロ野球選手・谷佳知元の妻である、元参議院議員で柔道家の谷亮子も出演していた。結婚披露宴で「夫を支える妻になりたい」と語っていた谷だが、谷に支える妻は似合わないというのが、番組を見た私の感想だ。支える妻らしいことをしていないという意味ではない。プロ野球選手の妻は、こうしてドキュメント番組にもなるくらいだから、“めったに表に出ないが、まれに姿を見せたときに存在感を醸しだすこと”が求められると思うのだが、谷はそういう“裏方”がまるっきり合わないのである。

 裏方が不向きであることは、夫との初めての食事会にもよく表れていたように思う。この食事会を知人が動画撮影していたそうで、同番組で公開されたのだが、映像内で谷は、全身白の服に身を包み、「1カ月前から、この食事会を楽しみにしてきた」などと、夫に好意があることを伝えている。写真撮影の後は夫にボディータッチするなど、2000年当時の赤文字系雑誌に書かれていた合コン必勝テク満載である。

 このほかにも、第三者の撮影した“谷が夫を電話でデートに誘う映像”も残っていて、そちらも番組内で公開された。スマホが普及している今なら、自分を撮ることは日常的な行為だろうが、この映像が撮影されたのは2000年である。「映像を撮らせる」行為は、芸能人などごく一部の人のものだった。SNSの登場で、現代人は「いかに人から注目されるか」を競うことを恥としなくなったフシがあるが、谷の自意識は20年早く、そこに到達していたのである。

 “見られたい”という意識は、“自分が主役である”という意識だと言い換えることができるだろう。谷は、夫を食事に誘ったものの「その日は予定があるから、また電話する」と断られてしまったものの、電話を切った後、カメラ(撮影者)に向かって「言おうか、(予定を)『キャンセルして』って」と話している。その日に予定があるなら、別の日に……と提案するのが一般的な感覚だろうが、谷のように“自分が主役”という自意識の人は「用事があるなら、その用事をなくせばいい」と考えるようだ。

 番組で明かされるエピソードは、柔道と子育て、柔道と国会議員の両立に悩む谷を、夫が励ましてくれたといったもので、どちらかというと、夫の行動の方が野球選手の妻っぽい。“主役でいたい”谷と、“優れた裏方体質を発揮する”夫。バランスの取れたいいカップルだと思うが、現在、谷は子育て中心の専業主婦生活を送っていて、表舞台とは一線を引いている。刺激のない生活には不向きなように感じるものの、2人の子息がアイスホッケーをやっていて、『サンデー・ジャポン』(TBS系)によると、全国大会に出場するなど有望株らしい。

 もし子息がオリンピックに出場し、メダリストとなると、谷はメダリストの母となる。プロ野球選手の妻はあまり表に出ないことが美しいあり方とされるが、メダリストの母はその反対である。教育は全母親の関心事だからだ。抜群の知名度を誇る谷が、スポットライトを浴びながら「子どもをメダリストにする方法」を話す――谷がもう一度主役になるのは、その時だろう。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの

NHK・桑子真帆アナ、スピード離婚報道に違和感――“飲み会参加”がなぜ人格評価につながる?

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「桑子さんはキャスターには珍しく、番組の打ち上げや反省会にマメに顔を出してくれるんです」
(「デイリー新潮社」6月18日)

 昨年30歳でバースデー婚を果たしたNHKの桑子真帆アナが、1年たらずで離婚した。人気アナの宿命として、週刊誌は離婚の原因を書き立てる。オジサン系タブロイド紙「日刊ゲンダイ」は、桑子アナは実は男勝りで勝気な性格だから結婚に向かない、遠くから眺めている方がいいと上から目線な分析をしていたが、フツウのオジサンと桑子アナがお近づきになることはないので、安心していただきたい。

 男性視聴者を中心に、桑子アナの離婚が不思議がられているのは、「見た目と同じように、性格もほんわかしていて、家庭を大事にしそう。とても離婚するはずがない」と思われていたからかもしれない。しかし私は、彼女の性格がほんわかしているとは思えない。前から、テレビに出ている桑子アナに、自分にうっとりしているというか、“私は私が大好きです”オーラをひしひし感じていたのだ。“仕事が好き”ともまたちょっと違うオーラで、言葉では説明しづらいが、それは人気者の証しであり、大物になることを予想させるものだった。

 しかし、ちょっとズレてきたなと思ったのは、今年2月の平昌オリンピックである。桑子アナは同大会のキャスターを務めていたものの、開会式以来、なぜか番組に出ることがなかったため、ネットで桑子アナの不在が騒がれたが、それに答えるように、俳優の和田正人が「ここにいますよ」と桑子アナの画像を添えてツイート。ファンは安心しただろうが、私には脇が甘いというか、自意識が“いま風”なんだなと思えて仕方がなかった。

 桑子アナが芸能人と親しいのは、個人の問題なので外野が口を挟む余地はないものの、桑子アナが中立を旨とする公共放送を提供する会社の社員であることを考えた場合、適切な行為とは言えないのではないだろうか。繰り返していうが、芸能人と親しくするなということではなくて、芸能人と親しいことを全世界に知らしめる必要があるのか、ということだ。

 しかし、そんな“騒がれたい”“かまわれたい”という願望が見え隠れする、桑子アナのおとなしくしていられない自意識は、最近のNHKを考えた場合、プラスに働きそうである。なぜなら、NHKきっての人気者、有働由美子アナが退社し、彼女に変わる看板が必要だからだ。

 人気を得るために、めぐり合わせやタイミングをつかむことは、非常に重要なことである。千載一遇ともいえるこのチャンスが回ってくるのは、持っている人の証拠。そう考えると、今回の離婚に関しても、“仕事に没頭していたら、家庭どころではなくなったのではないか”“それもおかしくはない”と思えてくるのだ。

 離婚よりも、私が不思議だと思うのは、女子アナの人となりを語るときに、持ち上げるときもけなすときも、“飲み会”をその根拠とする週刊誌の記事である。6月18日、新潮社のウェブサイト「デイリー新潮」が、桑子アナについて「桑子さんはキャスターにしては珍しく、番組の反省会や打ち上げにマメに顔を出してくれるんです」と報じ、ナンパしてきた男性に持ち帰られそうになったが、未遂に終わったと、やんわり“貞操観念がゆるいのではないか”ということをほのめかした。また「週刊女性」(主婦と生活社)は、「桑子アナ、子作りよりも朝まで飲み会で、夫の合コン率UP!?」といった具合に、「飲み会の参加率」に着眼し、それを離婚原因だとしている。飲み会をその人の判断材料にしたり、離婚の遠因であるかのように報じたり、飲み会が重要視されすぎているように感じるのだ。

 しかし、これは桑子アナに限った話ではなく、オリコン主催の「好きな女性アナウンサーランキング」で5年連続首位となり、殿堂入りを果たした日本テレビ・水卜麻美アナも「飲み会に来て、よく食べている」といった記事を目にする。また有働アナは、自ら『ウドウロク』(新潮社)で、仕事の飲み会は断ったことがないと明かしている。これらの例から考えると、やはり“飲み会に来てくれる女子アナはいい人”といった具合に、飲み会の参加率が人格の評価につながっているような印象を受けるのだ。

 私が会社員だった頃、オフィスでちまちま仕事をするよりも、飲み会に行ってオジサンに顔と恩を売って、“お気に入り”になった方がトクだと先輩に言われたことがある。「誰にでもできる仕事なら、自分のお気に入りを引き上げたい」というオジサンの気持ちを見越しての判断だが、女子アナという高度な専門職につく女性でも、オジサンと飲むことは、いまだに意味を持つのだろうか。だとしたら、世の中の変わらなさに驚くばかりである。

 この離婚により、桑子アナバッシングが巻き起こり、離婚がマイナスに捉えられる向きもある。しかし、別にマイナスではないのではないか。かつて有働アナが独身ウリをしていたように、桑子アナもバツイチをキャラとして使えばいいのだ。というか、仕事が落ち着くまで再婚しない方が、本人にとってもファンのためにもいいのではないか。近いうちに熱愛報道が出そうな気もするが、ほどほどに頑張っていただきたいものである。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの

瀬戸内寂聴、大したアドバイスはしないのに“悩み相談の達人”として重宝がられるワケ

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「言うこと、聞かなくていいの」瀬戸内寂聴
『快傑えみちゃんねる』(6月1日、関西テレビ)

 相談というプライベートなことを、わざわざテレビでやる時に問われるのは、“相談を受ける側がいかにテレビ映えする回答ができるか”である。かつて、自分の言うことを聞かない相談者に「地獄に落ちるわよ」と言い放った占い師がいたが、倫理面ではアウトでも、テレビで大ヒールを演じ抜いたという意味で大成功である。

 テレビにある程度台本はあるだろうが、シロウトさんにテレビ映えする回答は難しいなと思わされるのが、『怒れるオジサンとヤバイ女』(テレビ東京系)のお悩み相談コーナーである。

 5月26日放送の同番組で、タレント・熊切あさ美の「女優業にシフトしたいが、愛之助との破局のイメージが強すぎて敬遠される」という悩みに、敏腕選挙戦略家の鈴鹿久美子氏が回答していた。鈴鹿氏いわく、「37歳の生足は難しい」。“愛人イメージ”を払しょくしたいのなら、年齢にふさわしい、きちんとした格好をしろとアドバイスしていたが、ストッキングをはいたら、女優の仕事が来るのかは疑問である。また鈴鹿氏は、熊切に若い女性への恋愛アドバイザーになることを勧めていたものの、女優の比重を増やしたいという人に、違う職種を勧めるのは適切なのだろうか。

 これは、相談を受ける者として、鈴鹿氏がダメという意味ではなく、むしろ芸能人もしくは有名人がウマすぎると言うべきだろう。よく聞いてみると実質的なアドバイスはないのに、いいことを言ってもらった気にさせるのが日本一ウマい人、それは作家の瀬戸内寂聴ではないだろうか。

 6月1日放送の『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)に、瀬戸内とタレント・矢口真里が出演した。瀬戸内が出演を決めた理由は、「えみちゃん、大好きなの」と語るほどの上沼ファンだからだそうだが、話題はまず“矢口の再婚”へ。矢口は、俳優である夫(当時)・中村昌也のいない隙に、自宅にオトコを連れ込んだところ、予定外に中村が帰宅。オトコをクローゼットに隠したものの、結果バレてしまうという“クローゼット不倫”で離婚に至った。矢口は活動停止を余儀なくされるが、その後、不倫相手と交際を続け、再婚を果たした。

 上沼は、この結婚はうまくいかないと予想する。不倫が配偶者にバレると、交際が終わるのはよくある話だが、矢口は交際を続けた理由を「彼と家族しか支えがなかったから」と説明する。上沼いわく、「入院中においしい弁当を届けてくれた人と婚約したら、別れる」のだそうだ。これはつまり、病院のまずい食事に比べたら、差し入れしてくれる弁当ははるかにおいしい。しかし、退院していろいろなものを自分の足で食べにいけるようになったら、差し入れ弁当のおいしさやありがたみは薄れてしまう……というわけである。

 このほかにも、元モデルである矢口の現在の夫が、騒動の余波を受けてサラリーマンになったことに対し、上沼は「サラリーマンは務まらない」と断言。また夫の経済状況に合わせて、これまでの半分以下の家賃のマンションに住んだり、生活費を折半していることに対しても、「無理している(から別れる)」と繰り返していた。

■瀬戸内寂聴のアドバイスは無責任で明るい

 上沼のアドバイスは、夫を芸能界に戻し、矢口が養えばよいというものだったが、それがどうして夫婦円満につながるのか、私には理解できなかった。一方、あれこれ言う上沼に対して、瀬戸内が「言うこと、聞かなくていい」と口を開き、「恋愛は雷に打たれるようなもので、防ぎようがない」「会うべくして(不倫相手に)会った」「あなたは損していない」「全部あなたのプラスになって栄養になって、いいことがある」「“経験者は語る”だから、安心して」と結んでいた。

 矢口に対する世論を多少斟酌して、上沼が下げ、それでは後味が悪いので瀬戸内が上げる。番組としてうまくオチがついたわけだが、瀬戸内の発言は実質的なアドバイスでないことに気づく。実務面のアドバイスもなく「大丈夫」と言うことを無責任と感じる人もいるだろうが、相談される側が、相談者の人生に責任が持てないことを考えると、これくらいアバウトな方が、お互いにとっていいのではないだろうか。悩み相談はアドバイスの質を問うものではなく、共感をもって話を聞いた時点で終了しているのかもしれない。

 そもそも、矢口が現状に悩んでいるとは思えない。『おしゃべりオジサンとヤバい女』に出演した矢口は、「(再婚したからといって)きれいなイメージに戻るつもりはない」「再婚ってさわやかな風が吹く」と発言し、司会の千原ジュニアに「(さわやかな風)全然吹いていないよ」と否定されていた。このように矢口には、自分がいいイメージを持たれていないことに気づいていない鈍さがある。こんな鈍い人に、真剣に話をする必要はないわけだ。

 『えみちゃんねる』の終わりに、瀬戸内は「“みえちゃん”だって、こんなにチャーミングだから」と上沼の名前を間違って呼んでいた。上沼は「ほんまにファンかいな」といぶかしがるが、この適当さもまたちょうどいい。適当だから、優しくなれる。責任がないから、励ませる。さまざまな世代の悩みを受け入れるために必要な愛とは、無責任とほぼ同義ではないだろうか。国民的作家の人気の秘訣は、ドラマチックな人生や文学性はもちろんだが、案外こんなところにあるのかもしれない。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの」

キンタロー。、夫をGPS監視――「元カレのトラウマ」を抱えるオンナの理不尽な思考回路

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「過去のお付き合いしてきた男性からのトラウマなんですけども」キンタロー。
(キンタロー。オフィシャルブログ、5月27日)

 バラエティ番組に出るのに必須ともいえる“キャラクター”は、もう出尽くした感があったが、お笑いタレント・キンタロー。が、うまいキャラをひねり出してきた。監視妻キャラである。『もしかしてズレてる?』(フジテレビ系)によると、キンタロー。は夫が浮気をしているのではないかと常に疑い、電話がつながらないとGPSで居場所を特定するそうだ。夫が自宅に女性を連れこんだりしていないかチェックするために、自宅にもペットカメラを取りつけているという。一般人の女性でも、パートナーと連絡が取れなくなると、途端に不安定に陥り、常に浮気を疑っている女性は一定数いるので、共感を集めるキャラといえるのではないだろうか。

 オフィシャルブログによると、キンタロー。は、自身がこのように嫉妬深くなった理由を「過去にお付き合いしてきた男性からのトラウマなんですけども」と説明している。元カレに浮気された経験から、「オトコはみんな浮気をする」と思うようになり、夫と少しでも連絡が取れない不安に耐え切れず、安心するために監視している……ということだろう。一見、理屈が通っているようだが、実はこの論理、整合性がまるでないことにお気づきだろうか。

 私のかつての同僚の話だが、彼女には、結婚を約束した彼氏がいたものの、ある時、その彼氏から百万単位の借金の存在を知らされたそうだ。「元カノが消費者金融で借金をした際、連帯保証人の欄にサインをした」「元カノが行方をくらまして返済できなくなり、自分に返済義務が生じてしまった」と。当時の消費者金融は20%超えの利息を取っていたため、彼氏が自分の給料をほとんどつぎ込んでも、利息分しか返せない状態だったという。同僚は、彼と一緒に返済する道を選んだ。自分の給料とボーナスをつぎ込み、会社が終わった後にはバイトもしたが、それでも借金はなかなか減らず、目に見えて疲弊していった。

 私には、この同僚とキンタロー。の夫が同じように感じられる。

 同僚は、彼氏がよそのオンナと作った借金、しかも自分がまったく使っていないカネを必死に返してヘロヘロになった。同様に、キンタロー。の夫は、彼自身の浮気が証明されたわけではないのに、キンタロー。の元カレの浮気という罪を、償わされている。文句や不安は、その原因を作った張本人、つまり元カレに言うべきなのに、キンタロー。はなぜか無関係な夫にそれをぶつけているのだ。恐らく、キンタロー。のようなタイプは「私のことが好きなら、心配させないで」と言うだろうが、これはつまり「私のことが好きなら、元カレの作った借金返して」と言うくらい、理不尽であることに気づいていない。

 とは言いつつ、ブログによると、キンタロー。はこれまでも、夫に対して監視行為をした際には、そのお詫びとして一緒に食事に行くこともあるらしく、現状、夫婦関係にヒビは入っていないことがわかる。そこで、キンタロー。がこの夫婦関係を続けるためにはどうすればいいかを考えてみた。

 キンタロー。は、「ノート買ってきて、その男性の誕生日までに1日1日 その人に向けて日記風ラブレターを書いて誕生日に渡す」ことをしようとした過去があるとも、ブログで明かしている。彼氏の浮気が誕生日前にバレて、ノートを渡すことはなかったそうだが、よく言えば集中力がある、悪く言えば1つのことしか考えられない傾向があるのではないだろうか。

 もしキンタロー。の夫君が監視に息苦しさを感じたら、どうにかして、キンタロー。のスケジュールをぱんぱんに詰めることを勧める。仕事以外のことを考える時間を物理的に減らすのだ。これは、結婚生活を送る上での工夫だけではなく、キンタロー。の仕事にも関わってくる。嫉妬深いキャラは、夫と離婚してしまっては成立しない。嫉妬キャラでキンタロー。がブレークするのに必要なのは、夫が自身のメンタルをうまく管理することなのではないだろうか。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの

キンタロー。、夫をGPS監視――「元カレのトラウマ」を抱えるオンナの理不尽な思考回路

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「過去のお付き合いしてきた男性からのトラウマなんですけども」キンタロー。
(キンタロー。オフィシャルブログ、5月27日)

 バラエティ番組に出るのに必須ともいえる“キャラクター”は、もう出尽くした感があったが、お笑いタレント・キンタロー。が、うまいキャラをひねり出してきた。監視妻キャラである。『もしかしてズレてる?』(フジテレビ系)によると、キンタロー。は夫が浮気をしているのではないかと常に疑い、電話がつながらないとGPSで居場所を特定するそうだ。夫が自宅に女性を連れこんだりしていないかチェックするために、自宅にもペットカメラを取りつけているという。一般人の女性でも、パートナーと連絡が取れなくなると、途端に不安定に陥り、常に浮気を疑っている女性は一定数いるので、共感を集めるキャラといえるのではないだろうか。

 オフィシャルブログによると、キンタロー。は、自身がこのように嫉妬深くなった理由を「過去にお付き合いしてきた男性からのトラウマなんですけども」と説明している。元カレに浮気された経験から、「オトコはみんな浮気をする」と思うようになり、夫と少しでも連絡が取れない不安に耐え切れず、安心するために監視している……ということだろう。一見、理屈が通っているようだが、実はこの論理、整合性がまるでないことにお気づきだろうか。

 私のかつての同僚の話だが、彼女には、結婚を約束した彼氏がいたものの、ある時、その彼氏から百万単位の借金の存在を知らされたそうだ。「元カノが消費者金融で借金をした際、連帯保証人の欄にサインをした」「元カノが行方をくらまして返済できなくなり、自分に返済義務が生じてしまった」と。当時の消費者金融は20%超えの利息を取っていたため、彼氏が自分の給料をほとんどつぎ込んでも、利息分しか返せない状態だったという。同僚は、彼と一緒に返済する道を選んだ。自分の給料とボーナスをつぎ込み、会社が終わった後にはバイトもしたが、それでも借金はなかなか減らず、目に見えて疲弊していった。

 私には、この同僚とキンタロー。の夫が同じように感じられる。

 同僚は、彼氏がよそのオンナと作った借金、しかも自分がまったく使っていないカネを必死に返してヘロヘロになった。同様に、キンタロー。の夫は、彼自身の浮気が証明されたわけではないのに、キンタロー。の元カレの浮気という罪を、償わされている。文句や不安は、その原因を作った張本人、つまり元カレに言うべきなのに、キンタロー。はなぜか無関係な夫にそれをぶつけているのだ。恐らく、キンタロー。のようなタイプは「私のことが好きなら、心配させないで」と言うだろうが、これはつまり「私のことが好きなら、元カレの作った借金返して」と言うくらい、理不尽であることに気づいていない。

 とは言いつつ、ブログによると、キンタロー。はこれまでも、夫に対して監視行為をした際には、そのお詫びとして一緒に食事に行くこともあるらしく、現状、夫婦関係にヒビは入っていないことがわかる。そこで、キンタロー。がこの夫婦関係を続けるためにはどうすればいいかを考えてみた。

 キンタロー。は、「ノート買ってきて、その男性の誕生日までに1日1日 その人に向けて日記風ラブレターを書いて誕生日に渡す」ことをしようとした過去があるとも、ブログで明かしている。彼氏の浮気が誕生日前にバレて、ノートを渡すことはなかったそうだが、よく言えば集中力がある、悪く言えば1つのことしか考えられない傾向があるのではないだろうか。

 もしキンタロー。の夫君が監視に息苦しさを感じたら、どうにかして、キンタロー。のスケジュールをぱんぱんに詰めることを勧める。仕事以外のことを考える時間を物理的に減らすのだ。これは、結婚生活を送る上での工夫だけではなく、キンタロー。の仕事にも関わってくる。嫉妬深いキャラは、夫と離婚してしまっては成立しない。嫉妬キャラでキンタロー。がブレークするのに必要なのは、夫が自身のメンタルをうまく管理することなのではないだろうか。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの

ベッキーの「新しい私」アピールに見る、それでも「いい子と思われたい」メンタリティ

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「ひとり旅は、自分で自分を褒める時間ができて悪くないなって思いました」ベッキー
(「HUFFPOST」インタビュー、5月23日)

 図らずも相手の運気を吸いとる、さげマンやさげチンというのは実在するのではないか。

 例えば、女優の斉藤由貴。医師との不倫でお騒がせしたことは記憶に新しいが、斉藤はNHK大河ドラマ『西郷どん』こそ降板したものの、ブルーリボン賞助演女優賞に輝き、女優のオファーも順調に戻ってきている。『1周回って知らない話』(日本テレビ系)には、娘と共に出演し、家庭が順調なことを印象付けた。

 しかし、一方の医師はというと、ネットで身元捜しをされ、パンツをかぶった写真が流出した上に、現在は離婚調停中だという。女優として肥えていく斉藤とは反対に、踏んだり蹴ったりな状態である。

 ゲスの極み乙女。のボーカル・川谷絵音も、相手の運を下げるさげチンではないか。ベッキーとの不倫騒動で、ベッキーは活動休止に追い込まれ、また破局後に付き合ったモデル・ほのかりんは、「週刊文春」(文藝春秋社)に未成年飲酒疑惑が報じられて事務所から解雇されてしまう。元カノたちはキャリア面でやせ細っていくのに、本人は一時期活休をしていたものの、最近「週刊女性」(主婦と生活社)にモデル・松本愛との交際を報じられ、1年半ぶりにアルバムを発売するなど、公私共に充実しているようである。

 特に元カノ・ベッキーはどうにかして地上波への復帰をはかっているようだが、なかなかうまくいっていないのが現実と言える。この状態に危機感を持っているのは本人だろう。「HUFFPOST」のインタビューで、ベッキーは「以前の自分とは違う」ことを強調する。

 以前までベッキーは、「仕事が充実していることが、自分の人生の充実だった」と思っていたそうだが、活休を経て、「一番大切なのは、私の心が健康であること」であり、「仕事の充実が全てじゃない」と思い至るようになったと語る。以前掲げていた、例えば「黒い服はNG」といったベッキールールも捨てたという(ちなみになぜ黒がNGかというと、葬式の色だから)。こうしたルールからは、ベッキーの思い込みの激しさが窺えるが、今では、ヘアメイクやスタイリストに「新しいベッキー」を作ってもらっているそうだ。

 また、ベッキーはひとり旅にも初挑戦したという。以前はひとり旅を「ひとりぼっち」だと思っていたが、実は「ひとり占め」だと気づいたらしい。航空券の手配なども、人の手を借りずに自分でやるので、「ハプニングが起こった時に回避できると『すごい、あたし回避できたじゃん』って思う」「計画通りにものごとが進めば、自分で自分を褒めることもできるのもすごくいい」「ひとり旅は、自分で自分を褒める時間ができて悪くないなって思いました」と述べていた。

 ベッキーについて「力が抜けた」「変わった」と感じる人もいるだろうが、私には根幹の部分は同じように感じられる。なぜなら、ベッキーは昔も今も「できていることで、自分を褒める」方式を取っているからだ。

 ベッキーの言う「仕事の充実」とは、たとえオファーが少なくても、その中で満足感を見いだすというものではなく、たくさん仕事が来ることをよしとする概念だろう。「スタジオを出るときにおじぎする」「朝、スタッフの名前を呼んで祈る」などのベッキールールも、より多くの仕事を呼び寄せたいというおまじないに近い意味合いがあるものだと思われる。仕事が来た、トラブルが回避できたというように、何かができた時に、自分を褒めるのは当たり前のことである。努力したけれど、どうにもならなかった、もしくはできなかった時に、いかにして自信とモチベーションを維持するかが大事なのではないだろうか。

 もし今回の不倫騒動を失敗とするなら、その原因はヒトを見る目のなさだろう。「文春」にベッキーと川谷のLINEのやりとりが掲載されたことで、2人は不倫関係であることが証明されてしまったが、川谷は前妻に離婚をしたいと申し出た際、「大切な人がいる」とまで告白していたことがわかった。

 離婚の話を切り出す際に、次の女性の存在を明かすとは、はっきり言って大バカ者である。前妻は「それってアウトだよね」と返したそうだが、この発言には簡単に離婚をするつもりがないこと、また報復の可能性がゼロでないことがほのめかされている。川谷やベッキーがそのあたりを考えなかったのは、人の気持ちに疎いか、前妻を少々みくびっていたかのどちらかだろう。

 つまり、今回の厄災は、捨てる妻に対する配慮があまりにもなかったことから生まれているのである。となると、ひとり旅をして「できた」と自分を褒めるより、積極的に他人と関わって、さげチンに引っかからないように男を見る目を養ったり、他人の心の機微を学んだ方が「新しいベッキー」になるためには有効ではないだろうか。

 ベッキーももう30代半ば、自分の心の黒さやみっともない部分を認めて、思い切ってさらす勇気が必要なのではないだろうか。今のベッキーは、まだ「いい子と思われたい」域から脱していない気がする。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの

ベッキーの「新しい私」アピールに見る、それでも「いい子と思われたい」メンタリティ

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「ひとり旅は、自分で自分を褒める時間ができて悪くないなって思いました」ベッキー
(「HUFFPOST」インタビュー、5月23日)

 図らずも相手の運気を吸いとる、さげマンやさげチンというのは実在するのではないか。

 例えば、女優の斉藤由貴。医師との不倫でお騒がせしたことは記憶に新しいが、斉藤はNHK大河ドラマ『西郷どん』こそ降板したものの、ブルーリボン賞助演女優賞に輝き、女優のオファーも順調に戻ってきている。『1周回って知らない話』(日本テレビ系)には、娘と共に出演し、家庭が順調なことを印象付けた。

 しかし、一方の医師はというと、ネットで身元捜しをされ、パンツをかぶった写真が流出した上に、現在は離婚調停中だという。女優として肥えていく斉藤とは反対に、踏んだり蹴ったりな状態である。

 ゲスの極み乙女。のボーカル・川谷絵音も、相手の運を下げるさげチンではないか。ベッキーとの不倫騒動で、ベッキーは活動休止に追い込まれ、また破局後に付き合ったモデル・ほのかりんは、「週刊文春」(文藝春秋社)に未成年飲酒疑惑が報じられて事務所から解雇されてしまう。元カノたちはキャリア面でやせ細っていくのに、本人は一時期活休をしていたものの、最近「週刊女性」(主婦と生活社)にモデル・松本愛との交際を報じられ、1年半ぶりにアルバムを発売するなど、公私共に充実しているようである。

 特に元カノ・ベッキーはどうにかして地上波への復帰をはかっているようだが、なかなかうまくいっていないのが現実と言える。この状態に危機感を持っているのは本人だろう。「HUFFPOST」のインタビューで、ベッキーは「以前の自分とは違う」ことを強調する。

 以前までベッキーは、「仕事が充実していることが、自分の人生の充実だった」と思っていたそうだが、活休を経て、「一番大切なのは、私の心が健康であること」であり、「仕事の充実が全てじゃない」と思い至るようになったと語る。以前掲げていた、例えば「黒い服はNG」といったベッキールールも捨てたという(ちなみになぜ黒がNGかというと、葬式の色だから)。こうしたルールからは、ベッキーの思い込みの激しさが窺えるが、今では、ヘアメイクやスタイリストに「新しいベッキー」を作ってもらっているそうだ。

 また、ベッキーはひとり旅にも初挑戦したという。以前はひとり旅を「ひとりぼっち」だと思っていたが、実は「ひとり占め」だと気づいたらしい。航空券の手配なども、人の手を借りずに自分でやるので、「ハプニングが起こった時に回避できると『すごい、あたし回避できたじゃん』って思う」「計画通りにものごとが進めば、自分で自分を褒めることもできるのもすごくいい」「ひとり旅は、自分で自分を褒める時間ができて悪くないなって思いました」と述べていた。

 ベッキーについて「力が抜けた」「変わった」と感じる人もいるだろうが、私には根幹の部分は同じように感じられる。なぜなら、ベッキーは昔も今も「できていることで、自分を褒める」方式を取っているからだ。

 ベッキーの言う「仕事の充実」とは、たとえオファーが少なくても、その中で満足感を見いだすというものではなく、たくさん仕事が来ることをよしとする概念だろう。「スタジオを出るときにおじぎする」「朝、スタッフの名前を呼んで祈る」などのベッキールールも、より多くの仕事を呼び寄せたいというおまじないに近い意味合いがあるものだと思われる。仕事が来た、トラブルが回避できたというように、何かができた時に、自分を褒めるのは当たり前のことである。努力したけれど、どうにもならなかった、もしくはできなかった時に、いかにして自信とモチベーションを維持するかが大事なのではないだろうか。

 もし今回の不倫騒動を失敗とするなら、その原因はヒトを見る目のなさだろう。「文春」にベッキーと川谷のLINEのやりとりが掲載されたことで、2人は不倫関係であることが証明されてしまったが、川谷は前妻に離婚をしたいと申し出た際、「大切な人がいる」とまで告白していたことがわかった。

 離婚の話を切り出す際に、次の女性の存在を明かすとは、はっきり言って大バカ者である。前妻は「それってアウトだよね」と返したそうだが、この発言には簡単に離婚をするつもりがないこと、また報復の可能性がゼロでないことがほのめかされている。川谷やベッキーがそのあたりを考えなかったのは、人の気持ちに疎いか、前妻を少々みくびっていたかのどちらかだろう。

 つまり、今回の厄災は、捨てる妻に対する配慮があまりにもなかったことから生まれているのである。となると、ひとり旅をして「できた」と自分を褒めるより、積極的に他人と関わって、さげチンに引っかからないように男を見る目を養ったり、他人の心の機微を学んだ方が「新しいベッキー」になるためには有効ではないだろうか。

 ベッキーももう30代半ば、自分の心の黒さやみっともない部分を認めて、思い切ってさらす勇気が必要なのではないだろうか。今のベッキーは、まだ「いい子と思われたい」域から脱していない気がする。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの