立川志らく、「料理は女性がするもの」議論の発言に考える『グッとラック!』が視聴率低迷のワケ

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「お母さんが料理を作っていたのは間違いだっていうのはおかしな話で」立川志らく
『グッとラック!』(TBS系、10月6日)

 少し前に起きた、Twitter発のポテサラ論争をご記憶だろうか。

 スーパーの惣菜コーナーで、幼児を連れた女性がポテトサラダのパックを手にしていると、高齢男性が近づいてきて、「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」と声をかける様子を目撃した投稿者。うつむいてしまった女性に、投稿者は娘さんを連れて、「大丈夫ですよ」と心の中でつぶやきながら、2パックもポテサラを買ったといい、このツイートは大いにバズった。

 ワイドショーなどがこの話題を取り上げ、その論調は「忙しいなら買えばいい」「人の家のことに口を出すな」というものが多数だったが、『グっとラック!』(TBS系)の出演者・国山ハセンアナウンサーは、しつこく「総菜のポテサラと手作りのポテサラ、どちらに愛を感じるか? やっぱり手作りのポテサラに愛を感じる」「手間暇かけるのは、愛と感じますでしょ?」と、“手作りイコール愛”とする主張を連呼。その結果、軽く炎上し、リターンマッチとしてか、ハセンアナは番組内で「人生で初めてのポテサラ作り」に挑戦していた。これは番組側が、ハセンアナにポテサラ作りの大変さを実感させることで、“手作りイコール愛”というのが、いかに世間ズレした考えなのかを理解させ、その姿を視聴者に見せるための企画だと思った。

 料理の経験がないのか、ハセンアナはきゅうりを薄切りにできず、にんじんの皮をむくのを忘れ、じゃがいものゆで具合も微妙。試食した番組出演者は「じゃがいもの味がぱさぱさしている」「フツウのつぶれた芋、何かがおかしい」という評価で、味はさんざんだった模様。

 ハセンアナは「手作りは当たり前じゃないし、料理が出てくるのも基本的に当たり前ではない」とまとめていて、これで一応のオチがついた形にはなったものの、私にはハセンアナがなぜ自身の発言が批判されたのか、理解したようには思えなかった。というのも、実際にポテサラを作ることで、彼は「面倒だから総菜のポテサラもあり」と思うのではなく、「こんな面倒だとわかったら、ますます手作りのポテサラの価値を感じるようになった」という方向に転がったように感じたからだ。

 もちろん、ハセンアナが「総菜のおかずなんて認めない! オンナが作れ!」という考えでも、他人が文句を言う筋合いはない。しかし、「番組内での発言」は、ハセンアナ個人ではなく、番組の主張だと視聴者に捉えられる可能性もあるだけに、発言にはそれ相応の責任が生じるし、また番組の企画意図(手作りイコール愛)を汲んだ発言をしなければならない面もあるのではないか。にもかかわらず、企画意図を無視しているように見えるハセンアナを、番組がキャスティングするのは、話題作りのために炎上商法を狙っているからだと思っていたが、番組は視聴率の低迷がたびたび報じられていることから考えると、炎上は数字(視聴率)に結びついていないようだ。

 テコ入れのためだろうが、『グッとラック!』は9月末から、メインコメンテーターなる聞きなれないポジションを作り、ロンドンブーツ1号2号・田村淳を投入した。

 10月6日放送の同番組では、元テレビ東京アナウンサー・大橋未歩が「『料理は女性がするもの』と考える方にはドン引きします」と自身のインスタグラムにアップしたことを取り上げた。同番組の取材に対し、大橋アナは「女性が『結婚した』と男性に言ったときに、男性から『料理はできるの?』とすぐさま言われているのを見聞きしたことがありまして、『結婚=料理』という認識の方もいるのかなと思ったことがありました」と、性別によって役割を決められることに関して、違和感があると話していた。

 番組では、この問題について議論が繰り広げられたが、ハセンアナは「フツウに何の意識もなく、聞いていました」「悪気はなかった」と告白。同番組の出演者で、後輩の若林有子アナからは、ハセンアナに「料理ができない」と言ったところ、「だからモテないんだよ」と指摘されたというエピソードまで暴露され、「料理を女性に作ってもらうことに憧れがある」と弁明していた。

 一方の淳は、自分は料理ができるので、「料理ができるのか?」という質問は、単なる日常会話に過ぎず、仮に「できません」という答えが返ってきたら、「じゃ、旦那さんが作るんだ」と聞き返すとのこと。3時のヒロイン・福田麻貴は「昔は女性がするのが当たり前」「女性はみんなオトナになったら、料理ができるようにならないとあかんねや」「合コンとかで『料理できるの?』と言われて、『できない』って言えないな」「ちょっとコンプレックスみたいな感じになってきたところに、大橋さんとかがこういうことを言ってくれた時に、『ほんまやん!』となる」と述べた。

 そんな中、淳は「じゃ、言わせてもらいますけどね、女性誌でさんざん料理を作るオンナがモテるみたいなことを言って、さんざん料理スキルを高めましょうってあおってるんですよ。男子には、結婚したら女性が料理を作るんだって刷り込まれている人もいると思う」と、料理問題は女性が作った圧であると主張。ハセンアナは「いいぞ~!」と同調する。

 ここで、なぜか志らくは「女性が、お母さんが料理を作っていたのは間違いだっていうのはおかしな話で」と言い出す。「日本は、お母さんが(料理を)作ってきたという文化があるわけですよ。中には本当の女中のようになって、苦しんでるお母さんたちもいたかもしれないけど、でも、お母さんが(料理を)作っていて幸せだった家庭もいっぱいある」「現代の女性が、そういう世代を否定するのは失礼」と持論を展開。誰も昔の女性を否定するようなことは言っていないので、話が飛躍しすぎな気はするが、このあたりが『グっとラック!』の視聴率が、いまいち伸びない理由……特に“女性視聴者”を逃している理由ではないだろうか。

 志らくは「女性だからといって料理をする必要はない」と言ってしまうと、これまで専業主婦として家庭に貢献してきた年配の女性視聴者の生き方を否定していると思われることを恐れたのかもしれない。しかし、だからといって「現代の女性が、そういう世代を否定するのは失礼」とまで言い切ってしまうと、今度は現代の女性から「私たち、一言もそんなこと言ってませんけど?」と反感を買うだろう。味方をするふりをして、敵を作ってしまうわけだ。

 それはハセンアナも一緒で「料理を女性に作ってもらうことに憧れがある」と女性を崇めるようなことを述べつつ、カメラの回っていないところでは「料理ができないとモテない」と言ってしまっている。「結局、女性を低く見ている」と言わざるを得ない小ネタがぽろぽろ出てきてしまうことから考えると、ポテサラ騒動以降も二人とも女性の味方になりきれていないのだ。

 そうなると、女性視聴者の心をつかむには、女心に精通し、独身時代にはプレイボーイとして鳴らした淳頼みになるが、その淳が「女性誌が料理を作れとあおっていることについて、どう思う?」と女性陣に質問してしまう。淳が具体的な女性誌の名前を挙げたわけではないが、私個人の感覚としては「料理を作ればモテる」という記事は年々少なくなっているように感じる。

 料理の代わりに増えたと感じるのが、筋トレの記事だ。お笑い芸人のゆりやんレトリィバァが、食事改善と筋トレで30キロ以上痩せたそうだ。ダイエットというと、痩せてきれいになることで恋愛に積極的になれる、つまり男性のためだと連想する人もいるだろう。しかし、「MAQUIA」11月号(集英社)によると、ゆりやんも今までは好きな人に振り向いてもらうためにダイエットをし、失恋するとリバウンドしていたそうだが、「体を鍛えて痩せることは、誰のためでもなく、自分のため」と気づいてから、結果を出せるようになったそうだ。

 男性のための努力ではなく、自分のため。多くの筋トレ好き女性の意見を、ゆりやんは代弁した形になったのではないだろうか。同様に、昨今では料理に関しても、男性のためにするものではなく、日々の生活や自身の楽しみのためにするものという価値観になってきたのではないか。

その昔、「嫁の条件105カ条」を公言し、女性が自分に合わせることを当然としてきた淳が、この女性心理の変化を理解できるのか……。

 船頭多くして船山に上るというが、メイン出演者を見る限り、この番組の先行きはなかなか厳しそうな気がしてならない。

立川志らく、「料理は女性がするもの」議論の発言に考える『グッとラック!』が視聴率低迷のワケ

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「お母さんが料理を作っていたのは間違いだっていうのはおかしな話で」立川志らく
『グッとラック!』(TBS系、10月6日)

 少し前に起きた、Twitter発のポテサラ論争をご記憶だろうか。

 スーパーの惣菜コーナーで、幼児を連れた女性がポテトサラダのパックを手にしていると、高齢男性が近づいてきて、「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」と声をかける様子を目撃した投稿者。うつむいてしまった女性に、投稿者は娘さんを連れて、「大丈夫ですよ」と心の中でつぶやきながら、2パックもポテサラを買ったといい、このツイートは大いにバズった。

 ワイドショーなどがこの話題を取り上げ、その論調は「忙しいなら買えばいい」「人の家のことに口を出すな」というものが多数だったが、『グっとラック!』(TBS系)の出演者・国山ハセンアナウンサーは、しつこく「総菜のポテサラと手作りのポテサラ、どちらに愛を感じるか? やっぱり手作りのポテサラに愛を感じる」「手間暇かけるのは、愛と感じますでしょ?」と、“手作りイコール愛”とする主張を連呼。その結果、軽く炎上し、リターンマッチとしてか、ハセンアナは番組内で「人生で初めてのポテサラ作り」に挑戦していた。これは番組側が、ハセンアナにポテサラ作りの大変さを実感させることで、“手作りイコール愛”というのが、いかに世間ズレした考えなのかを理解させ、その姿を視聴者に見せるための企画だと思った。

 料理の経験がないのか、ハセンアナはきゅうりを薄切りにできず、にんじんの皮をむくのを忘れ、じゃがいものゆで具合も微妙。試食した番組出演者は「じゃがいもの味がぱさぱさしている」「フツウのつぶれた芋、何かがおかしい」という評価で、味はさんざんだった模様。

 ハセンアナは「手作りは当たり前じゃないし、料理が出てくるのも基本的に当たり前ではない」とまとめていて、これで一応のオチがついた形にはなったものの、私にはハセンアナがなぜ自身の発言が批判されたのか、理解したようには思えなかった。というのも、実際にポテサラを作ることで、彼は「面倒だから総菜のポテサラもあり」と思うのではなく、「こんな面倒だとわかったら、ますます手作りのポテサラの価値を感じるようになった」という方向に転がったように感じたからだ。

 もちろん、ハセンアナが「総菜のおかずなんて認めない! オンナが作れ!」という考えでも、他人が文句を言う筋合いはない。しかし、「番組内での発言」は、ハセンアナ個人ではなく、番組の主張だと視聴者に捉えられる可能性もあるだけに、発言にはそれ相応の責任が生じるし、また番組の企画意図(手作りイコール愛)を汲んだ発言をしなければならない面もあるのではないか。にもかかわらず、企画意図を無視しているように見えるハセンアナを、番組がキャスティングするのは、話題作りのために炎上商法を狙っているからだと思っていたが、番組は視聴率の低迷がたびたび報じられていることから考えると、炎上は数字(視聴率)に結びついていないようだ。

 テコ入れのためだろうが、『グッとラック!』は9月末から、メインコメンテーターなる聞きなれないポジションを作り、ロンドンブーツ1号2号・田村淳を投入した。

 10月6日放送の同番組では、元テレビ東京アナウンサー・大橋未歩が「『料理は女性がするもの』と考える方にはドン引きします」と自身のインスタグラムにアップしたことを取り上げた。同番組の取材に対し、大橋アナは「女性が『結婚した』と男性に言ったときに、男性から『料理はできるの?』とすぐさま言われているのを見聞きしたことがありまして、『結婚=料理』という認識の方もいるのかなと思ったことがありました」と、性別によって役割を決められることに関して、違和感があると話していた。

 番組では、この問題について議論が繰り広げられたが、ハセンアナは「フツウに何の意識もなく、聞いていました」「悪気はなかった」と告白。同番組の出演者で、後輩の若林有子アナからは、ハセンアナに「料理ができない」と言ったところ、「だからモテないんだよ」と指摘されたというエピソードまで暴露され、「料理を女性に作ってもらうことに憧れがある」と弁明していた。

 一方の淳は、自分は料理ができるので、「料理ができるのか?」という質問は、単なる日常会話に過ぎず、仮に「できません」という答えが返ってきたら、「じゃ、旦那さんが作るんだ」と聞き返すとのこと。3時のヒロイン・福田麻貴は「昔は女性がするのが当たり前」「女性はみんなオトナになったら、料理ができるようにならないとあかんねや」「合コンとかで『料理できるの?』と言われて、『できない』って言えないな」「ちょっとコンプレックスみたいな感じになってきたところに、大橋さんとかがこういうことを言ってくれた時に、『ほんまやん!』となる」と述べた。

 そんな中、淳は「じゃ、言わせてもらいますけどね、女性誌でさんざん料理を作るオンナがモテるみたいなことを言って、さんざん料理スキルを高めましょうってあおってるんですよ。男子には、結婚したら女性が料理を作るんだって刷り込まれている人もいると思う」と、料理問題は女性が作った圧であると主張。ハセンアナは「いいぞ~!」と同調する。

 ここで、なぜか志らくは「女性が、お母さんが料理を作っていたのは間違いだっていうのはおかしな話で」と言い出す。「日本は、お母さんが(料理を)作ってきたという文化があるわけですよ。中には本当の女中のようになって、苦しんでるお母さんたちもいたかもしれないけど、でも、お母さんが(料理を)作っていて幸せだった家庭もいっぱいある」「現代の女性が、そういう世代を否定するのは失礼」と持論を展開。誰も昔の女性を否定するようなことは言っていないので、話が飛躍しすぎな気はするが、このあたりが『グっとラック!』の視聴率が、いまいち伸びない理由……特に“女性視聴者”を逃している理由ではないだろうか。

 志らくは「女性だからといって料理をする必要はない」と言ってしまうと、これまで専業主婦として家庭に貢献してきた年配の女性視聴者の生き方を否定していると思われることを恐れたのかもしれない。しかし、だからといって「現代の女性が、そういう世代を否定するのは失礼」とまで言い切ってしまうと、今度は現代の女性から「私たち、一言もそんなこと言ってませんけど?」と反感を買うだろう。味方をするふりをして、敵を作ってしまうわけだ。

 それはハセンアナも一緒で「料理を女性に作ってもらうことに憧れがある」と女性を崇めるようなことを述べつつ、カメラの回っていないところでは「料理ができないとモテない」と言ってしまっている。「結局、女性を低く見ている」と言わざるを得ない小ネタがぽろぽろ出てきてしまうことから考えると、ポテサラ騒動以降も二人とも女性の味方になりきれていないのだ。

 そうなると、女性視聴者の心をつかむには、女心に精通し、独身時代にはプレイボーイとして鳴らした淳頼みになるが、その淳が「女性誌が料理を作れとあおっていることについて、どう思う?」と女性陣に質問してしまう。淳が具体的な女性誌の名前を挙げたわけではないが、私個人の感覚としては「料理を作ればモテる」という記事は年々少なくなっているように感じる。

 料理の代わりに増えたと感じるのが、筋トレの記事だ。お笑い芸人のゆりやんレトリィバァが、食事改善と筋トレで30キロ以上痩せたそうだ。ダイエットというと、痩せてきれいになることで恋愛に積極的になれる、つまり男性のためだと連想する人もいるだろう。しかし、「MAQUIA」11月号(集英社)によると、ゆりやんも今までは好きな人に振り向いてもらうためにダイエットをし、失恋するとリバウンドしていたそうだが、「体を鍛えて痩せることは、誰のためでもなく、自分のため」と気づいてから、結果を出せるようになったそうだ。

 男性のための努力ではなく、自分のため。多くの筋トレ好き女性の意見を、ゆりやんは代弁した形になったのではないだろうか。同様に、昨今では料理に関しても、男性のためにするものではなく、日々の生活や自身の楽しみのためにするものという価値観になってきたのではないか。

その昔、「嫁の条件105カ条」を公言し、女性が自分に合わせることを当然としてきた淳が、この女性心理の変化を理解できるのか……。

 船頭多くして船山に上るというが、メイン出演者を見る限り、この番組の先行きはなかなか厳しそうな気がしてならない。

花田優一、今度は歌手デビュー! 「肩書に興味ない」とのたまう彼に助言したこと

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「本職って言葉があまり好きじゃなくて……」花田優一
『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系、9月28日)

 多くの芸能人が番組によって、自身の“見せ方”を変えているように思う。

 例えば、『徹子の部屋』(テレビ朝日系)のように、司会者が日本のテレビ界の生き字引である黒柳徹子で、かつ主たる視聴者がある程度年配であることが予想される場合、タレントは礼儀正しく振る舞うほうが、視聴者に好感を持たれやすいだろう。逆に『アメトーーク!』(同)のように、視聴者層が若く、多くのゲストが一堂に会する番組の場合、礼儀正しくしているだけでは、自分の存在が光らない。ある程度はっちゃけるなど、目立つことは必要だろう。

 しかし、花田優一はどの番組に出る時も、“見せ方”を変えない。常に「出てやってる」という空気を醸し出しているように、私には感じられる。大物にしか許されない態度を自然と取ってしまうのは、花田の両親がそろって大物であることと無縁ではないだろう。

 平成の大横綱・貴乃花光司を父に、元フジテレビの人気女子アナウンサー・河野景子を母に持つ花田が、イタリア留学を経て、タレントでも俳優でもなく「靴職人」という仕事を選んだと世間に知れ渡ったとき、「ほかの二世のようにチャラチャラしていない」「一つの道を究めたいというあたり、相撲道に邁進したお父さんに似ている」などと、好感を持った人も多かったのではないか。

 しかし、次第に雲行きが怪しくなってくる。ニュースサイト「日刊ゲンダイDIGITAL」が、花田と顧客との間のトラブルを報道。花田の靴は最低でも一足20万円以上する高価なものだが、前払いで注文しても納期が守られないことがあるとのこと。催促の電話やメールをしても返事がないので、所属事務所に電話して返金してもらった人もいるそうだ。

 また「女性自身」(光文社)は、イタリアのフィレンツェに飛んで、花田の“師匠”を取材するが、彼は、

「ユウイチは私の弟子とは言えない。教師と生徒の関係だよ」
「2年や3年の修行だけで一人前になれると思うか? それは個人次第だから一概に何年修業が必要とはいえないよ。ユウイチは熱心に勉強していたが、まあ裁縫の技術に関してはもっと経験を積んだほうがいいと思う」

と花田との師弟関係を否定、職人としての腕に関しても疑問を投げかけるようなコメントを残した。

 これらの報道に加え、花田が頻繁にテレビに出ていることもマイナスイメージを加速させたようだ。ネット上でも「テレビに出ていないで靴作れ」という意見が見られるようになった。その時点で、靴の納品が遅れていることや、師匠だと言っていた人物が実際はただの先生だったことを、素直に謝ってしまえばよかったのだろう。しかし、『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)で、司会のダウンタウン・松本人志に「ちょっと羽賀研二に似ている」と言われたように、花田は多弁な割に、肝心なことから逃げるような言い方をするので、さらに世間に不誠実な印象を与えてしまう。『バイキング』(フジテレビ系)で、靴作りへのこだわりを語る花田に、おぎやはぎ・矢作兼が「うるせぇから10年靴作れ」と指摘したこともあったが、「論より証拠」で、御託を並べるより、腕を磨いていい靴を作れと言いたかったのではないか。

◎歌手業にも進出の花田優一、「肩書に興味ない」というけれど

 そんな花田だが、靴職人だけでなく、画家としても活動を始めた。花田のオフィシャルブログによると、『アートフェア2019』に出展した花田の絵は、初日に完売したそうだから、人の心をつかむ絵を描く才能があるのかもしれない。

 私は花田がテレビに出ることも、絵を描くこともまったく問題はないと思うが、それは靴を注文してくれた客との間にトラブルがないことが前提だと思う。1分1秒たりとも遅れてはならないとは言わないものの、高いお金をもらっている以上、責任はあるはずだ。逆に言うと、ちゃんと納期を守れた上で、テレビに出たり、絵を描いたりしていたら「マルチな才能」としてもてはやされるのではないかと思うが、なんと花田、靴職人としての仕事に力を入れるどころか、今度は歌手デビューをするそうだ。

 そんな花田に『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)が密着していた。歌手としての実績は何もないわけだから、常識的に考えるのなら、番組に「紹介していただく」立場なはずだが、花田は違う。「音楽系の飲み仲間とカラオケに行って歌っていたら、『うまいね、これ、いけるんじゃない?』という話になった」「ボイトレはしていないけれど、いい声が出てしまう」「一番は取りたい」「『紅白』って、日本人だったら、出てみたい」と語り、自らの才能に自信を持ち、活動にも意欲的な様子が伝わってきた。その姿からは、やはり「番組に出てやってる」という態度が感じられる。

 しかし、話が靴に及ぶと、途端に歯切れが悪くなる。抱えている靴の注文数を聞かれると、「どうでしょうか、30~40じゃないでしょうか」「(靴の注文は)最低限の量ですけど、受け付けています」と述べ、その表情は“あまり聞いてくれるな”と言わんばかりであったように、私は感じた。

 靴職人、画家、歌手と三足のわらじを履く花田に、番組スタッフが「今の肩書は何?」と尋ねると、花田は「本職って言葉があまり好きじゃなくて……」「僕に関しては、花田優一っていう人間が何かを作り出しているだけであって…」「肩書はあんまりこだわりはないので、興味はない」と話していた。

 「肩書はどうでもいい」。花田と同じように感じる若い人も多いと思うが、それでは、なぜ肩書を聞かれるのか考えたことがあるだろうか?

 花田は現在25歳だが、父親である貴乃花がその年のときは、すでに横綱になっていた。当時の彼に「あなたの肩書は何ですか?」と聞く人は、おそらくいないだろう。なぜなら、貴乃花が歴史に残るような国民的力士であることは、周知の事実だからである。

 それは母親である河野とて同じことだ。フジテレビに入社した河野は、同期である八木亜希子や有賀さつきさんらと共に、三人娘として「女子アナブーム」の先駆者となった人物。人気女子アナとして、日本中に顔が知れ渡っている河野に対し、肩書を問う人はいなかっただろう。

 肩書を聞かれるというのは、純粋に相手の肩書を知りたい場合もあるが、業績が知られていないので、何をやっているのかわからないから、本人に確認を取るしかないという意図がこめられていることもある。なので、もし花田が肩書とか本職という言葉が嫌いで、それについて聞かれたくないのなら、世間があっと驚く結果を出すのが一番なのだ。

 口の達者さと小ズルさ、ハートの強さがある花田は、おそらく職人のような地味な裏方はあまり向いていないように思う。靴の受注は、今以上に減らして、バラエティーに本格進出したらどうだろう。大御所に叩かれ、怒られても平然と言い訳できるキャラは、若者にウケるかもしれない。

 そう言えば、花田のお母さんである河野も貴乃花と結婚したときは、河野が年上ということもあって、かわいそうなくらいマスコミに叩かれた。しかし貴乃花は勝ち続け、河野は賢夫人としての地位を盤石にしていた。花田は今こそ、親譲りの粘り強さを見せる時なのかもしれない。

おぎやはぎ・小木博明、『バイキング』山口達也へのコメントが不愉快だったワケ……転換期迎えるワイドショーの在り方

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「デリバリーのバイトでもしていたんじゃないか」おぎやはぎ・小木博明
『バイキング』(フジテレビ系)9月23日

 TOKIOの元メンバー・山口達也が、酒を飲んでバイクを運転し、乗用車に追突する事故を起こし、酒気帯び運転の現行犯として逮捕された。「サンケイスポーツ」によると、山口は「一晩中、酒を飲んでいた」と供述しており、呼気検査によると、山口は500ミリリットルのビール7~8本相当のアルコールを摂取していたことがわかったという。

 山口は警察官の運転する乗用車に追突したことで、酒気帯び運転がバレてしまったわけだが、『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)では、防犯カメラに映る呆然としているかのように見える山口に対し、司会の安藤優子が「私、一つ疑問なのは、さっき呆然としている感じが伝わってきたじゃないですか? もし、自分のやったことの重大さを自覚しているのであれば、なぜ(バイクに)乗ったのかということですよね」とコメント。いつもの「じゃないですか?」口調で山口を責めていた。

 私はもちろん医師でも専門家でもないので、山口がどんな状態にあるのかについて書く資格はないが、山口の問題を推測するならば「大変なことになるとわかっていても、飲酒がやめられない」ことではないか。

 飲酒運転をしてはいけないことは、子どもでも知っている。もし山口の飲酒運転が世間にバレたら、芸能界復帰は絶望的だ。フツウの人間であれば、失うもの大きさやペナルティーの重さが、犯罪行為を抑制するのに一役買うが、ある一線を越えると、それは何の意味もなくなってしまうのではないだろうか。そもそも、山口は酩酊するまで飲酒し、女子高生に強制わいせつを働いたことで芸能界を追われている。酒が原因で全てを失ったと言っても過言ではないのに、それでも飲酒がやめられない。かなり深刻な状態だと思われるので、一刻も早くいい専門医にめぐりあって、適切な治療を受けてほしいと思うばかりである。

 有名人の起こした事件というのは、ワイドショーでは扱いやすいネタだろうし、コメンテーターも乗っかりやすい案件だろう。なにせ犯罪者なわけだから、悪く言ってもいいという意識が働くからだ。しかし、その発言には引っ掛かりを覚えることも少なくない。

 山口の芸能界復帰が限りなくゼロになったかだろうか、9月23日放送の『バイキング』(同)で、おぎやはぎ・小木博明の山口に対する物言いは厳しかった。山口は警察の取り調べに対し、「(バイクで)友達の家に行くところだった」と説明しているが、大きなリュックを背負っていたことから、小木は「デリバリーのバイトでもしていたんじゃないか。突然仕事が入って、お客さんのことを思って、飲酒運転をやっちゃったんじゃないか」とコメントしていた。これは冗談だろうが、私にはまったく面白くなかったし、転落したアイドルを小バカにするような言い方は不愉快だった。

 多くの人にとって、リラックスの手段とされるアルコールが、ある人にとっては、人生を破壊しかねないものに変化してしまう。アルコール依存症に限らず、たいていの病気には「発症しやすい条件」があると知られているが、その条件を満たす全ての人が罹患するとは限らないだけに、人が病気になるのは「たまたま」という部分もあるのだろう。

 小木と言えば今年8月に、ステージ1の腎細胞ガンであることを公表したが、この病気が見つかったのは「たまたま」だったそうだ。持病の片頭痛の治療のために入院し、エコーや精密検査をしたところ、がんが見つかったという。病気になることだけでなく、病気が見つかるのも「たまたま」な面はあるだろう。そんな「たまたま」に助けられた小木だからこそ、病気の人を茶化すようなことを言ってほしくなかった。

 が、小木にとっては、それがお仕事なのも事実である。毒にも薬にもならない真面目なことを言ったら、「ギャラ泥棒」と呼ばれるだろう。小木は、忠実に自分の仕事をしているにほかならないのだ。

 でも、ワイドショーは今、転換期に来ているのではないかと思う。昭和、平成中期のワイドショーと言えば、芸能人の熱愛を追いかけ、披露宴を中継し、新婚旅行にもついて行った。しかし、今は、芸能人本人がSNSで交際や結婚報告をし、披露宴をしないカップルも増えるなど、ワイドショーの出番は減っている。

 その代わりと言っては何だが、新型コロナウイルスや、地震や台風といった災害など、生活の安全を脅かすことが次から次に勃発し、視聴者の関心が移ってきている。依存症もどちらかというと、このカテゴリの問題であり、実際の依存症当事者、また家族の依存症に悩んでいるものの、誰にも相談できずにいる人は多いのではないだろうか。

 だとすると、ワイドショーもお笑い芸人でお茶を濁していないで、上記のような問題に「こういう時はこうしてください」などと、はっきり言える専門家を、今よりも積極的に招いていく方針にしべきではないか。ワイドショーというと、司会者の人選やタレントの発言ばかり注目が集まるが、シロウトの意見なんて聞いても意味がないと思う人もいるはずだ。今の視聴者が真に求めているのは「正しい情報を伝えてくれる、しっかりした番組」のように思えてならない。

華原朋美、「薬物乱用で事務所クビ」報道も……彼女は「芸能界を引退すべきではない」と思うワケ

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「大企業に勤めている次期社長だと言われている友達がいるんですけど」華原朋美
「週刊文春」2020年9月24日号(文藝春秋)

 タレント・華原朋美の周辺がかまびすしい。

 華原は昨年の夏に男児を出産したが、友人であるバイオリニスト・高嶋ちさ子からベビーシッターを紹介してもらったという。高嶋家の子どもたちもお世話になったという“実績”があるので信頼していたようだが、シッターが哺乳瓶でジュースを飲んでいる華原の赤ちゃんの両脚を持って、逆さづりにしていたことが発覚。驚いた華原は、シッターとの契約を打ち切り、逆さづりの動画をLINEで高嶋に送ったところ、「これのどこが虐待なの? うちもこれ大好きでいっつもやってもらってた(中略)。もしもこれを虐待と取るのだとしたら、おかしいよ」と、まるで「おかしいのは、おまえだ」と言わんばかりの返事が返ってきたという。

 華原は平常心ではいられないだろうが、高嶋とのトラブル報道の興奮が冷めやらないうちに、所属プロダクション尾木が、華原との契約解除を発表した。尾木プロの説明では、華原本人から「やめたい」と申し出があったそうだが、2020年9月24日号「週刊文春」(文藝春秋)は、実際にはクビだと報じ、その原因を「華原の精神安定剤や睡眠導入剤の乱用」だとしている。華原は最近になって、3回交通事故を起こしているが、その際も薬物の過剰摂取で酩酊状態だったと報じた。

 「文春」の直撃を受けた華原は、交通事故を起こしたことは認めていたが、薬の乱用は否定。逆に「なんでそんなに薬にこだわるんですかねぇ」とつぶやいたという。

 ここまで薬物の乱用を疑われるのは、過去のことが影響しているのではないか。華原は今から10年ほど前に、薬物の過剰摂取で救急搬送されたことがある。10年9月16日号の「女性セブン」(小学館)によると、タクシーに乗り込んだ華原が行先も告げずに眠り込んでしまったため、困った運転手が警察に華原を送り届けた。当時の華原は、本人いわく、「精神安定剤とか睡眠薬がないと生きられなくなった」状態だったが、芸能界復帰に戻りたい一心から断薬し、実際、12年に復帰を果たした。

 メンタルが極度に不安定だったり、処方箋薬であっても薬物の乱用がウワサされる芸能人は、仕事に穴をあけるリスクがあるので、制作側はあまり使いたくないというのが本音ではないだろうか。そもそも、新型コロナ肺炎の関係で、芸能界の仕事そのものが減っているだろうし、その上、華原は契約解除によって、守ってくれる存在である事務所もなくなってしまった。ネットでは「ともちゃんには幸せになってもらいたいのに、なかなかうまくいかない」と、華原の周りで起きる出来事を“厄災”とみなすコメントや、「育児に専念したら」と芸能界休業もしくは引退を進める声もあったが、私は華原の輝く場所は芸能界以外にはないと思う。

 華原を語る上で欠かせないのが、音楽プロデューサー・小室哲哉氏との交際だろう。深夜番組で時折見かけるグラビアアイドルだった華原が、小室氏との出会いによって、日本を代表するアイドル歌手になった。不思議ちゃんなのか、それとも精神不安定なのか、華原は歌番組で質問されても答えず、うなり声をあげたりすることもあった。フツウなら、番組のプロデューサーや司会者などから怒られそうなものだが、背後に超ヒットメーカー・小室氏が控えているので特にそんなこともなく、「そういうところがかわいい」と、かえって評価されてもいた。

 しかし、小室氏の心変わりで二人の関係は終わる。失恋は誰にとってもつらいものだが、華原の場合、小室氏を失うということは、曲を書いてもらえなくなることを意味するだけに、ヒットチャートからの転落は免れないだろう。当然、仕事も収入も減るし、これまでチヤホヤしてくれた人が去っていくことも想像に難くない。華原は失恋で全てを失ったと言って過言ではないだろう。

 華原が安定剤に依存しているとか、メンタルの調子が悪いという報道はたくさんあったが、それは、ある意味当たり前のことで、もしフツウの女性が同じ経験をしたら、とっくに自ら命を絶っているか、生きていても再起不能に追い込まれたように思う。

 華原が不安定であることは間違いないものの、その一方で念願の芸能界に復帰し、ミュージカル『レ・ミゼラブル』の劇中曲「夢やぶれて」を歌って、世間から高い評価を得た。また、番組名は失念したが、芸能界復帰を目指していた頃、華原は「女の子を生んで、アイドルにしたい」と話していた。そして彼女は実際に、男児ではあるものの、40半ばで無事に出産を果たしている。さらに、「女性自身」(光文社)によると、所属事務所の社長に「痩せないと(ディナーショーの)ステージに立たせない」と言われたことから、1カ月に9キロを落とすダイエットに成功したなど、プロフェッショナルな一面を持っているのだ。

 極度に不安定でありながら、その一方で不運をはねかえし、やりたいこと、やるべきことを達成していく。弱そうでものすごく強い、もしくは“デキる”人なのが華原だと思う。その矛盾が華原の魅力で、だからこそ芸能界でしか生きられない人なのではないかと、私は思うのだ。

 また、華原は助けてくれる人にも事欠かないようだ。華原の家の部屋につけられたカメラの画像が動かぬ証拠となって、虐待騒動が表沙汰になったが、カメラ設置を勧めてくれたのは「大企業に勤めている次期社長だと言われている友達」だそうだ。小室氏は華原の恩人だろうが、小室氏がいなくても、華原は手を差し伸べてくれる人に事欠かない人生なのかもしれない。

 事務所を辞め、フリーとなった華原はYouTubeを始めた。「具合が悪そう」と心配する声もあるが、もともと不安定さが魅力な人だから、どんどん芸能界で突き進んでほしい。けれど、どんな理由であれ、交通事故が頻繁に起きているのは気になることではある。お子さんもいることだし、車の運転は控えつつ、芸能活動を頑張ってほしいと思わずにいられない。

華原朋美、「薬物乱用で事務所クビ」報道も……彼女は「芸能界を引退すべきではない」と思うワケ

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「大企業に勤めている次期社長だと言われている友達がいるんですけど」華原朋美
「週刊文春」2020年9月24日号(文藝春秋)

 タレント・華原朋美の周辺がかまびすしい。

 華原は昨年の夏に男児を出産したが、友人であるバイオリニスト・高嶋ちさ子からベビーシッターを紹介してもらったという。高嶋家の子どもたちもお世話になったという“実績”があるので信頼していたようだが、シッターが哺乳瓶でジュースを飲んでいる華原の赤ちゃんの両脚を持って、逆さづりにしていたことが発覚。驚いた華原は、シッターとの契約を打ち切り、逆さづりの動画をLINEで高嶋に送ったところ、「これのどこが虐待なの? うちもこれ大好きでいっつもやってもらってた(中略)。もしもこれを虐待と取るのだとしたら、おかしいよ」と、まるで「おかしいのは、おまえだ」と言わんばかりの返事が返ってきたという。

 華原は平常心ではいられないだろうが、高嶋とのトラブル報道の興奮が冷めやらないうちに、所属プロダクション尾木が、華原との契約解除を発表した。尾木プロの説明では、華原本人から「やめたい」と申し出があったそうだが、2020年9月24日号「週刊文春」(文藝春秋)は、実際にはクビだと報じ、その原因を「華原の精神安定剤や睡眠導入剤の乱用」だとしている。華原は最近になって、3回交通事故を起こしているが、その際も薬物の過剰摂取で酩酊状態だったと報じた。

 「文春」の直撃を受けた華原は、交通事故を起こしたことは認めていたが、薬の乱用は否定。逆に「なんでそんなに薬にこだわるんですかねぇ」とつぶやいたという。

 ここまで薬物の乱用を疑われるのは、過去のことが影響しているのではないか。華原は今から10年ほど前に、薬物の過剰摂取で救急搬送されたことがある。10年9月16日号の「女性セブン」(小学館)によると、タクシーに乗り込んだ華原が行先も告げずに眠り込んでしまったため、困った運転手が警察に華原を送り届けた。当時の華原は、本人いわく、「精神安定剤とか睡眠薬がないと生きられなくなった」状態だったが、芸能界復帰に戻りたい一心から断薬し、実際、12年に復帰を果たした。

 メンタルが極度に不安定だったり、処方箋薬であっても薬物の乱用がウワサされる芸能人は、仕事に穴をあけるリスクがあるので、制作側はあまり使いたくないというのが本音ではないだろうか。そもそも、新型コロナ肺炎の関係で、芸能界の仕事そのものが減っているだろうし、その上、華原は契約解除によって、守ってくれる存在である事務所もなくなってしまった。ネットでは「ともちゃんには幸せになってもらいたいのに、なかなかうまくいかない」と、華原の周りで起きる出来事を“厄災”とみなすコメントや、「育児に専念したら」と芸能界休業もしくは引退を進める声もあったが、私は華原の輝く場所は芸能界以外にはないと思う。

 華原を語る上で欠かせないのが、音楽プロデューサー・小室哲哉氏との交際だろう。深夜番組で時折見かけるグラビアアイドルだった華原が、小室氏との出会いによって、日本を代表するアイドル歌手になった。不思議ちゃんなのか、それとも精神不安定なのか、華原は歌番組で質問されても答えず、うなり声をあげたりすることもあった。フツウなら、番組のプロデューサーや司会者などから怒られそうなものだが、背後に超ヒットメーカー・小室氏が控えているので特にそんなこともなく、「そういうところがかわいい」と、かえって評価されてもいた。

 しかし、小室氏の心変わりで二人の関係は終わる。失恋は誰にとってもつらいものだが、華原の場合、小室氏を失うということは、曲を書いてもらえなくなることを意味するだけに、ヒットチャートからの転落は免れないだろう。当然、仕事も収入も減るし、これまでチヤホヤしてくれた人が去っていくことも想像に難くない。華原は失恋で全てを失ったと言って過言ではないだろう。

 華原が安定剤に依存しているとか、メンタルの調子が悪いという報道はたくさんあったが、それは、ある意味当たり前のことで、もしフツウの女性が同じ経験をしたら、とっくに自ら命を絶っているか、生きていても再起不能に追い込まれたように思う。

 華原が不安定であることは間違いないものの、その一方で念願の芸能界に復帰し、ミュージカル『レ・ミゼラブル』の劇中曲「夢やぶれて」を歌って、世間から高い評価を得た。また、番組名は失念したが、芸能界復帰を目指していた頃、華原は「女の子を生んで、アイドルにしたい」と話していた。そして彼女は実際に、男児ではあるものの、40半ばで無事に出産を果たしている。さらに、「女性自身」(光文社)によると、所属事務所の社長に「痩せないと(ディナーショーの)ステージに立たせない」と言われたことから、1カ月に9キロを落とすダイエットに成功したなど、プロフェッショナルな一面を持っているのだ。

 極度に不安定でありながら、その一方で不運をはねかえし、やりたいこと、やるべきことを達成していく。弱そうでものすごく強い、もしくは“デキる”人なのが華原だと思う。その矛盾が華原の魅力で、だからこそ芸能界でしか生きられない人なのではないかと、私は思うのだ。

 また、華原は助けてくれる人にも事欠かないようだ。華原の家の部屋につけられたカメラの画像が動かぬ証拠となって、虐待騒動が表沙汰になったが、カメラ設置を勧めてくれたのは「大企業に勤めている次期社長だと言われている友達」だそうだ。小室氏は華原の恩人だろうが、小室氏がいなくても、華原は手を差し伸べてくれる人に事欠かない人生なのかもしれない。

 事務所を辞め、フリーとなった華原はYouTubeを始めた。「具合が悪そう」と心配する声もあるが、もともと不安定さが魅力な人だから、どんどん芸能界で突き進んでほしい。けれど、どんな理由であれ、交通事故が頻繁に起きているのは気になることではある。お子さんもいることだし、車の運転は控えつつ、芸能活動を頑張ってほしいと思わずにいられない。

小島瑠璃子、大先輩・和田アキ子に「原泰久氏との交際報告せず」に“計算高さ”を感じたワケ

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「こじるり、結婚するとき言えよ」和田アキ子
『アッコにおまかせ』(9月6日、TBS系)

 かつて『めちゃ×2イケてるッ』(フジテレビ系)で、加藤浩次が「売れる女の子のバラエティタレントは、本当に性格がいいか、全部計算かのどちらか」という意味の話をしていたことがある。何をもって「本当に性格がいい」かについては言及していなかったが、多くの人が出演するバラエティ番組では、ほかの出演者を立てつつも、自分の個性をアピールする必要がある。

 となると、バラエティ向きの「性格の良さ」とは、礼儀正しさと控えめさ、空気を読む力を指すのではないだろうか。一方の「全部計算」とはどうかと言うと、自分の見せ場を作るために「全部計算」するわけで、となると、番組全体の流れや司会者、共演者のクセなどを冷静に把握しなければ、自分に有利な展開に持っていけない。そうすると、かなり共演者について研究する必要があり、「勉強熱心」「努力家」と見ることもできるはずだ。「本当に性格がいい」タイプであろうと「全部計算」タイプであろうと、実は根っこの部分は似ていて、「相手をよく見ている」という共通点があるように思う。

 「本当に性格がいい」タイプと「全部計算」タイプの売れっ子女性バラエティタレントに、もう一つ共通点があるのではないかと思うことがある。というのも、どちらも不倫や略奪など「ワケあり恋愛」にはまりがちのように感じられてならないのだ。

 例えば、平成のバラエティ番組で大活躍していたタレント・ベッキー。かつてベッキーは『やりすぎコージー』(テレビ東京系)で「テレビ局のスタジオに入るときは、一礼する」「サイン色紙を書いた後は相手の幸せを祈る」といった習慣を明かすなど、礼儀正しく、「性格がいい」タレントとして有名だった。

 そんなベッキーが、ゲスの極み乙女。のボーカル・川谷絵音と恋をする。「週刊文春」(文藝春秋)によると、ベッキーは川谷が当時既婚者であることを知らされていなかったそうだが、不倫を「文春」に撮られてしまった。いい子ウリしていただけにイメージは失墜し、CMや番組も降板。長期の休業を余儀なくされた。

 そして、『アメトーーク』(テレビ朝日系)で、ヒロミに「天才だと思うね」と評された小島瑠璃子。彼女もベッキーと同様、バラエティで大活躍しながら、「ワケあり恋愛」にはまったタレントと言っていいのではないだろうか。

 小島は大物の覚えはめでたいが、同世代には遠慮がないようだ。『クイズ!THE違和感』(TBS系)では、トリンドル玲奈が話しているのに、割り込んで入っていくなど、バラエティ巧者らしからぬ態度を見せた。誰を立てて、誰なら攻めていいかを知っているあたり、「計算高い」と言えるのではないだろうか。

 その小島の熱愛を、7月末に「週刊ポスト」(小学館)が報じた。お相手は、超人気漫画『キングダム』(集英社)の作者、原泰久氏。もともと、小島が『キングダム』の大ファンで、2018年11月放送の『世界ふしぎ発見!』(TBS系)で対面を果たす。そこから交際が始まったと考えるのが自然だが、原氏はお子さんのいる既婚者。となると、三角関係の末に小島が妻子から原氏を略奪したのではないかという説が浮上してきた。

 しかし、「文春」によると、事態はもっと複雑だった模様。原氏は「妻と別れるから、結婚してほしい」とあるアイドルに迫り、アイドルは当時の婚約者と別れてまで交際を始めた。しかし、原氏は離婚せず、アイドルは芸能界を引退した。その“空席”に飛び込んできたのが、小島だったそうだ。

 小島と原氏の関係が不倫だったのかを知るために、原氏の離婚時期は重要になってくるが、原氏はTwitterで、離婚の時期を今年の3月だと発表した。ニュースサイト「文春オンライン」によると、小島との交際は「春から」だそうで、ということは、不倫でも略奪でもないと見ることができる。しかし、だからといって、世間が祝福ムードにはなっているかというと、そうでもないように個人的には感じている。

 このように「ワケありの恋愛」をしたベッキーと小島だが、ベッキーは「本当に性格がいい」タイプゆえに、川谷を責めずに離婚を待つ戦法を取り、その途中で「文春」に撮られてしまったという印象を受けるが、一方の小島は「全部計算」タイプであるゆえに、まるで原氏を囲い込むかのように、定期的に交際情報や匂わせ疑惑が上がってくる。

 例えば、8月27日付のニュースサイト「NEWSポストセブン」が「小島瑠璃子と『キングダム』作者のデート、ジブリ映画鑑賞か」と報じていて、小島が原氏に肩に手を回すなど、仲の良さを示す写真が掲載されている。8月19日放送の『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)では、「中国の兵馬俑を見に行ったところ、自宅の寝室から変な音がするようになり、霊視してもらったところ、寝室に中国の兵士が前から後ろに並んで、枕元を見ていると指摘された」など、中国ネタを披露して、司会の明石家さんまに「キングダムだな~」と言われていた。

 このほかにも9月5日放送の『さまぁ~ず三村マサカズと小島瑠璃子のみむこじラジオ』(ニッポン放送)では、「結婚前の同棲」が話題に上がったとき、「私はそんなに長く同棲しなくていいな、と思っちゃう」と、早く結婚をしたほうがいいと思わせるような発言をしている。

 これらの出来事や発言を単なる偶然と解釈するか、前妻や過去の彼女へのマウント、もしくは「原氏とは交際が順調である」アピールと取るかはその人次第だが、一つ興味深いのは、小島が今回の熱愛を同じ事務所の大先輩・和田アキコへ報告していないことだ。

 和田は、後輩芸能人の交際や結婚、離婚を報告されることを好むタイプだろう。報告を怠ると、和田の機嫌を損ねるので、特に和田の直接の後輩であるホリプロ所属タレントたちは、きっちりと報告しているようだ。小島もホリプロ所属なので、当然報告は済ませているかと思いきや、8月9日放送の『アッコにおまかせ!』(TBS系)で、和田は交際を「聞いていない」と漏らしていた。9月6日放送の同番組では「こじるり、結婚するときは言えよ」と言っていたことから考えると、どうしても報告がほしいようだ。

 それでは、小島が報告をしないタイプかというとそうでもない。小島は以前に関ジャニ∞・村上信伍の自宅マンションに通う姿を「フライデー」(講談社)に撮られたことがある。その時はちゃんとに報告し、和田は『アッコにおまかせ』で「二十歳すぎてるし、別にいいと思う」と交際を肯定するコメントを出している。このことから考えると、小島は、交際が順調で擁護してほしい時は和田に報告し、いろいろとワケありで全てを報告するわけにいかない恋愛の際は報告しないというふうに使い分けているのではないか。和田が「報告を受けていない」と怒る様子を見た時の原氏のリアクションまでを計算する……そんな策士っぷりを発揮しているように感じられた。

 もちろん、小島が不倫略奪愛をしたという証拠はないし、仮に略奪したとしても、小島のために、妻子を捨てるかどうかという最終的な決断をしたのは原氏だから、小島が責められるのもおかしな話だ。ただ一つ言えることは、小島は、まるで計算しているかのように、「原氏との交際が順調である」という既成事実を着々と積み上げているということだろう。

 どんなワケあり恋愛だろうと、きちんと結婚して安定した生活を営めば“純愛”になる。大手のプロダクションが手塩にかけて育てた人気タレントのイメージを落とすような交際をしておいて、「ただ付き合ってます」では、済まされない。原氏が小島との結婚を決心しないがきり、交際アピールはやまないのかもしれない。

小島瑠璃子、大先輩・和田アキ子に「原泰久氏との交際報告せず」に“計算高さ”を感じたワケ

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「こじるり、結婚するとき言えよ」和田アキ子
『アッコにおまかせ』(9月6日、TBS系)

 かつて『めちゃ×2イケてるッ』(フジテレビ系)で、加藤浩次が「売れる女の子のバラエティタレントは、本当に性格がいいか、全部計算かのどちらか」という意味の話をしていたことがある。何をもって「本当に性格がいい」かについては言及していなかったが、多くの人が出演するバラエティ番組では、ほかの出演者を立てつつも、自分の個性をアピールする必要がある。

 となると、バラエティ向きの「性格の良さ」とは、礼儀正しさと控えめさ、空気を読む力を指すのではないだろうか。一方の「全部計算」とはどうかと言うと、自分の見せ場を作るために「全部計算」するわけで、となると、番組全体の流れや司会者、共演者のクセなどを冷静に把握しなければ、自分に有利な展開に持っていけない。そうすると、かなり共演者について研究する必要があり、「勉強熱心」「努力家」と見ることもできるはずだ。「本当に性格がいい」タイプであろうと「全部計算」タイプであろうと、実は根っこの部分は似ていて、「相手をよく見ている」という共通点があるように思う。

 「本当に性格がいい」タイプと「全部計算」タイプの売れっ子女性バラエティタレントに、もう一つ共通点があるのではないかと思うことがある。というのも、どちらも不倫や略奪など「ワケあり恋愛」にはまりがちのように感じられてならないのだ。

 例えば、平成のバラエティ番組で大活躍していたタレント・ベッキー。かつてベッキーは『やりすぎコージー』(テレビ東京系)で「テレビ局のスタジオに入るときは、一礼する」「サイン色紙を書いた後は相手の幸せを祈る」といった習慣を明かすなど、礼儀正しく、「性格がいい」タレントとして有名だった。

 そんなベッキーが、ゲスの極み乙女。のボーカル・川谷絵音と恋をする。「週刊文春」(文藝春秋)によると、ベッキーは川谷が当時既婚者であることを知らされていなかったそうだが、不倫を「文春」に撮られてしまった。いい子ウリしていただけにイメージは失墜し、CMや番組も降板。長期の休業を余儀なくされた。

 そして、『アメトーーク』(テレビ朝日系)で、ヒロミに「天才だと思うね」と評された小島瑠璃子。彼女もベッキーと同様、バラエティで大活躍しながら、「ワケあり恋愛」にはまったタレントと言っていいのではないだろうか。

 小島は大物の覚えはめでたいが、同世代には遠慮がないようだ。『クイズ!THE違和感』(TBS系)では、トリンドル玲奈が話しているのに、割り込んで入っていくなど、バラエティ巧者らしからぬ態度を見せた。誰を立てて、誰なら攻めていいかを知っているあたり、「計算高い」と言えるのではないだろうか。

 その小島の熱愛を、7月末に「週刊ポスト」(小学館)が報じた。お相手は、超人気漫画『キングダム』(集英社)の作者、原泰久氏。もともと、小島が『キングダム』の大ファンで、2018年11月放送の『世界ふしぎ発見!』(TBS系)で対面を果たす。そこから交際が始まったと考えるのが自然だが、原氏はお子さんのいる既婚者。となると、三角関係の末に小島が妻子から原氏を略奪したのではないかという説が浮上してきた。

 しかし、「文春」によると、事態はもっと複雑だった模様。原氏は「妻と別れるから、結婚してほしい」とあるアイドルに迫り、アイドルは当時の婚約者と別れてまで交際を始めた。しかし、原氏は離婚せず、アイドルは芸能界を引退した。その“空席”に飛び込んできたのが、小島だったそうだ。

 小島と原氏の関係が不倫だったのかを知るために、原氏の離婚時期は重要になってくるが、原氏はTwitterで、離婚の時期を今年の3月だと発表した。ニュースサイト「文春オンライン」によると、小島との交際は「春から」だそうで、ということは、不倫でも略奪でもないと見ることができる。しかし、だからといって、世間が祝福ムードにはなっているかというと、そうでもないように個人的には感じている。

 このように「ワケありの恋愛」をしたベッキーと小島だが、ベッキーは「本当に性格がいい」タイプゆえに、川谷を責めずに離婚を待つ戦法を取り、その途中で「文春」に撮られてしまったという印象を受けるが、一方の小島は「全部計算」タイプであるゆえに、まるで原氏を囲い込むかのように、定期的に交際情報や匂わせ疑惑が上がってくる。

 例えば、8月27日付のニュースサイト「NEWSポストセブン」が「小島瑠璃子と『キングダム』作者のデート、ジブリ映画鑑賞か」と報じていて、小島が原氏に肩に手を回すなど、仲の良さを示す写真が掲載されている。8月19日放送の『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)では、「中国の兵馬俑を見に行ったところ、自宅の寝室から変な音がするようになり、霊視してもらったところ、寝室に中国の兵士が前から後ろに並んで、枕元を見ていると指摘された」など、中国ネタを披露して、司会の明石家さんまに「キングダムだな~」と言われていた。

 このほかにも9月5日放送の『さまぁ~ず三村マサカズと小島瑠璃子のみむこじラジオ』(ニッポン放送)では、「結婚前の同棲」が話題に上がったとき、「私はそんなに長く同棲しなくていいな、と思っちゃう」と、早く結婚をしたほうがいいと思わせるような発言をしている。

 これらの出来事や発言を単なる偶然と解釈するか、前妻や過去の彼女へのマウント、もしくは「原氏とは交際が順調である」アピールと取るかはその人次第だが、一つ興味深いのは、小島が今回の熱愛を同じ事務所の大先輩・和田アキコへ報告していないことだ。

 和田は、後輩芸能人の交際や結婚、離婚を報告されることを好むタイプだろう。報告を怠ると、和田の機嫌を損ねるので、特に和田の直接の後輩であるホリプロ所属タレントたちは、きっちりと報告しているようだ。小島もホリプロ所属なので、当然報告は済ませているかと思いきや、8月9日放送の『アッコにおまかせ!』(TBS系)で、和田は交際を「聞いていない」と漏らしていた。9月6日放送の同番組では「こじるり、結婚するときは言えよ」と言っていたことから考えると、どうしても報告がほしいようだ。

 それでは、小島が報告をしないタイプかというとそうでもない。小島は以前に関ジャニ∞・村上信伍の自宅マンションに通う姿を「フライデー」(講談社)に撮られたことがある。その時はちゃんとに報告し、和田は『アッコにおまかせ』で「二十歳すぎてるし、別にいいと思う」と交際を肯定するコメントを出している。このことから考えると、小島は、交際が順調で擁護してほしい時は和田に報告し、いろいろとワケありで全てを報告するわけにいかない恋愛の際は報告しないというふうに使い分けているのではないか。和田が「報告を受けていない」と怒る様子を見た時の原氏のリアクションまでを計算する……そんな策士っぷりを発揮しているように感じられた。

 もちろん、小島が不倫略奪愛をしたという証拠はないし、仮に略奪したとしても、小島のために、妻子を捨てるかどうかという最終的な決断をしたのは原氏だから、小島が責められるのもおかしな話だ。ただ一つ言えることは、小島は、まるで計算しているかのように、「原氏との交際が順調である」という既成事実を着々と積み上げているということだろう。

 どんなワケあり恋愛だろうと、きちんと結婚して安定した生活を営めば“純愛”になる。大手のプロダクションが手塩にかけて育てた人気タレントのイメージを落とすような交際をしておいて、「ただ付き合ってます」では、済まされない。原氏が小島との結婚を決心しないがきり、交際アピールはやまないのかもしれない。

YouTuber・フワちゃん、坂上忍を「あんた」呼び! 「タメ口強気キャラ」が芸能界で通用しないと思うワケ

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「高嶋ちさ子は怖い」フワちゃん
『タウンダウンなう』(フジテレビ系、8月28日)

 関西テレビの人気番組『快傑!えみちゃんねる』が、7月24日をもって終了した。高視聴率を誇っていた人気番組が、番組改編期でもないのに幕を閉じるとはあまり聞かない話だが、元はと言えばこの突然の番組終了騒動は、同番組司会の上沼恵美子と、出演者のキングコング・梶原雄太のトラブルが発端だと言っていいだろう。

 「女性セブン」7月16日号(小学館)によると、梶原は2003年に大ブレークしたものの、あまりの多忙に精神的に追い詰められ、失踪騒動を起こしてしまった。仕事に復帰したが、引退を考えていた梶原に「あなたはスターになる人ですよ」と声をかけて励まし、自身の番組のレギュラーに抜てき。しかし、『快傑!えみちゃんねる』に構成作家として参加している上沼の次男は、上沼があまりに梶原をかわいがることに嫉妬し、梶原の悪評を広めるように。それを信じてしまった上沼は、6月26日放送の同番組収録で、梶原を「義理を欠いている」と責めた。「それは“いじり”の域を超え、“パワハラ”に近いものだった」と「女性セブン」はつづっている。

 結局、梶原は『快傑!えみちゃんえる』を降板。これを受けて、関西テレビと上沼の間で話し合いがもたれた。関西テレビは10月での番組終了を打診したが、上沼がキレて強制終了となったそうだ。これ以降、「女性セブン」では、「上沼恵美子に見る『パワハラ加害者の共通点』精神科医が指摘」といった具合に、上沼とパワハラを結び付けた記事をよく目にするようになった。

 このような記事が書かれるのは、セクハラやパワハラなどのハラスメントに世間の関心が高いからだが、こういう時代に支持を得るのは、「パワハラを恐れず、年長者に逆らう失礼なタレント」ではないだろうか。例えば、YouTuberのフワちゃん。彼女のヘアスタイルや言動を見た時に、タレント・篠原ともえを思い出した人も一定数いると思う。7月20日に出演した『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で、フワちゃんのお母さんが篠原のファンで、3歳くらいから同じようなヘアスタイルとファッションをさせられていたと話していた。またフワちゃんも篠原も、そう親しくない相手に対してぐいぐい行くという共通点があるが、異なるところもある。

◎篠原ともえより強気なフワちゃん

 90年代に『LOVE LOVE 愛してる』(フジテレビ系)という音楽バラエティ番組にレギュラー出演していた篠原は、「篠原ともえのプリプリプリティー!!」というコーナーを担当していた。これは、篠原がタレントの楽屋を訪れ、体をくねくねさせながら、「何かください」と物をねだって視聴者にプレゼントするコーナーだったが、目上の有名芸能人であろうと、がんがん距離を詰めていく篠原を「無礼」だとして、男性芸能人の中には、ぶったり飛び蹴りを食らわせたりする人が、実際にいた。もちろん力加減は調節していただろうが、それでもあきらめずに詰め寄る篠原が、もう一度蹴られたり、水をかけられたりすることもあった。今なら炎上必至のコーナーだろう。

 ただ、当時の篠原は目上の芸能人の楽屋に物怖じせずに押し入り、「何かください」とお願いするものの、相手の芸能人を立てていたように私には感じられた。しかし、フワちゃんは常に強気なのである。芸能界は年功序列の世界のようだが、8月28日放送の『ダウンタウンなう』(同)に出演したフワちゃんは、ダウンタウンの二人を「松ちゃん」「浜ちゃん」、坂上忍をそのままフルネーム呼び捨てにしている。このほかにも、ビートたけしを「たけし」、タモリを「タモリ」と呼び捨てにしている。そんなフワちゃんの言動をダウンタウンら三人は笑っているが、これが「今の時代」なのだと思う。

 かつて、坂上忍はMCを務める『バイキング』(同)で、タメ口をきくタレントに「冗談じゃねえぞ」と不快感をあらわにしていたことがあるが、最近は「週刊女性」(主婦と生活社)にも「坂上忍のパワハラで『バイキング』が9月終了か」と報じられるなど、「パワハラをしていそうな人」というイメージを持たれつつある。同番組で進行を務める榎並大二郎アナがミスをしたとき、坂上の当たりが強いのもあり、そう見る人がいても仕方ないだろう。しかし、坂上がフワちゃんに呼び捨てされたとき「冗談じゃねえぞ」と言ってしまうと、パワハラのイメージはますます強まるはず。だから、こういうときは本心は別として「オジサンまいったなぁ」といった感じで、笑っておくのが得策と言えるのではないだろうか。事実、坂上はフワちゃんに呼び捨てにされ、タメ口をきかれても、笑っているか、時折ポカンとはするもののあからさまに怒っておらず、ハラスメント意識が高くなった「今時」の対応だと感じた。

 また坂上は「フワちゃんてさ、恋とかすんの?」と質問し、フワちゃんは「は? あんたのこの関係性で教えてあげるわけないじゃん」と返して笑いを誘ったが、これも「今時」だと思う。昔も「プライベートのことを話したくない」という女性タレントはいたが、そんなことを言おうものなら、司会者に「なら、何しに来てるんだギャラ泥棒」と返されたし、同じ考えを持つ視聴者もいただろう。しかし、今はパワハラやセクハラはいけないという考えが広がっているので、職場でも「彼氏いるの?」といったプライベートな質問をする年長者は「おかしい」と言っていい時代だ。坂上も、フワちゃんに興味があるわけではなく、仕事だから聞いたまでだろうが、プライベートに踏み込んでくる年長者に悩まされている若い人は、フワちゃんの返しに「よく言った」と爽快感を感じたのではないだろうか。

◎タメ口強気作戦は「男性にしか使えない」!?

 それでは、このタメ口強気作戦で芸能界を渡っていけるかというと、そう甘くないのではないだろうか。『ダウンタウンなう』で、フワちゃんは「怖かった芸能人」として、バイオリニスト・高嶋ちさ子の名前を挙げていた。「高嶋ちさ子は怖い」「目でめちゃくちゃ威嚇された。失礼はたらいたらマジで手出されるんじゃね? と思って。だから、しれ~と目線をそらした」と説明していたが、タメ口強気作戦は「男性にしか通用しないこと」に、フワちゃんは気づいているのだろうか。

 「大の男が女子ども相手に本気になって」というように、日本では女性と子どもを弱いもの、一段低い立場として見る傾向がある。男は「女子ども」より上の立場なのだから、仮に「女子ども」がおかしなことをしたとしても、本気で怒ると「男の値打ちが下がる」と言う人もいた。フワちゃんは20代の女性なので、番組のMCを務める男性芸能人から見れば「女子ども」枠だろう。自身のイメージ低下と「女子ども相手にむきになっても仕方がない」という考えから、フワちゃんを怒る男性芸能人は少ないのではないだろうか。

 それでは、女性芸能人がMCだとどうか。年若いフワちゃんに呼び捨てにされて、むっとすれば「おとなげない」と言われ、お説教をすれば「怖いオバサン」とか「若い子に嫉妬」と言われかねないだろうし、では、男性と同じく笑って対応しても、「裏ではキレてそう」などと言われかねない。こうなると、女性芸能人にとって、フワちゃんは関わると面倒な存在になるだろう。フワちゃんと絡むと自分が損をするので、高嶋のように、関わる前に牽制する女性タレントは多いのではないか。

 一方フワちゃん側も、目上の女性タレントを前にすると、タメ口強気キャラが崩壊する面があるように思う。というのも、『徹子の部屋』で、フワちゃんは司会の黒柳徹子を「徹子さん」と呼んでいたのだ。男性の大御所は呼び捨てなのに、女性の場合はそうしないとなると、視聴者に「案外、忖度してる」と思われて、「自由奔放」という最大の武器がブレてしまうだろう。

 芸能界を渡っていくには、複数の武器を持っていないといけないのかもしれない。フワちゃんがテレビや芸能界にこだわっているとは思わないが、もう一つ違う何かを生み出さなくてはいけない時期に来ているのではないだろうか。

YouTuber・フワちゃん、坂上忍を「あんた」呼び! 「タメ口強気キャラ」が芸能界で通用しないと思うワケ

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「高嶋ちさ子は怖い」フワちゃん
『タウンダウンなう』(フジテレビ系、8月28日)

 関西テレビの人気番組『快傑!えみちゃんねる』が、7月24日をもって終了した。高視聴率を誇っていた人気番組が、番組改編期でもないのに幕を閉じるとはあまり聞かない話だが、元はと言えばこの突然の番組終了騒動は、同番組司会の上沼恵美子と、出演者のキングコング・梶原雄太のトラブルが発端だと言っていいだろう。

 「女性セブン」7月16日号(小学館)によると、梶原は2003年に大ブレークしたものの、あまりの多忙に精神的に追い詰められ、失踪騒動を起こしてしまった。仕事に復帰したが、引退を考えていた梶原に「あなたはスターになる人ですよ」と声をかけて励まし、自身の番組のレギュラーに抜てき。しかし、『快傑!えみちゃんねる』に構成作家として参加している上沼の次男は、上沼があまりに梶原をかわいがることに嫉妬し、梶原の悪評を広めるように。それを信じてしまった上沼は、6月26日放送の同番組収録で、梶原を「義理を欠いている」と責めた。「それは“いじり”の域を超え、“パワハラ”に近いものだった」と「女性セブン」はつづっている。

 結局、梶原は『快傑!えみちゃんえる』を降板。これを受けて、関西テレビと上沼の間で話し合いがもたれた。関西テレビは10月での番組終了を打診したが、上沼がキレて強制終了となったそうだ。これ以降、「女性セブン」では、「上沼恵美子に見る『パワハラ加害者の共通点』精神科医が指摘」といった具合に、上沼とパワハラを結び付けた記事をよく目にするようになった。

 このような記事が書かれるのは、セクハラやパワハラなどのハラスメントに世間の関心が高いからだが、こういう時代に支持を得るのは、「パワハラを恐れず、年長者に逆らう失礼なタレント」ではないだろうか。例えば、YouTuberのフワちゃん。彼女のヘアスタイルや言動を見た時に、タレント・篠原ともえを思い出した人も一定数いると思う。7月20日に出演した『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で、フワちゃんのお母さんが篠原のファンで、3歳くらいから同じようなヘアスタイルとファッションをさせられていたと話していた。またフワちゃんも篠原も、そう親しくない相手に対してぐいぐい行くという共通点があるが、異なるところもある。

◎篠原ともえより強気なフワちゃん

 90年代に『LOVE LOVE 愛してる』(フジテレビ系)という音楽バラエティ番組にレギュラー出演していた篠原は、「篠原ともえのプリプリプリティー!!」というコーナーを担当していた。これは、篠原がタレントの楽屋を訪れ、体をくねくねさせながら、「何かください」と物をねだって視聴者にプレゼントするコーナーだったが、目上の有名芸能人であろうと、がんがん距離を詰めていく篠原を「無礼」だとして、男性芸能人の中には、ぶったり飛び蹴りを食らわせたりする人が、実際にいた。もちろん力加減は調節していただろうが、それでもあきらめずに詰め寄る篠原が、もう一度蹴られたり、水をかけられたりすることもあった。今なら炎上必至のコーナーだろう。

 ただ、当時の篠原は目上の芸能人の楽屋に物怖じせずに押し入り、「何かください」とお願いするものの、相手の芸能人を立てていたように私には感じられた。しかし、フワちゃんは常に強気なのである。芸能界は年功序列の世界のようだが、8月28日放送の『ダウンタウンなう』(同)に出演したフワちゃんは、ダウンタウンの二人を「松ちゃん」「浜ちゃん」、坂上忍をそのままフルネーム呼び捨てにしている。このほかにも、ビートたけしを「たけし」、タモリを「タモリ」と呼び捨てにしている。そんなフワちゃんの言動をダウンタウンら三人は笑っているが、これが「今の時代」なのだと思う。

 かつて、坂上忍はMCを務める『バイキング』(同)で、タメ口をきくタレントに「冗談じゃねえぞ」と不快感をあらわにしていたことがあるが、最近は「週刊女性」(主婦と生活社)にも「坂上忍のパワハラで『バイキング』が9月終了か」と報じられるなど、「パワハラをしていそうな人」というイメージを持たれつつある。同番組で進行を務める榎並大二郎アナがミスをしたとき、坂上の当たりが強いのもあり、そう見る人がいても仕方ないだろう。しかし、坂上がフワちゃんに呼び捨てされたとき「冗談じゃねえぞ」と言ってしまうと、パワハラのイメージはますます強まるはず。だから、こういうときは本心は別として「オジサンまいったなぁ」といった感じで、笑っておくのが得策と言えるのではないだろうか。事実、坂上はフワちゃんに呼び捨てにされ、タメ口をきかれても、笑っているか、時折ポカンとはするもののあからさまに怒っておらず、ハラスメント意識が高くなった「今時」の対応だと感じた。

 また坂上は「フワちゃんてさ、恋とかすんの?」と質問し、フワちゃんは「は? あんたのこの関係性で教えてあげるわけないじゃん」と返して笑いを誘ったが、これも「今時」だと思う。昔も「プライベートのことを話したくない」という女性タレントはいたが、そんなことを言おうものなら、司会者に「なら、何しに来てるんだギャラ泥棒」と返されたし、同じ考えを持つ視聴者もいただろう。しかし、今はパワハラやセクハラはいけないという考えが広がっているので、職場でも「彼氏いるの?」といったプライベートな質問をする年長者は「おかしい」と言っていい時代だ。坂上も、フワちゃんに興味があるわけではなく、仕事だから聞いたまでだろうが、プライベートに踏み込んでくる年長者に悩まされている若い人は、フワちゃんの返しに「よく言った」と爽快感を感じたのではないだろうか。

◎タメ口強気作戦は「男性にしか使えない」!?

 それでは、このタメ口強気作戦で芸能界を渡っていけるかというと、そう甘くないのではないだろうか。『ダウンタウンなう』で、フワちゃんは「怖かった芸能人」として、バイオリニスト・高嶋ちさ子の名前を挙げていた。「高嶋ちさ子は怖い」「目でめちゃくちゃ威嚇された。失礼はたらいたらマジで手出されるんじゃね? と思って。だから、しれ~と目線をそらした」と説明していたが、タメ口強気作戦は「男性にしか通用しないこと」に、フワちゃんは気づいているのだろうか。

 「大の男が女子ども相手に本気になって」というように、日本では女性と子どもを弱いもの、一段低い立場として見る傾向がある。男は「女子ども」より上の立場なのだから、仮に「女子ども」がおかしなことをしたとしても、本気で怒ると「男の値打ちが下がる」と言う人もいた。フワちゃんは20代の女性なので、番組のMCを務める男性芸能人から見れば「女子ども」枠だろう。自身のイメージ低下と「女子ども相手にむきになっても仕方がない」という考えから、フワちゃんを怒る男性芸能人は少ないのではないだろうか。

 それでは、女性芸能人がMCだとどうか。年若いフワちゃんに呼び捨てにされて、むっとすれば「おとなげない」と言われ、お説教をすれば「怖いオバサン」とか「若い子に嫉妬」と言われかねないだろうし、では、男性と同じく笑って対応しても、「裏ではキレてそう」などと言われかねない。こうなると、女性芸能人にとって、フワちゃんは関わると面倒な存在になるだろう。フワちゃんと絡むと自分が損をするので、高嶋のように、関わる前に牽制する女性タレントは多いのではないか。

 一方フワちゃん側も、目上の女性タレントを前にすると、タメ口強気キャラが崩壊する面があるように思う。というのも、『徹子の部屋』で、フワちゃんは司会の黒柳徹子を「徹子さん」と呼んでいたのだ。男性の大御所は呼び捨てなのに、女性の場合はそうしないとなると、視聴者に「案外、忖度してる」と思われて、「自由奔放」という最大の武器がブレてしまうだろう。

 芸能界を渡っていくには、複数の武器を持っていないといけないのかもしれない。フワちゃんがテレビや芸能界にこだわっているとは思わないが、もう一つ違う何かを生み出さなくてはいけない時期に来ているのではないだろうか。