女子フィギュア・ザギトワ“無免許運転”だけじゃない! 意外と多いスポーツ界の「交通不祥事」

 ロシアの女子フィギュアスケート選手で、平昌オリンピックの金メダリストでもあるアリーナ・ザギトワ。そんなザギトワが地元であるロシアで行ったある行動が物議を醸しているという。

 5月1日にザギトワは、SNSであるInstagramに、自身が運転している動画を投稿。日本やカナダなどを巡ってアイスショーやプロモーション活動を終えて帰国し、帰京する途中に撮影したものとみられている。しかし、ロシアでの運転免許は18歳から取得可能となっており、ザギトワは今月17歳になったばかりであることから、無免許運転ではないかという指摘が相次ぐこととなった。ロシアでは免許がなくても教習用の車で、教官が同乗することで運転が許可されるが、動画ではそうした様子はなく、音楽をかけながら一人で運転している様子が映っている。現在、この動画は現地の交通警察にも把握されており、捜査が開始されている。今後、容疑が確定した場合は、5,000~1万5,000ルーブル(日本円にして8,500~2万5,500円)の罰金が科される見通しとなっているそうだ。

 この件について、ネット上では「やっちまったねー」「馬鹿?」「罪の意識がなかったのでしょうね」と、犯罪行為を自らSNSに投稿してしまうという行為への驚きの声が圧倒的多数。中には、「知らなかったじゃ済まされないよね、事故起こしてからじゃ遅いし」「常識を教えてくれる人が周りにいなかったのかな」「危なすぎる」と、無免許運転に対して怒りを覚えている声も多く見受けられる。4月に池袋で発生し親子2人が亡くなった車の暴走事件や、今月起きた滋賀・大津市で園児が2人死亡した事故など、自動車関係の事故が日本国内で頻発していたことから、こうした厳しい意見が多くなったと考えられる。

「こうした交通に関わる問題を起こしたフィギュアスケート選手は、2007年に飲酒運転で検挙された織田信成がいます。こちらは原付の運転でしたが、飲酒運転であることから、当時世間からはかなりの顰蹙を買いましたね。また、同じスポーツ業界では、12年に当時下リアのセリエAに所属していたサッカー・セネガル代表のエムベイェ・ニアンが無免許運転を行った上、警察に対してチームメイトの名前を騙るなどしたことで、大きな問題となりました。

 無免許や飲酒運転以外でも、こうしたスポーツ選手による事故は、元サッカー日本代表の奥大介が沖縄で電柱に車で激突する事故を起こして死亡したことなどが知られていますが、かなり多いんですよね。まあ、今回は事故につながらなかったのは幸いでしたが、フィギュアというイメージが大事なスポーツで、こうした話題は確実に悪影響を与えるでしょうから、今後は気を付けて欲しいと思いますね。個人的な話ではあるんですけど、こういうネガティブなニュースを伝えるのって、好きな選手とかだと割とつらいですし」(スポーツ誌編集)

 日本では以前、アルバイトの学生などが仕事場での悪ふざけをTwitterで発信するような『バカッター』と呼ばれた一連の事件が起こり話題を呼んだが、ザギトワもこうした若気の至りだったのか。今後はこうしたニュースではなく、真っ当なフィギュアの話題でザギトワの名前を聞きたいものだ。

女子フィギュア・ザギトワ“無免許運転”だけじゃない! 意外と多いスポーツ界の「交通不祥事」

 ロシアの女子フィギュアスケート選手で、平昌オリンピックの金メダリストでもあるアリーナ・ザギトワ。そんなザギトワが地元であるロシアで行ったある行動が物議を醸しているという。

 5月1日にザギトワは、SNSであるInstagramに、自身が運転している動画を投稿。日本やカナダなどを巡ってアイスショーやプロモーション活動を終えて帰国し、帰京する途中に撮影したものとみられている。しかし、ロシアでの運転免許は18歳から取得可能となっており、ザギトワは今月17歳になったばかりであることから、無免許運転ではないかという指摘が相次ぐこととなった。ロシアでは免許がなくても教習用の車で、教官が同乗することで運転が許可されるが、動画ではそうした様子はなく、音楽をかけながら一人で運転している様子が映っている。現在、この動画は現地の交通警察にも把握されており、捜査が開始されている。今後、容疑が確定した場合は、5,000~1万5,000ルーブル(日本円にして8,500~2万5,500円)の罰金が科される見通しとなっているそうだ。

 この件について、ネット上では「やっちまったねー」「馬鹿?」「罪の意識がなかったのでしょうね」と、犯罪行為を自らSNSに投稿してしまうという行為への驚きの声が圧倒的多数。中には、「知らなかったじゃ済まされないよね、事故起こしてからじゃ遅いし」「常識を教えてくれる人が周りにいなかったのかな」「危なすぎる」と、無免許運転に対して怒りを覚えている声も多く見受けられる。4月に池袋で発生し親子2人が亡くなった車の暴走事件や、今月起きた滋賀・大津市で園児が2人死亡した事故など、自動車関係の事故が日本国内で頻発していたことから、こうした厳しい意見が多くなったと考えられる。

「こうした交通に関わる問題を起こしたフィギュアスケート選手は、2007年に飲酒運転で検挙された織田信成がいます。こちらは原付の運転でしたが、飲酒運転であることから、当時世間からはかなりの顰蹙を買いましたね。また、同じスポーツ業界では、12年に当時下リアのセリエAに所属していたサッカー・セネガル代表のエムベイェ・ニアンが無免許運転を行った上、警察に対してチームメイトの名前を騙るなどしたことで、大きな問題となりました。

 無免許や飲酒運転以外でも、こうしたスポーツ選手による事故は、元サッカー日本代表の奥大介が沖縄で電柱に車で激突する事故を起こして死亡したことなどが知られていますが、かなり多いんですよね。まあ、今回は事故につながらなかったのは幸いでしたが、フィギュアというイメージが大事なスポーツで、こうした話題は確実に悪影響を与えるでしょうから、今後は気を付けて欲しいと思いますね。個人的な話ではあるんですけど、こういうネガティブなニュースを伝えるのって、好きな選手とかだと割とつらいですし」(スポーツ誌編集)

 日本では以前、アルバイトの学生などが仕事場での悪ふざけをTwitterで発信するような『バカッター』と呼ばれた一連の事件が起こり話題を呼んだが、ザギトワもこうした若気の至りだったのか。今後はこうしたニュースではなく、真っ当なフィギュアの話題でザギトワの名前を聞きたいものだ。

絶滅寸前の夜行列車がJR西日本で、まさかの復活! 「銀河」だけど東京~大阪じゃないよ

 2008年に運行を終了した夜行列車・銀河がまさかの復活……と思ったら、ちょっと違った。JR西日本が新たに運行を計画している長距離列車の名前が「WEST EXPRESS 銀河(ウエストエクスプレスぎんが)」に決定したのである。

 つい10年ほど前まで、夜行列車の数は減っていたとはいえ現在よりもずっと多かった。淘汰されたとはいえ個室寝台を基本とした列車は人気を博していたし、ムーンライトえちごのように座席で我慢するスタイルの夜行列車もあった。だが、ここ10年の間にその数は激減した。理由は、利用者が減ったことである。

 交通網が発達するにつれ「夜行列車は便利だ」と考える人は減っていた。いや、実際のところ夜行列車は便利だと思う。寝ている間に移動ができて、到着したらすぐに活動を開始できるのだから。

 だが、21世紀に入りその優位性はどんどん失われていった。とりわけLCCのインパクトは大きかった。かつては高価なイメージのあった飛行機が、新幹線よりも安く、かつ早く現地へと到達できるのである。例えば、東京~大阪間の移動でも、東京駅から新幹線に乗るよりも飛行機のほうが早かったりする。発着が成田~関西空港というアクセス面のマイナス点があるものの、1万円を切る値段で移動できるのだから、もはや早さも安さも飛行機にかなうものはない。こうした新たな交通手段が登場した現代にあって、夜行列車が激減するのは仕方のないことだ。

 だが、それでもやはり夜行列車はよい。確かに新幹線も飛行機も早い。でも、早朝に家を出て駅や空港に向かうのはしんどい。ゆったりと前乗りするのと同等の安心感がある夜行列車の魅力は捨てがたいものだ。

 そんな中で登場した「WEST EXPRESS 銀河」は、あくまで観光目的のリゾート列車。移動距離もJR西日本管内に限られる予定なので、極めて短い。だが、それでも夜行列車を体験する人が増えれば、その利便性が知れ渡り復活の兆しになるのではないか。そんな淡い期待をしている人も多いだろう。
(文=昼間たかし)

JAFの調査で判明! 長野県は異常に交通マナーがいいってホント?

「うちの県は運転が荒いから、気をつけなさい」地方を取材で回っていると、こんな話をよくされる。実際、そうである。

 筆者、普段はペーパードライバーなので、なるべく運転は避けているが、それでも車に同乗しているだけで「なんて野蛮な地域だろうか」と思う地域はある。どうして手間を避けるのかウィンカーを出さずにカーブを曲がる車の多いのが三重県。なにを焦っているのか、ちょっとでも隙間があると割り込もうとする岡山県。いや、ほかにも「うちの地域は~」という話は尽きないはずだ。

 そんな全国の交通マナーの実態が、JAF(一般社団法人・日本自動車連盟)の調査で明らかになった。2018年にJAFが実施したのは、信号機が設置されていない横断歩道を通過する車両が、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止したかどうかを調べるというもの。

 この調査では全国1万1,019台のデータが集まったが、そのうち停車したのは8.6%の948台という惨憺たる結果に。教習所ではルールとして一時停止を習っているはずなのに、それを遵守している人なんてまずいない。ようは「うちの地域は~」といっても、だいたい全国どこでも交通マナーが悪いというわけだ。

 だが、この中にとてつもなく交通マナーのよい地域があった。それが長野県である。全国平均が8.6%だというのに、長野県では58.6%もの車がきちんと一時停止をしているというのだ。これ、筆者も体験したことがあるが、長野県では信号機がなく道路に横断歩道があるだけという地域がけっこう多い。だが、さて渡ろうかと佇んでいると自然に車が停止するのである。ほかの地域では、歩行者を見ると邪魔だとばかりにスピードを上げるもの。だが、長野県ではなぜか車は、それが当たり前とばかりに止まるのである。

 もちろん、長野県の人々が絶対的にマナーを遵守しているとは思わない。交通量の少ない道路だとけっこうなスピードで飛ばしている車にも出くわす。それでも、歩行者が横断歩道にいたら止まるというのは、何かがきっかけに生まれた伝統なのか。

 ワーストクラスの栃木県(0.9%)や広島県(1.0%)との差の背景には、何があるのか……。
(文=昼間たかし)

JR東海の運行情報が新公式サイトでわかりやすく! ついでにトイレ問題も解決して

JR東海の運行情報が新公式サイトでわかりやすく! ついでにトイレ問題も解決しての画像1

 これで長い静岡通過時間も、多少は気分が楽になるのか。3月16日のダイヤ改正と共にJR東海の公式サイトが大幅にリニューアルされた。

 このリニューアルの目玉は運行情報の画面をわかりやすくしたこと。JR東海内の新幹線や在来線の運行情報がわかりやすく表示されるようになり、列車の現在地や遅延状況も表示されるようになったのである。さらに路線ごとのTwitterアカウントもつくられ、フォローしておけば、遅延の時も一目瞭然となる。

 これまでも鉄道会社各社ではサイトやアプリなどで運行情報を表示できるサービスを実施。JR東日本のアプリでは、列車の現在地のほか混雑具合までもがリアルタイムで確認できるようになっている。東急線アプリでは、これらに加えて一部駅の改札の混雑具合までもが表示されるようになっている。各社とも、こうしたシステムを提供することで列車が遅延した時などの混雑緩和を目指しているのだ。

 すでに各社ともに導入しているシステムだが、JR東海がサイト上で列車位置を表示することの意義は、とてつもなく大きい。それは、静岡県という東西に長い県の存在だ。

「在来線でも新幹線でも、静岡県を走る時間はとにかく長い。一眠りして起きても、まだ静岡県。18きっぷの時期に在来線で移動しようとすれば、何度も乗り換えて、まだ静岡県という状況が続きます。リアルタイムで移動状況が確認できれば多少は気分も楽になるんじゃないでしょうか」(鉄道ファン)

 果たして効果のほどは不明だが、鉄道会社が乗客によりよく利用してもらおうと改善しているのは事実だろう。この乗客を思う姿勢で東海道線の一部列車にトイレがない問題も解決してほしいところだが。
(文=大居候)

また始まる、青春18きっぷの季節──どんどん減っていく利用可能区間への不安

 3月から、岩手県を走る三陸鉄道が、日本最長の第三セクターとして装いも新たに「リアス線」の名称で開業する。県内の盛駅から久慈駅までの163kmを約4時間30分で結ぶ。太平洋の荒波を見ながらの、長い“汽車旅”を味わうことができる路線だ。

 この路線は、これまで南北に分かれていた三陸鉄道が、JR山田線の宮古駅~釜石駅間の移管を受けて誕生したものだ。この区間は2011年の東日本大震災で被災。以降、復旧が行われていたが、経営的な問題もあり、第三セクターに移管して復活することとなった。

 いまだ震災の爪痕の残る地域としては、うれしいニュース。だが、赤字路線だからと切り捨てたJRに対しては不信感も募る。またまた、青春18きっぷで旅行できる区間が減るからである。

 ここ数年、新幹線の開業などに伴い、青春18きっぷの利用できる区間は、どんどん削られている。本州から北海道へと向かうことのできる在来線は消滅し、別途運賃が必要になった。そもそも、東北本線が盛岡以北はほぼ消滅したので、青森方面へ向かおうとすれば秋田方面へ大回りするしかなくなった。

 北陸はもっとひどい状況で、北陸新幹線の開通によって北陸本線も信越本線も、多くの区間が第三セクターへ移管されたことで移動はかなり制限されることになる。

 今後も、北陸新幹線の関西方面への延伸が予定されていることなどを考えると、青春18きっぷで旅行できる区間はどんどんと減っていく見込みだ。

 もちろん、限られた期間しか利用できない青春18きっぷで旅行する者が、地域の事情を考えずに第三セクターへの移管や路線そのものの消滅に対して、異論を唱えることは難しい。だとしても、路線の減少によって、どんどん旅の機会が失われているのも事実。

 ただ呆然と車窓を眺める、あてどのない旅も、もうできなくなってしまうのか……。
(文=大居候)

ひっそり開通している築地~豊海新ルート、歩いてる人がやたらと多い謎

 なんだかんだあったけど、ひとまずは定着しつつある豊洲市場。それに伴って、交通ルートも変わりつつある。

 豊洲市場の開場で大きく変化したと感じるのは、都営バス。これまで、新橋駅~築地市場を走っていたバスの路線は変更され、豊洲市場まで直通するようになった。このバス、市場を利用する人のために早朝から運行されているもの。だが、途中の晴海や勝どき住民にとっては、一種の改悪。これまで、同地の都営バス新橋駅行きは、銀座経由だったのだが、それがなくなってしまったのだ。

 おかげで「いつものように乗ったら……」と、不満げな顔をする人は絶えない。

 そんな交通網の変化だが、今後、晴海にできるオリンピック選手村。さらに、湾岸の再開発に合わせて整備が進みそうだ。

 その中でも目玉になっているのが環状二号線の建設である。既に豊洲市場移転を見越して架橋は完了していた、築地と豊海の間にかかる「築地大橋」。移転が延期になったことで長らく放置されていたこの橋も、築地市場が移転したことで、ようやく開通している。

 とはいえ、現在は暫定開通。なにしろ築地市場の解体は、まだ始まったばかりのため、道路と接続する部分をようやく切り拓いたといった状況。写真の通り、車道も歩道部分も、よく見なければとても橋へと至るルートになっているとはわからない。特に、歩道のほうは浜離宮方面に迂回路があるだけで、探すのも一苦労だ。

 ただ、そんな橋の利用者は多い。というのも、豊海方面への最短ルートとなっているからだ。これまで、豊海方面へは、勝どき橋を通らなければ到達することができなかった。この橋の完成で、かなりショートカットできるようになったというわけだ。

 その開通によって、変化しているのは不動産の広告。マンションも増えた豊海方面だが、
交通の便ゆえに、イマイチ感があった。だが、そんな豊海のマンションは「勝どき」と称して、強気の値段で販売されるようになっている。

 今後、この新ルートにはバスの開通、あるいは路面電車が建設される計画もある。東京オリンピック後の湾岸の開発が進めば、新たな幹線になることも予測されている。そんな築地大橋には、かつての舛添要一東京都知事による揮毫(きごう)が。いろいろあったけど、橋に名前を残せてよかった……?
(文=昼間たかし) 

完成は2040年頃って……? 再開発の進む日本橋周辺で、首都高の地下化は10年遅かった

「第一歩とはいえ、遅すぎないか……」

 日本橋周辺の商店からは、そんな声も聞かれている。東京・日本橋の真上にかかる首都高速都心環状線の地下化のプロジェクトが、ようやくスタートしたのだ。

 東京の日本橋といえば、江戸時代から続く東京のシンボル。それが覆い隠されるように高速道路が建設されたのは、前回の東京オリンピック直前の1963年のことだ。

 そんなところに高速道路が建設されたのは、オリンピックに間に合わせるのが目的。そのため、用地買収の不要な川の上に高速道路がクネクネと走ることになった。

 結果オリンピックには間に合ったが、景観を損ねたことは長らく批判されてきた。

 それを改善する案が具体化したのは、すでに10年以上前。2006年に小泉純一郎首相の私的諮問機関「日本橋川に空を取り戻す会」が、首都高の地下化を具体化する報告書を発表。その後も、国土交通省が地下化に言及したり、民間からも幾度か要望が寄せられてはいた。

「首都高の地下化の予算は5,000億円規模とされています。これは、企業にとっても大きなビジネスチャンスですし、地下化後には多くの観光資源も生まれるでしょう」(ゼネコン関係者)

 そんな東京改造の巨大プロジェクトだが、ここで大きな問題点も指摘されている。日本橋周辺の地下化工事の着工は2020年のオリンピック終了後。しかも、工期は20年前後だというのだ。

 工期が長すぎるのには理由がある。周辺の地下は上下水道から電気・ガスに電話線などインフラが張り巡らされ、地下鉄も複数走る場所。それを避けつつ、さらに川沿いを掘り進めるのだから、難工事になるのは避けられない。

「日本橋周辺は再開発も進み、国内外から人が集まるスポットになっています。国土交通省は、それらの再開発と地下化が相乗効果をもたらすとしていますが、20年後の東京で、その効果があるのかといわれると疑問です」(同)

 一部では「せめて10年前に、着工していてくれたら」という声もあるというが……。
(文=特別取材班)

完成は2040年頃って……? 再開発の進む日本橋周辺で、首都高の地下化は10年遅かった

「第一歩とはいえ、遅すぎないか……」

 日本橋周辺の商店からは、そんな声も聞かれている。東京・日本橋の真上にかかる首都高速都心環状線の地下化のプロジェクトが、ようやくスタートしたのだ。

 東京の日本橋といえば、江戸時代から続く東京のシンボル。それが覆い隠されるように高速道路が建設されたのは、前回の東京オリンピック直前の1963年のことだ。

 そんなところに高速道路が建設されたのは、オリンピックに間に合わせるのが目的。そのため、用地買収の不要な川の上に高速道路がクネクネと走ることになった。

 結果オリンピックには間に合ったが、景観を損ねたことは長らく批判されてきた。

 それを改善する案が具体化したのは、すでに10年以上前。2006年に小泉純一郎首相の私的諮問機関「日本橋川に空を取り戻す会」が、首都高の地下化を具体化する報告書を発表。その後も、国土交通省が地下化に言及したり、民間からも幾度か要望が寄せられてはいた。

「首都高の地下化の予算は5,000億円規模とされています。これは、企業にとっても大きなビジネスチャンスですし、地下化後には多くの観光資源も生まれるでしょう」(ゼネコン関係者)

 そんな東京改造の巨大プロジェクトだが、ここで大きな問題点も指摘されている。日本橋周辺の地下化工事の着工は2020年のオリンピック終了後。しかも、工期は20年前後だというのだ。

 工期が長すぎるのには理由がある。周辺の地下は上下水道から電気・ガスに電話線などインフラが張り巡らされ、地下鉄も複数走る場所。それを避けつつ、さらに川沿いを掘り進めるのだから、難工事になるのは避けられない。

「日本橋周辺は再開発も進み、国内外から人が集まるスポットになっています。国土交通省は、それらの再開発と地下化が相乗効果をもたらすとしていますが、20年後の東京で、その効果があるのかといわれると疑問です」(同)

 一部では「せめて10年前に、着工していてくれたら」という声もあるというが……。
(文=特別取材班)