Hey!Say!JUMP・八乙女光、『いたジャン』で「らりるれろが全然……」な滑舌にメンバーがピシャリ!

 Hey!Say!JUMPの冠番組『いただきハイジャンプ』(フジテレビ系、7月27日放送)に、有岡大貴、中島裕翔、八乙女光が登場。ゲストにお笑いコンビ・三四郎の小宮浩信を迎え、新企画「滑舌カタカナツアー」が放送された。

 この新企画は、 “長くて読みづらいカタカナ料理名”がある店をめぐり、その料理名を最後まで噛まないで言えた1人が、ご褒美メニューを食べられるという内容。フジテレビの伊藤利尋アナウンサーが判定人となり、メンバーの“滑舌”を厳しくジャッジした。

 八乙女はこの企画について、「“らりるれろ”が全然。舌が長いのかわからないですけど……」と告白。しかし中島は、八乙女の発言に対し「50音全部苦手な気がしますけどね……」とピシャリとツッコミを入れる。結局「正直言うと、全部苦手です」と、八乙女も消極的な態度を見せていた。

 そんな一行が向かったのは、東京・赤坂にある韓国料理店「プロカンジャンケジャン」。中島も一度だけ来たことがあるという芸能人御用達の店で、ここではご褒美メニュー・牛プルコギをかけて「コチュジャンサムギョプサル」というお題へチャレンジすることに。有岡と中島は難なくクリア、八乙女はギリギリクリアしたが、小宮だけ「サミュギョプタル」と言い、早くもアウトとなる。

 次に「釜山産サンチュのサムギョプサルセット」というお題が出され、有岡と中島はすぐにクリアしたが、八乙女が噛んでしまいアウト。有岡と中島の一騎打ちとなり、「これ、なかなかないよ。『いたジャン』でこの緊張感」と、中島は同番組らしからぬ雰囲気を感じていたようだ。

 その後、「ウゴジカンジャタンとヘムルモドゥムチム」というメニューは、プロである伊藤アナウンサーも思わず噛んでしまうほどの難しさで、有岡も噛んでしまったが、中島が見事クリアし、牛プルコギをゲット。「うおー! めっちゃおいしいです! この石焼きでグツグツしている汁が染みていて、そりゃプルコギ食べたくなるわ!」と、見事な食レポも披露したのだった。

 その後も、ハワイアンカフェやドイツ料理店へと場所を移動したが、有岡と中島が滑舌の良さを見せ、有岡が1勝、中島が2勝という結果に。この放送にファンからは「裕翔くん、さすが! アナウンサーに挑戦してほしい」「大ちゃん&裕翔のポテンシャルの高さすばらしい。滑舌よすぎ!」「俳優仕事も多い組はやっぱり滑舌いいなー。ちゃんと鍛えてそう」など称賛の声が集まっていた。

Hey!Say!JUMP、『いたジャン』ゲストが「これひどいぞ!」と“激怒”したメンバーからの質問

 Hey!Say!JUMPの冠番組『いただきハイジャンプ』(フジテレビ系、7月13日放送)に、知念侑李、中島裕翔、薮宏太が登場。ゲストにお笑いコンビの平成ノブシコブシを迎え、新企画「絶対に間違えられないクイズ」が放送された。

 この企画は、お世話になった人の名前や結婚記念日など、“自分にまつわる絶対に間違えてはならないエピソード”をクイズ形式にして、Hey!Say!JUMPのメンバーが出題。間違えてしまうと、その人の人間性が問われるという、斬新な内容だ。

 今回のターゲットとなったのは、平成ノブシコブシの2人。吉村崇は「“自分クイズ”ってことですよね? それは間違えないですよ」と自信満々の様子。そんな中、吉村が仕事で悩む後輩芸人に言った「今のテレビ業界は専門店の芸人が多い。でも実は今、デパートのような芸人が求められている」というアドバイスについて穴埋め問題が出題されると、吉村はこれを一言一句覚えていたようで、難なく正解。

 ここで薮が「専門店の芸人さんって誰ですか?」と質問すると、吉村は「専門店っていうと、『M-1(グランプリ)』(テレビ朝日系)に特化した笑い飯さんとか、専門店のイメージかな」と、常にネタを作り続けている芸人だとコメント。すると中島は、「だから結局は、『専門の人はそれしかできないんだろ』ってことを言いたいってことですよね?」「『俺はオールマイティーだぞ』ってこと?」と、いじわるなツッコミを入れる。

 これに焦った吉村は、「いや、そんなことない! 専門店って、包丁の専門店もありますね。包丁しか知らない。でも包丁のことには長けているってことです」と、中島のツッコミにタジタジになりながらも、専門店の良さを力説。すると今度は知念から、「(専門店は)周りを全然見れてない。視野が狭いってこと?」と質問され、追い詰められた吉村は、ついに「おい、これひどいぞ! ひどい落とし入れる番組だ!」と、声を荒らげながら激怒したのだった。

 そして最終問題は、吉村がまだ芸人一本では生活できなかった若手の頃に、借金までして奢ってくれた先輩芸人・マンボウやしろからの出題で、「吉村に合計いくら奢ったか?」というもの。この問題に吉村は、「35〜40万くらいかな」と回答するものの、マンボウやしろは「300万以上は奢ってる」と告白。2人の認識の違いに、吉村は「ウソだろ? 300(万)も出してるか!?」と疑っていたが、後にタイ旅行に何度も行ったことなどを思い出し、徐々に記憶が蘇った様子。そんな吉村を見て、中島は「恩は忘れちゃうんですね……」とポツリ。まさしく“人間性”が垣間見える企画となったのだった。

 この放送に、ネット上では「裕翔くんと知念ちゃんが吉村さんを理詰めで攻めてるの面白いし、これぞドSな2人って感じ(笑)」「裕翔くん、意外と斬り込むの上手! ドSな一面最高だった!」「この企画、“ゆとちね”にピッタリだね! また放送してほしいです!」など、中島と知念の“ドS”な姿に反応するファンが多かったようだ。

Hey!Say!JUMP・中島裕翔、「ベストジーニスト」めぐり“テレ朝”ゴーちゃん。にファン激怒!

 毎年、ジャニーズファンが大きな関心を寄せている「ベストジーニスト賞」。今年の「第36回 ベストジーニスト2019」はHey!Say!JUMP・中島裕翔の3連覇に注目が集まっており、先日発表の中間発表でも中島が見事1位に輝いた。 “殿堂入り”は確定とみられている中、テレビ朝日のマスコットキャラクター「ゴーちゃん。」を巻き込む“投票騒ぎ”が勃発しているという。

 同大会は日本ジーンズ協議会が主催するもので、中島は昨年、一般投票で決まる「一般選出」の男性部門を受賞。投票総数22万6,192票中、6万313票を獲得し、V2を達成した。これまでジャニーズタレントでは、元SMAP・木村拓哉、草なぎ剛、KAT-TUN・亀梨和也が5年連続トップに輝き「殿堂入り」を果たし、2013年より条件が3年連続に再設定された後も、嵐・相葉雅紀、Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔が仲間入りしている。中島も、昨年の表彰式で「(来年は)殿堂入りできるように」と、先輩たちを意識して意気込んでいた。

「投票締め切りが7月31日に迫る中、公式サイトにて6月30日午後12時時点の中間発表が掲載されると、首位につけたのは中島でした。2位はKing&Prince・永瀬廉、3位に関西ジャニーズJr.内ユニット・なにわ男子の高橋恭平が入り、4位は韓国出身の歌手・ジェジュンがランクイン。ジャニーズ勢はこのほかにも、関西ジャニーズJr.・Aぇ!groupの正門良規(5位)&末澤誠也(6位)、NEWS・増田貴久(7位)、ジャニーズWEST・小瀧望(9位)といった顔ぶれです。さらには、元Jr.内ユニット・Love-tuneメンバーだった森田美勇人が8位につけ、エイベックス所属のAAA・西島隆弘の名前も10位に。詳しい内訳の記載はありませんが、総投票数は11万1,490も集まったそうです」(ジャニーズに詳しい記者)

 そんな中、L'Arc-en-CielやVAMPSのボーカル・Hydeは7月4日午前0時にTwitterを更新し、ベストジーニストのサイトURLとともに、「#ジェジュンをベストジーニストに」「#ジェジュンにえいやっの恩返し」と、ハッシュタグをツイート。交流があるジェジュンの応援を、自身のファンに呼びかけた形で、ジェジュンファンは「直接の呼びかけ、ありがとうございます!」「Hydeさんに応援していただけることが光栄だし、スゴくうれしい」と感謝のメッセージを寄せている。中には「芸能人が投票を誘導するのは正しいことではない」との指摘もあったが、当該ツイートは8,000件近くリツイートされ、1万8,000件以上の「いいね」がつき、実際に「投票した」という声も上がっている。

 これに影響を受けたのか、ゴーちゃん。も公式Twitterで口癖の「ブイ!」と一緒に「#ジェジュンをベストジーニストに」「#ジェジュンにえいやっの恩返し」と、投稿(5日午前0時台)。ジェジュンファンからはお礼の言葉が相次いでいるものの、Hey!Say!JUMPファンと思しきTwitterユーザーは「ゴーちゃんには中立の立場でいてほしかった。悲しい」「裕翔くんも応援して」「裕翔くんの殿堂入りがかかっているのに……」「公式マスコットの影響力を考えると、個人に肩入れすべきではないと思う」「ほかの候補者がいることを忘れないで。ゴーちゃん好きだったのに残念」「企業の公式キャラクターが、投票中のものに対して偏った意見を発信していいの?」と、否定的な感情をぶつけているのだ。

「ゴーちゃん。は、ジャニーズの楽曲や話題についてツイートする機会が多く、数年前から『ゴーちゃん。の中の人、絶対ジャニーズファン』と言われてきました。例えば今年7月1日にジャニーズWEST・神山智洋が誕生日を迎えた時も、『ジャニーズWESTの神山くんお誕生日おめでとうブイ!』とお祝いし、『おめでとうのダンス』として動画を投稿。また、『#ゴーちゃん朝のお悩み相談』のハッシュタグで集まったジャニーズファンからの悩みや質問などにも答えています。イベントやテレ朝の番組でジャニーズタレントと共演した際の裏話を公開することもあり、ジャニーズファンにも愛されているキャラクターなんです」(同)

 それだけに、ジェジュンへの投票を呼びかけるツイートに、ネット上のジャニーズファンは大荒れ。「ゴーちゃんについてテレ朝のホームページから問い合わせた。あんなやり方されて黙ってられない」「ゴーちゃんに裏切られるとは思ってなかった。そんな卑怯なやり方で勝ってうれしい?」と批判したり、「Hydeさんもゴーちゃんもズルい! そういうセコいことはよくない」「ゴーちゃんは6.8万人、Hydeさんは29万人のフォロワーがいる。裕翔ファンが勝てるはずない」と、Hydeに向けても辛らつな書き込みが続出している。

 その後、Hey!Say!JUMPファンの“怒り”を知ったジェジュンファンのTwitterユーザーが「ゴーちゃんの気持ちはうれしい」としながらも、「中島裕翔くんも応援お願いします」と、リプライ(返信)。このメッセージを受けてゴーちゃん。は「ブイ!#中島裕翔をベストジーニストに」と引用リツイートを投稿した。さらに、7月7日の七夕にも「みんながベストジーニストになれますようにブイ」と記したものの、Hey!Say!JUMPファンの腹の虫はなかなか収まらない様子。「ゴーちゃん、そうじゃない。今さら裕翔を推しても、こっちはうれしくない」「テレビ局の公式キャラが1人の候補者に肩入れしたことが問題」と、容赦のない批判が出ていたのだった。

 例年通りならば、「ベストジーニスト2019」の結果は今年10月頃に発表される。果たして、中島は無事に殿堂入りできるのだろうか。

Hey!Say!JUMP・中島裕翔、ロケ先で「もう恥ずかしいよ、俺」と番組スタッフにグチったワケ

 2月9日放送のHey!Say!JUMPの冠番組『いただきハイジャンプ』(フジテレビ系)には、有岡大貴、高木雄也、中島裕翔、八乙女光が登場した。

 制限時間90分で創業年数が古い店を見つけ出す「いただき名店探し隊〜人形町編〜」。今回は、東京一の老舗劇場「明治座」や安産・子授けの神様を祀る神社「水天宮」などがある東京の下町・人形町で、有岡&高木チームVS中島&八乙女チームに分かれてのロケが敢行された。

 まず、中島&八乙女チームが最初に見つけたのは、おでん屋「美奈福」。「名店探し隊」のロケは初参加という中島は、大根のおでんを食べながら「めっちゃいいじゃん。このロケ!」とご満悦。このお店の創業は66年と判明した。

 その後、上品で趣のある建物のすき焼き割烹「日山」を発見したが、実はこのお店、9年連続でミシュラン1つ星を獲得している超一流店。アポイントを取りにいった中島が戻ってくると、「難しいよ。こういうお店はやっぱりさ……」と不満声で言いながらも「でもオッケーだった」と笑顔で撮影許可がおりたことを明かし、“ロケのお決まりリアクション”も入れてくる余裕を見せた。

 さっそく店の中に入り、注文する際、ランチコースの松が1万1,500円という価格を知った中島が、番組スタッフのほうを見て「いたジャン、大丈夫? これ?」と心配気味に。さらに八乙女も飲み物は「お水で」とスタッフに気を使っている様子だ。

 また店内は厳かな雰囲気で、番組オリジナルの白いジャージを着ていた中島は、店員さんに「こちらによく来られるような方って、服装はどういう感じで?」と質問。「接待でお越しいただく方が多いんですけど、それですとやっぱりスーツで」という返答に、「もう恥ずかしいよ、俺。『SUITS』(同、2018)っていうドラマやってたんだから」と場違いなジャージ姿でいることに恥ずかしさを隠しきれない様子。そして、このお店は創業107年と判明した後、最後のお店・和菓子屋「玉英堂」に……。

 一方、有岡&高木チームは、人形町の観光地でもある甘酒横丁を探索し、地元住民に聞き込みを開始。途中、ファンらしき女性に会い、有岡が握手に応えると「生きててよかった」と大興奮。その女性から得た情報を頼りに、豆腐屋「双葉」に行き、人気メニューの豆乳ドーナツや湯葉、甘酒など存分に食べた後、創業年数を聞くと「112年」と判明。

 その後、いなり寿司で有名な「志乃多寿司総本店」の創業141年を経て、有岡が過去にロケをした親子丼発祥の店「玉ひで」で、2,700円の「元祖親子丼(すき焼き重ね)」を食べることに。有岡は顔を片手で覆いながら「幸せ〜。卵が半端ないよね」と絶賛。高木も「お肉超うまい。マジで。皮も超うまい。米もうまい。卵もうまい」とすべてを絶賛したのだった。

 結果は、「玉英堂」は創業443年、「玉ひで」は259年と、中島&八乙女チームの勝利となり、負けた高木は「毎回こうやって負けてるよ!」と悔しさをにじませるのだった。

 この放送にSNS上では、「裕翔は久しぶりのロケだしうれしい」「ゆとひかのコンビ好きだわぁ」「名店のランチのお値段に萎縮する、ゆとひか可愛かった」などのコメントが集まっていた。

Hey!Say!JUMP・中島裕翔、ロケ先で「もう恥ずかしいよ、俺」と番組スタッフにグチったワケ

 2月9日放送のHey!Say!JUMPの冠番組『いただきハイジャンプ』(フジテレビ系)には、有岡大貴、高木雄也、中島裕翔、八乙女光が登場した。

 制限時間90分で創業年数が古い店を見つけ出す「いただき名店探し隊〜人形町編〜」。今回は、東京一の老舗劇場「明治座」や安産・子授けの神様を祀る神社「水天宮」などがある東京の下町・人形町で、有岡&高木チームVS中島&八乙女チームに分かれてのロケが敢行された。

 まず、中島&八乙女チームが最初に見つけたのは、おでん屋「美奈福」。「名店探し隊」のロケは初参加という中島は、大根のおでんを食べながら「めっちゃいいじゃん。このロケ!」とご満悦。このお店の創業は66年と判明した。

 その後、上品で趣のある建物のすき焼き割烹「日山」を発見したが、実はこのお店、9年連続でミシュラン1つ星を獲得している超一流店。アポイントを取りにいった中島が戻ってくると、「難しいよ。こういうお店はやっぱりさ……」と不満声で言いながらも「でもオッケーだった」と笑顔で撮影許可がおりたことを明かし、“ロケのお決まりリアクション”も入れてくる余裕を見せた。

 さっそく店の中に入り、注文する際、ランチコースの松が1万1,500円という価格を知った中島が、番組スタッフのほうを見て「いたジャン、大丈夫? これ?」と心配気味に。さらに八乙女も飲み物は「お水で」とスタッフに気を使っている様子だ。

 また店内は厳かな雰囲気で、番組オリジナルの白いジャージを着ていた中島は、店員さんに「こちらによく来られるような方って、服装はどういう感じで?」と質問。「接待でお越しいただく方が多いんですけど、それですとやっぱりスーツで」という返答に、「もう恥ずかしいよ、俺。『SUITS』(同、2018)っていうドラマやってたんだから」と場違いなジャージ姿でいることに恥ずかしさを隠しきれない様子。そして、このお店は創業107年と判明した後、最後のお店・和菓子屋「玉英堂」に……。

 一方、有岡&高木チームは、人形町の観光地でもある甘酒横丁を探索し、地元住民に聞き込みを開始。途中、ファンらしき女性に会い、有岡が握手に応えると「生きててよかった」と大興奮。その女性から得た情報を頼りに、豆腐屋「双葉」に行き、人気メニューの豆乳ドーナツや湯葉、甘酒など存分に食べた後、創業年数を聞くと「112年」と判明。

 その後、いなり寿司で有名な「志乃多寿司総本店」の創業141年を経て、有岡が過去にロケをした親子丼発祥の店「玉ひで」で、2,700円の「元祖親子丼(すき焼き重ね)」を食べることに。有岡は顔を片手で覆いながら「幸せ〜。卵が半端ないよね」と絶賛。高木も「お肉超うまい。マジで。皮も超うまい。米もうまい。卵もうまい」とすべてを絶賛したのだった。

 結果は、「玉英堂」は創業443年、「玉ひで」は259年と、中島&八乙女チームの勝利となり、負けた高木は「毎回こうやって負けてるよ!」と悔しさをにじませるのだった。

 この放送にSNS上では、「裕翔は久しぶりのロケだしうれしい」「ゆとひかのコンビ好きだわぁ」「名店のランチのお値段に萎縮する、ゆとひか可愛かった」などのコメントが集まっていた。

暴力&脅しで最後の案件を解決。こんな強引な終わり方でいいのか!?『SUITS/スーツ』最終話

『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)最終話。「サヨナラホームラン」 

(前回までのレビューはこちらから)

■最終話の敵は……姿を見せず

 検事時代の甲斐正午(織田裕二)が担当した世田谷女子高生殺害事件の再審請求。

 当時は、前科がある無職の男・栗林紡(淵上泰史)を犯人として刑務所に送ったが、柳慎次(國村隼)が隠していた証拠を調べたところ、別の真犯人が浮かび上がってきたのだ。

 真犯人と目されるのは、被害者が殺害される直前まで一緒に遊んでいたという同じ高校の男子高校生・曽我部一也と蜂矢勇気。

 起訴後の有罪率99.9%と言われる検察の名誉のため、各方面から再審請求を阻止しようと妨害が入る。

 ここで最高検の柳、もしくは澤田仁志(市川海老蔵)との直接対決となるのかと思いきや、表に出てくるのはやる気のなさそうな新人検事(上白石萌音)のみ。

 彼女に「検察の名誉を守ろうとする誰か」が圧力をかけてくるものの、その「誰か」は姿も形も見えないのだ。

 ある意味、検察全体が敵ということ。デカイ敵といえばデカイが、見えない敵とのバトルでは勝ったとしてもイマイチ爽快感がない。

 

■最後の手段が「脅し」かよ!?

 あの手この手で再審請求を突っぱねる検察を納得させるには、被害者のキャミソールに付着したDNAと曽我部たちのDNAが一致することを証明するのが一番。

 しかし当然、曽我部たちにDNA検査を拒否されてしまう。

 甲斐と鈴木大輔(中島裕翔)、そして「幸村・上杉法律事務所」の面々が協力してこの案件に立ち向かっていく最終回らしい展開ではあったものの、ここからの証拠収集方法がいろいろとヒドイ。

 まずは曽我部のDNAを手に入れるため、バーで口をつけていた酒瓶をゲット。違法に収集した証拠には証拠能力がないのでは……!?

 その結果、キャミソールに付着したDNA型と一致することが判明するが、検察はそもそもキャミソールが本当に被害者のものなのか疑わしいなんて言い出した。

 ここまでゴーインに再審を拒否されちゃうと、さすがに打つ手なし……。

 と思いきや、臆病そうな蜂矢の家に忍び込み、脅し上げることで「曽我部が殺した」という供述をゲット。

 これだけ証拠がどうのこうのやってきておいて、最後は脅し!?

「勝つためなら手段を選ばない」というわりには、普通に案件を解決することが多かった甲斐が、ここに来て「手段を選ばない」設定をフルに活かしたとも言えるが、コレがアリならもう捜査も何も必要ないだろ!

 このムリヤリな解決方法を正当化するためなのか、やたらと「自分なりの正義」だの「正義を貫くには時に小さな悪に目をつぶる必要がある」といったセリフが登場していた。

 これが「手段を選ばない」甲斐の決めゼリフとして、これまでにも登場していたのならまだ分かるが、最終回になって急に言い出したのでは「詭弁!」としか思えない。

■キャラメルの謎も「シーズン2」に持ち越しか

 事件も解決し、残された問題は経歴詐称が事務所のボス・幸村チカ(鈴木保奈美)にバレた大輔の処遇。

 大輔自身は今回の案件を最後の仕事と考え、弁護士を辞める決心をしていたが、甲斐は事務所が過去に起こした不正に目をつぶる代わりに「代表にも目をつぶっていただきたいことが」とチカに迫る。

 大輔に、弁護士バッジとともにボストン行きのチケットを渡す甲斐。

 ハーバード大学に行って、弁護士資格を取ってこいということなのだろう。

 この辺りの展開は日本版「シーズン2」以降にも含みを持たせた結末か。

 アメリカ版のスタイリッシュな雰囲気を意識しすぎて、織田裕二の演技はヘンだし、小粋な会話も滑りがち。どうも地に足が着いていない感じがしていた日本版『SUITS』。

「勝つために手段を選ばない弁護士と、超絶記憶力を持つアソシエイトのバディ」という設定自体は面白いのだから、もしも「シーズン2」があるならアメリカ版の呪縛から解き放たれた、日本独自展開多めのドラマを期待したい。

 ところで、初回から意味ありげに登場していた「江森ソフトキャラメル」。最終回にも登場していた。

 甲斐が「あたり」か何かをゲットするために食べ続けているような描写があったんだけど……結局、何だったのかは分からずじまい。

 この伏線、「シーズン2」まで持ち越すのかよ!?

(文とイラスト=北村ヂン)

『SUITS/スーツ』第10話 久々に見た織田裕二の暑苦しい演技に安心感。賢い演技、向いてないよ……

『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)第9話。「最強の検事VS最強の弁護士!」

 いよいよ最終回(前編)。

 今回の案件は、鈴木大輔(中島裕翔)が蟹江貢(小手伸也)と争うことになった、資産家の異母姉妹による遺産分与問題。

 そして、甲斐正午(織田裕二)の元上司・最高検次長検事の柳慎次(國村隼)による汚職疑惑だ。

(前回までのレビューはこちらから)

 

■法曹界における「親」がラスボス

 これまでもちょいちょい顔を出してはいたものの、過去にどんな因縁があったのか分からずにいた甲斐と柳。

 柳は悪を憎む思いが突っ走りすぎて、証拠隠しなどの不正をしてまで容疑者を断罪するタイプの検事。甲斐はそんな柳に嫌気が差して検事を辞めて、弁護士となったようだ。

 柳の不正疑惑を調査している最高検監察指導部の澤田仁志(市川海老蔵)は、検事時代の甲斐の後輩。

 多くの「状況証拠」はつかんでいるものの、決定的な「物証」がないため、かつて柳とベッタリだった甲斐にあの手この手で揺さぶりをかけて、証言をさせようとする。

 柳が不正を働いていた事実を知っていた甲斐だったが、澤田の態度から「検察内の内部抗争のニオイ」を嗅ぎ取り、

「そんなものに利用されるのはまっぴらですよ」

 と証言を拒否。

 しかし、澤田たちの集めた「状況証拠」を手に入れたところ、柳が自分の担当事件だけではなく、検察時代の甲斐が担当していた事件の証拠隠しまで行っていたことが発覚する。

 甲斐の部下である大輔に対して、

「私の孫みたいな存在ってわけだ」

 と語っていた柳。つまり柳は甲斐の法曹界における「親」ということだ。

 そんな「親」が自分を裏切っていたことに対する怒りなのか、「親」を告発しなければならないことに対しての迷いなのか、甲斐はいつになくイライラした様子を見せていた。

■やっぱり暑苦しい織田裕二が見たい!

 一方、大輔の担当案件。

 クライアントである資産家の依頼は、ふたりの異母姉妹に公平に資産を分配するよう遺言書を作成したいということだが、姉・藤代(町田マリー)と、妹・雛子(本仮屋ユイカ)の関係は険悪で、すんなりとまとまりそうにはなかった。

 幸村チカ(鈴木保奈美)は、姉の担当を蟹江に、妹の担当を大輔に任せ、交渉を進めるように指示する。

 大輔の経歴詐称を知ったチカは、クビにする口実とするため、ベテランの蟹江と真っ向勝負となるような案件を担当させたのだ。

「互いの資料は盗み見しない」

 というルールを設定した蟹江だったが、当然そんなルールを守るはずもなく、大輔のメールを盗み見。

 しかし大輔もそれを予想しており、あえて偽メールを盗み見させることによって、妹・雛子の欲しがっていたアパレル部門をU&T社に売却するよう仕向けたのだ。

 その上で、U&T社を雛子が買収することによって、アパレル部門を手に入れようという作戦。

 大輔の罠に気付いた蟹江は文句たらたらだが、そこで甲斐がブチ切れる。

「不正を働いた人間が居直るな!」
「部下が相手だったら、何をしても許されているとでも思っているのか? 不正を働いた人間が偉そうに。自分を正当化するな!」

 明らかに柳へのイライラが募っていることからの発言だ。

 近年の織田裕二は、山本高広のモノマネ的な熱血・織田裕二像を払拭したいのか、やたらと「賢いキャラ」をやりたがっているように思える。

 本作でも感情を抑えた演技を心がけているようだが、あんなに色黒な猿人顔なのにクールな知性派弁護士(ハーバード大卒)って、どうしても違和感アリアリなのだ。

 やっぱり織田裕二といえば、『東京ラブストーリー』のカンチや『踊る大捜査線』の青島のような熱い男のイメージが強い。織田裕二に「賢い」イメージなんて誰も求めていないんじゃないだろうか。

 そこにきて今回の感情を爆発させる甲斐。「ボクらの裕二が帰ってきた!」という感じだ。

 織田裕二は素直に、正義感に燃える暑苦しい弁護士役をやった方がよかったんじゃ……。

 近年の武田鉄矢も、金八先生イメージを払拭しようとあえて悪役を演じることが多くなっているが、鉄矢の場合は、素の性格の悪さがにじみ出ていて、金八先生よりも明らかにハマリ役となっている。

 織田裕二の素は、おそらくTBS『世界陸上』で見せるような熱血バカなのだろう。もっと素直に「素」を活かした役をやって欲しい。

■あのキャラメル、何だったんだ?

 大輔の作戦通り、U&T社を雛子が買収することによってアパレル部門を手に入れることに成功。

 しかし蟹江は罠に気付いており、業績の悪いアパレル部門を法外な値段で売りつけていた。

 ということで、雛子の手に入れた会社は最初から借金まみれ。姉・藤代の復讐は果たされたのだ(だったら、罠にハメられた蟹江が怒っていたのはどういうことなの!?)。

 大輔の敗北が確定して、チカはさっそくクビにしようとするが、甲斐は、

「あとひとつだけ目をつぶってもらえませんか。どうしても彼に手伝ってもらいたい案件がある」と頼み込む。

 柳の証拠隠しのせいで生み出してしまった冤罪被害者を救い出したいのだという。

 甲斐と大輔との間に信頼関係が生まれつつあるのはちょいちょい描かれてきたが、ここにきて甲斐が自分自身の案件を「手伝ってもらいたい」とは。

 ふたつの案件がパラレルに進行して、せっかくのバディものなのに、甲斐と大輔、別々の案件に取り組んでいることが多かった本作。

 信頼関係を築き上げたふたりが、いよいよ手を取り合って最大の案件に立ち向かう。熱い展開ではあるが……。

 いろいろ気になっていた伏線が、あと1話でちゃんと回収されるのかが気になるところ。

 特に、第1話からしばしば意味ありげに登場していた「江森ソフトキャラメル」。何の説明もないまま終わったら怒るで、しかし。
(文とイラスト=北村ヂン)

『SUITS/スーツ』第9話 ムリヤリな設定に強引な展開……ゆるふわな主婦にしか見えない石田ひかりの演技

『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)第9話。「宿命!裏切りの代償」

(前回までのレビューはこちらから)

 

■「無資格の弁護士」に加えて「無資格の会計士」まで登場!

 今回の案件は、幸村チカ(鈴木保奈美)の親友であり、「幸村・上杉法律事務所」の顧問会系事務所&クライアントでもある「YURI綜合会計事務所」所長・花村百合(石田ひかり)からの依頼。

 百合の事務所に勤めている会計士・大河原忠(西村まさ彦)を解雇したいという。その理由は、大河原が経歴詐称して無資格なのに会計士として勤めていたから。

 この案件を担当することになった甲斐正午(織田裕二)と鈴木大輔(中島裕翔)だったが、大輔は自分も無資格な弁護士ということで、大河原の側にガッツリ肩入れしてしまう。

 しかも大河原は、大輔の完全記憶能力と似た、「一度見た数字は忘れない」という特殊能力を持っているのだ。……そんな人、そうそういるもんなのか!?

 このドラマのメイン設定でありながら、まったく納得できない「無資格の弁護士」という設定。

 日本とアメリカで弁護士制度が違うんだから、明らかに無茶なこの設定を引き継がなくてもよかったんじゃ……と思っているところに、「無資格の会計士」まで乗っけてきてしまった。

 大河原は、世話になった個人経営の会計事務所のオーナーが突然亡くなってしまい、“その事務所を潰したくない”という一心で、無資格のまま会計士を続けてしまった……と言っているわりに、アッサリ百合の事務所に引き抜かれたというのも意味不明なのだ。

 それでも、大河原に肩入れした大輔は、なんとか解雇を撤回させるために動き回るのだが、「うーん、ムリでしょ、だって無資格なんだもん」という感情しか沸いてこない。

 その後も、なかなか強引な展開が続く。

 ボウリングの最中に法律事務所の入館証を盗んだり、その事務所に忍び込んで資料を盗み見したり、それを発見した警備員が金を要求してきたり、甲斐が警備員に金を渡したら本当にアッサリと解放してくれたり……。

 久々に「勝つためには手段を選ばない」弁護士っぷりを演出したのかもしれないが、それにしても、ムリヤリ過ぎるよ。

■石田ひかりが、ゆるふわ主婦にしか見えない……

 結果的に「YURI綜合会計事務所」がペーパーカンパニーを利用し、コンサル料を水増し請求していたことが発覚。

 大河原は、無資格の会計士だったことが理由ではなく、水増し請求に気付いてしまったから解雇されることになったのだ。

 自分も裏切られていたと知ったチカはブチ切れるが、百合は否定。しかし解雇された大河原が登場して悪事を暴かれてしまう。

 臭い物にフタをするために解雇した元・社員のせいで全部バラされてしまうというこの展開。前回と同じパターンだ!

 水増し請求に気が付いた社員をクビにしたら、そりゃあ逆恨みして色々バラされちゃうよ。

 大輔も百合も大河原も、それぞれかなり頭のいいキレ者という設定のハズなのに、行動がことごとくバカなのが残念だ。

 そしてもうひとつ残念なのが、石田ひかりの演技。

「親友」「戦友」と言っていたチカと百合のバトルがクライマックスなのだが、百合からは開き直った悪人の力強さが皆無。どう見てもゆるふわな主婦にしか見えないのだ。

 石田ひかり VS 鈴木保奈美のバトルと言われるとワクワクするシチュエーションだけど、ちょっとミスキャストだったのではないだろうか。

 

■切り捨てた人間に足をすくわれるパターン三度!

 百合案件と同時進行していたのが、前回から引き続き大輔の恋愛問題。

 大河原の解雇理由を探るため、蟹江貢(小手伸也)たちとのダブルデートをセッティングし、一緒に行く相手として、前回キスをした谷元砂里(今田美桜)に協力を頼む。

 しかも「私本気だからね、あの時のキス」とまで言われているのに、ガッツリ利用するところは利用して、後になって「妹としか見れない」とバッサリ切り捨て。

 それでいて、聖澤真琴(新木優子)とは仕事中に発情してしまったのか唐突にキス。

 ボンヤリしているようで、結構ヒドイよ大輔!

 そりゃあ、砂里の兄・遊星(磯村勇斗)に、弁護士資格がないことをバラされちゃうわけだわ。

 またも、切り捨てた人間に足をすくわれる展開。このドラマ、このパターン好きだね。

 次回、いよいよ「最終回前編」! って、前回から「最終章」には突入していたハズなんだけど……。
(文と絵=北村ヂン)

『SUITS/スーツ』第8話 B’zの歌がサプライズだって!? 視聴率のためなら手段を選ばないのか……

『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)第8話。「情報漏えい者は誰だ!? 最終章スタート!!」

(前回までのレビューはこちらから)

■あのエロスを振りまく弁護士が再登場

 今回の案件は、有害性塗料によって健康被害を負ったと主張する原告団が、大手建設会社「烏丸建設」を相手取って起こした集団訴訟。

 一審を担当した原告団の弁護士が裁判直前にスキャンダルで炎上し、廃業に追い込まれてしまったということで、甲斐正午(織田裕二)とアソシエイトの鈴木大輔(中島裕翔)が新たに弁護を担当することに。

 相手方「烏丸建設」の弁護士は、甲斐の後輩でもあるスタンリー法律事務所の畠中美智瑠(山本未來)。

 大輔が担当するはじめての裁判の時に「嬉しいです、初体験のお相手になれて(は~と)」なんて、エロスを振りまいていたあの弁護士だ。

「勝つためには手段を選ばない」という甲斐イズムを継承している美智瑠は、原告団ひとりひとりの弱味を徹底的に調べ上げ、脅して回ることによって、わずかな金額での和解を進めようとする。

 甲斐たちの側も「烏丸建設」の情報を調べて対抗しようとするが、えげつない手を使って常に一歩先を行く美智瑠に苦戦。

 ……というか、甲斐って常々「勝つためには手段を選ばない」と言っているわりには大して汚い手を使っていない。

 今回の案件に関しても、「烏丸建設」が法改正された後も使用禁止となった塗料を使用していたという事実を突き止めて決着。裏技的ではあるが、真っ当な戦い方だ。

 前回登場した竹中直人演じる「最強の弁護士」もだいぶショボかったし、本作最強の「勝つためには手段を選ばない」弁護士は畠中じゃないだろうか。

■大輔の恋愛沙汰とか見たくないよ……

 今回は「烏丸建設」の案件と同時進行で、相変わらず大輔の経歴詐称がバレるのバレないだの、大輔を取り巻く女性問題だのもやっていた。

 聖澤真琴(新木優子)が事務所内の情報を流出させた犯人だと疑われ、親身になって守ろうとする大輔。

 それを見て、谷元砂里(今井美桜)がジェラシーを燃やし、ちょいちょい事務所にスーツを届けたり、夜食を届けたり。

「烏丸建設」案件でハードな情報戦が繰り広げられているのに、この恋愛要素、必要だったか!?

 ラスト、砂里がいきなり大輔にキスをしたところを、ちょうど真琴が目撃してしまい、三角関係の激化必至! という感じではあるが……そんなことより、もっとちゃんと弁護士の仕事やって!

 

■サプライズがショボ過ぎて逆にサプライズ!

 第8話に関しては、甲斐と畠中の対決よりも、大輔をめぐる三角関係よりも、よっぽど気になったのが「サプライズ」。

 番組表に「今夜ドラマ放送中にスペシャルサプライズ決行!!」と書かれていたのだ。

 しかし、テレビドラマにおいて視聴者を驚かせるような展開なんて当たり前だ。

 ここまでドーンとアピールしているからには、とんでもないゲストが出てくるとか(江口洋介、安田成美あたりが出てきたらサプライズだが)、香取慎吾主演のドラマ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(TBS系)のように、ドラマなのにいきなり生放送になるとか、そのくらいの仕掛けがなければ「サプライズ」とは言えないだろう。

 しかし『SUITS』の第8話、普通に見ていても何がサプライズだったのか分からず……。もう一回見直しても分からず……。

 放送後に公式Twitterアカウントが明かしたところによると、中盤にB’zによるドラマ主題歌「WOLF」のバラードバージョンが流れたことがサプライズだったんだとか。

 ……はい?

 確かに、初公開のバージョンだったらしく、「いつもと違う感じで稲葉がうなってるなぁ~」とは思っていたが……そんなの知らんがな!

 既に撮影が終了してしまっているため、テコ入れしようにも、ドラマの内容には手を加えられない。苦肉の策が、挿入歌によるサプライズということか。

 この作戦が功を奏したか、一桁台が続いていた視聴率もチョイ盛り返して10.5%(関東地区)になったようだが、何回も繰り返していると信用をなくすぞ!

 甲斐は大して「勝つためには手段を選ばない弁護士」じゃないのに、『SUITS』は「視聴率のためなら手段を選ばないドラマ」状態だ。
(文とイラスト=北村ヂン)

『SUITS/スーツ』第7話 いろんな要素を詰め込み過ぎて、話がややこしいわりに内容が薄い……

『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)第7話。「超緊急事態発生!!敵は史上最強の弁護士!!」

(前回までのレビューはこちらから)

■最強の弁護士がショボすぎる!

 今回の案件はホテルグループの合併交渉。

 甲斐正午(織田裕二)のクライアント「桜庭リゾート&ホテル」は、近々4つのホテルで五つ星の評価を得ることが決まっているなど、日本国内においては超優良ホテルとして知られている。

 一方、合併相手である大手ホテルグループ「KJO」は世界規模で展開しており、合併交渉でどちらが主導権を握るかという争い。

「KJO」側の代理人弁護士は「弁護士法人セイント」代表・聖澤敬一郎(竹中直人)。幸村チカ(鈴木保奈美)とも因縁のある最強弁護士だ。

……ということで、「負けを知らない弁護士」である甲斐と、最強の弁護士・聖澤との熱いバトルが繰り広げられるのかと思いきや、これがショボイにもほどがあった。

 超・上から目線での合併案を提示してきた聖澤に対し、甲斐たちは「KJO」の弱味をつかんでマウンティングを取り、逆に「桜庭リゾート」側に有利な条件で交渉を進めることに成功。

 かと思いきや、「KJO」は交換したお互いの資産状況のデータを元に敵対的買収を仕掛けてきた!

 そこで甲斐は、五つ星が決まっていたホテルをライバルグループに売却して資産価値を半分以下にするという対抗策に打って出る。

 結果、アッサリと頭を下げてしまう聖澤。どこが最強弁護士なんだ!?

「超緊急事態発生!!敵は史上最強の弁護士!!」と、ビックリマークを4つも使っていたのに……。竹中直人の無駄遣いにもほどがあるよ。

 

■話がややこしいわりに内容が薄い

 今回は、合併交渉以外にも内容を詰め込み過ぎて、肝心の甲斐 vs 聖澤のバトルをじっくり描く余裕がなくなっていた感が強い。

・「セイント」への蟹江貢(小手伸也)の引き抜き騒動。
・聖澤とチカとの因縁。
・聖澤とパラリーガルの真琴(新木優子)との親子関係。
・鈴木大輔(中島裕翔)の経歴詐称がバレるバレない問題。

 などなど、さまざまなエピソードが同時進行する、小粋なストーリー展開を演出したかったのかもしれないが、話があっちこっちに飛んでややこしいわりに、内容が薄いという悲しい結果に。

 原作であるアメリカ版での聖澤敬一郎にあたるロバート・ゼインは、第2シーズンの終盤から登場し、その後、準レギュラーとなっていく重要なキャラクターなのだが、第2シーズン以降があるかどうかもわからない日本版で、チョロッと単発で出てきただけの聖澤が、いきなりいろんなバックグラウンドを背負わされても荷が重いってものだろう。

「幸村・上杉法律事務所」の名前にもなっている「上杉」の親友という設定も、その上杉が今まで一度も登場していない(どころか話題にも上がっていない)のでは「誰それ?」状態。

 蟹江の引き抜き問題に関しても、蟹江と聖澤の密会が娘・真琴に目撃されたりと、思わせぶりなシーンはありつつも、ギャラを上げたらアッサリ事務所への残留を決めるなど、「なんだったんだアレ、いるか、このエピソード!?」と叫びたくなってしまう。

 中でも、もっとも興味をひかれないのが、大輔の経歴詐称がバレるバレない問題。

 今回に限らず、ちょいちょいストーリーに絡んでくるこの問題だが、そもそも日本で経歴詐称をして弁護士になりすますという設定自体に無理があり過ぎて、「バレるバレないという以前に、なんでそれが成立しているのかが分からないよ!」という状態。

 おかげで「バレそう!」というシーンでもたいした緊張感が生まれていない。この設定、なくてもよかったのでは……。

 そして「一回見た物を完全に記憶できる」という大輔のスゴイ特殊能力の活用されてなさも悲しい。

 上手く活用できない設定だったら、ムリにアメリカ版から引き継がなくてもよかったのではないだろうか。

■フジテレビが必死でゴリ押ししているが……

 2話連続の再放送をしばしば行ったり、『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』に、谷元砂里役の今田美桜を起用した上、山本高広に『SUITS』撮影現場での織田裕二モノマネを披露させたりと、フジテレビ的にかなりゴリ押している本作だが、視聴率は1ケタ台を更新中。

 評価の高いアメリカ版の『SUITS』を原作にし、フジテレビの黄金期の象徴ともいうべき織田裕二&鈴木保奈美をキャスティング。

 ここまで力を入れたドラマで視聴率的にコケるわけにはいかないが、テコ入れしようにも既に撮影は終了してしまっているため、ドラマの内容には手を入れられない……。

 そんな理由から、あの手この手でゴリ押ししてきているんだと想像されるが、やはり肝心のドラマ自体が盛り上がらないとどうにもならないだろう。

 日本版独自要素と思われる柳慎次(國村隼)の存在や、ちょいちょい意味ありげに登場してくる「江森ソフトキャラメル」など、気になる要素はあるので、今後、それらがフィーチャーされてドーンと盛り上がっていってもらいたいところだが……!?
(文とイラスト=北村ヂン)