火鍋の本場・四川ではもはや常識? “使用済み油”130トンをリサイクルして再提供

 飲食店から出る廃棄油を精製、食用油として再利用する、いわゆる「地溝油(地下油)」が中国で社会問題化して久しいが、一向になくなる気配はない。「中新網」(1月22日付)によると、四川省自貢市で、またもや事件が起きた。

 地元警察は昨年6月から7月にかけて、別の事件を捜査中、偶然、火鍋店とアイスクリーム工場を頻繁に行き来する1台のミニバンを発見した。不審に思って探りを入れてみると、なぜか同工場から市内にある某火鍋チェーン店に火鍋スープの素が出荷されていることがわかった。

 夏場は火鍋店の回転率が低く、ミニバンの出入りが少ないために動向を捉えることができず、当局は細心の注意を払い、動静を見守っていた。10月になると客が増え始め、ミニバンが店と工場を往復することも多くなったため、11月、ついに工場へ踏み込んだ。すると、そこには火鍋店から回収した大量の廃棄油と精製中の油、さらには「火鍋底料(スープの素)」と書かれたラベルが貼られた出荷前の製品が積まれていたのだった。

 取り調べの結果、この工場は2017年1月から18年10月まで、火鍋店と共謀し、市内の6店舗から廃棄油計130トンを回収。鍋料理の調味料に再加工後、再び同じチェーンに販売し、100万元(約1,600万円)以上の利益を不当に得ていたという。

 ネット上には、当然ながら批判が殺到。「もう四川火鍋は食べない」「全国各地に出荷されてないよな? スープの素を買うと、たいてい四川産か重慶産だけど……」と、四川ブランドを失墜させる事態にまでなっている。

 飲食店レビューや出前サービスなどのプラットフォームを運営する「美団点評」によると、17年時点で中国には火鍋店が40万軒弱存在するという。当局がこれらをすべて立ち入り検査するのは容易ではなく、「地溝油」を使用している店は相当数に上るだろう。

(文=中山介石)

嵐の活動休止に、中国圏ファンも大ダメージ「ラストコンサートのアジア追加公演を!」

 ジャニーズの人気アイドルグループ・嵐が、2020年12月31日をもって活動休止することを発表した。アジアでも絶大な人気を誇ってきた嵐だけに、中華圏のメディアもこぞってトップニュースとして報じている。

 中国版Twitter「微博」では、すぐさま「#嵐が2020年末に活動終止」というハッシュタグが作られ、検索ワードで一時、トップ3に入るなど、関連投稿の閲読数は2億超えしている(28日13時現在)。また、有料ファンクラブサイトにアップされた彼らの動画や、会見でのコメントも中国語に翻訳され、拡散されている。

 中国人ファンからは「頭では理解できるけど、精神的にとてもつらい」「どうして!? 嵐のライブに行くために、日本語もたくさん勉強して頑張ってきたのに」「嵐のライブに行くことを目標に生きてきたのに。つらくて死にそう……」「このニュース聞いた瞬間、涙が止まらなくなった。でも5人で決めたことなら応援する。一生応援する!」など、活動休止を惜しむコメントが数多く寄せられている。

 中国の20~30代はネットで嵐のメンバーが出演するドラマを見てファンになったという人も多く、大手ポータルサイト「新浪網」の「中国で人気の日本のスター」ランキング(男性俳優部門/投票者数は約2万人)では、1位山下智久、2位小栗旬、3位二宮和也、4位松本潤、5位生田斗真となっている。

 嵐はこれまで、2006年に台北とソウル、08年には台北・ソウル・上海で2度のアジアツアーを行っている。今回の発表を受け、デビュー20周年記念ツアー『5×20』のアジアでの追加公演を期待する声も多数寄せられており、16年のSMAP解散にも劣らない衝撃を中華圏に巻き起こしているようだ。

 

サラダにカタツムリ、白米にカビ……中国系航空会社の機内食にご用心

 航空機を利用する人にとって楽しみのひとつでもある機内食が、中国では問題の火種となっている。

「南方都市報」(1月12日付)によると昨年11月20日、上海からマカオへ向かうため中国東方航空(MU2007便)を利用した乗客の女性が機内食を食べようと開けると、サラダの中に蠢く生物を発見した。なんと、親指ほどの大きさのカタツムリが混入していたのである。驚いた女性が乗務員にそのことを伝えたところ、「着陸後に担当者に報告し、適切に対応する」と、女性の連絡先を受け取った。

 ところが1週間が経過しても航空会社からの連絡はなく、不信感を覚えた女性は、上海市消費者協会に相談した。同協会が仲裁に入ったことで、航空会社はようやく女性に連絡。慰謝料として最大で1,000元(約1万6,000円)支払うことを提案したが、女性は今回の出来事が発生した経緯の説明や公式の場での謝罪を求め、慰謝料の受け取りを拒否している。

 一方、航空会社はメディアの取材に対し、「すでに女性客とは和解に向け対応している」と、コメントしている。

 中国系航空会社では、昨年にも機内食をめぐるトラブルが発生している。昨年7月、雲南祥鵬航空では、乗客8名にカビが繁殖し、変色した機内食が配布された。乗客たちは精神的苦痛を味わったとして、合わせて10万元(約160万円)の損害賠償を求めている。

 こうした問題は、日本人にとってもひとごとではない。中国を目的地とする旅行のみならず、経由便も合わせると、日本からの海外旅行者が中国系航空会社を利用する機会は少なくないのだ。

 中国の航空業界は、機内食への異物混入の背景についてしっかり調査し、明らかにしてもらいたいものだ。

(文=青山大樹)

乳児145人に”期限切れワクチン”誤接種で、高熱や嘔吐の健康被害も……

 中国では近年、偽ワクチンの横行が社会問題となっているが、またもや不祥事が起きた。「ETtoday」(1月14日付)などによると、江蘇省の行政保健機関で、少なくとも145人の乳児に期限切れのポリオワクチンが誤接種されていたことが判明したのだ。期限切れワクチンの影響で全身に発疹が出たり、高熱や嘔吐といった健康被害に見舞われた乳児もいるという。

 同ワクチンは「北京北生研生物制品有限公司」が製造したもので、有効期限は2018年12月11日と記載されていた。つまり、1カ月近く期限の過ぎたワクチンを接種されたということだ。当局も事態を重く見ているようで、保健当局者や県職員など17人に免職や党除籍などの処分が下る、大規模な騒動に発展している。

 だが、期限切れは今回に限ったことではないようだ。この報道を受け、ある親が過去の記録を見返したところ、子どもが14年6月9日に金湖県人民医院で接種したBCGワクチンの有効期限が同4月8日と記載されているのを発見。病院側に問いただすと、「調査したが、期限切れを使用した事実はない。ワクチンがここから衛生院に運ばれた後に、向こうが日付を書き間違えたのではないか」と、責任転嫁とも取れる回答が返ってきた。同病院では別の子どもに対しても、同じロットのワクチンを同5月13日に誤接種していたことが判明しており、過去をたどれば同様の事例はまだまだ出てくるものとみられ、中国医療行政の適当さが露見した格好だ。

 ネットでは当然、非難の声が殺到したが、さらに追い討ちをかけるような出来事が起きた。事件を受け、近隣の淮市洪澤区では緊急会議を招集。その席上で、役人が笑みを浮かべている映像がネット上で拡散されたのだ。同区内で期限切れワクチンの使用は確認されなかったため、「“自分たちは難を逃れてよかった”とでも思っているのか?」といった意見が噴出いている。

 不謹慎とはいえ、そこまでの炎上は揚げ足取りのようにも見えるが、日頃の役人に対する不満が爆発したのかもしれない。いずれにせよ、事件の真相がうやむやになることだけは避けてほしいものだ。

(文=大橋史彦)

「俺の女が死んじゃう!」110番通報した男性の彼女の正体はラブドールだった!?

 1月10日は「110番の日」だったが、警察庁によると110番通報の20%は、まったく緊急性のない通報だという。

 それは、日本と同じく警察への緊急通報用の電話番号が110番である中国でも同様のようだ。

「中時電子報」(1月11日付)によると2日深夜、江蘇省蘇州市の警察に110通報が寄せられた。通報は市内の男性からで、切羽詰まった声で「交際相手の女性が危篤で危険な状態だ」と話したという。しかし、よくよく事情を聞くと、とんでもない事実が判明した。

 実は男性の交際相手とは、ラブドールのことだったのだ! 

 新品で購入したはずのラブドールの空気が抜け、ぐったりとしてしまったため、慌てて販売元に問い合わせたところ、修理や返品を拒否され、仕方なく110番通報したのだという。なんとも迷惑極まりない通報だが、警察は男性からの通報データを公式SNS上で公開し、「110番通報してもあなたの彼女は救えません」と、異例の通達を行ったのである。ちなみに今回対応した警察官は、親切にも消費者問題を管轄する工商局へ相談するようアドバイスしたという。

 実は中国では昨今、ラブドールに関連した警察への通報が急増している。昨年12月、安徽省蕪湖市では、路上の段ボール箱に死体が遺棄されているという通報が寄せられた。近隣の住民が大勢見守る中、警察が箱の中身を確認すると、セーラー服を着たラブドールが見つかった。同じく昨年末、江蘇省張家港市では、河川で釣りをしていた住民が「遺体が浮かんでいる」と警察に通報。すぐに捜査が行われたが、結局ラブドールだった。

 男女の人口比がアンバランスな状態となっている中国では、3,000万人もの男性が生涯結婚できないといわれている。それに伴い、独身男性たちの間でのラブドール需要が高まっていることが、こうしたお騒がせ通報の増加の背景にありそうだ。

(文=青山大樹)

ファーウェイに続き、TikTokにも“スパイ疑惑”……ユーザー投稿から米軍施設や兵士の情報を収集か

 しかし、そんなTikTokに対し、一部専門家が「中国当局が情報収集に利用している可能性がある」と警鐘を鳴らしている。

 香港系メディア「東網」(1月14日付)によると、米ワシントンD.C.に本部を置く非営利組織・ピーターソン国際経済研究所が、TikTokに関する調査結果を発表した。その中で、「TikTokは中国当局に対し、個人情報や位置情報のほか、各国の軍事施設などの機密情報を提供している可能性が高い」と結論付けている。中国国内の企業は、収集した情報の提出を政府や当局などから求められた場合、協力することが義務付けられており、TikTokも例外ではないという。

 実際、TikTokの投稿動画の中には、アメリカの軍隊に所属する若い軍人が施設内で撮影したと思われる動画も数多くアップされており、すでに中国当局はこうした動画データを収集し、軍事施設内部の様子や軍人の顔データなどを分析しているというのだ。

 TikTokの危険性を呼びかける動きに対し、中国国内のメディアは反発。国営メディア「環球時報」は、「またしても西側諸国が中国企業に難癖をつけている。世界に進出している中国企業に対し、こうした根拠のない話で、信頼を傷つけることはやめるべきだ」と厳しく非難している。

 TikTokはこれまでに150の国と地域に進出しており、75の言語に対応している。アメリカではすでにダウンロード数が8,000万を超えており、FacebookやInstagramなどのライバルとして挙げられることも多い。

 通信機器大手・ファーウェイに続き、TikTokまで”スパイ疑惑”がかけられ、世界的に排除の動きが広がり始める中、中国はどのように対応していくのだろうか? 

(文=青山大樹)

香港国際空港もやっぱり中国クオリティ? 空港職員が乗客の手荷物を乱暴にブン投げる動画が波紋

 昨年、日本のとある空港で、乗客から預かった手荷物を丁寧に扱う職員の様子をとらえた動画が海外で「スゴイ!」と話題となった。日本人にとっては当たり前の光景だが、海外の空港では預けた手荷物が破損していたり、行方不明になってしまうということも少なくない。

 そんな中、中国のネット上で、ある決定的瞬間をとらえた動画が話題となっている。

 昨年末、旅行情報サイト「十六番_旅行者社区」に投稿されたその動画には、乗客から預かった手荷物をコンテナへ移し替える空港スタッフの様子が収められていたのだが、問題はそのやり方だ。中東系と思われる4人の男たちはベルトコンベアから流れてきた荷物を手に取ると、次々と乱暴にコンテナへ投げ入れていたのだ。

 撮影されたのは香港国際空港で、動画が拡散されたことで空港側は公式に謝罪文を発表し、担当部門に対し指導を行ったとしている。すでに動画の再生回数は600万回を超えており、現在も拡散され続けている。

 荷物のこうした粗暴な扱いは、中国の空港ではよくあることだ。昨年12月、江西省の南昌昌北国際空港でも、空港スタッフが手荷物を乱暴に取り扱う様子が乗客によって撮影され、ネット上で拡散したばかり。さらに今月2日には、山東省青島の空港で、乗客が預けていたスーツケースが大きく破損していたため賠償を要求したところ、航空会社からはわずかな金額しか提示されなかったことが、SNS上で話題となっている。

 しかし、今回撮影されたのは香港ということで、利用者の落胆も大きいようだ。湖北省武漢市に住む日本人男性はこう話す。

「中国の一部ではありますが、世界の評価ランキングでも上位の香港空港はまだマシだと思っていたのですが、『香港空港、お前もか』といったところ。私は日本との行き来によく飛行機に乗りますが、中国の空港は手荷物の扱いがひどいので、預ける手荷物があるときは最寄りの空港ではなく、わざわざ6時間ほどかけて陸路で香港空港まで行き、そこから飛行機に乗っていたが、それも意味がなさそう」

 中国・香港の空港を利用する際は、手荷物は預けないようにするのが賢明なようだ。

(文=青山大樹)

ネットで物乞い行為? 中国で酒井法子に大バッシング!

 衣料通販大手のZOZOの前澤社長が「アカウントをフォローしてツイートをRTした人から抽選で100人に、100万円を現金でプレゼントする」と表明して大きな話題となっているが、中国ではある日本人がSNSでフォロワーに金を無心して批判を浴びている。

 その人物とは、2009年に覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕、起訴された酒井法子だ。ここ数年、日本国内ではディナーショーくらいしか活動が見られない彼女だが、中国をはじめとする中華圏では絶大な人気を誇っており、昨年も香港で大規模なコンサートを開催している。

 そんな彼女に今、大バッシングが集中している。理由は、酒井が1月7日に中国版Twitter・ウェイボーに投稿した、中国語での新年の挨拶にある。

 彼女は「ファンの皆さん、明けましておめでとうございます。酒井法子です。昨年の多大な応援ありがとうございます。今年もよろしくお願いします」と投稿。しかし、そこにはQRコードが記載されていた。このQRコードが問題で、スマホなどで読み取ると、電子マネーの振り込み先に案内されるものだった。

 ファンに対して金を無心するような今回の行為は、またたく間にネット上で拡散され、中国のネット上では「酒井法子 乞丐行為(酒井法子 物乞い行為)」という検索キーワードが急上昇してしまったのである。中国人ネットユーザーたちは続々とコメントを寄せており、「薬物ババアは日本へ帰れ。恥知らず」「日本でダメになったからって中国でこんなことするな」「金を振り込まないとファンじゃないって言いたいんだろうね」などの厳しい意見が目立っている。

 酒井の今回の投稿文はすでに削除されており、1月8日付で、中国語の謝罪文が投稿されている。謝罪文では「日本で行っている有料ファン会員制度を中国でも普及させる狙いがあったが、誤解を与えてしまった」と、今回の事件について騒動となった経緯を弁明している。

 中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏も、のりピーをこう擁護する。

「彼女の中国語レベルは、ウェイボーに投稿した内容を自分で書けるほどではなく、別人が運営していたことは明らか。問題のQRコードの記載についてもその人物か、事務所の判断でしょう」

 酒井のウェイボーには、批判も一方で根強いファンからは温かいコメントも寄せられており、「有料会員の宣伝のつもりだったのなら何の問題もない。これからも彼女のことを応援したい」と語るファンも多くいるようだ。世紀のスキャンダルから復活を遂げたのりピーには、この程度のバッシングには負けることなく頑張ってもらいたいものだ。

(文=青山大樹)

悲劇……マンション駐車場に停車中の愛車が”公衆便所”に

 中国では、ふいに尿意や便意に襲われた人が、人目がないのをいいことに、その場で用を足してしまうことがたびたびある。エレベーターの中や通路の陰、はたまたバスや地下鉄の中など、至るところが“公衆便所”にされている(もちろん、そんな行為に及ぶ人はごく少数であるが)。

 そんな中、個人の所有物が勝手にトイレにされてしまった……というのが今回の事件である。

 昨年12月末、河南省鄭州市に住む司さんが、マンションの駐車場に車を止めて帰宅した際、車の鍵を閉め忘れてしまった。翌日、妻と子どもを連れて外出しようと車に乗り込むと、後部座席に乗った子どもが騒ぎだした。

 何かと思って見てみると、なんと子どもの服が大便と小便まみれで、シートや足元にも排泄物が転がっていた。

 鍵を閉め忘れたために誰かが侵入して排泄したと考えた司さんはすぐにマンションの管理室へ行き、敷地内に設置された防犯カメラの記録を確認した。するとそこには驚くべき映像が残されていた。

 夜11時半ごろ、きれいに着飾った妙齢の女性が駐車場の辺りをうろつき、しばらく周りを見回したあと、ドアの鍵がかかっていなかった司さんの車に乗り込んだ。

 およそ3分後、女性は車から出てくると、何事もなかったかのように立ち去っていった。

 おそらく急に便意を催し、トイレを探したり、自宅に着くまで我慢するのが面倒だったのだろう。とはいえ、なぜ女性は司さんの車のドアに鍵がかかっていないことがわかったのかは不明だが……。

 司さんは警察に通報し、この女性が名乗り出て謝罪してくれることを望んでいるというが、あまり期待はできないだろう。

(文=佐久間賢三)

ドルガバ騒動冷めやらぬ中……米国人ラッパーが中国人をディスって炎上!

 イタリアの高級ブランド・ドルチェ&ガッバーナが公開した差別的なプロモーション動画がきっかけで、中国全土で不買運動が繰り広げられた、いわゆるドルガバ騒動から1カ月あまりが経過した。現在、ほとぼりは冷めつつあるが、今度は米国人が中国人に対する差別的な動画を公開し、またしても中国人の反感を買う事件が発生したようだ。

 香港メディア・東網(12月24日付)によると、アメリカの人気ラッパー、リル・パンプ(Lil Pump)がインスタグラムに投稿した新曲「Butterfly Door」の歌詞に、中国人を嘲笑する表現があり、批判の声が殺到しているという。問題の歌詞は「奴らは俺のことをヤオミンと呼ぶ、なぜなら俺の目は小さいから」という一節で、ヤオミン(姚明)とは、中国人として初めて、アメリカ男子プロバスケリーグ・NBAで活躍した選手。中国では国を代表する偉大なスポーツ選手としてたたえられている。そんなヤオミンに対し、外見を蔑むような歌詞を書いただけでなく、アジア人をからかう時に使用される「Ching Chong(チン・チョン)」という歌詞も見受けられ、リル・パンプのインスタグラムには、中国人ネットユーザーを中心に、次々と謝罪を求めるコメントが相次いだのだった。

 リル・パンプは弱冠18歳ながら、2017年にリリースした「Gucci Gang」のYouTubeの再生回数が8億回を超えるなど、アメリカを代表するラッパーとなりつつある。その半面、問題児としても知られており、これまでドラッグや発砲事件などに関与し、逮捕歴も複数あることが報じられている。

 そんなリル・パンプに対し、中国人ラッパーたちは次々と反撃ののろしを上げている。人気ヒップホップグループ・天府事変は早速アンサーラップを発表、米国社会に根深く存在している人種差別主義を厳しく断罪している。これが引き金となってインスタグラムが炎上したリル・パンプは謝罪動画を公開するなど火消しに追われた。

 政治でも対決姿勢を見せている米中関係だが、今後ラップでのディスり対決も見られるかもしれない。

(文=青山大樹)