セブンペイ不正事件とも関連か 中国人タバコ転売組織の実態とは?

 在日中国人による転売行為はこれまでメディアで幾度となく報じられてきたが、その多くは日本で物品を購入し、中国で売りさばくというのが共通のモデルだった。しかし今、あるモノが中国から日本に大量に密輸され、転売されているという。

 その転売は、在日中国人にとって同胞同士を結び、貴重な情報交換の場となっている中国版LINE「微信」のグループチャット上で盛んに行われているという。早速筆者は、目星をつけたいくつかのグループチャットに参加したところ、気になるキーワードを見つけた。

「毎天香煙大量出貨(毎日たばこを大量配送)」

 転売されているあるモノとは、たばこなのだ。

 しかし、たばこ事業法には「製造たばこの特定販売(輸入販売)又は小売販売を業として行おうとする者は、たばこ事業法第11条及び第22条により財務大臣の登録・許可を受けなければならない」とある。たばこ税は販売価格の約63%のため、密輸すればその分、利益となるが、登録・許可を受けていない者によるたばこの転売は、れっきとした犯罪行為なのである。

 中国人業者が転売しているたばこの多くは中国産紙巻きたばこで、国際郵便や手荷物持ち込みなどの手段で日本に大量に密輸している可能性が高く、関税法違反の疑いもある。税関広報にこうした現状についてコメントを求めたところ、「個別の案件については答えられないが、空港などでは日々職員による水際対策が行われている」と、返答があった。

 今回コンタクトを取った業者は、日本に持ち込んだたばこをマンションの一室で段ボール箱に詰め、配送をする様子の写真までアップしている。配送先には、中国人と思われる名前が並び、配送伝票の品物名には「お菓子」と記載がある。内容物を偽って配送していることは明らかだ。

 銘柄は「中南海」「中華」など、中国で人気の紙巻きたばこばかり。業者に入手元などについてメッセージで質問したところ、「中国から輸入した本物のたばこだ」と繰り返し、詳しい情報については明らかにしなかった。

  今年7月に起きたセブンペイの不正使用事件では、中国籍の男たちが加熱式電子たばこのカートリッジなどを大量に購入していたことがわかっており、警視庁は背後に転売組織があるとみて捜査を進めている。今回の業者も、アイコスなど電子たばこも取り扱っており、セブンペイ事件との関連も否定できない。中国人コミュニティの中だけで、微信を通じ購入から支払いまで完結してしまうこうしたたばこの密輸・転売は、日本の当局にはその実態がつかみにくい部分もある。組織の実態が明らかになる日は来るのだろうか?

(文=廣瀬大介)

風俗取り締まり強化の中国で、ロリータ娘「福利姫」が暗躍中?

 

 習近平政権が誕生した2012年以降、中国では大々的に風俗壊滅作戦が実行され、性サービスを提供していたカラオケ、床屋、サウナ、マッサージ店などは壊滅状態にある。その一方でSNSを利用した出張型風俗など、無店舗型営業のサービスも台頭するなど新たな性産業が誕生しつつあるが、そんな中で流行語となりつつあるのが「福利姫」だ。

「網易新聞」(8月28日付)によると、中国のネット上で話題を集めている少女に、とある疑惑が持ち上がっている。その少女は中国の大学受験シーズンとなる今年6月、メディアの取材を受け、受験への意気込みを語ったのだが、ロリータファッションとそのかわいらしさから、たちまちネット上で話題となっていた。

 ところが一部ネットユーザーの間で、少女がネット上で性的な行為を配信している動画配信者であるという指摘が持ち上がり、少女が過去に配信していたとみられる動画などがネットに流出したのだ。少女は公園や路上など公共の場で、スカートをめくり下着を見せたり、時には全裸でダンスを披露するなどの行為を動画で配信していたようだ。

 中国では今こうしたロリータファッションなど、男好きするコスチュームで扇情的な動画を配信する「福利姫」と呼ばれる若い女性が増えている。福利とは隠語で“性的”という意味で、わいせつ動画を配信し、視聴者からの投げ銭を集めているという。中には、20分ほどのわいせつ動画を1,500元(約2万4,000円)ほどで販売したり、有料会員を集めている者もいるのだ。

 今年4月には、福利姫としてわいせつ動画を配信していた未成年の少女が当局に逮捕されるという事件も発生している。この少女はネット上で自分が着用した下着や、自撮りしたわいせつ動画なども販売していたと報じられている。福利姫の中には、金銭欲しさに視聴者と実際に会い、売春に手を染める者も多いという。

 当局による風俗取り締まり強化も、いたちごっこの様相だ。

(文=青山大樹)

過酷な受験戦争が生んだ、中国の「教育アプリ」の進化

――あまりにも速すぎるデジタルテクノロジーの進化に、社会や法律、倫理が追いつかない現代。世界最大の人口14億人を抱える中国では、国家と個人のデータが結びつき、歴史に類を見ないデジタルトランスフォーメーションが進行している。果たしてそこは、ハイテクの楽園か、それともディストピアなのか――。

■作業幇(ゾウイエバン)

2014年に、中国の小中高校生向けに、宿題の写真をスマートフォンでアップロードすると、その「解き方」を探してくれるアプリとして誕生した。またオンライン上で1対1の学習指導などをおこなってくれる有料サービスなども備えている。もともと百度(バイドゥ)から生まれたが、スピンアウトして有力ベンチャーキャピタルから出資を受けて、現在はユニコーン企業(時価総額1000億円以上の未上場企業)のひとつに数えられている。

「中国の受験戦争は、比喩じゃありません。本当の戦いなんです」

 2019年6月7日朝、北京市内の空気はいつもよりも張り詰めていた。何しろこの日は、中国全土の高校3年生たちが、これからの人生を大きく左右することになる大学入試の統一試験「高考」を受験する日だからだ。

 たまたま取材のために北京に滞在していた私は、受験会場に足を運んで、たくさんの受験生たちがやってくる様子を眺めに行った。同行してくれたのは、中国の最高学府である清華大学大学院生の夏目英男さん(23)だ。

 今年は1031万人の生徒がこの一発勝負のテストに挑み、どの大学に入学できるかが決まる。超名門の清華大学や北京大学、浙江大学を頂点にして、場合によってはわずか1点の差で、14億人の学歴ヒエラルキーにおける位置づけが決まってしまう。

学歴社会の中国では受験生たちへのプレッシャーも大きい

 ちなみに学歴社会で知られる中国にとって、ことさら受験生たちが受けるプレッシャーは半端なものではない。

 さらに日本の大学受験よりも過酷なのは、中国には私立大学という選択肢が事実上ないことだ。いわゆる東京大学や京都大学などの国立大学に落ちても、慶応大学や早稲田大学に行けばいい、という「逃げ道」がほとんどないという。

 会場まで、両親がマイカーで送りにくるケースも多い。そしてお弁当を抱えて、会場の外で待機して、我が子の奮闘を祈っているのだ。

「もう6年前に受験したのですが、この日が来ると、反射的に緊張しますね」

 自身も留学生向けの高考を経験している夏目さんによれば、中国には高校生活のすべてをこの日のために捧げている生徒が、たくさんいるのだという。誰もが知っている名門校は、衡水市(河北省)にある「衡水中学校」だ。

 全寮制のこの高校では、まるで牢屋のように鉄格子がはまった部屋で、起床から就寝まで、分刻みで勉強のスケジュールが組まれている。ランチタイムを過ごす食堂で、テキストを読みながら行列している姿は、中国でも賛否両論あるという。

 しかし、一流大学に合格すれば、出自に関係なく大きなチャンスがつかめるのも事実。そのタフな戦いのために役立つのが、ものすごいスピードで進化している中国の「教育アプリ」だ。

 中国のエドテク(教育テクノロジー)に詳しい人が、一様に注目株として名前を挙げるのが、作業幇(ゾウイエバン)というスマートフォンのアプリだ。

 14年に始まったこのサービスは、K12(幼稚園から高校)の子どもたちが、あらゆる学習をすることができるモバイルプラットフォームだ。
 このサービスが面白いのは、人工知能を使った「宿題の解き方」を教えてくれる機能。例えば数学のプリントで、わからない問題があったら、すかさずスマホのカメラで撮影をすればいい。

 そうすると自分が悩んでいる問題と、似たような問題をデータベース上から自動的に探し出してくれて、どうやれば解くことができるのかという「解き方」をアドバイスしてくれるのだ。だから数学が苦手でも、このアプリを片手に理解を進めることができる。

 さらにこのアプリを通して、動画によるオンライン授業であったり、1対1の家庭教師サービスであったり、リアルタイムで質問をすることができる「バーチャル塾」のようなサービスも展開されている。

 日本の子どもたちの多くは塾にせっせと通っているが、ここ中国では、スマートフォンを使ってオンラインレッスンを受けることが当たり前になっているという。

「合計ユーザー数は1.3億人以上、毎月利用しているアクティブユーザーも9000万人に上っています。信じられない人数です」と、同社に出資している、投資ファンドのレジェンドキャピタルの幹部は証言する。

 同じように、ユニークな教育アプリは数多く誕生している。

 さらに巨大なエドテク企業となっているのが、猿補導(ユェンフーダオ)だ。あらゆる科目のオンライン授業を、スマートフォン上で受けることができるこのサービス。教師のキャラクターや難易度もさまざまだ。

 アプリを開いてみると、トップ大学を目指している生徒に向けた「オンライン夏期講習」の受講者を募集していた。7月13日から20日にかけて8日間、午後7時から9時までのライブストリーミング講座は、合計で299元(約5000円)で参加できる。

 ひとりあたりの授業料は高くはないけれども、すでにこの授業は1241人(6月8日時点)もの受講者が集まっており、単純計算で500万円近いレッスン料が集まることになる。

 授業が始まると、スマホ画面の横いっぱいにホワイトボードが広がり、そこに数式や解き方などが次々と書き込まれてゆく。

 また右端上には教えている先生のライブ映像が、右端下にはチャット形式で生徒たちとのやり取りが表示される。

 それぞれの先生には受講者からのレビューコメントがついており、「前回110点だったテストの成績が、先生の授業を受けてから134点に上がりました!」といった声が並んでいる。

 まさにオンラインショッピングや、オンライン動画といったモバイル時代のビジネスが、そのまま受験勉強に「応用」されている印象だ。

 夕日が沈む頃、中国全土の高考の初日を終えた生徒たちが、それぞれの家族らと共に自宅に帰ってゆく。この日のことは、大学受験をしたあらゆる中国人にとって、忘れがたい1日になるようだ。

 教育は国家100年の計にあり、とは昔からよく言われたことだ。中国では2000年代前半まで、大学への進学率は、10%前後だったといわれる。それが近年、30%から40%にまで上がっている。

 しかし今でも、北京や上海などの都市部と、地方都市などでは、教育をめぐる環境格差が大きいのが実態だ。だからこそテクノロジーを駆使した、スマートフォンを使った学習アプリが、次々に生まれてきている。

 例え良い教師や学校になかなか恵まれない環境にあったとしても、教育アプリをつかえば中国全土の名門校の「過去問」などが手に入り、オンライン授業であれば地理的なハンディキャップも埋めることができるのだ。

 また今回は紹介することができなかったが、オンラインのみならず、リアルな学校空間もテクノロジーによって進化をつづけている。例えばカメラによる顔認識の技術を使って、いま生徒がどのくらい授業に集中しているのか、といった状況をデジタル的に分析することができるサービスなども登場しているという。

 筆者が勤めるNewsPicksにも、中国出身の女性エンジニアの同僚がいる。30代前半の彼女も上海にある全寮制の高校で、朝から晩まで、3年間にわたって勉強をしたのだという。いきさつがあって、大学は日本の理系大学としてはトップの東工大に進学した。

「勉強ばかりの高校生活を送ったので、日本の大学入試は楽勝でした」

 良いか、悪いかではなく、中国にはこうした過酷な受験レースで勝ち上がった人たちがいる。その頭脳は、長期的にこの国の競争力になるに違いない。(月刊サイゾー7月号より)

後藤直義(ごとう・なおよし)
1981年生まれ。青山学院大学文学部卒。毎日新聞社、週刊ダイヤモンドを経て、2016年4月にソーシャル経済メディア『NewsPicks』に移籍し、企業報道チームを立ち上げる。グローバルにテクノロジー企業を取材し、著書に『アップル帝国の正体』(文藝春秋)など。

政府公認のLGBT専用出会い系アプリ運営会社が米国で上場間近

 この数年でLGBTという言葉がかなり浸透してきた日本だが、LGBTの人々にはまだまだ暮らしにくい世の中ではある。

 一方、LGBT人口が約7,000万人ともいわれる中国では、ビジネス業界に一定の規模を持つ市場として認識され始めている。

 そんななか、中国最大の同性愛者専用デートアプリ「Blued」運営会社が、アメリカで上場間近だと伝えられた。

「ブルームバーグ」(8月30日付け)によると、中国発の同アプリは世界全体で約4,000万人もの会員を抱え、中国国内の同性愛男性の90%(約2,700万人)が、このアプリに登録しているという。同社は、来年にアメリカ市場への上場(IPO)を目指しており、現在のところ、評価額としての企業価値は10億ドル(約1,000億円)に達しているとされる。

 しかし、これまでの道のりは、決して平坦なものではなかった。

 

 Bluedの前身となるゲイ専用コミュニティサイト「淡藍色的回憶」が誕生したのは2000年のこと。創設者の耿楽氏は元警察官だ。自身も同性愛者であったことや、当時、中国国内で性的少数者に対する偏見が大きかったことなどを理由に警察を辞め、自分と同じ立場の人々のための情報サイトを立ち上げたことが起業のきっかけだった。

 当時の中国では「同性愛は精神疾患である」と見なされていたこともあり、開設したサイトに対する苦情の声が当局に寄せられるなどの憂き目にも遭ったという。しかしそんな中、08年に転機が訪れる。当時、中国ではHIV感染やエイズ患者数が爆発的に増えており、政府はその対策に頭を抱えていた。耿氏は、そこに目を付けたのだ。

 耿氏は自身の運営するサイトで、エイズに関する啓蒙活動を行うことにしたのである。この選択が、同社を1000億円企業へと成長させるきっかけになった。中国国内のエイズ予防センターなどの医療機関と提携し、会員に対してエイズ検査の受診を積極的に呼び掛けたり、医療機関の情報を提供するなど活動を行っていた。こうした活動の結果、12年、耿氏は中国国務院(日本の内閣に相当)からエイズ予防委員会の正式メンバーとして招集を受けたのである。当初、単なる同性愛者の出会い系サイトと見られていたBluedは、中国政府公認のもと、エイズ予防も行う企業となっていったのだ。

 現在Bluedは日本語を含め世界11カ国語に対応するなど、世界的アプリへと成長を続けている。日本でもLGBTの社会浸透をビジネスチャンスととらえる企業や起業家が増えれば、彼ら当事者たちにとって、より住みよい社会に近づくきっかけとなるかもしれない。

 (文=青山大樹)

「中国人留学生が香港キャンパスで孤軍奮闘」記事であらわになった、香港と中国の民度の違い

 香港政府は逃亡犯条例の改正案を撤回することを正式に表明したものの、今も中心地の路上や広場には多くのデモ参加者が集まっている。また、世界各地では現地香港人の集会を、中国人が襲撃する傷害事件が続発しており、デモの余波は世界に広がっている(参照記事)。

 中国メディアは、今回の香港大規模デモを“暴徒によるテロ行為”と強い口調で非難し、武力によるデモ隊鎮圧の正当性を強調している。そんな中、一人の若者が「英雄」として祭り上げられている。

「今日頭条新聞」(9月3日付)によると、新学期が始まった香港では、高校生や大学生が授業をボイコットし、校内で逃亡犯条例反対の集会を行っている。そんな中、香港中文大学で、大陸からの留学生が1人でボイコット反対の演説を敢行したという。

 この学生は中国のパスポートを片手に、ボイコットを行っている数万人の学生に向かって「俺は中国人だ! こんなことをするお前たちには大学生の資格はない! 俺は香港警察を支持する! 大学生は勉強していればいいのだ!」などと大声で非難。さらに、校内に掲げられていたデモ隊の旗を引き裂くなど過激な行動を続け、近くにいた学生たちに制止された後、自ら現場を去ったのであった。

 この事件について中国メディアは、「デモ隊の旗を破り、授業をボイコットする香港の学生たちに立ち向かったこの中国人学生の勇気は素晴らしく、中国からは称賛の声が寄せられている」とセンセーショナルに報道。中国のネットユーザーからは、「悪魔たちを前に1人で立ち向かったこの青年は素晴らしい」「これこそ本物の中国人だ! 熱血青年だ」と、中国人学生の行動を褒めたたえるコメントが多く寄せられている。

 しかし、今回の出来事、世界各地で香港人が中国人の襲撃を受けていることを考慮すれば、この学生が数万人の香港人学生を前に反デモ演説を行っても無事だったことは、香港と中国の民度の違いを証明したといえよう。もし中国の大学で香港人学生が反中を叫べば、無事ではいられないだろう。メディアを使いデモ隊への圧力を強める中国だが、なかなかうまくはいかないようだ。

(文=青山大樹)

“美しすぎる指名手配犯”が獄中インタビューに応じる「出所したらネットアイドルに!?」

 昨年11月、中国四川省で当時19歳の少女が詐欺の容疑で指名手配され、その写真が公開されるや否や、犯罪者とは思えないその美貌から、ネット民たちの間で“美しすぎる指名手配犯”として大人気となったチン・チェンジンリァン。

 チンはホステスとして働いていたバーで、男性客をだまして高い酒を飲ませたり、頼んでもいない酒を出したりして高額の料金を請求するという、いわゆるボッタクリ行為の片棒を担いでいたとして、ほかの男女6名とともに指名手配されたのだが、自分の顔が話題になったことで観念したのか、その8日後に自首し、騒動は収まった。

 あれから10カ月――。獄中のチンがメディアの取材に応じ、「最初は、犯罪だとは知らなかった」と事件について語っている。

 当時、ネイリストとして働いていた卿は、同僚から「バーで仕事をしないか?」と誘われた。最初は断ったが、店で同僚が客からセクハラを受けることもなく、単にお酒の相手をしているだけなのを見て、“これなら割のいい仕事かも”と思ったのだという。

 また、お金を稼いで母親を助けたいという思いもあり、次第にボッタクリ行為に加担するようになっていってしまった。

 チンは「自分のしたことをすごく後悔してるし、被害を受けた人たちにも非常に申し訳なく思ってる」と語り、自分が生まれ変わる機会を世間が与えてくれることを望んでいるという。

 出所後について問われれると、「何をするか考えたことはないわ。ネットアイドルになりたいと思ってたことはあるけど。でも、今は大きな望みは持っていないわ」と笑って答えている。

 若気の至りによる過ちというのは、大なり小なり誰でも犯すものである。本当にネットアイドルになるかどうかはともかく、しっかり罪を償い、立ち直ってもらいたいものである。

(文=佐久間賢三)

“美しすぎる指名手配犯”が獄中インタビューに応じる「出所したらネットアイドルに!?」

 昨年11月、中国四川省で当時19歳の少女が詐欺の容疑で指名手配され、その写真が公開されるや否や、犯罪者とは思えないその美貌から、ネット民たちの間で“美しすぎる指名手配犯”として大人気となったチン・チェンジンリァン。

 チンはホステスとして働いていたバーで、男性客をだまして高い酒を飲ませたり、頼んでもいない酒を出したりして高額の料金を請求するという、いわゆるボッタクリ行為の片棒を担いでいたとして、ほかの男女6名とともに指名手配されたのだが、自分の顔が話題になったことで観念したのか、その8日後に自首し、騒動は収まった。

 あれから10カ月――。獄中のチンがメディアの取材に応じ、「最初は、犯罪だとは知らなかった」と事件について語っている。

 当時、ネイリストとして働いていた卿は、同僚から「バーで仕事をしないか?」と誘われた。最初は断ったが、店で同僚が客からセクハラを受けることもなく、単にお酒の相手をしているだけなのを見て、“これなら割のいい仕事かも”と思ったのだという。

 また、お金を稼いで母親を助けたいという思いもあり、次第にボッタクリ行為に加担するようになっていってしまった。

 チンは「自分のしたことをすごく後悔してるし、被害を受けた人たちにも非常に申し訳なく思ってる」と語り、自分が生まれ変わる機会を世間が与えてくれることを望んでいるという。

 出所後について問われれると、「何をするか考えたことはないわ。ネットアイドルになりたいと思ってたことはあるけど。でも、今は大きな望みは持っていないわ」と笑って答えている。

 若気の至りによる過ちというのは、大なり小なり誰でも犯すものである。本当にネットアイドルになるかどうかはともかく、しっかり罪を償い、立ち直ってもらいたいものである。

(文=佐久間賢三)

ボディコンから胸の谷間をのぞかせ……セクシーすぎる学食スタッフが男子学生を悩殺!

 学食というと、日本ではおばちゃんが注文を聞いて盛り付けてくれるのが一般的だが、中国では必ずしもそうとは限らないようだ。あるネット民が学食で撮影した動画が話題になっている。

「東網」(8月31日付)などによると、くだんの動画は25日、陝西省西安市にある西北工業大学明徳学院の学食で撮影された。一見、普通の学食となんら変わりないように見えるのだが、盛り付けをしている従業員が違った。一人だけ、明らかにその場に似つかわしくない服装をしているのだ。紫色のミニスカのボディコンワンピースを身にまとい、肩を露出させ、胸の谷間も見えている。学生を誘惑しようとでもいうのだろうか?

 動画はたちまち拡散され、事態を重く見た大学側は28日、中国版Twitter「微博」の公式アカウントで声明を発表。くだんの女性は正規の従業員ではなく、臨時の従業員だったと強調し、学食の管理者を懲戒解雇処分にしたという。

 一方、ミニスカ女性によると、彼女の交際相手の父親が学食の運営を請け負っている関係で、その日は臨時で手伝っていたのだが、制服が足りなかったため、私服で仕事をしたのだという。動画が流出したことで彼女の生活にも影響を及ぼしているうえ、交際相手の父親は大学から罰金を科せられ、経済的損失を被っているという。

 ネットでの反響は大きく、「学食でこんな格好をするべきではない」といった至極まっとうな批判が多い一方で、「もし学生時代にこんな女性が盛り付けをしてくれてたら、毎日食べに行ってたな」「問題は、どのメニューがおいしいかだが、確かにあの女性はうまそうだな」 など好意的なコメントも少なくなかった。

一部の名門校を除き、中国でも日本同様に各大学間での学生の獲得競争が熾烈となっているが、いっそのこと「ボディコン学食」でも開けば、男子の入学志望者が急増するかも!?

(文=中山介石)

大阪では「時給1000円」で参加者募集! 中国人が世界各地で香港人にカウンターデモ

 香港政府が推し進める逃亡犯条例をめぐって、市民による大規模デモが長期化し、社会に大きな混乱をもたらしている。こうした状況下、中国政府は香港のデモ隊に対して、鎮圧部隊の投入をほのめかすなど、緊張も高まっている。

 そんな中、懸念されているのが、第三国で発生している中国人による香港人や台湾人への暴行や嫌がらせ行為だ。

 8月24日には、大阪高島屋の前で現地在住の香港人らによるデモが行われたのだが、同じ場所にそれを凌駕する数の中国人が集結。罵声や中国国歌の合唱で、香港人らのシュプレヒコールをかき消すカウンターデモを行った。

 中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は話す。

「香港人らによる大阪高島屋前でのデモの計画は、数カ月前から公にされていた。それに呼応するように、大陸出身の在日中国人らは、中国版LINE「微信」などのアプリを使って、カウンターデモ参加を呼びかけていました。時給を提示して参加を促す書き込みも目にしました」

 中国人らによる、香港デモを支持する華人を力でねじ伏せようとする試みは、日本以外でも行われている。香港メディア「立場新聞」(8月26日付)によると、8月、チリの首都・サンティアゴにあるレストランを現地中国人が襲撃する事件が発生した。この店の経営者は台湾人男性で、香港で発生した大規模デモを支持していたため、ターゲットとされてしまったのだという。襲撃に参加した中国人らは、主に微信や中国版Twitter「微博」で連絡を取って集結したとみられている。

 事件後、襲撃の様子を収めた動画がSNSに投稿され、その卑劣な行為は世界中に拡散された。動画には、20人ほどの中国人グループが、中国国歌を合唱しながら店内の食材を踏みつけたり、店先に放尿したほか、店のシャッターにペンキをぶちまけたり、店内に中国国旗を勝手に貼り付けるなど数々の犯罪行為が確認できる。中には、「台湾や香港の独立を主張することは死への道だ」と、殺害予告とも思える脅迫文を店内に残していった者までいた。こうした事態を受け、台湾外交部はチリの警察当局や現地代表所(大使館に相当)などと連携し、台湾人の安全確保に努めるとしている。

 一方、7月24日には、オーストラリアのクイーンズランド大学で、香港系留学生が香港のデモを支援するため校内で集会を開いていたところ、中国人留学生の一団が乱入し、警察が駆けつける騒ぎとなった。彼らは大声で中国国歌を歌うなどして集会を妨害したと、地元メディアでも報じられている。また、暴力行為も目撃されており、現地では中国人留学生に対する警戒感が高まっているという。

 世界中で場外乱闘が繰り広げられる中、台湾の蔡英文政権は香港のデモに対し理解を示しており、亡命を希望するデモ参加者の受け入れも検討している。こうした事情もあり、中国人による襲撃のターゲットは台湾人にも及んでいる。

 中国メディアは、香港のデモ隊が暴徒化していると厳しく糾弾しているが、ぜひ自国民の蛮行についても報じてほしいものだ。

中国人がリゾートで迷惑行為連発!「使用済みのオムツをビーチに埋め……」

 世界屈指のビーチリゾート・ボラカイ島で先日、2日間にわたりビーチが閉鎖されるという事件が発生した。しかも、その理由が観光客による非常識なマナー違反が原因だったというから、迷惑極まりない話であろう。

「新浪新聞」(8月16日付)によると今月14日、フィリピン中部に位置するボラカイ島のビーチが、地元当局による水質検査のため、48時間にわたり立ち入り制限された。きっかけは、動画サイトに投稿された動画だった。13日に撮影されたこの動画には、ボラカイ島のビーチにいた女性が、砂浜に掘った穴に使用済みの子ども用オムツを埋めている様子が映し出されていた。さらに、そのすぐそばでは別の女性が幼い子どもを抱え、波打ち際でお尻などを洗い流している様子も確認できる。

 この動画がネット上で拡散されたことで、地元当局はビーチを閉鎖し、水質や衛生環境を検査せざるを得ない事態になったのである。フィリピンの観光大臣は声明を発表し、「今回の動画に映されていた場所を特定し、100メートルの範囲を立ち入り禁止とした。担当者を派遣し、水質検査を行っている。また、女性がビーチに埋めたとされる紙オムツは回収した」と説明している。

 ボラカイ島では昨年、汚水問題やゴミ問題が噴出し、半年間ビーチを閉鎖しての大がかりな浄化作戦が行われたばかり。地元観光資源を再度閉鎖に追い込んだ2人に、地元民の怒りが沸騰していることはいうまでもない。

 フィリピン当局は、この観光客の国籍や身分については捜査中としながらも、中国メディアは中国人観光客であったと報じている。当局は今後、2人の身分について確認でき次第、外国人であっても国内法に従って環境法違反の容疑で逮捕し処罰するとしている。

 現在、フィリピンでは南シナ海の領有権をめぐり中国との間で緊張感が高まっており、都市部では大規模な反中デモが行われるなど、対中感情の悪化が深刻化している。こうした状況も重なり、今回の事件を引き起こした観光客が実際に中国人だった場合、フィリピン国内での嫌中感情がさらに高まることは必至だ。

(文=青山大樹)