100年たっても愛される情念の歌集、与謝野晶子『みだれ髪』を官能作品として読む

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『みだれ髪』(新潮社)

 そんな時代に堂々と女の情熱を描いた歌人・与謝野晶子。今回は少し趣向を変えて、彼女の代表作『みだれ髪』(角川春樹事務所)の中に点在する“官能”を紐解いてみようと思う。

 『みだれ髪』が刊行されたのは、今から100年以上前の1901年。収録されている作品のほとんどは、家庭を持つ与謝野鉄幹への情熱的な思いをつづった歌である。彼女の歌は、女独特の色気や、女の黒さも表現されている。例えば、誰もが一度は聞いたことがあるだろう、この作品もそうだ。