「リンネル」はナチュラル派向けじゃなくて、「ナチュラルっぽい」の集合体

<p> 先月の「リンネル」(宝島社)のレビューについて、「ナチュラル系に恨みでもあるんだろうかw ファッション誌に現実味など要らぬ」「ふわふわライフを眺めたいからリンネルを読んでるわけで、現実は別で見れば良い話」という読者の方のご意見を拝見しました。言い訳がましいようですが、筆者は「現実味がないからイカン」と言っているのではありません。ナチュラル系ならナチュラル系で徹底してナチュラルな夢を見させてほしいのに、イメージに合わない芸能人をモデルに起用したり、年金だ保険だといった企画(底が浅いのにわかりやすくない)を組んで読者に媚びてみたりという中途半端がイカンと言っているのですよ。「こういうのやっとけばいいっしょ!」的なやっつけ仕事的なものを感じたのです。</p>

“ぬるくてモヤッ”が体現している、「リンネル」という雑誌の現実味のなさ

<p> 「リンネル」5月号(宝島社)の表紙は、永作博美です。永作博美といえば、「憧れの女優」として女性人気が高いだけでなく、38歳でバツ2男性と結婚、39歳で第1子出産、42歳の現在第2子妊娠中、と女性の生き方のモデルとしても興味深い存在です。晩婚晩産、あるいは未婚女性が増えている今、読者女性たちが共感したり考えさせられたりするトピックをたくさんお持ちだと思うのですが……そんなドロッとした部分は一切触れないのが、「リンネル」のインタビュー。</p> <p> 妊娠について「子どもは何人かいたらいいなと思っていましたが、年齢的なことを考えると難しいかなと思っていたのでびっくりしましたけど、それ以上に嬉しかったですね」という表面的な一言で済ませ、あとは“お財布を黄色いものに買い替えた”とか“花道を習ってみたい”“まずはお花の展示会を観に行きたい”といった、ぬるくてモヤッとした話に終始しています。永作の財布の色なんて、はっきり言ってどうでもいいです(キッパリ)。このインタビューだけではありません。「リンネル」は、1冊すべてにこの“ぬるモヤ感”が漂っているんですよ。なんと言えばいいんですかね、ツボがビミョーに外れたマッサージみたいな。アンタ、気を利かせてるつもりかもしれないけど、そこ違うから! と言いたくなっちゃう。</p>

フォーマル白装束もカタカナ職業も……「リンネル」の“私らしい”は安易過ぎ!

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「リンネル」2013年4月号(宝島社)

 “ふわっとやさしい暮らし&おしゃれマガジン!”がキャッチフレーズの「リンネル」(宝島社)。前号では、ファッション特集で白いアイテムを多用していることをお伝えしましたが、今月号の「軽やかな春のよそおいお届けします!」というページでも、白・白・白。いわく「注目は白と白を合わせる着こなし 素材でニュアンスを出すのが着こなしのポイントです」とのこと。シワッとした素材を重ねた白装束で、温室か植物園らしきところで撮影しているのですが、そんな樹木が生い茂る場所で白い服を着ていたら、カメムシが卵を産みつけますからお気をつけて……と、白いタオルを狙い撃ちされたカメムシ産卵被害体験者の筆者は申し上げておきます。

<トピック>
◎軽やかな春のよそおいお届けします!
◎配色別 私らしいフォーマル服の選び方
◎リンネルハローワーク―私らしい仕事の持ち方・見つけ方―

ゴリゴリにとがった自己顕示欲を隠す、「リンネル」の“ほっこり”白アイテム

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「リンネル」2013年3月号(宝島社)

 「ふわっとやさしい暮らし&おしゃれマガジン!」というキャッチコピーでナチュラル系女子に支持されている「リンネル」3月号(宝島社)が、女性誌速攻レビューに初登場です。「ふわっとやさしい暮らし」というフレーズそのものがふわっとしてよくわからないのですが、欲しくもないトートバッグが付録として付いてくるなんて、地球にはちっともやさしくない雑誌です。いったい宝島社は世の女子にいくつトートバッグやポーチを押し売りすれば気が済むのでしょうか。モッタイナイての!

 今月の表紙は宮崎あおい。不倫疑惑&離婚騒動を経て、いい意味でオンナくさくなった彼女ですが、「リンネル」フィルターにかけるといまだ処女のような雰囲気です。純白、清純、無垢。これは比喩ではありません。実際グラビアを見ると、あおいちゃんの面積よりも余白面積が圧倒的に多く、結果、いろんなモノが薄まって白く見えてしまうというマジックにかかっています。つーか、いくらなんでも余白が多すぎです。メモ帳が作れます。モッタイナイての!