米FOX局で、2009~15年にかけて放送された大ヒット・ミュージカルドラマ『glee/グリー』。オハイオ州の田舎町の高校を舞台に、教師や生徒たちが廃部寸前だったグリー(合唱)部を盛り上げていくという物語で、爆発的なヒットとなった。同作で、スターを夢見る自意識過剰な女子高生レイチェル役を演じ、一躍ブレイクしたのがリア・ミシェル。しかし、彼女はアンチがとても多いことでも知られてる。
LGBT雑誌「Pride Source」のインタビューで、「女性とデートするなら(女優の)ペネロペ・クルス」「でも彼女って私と同じタイプの顔みたいなのよね。ってことは私、ナルシストってことかしら!?」とコメント。ネット上で「ナルシストだとやっとわかったのか」「鼻の形が違うのに、絶世の美女のペネロペと似てるなんてよく言うよ」とバッシングされ、「彼女がナルシストだから嫌い」だという人は実に多い。
さらに“ディーヴァ”な振る舞いも、彼女が嫌われる理由のひとつ。『glee』にゲスト出演した女優のケイト・ハドソンは「リアとの共演は悪夢のよう」と周囲に洩らし、「技術的な問題が起きて撮影が長引いたとき、リアが指をパチンと鳴らし『もう行くわ。アタシにはやることがあるのよ』と去ってしまったのよ!」と呆れかえり、リアとは距離を置いていたと伝えられた。
同作で共演したナヤ・リヴェラとリアの不仲は有名な話だが、ナヤは自叙伝『Sorry Not Sorry』で「(自分が演じる)サンタナのシーンが増えるにつれ、リアから無視されるようになった」「シーズン6になると、一言もしゃべりかけてこなくなった」と告白。「スポットライトをシェアしたくなかったんでしょ」とぶちまけている。
米芸能誌「Entertainment Weekly」のインタビューで、「『glee』の撮影現場はさ、“誰と誰がヤッた”、“別れた”とかでモメてばかりだった」と暴露した番組クリエーターのライアン・マーフィーは、「みんなとは本当に仲がよくてね。プライベートでも一緒のことが多かった。誰がボスなのか、雇用主なのかを忘れてしまうほど距離が近くなってしまってね。だからなにか問題が起こると感情的に激怒してしまったね」とも回想。ライアンの言う「誰がボスなのか忘れた」のは、看板女優としてちやほやされたリアのことなのではないかとウワサされた。とはいえ、リアは『glee』終了後もライアンが手がけるホラーコメディ『スクリーム・クイーンズ』にレギュラー出演しており、公私共に世話になっているのだ。
そんな恩人であるライアンの意見をリアが否定し、ちょっとした話題となっている。
今年2月、人気深夜トーク番組『Watch What Happens Live with Andy Cohen』にゲスト出演した際、ライアンは、「『glee』でやったミュージカル・パフォーマンスの中で、やらなければよかったと最も後悔している曲を教えてください」という質問に対して、間髪入れずに「Psyの『ギャングスタ・スタイル』はやらなきゃよかったと悔やんでいるね。あれは間違いなく最低だった」と返答。隣に座っていたもう1人のゲスト、タラン・キラムに「カンナムスタイル(江南スタイル)ですよ」と訂正され、「曲名を間違えたなんて信じられないよ」と大笑いした。
韓国の歌手Psyの大ヒット曲「江南スタイル」は、『glee』シーズン4第8話「母校に返ろう!」のクライマックスシーンで披露されたナンバー。番組には韓国語を話せるキャストはいなかったのだが、当時世界的に大ヒットしていたこの曲を無視することはできなかったようで、「地区大会を戦うための勝負曲」に選ばれたのだった。メインヴォーカルを務めたのは、ティナ役を演じた女優ジェナ・アウシュコウィッツ。彼女は韓国生まれだが、赤ん坊の頃にアメリカ人家庭に養子として迎え入れられたため、韓国語はまったく話せない。しかし歌唱力はばっちりで、見事に歌い上げたのだった。
このパフォーマンスだが、女性キャラクターが審査員に向かってウィンクしたり、セクシーな表情を見せるシーンが所々あり、なんとも微妙。放送直後、「なんでこの曲を地区大会に?」「この曲は採用しなくてもよかったのでは?」と不思議がる声が上がったものだった。
一方、4月25日に同番組に出演したリアは、司会者のアンディ・コーエンから「ライアンが出演した時、『glee』でやったミュージカル・パフォーマンスの中で最もひどかったのは『江南スタイル』だったと明かしましたが……」と話を振られると、左右に大きく首を振り「ノー」「違う、それじゃない」とピシャリ。「では、あなたにとっての『glee』の最低と最高パフォーマンスを教えてください」と聞かれると、「最低パフォーマンスは『What Does the Fox Say?』だと思うわ」と即答した。
リアは「インターネット経由で大流行した曲なんだけど、パペットを使いながらパフォーマンスしたのよね」と、ハンドパペットを動かすような仕草をしながら説明。「あれは本当に最悪だった。私にとって最も嫌いなパフォーマンスだと断言できるわ」と明かした。そして「最高パフォーマンスは『愛にすべてを』(クイーン)とか『Don’t Stop Believin’』(ジャーニー)かな」と語り、最後に「『江南スタイル』も最低といえば最低だったけど」とライアンに同意して見せた。
放送された6年間で700を超えるミュージカル・パフォーマンスが行われた『glee』。番組終了間近になると「最高・最低パフォーマンス曲」を募るサイトも出現し、テレビ情報サイト「TVline」も読者投票を行い、ランキングを発表した。
その「最低パフォーマンス」の3位は、ニッキー・ミナージュ風のコスチュームにカツラをかぶった、ジェーン・リンチ演じるスーの「厚化粧」と「カクカクした老いを感じさせる踊り」が酷評された「I Still Believe/Super Bass」(マライア・キャリー/ニッキー・ミナージュ)。第2位は、「見るのがつらくなる」「ティナの歌唱力がもったいない」と、選曲ミスが指摘された「江南スタイル」。第1位は、「パペットも意味不明だが、『glee』メンバーに動物の鼻マスクだけしかかけないのは予算不足だったからか?」「オリジナルのMVに似せようとしたのだろうけど、『glee』のメンバーでやるとキモい」と不評だった「What Does the Fox Say?」(Ylvis)だった。
リアが選んだ最低パフォーマンスは、多くのファンの意見と一致していたのだが、アンチは「自分の顔が目立たないからでしょ」「ディーヴァなのにくだらない小道具使わされたことが不満だったんじゃない?」とバッシングが集まっている。リアは『スクリーム・クイーンズ』シーズン3には出演しないと報じられていることもあり、ライアンに楯ついたと感じたアンチもいたようだ。
なお、リアが最高パフォーマンスに選んだ「愛にすべてを」と「Don’t Stop Believin’」はリアとコリーが主にメインヴォーカルを務めたもの。文句なしに素晴らしいパフォーマンスだったが、アンチは気に食わないようで「なるほどね」「確かに最高なんだけど、ナルシストなリアがいかにも選びそうなナンバー」「両方ともリアはドヤ顔だったし」とバッシングしている。
スターにはアンチがつきもので、アンチはなにを言っても叩くのだから今回のバッシングは仕方ないものだと言えよう。28日にセカンドソロアルバム『Places』をリリースしたリアには、今後も“ナルシスト・ディーヴァ”路線を突き進んでほしいものだ。
