ドラマは好調のフジテレビ、『ピカルの定理』打ち切りよりヤバイ番組は……

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『ピカルの定理マガジン』(扶桑社)

 春ドラマでは『ガリレオ』『ラスト・シンデレラ』『家族ゲーム』と、ヒットドラマを世に送り出したフジテレビだが、バラエティー番組などの視聴率はどうだろうか。4月からゴールデン枠に移動した『ピカルの定理』は、初回SPから6.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大コケし、以後も一桁を連発。2日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)では打ち切りの危機にあると報じられており、番組の今後が注視されている。

 『ピカル』以外では、4月から『アウト×デラックス』『人生の正解TV~これがテッパン!~』『テレビシャカイ実験 あすなろラボ』などのバラエティーも開始している。『アウト×デラックス』は、午後11時台にもかかわらず10%超えを記録し人気も安定している。

おやじでも女子でもない女を貶める「おやじ女子コメディー」

【messyより】

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直子の演技、振り切ってた。

「女」と「笑い」の暗い関係

 先日、焼酎のヘルシア緑茶割りをがぶ飲みしながら原稿を書き、一息ついてテレビをつけたところ、シェービングクリームを顔に塗りたくった篠原涼子がカミソリを頬にあて、剃り終えた暁にドレスアップスタイルに変身するというギャップ描写も虚しく、ビフォアアフター共に変わらず美しい彼女がそこにいるだけの映像が流れた。ドラマ『ラスト・シンデレラ』(フジテレビ系)のオープニング映像である。

 気になって公式サイトにアクセスしてみると、「ちょっとエッチな大人の恋物語」というキャッチフレーズとともに、「パワフルにエネルギッシュに頑張る”オス化女子”たちの実態をリアルに描き出します」(イントロダクションより引用)という説明があった。サブタイトルには「おやじ女子」、「おやじ女」というネーミングが登場する。

『ガリレオ』勝ち逃げ、嵐・櫻井も猛追! 『雲の階段』惨敗の4月期ドラマ視聴率

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『ガリレオ』(フジテレビ系)公式サイトより

 4月スタートの春ドラマ(午後8~10時台)が、それぞれ放送終了となった。今回も全話の平均視聴率を元にランキング付けし、ベスト&ワースト3位を中心に振り返ってみたい。

 栄えあるベスト1位は、前評判通り福山雅治主演の『ガリレオ』(フジテレビ系)。初回22.6%(ビデオリサーチ調べ、 関東地区/以下同)を獲得後、4週連続で20%台を維持するなど相変わらずの人気を見せつけたが、最終回は19.1%。初回を超える高視聴率は出せなかったが、平均視聴率19.9%で今期1位に輝き、6月29日に公開となる映画『真夏の方程式』に向けて良い足がかりとなった。

 2位は、篠原涼子・三浦春馬・藤木直人がメイン出演した『ラスト・シンデレラ』(同)で、平均視聴率は15.2%。初回は13.3%で7位だったが、“ちょっとエッチ”な大人の恋物語が話題を呼び、7週連続で視聴率がアップし続けるという快挙を達成した。

勝因は「女性向けAV」!? 米倉&篠原“W涼子”対決は『ラスト・シンデレラ』の勝利

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『ラスト・シンデレラ』公式サイトより

 2010年の『ナサケの女~国税局査察官~』(テレビ朝日系)、『黄金の豚‐会計検査庁 特別調査課‐』(日本テレビ系)以来、3年ぶりの同クールドラマとなった米倉涼子と篠原涼子の“W涼子”対決だが、最終回を前に勝敗が見えてしまったようだ。米倉主演の『35歳の高校生』(日本テレビ系)の第9回視聴率が9.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、ついに一桁を記録してしまったのだ。一方で篠原の『ラスト・シンデレラ』(フジテレビ系)は初回から7週連続視聴率アップという、1989年以降の民放連続ドラマで初めての記録を打ち立てた。第8回こそ初めて数字を落としてしまったものの、最新の9回では15.9%と、またしても同作最高視聴率をマークした。

 『ナサケの女』『黄金の豚』は、米倉が放送前から「向こうはどんな内容なの?」とスタッフに聞き回ったり、逆に篠原は制作発表会見で「(米倉のドラマの存在は)知らなかったです。自分のことに夢中なので」と発言するなど、互いにライバル視する2人の様子が伝えられていた。結果は最終回こそ14%台とほぼタイの数字だったものの、平均視聴率が『ナサケの女』13.9%、『黄金の豚』13.5%と、僅差ながら米倉に軍配が上がった。

演出もストーリーも安直な『ラスト・シンデレラ』における三浦春馬の怪物性

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『ラスト・シンデレラ』公式サイトより

 枝葉が幹をへし折り、ぐんぐんと伸びている。フジテレビ系木曜劇場で放送されている『ラスト・シンデレラ』をみていると、そう思う。

 主人公はヘア―サロンの副店長を務める39歳の遠山桜(篠原涼子)。仕事が忙しくて恋愛がご無沙汰の彼女の顎にヒゲが生えるところから、物語がはじまる。桜の同期のヘアサロンの店長・立花凛太郎(藤木直人)とは、お互いに憎まれ口を聴きながらも、信頼関係が出来上がっている友達以上恋人未満の仲。親友の竹内美樹(大塚寧々)は、夫の公平(遠藤章造)とは一年近くセックスレスで、その夫は、実はインポテンツで、桜のもう一人の親友・長谷川志麻(飯島直子)に気持ちが傾いている。物語は彼らアラフォーの男女の人減関係に、24歳の佐伯広斗(三浦春馬)と、23歳の大神千代子(菜々緒)が、絡むというセックス・コメディとなっている。

 妙齢の男女の恋愛模様をコメディタッチで描くというスタイルは、同じ木曜劇場で放送されていた『最後から二番目の恋』を彷彿とさせるが、出来は雲泥の差で、ポップと下品をはき違えた安直な作品だというのが、正直な感想だ。

春ドラマ視聴率、『ガリレオ』が独走! TBSはワースト作品続きで低迷

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いよっ! 平成の山口智子!

 2013年春の連続ドラマ(午後8~10時台)がスタートした。今期は福山雅治、米倉涼子、篠原涼子ら視聴率では “実績”のある役者が顔を揃えているが、初回放送の視聴率はどのような結果が出たのか? ベスト3位&ワースト3位を中心に取り上げる。

 ベスト1位に輝いたのは、2007年秋の第1シーズン以降、SPドラマ・映画版が制作された人気シリーズ『ガリレオ』(フジテレビ系)。低視聴率に苦しんでいるフジテレビが“手堅い作品”を復活させた形だが、初回は見事に22.6%(ビデオリサーチ調べ、 関東地区/以下同)と、今期唯一の20%超えを果たした。