「ジャンプ」の新連載も短命? ラグビーW杯が盛り上がらないのは「国民的漫画」がないから!

 果たして、付け焼き刃で人気は広がるのだろうか。

 5月27日発売の「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて、人気漫画『黒子のバスケ』(同)の作者・藤巻忠俊氏の元アシスタント・寺坂研人氏の新連載となるラグビー漫画『ビーストチルドレン』がスタートした。

 今年は9月にラグビーW杯が日本で開催されるため、それに合わせたのだろうが、五輪、サッカーW杯と並ぶ「世界3大イベント」とは思えないほど、現状は盛り上がりに欠けている。

「5月1日放送の『戦え!スポーツ内閣』(MBS)では、元柔道五輪メダリスト・篠原信一が盛り上がらないのはメディアのせいだと猛批判。このままでは200億円の大赤字になると予想されています」(スポーツライター)

 同番組ではMCの武井壮が「ラグビーの『キャプテン翼』(同)みたいなアニメをつくろうよ」と提案していたが、ラグビーが日本でなじみがない理由の一つは「国民的ラグビー漫画」が存在しないことも挙げられるだろう。

「野球なら『巨人の星』(講談社)や『ドカベン』(秋田書店)、サッカーなら『キャプテン翼』、バスケットなら『SLAM DUNK』(集英社)と、競技に興味がなくても日本人なら誰もが知っている名作がある。ラグビー漫画に関しては、実は作品の数時代は決して少なくないのですが、いずれも短命で終わっている。だいたいが小さな体の少年が大男に挑むパターンで、競技の細部を知らずに作っているからか話に広がりがない。『ジャンプ』の新連載も、短命で終わった過去作と同じ匂いがしますし、9月でお役御免となりそうな気がしますね。ラグビー作品で最も有名なのはドラマ『スクールウォーズ』です。W杯開催直前に無理やり盛り上げようとするなら、これを漫画化したほうが早い気がしますね」(サブカル誌ライター)

『キャプテン翼』に憧れてサッカー選手になった人は多いが、ラグビーを日本に根付かせるには、協会、メディアが全力で「国民的ラグビー漫画」を生み出すことが最短ルートかもしれない。

サンドウィッチマンのほとばしる愛! W杯開幕前に見ておきたい、初心者向けコンテンツ

 日本開催のラグビーW杯開幕日(9月20日)まであと4カ月。盛り上がり始めたような、まだまだのような微妙な空気感がある。

 まあ、これまでのサッカーやオリンピックよろしく、“始まれば結局盛り上がる”国民性こそ、我らがニッポン。その意味で心配する必要はないのかもしれないが、もう少し事前情報やラグビーの知識を蓄えておきたいなと思っても“ちょうどいい情報”に出逢えない、という人は多いのではないだろうか。

 専門誌やスポーツ誌のインタビュー記事はちょっと難しいし、NHKとともに中継を牽引する日本テレビはというと、さまざまなバラエティでラグビー日本代表の面々を起用はするものの、ラガーマンは何トンの乗り物までスクラムで押せるのか? といった「いや、知りたいのはそういうことじゃないです」という場合が多い。

……と愚痴をこぼしても仕方がないので、本稿では「今からでも追いかけられるラグビービギナー向けコンテンツ」をいくつか紹介したい。

TBSラジオ『サンドウィッチマンのWe Love Rugby』

 高校ラグビー部出身の“ラグビー大好き芸人”サンドウィッチマンの2人がラグビー話で盛り上がる『サンドウィッチマンのWe Love Rugby』。もともとは『たまむすび』木曜日の5分コーナーとして始まった企画がパワーアップして帯番組に成長。現在は火~金、17時50分から毎日10分間、さまざまなゲストを招いてラグビートークに花を咲かせている。

 毎週、楽しみなのがゲストの人選だ。五郎丸歩といった元日本代表が来たかと思えば、先週は同じ“ラグビー大好き芸人”スリムクラブを招いてのにぎやかトーク。そして今週は、W杯の試合会場のひとつ、釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムの建設に尽力した元ラガーマンが登場……と、実に硬軟織り交ぜた構成が魅力的なのだ。

 いま最も売れている芸人ともいえるサンドウィッチマンからほとばしるラグビー愛を堪能するだけでも、贅沢な10分間といえる。

NHK サンデースポーツ2020『メイっぱいラグビー』

 NHKの副島萌生(そえじま・めい)キャスターを前面に押し出し、4月末から始まった新企画が「メイっぱいラグビー」。毎回、ラグビーのポジションひとつに焦点を当て、日本代表選手(もしくは元代表)にインタビュー。それぞれの役割の違い、特性、魅力を紹介していく。

 秀逸なのが、ポジションごとの特性を動物にたとえて紹介している点だ。初回の「プロップ」であれば、スクラムを組む上でチームの土台になる、として“象”。19日放送の「スクラムハーム」であれば、小柄な選手が華麗な身のこなしでパスをさばくから“猿”といった具合だ。

 よく聞くラグビーへの不満に「ルールが難しい」「ポジションごとの役割がわからない」といったものがあるが、これを解消できる企画といえる。

 ちなみに、プロップ紹介の回では元日本代表プロップで、11・15年のW杯に出場した畠山健介が登場。スクラムの極意として「プロップの選手は押すんじゃなくて耐えている」と解説してくれて、へぇ、とうなった次第。前述した日本テレビのスクラム企画で「乗り物を押す」としていたように、スクラムといえば押す描写ばかり。だが、実際には押す役割の選手がいて耐える役割の選手もいる、と知ることができるだけで、今後のスクラムの見方が変わるというもの。

 こういう、「そうだったのか!」を知りたいわけです。

 毎週火曜から土曜まで、web上で更新される日刊スポーツの連載コラムが「ラグビーW杯がやってくる」。代表の最新情報からラグビー界の多様な取り組み、裏方の悲哀、道具のうんちくまで、幅広い視点で“ラグビー界の今”を取り上げてくれる。

 たとえば今月なら、「なぜ、日本テレビが低視聴率でもラグビー中継にこだわるのか」という中継秘話を3回にわたって掲載。さながら、『プロジェクトX』や『プロフェッショナル 仕事の流儀』のようで非常に読み応えがあった。

 また、コラムではないが、20日掲載分では「畠山健介、ラグビー人気復活へ3要素の重要性訴える」と題して、前日に都内で行われたラグビーW杯機運の醸成を図るイベントの様子をレポート。またまた畠山が登場し、「日本ラグビーが強くなって、これでラグビー界が『変わる』と思ったけど…。代表が勝つ=競技普及や文化定着でないことを学んだ」と、前回W杯の熱が一過性のブームに終わってしまったことの課題を述べている点がとても興味深い。畠山さん、いい仕事してます。

J SPORTS『新古今HAKA集』

 最後にひとつ変わり種を。W杯が実際に始まったなら、試合内容や選手以外で話題になりそうなことがある。キックオフ前に行われる伝統儀式「ハカ」だ。

 チームを鼓舞しつつ、相手を威嚇するハカ・ダンスの圧倒的なパワーは、ラグビーがまったくわからなくても見る人を魅了するはず。全チームがこの「ハカ・ダンス」を踊るわけではないが、時には「ハカ・バトル」として大盛り上がりを見せることもある。

 そんな「ハカ」の魅力を紹介してくれるのが、J SPORTS『新古今HAKA集』。2017年の放送以来、不定期で再放送を繰り返していた人気企画が、気がつけばYouTubeでもアップされていた。10分弱のコンパクトサイズなので、ちょっと元気を出したいときにもオススメしたい。

(文=オグマナオト)

サンドウィッチマンのほとばしる愛! W杯開幕前に見ておきたい、初心者向けコンテンツ

 日本開催のラグビーW杯開幕日(9月20日)まであと4カ月。盛り上がり始めたような、まだまだのような微妙な空気感がある。

 まあ、これまでのサッカーやオリンピックよろしく、“始まれば結局盛り上がる”国民性こそ、我らがニッポン。その意味で心配する必要はないのかもしれないが、もう少し事前情報やラグビーの知識を蓄えておきたいなと思っても“ちょうどいい情報”に出逢えない、という人は多いのではないだろうか。

 専門誌やスポーツ誌のインタビュー記事はちょっと難しいし、NHKとともに中継を牽引する日本テレビはというと、さまざまなバラエティでラグビー日本代表の面々を起用はするものの、ラガーマンは何トンの乗り物までスクラムで押せるのか? といった「いや、知りたいのはそういうことじゃないです」という場合が多い。

……と愚痴をこぼしても仕方がないので、本稿では「今からでも追いかけられるラグビービギナー向けコンテンツ」をいくつか紹介したい。

TBSラジオ『サンドウィッチマンのWe Love Rugby』

 高校ラグビー部出身の“ラグビー大好き芸人”サンドウィッチマンの2人がラグビー話で盛り上がる『サンドウィッチマンのWe Love Rugby』。もともとは『たまむすび』木曜日の5分コーナーとして始まった企画がパワーアップして帯番組に成長。現在は火~金、17時50分から毎日10分間、さまざまなゲストを招いてラグビートークに花を咲かせている。

 毎週、楽しみなのがゲストの人選だ。五郎丸歩といった元日本代表が来たかと思えば、先週は同じ“ラグビー大好き芸人”スリムクラブを招いてのにぎやかトーク。そして今週は、W杯の試合会場のひとつ、釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムの建設に尽力した元ラガーマンが登場……と、実に硬軟織り交ぜた構成が魅力的なのだ。

 いま最も売れている芸人ともいえるサンドウィッチマンからほとばしるラグビー愛を堪能するだけでも、贅沢な10分間といえる。

NHK サンデースポーツ2020『メイっぱいラグビー』

 NHKの副島萌生(そえじま・めい)キャスターを前面に押し出し、4月末から始まった新企画が「メイっぱいラグビー」。毎回、ラグビーのポジションひとつに焦点を当て、日本代表選手(もしくは元代表)にインタビュー。それぞれの役割の違い、特性、魅力を紹介していく。

 秀逸なのが、ポジションごとの特性を動物にたとえて紹介している点だ。初回の「プロップ」であれば、スクラムを組む上でチームの土台になる、として“象”。19日放送の「スクラムハーム」であれば、小柄な選手が華麗な身のこなしでパスをさばくから“猿”といった具合だ。

 よく聞くラグビーへの不満に「ルールが難しい」「ポジションごとの役割がわからない」といったものがあるが、これを解消できる企画といえる。

 ちなみに、プロップ紹介の回では元日本代表プロップで、11・15年のW杯に出場した畠山健介が登場。スクラムの極意として「プロップの選手は押すんじゃなくて耐えている」と解説してくれて、へぇ、とうなった次第。前述した日本テレビのスクラム企画で「乗り物を押す」としていたように、スクラムといえば押す描写ばかり。だが、実際には押す役割の選手がいて耐える役割の選手もいる、と知ることができるだけで、今後のスクラムの見方が変わるというもの。

 こういう、「そうだったのか!」を知りたいわけです。

 毎週火曜から土曜まで、web上で更新される日刊スポーツの連載コラムが「ラグビーW杯がやってくる」。代表の最新情報からラグビー界の多様な取り組み、裏方の悲哀、道具のうんちくまで、幅広い視点で“ラグビー界の今”を取り上げてくれる。

 たとえば今月なら、「なぜ、日本テレビが低視聴率でもラグビー中継にこだわるのか」という中継秘話を3回にわたって掲載。さながら、『プロジェクトX』や『プロフェッショナル 仕事の流儀』のようで非常に読み応えがあった。

 また、コラムではないが、20日掲載分では「畠山健介、ラグビー人気復活へ3要素の重要性訴える」と題して、前日に都内で行われたラグビーW杯機運の醸成を図るイベントの様子をレポート。またまた畠山が登場し、「日本ラグビーが強くなって、これでラグビー界が『変わる』と思ったけど…。代表が勝つ=競技普及や文化定着でないことを学んだ」と、前回W杯の熱が一過性のブームに終わってしまったことの課題を述べている点がとても興味深い。畠山さん、いい仕事してます。

J SPORTS『新古今HAKA集』

 最後にひとつ変わり種を。W杯が実際に始まったなら、試合内容や選手以外で話題になりそうなことがある。キックオフ前に行われる伝統儀式「ハカ」だ。

 チームを鼓舞しつつ、相手を威嚇するハカ・ダンスの圧倒的なパワーは、ラグビーがまったくわからなくても見る人を魅了するはず。全チームがこの「ハカ・ダンス」を踊るわけではないが、時には「ハカ・バトル」として大盛り上がりを見せることもある。

 そんな「ハカ」の魅力を紹介してくれるのが、J SPORTS『新古今HAKA集』。2017年の放送以来、不定期で再放送を繰り返していた人気企画が、気がつけばYouTubeでもアップされていた。10分弱のコンパクトサイズなので、ちょっと元気を出したいときにもオススメしたい。

(文=オグマナオト)

ラグビーW杯目前……日本代表は前回以上に外国人だらけ?

 2015年の“五郎丸フィーバー”から4年。今度のラグビーW杯は、日本が舞台となる。前回大会では、日本代表が強豪・南アフリカを撃破して“スポーツ史上最大の番狂わせ”と世界的な話題になり、ラグビーが大ブームになったが、今年のW杯では興醒め必至の事態が進行している。

 南ア撃破の余韻も残る16年、日本ラグビー界は新たな取り組みを始めた。それはスーパーリーグへの参戦だ。スーパーリーグはラグビーの国際的なリーグ戦で、16年からチーム数が拡大し、日本の参戦が決定。19年のW杯を見据え、日本代表強化のために作られたチーム「サンウルブズ」が参入した。フリーのスポーツライターが言う。

「W杯は国同士が戦う大会ですが、スーパーリーグはプロチーム同士が戦うリーグです。サンウルブズは、リーグ戦ではまだまだ下位に甘んじていますが、強豪チームと定期的に戦うことで、世界のレベルを体験できる機会が得られるのは、日本ラグビー界にとって間違いなく財産でしょう」(スポーツライター)

 ところが、そのサンウルブズに異変が起きている。2日に行われたサンウルブズの試合をテレビで見た40代の男性は、どちらが日本のチームがわからなかったという。

「私は年に数試合しかラグビーを見ないライトなラグビーファンですが、試合を見ると、グラウンドに日本人が全然見当たりません。試合途中でメンバー表が画面に映ると、スタメン選手はカタカナだらけで、名前が漢字の選手は数人しかいませんでした」(40代男性)

 同日の試合は、参戦4年目にしてアウェイで初勝利を上げる歴史的試合だったが、スタメンを確認すると、漢字の選手は4人だけ。ちなみに前節は3人、開幕戦に至っては、たった2人だ。カタカナ名の選手の中には、帰化している選手もいるので、「日本人が少ない」という言い方は不適切だが、日本のラグビー界は“日本人”で勝負することを諦めてしまったのか? スポーツライターが語る。

「非常にややこしいのですが、サンウルブズは『日本代表強化のために作られたチーム』ですが、『サンウルブズ=日本代表』ではありません。今年はW杯を控えているため、日本代表入りが確実視される主力メンバーは特別なスケジュールで動いているので、サンウルブズのメンバーがあのような事態になっているのです。ただ、そんなことを理解しているのは、熱心なラグビーファンだけでしょう。前回大会でも、外国出身選手が半数近くいることに対して批判的な声が上がりましたが、そろそろ本気を出して“自前”で勝負するようにしないと、『やっぱり日本人だけじゃ勝てないんだ』『日本人にはラグビーは無理なんだ』と思われることになるでしょう」(スポーツライター)

 生まれや肌の色、国籍にこだわることの下らなさは、テニスの大坂なおみの一連の騒動を見ても明らかだが、あまり目先の勝利にこだわりすぎると、大きなものを失うことになりそうだ。

『2019ラグビーW杯』キャスターに、まさかの明石家さんまが内定!?

 ロシアで行われるサッカーW杯が1カ月後に迫っているが、2019年に日本で行われるラグビーW杯も開幕まで500日を切り、5月6日には全国各地でイベントが行われた。

 熊谷ラグビー場で3試合が予定されている埼玉県では、所沢市出身のオードリー・春日俊彰が「開催都市特別サポーター」として登場。「オファーをいただいたとき、(自身が高校時代にやっていた)アメリカンフットボールとラグビーを間違っているのかな? と思い、マネジャーに確認しました(笑)」と笑いを取った。

「ラグビーW杯は、サッカーには及ばないかもしれませんが、日本開催で盛り上がるのは間違いない。くりぃむしちゅーの2人、ケンドーコバヤシ、中川家ら“ラグビー芸人”は大稼ぎする大チャンスです」(芸能記者)

 そんな中、放送する日本テレビのメインキャスターに、意外な人物が内定しているという。芸能関係者が耳打ちする。

「どうやら、明石家さんまに決まっているようですね。このところ、人気が落ちていると言われ始めていることを気にしてか、自ら売り込んできたといい、周囲にも『ラグビーが熱い』と吹聴しているんだとか。サブキャスターはジャニーズの中から選ばれるようです」

 しかし、さんまにはラグビーのイメージがまったくないが……。芸能記者が言う。

「日テレでは、これまでサッカークラブW杯などでさんまを起用していましたが、日本のチームを応援せず“海外チームびいき”のスタンスを取るので、サッカーファンから不興を買っていました。ロシア大会ではセネガル戦を日テレが放送することに決まっていますが、『さんまだけはやめてくれ!』という声が強い。サッカーのW杯はご遠慮願い、その代わりラグビーW杯で……と、日テレが手を打った可能性もありますね」

 御年62歳のさんま、スポーツイベントのキャスターの座くらいは、もう後輩に譲ってもいいのでは?

ラグビーW杯を前に“梅毒感染注意報”発令中! 協会関係者が水面下で対策を……

 来年、日本で開催されるラグビーW杯を迎えるにあたって、“意外な敵”への対策が話し合われている。翌年の東京五輪と合わせ、数多く訪れる海外からの観光客への対応策が各所で進められているが、その話し合いの中でラグビーW杯関係者が、国立感染症研究所のレポートを採用しているというのだ。同レポートでは、外国人観光客の来日とともに日本に持ち込まれる細菌や病原体についての報告がされているのだが、W杯関係者が参考にしたというのが「梅毒」についてだという。

「大きい声では言えないんですが、過去に他国で開催したW杯で、複数の女性と性交した選手たちが集団感染したことがあるんですよ」と明かすのは、日本ラグビーフットボール協会の関係者。

 梅毒は性行為感染症(STD)のひとつとして知られ、コンドーム不使用による性交渉を原因とすることが多いため、主に発展途上国で感染が広がっているといわれる。しかし、近年の日本でも感染者が増加傾向にあり、昨年も1999年以降最高の5,000人を超える感染者数が同レポートで報告された。

 例えば大阪府では昨年1年間で847人の感染者が報告され、これは7年前に比べて約50倍の数になる。感染すると頭痛や認知症、大動脈瘤破裂などを引き起こすともいわれ、放置すると脳に重大な合併症が起きる可能性もある。

「都道府県別に見ると東京、大阪、愛知、神奈川での症例数が急増中で、これは外国人観光客の伸び率と比例しているという見方があるんです。そうなれば、W杯と五輪で延べ45万人の来日が見込まれる開催期間は、梅毒の拡大も予想できてしまうんです」(同)

 しかし、一般の外国人観光客が来ることと梅毒感染を直接的に関連付けて注意するわけにもいかず、ましてやラグビー関係者が一般人の感染を食い止める手段を持ち合わせているわけではない。

「だから、せめて来日するチームの選手や関係者には、予防をさせたいところなんです。オリンピックの選手村ではコンドームを大量に配布して対策を取っていましたし、サッカーのW杯でも各国のナショナルチームに注意を呼び掛けるなどの対策をしていたので、こちらも同様の方針を立てようと話を進めているんです。オフィシャルでは発表しませんが、来日するチームの世話役に、選手・関係者にさまざまな注意事項を伝える段取りも組んでいます。特に敗退したチームの全試合終了後や、滞在最終日など緊張感が切れたときが危ないので、そのあたりの行動に節度を持つよう呼びかけたいですね」(同)

 この呼びかけが梅毒の感染を防ぐ保証にはなり得ないが、「もし何もせず『ラグビーW杯で感染した』なんて話がひとつでも出てしまえば、大会の盛り上がりに水を差す話になる」と関係者。

「ラグビーは紳士のスポーツと言われていますが、それはもともと上流階級のためにあったという意味なんです。その点、私生活での振る舞いも野蛮になってはいけないわけですが、アフターマッチファンクションという習慣があって、試合が終わったら敵味方関係なく、みんなで酒を一緒に飲んで健闘を讃え合う場を設けることがあるので、そこからナイトライフに発展することも珍しくないんです。梅毒のみならず、繁華街でのトラブルを避けるためにも注意は必要です。特に普段、禁欲的なアスリート生活を過ごしている人ほど、解放されたときの羽の伸ばし方が派手になってしまいますからね」(同)

 性交渉による感染が多いというデリケートな問題ゆえ、対策を強く打ち出しにくい話のようだが、関係者は意外な敵をイメージしているのである。
(文=元ラグビー選手・河合吾朗/NEWSIDER Tokyo)

ラグビーW杯を前に“梅毒感染注意報”発令中! 協会関係者が水面下で対策を……

 来年、日本で開催されるラグビーW杯を迎えるにあたって、“意外な敵”への対策が話し合われている。翌年の東京五輪と合わせ、数多く訪れる海外からの観光客への対応策が各所で進められているが、その話し合いの中でラグビーW杯関係者が、国立感染症研究所のレポートを採用しているというのだ。同レポートでは、外国人観光客の来日とともに日本に持ち込まれる細菌や病原体についての報告がされているのだが、W杯関係者が参考にしたというのが「梅毒」についてだという。

「大きい声では言えないんですが、過去に他国で開催したW杯で、複数の女性と性交した選手たちが集団感染したことがあるんですよ」と明かすのは、日本ラグビーフットボール協会の関係者。

 梅毒は性行為感染症(STD)のひとつとして知られ、コンドーム不使用による性交渉を原因とすることが多いため、主に発展途上国で感染が広がっているといわれる。しかし、近年の日本でも感染者が増加傾向にあり、昨年も1999年以降最高の5,000人を超える感染者数が同レポートで報告された。

 例えば大阪府では昨年1年間で847人の感染者が報告され、これは7年前に比べて約50倍の数になる。感染すると頭痛や認知症、大動脈瘤破裂などを引き起こすともいわれ、放置すると脳に重大な合併症が起きる可能性もある。

「都道府県別に見ると東京、大阪、愛知、神奈川での症例数が急増中で、これは外国人観光客の伸び率と比例しているという見方があるんです。そうなれば、W杯と五輪で延べ45万人の来日が見込まれる開催期間は、梅毒の拡大も予想できてしまうんです」(同)

 しかし、一般の外国人観光客が来ることと梅毒感染を直接的に関連付けて注意するわけにもいかず、ましてやラグビー関係者が一般人の感染を食い止める手段を持ち合わせているわけではない。

「だから、せめて来日するチームの選手や関係者には、予防をさせたいところなんです。オリンピックの選手村ではコンドームを大量に配布して対策を取っていましたし、サッカーのW杯でも各国のナショナルチームに注意を呼び掛けるなどの対策をしていたので、こちらも同様の方針を立てようと話を進めているんです。オフィシャルでは発表しませんが、来日するチームの世話役に、選手・関係者にさまざまな注意事項を伝える段取りも組んでいます。特に敗退したチームの全試合終了後や、滞在最終日など緊張感が切れたときが危ないので、そのあたりの行動に節度を持つよう呼びかけたいですね」(同)

 この呼びかけが梅毒の感染を防ぐ保証にはなり得ないが、「もし何もせず『ラグビーW杯で感染した』なんて話がひとつでも出てしまえば、大会の盛り上がりに水を差す話になる」と関係者。

「ラグビーは紳士のスポーツと言われていますが、それはもともと上流階級のためにあったという意味なんです。その点、私生活での振る舞いも野蛮になってはいけないわけですが、アフターマッチファンクションという習慣があって、試合が終わったら敵味方関係なく、みんなで酒を一緒に飲んで健闘を讃え合う場を設けることがあるので、そこからナイトライフに発展することも珍しくないんです。梅毒のみならず、繁華街でのトラブルを避けるためにも注意は必要です。特に普段、禁欲的なアスリート生活を過ごしている人ほど、解放されたときの羽の伸ばし方が派手になってしまいますからね」(同)

 性交渉による感染が多いというデリケートな問題ゆえ、対策を強く打ち出しにくい話のようだが、関係者は意外な敵をイメージしているのである。
(文=元ラグビー選手・河合吾朗/NEWSIDER Tokyo)