“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士、『孤狼の血 LEVEL2』にモノ申す「あんなヤクザ、平成初期にいねーよ!」

“キング・オブ・アウトロー”こと瓜田純士が、森羅万象を斬る不定期連載。今回のテーマは、大ヒット中のヤクザ映画『孤狼の血 LEVEL2』(原作:柚月裕子、監督:白石和彌)だ。前作『孤狼の血』(2018年)を大絶賛した瓜田ファミリーだが、続編となる本作には、果たしてどのような反応を見せるのか?

 元極道の瓜田純士と、その妻・麗子。そして、かつては極道の妻だった、純士の母・恭子。そん…

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ユーモア、皮肉、哀愁…現代ヤクザの「ナマの姿」に我々が興味を惹かれるワケ

 8月25日、サイゾーから『令和ヤクザ解体新書 極道記者が忘れえぬ28人の証言』が上梓される。著者は20数年、実話誌業界でヤクザを取材してきた佐々木拓朗氏だ。同氏は、これまでのヤク…

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組織に人生を賭けた元ヒットマンの嘆き「いちばん後悔しているのは…」

2011年、暴力団排除条例が全国で最後となる東京都でも施行され、早くもそれから10年が経った。この間、ヤクザたちはどう変わっていったのか。そして、変わらざるをえなかったのか。そんな現代ヤクザの実像を取材し続けてきたがライターの佐々木拓朗が近々その成果を一冊にまとめるというが、それに先立ち、特に印象に残ったヤクザや元ヤクザたちの姿を報告してもらった。今回登場するのは、20数年前、抗争の最中、ヒ…

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山口組再編にオリンピック暴排……ヤクザも転換期へ——元極妻の2019年ヤクザ業界予想

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■三つの山口組の再編どうなる

 あけましておめでとうございます。

 まさかの出版などワタクシ的にも激動だった2018年が終わり、元号も改まることになりましたね。皆様、今年もよろしくお願い申し上げます。

 さてさて、今年はどうなるのでしょうか? 業界的には今年も「三つの山口組」の動向が注目されますね。再編についてのウワサも出ては消えていますが、ひとまず平成最後の事始めは無事に終了したようです。

 事始めは、ヤクザにはとても重要なので、これがつつがなく済むとホッとします。昔は芸人さんとかも呼んでとても華やかで、それを後からビデオで見るのが楽しみだったのですが……。今でも動画サイトで昔のがいくつか見られますから、検索してみてください。

 今年は神戸山口組の事始めが短時間で終わったようで、ちょっと気になります。まあこのご時世なので、しかたないかもしれませんね。神戸山口組では、前身の山健組ご出身である元中野会会長・中野太郎さんの『悲憤』(講談社)の発売で幹部が激怒……とのウワサもあります。確かに、五代目山口組ナンバー2の宅見勝若頭射殺事件について語られていますし、実名が結構出ているので、ピリピリしますよね。でも、個人的には中野さんがこういうご本を出されてとてもよかったと思います。

 東京のオリンピックが目前となったわりに工事は微妙のようですが、大阪万博開催も決まりましたね。関連事業ではヤクザがかなり排除されているので、工事も進まないのは当たり前かもしれません。

 そして、もうひとつ気になるのは風俗街の行方です。東京には吉原、大阪には飛田を中心に性風俗のお店がたくさんありますが、一部では「日本の恥。五輪や万博の前に手入れをしろ」という声があるようです。もっとも、こういうお話は大きなイベントの前にはあるものですが、実際にはどうでしょうかね。

 最近は梅毒の増加がよく報道されていますが、これが「風俗排除の布石」とのお話もあるようですよ。風俗で遊んでいる人が多いから、梅毒も増える→風俗店をなくせ、ということです。産経新聞は相変わらず「ガイジンのせい」にしていますが(苦笑)、それだけではないでしょうね。

 でも、ご近所のドクターは「性病検査をする人が増えたから、感染が増えたように思えるだけ。前は検査すらしなかったから」とおっしゃっていました。ムムム、たしかにそういうことかもしれません。ドクターによると、「オーラルセック○で感染することもありますから、コンドームをつけても100%は防げない」そうです。そういうお店がお好きな方は、マメな検査しかないんですね。

 お正月早々、キワどいお話になってしまいましたが、今年もよろしくお願いしますね。

元極妻が考える「指名手配」——捕まらなかった逃亡犯の哀しい末路

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■28年の逃亡の末に死亡と判断

 少し前の11月23日、28年前の事件について「容疑者死亡」のまま書類送検される見込みだと報道されました。1990年11月に沖縄市内で警察官2名が射殺され、居合わせた主婦も流れ弾で重傷を負った事件です。実行犯2人は三代目旭琉会の組員で、うち1人は殺人容疑で逮捕されて現在も服役しています。この実行犯によると、警察官を撃ったのは「抗争相手と間違えた」からだそうです。

 今回は、指名手配されていたもう1人の実行犯とされる又吉建男さんが、28年の逃亡の末に死亡と判断されることになりました。生きていれば69歳。私が言うのもアレですが、ほんとヤクザはつらいですね。

 事件当時の沖縄は、「沖縄旭琉会」と「三代目旭琉会」による壮絶な内部抗争の真っ最中でした。本土復帰直前の70年に発足した「沖縄連合旭琉会」が90年に分裂、92年にかけて対立抗争が続いていたのです。この一連の抗争で、警察官のほか高校生を含む計7名が射殺され、13名が負傷する事態となっていました。

 また、この事件は射殺された警察官のご遺族が、三代目旭琉会の幹部に対して損害賠償請求を起こしたことでも知られています。当時はまだ「使用者責任」ではなく「共同不法行為」でしたが、「元祖・使用者責任事件」といわれています。会の幹部に総額約1億3800万円の支払いが命じられていました。ちなみに、今後は事件を風化させないために、慰霊碑も作られるそうです。

 「死亡」とされた又吉さんについては、以前から死亡説があったのですが、事件は「平成のうちに」一応の決着となりました。

 又吉さんの指名手配ポスターは、約30年にわたって警察署前などに貼られていたので、ご覧になったことのある方も多いと思います。「両肩に花のいれずみ」とあったのが、不良の間ではちょっと話題でした。「『花』って……ザツすぎ」とか「牡丹とか蓮とか具体的に書くべきよね」とか、私なども警察のセンスに苦笑したものです。

 それはさておき「指名手配」のポスターは、「推定無罪」の原則に反しているという指摘があります。私もそう思います。裁判で有罪が確定するまでは「無罪」のはずなのに、「犯人扱い」はおかしくないですか? でも、一般的なイメージとしては「指名手配=有罪確定」です。又吉さんのポスターも、当初は堂々と「犯人」と書かれていました。裁判で無罪だったらどうなるんでしょうね。それもまずないでしょうけど。

 思えば、指名手配ポスターには印象的なのが結構あります。有名なのは「おい、小池!」ですね。2001年に徳島と兵庫で起こった強盗殺人事件の犯人とされた小池俊一さんのポスターです。

 「犯人」に直接呼びかけることでプレッシャーをかけ、世間にも注目されるようにと考えられたのだそうで、かなり画期的でした。8年間で108万枚が全国に配布されたのだとか。たしかにインパクトはありますが、「まだ起訴もされてないのに、『おい』はないんじゃないの?」と個人的には思いましたけどね。奪われた預金通帳も使われた形跡はないそうですし。

 この小池さんの死亡は、「本名がわからないので火葬できない」という葬儀屋さんの通報で発覚したという意外な結末を迎えています。ポスターの顔写真が本人とぜんぜん似ていなかったので、11年も逃げられたんですね。潜伏中は、偽名で一回りくらい年上の女性のお宅に転がり込んでいたそうです。「週刊実話」(日本ジャーナル出版)さんは、ご近所の方のお話として、エッ○している声がご近所にまる聞こえだったことを書いてました。お年でもお盛んなのはいいことです(笑)。

 いずれにしろ、逃亡犯の末路は哀しいものですね。小池さんはヤクザではないですが、逃げ続けるのは不安のほうが大きかったと思います。

“極妻への質問”ナンバーワンはアレ! 元極妻が明かす「オットの真珠」の真相

gokutsuma28 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■極妻への質問で一番多いのは……

 突然ですが、もうすぐこの連載が本になります。なんと徳間書店さん。「アサヒ芸能」(同)は夫婦で愛読しておりましたので、感無量です。

 ガチで裏社会にいた私がここで書かせていただくのも、かなりおこがましいのに、さらに単行本……。早すぎる展開にクラクラしますが、面白くてやがて哀しきヤクザ社会について、もっと知っていただきたいというのも本心ですしね。今まで何度かいただいていたテレビ出演のご依頼はご辞退させていただいておりましたが、本の宣伝のために、これからは謹んでお受けしようかしらとも思っております。

 前置きが長くなりました。サイゾーウーマンの編集者さんは女性なのですが、徳間書店さんは男性です。お打ち合わせでいろいろお話ししていると、「極妻への質問で一番多いのは、やっぱり『なんでヤクザと結婚したんですか?』ってことですか?」と聞かれました。

「いえ、むしろそんなふうにストレートにお聞きになる方は少ないですね。サイゾーウーマンでは聞かれましたけどね」
「じゃあ、どんなことを聞かれるんですか?」
「そうですねえ。『やっぱご主人、真珠入れてるんですか?』ですかね」
「えええええ? 結婚より全然どストレートじゃないですか!」
「そうですか?」

 ボケたつもりはなかったのですが、かなり驚かれましたね。

「で? どうなんすか? 姐さんのご主人は?」
「入れてましたとも」

 男性編集者さん、バカ受け。私は何度も聞かれているので、感覚がマヒしていたようです。オット亡きあと、極妻を卒業してけっこう時間がたっているのですが、まだまだ極妻気質は抜けませんね。

 それにしても、男性のシンボルに真珠を入れるというのは、一体どなたがお考えになったのでしょう? 東映の久々のヤクザ映画『孤狼の血』にも、マル暴刑事役の役所広司さんが、口を割らせるためにチンピラのシンボルを切開して真珠を取り出す場面が出てきます。とても痛そうでしたね。

 周囲のヤクザを見てみますと、実際に入れているのは半分くらいではないでしょうか。ムショでこっそり入れる場合と、パイプカッ○をする時についでに入れる場合が多いようです。手術ならともかく、ムショでは消毒もできないでしょうに、なぜやるんですかねえ。

 獄中は、刑務作業以外はあまりにもヒマなので、妄想くらいしかすることがないのだと思います。「外に待っているオンナがいる」とかですね。ホントにいれば面会に来てくれるはずですけど、だいたい来ないようです。

 ムショの真珠は、歯ブラシの柄などを刑務作業用の工具で丸く削って作ります。「真珠」ではなくプラスチックですね。シンボルに傷をつけて、これを埋め込むのですが、麻酔も消毒もナシですし、相当痛いでしょうねえ。化膿したらどうするんでしょうね。

 そういえば今年の「全国矯正展」では、刑務所内で摘発された「禁則品」が展示されていて、ケースにプラスチックらしき青い真珠大の粒が並べられていました。さすがに会場の方に「これがウワサの真珠ですか?」とは聞けませんでした。ちなみに全国矯正展は、毎年行われている刑務作業製品(受刑者が刑務所内の作業で作った、家具や雑貨などの製品)の即売会を兼ねた展示会で、たまにお邪魔しています。いろいろなものがあって、楽しいですよ。

■真珠を入れるのは、百害あって一利なし

 真珠を入れる人はいまだにいるようで、ムショでは2カ月に1回、「真珠や刺青が増えていないかどうか」の全裸検査があるそうです。刺青も入れる人がいるんですよ、獄中で。これも痛いでしょうね。

 シャバの外科医による「タマ入れ」は、ちゃんと麻酔をかけるわけですが、ついでにシリコンなんかも入れるようですね。こうなると、もはやサイボーグです。でも、相方としてはぜんぜん気持ちよくないというか、むしろ痛いだけですよ。ヘタしたら女性が出血することもあるようです。とはいえ、もともとは「女性を喜ばせたい素敵なオレちゃん」的な発想で、悪気はないのです。女性たちも優しいから、文句を言わないんですね。

 これを読んで真珠を入れたくなる殿方は、まずいらっしゃらないと思いますが、普通の女性は真珠入りを見たら逃げます。手術をすればお金はかかるし、痛いし、女性は嫌がるしで、いいことはひとつもありません。それよりも、本物のダイヤモンドでもプレゼントしたほうがいいですね。