「女性週刊誌ぶった斬り!」を連載中の、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク・神林広恵が、今年世間を騒がせた女たちを斬る!
2016年、もっとも注目を浴びた女性といえば小池百合子東京都知事が筆頭だろう。世間的には。これは連日ワイドショーで取り上げられたことが大きい。築地移転、東京五輪、小池新党の行方など、確かに耳目を集めるトピックスがあった。もちろん話題性、ニュース性を否定するつもりはないが、しかしワイドショーも取り上げすぎ。時間かけすぎ。もっと、重要なことはあると思う。
ということで、極私的に2016年、大いに注目し、印象的だった3人をピックアップ!
1位 夏目三久(フリーアナウンサー)
2位 メリー喜多川(ジャニーズ事務所副社長)
3位 小林麻央(フリーアナウンサー)
◎全てが“なかった”ことに消えた女
まずは1位の夏目三久。あの“謎の大スキャンダル”報道以降、夏目を見るたびに、いろんな想像と妄想が掻き立てられる。
その発端は、8月24日の「日刊スポーツ」が「有吉の子供 夏目三久妊娠 熱愛!! 結婚は未定」、翌日に「有吉 夏目アナ 年内結婚」とスクープしたことだった。
夏目とお笑いタレント・有吉弘行が交際していて、しかも妊娠していて、結婚する――。確かに大スクープ! ところが、このスクープは誠に不可解な経緯をたどっていく。
まずこのビッグネタに対し、なぜかワイドショーは一切無視。またスキャンダル報道後も『あさチャン!』(TBS系)には司会として夏目が出演し続けた。さらに有吉のTwitterアカウントも謎の沈黙の後、「狐につままれたような気分」と不思議なつぶやきを行う。さらに報道当日深夜には、夏目、有吉の両事務所が記事を否定、法的措置も匂わせた。
ガセネタだったのか!? しかし、実は夏目と有吉の交際は、「日刊」以外の芸能マスコミも狙っていたネタだった。ある程度、知られていた話だったことから、完全なガセとは思えない。しかも「日刊」も強気だ。そして注目されたのが、『あさチャン!』での夏目の様子だ。
この間というもの、真偽不明なさまざまな情報が飛び交っていた。交際は本当だが、夏目の所属事務所・田辺エージェンシーの田邊昭知社長が激怒している。実は夏目は田邊の“愛人”ではないのか。田辺エージェンシーが有吉の事務所・太田プロに圧力を掛け、数カ月前にすでに別れさせていた。有吉はこれでおしまい。いや、夏目は今でも有吉にぞっこんで結婚、出産を望んでいる――。
自分に関する大騒動が巻き起こっている。しかし夏目の様子は普段と変わらない。微妙な微笑みもまた、いつも通りだった。
もし妊娠が本当だったら、そんなストレスに耐えられるの? 本当に有吉との関係を引き裂かれたのか? 報道はやはりガセ? 何か兆候がないのか? そんな思いで夏目を見ている視聴者は多かったはずだ。
だが『あさチャン!』は通常通り、そして熱愛をスルーしたまま続き、5日後の29日から“以前より予定していた”として1週間の夏休みに入ったのだ。夏休みを巡っても、さまざまな臆測が駆け巡ったが、夏目は予定通り1週間後に復帰した。なんのコメントもしないまま。
また激怒した田邊社長は「この一件には触れるな」とマスコミに通達を出したとされる。その効果もあってか、次第に2人の関係に触れるマスコミはなくなっていった。
さらに、当初強気の姿勢を崩さなかった「日刊」だったが、11月24日になって、突如 “お詫び”記事を掲載した。結局は、全てが“なかった”ことになったのだ。
芸能史上でも稀な、謎に満ちた熱愛スキャンダルだったが、それ以上に、謎に満ち、不可解な態度を貫き通した夏目。
もしかしたら、想像以上に“強い女”なのかもしれない。
◎ネット中心に糾弾が巻き起こった“女帝”
その姿は週刊誌に掲載された数少ない写真でしか見たことがないが、今年最大の騒動であるSMAP独立問題に“主役”として大きくクローズアップされたのが、ジャニーズ事務所のメリー喜多川副社長だった。
メリー氏は、これまでジャニーズ事務所の“女帝”として君臨し、さまざまな伝説が流布されてきた。だがメディア露出は皆無であり、その実像はほとんど知られていなかった。そんなメリー氏が、一躍SMAP騒動の“ヒール”としてネットを中心にジャニーズファンからも糾弾されたのだ。これは大事件だった。
そもそもSMAPが独立、解散することになったのは、メリー氏が初めて応じた15年の「週刊文春」(文藝春秋)のインタビューがきっかけである。ここでメリー氏はSMAP育ての親である飯島三智チーフマネジャーを叱責、その後のSMAP独立問題に発展したのは周知の通りだ。
もちろんメリー氏は当時知るはずもない。それが自分への大バッシングに発展することを。
そして16 年早々、SMAPの独立問題が「新潮」(新潮社)ですっぱ抜かれ(発売前日には事務所子飼いのスポーツ紙が報じてしまうが)、SMAP追い出しを明言し、また飯島氏を追い出した張本人がメリー氏であることがネットメディアを中心に報じられる。
当初、メリー氏はこうした動きに対し、高を括っていたのだろう。SMAP独立をスクープした「週刊新潮」に登場、自論をまくしたてた。しかし、一向に非難の声は収まらない。そのため、さすがのメリー氏も、「かなり参ってしまった」(関係者)といわれる。
結局SMAPは今年いっぱいで解散することになるが、事務所副社長という裏方フィクサーから、一躍表舞台に引っ張り出されたメリー氏。17年も、解散後のSMAPと同様、その去就に注目したい人物だ。
◎「母は強し」を見せた女
3位は小林麻央。フリーアナであり、歌舞伎俳優・市川海老蔵の妻であり、長女・麗禾ちゃんと長男・勸玄くんのお母さんだ。そしてご存知のように今年6月、乳がんを患っていることが明らかになり、9月からブログをスタートさせた。そこで自らがんの進行度が「ステージ4」であると告白したが、本人の明るい様子も漏れ伝わってくる内容だ。
母は強し。麻央の姿をブログで見ると本当に素直にそう思う。かくいう筆者も、仕事ではなく単に“ファン”として麻央と海老蔵のブログを見ている。いや、正確にいうと目的はカンカン(勸玄くん)だ。
毎日、毎日カンカンを見て、癒やされる。そして心配する。ママ、頑張れ! カンカンと麗禾ちゃんのためにも。毎日見るから、気分はまるで親戚だ。多くの人がおそらく麻央に共感しているだろう。ブログのフォロアーもすごいことになっている。
自分でも職業柄、この件にこんなに緩くていいのか、と思うが、仕方ない。17年も、陰ながら、しかも何もできないが、応援しよっと。