EXILE×高橋ヒロシのキメラ映画が爆誕!『HiGH&LOW THE WORST』に見るヤンキーマンガの到達点(前編)

 現在公開中の『HiGH&LOW THE WORST』について、ヤンキーマンガや映画を長年見続けてきたライター・藤谷千明氏と、アクション映画やバイオレス映画に造詣の深いライター・加藤ヨシキ氏が4度目の集結を果たし、放談を繰り広げる。(以下、映画『HiGH&LOW THE WORST』のネタバレを含みます)

編集部 前作『FINAL MISSION』公開時の座談会の際、「これが最後の祭だ!」なんて宣しましたが、新作公開ということで再びお集まりいただきました。

藤谷 あれからもう2年……。

加藤 お久しぶりですね。

編集部 ハイローが終わらない限り、この座談会も終わりません。ということで、もうかなりレビューや批評が世に出ているので、ここではネタバレ全開の無礼講でいきたいと思います。特に、原作の『クローズ』をはじめヤンキーものの系譜に詳しいおふたりなので、その点から今作を語っていければ。

藤谷 ハイローと高橋ヒロシ作品とのコラボって、よく考えたらすごいことですよ。初めて鬼邪高校を見たとき、「なんだこのクローズの二次創作は」って思いませんでした? 私は思った。

加藤 そりゃ思いましたよ。

藤谷 LDHと高橋ヒロシ先生はかなり前から交流があったし、高橋先生のマンガを愛好しているメンバーも多いんですよ。昔、「月刊EXILE」でマンガ特集があって、メンバーの好きなマンガをあげるページで、HIROさんを筆頭にみんな『クローズ』や『WORST』を紹介していました。だからEXILE的な男らしさと高橋ヒロシ作品の男らしさってわりと共通点は多いというか、むしろHIROさんの思う“男らしさ”のルーツの中に高橋ヒロシ先生の作品がある。

加藤 『エグザムライ戦国』も高橋ヒロシ先生がキャラクター原案でしたよね。

藤谷 でもそれにしても鬼邪高は、当初「あんな無邪気な二次創作をやっていいのか」という驚きがありました。それが本当に本家とコラボするとは。こんなこと、前例がないのでは。

加藤 そうですね。まさかこのコラボを本当にやるとは思わなかったですよ。ハリウッドでいうと、『トワイライト』の同人小説を、キャラを少し変えて映画にまでしてしまった『フィフティ・シェイズ』というアクロバティックなシリーズがあります。そんなことって日本ではあんまり起きないですよね。怒られることはあっても実現はしない。そこの驚きがまずありました。

藤谷 さすがラブ、ドリーム、ハピネス。しかもそれがめちゃめちゃおもしろい映画になっているという奇跡ですよ。

加藤 そう、僕がすごくびっくりしたのは「成功している」ってところです。『THE WORST』には、『ハイロー』にしかないものもあるし『クローズ』にしかないものもあって、それぞれがうまいこと混ざって補い合っている。たとえば、轟や小田島みたいなキャラクターは高橋先生のマンガには絶対出てこない。これはハイロー側の持ち味です。対して、物語中で描かれる絆であったり主人公の楓士雄のキャラだったりは高橋ヒロシ先生の要素。特に、最後のタイマンで楓士雄が佐智雄に負けちゃうところはすごく高橋ヒロシ感があるな、と思います。「主人公が負ける」って、ハイローからはあんまり出てこない発想だと思うんですよ。ハイローの世界で高橋ヒロシ先生的な主人公が高橋ヒロシ先生的に負けて、そこにハイロー的なキャラである轟が手を差し伸べて2人で立ち上がる。コラボとして象徴的で完璧なシーンだと思いました。

編集部 『ザム』のときに行なった最初のこの対談でも、「決着がつかない」問題は話しましたね。

藤谷 「LDH同士だと決着がつかないバトルが多い」という話ですね(キリンジは負けていますが……)。今回も相手は志尊淳君ですが、LDHの次世代を担うTHE RAMPAGEのボーカルが負けるところを描くっていう意味でも面白さがある。

加藤 あそこで負けて、楓士雄のキャラが立ったと思いました。

藤谷 あれがないと、単に「ひとたらしでケンカが強い人」に留まりますからね。楓士雄のキャラクターは、『クローズ』の主人公の坊屋春道、『WORST』の主人公・月島花がベースにあるんだろうなと思います。特に月島花の影響は大きそう。楓士雄は轟を「ドロッキー」って呼んだり、上田佐智雄を「サッチー」と呼んだりと、変なあだ名をつけたりするじゃないですか。そういうところも月島花を思い起こさせます。それと、みんながピリピリしている場所でも口をムニッとさせて「ん?」みたいな表情でほわーんとしているところは、月島花っぽい。川村壱馬くんが完全に月島花をインストールしている。

加藤 立ち姿やビジュアルは映画『クローズZERO』の滝谷源治で、中身が月島花なんですよね。

藤谷 高橋ヒロシ作品のキメラだからこそ、人間味がなさすぎるというのはあるかなと思いました。「誰からも好かれる」というキャラクターとして描かれるものの、好かれる理由はドラマでも映画でもそこまで書き込まれていない。単に「めちゃめちゃいいやつ」ということしか触れられていない。村山ちゃんが轟に「あいつはお前にないものを持ってるかもしれないぜ」って言っていたけど、その“持っているもの”の背景はそんなに見えてこないんですよ。

加藤 そこは僕も問題に感じました。鬼邪高校の面々が楓士雄を祭り上げてリーダーに据えて納得している理由は「昔からの知り合いだから」に集約されてしまう。つまり「顔が広いから」になっちゃうんですよ。「顔が広いからリーダーです、轟はそれに及びません」っていう扱いをされると、顔が広けりゃ最高の男なのか? って話になるじゃないですか。じゃあカラテカ入江が最高の男なのか? って話になっちゃうじゃないですか。でも、さっきも言った通り、最後の最後で負けることで、彼の魅力が出たと思います。あそこで負けたことで「この子はこうやって負けたことを素直に受け止められる子なんだ。だからこれから先、鬼邪高校の人と殴り合って本当の意味での頭になっていくのかな……続編に期待!」みたいになる。ただ、この1本だけだと、まだ鬼邪高校の頭と言っていいのかどうなのかとは思いますね。

藤谷 それって原作の『WORST』の問題でもあるんですよね。月島花の主人公補正はすごいですから。周囲の人たちが「あいつは鈴蘭を背負う男だ」って言うから、すごい人なんだな、って読者が思う。それは当時の高橋先生のモチベーションの問題でもあると思うんですけど……。『クローズ』である程度、男の子の青春を描ききったわけじゃないですか。そのあとに『QP』で「青春が終わった後はどうする?」というのを描いた。ちゃんと手に職をつけて大人になろうとする石田小鳥と、ずっと子どもでいたいからヤクザの世界に入っていく我妻涼、という対比があった。『WORST』も一応、鈴蘭にいてもロクな未来がないから鈴蘭という場所を変えなきゃいけない、変えてくれるのが花かもしれない……みたいなテーマがあったんですけど、そこをちゃんと描ききらないまま33巻までいってしまった。とにかくキャラクターが多くて、良くも悪くもそれを見て楽しむものになっちゃったんですよね。

加藤 どんどんいろんな組織が出てきて登場人物が増えて、「なんかすげぇな」って人は出てくるけど、じゃあ話が進んでるかというと実はそうでもない……という問題はありました。

藤谷 連載中に映画『クローズZERO』がヒットして、さらに人気が出たからシリーズは続けないといけなくて、そして異様にスピンオフが増える……という。

加藤 本当に異様に増えましたね。ちょっと話が逸れるんですが、今「週刊少年チャンピオン」で連載中の『WORST外伝 グリコ』は若干ハイローの影響を受けてるんじゃないかっていうくらい話がぶっとんでいて面白いです。福岡を舞台に花木九里虎の中学時代を描いてるんですけど、本当にすごくて、要塞みたいな学校が出てくるんですよ。

藤谷 完全にハイローだ。

加藤 口が裂けてるヤツなんかも出てきます。しかもヤンデレで、自分の憧れの先輩が九里虎に夢中だから「あの九里虎っていうヤツを消してやろう」って考える。それまで普通に博多弁でしゃべってたのが、そこだけ「九里虎くん、君を消さないとね」みたいになる。そういう過剰さは、ハイローと接近したことによる良い作用なのかなと思いました。

藤谷 『WORST』の中でも『クローズZERO』の芹沢多摩雄や滝谷源治の存在に言及したりしてますからね。コラボやスピンオフに対する高橋先生のそういう寛大さが『THE WORST』を生んだのかもしれません。

加藤 普通このコラボは許さないですよね。だって手塚治虫のところにディズニーが『ライオンキング』持ってきて「すみません、これと『ジャングル大帝』をコラボさせてください!」って言ったらキレるじゃないですか、多分。手塚先生も帽子を叩きつけますよ。ベレー帽パーン! ってすると思う。

編集部 劇場特典の冊子「WORST 816」の高橋先生へのインタビューによると、「鬼邪高校の設定に違和感があり、そんな世界に鳳仙を出すわけにはいかないと思っていた。でもHIROさんが『鬼邪高を叩きのめしてください』と言ったので燃えた」ということらしいです。

藤谷 でもそれは『クローズZERO』のときもそんな感じだったから……「実写化は絶対にしないと考えていたが、旧知のやべきょうすけさんの真摯な説得により実現」みたいなこと言ってたから……。今回はハイロー脚本陣が高橋先生の作業場に出向いて、一緒に泊まり込みで脚本をつくったそうですし、体育会的なコミュニケーションが行われたに違いない(断言)。

編集部 プロジェクトが発表される前から高橋さんのインスタにTHE RAMPAGEの子たちがよく登場してました。

加藤 おそらく何度も飲みを重ねて、腹を割って話せるようになったところでいい感じにまとまったんでしょうね。

藤谷 LDH側はみなさん『クローズ』大好きでインストールされてるでしょうし。『THE WORST』に関してオロチ兄弟の2人(小森隼・中務裕太)にインタビューしたんですけど、「GENERATIONSのメンバー同士で『WORST』を共有で買って読んでいた」というめっちゃいい話がありました。「俺の『WORST』、今どこにあるんだっけ?」「龍友の家じゃない?」みたいな感じで。中学生感! 小森くんは特に好きらしくて、好きなキャラクターを聞いたら「ゼットンとブルで悩みますね……」と真剣に考えてました。(アプリ「ぴあ」10月7日掲載「『HiGH&LOW THE WORST』小森隼・中務裕太「大人が存在しない“青春”の世界を楽しんでほしい」)

編集部 俳優枠じゃない小森さんと中務さんの2人がすごく良かったのは、LDHオタク的には収穫でした。ほかの人より体格が良いところも、『クローズ』世界の住人という感じがしてよかったです。

藤谷 「もっとEXILEになったほうがいい」じゃないですけど【https://www.premiumcyzo.com/modules/member/2017/09/post_7810/】、「もっと『クローズ』になったほうがいい」ということで日サロに通ったり体重を増やしたりしたみたいですね。それと、久保(茂明)監督ももちろん高橋ヒロシ作品が大好きじゃないですか。高橋先生の絵は集団の佇まいが美しいから、すごく参考にしているという話をインタビューでされていて。実際、映画の随所に制作陣のこだわりがあふれてますよね。鈴蘭高校の壁の落書きや、『クローズZERO』に出てくるGPSのステッカーだとか。

加藤 原作の雰囲気の再現度はめちゃくちゃ高い。下手したら『クローズZERO』よりも高いかもしれません。あれも再現度は高かったですが、同時に三池崇史さんという偉大な監督の作品という文脈があるので。『THE WORST』は、たとえば『クローズ』のトリビュートに『浦安鉄筋家族』の浜岡賢次先生が寄稿した作品の中で、『浦安』のキャラクターたちが「今からみんなでクローズ歩きしようぜ!」って言って見開きで『クローズ』っぽい歩き方をするコマがあるんですよ。

藤谷 (爆笑)

加藤 そういう「クローズ歩き」「クローズ立ち」も、『THE WORST』は完璧に再現してます。

編集部 久保監督はEXILEのMVで一列に並んでゆっくり歩いてくる「EXILE歩き」をつくった人ですが、「クローズ歩き」はその大元なのかもしれませんね。

藤谷 原作がらみで私がすごくいいと思ったのが、誠司の「きゅうり演説」ですね。あそこで「彼らはグレてるわけでもひねくれているわけでもない」的なことを言うじゃないですか。あれは『クローズ』1巻の坊屋春道のオマージュなんですよ。そして高橋ヒロシ作品におけるポリシーでもある。それを優等生に言わせる書き換えがおもしろい。しかも「真っ直ぐなきゅうりになってみせる」って啖呵を切る。それも間違ってないんだ、っていうのがいいですよね。ヤンキーものにありがちな「優等生のほうが実は悪いヤツ」理論から距離を置いてる。

加藤 そこから脱したのは多様性があっていいですよね。セリフの使い方もいいですし。うまいことサンプリングしたな、と。

藤谷 日テレが『ごくせん』から脱却したな! って思いました。まだ原作を読んでいない人も多いと思うんですけど、『クローズ』『WORST』を読んでから観ると、めっちゃ奥行きが出るはずです。

加藤 そう、奥行きが出るんです! そういえば、僕は『THE WORST』を見終わったときに、これはコラボであると同時にサンプリングだと感じたんです。それで、これに似た形って過去に何かあったかな? と考えたときに、1995年のビルボードアワードを思い出しました。クーリオというラッパーが出した「ギャングスタズ・パラダイス」が受賞したんですが、この曲はスティービー・ワンダーの「パスタイム・パラダイス」をサンプリングしていて、授賞式ではスティービー・ワンダーが登場してバースを歌ったんですよ。この一連の流れと似ているな、と。元ネタの「パスタイム・パラダイス」は哲学的な歌詞なんですが、「ギャングスタズ・パラダイス」は曲名通り、荒れた生活をストレートに歌ってるんです。もとは社会意識の高い歌を、あの過ちは消えない、生まれた場所も誇れない人たちの歌に書き換えるという、サンプリングのおもしろさがある。さらにそこに本人が来て歌うことでより文脈が複雑になる。

藤谷 サンプリングというのはたしかにありますね。

加藤 やっぱりLDHという会社はヒップホップ・マインド、ミュージシャン・マインドみたいなものが強いんだな、と。『THE WORST』にはヒップホップ感がある。ある意味、常識に縛られていたらこんなコラボ企画は動かさないですからね。

藤谷 秋田書店から始まって、各方面に話をつけないといけないですしね。大人の力の見せどころですよ。(後編に続く)

まだまだ続くハイロー放言!後編は明日公開です!

『HiGH&LOW THE WORST』
監督:久保茂昭/脚本:高橋ヒロシ、平沼紀久、ほか/出演;川村壱馬、吉野北人、山田裕貴 ほか

2015年のテレビドラマから始まった『HiGH&LOW』シリーズ、その劇場版第6弾。全国から札付きの悪が集まるという鬼邪高校内で起こる派閥争い、さらには鳳仙学園との熾烈なケンカを描いた青春群像アクション。人気マンガ『クローズ』シリーズとのコラボとして、脚本にはマンガ家・高橋ヒロシも参加している。

加藤よしき
ライター。1986年生まれ。「Real sound」などで執筆。『別冊映画秘宝 90年代狂い咲きVシネマ地獄』(洋泉社)に寄稿。
ブログ:http://blog.livedoor.jp/heretostay/
twitterID:@daitotetsugen

藤谷千明
ヴィジュアル系とヤンキーマンガとギャル雑誌が好きなフリーライター。1981年生まれ。執筆媒体「サイゾー」「Real sound」「ウレぴあ」ほか。共著に『すべての道はV系へ通ず。』(シンコーミュージック)がある。
twitterID:@fjtn_c

EXILE×高橋ヒロシのキメラ映画が爆誕!『HiGH&LOW THE WORST』に見るヤンキーマンガの到達点(前編)

 現在公開中の『HiGH&LOW THE WORST』について、ヤンキーマンガや映画を長年見続けてきたライター・藤谷千明氏と、アクション映画やバイオレス映画に造詣の深いライター・加藤ヨシキ氏が4度目の集結を果たし、放談を繰り広げる。(以下、映画『HiGH&LOW THE WORST』のネタバレを含みます)

編集部 前作『FINAL MISSION』公開時の座談会の際、「これが最後の祭だ!」なんて宣しましたが、新作公開ということで再びお集まりいただきました。

藤谷 あれからもう2年……。

加藤 お久しぶりですね。

編集部 ハイローが終わらない限り、この座談会も終わりません。ということで、もうかなりレビューや批評が世に出ているので、ここではネタバレ全開の無礼講でいきたいと思います。特に、原作の『クローズ』をはじめヤンキーものの系譜に詳しいおふたりなので、その点から今作を語っていければ。

藤谷 ハイローと高橋ヒロシ作品とのコラボって、よく考えたらすごいことですよ。初めて鬼邪高校を見たとき、「なんだこのクローズの二次創作は」って思いませんでした? 私は思った。

加藤 そりゃ思いましたよ。

藤谷 LDHと高橋ヒロシ先生はかなり前から交流があったし、高橋先生のマンガを愛好しているメンバーも多いんですよ。昔、「月刊EXILE」でマンガ特集があって、メンバーの好きなマンガをあげるページで、HIROさんを筆頭にみんな『クローズ』や『WORST』を紹介していました。だからEXILE的な男らしさと高橋ヒロシ作品の男らしさってわりと共通点は多いというか、むしろHIROさんの思う“男らしさ”のルーツの中に高橋ヒロシ先生の作品がある。

加藤 『エグザムライ戦国』も高橋ヒロシ先生がキャラクター原案でしたよね。

藤谷 でもそれにしても鬼邪高は、当初「あんな無邪気な二次創作をやっていいのか」という驚きがありました。それが本当に本家とコラボするとは。こんなこと、前例がないのでは。

加藤 そうですね。まさかこのコラボを本当にやるとは思わなかったですよ。ハリウッドでいうと、『トワイライト』の同人小説を、キャラを少し変えて映画にまでしてしまった『フィフティ・シェイズ』というアクロバティックなシリーズがあります。そんなことって日本ではあんまり起きないですよね。怒られることはあっても実現はしない。そこの驚きがまずありました。

藤谷 さすがラブ、ドリーム、ハピネス。しかもそれがめちゃめちゃおもしろい映画になっているという奇跡ですよ。

加藤 そう、僕がすごくびっくりしたのは「成功している」ってところです。『THE WORST』には、『ハイロー』にしかないものもあるし『クローズ』にしかないものもあって、それぞれがうまいこと混ざって補い合っている。たとえば、轟や小田島みたいなキャラクターは高橋先生のマンガには絶対出てこない。これはハイロー側の持ち味です。対して、物語中で描かれる絆であったり主人公の楓士雄のキャラだったりは高橋ヒロシ先生の要素。特に、最後のタイマンで楓士雄が佐智雄に負けちゃうところはすごく高橋ヒロシ感があるな、と思います。「主人公が負ける」って、ハイローからはあんまり出てこない発想だと思うんですよ。ハイローの世界で高橋ヒロシ先生的な主人公が高橋ヒロシ先生的に負けて、そこにハイロー的なキャラである轟が手を差し伸べて2人で立ち上がる。コラボとして象徴的で完璧なシーンだと思いました。

編集部 『ザム』のときに行なった最初のこの対談でも、「決着がつかない」問題は話しましたね。

藤谷 「LDH同士だと決着がつかないバトルが多い」という話ですね(キリンジは負けていますが……)。今回も相手は志尊淳君ですが、LDHの次世代を担うTHE RAMPAGEのボーカルが負けるところを描くっていう意味でも面白さがある。

加藤 あそこで負けて、楓士雄のキャラが立ったと思いました。

藤谷 あれがないと、単に「ひとたらしでケンカが強い人」に留まりますからね。楓士雄のキャラクターは、『クローズ』の主人公の坊屋春道、『WORST』の主人公・月島花がベースにあるんだろうなと思います。特に月島花の影響は大きそう。楓士雄は轟を「ドロッキー」って呼んだり、上田佐智雄を「サッチー」と呼んだりと、変なあだ名をつけたりするじゃないですか。そういうところも月島花を思い起こさせます。それと、みんながピリピリしている場所でも口をムニッとさせて「ん?」みたいな表情でほわーんとしているところは、月島花っぽい。川村壱馬くんが完全に月島花をインストールしている。

加藤 立ち姿やビジュアルは映画『クローズZERO』の滝谷源治で、中身が月島花なんですよね。

藤谷 高橋ヒロシ作品のキメラだからこそ、人間味がなさすぎるというのはあるかなと思いました。「誰からも好かれる」というキャラクターとして描かれるものの、好かれる理由はドラマでも映画でもそこまで書き込まれていない。単に「めちゃめちゃいいやつ」ということしか触れられていない。村山ちゃんが轟に「あいつはお前にないものを持ってるかもしれないぜ」って言っていたけど、その“持っているもの”の背景はそんなに見えてこないんですよ。

加藤 そこは僕も問題に感じました。鬼邪高校の面々が楓士雄を祭り上げてリーダーに据えて納得している理由は「昔からの知り合いだから」に集約されてしまう。つまり「顔が広いから」になっちゃうんですよ。「顔が広いからリーダーです、轟はそれに及びません」っていう扱いをされると、顔が広けりゃ最高の男なのか? って話になるじゃないですか。じゃあカラテカ入江が最高の男なのか? って話になっちゃうじゃないですか。でも、さっきも言った通り、最後の最後で負けることで、彼の魅力が出たと思います。あそこで負けたことで「この子はこうやって負けたことを素直に受け止められる子なんだ。だからこれから先、鬼邪高校の人と殴り合って本当の意味での頭になっていくのかな……続編に期待!」みたいになる。ただ、この1本だけだと、まだ鬼邪高校の頭と言っていいのかどうなのかとは思いますね。

藤谷 それって原作の『WORST』の問題でもあるんですよね。月島花の主人公補正はすごいですから。周囲の人たちが「あいつは鈴蘭を背負う男だ」って言うから、すごい人なんだな、って読者が思う。それは当時の高橋先生のモチベーションの問題でもあると思うんですけど……。『クローズ』である程度、男の子の青春を描ききったわけじゃないですか。そのあとに『QP』で「青春が終わった後はどうする?」というのを描いた。ちゃんと手に職をつけて大人になろうとする石田小鳥と、ずっと子どもでいたいからヤクザの世界に入っていく我妻涼、という対比があった。『WORST』も一応、鈴蘭にいてもロクな未来がないから鈴蘭という場所を変えなきゃいけない、変えてくれるのが花かもしれない……みたいなテーマがあったんですけど、そこをちゃんと描ききらないまま33巻までいってしまった。とにかくキャラクターが多くて、良くも悪くもそれを見て楽しむものになっちゃったんですよね。

加藤 どんどんいろんな組織が出てきて登場人物が増えて、「なんかすげぇな」って人は出てくるけど、じゃあ話が進んでるかというと実はそうでもない……という問題はありました。

藤谷 連載中に映画『クローズZERO』がヒットして、さらに人気が出たからシリーズは続けないといけなくて、そして異様にスピンオフが増える……という。

加藤 本当に異様に増えましたね。ちょっと話が逸れるんですが、今「週刊少年チャンピオン」で連載中の『WORST外伝 グリコ』は若干ハイローの影響を受けてるんじゃないかっていうくらい話がぶっとんでいて面白いです。福岡を舞台に花木九里虎の中学時代を描いてるんですけど、本当にすごくて、要塞みたいな学校が出てくるんですよ。

藤谷 完全にハイローだ。

加藤 口が裂けてるヤツなんかも出てきます。しかもヤンデレで、自分の憧れの先輩が九里虎に夢中だから「あの九里虎っていうヤツを消してやろう」って考える。それまで普通に博多弁でしゃべってたのが、そこだけ「九里虎くん、君を消さないとね」みたいになる。そういう過剰さは、ハイローと接近したことによる良い作用なのかなと思いました。

藤谷 『WORST』の中でも『クローズZERO』の芹沢多摩雄や滝谷源治の存在に言及したりしてますからね。コラボやスピンオフに対する高橋先生のそういう寛大さが『THE WORST』を生んだのかもしれません。

加藤 普通このコラボは許さないですよね。だって手塚治虫のところにディズニーが『ライオンキング』持ってきて「すみません、これと『ジャングル大帝』をコラボさせてください!」って言ったらキレるじゃないですか、多分。手塚先生も帽子を叩きつけますよ。ベレー帽パーン! ってすると思う。

編集部 劇場特典の冊子「WORST 816」の高橋先生へのインタビューによると、「鬼邪高校の設定に違和感があり、そんな世界に鳳仙を出すわけにはいかないと思っていた。でもHIROさんが『鬼邪高を叩きのめしてください』と言ったので燃えた」ということらしいです。

藤谷 でもそれは『クローズZERO』のときもそんな感じだったから……「実写化は絶対にしないと考えていたが、旧知のやべきょうすけさんの真摯な説得により実現」みたいなこと言ってたから……。今回はハイロー脚本陣が高橋先生の作業場に出向いて、一緒に泊まり込みで脚本をつくったそうですし、体育会的なコミュニケーションが行われたに違いない(断言)。

編集部 プロジェクトが発表される前から高橋さんのインスタにTHE RAMPAGEの子たちがよく登場してました。

加藤 おそらく何度も飲みを重ねて、腹を割って話せるようになったところでいい感じにまとまったんでしょうね。

藤谷 LDH側はみなさん『クローズ』大好きでインストールされてるでしょうし。『THE WORST』に関してオロチ兄弟の2人(小森隼・中務裕太)にインタビューしたんですけど、「GENERATIONSのメンバー同士で『WORST』を共有で買って読んでいた」というめっちゃいい話がありました。「俺の『WORST』、今どこにあるんだっけ?」「龍友の家じゃない?」みたいな感じで。中学生感! 小森くんは特に好きらしくて、好きなキャラクターを聞いたら「ゼットンとブルで悩みますね……」と真剣に考えてました。(アプリ「ぴあ」10月7日掲載「『HiGH&LOW THE WORST』小森隼・中務裕太「大人が存在しない“青春”の世界を楽しんでほしい」)

編集部 俳優枠じゃない小森さんと中務さんの2人がすごく良かったのは、LDHオタク的には収穫でした。ほかの人より体格が良いところも、『クローズ』世界の住人という感じがしてよかったです。

藤谷 「もっとEXILEになったほうがいい」じゃないですけど【https://www.premiumcyzo.com/modules/member/2017/09/post_7810/】、「もっと『クローズ』になったほうがいい」ということで日サロに通ったり体重を増やしたりしたみたいですね。それと、久保(茂明)監督ももちろん高橋ヒロシ作品が大好きじゃないですか。高橋先生の絵は集団の佇まいが美しいから、すごく参考にしているという話をインタビューでされていて。実際、映画の随所に制作陣のこだわりがあふれてますよね。鈴蘭高校の壁の落書きや、『クローズZERO』に出てくるGPSのステッカーだとか。

加藤 原作の雰囲気の再現度はめちゃくちゃ高い。下手したら『クローズZERO』よりも高いかもしれません。あれも再現度は高かったですが、同時に三池崇史さんという偉大な監督の作品という文脈があるので。『THE WORST』は、たとえば『クローズ』のトリビュートに『浦安鉄筋家族』の浜岡賢次先生が寄稿した作品の中で、『浦安』のキャラクターたちが「今からみんなでクローズ歩きしようぜ!」って言って見開きで『クローズ』っぽい歩き方をするコマがあるんですよ。

藤谷 (爆笑)

加藤 そういう「クローズ歩き」「クローズ立ち」も、『THE WORST』は完璧に再現してます。

編集部 久保監督はEXILEのMVで一列に並んでゆっくり歩いてくる「EXILE歩き」をつくった人ですが、「クローズ歩き」はその大元なのかもしれませんね。

藤谷 原作がらみで私がすごくいいと思ったのが、誠司の「きゅうり演説」ですね。あそこで「彼らはグレてるわけでもひねくれているわけでもない」的なことを言うじゃないですか。あれは『クローズ』1巻の坊屋春道のオマージュなんですよ。そして高橋ヒロシ作品におけるポリシーでもある。それを優等生に言わせる書き換えがおもしろい。しかも「真っ直ぐなきゅうりになってみせる」って啖呵を切る。それも間違ってないんだ、っていうのがいいですよね。ヤンキーものにありがちな「優等生のほうが実は悪いヤツ」理論から距離を置いてる。

加藤 そこから脱したのは多様性があっていいですよね。セリフの使い方もいいですし。うまいことサンプリングしたな、と。

藤谷 日テレが『ごくせん』から脱却したな! って思いました。まだ原作を読んでいない人も多いと思うんですけど、『クローズ』『WORST』を読んでから観ると、めっちゃ奥行きが出るはずです。

加藤 そう、奥行きが出るんです! そういえば、僕は『THE WORST』を見終わったときに、これはコラボであると同時にサンプリングだと感じたんです。それで、これに似た形って過去に何かあったかな? と考えたときに、1995年のビルボードアワードを思い出しました。クーリオというラッパーが出した「ギャングスタズ・パラダイス」が受賞したんですが、この曲はスティービー・ワンダーの「パスタイム・パラダイス」をサンプリングしていて、授賞式ではスティービー・ワンダーが登場してバースを歌ったんですよ。この一連の流れと似ているな、と。元ネタの「パスタイム・パラダイス」は哲学的な歌詞なんですが、「ギャングスタズ・パラダイス」は曲名通り、荒れた生活をストレートに歌ってるんです。もとは社会意識の高い歌を、あの過ちは消えない、生まれた場所も誇れない人たちの歌に書き換えるという、サンプリングのおもしろさがある。さらにそこに本人が来て歌うことでより文脈が複雑になる。

藤谷 サンプリングというのはたしかにありますね。

加藤 やっぱりLDHという会社はヒップホップ・マインド、ミュージシャン・マインドみたいなものが強いんだな、と。『THE WORST』にはヒップホップ感がある。ある意味、常識に縛られていたらこんなコラボ企画は動かさないですからね。

藤谷 秋田書店から始まって、各方面に話をつけないといけないですしね。大人の力の見せどころですよ。(後編に続く)

まだまだ続くハイロー放言!後編は明日公開です!

『HiGH&LOW THE WORST』
監督:久保茂昭/脚本:高橋ヒロシ、平沼紀久、ほか/出演;川村壱馬、吉野北人、山田裕貴 ほか

2015年のテレビドラマから始まった『HiGH&LOW』シリーズ、その劇場版第6弾。全国から札付きの悪が集まるという鬼邪高校内で起こる派閥争い、さらには鳳仙学園との熾烈なケンカを描いた青春群像アクション。人気マンガ『クローズ』シリーズとのコラボとして、脚本にはマンガ家・高橋ヒロシも参加している。

加藤よしき
ライター。1986年生まれ。「Real sound」などで執筆。『別冊映画秘宝 90年代狂い咲きVシネマ地獄』(洋泉社)に寄稿。
ブログ:http://blog.livedoor.jp/heretostay/
twitterID:@daitotetsugen

藤谷千明
ヴィジュアル系とヤンキーマンガとギャル雑誌が好きなフリーライター。1981年生まれ。執筆媒体「サイゾー」「Real sound」「ウレぴあ」ほか。共著に『すべての道はV系へ通ず。』(シンコーミュージック)がある。
twitterID:@fjtn_c

【独女マンガ】5話『天使とご対面! 独身OL、里親への第一歩〜お迎え準備編〜』

 ――独身、一人暮らし、彼氏なしのアラサー・いとうぽよん。平日は仕事に追われ、会社と家を往復するだけの毎日。 せっかくの休日も、ダラダラ過ごしているうちに終わり、気づけば月曜日……。そんな退屈な日々に嫌気がしたある日、彼女の前に“天使”が現れた――。その名は、「ジップ」。

 このお話は、1匹のワンちゃんとの出会いによって、最高な生活を手に入れたアラサー独身女の日常をゆる〜く描いた実話である。  

★過去話はこちらから

第5話 『天使とご対面! 独身OL、里親への第一歩〜お迎え準備編〜』

 里親といえど「タダ」ではありません。ワクチン代、手術代、 その日までお世話になった預かり親さんに渡す諸経費など大きなお 金が動きます。

 でも、「それでも一生大事にするよ」って人たちが協力しあってるのが「 里親」なんだと思います。 小さな命こそ守ってあげなくっちゃなって思いますね。

――毎週、金曜日に最新話を更新。次回6話は11月8日(金)の更新予定です。

いとうぽよん
1988年生まれのイラストレーター。イラスト以外にも、版画、裁縫、グッズ制作など幅広く活動中。 インスタグラムにて、自身の日常生活を描いたエッセイマンガを不定期投稿。
https://www.instagram.com/itoupoyon/
https://twitter.com/itoupoyon

 

【独女マンガ】5話『天使とご対面! 独身OL、里親への第一歩〜お迎え準備編〜』

 ――独身、一人暮らし、彼氏なしのアラサー・いとうぽよん。平日は仕事に追われ、会社と家を往復するだけの毎日。 せっかくの休日も、ダラダラ過ごしているうちに終わり、気づけば月曜日……。そんな退屈な日々に嫌気がしたある日、彼女の前に“天使”が現れた――。その名は、「ジップ」。

 このお話は、1匹のワンちゃんとの出会いによって、最高な生活を手に入れたアラサー独身女の日常をゆる〜く描いた実話である。  

★過去話はこちらから

第5話 『天使とご対面! 独身OL、里親への第一歩〜お迎え準備編〜』

 里親といえど「タダ」ではありません。ワクチン代、手術代、 その日までお世話になった預かり親さんに渡す諸経費など大きなお 金が動きます。

 でも、「それでも一生大事にするよ」って人たちが協力しあってるのが「 里親」なんだと思います。 小さな命こそ守ってあげなくっちゃなって思いますね。

――毎週、金曜日に最新話を更新。次回6話は11月8日(金)の更新予定です。

いとうぽよん
1988年生まれのイラストレーター。イラスト以外にも、版画、裁縫、グッズ制作など幅広く活動中。 インスタグラムにて、自身の日常生活を描いたエッセイマンガを不定期投稿。
https://www.instagram.com/itoupoyon/
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【日雇いマンガ】71話『ドヤ顔おじさん登場! 反応にこまりすぎる珍行動とは……!?』

――「キツイ」「汚い」「男臭い」……なんとなく近寄りがたいイメージのある“日雇労働”。その、実態はどのようなものなのか? 日雇い労働を生業とするアラサー・柿ノ種まきこが、日雇いの日々と人間模様を紹介します。

第71話『ドヤ顔おじさん登場! 反応にこまりすぎる珍行動とは……!?』

 おばさんとおじさんの距離のつめ方の違い……。

 どっちにしろ反応に困る〜! 対応してる間に今日も休憩時間が終わります……(涙)

――毎週、木曜日に最新話を更新。次回72話は年11月7日(木)の更新予定です。

柿ノ種まきこ/@kakinotane_makiko
日雇いをしながらマンガを描くアラサー。過去には、「iVERY」にて婚活マンガ『女もつらいよ』を連載。現在はインスタグラムにて、マンガを不定期投稿。
https://www.instagram.com/kakinotane_makiko/
★LINEスタンプ大好評発売中! 購入はコチラから→『柿ノ種まきこの日雇いスタンプ』

【エッセイマンガ】統合失調症にかかりました~にゃんside〜【18話・キズアト】

 サイゾーウーマンにて連載していた、自身の統合失調症の発症から社会復帰までを描いた闘病エッセイマンガ『統合失調症にかかりました』(著:さいこ)。今回、飼い猫の視点から病気を振り返る特別編がスタート。

 猫から見た、人間の“生き辛さ”とは……。

【過去話はこちらから】

第18話『キズアト』

ー次回19話は11月6日(水)更新予定です。

【前作『統合失調症にかかりました』はこちらから】
自己紹介編
まとめ前編1~9話/まとめ後編10~18話
19話/20話/21話/22話/23話/24話/25話/26話/27話/28話/29話/30話/31話/32話/最終話

※本作品は個人の経験に基づいたものです。統合失調症の症状もあくまでもその一部であり、絶対ではありません。個人差がありますことをご理解ください。

さいこ/@s_______ic
インスタグラムにて、統合失調症にかかった自身の体験マンガを日々投稿。
https://www.instagram.com/s_______ic/

【漫画・ショーゲキ告白】みんなの憧れる美人ママの正体は元ヤンのサイテー女でした

【「本当にあった笑える話」(ぶんか社)より】

悪友 〜愛知県・27歳・OL・潤賀明樂さんからのお便り〜

↓もっとマンガが読みたい方はコチラ↓
ぶんか社のコミックエッセイ・実話4コマ漫画が待てば無料で読める!
スマホ向け漫画サイト『マンガよもんが』

『本当にあった笑える話』シリーズ誌では、みなさまからの投稿を随時募集しております。
テーマは「芸能人目撃談」「赤っ恥エピソード」「ペットトラブル」など幅広く募集中! 
→投稿は【こちらから

【独女マンガ】4話『思い立ったら即行動! 独身OL、里親への第一歩〜ドキドキ道中編〜』

 ――独身、一人暮らし、彼氏なしのアラサー・いとうぽよん。平日は仕事に追われ、会社と家を往復するだけの毎日。 せっかくの休日も、ダラダラ過ごしているうちに終わり、気づけば月曜日……。そんな退屈な日々に嫌気がしたある日、彼女の前に“天使”が現れた――。その名は、「ジップ」。

 このお話は、1匹のワンちゃんとの出会いによって、最高な生活を手に入れたアラサー独身女の日常をゆる〜く描いた実話である。  

★過去話はこちらから

第4話 『思い立ったら即行動! 独身OL、里親への第一歩〜ドキドキ道中編〜』

 里親団体に問い合わせして、ついにジップに初めて会いに行く日! あのドキドキの緊張感は忘れられない!

――毎週、金曜日に最新話を更新。次回5話は11月1日(金)の更新予定です。

いとうぽよん
1988年生まれのイラストレーター。イラスト以外にも、版画、裁縫、グッズ制作など幅広く活動中。 インスタグラムにて、自身の日常生活を描いたエッセイマンガを不定期投稿。
https://www.instagram.com/itoupoyon/
https://twitter.com/itoupoyon

 

【ジャニーズマンガ】YOU、飽きちゃったヨ【『ヅャニーさん』第85回】

芸能界で大活躍する、ヅャニーズ事務所の名物社長・ヅャニーさんの日常をお届け☆ 主演舞台を控えるYADAMAを見たヅャニーさん、大一番の綱渡りになんだか物足りなそう……?

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