ママ友の「ちょっと子ども預かって」がムカつく!? LINEの気軽さが招く“ママのストレス”

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。


 まだ1人で留守番ができないような低年齢の子どもがいるママは、数時間程度の外出もままならない時も多い。子どもを預けるために、登録制のファミリーサポート(ファミサポ)やシッターなどを利用するのには、制度が面倒なために抵抗があるという話もよく見受けられる。また夫婦ともに地方出身の場合は、実家に預かってもらうこともできないだろう。そんな時、身近な存在であるママ友を頼るママも少なくないという。

 亜希子さん(仮名)は、東京の郊外で6歳になる女児を育児中。小学校入学までの期間は子どもと過ごしたいと思い、専業主婦となり、子どもを幼稚園に通わせている。3歳から通っている園は、1クラス20人程度の少人数制のため、自然とママ友付き合いも親密になりやすいという。

「近所には1学年80人程度の大規模幼稚園もあり、どちらに入れようか迷ったのですが、少人数の方が先生の目も行き届くと思い、今の園に決めました。子どもが少ない分、ママたちの役員負担なども大きく、お迎え以外でも顔を合わせる機会が多く、さらに子ども同士の仲が良いと、自然とママ友とも親しくしなければならなくて……それがたまに苦痛なんです」

 亜希子さんは、数時間の子どもの預かりをお願いしてくるママがいて困っているという。

「そのママは、日ごろから病弱アピールがすごくて、『ちょっと具合が悪いので、お迎えに行ってくれませんか』という依頼が多いんです。複数のママが見ているグループチャットではなく、私に直で来ます。既読が付くと『見た』という印になるので、断りづらいのがわかるんでしょうね。子ども同士は仲良しなので、そのまま一緒に我が家に連れて帰り、しばらく面倒を見ているのですが、その間は目が離せず、家事ができないのがストレスです」

 ほかにも、ママ友同士の「預かり」は、「急な残業」「下の子が急病」などの緊急事態、加えて実家が遠かったり、ファミサポなどにお願いができない場合に発生するという。

「やっぱりLINEによって、気軽に預かりを頼むママは増えたと思います。うちは幼稚園から近いせいか、ママ友からの『うちの子のお迎えも一緒にお願い。それでちょっとの間だけ預かってて』という依頼が、意外と多いんです。あるママは、私に子どもを迎えに行かせ、預けているのに、グループチャットなどに『これから掃除します』と書いていたことがあって。さすがにちょっとモヤっとしました」

 彼女は、ママ友から「ありがとう」の一言やスタンプだけで済まされてしまうことが多いのも、納得いかないという。

「みんな、『自分の子どもを迎えに行くついでじゃない』と思っているのかもしれないですね。うちの子は、幼稚園であったことをうまく話せないような内気なタイプなので、ほかのママに預けるのは嫌なんです。自分だったら幼稚園の延長保育を利用するのに、うちを便利に利用されているのは正直ムカついています……」

 都内で4歳になる男児を育児中の幸恵さん(仮名)は、同じマンションに住んでいる4歳の男児のママ友・Aさんとの距離感に困っていると語った。もともとAさんとは、同じ階に住んでいたため、エレベーターなどでもよく顔を合わせる機会があったという。

「お互い2歳までは別々の保育園に通っていました。ちょうど新設の認可保育園ができたので申し込んだところ、同じ園に通うことになったんです。なので、子どもが3歳からの付き合いになるのですが、子ども同士は大の仲良しで、顔を見合わすと遊びだすほど。一人っ子同士で遊び相手がいないせいなのか、『明日も会えるでしょ』と言っても聞かず。無理やり引き離すとうちの子が泣き出して困っていますね」

 Aさんは、幸恵さんと幼稚園以外でも親しくしていきたい雰囲気だという。同じクラスのママ友同士のグループチャットではあまり発言をしないが、幸恵さんには直接メッセを送ってくるそうだ。

「この前は、地域の夏祭りに誘われたので、子どもと一緒に行ってきました。次の日も休みだったため、子どもが帰るのをぐずってしまい、向こうの家にお邪魔することに。Aさんの実家は大家族だったそうで、Aさんは子どもの扱いにも慣れていて『うちでご飯を食べて行きなよ』と焼きそばを作ってくれました。その後も『汗かいたでしょ、お風呂入っていきな』と言って、息子はAさんの子どもと一緒にお風呂に入ってたり……Aさんは、『子どもは見ているから、ちょっと家に帰って休んだら』と言ってくれるのですが、素直に喜べないですね。逆に『いつも幸恵さんの子どもの面倒を見ているんだから、うちの子も預かってよ』なんて言われたら、どうしようと思ってしまうんです」

 このように、子ども同士の仲が良いと、片方の家に入りびたりになるケースは少なくない。幸恵さんは、「私は息子以外の子どもの面倒を見るのは嫌なので、遊びに行くのを本当はやめたいんです」と漏らした。

 幸恵さんのように、お互いの家を行き来するような付き合いは、できれば避けたいと考えるママにとって、「LINEは厄介なものなのかもしれません。一度つながってしまうと、ママ友を避けることができないので、ママ友との距離感を保つのが難しくなったと思う」という。

 情操教育の一環として、3歳になると子どもに習い事を始める家庭が増える。幼稚園や小学校が夏休みの時期は、お稽古ごとの体験レッスンなども盛んに行われているそうだ。8歳と4歳になる女児を育児中の茜さん(仮名)は、「子どものお稽古ごとの送迎が面倒なんです……」と語った。

 娘2人にHIPHOPダンスを習わせるために、自転車で20分ほどかかるダンススタジオまで送り迎えをしているという茜さん。入会のきっかけは、同じ幼稚園に通っている下の子のママ友Bさんと一緒に体験レッスンを受けたことだったという。

「最初は入会するつもりはなかったのですが、今なら会費が半額になるとか、入会金無料だとか言って薦められたんです。迷っていたら、Bさんから『送迎が面倒だったら、私と茜さんが交互で行けばいいじゃない?』と提案されました」

 しかし、Bさんは最初こそ、茜さんの子も一緒に送迎をしてくれていたそうだが、「次第に『茜さんところの上のお姉ちゃんはもう小学生だから、送迎は必要ないよね』と一方的にLINEしてきて……喧嘩になるのも嫌なので飲みこみましたが、私は心配なのでBさんの子どもも一緒に送り迎えをしていますよ」と不満げに語った。結局、Bさんがスタジオまで迎えに来ないため、茜さんの家でBさんの子どもを預かることもたびたびあるそうだ。

 ママ友同士の子どもの預かりというと、「前もって予定した日に、準備をしたうえで、半日以上預けること」をイメージする人も多いだろうが、最近はLINEの普及によって、送迎などのついでに、急遽そのまま数時間子どもを見てもらうケースが主流だという。預ける側にとってはありがたいだろうが、前出の亜希子さんも言っていたように、預かる側はLINEで簡単に依頼されると違和感を抱くようだ。しかもそのお礼を「ありがとう」のスタンプで済まされたとしたら、ママ友からの感謝の気持ちも感じられないだろう。何事も持ちつ持たれつ、誰かだけに負担がかかるのではなく、ママ友同士が意識し合って「助け合える関係」を築くことが大事なのかもしれない。
(池守りぜね)

「ママ友ランチ会」でドン引き!? 子どもの年齢偽りドリンクバー代をケチるママに困惑……

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 ママ友間では、「ランチ会」なるものがよく開催されているという。昼食を食べながら、育児の悩みや夫への愚痴などを語らう場となっているというが、その際LINEは、複数のママ友たちと予定を合わせるための最適なツールなのだそうだ。

 都内で生後7カ月になる女児を自宅育児中の慶子さん(仮名)は、現在、専業主婦。そのため、ママ友ランチ会が唯一の社交場だと語る。子どもを同じ保育園や幼稚園に通わせているママ同士が友達になるケースが一般的だが、最近では月齢が低い頃から外出をするママも増えたため、出会い方も多様だ。

「ずっと派遣社員として働いていたのですが、35歳になったとき、妊活のために仕事を辞めました。結果的に、すぐ自然妊娠でき、都内の有名な産院で出産。地方にいる母と仲が良くないのもあって、里帰り出産は視野にありませんでしたね。その産院では、同じ週に出産したママさんたちと“お祝い膳”と呼ばれる豪勢な料理を最後に食べるんですが、その時に、LINEを交換したママや、産院主催のベビーマッサージで知り合った月齢が近いママと友達になり、ランチをしています」

 慶子さんは、ママ友と1カ月に1度くらいのペースで、ランチ会をしたり、赤ちゃん向けのイベントに出掛けたりしているという。

「ママ友ランチでは、離乳食の進み具合や、予防接種のスケジュールなどを共有し合っています。育児雑誌だけでは得られない情報が入ってくるので、例えば成長具合について『うちの子だけではないんだ』とほっとできることも。あと、ママ友ランチでは、キッズカフェを利用しているのですが、暑すぎて外遊びができない子どもを思いっきりボールプールで遊ばせられ、かつ私もママ友と話せるので、だいぶ気分転換できますね」

 しかし、ママ友付き合いの中で、新たなる悩みが生まれたそうだ。「うちの産院は出産費用が高額なため、比較的高齢出産のママが多かったんです。仲良くなったママさんは、みんな正社員で、それなりの役職に就いて働いているワーママで、今は保活の話題で盛り上がっています」と、慶子さんはやや落ち込んだ口調で語る。

「キッズカフェで撮った写真をLINEで交換したり、今は交流が続いているのですが、グループのママさんが『もうすぐ保活で忙しくなるから、暫くランチは無理かな』って連絡がきて、さみしくなりました。私は専業主婦なので、子どもが幼稚園に入園するまで自宅育児予定なんです。LINEのグループで、1人だけ話についていけなくなる日も近いのかもって。このままみんなが保育園に入園すると、ママ友が減ってしまうのではないのかと、心配になっています……」

 関東近県で3歳になる男児を育児中の由紀子さん(仮名)は、幼稚園のママたちとのランチ会に気を使うと語った。彼女の息子が通っている幼稚園は、制服もスモックと帽子だけで、近隣でも費用が安い方の庶民的な幼稚園だという。

「近隣に高層マンションが建ったため、『都内は無理でも郊外なら』という理由で、こちらに引っ越してきたファミリーが増えています。保護者会の後は、決まってファミレスで子連れのランチ会が開かれるのですが、その際、引っ越してきた組のママとの間に、壁を感じることがあるんです」。

 由紀子さんの属するママ友グループは、ランチ会をする際、事前に「〇〇に食べに行きませんか?」といった提案をLINEのグループチャットで行うという。

「最近引っ越してきたあるママ友がグループチャットに、『あの店はサービスが良くない』『ここら辺のママたちを味方につけないと、生き残っていけない』というような上から目線の書き込みをしていて驚きました。地元のことをよく知らないのに……」

 それ以来、そのママ友から不満が出ないように、サービスが一律なファミレスでランチ会を行うようになったそう。

「そのママ友の子どもは、私の息子のクラスメイトで、現在3歳なんですが、この前一緒にファミレスに行った際、店員さんに『3歳からはドリンクバーが有料』と伝えられると『うちの子は2歳です』と言おうとしていて、引いてしまいました。結局、子どもの方がそれを遮って『3歳です』と店員さんに伝えたものの、後からママに怒られていたんです。その姿を見ていたら、付き合いを考え直したいなと思いましたよ。『そんな節約の仕方をするなら、無理してタワマンを買わなくてもいいのに』とも……」

 しかし、子ども同士の付き合いがある限り、園ママとの関係は切れないという。「そのママを抜きにした新しいグループチャットを作るのも気が引けますし、バレたら面倒ですしね」と由紀子さんはため息をついていた。

 平日の昼間でも、高級住宅街と呼ばれる地域にあるカフェや、ホテルのビュッフェ、都内にある人気パンケーキの店などには、入口にずらっと海外製のベビーカーが並び、賑わいを見せている。2歳になる男児と、1歳になる女児を育児中の美穂さん(仮名)は、「休職中で暇を持て余しているので、昔の職場のママたちとランチをしている」と語った。

 美穂さんが以前勤めていた企業は、大手IT企業。夫が取締役などになっている同僚もいるため、ランチ価格が数千円するのが悩みという。

「前職は忙しくて辞めたのですが、社員寮に入っていたこともあり、同僚とはとても仲が良く、付き合いが続いているんです。今の会社の人には会いづらくって……というのも、うちの子たちは年子なので、育児休暇を延長している手前、気が引けるというか……。それで、前の会社のママたちと会っているんですが、昼から子連れでオーシャンビューのホテルビュッフェを食べに行ったりしているので、夫から『ママ会なのに贅沢しすぎ』とあきれられています」

 彼女は「LINEで『次のランチ会はここにしよう』と店を提案されると、『高いな……』と思いつつも、『もう少し安いところはどう?』なんて言えなくて。でも、たまに都心の方にオシャレして出かけないと、育児だけだと取り残された感じがするので不安になるんです。だから彼女たちとの付き合いは辞めるつもりはないですね」という。

 傍から見るとわからないが、参加するママ一人ひとりの心情はそれぞれのようだ。ストレスを溜めずに参加できる会になるよう、グループとの距離感の持ち方を見つめ直すことも大切なのかもしれない。
(池守りぜね)

地域の夏祭りに疲弊するママ……「女は手伝って当たり前」の前時代的な空気に愚痴爆発!?

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。


 梅雨が明け、いよいよ夏到来。子どもを持つ親は、幼稚園や小学校が夏休みに入り、家に子どもがいる状況だけに、いつも以上に体力を奪われ、疲弊してしまっているかもしれない。10月の増税を見据えて、遠出へのレジャーも控える傾向にある中、身近な催しとして盛んなのが、地域や父母会主催の夏祭り。単身世帯や、地域とのかかわりを持たない生活をしている者にとっては、どのようにその情報がやりとりされているのか疑問に思うかもしれない。今回は、ママ友のLINEグループチャットで情報交換されている夏祭りについて、取り上げたい。

 愛理さん(仮名)は、増税前に中古の戸建てを購入し、都内から関東のベッドタウンに引っ越した。2歳になる男児は、6月から転居先の保育園に転園した。

「すでにママ友グループが出来上がっている中に転園したので、知り合いもなかなかできず、情報が全然入ってきませんでした。この前、保育園に息子を迎えに行ったとき、子どもたちが みんな、浴衣に着替えていたんです。聞いてみたら、近所の公園で大規模な夏祭りがあるらしく、LINEのグループチャットで情報共有をして、仲の良いママたちのグループで出かけるようでした」

 愛理さんが以前住んでいた都心では、あまり地域行事が盛んではなかった。そのために、地域のイベントや夏祭りなどの情報も入ってこなかったという。「みんな夏祭りの情報をどこで知っているのかと疑問だったのですが、商店街などに貼ってある手作りポスターや、小学生の子どもがいる先輩ママなどから情報を得ているらしくって。ものすごくアナログですよね 」と語った。

「息子の同級生のママに『私もグループに加えてもらっていいですか?』と言って仲間に入れてもらいました。 チャットを見て知ったのですが、夏祭り情報の掲示や小学校で配布されたちらしを撮影した画像を、みんなで共有していたんですよ。なんだか二度手間に思えて、もっと簡単な方法でみんなに情報が行き渡る方法はないのかなって感じましたね……」

 幼稚園などで行われる夏祭りや盆踊りは、まだ入園前の子どもを持つ親たちが、園の雰囲気を観察しに行くものでもあるようだ。2歳になる女児を育児中の晴美さん(仮名)は、地域センターが主催するベビーマッサージやママ向けのヨガ教室で知り合ったママたちとのグループチャットで、幼稚園の夏祭り情報を共有しているという。

「妊娠を機に引っ越したために、地元のママ友がいなかったんです。初めての育児で不安が多くて、地域センターの未就学児が集まる時間に顔を出して、ママ友を作る努力をしました。その甲斐あって、幼稚園の夏祭りがいつあるのかとか、入学予定の小学校の盆踊りの情報とか入ってくるようになりましたね」

 地域で人気の幼稚園は、未就学児のママたちの園内見学も兼ねているため、来客数も多い。夏祭り自体が人気イベントとなっているそうだ。

「幼稚園の夏祭りなんて、全然期待していなかったのですが、地元の和菓子店のスイーツや、わたがし、焼きそばなどを売っているような地域ぐるみの盛大なものもあれば、一方で売店が出ていないこじんまりしたもの もあって。行ってみてよかったですね。でも、実際に自分が保護者の立場になると、暑い中、調理を行わなければならないとか、面倒だなって感じました……」

 子どもを持つ保護者にとって、夏祭りは、ただ祭りを楽しむだけではなく、運営側の人数や規模などもチェックするもののようだ。グループチャットでも、「どこどこの園の祭りはバザーがある」など、ネットでは見つけることができないようなリアルな話題で盛り上がるという。

「こういう情報って、去年はだいたい○日だったからという事前情報を元に、街の掲示板をチェックしたり、 ママ友に聞いてみたり。自分で探す能力がないとダメなんですよね」

 夏祭りや地域行事は、近隣との交流が深まるなどの利点もあるが、運営側に立つといいことばかりではないという。都心に住む優香さん(仮名)は、父母会主催の夏祭りで当番をしたときに抱いた不満を、グループチャットで吐きだしているという。

「夫の実家を2世帯にリフォームして、同居しています。保育園までは地域とのつながりも薄くてよかったのですが、小学校に入学すると、地域の父母会が運営する夏祭りのスタッフに私も駆り出されることになりました。というのも、義理の両親が地元で地域活動に参加しているのもあって、 手伝わなくてはいけない雰囲気なんですよ。ワーママでマンション住まいのママ友は『忙しいので無理です』の一言で、行事に参加しておらず、羨ましく感じますね」

 優香さんのグループチャットは、地元出身の夫と結婚して、姑が近所に住んでいたり、同居をしているママと少人数で作ったグループだという。

「『都心に一軒家を買えていいね 』ってママ友から言われたりもするのですが、賃貸で自由にできている方がいいなって思ったりもします。私がいる地域は下町なので、父母会主催の盆踊りや、夏祭り以外にも祭りがあって、準備が大変なんです。スタッフの飲み物なども準備されていない中、お客さんにかき氷を作ったり、軽食を配ったり。女性は手伝って当たり前という文化がまだ残っていたりするので、同じ境遇のママ友と『昨日はお疲れ様。やっと終わったね 』とねぎらい合っています」

 子どもを持つとどうしても地域とのかかわりは避けては通れない。しかし、情報の伝達方法から始まり、行事の運営方法などに不満を持つ保護者は少なくないようだ 。共働きが増えた現代、子どものいる家庭が、こうした 仕組みを検討する必要が出てきているように思った。
(池守りぜね)

ママ友LINEグループの「習い事」情報合戦……「有名バレエ教室に通わせるママ」にモヤモヤも

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 今年5月に総務省から発表された調査によると、14歳以下の子どものうち、およそ10人に1人は東京在住という結果が報告された。その影響なのか、都心部では人気の習い事はキャンセル待ちの状態だという。習い事を通じて、保育園や幼稚園では身に付かないような情操教育を受けさせたいという思いが強い親は多く、特に低年齢の子どもを持つママたちのグループチャットでは、大型連休が落ち着いた6月になると、「初めての習い事は何にする?」という話題で盛り上がるそうだ。

 しかし、都内にある幼稚園に3歳の女児を通わせている幸子さん(仮名)は、ママ友と習い事の話題になると気まずさを感じているという。

「ママ友に、何を習っているのかリサーチしたのですが、人気なのは水泳やピアノといった早期教育した方がよいといわれている習い事。でも、少子化のせいなのか、探してみると意外と幼児向けの教室って少ないんですよね。大手のスイミングスクールに見学に行ったものの、ベビースイミングから習っている子どもが優先されるので、キャンセル待ちになってしまいました。少し遠い駅にあるスイミングスクールは空きがあったんですが、雨の日も子どもを自転車に乗せて連れて行かなくてはいけないと考えると、憂鬱になって見送ってしまって……。ピアノやリトミックの教室も定員が決まっているので、園児が通える時間帯は体験レッスンの予約を取るのも一苦労でした」

 幸子さんは「LINEのチャットで、土曜日にランチに行こうと誘っても『今日はピアノのお稽古なんだ』という返信が来ると、『うちも早く何か通わせなければ……』って気持ちになります」と困惑した表情で語った。

 ネット上に情報が氾濫している現代。子どもを習い事に通わせる前から、ネットなどで情報を集めているママたちは多く、おのずと「あそこのスクールの先生の教え方はヘタ」「年配の先生が厳しすぎて、水も自由に飲めない」といった話が、ママたちのグループチャットで飛び交っているそうだ。特に、スイミングスクールやピアノ、ダンスなど人気の習い事に関しては、「誰ちゃんのお姉ちゃんが通っている」などの情報共有も激しいという。

 そんな中、5歳になる女児にバレエを習わせている香織さん(仮名)は、「情報交換の中でマウンティングされているような気になった」と漏らす。

「うちの近所にあるスタジオは、幼児と小学生が合同クラスのため、娘がレッスンについていけず、隣駅にあるアットホームな雰囲気の個人経営のバレエスタジオに変えました。距離があるため、幼稚園に娘を迎えに行った後、自転車で連れて行っています」

 香織さんにとって、目下悩みの種なのが、都内にある有名なスタジオでバレエを習わせているママ友だという。

「そのママ友が『そこのスタジオのレッスンはどう? 』ってLINEで聞いてくるんですが、ただ単に、自分の娘が通ってるスタジオを自慢したいがためとしか思えなくて。うちは発表会がないスタジオなのに、『今度、発表会だからレッスンが大変』というメッセをわざわざ送ってきたり、プロフ画像も発表会用の衣装を着けた娘さんのバレエ画像で。なんだか、差をつけられたような気分になっています……」

 習い事は、小学校にあがると本格化していく。バレエ教室などは、趣味を目的にしたものからコンクールへの出場を目指すような本格的なものまで幅広い。なかには、小学校入学とともにレベルの高いバレエ教室に入会させるために、幼稚園・保育園の頃から、基礎を学ぶための教室と発表会などで応用力を鍛える教室両方に通わせる親もいるそうだ。ママ友は基礎を学ぶ教室を探すために、情報収集をしていたのかもしれないと香織さんは言うが、何ともモヤモヤする出来事となったようだ。

 まだ子どもが幼い場合、親子一緒に習い事に参加するというケースもあるが、2歳になる男児を育てる真奈美さん(仮名)は、「スイミングの親子教室が原因で、夫婦仲が悪くなりそうだ」と語る。

 真奈美さんは、息子が2歳になってすぐ、スイミングスクールに通わせ始めた。2歳だとまだ子どもだけのクラスがないため、親子教室に入会することになったという。

「息子が通っている保育園にはプールがなく、園庭で水浴びをするだけなので、水に顔をつけると泣いてしまうんです。これでは小学校に入学したら、泳げなくて困るだろうと心配になり、2歳になると親子教室に入会させたのですが、夫と毎週のレッスンにどちらが参加するかで揉めるように。土曜になると、夫は『面倒くさい』『お前が行けよ』と言って、不機嫌になるようになりました……」

 親が一緒にレッスンを受けなくてもよいクラスに入れるのは、3歳から。真奈美さんの夫は、一度スクールを辞め、3歳からの再入会を希望したというが、土曜日の時間帯の幼児クラスはキャンセル待ちになるほど人気なので、真奈美さんは「今辞めてしまうのはもったいない」と感じたそうだ。そこで「3歳になったとき、優先して希望のクラスに入るためにも、今から入会しておく必要がある」と伝えたところ、夫に「毎週も泳ぐ必要はない。小学校に入ってからでもいいだろう」と反論され、言い合いになったという。

「この愚痴をママ友のチャットグループに投稿したら、『男ってそういうの、わかってないよね』と、共感してもらえたのでよかったです。“習い事の愚痴”といったピンポイントな話題を共有できるママ友はありがたいですね」

 子どもが寝静まった深夜。ママたちはチャットグループに、ドラマの感想や保育園での配布物の確認などを送り合う中、時折「実はこんなことがあって……」というモヤモヤを報告し合うという。ママ友との付き合いが面倒くさいという人も少なくないが、同じような経験をしたことがあるママ友だからこそ共有できる話もあるということなのかもしれない。
(池守りぜね)