ママ友LINEグループでハブられた!? 難関大卒の母、「娘がグズ」という愚痴で毒親認定に「ショックでした」

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 既婚者の女性同士が集まって、夫の愚痴を語り合う光景をよく見かける。同じ妻という立場だけに、お互いに共感し合える部分が多いのだろう。一方で、前回、ママ友間の「子ども自慢」に関して取り上げたが、親同士が自分の子どもについて愚痴ることはあるのだろうか。ママ友のグループチャットを覗いてみよう。

「割り算もできないの……」自虐を装いながら先取り学習を自慢するママ

 都内にある小学校に8歳になる男児を通わせている早苗さん(仮名)は、約2カ月に及ぶ休校期間が明け、ママ友とのグループチャットでは、小学校生活での話題が飛び交うようになったという。

「子どもの宿題を親が見ているかどうか、また授業に必要なものの準備などについて、メッセージのやりとりをしています。特に休校の影響で、学習内容についての話題が多くなった気がします。うちの子は今年、小学校3年生なのですが、せっかく覚えた九九も、お休みの間に忘れてしまったようで、たまに間違えることがあるんです。でもまだ小3だしと、のんびり構えていました」

しかし、休校期間が明けた今、家庭ごとに学習差が出ている事実に気付いたという早苗さん。

「休校期間中に勉強を進めていた家庭もあるようです。ママ友が『うちは〇〇までできるようになったよ』と、グループチャットで話していて、内心焦ってしまいましたよ……。なかでも、息子と仲が良い男の子のママ・Mさんの話にはヒヤッとさせられました。Mさんは、『うちの子、3ケタのかけ算のひっ算が苦手で、しょっちゅう間違ってしまうの』と、グループチャットで愚痴っていたんですが、3ケタのひっ算は学校でまだ習っていないんですよ。彼女は子どもを公文に通わせたり、通信講座も受講させたりしているため、先取り学習をしているという意識がないみたいなんです」

 早苗さんは、先日Mさんから直接送られてきたメッセージの返答に困ってしまったという。

「『息子が割り算でつまずいてる』という自虐的な内容だったんですが、『それは大変だね』と同調するわけにもいかず、結局『大丈夫、うちの子はまだ掛け算も間違えちゃうの』と返信しました。Mさんは謙遜のつもりかもしれないのですが、私の息子がまだ習ってもいないことにについて、『こんな簡単なこともできないのよ』と言われるのは、ちょっとモヤっとしてしまうんです」

 一見、子どもに対する愚痴のように聞こえるエピソードも、ママ友同士では、そう捉えられないケースもあるようだ。

「Mさんは、『うちの子はできない』と言いつつ、相手から『うちはもっとできない』という話を聞くことで、安心しているようなんですよね。特に学力に差が出る算数に関しては、明らかに難しい問題を例に出して、『息子がつまづいていて困っている』とメッセージを送ってくるのです。これって逆に自慢ですよね……」

 乳幼児の子どもを持つママたちは、成長過程での不安や悩みをグループチャットで分かち合うというが、子どもの年齢が上がるにつれ、ママたちの目は、成長過程より学力に向いてしまう。学力は個人差も大きいだけに、グループチャットで語るのは配慮が必要な話題だろう。

 奈緒美さん(仮名)は、都内にある小学校に5年生になる女児を通わせている。彼女は、難関大学の理系学部を卒業しており、娘の勉強を自宅で見ているという。

「私は一人っ子で、小学校高学年から塾へ通い、受験をして私立中学に入学しました。学校でも成績は優秀なほうで、希望していた大学に進学。娘はまだ小5とはいえ、同じ頃の自分と比べると、簡単な問題を間違えるし、運動神経も良くなく、何をやらせても失敗ばかりでイライラしてしまうんです」

 奈緒美さんは、低学年の頃から親しいママ友数人と、グループチャットでなにげない会話をしている。しかし、その中のあるママから距離を置かれてしまったそうだ。

「以前、みんなでファミレスに出かけた際、私が娘の前で『この子はピアノを習わせているのに、私よりヘタ』『娘は足も遅くて、徒競走で後ろのほうだった』『本当グズで嫌になる』と愚痴ったのが、気に障ったようなんです……。相手の子どもの悪口とかは一切言っていないのに、どうしてだろうと思って、ママ友に『なにか気に障ることを言った?』と聞いてみたら、『〇〇ちゃんがかわいそう』って、娘のことを言われてしまって……」

 子どもの頃に優秀だった親は、過度に息子や娘に期待をしてしまい、つい人前で自分の子どもをけなしてしまう傾向があるのでは……奈緒美さんは、ママ友からそう忠告されたという。

「自分では単なる愚痴のつもりだったのですが、周りからは毒親のように見られていたみたいでショックでした。私からの話題はなんとなくスルーされているというか、ハブられているようなので、ママ友とのグループチャットでは、今は相づちのような返信だけするようにしています」

 関東近県にある小学校に4年生になる娘を通わせている梓さん(仮名)は、ママ友とのグループチャットで、「女の子は、自分のことは自分でできるからいいわよね」と言われるのが面倒だという。

「ちょっとやんちゃな男の子のママが、よくグループチャットに、『うちの子は、ランドセルの中からぐちゃぐちゃになったプリントが出てくるの』『脱いだものも脱ぎっぱなしで困っちゃう』というような愚痴を送ってくるんです。それに加えて『女の子はしっかりしていていいわよね』と言われるんですが、うちの娘もプリントの出し忘れはしょっちゅうだし、靴下も脱ぎ捨てたままにしたりしていたり、全然しっかりしていない(笑)。メッセージを見ていると“男の子の育児は女の子よりも大変”と言いたいんだろうなって、わかるんですが……。別のママ友と『女の子も手間がかかるよね』と言い合っていますよ」

 ママたちは子を持つ者同士、わかり合える部分も多いからこそ、仕事や家事の合間に子育ての悩みや愚痴をメッセージで送り、励まし合うことができる。しかし、程度をはき違えてしまうと、相手に不快感を与えてしまう可能性もぬぐえない。今は面と向かって話す機会が少なく、誤解が生じやすい面もあるため、子どもの愚痴に聞こえるような話題は、避けたほうが無難なのかもしれない。

ママ友LINEの“子ども自慢”にうんざり! 「かわいいでしょ」とタイムラインに写真連投、「スルーしづらい」と苦悩

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 ネットではよく、子どものいない人が、子どもの写真入り年賀状や、子どもに関するSNS投稿について、「自慢をされているようで嫌だ」と吐露するシーンを見かける。一方、ママ友付き合いの中では、ともに子持ちであることから、そういった行為は「特に気にならない」人がほとんどなのではないかと思いきや、ママ友からの過剰な「自慢」に、困惑するケースがあるようだ。

LINEのタイムラインに連投、「いいね!」が欲しいママ

 留美子さん(仮名)は、都内にある幼稚園に3歳になる女児を通わせている。同じ園のママ友Sさんが、LINEのタイムライン投稿に反応を求めてくることが気に障るそうだ。

「Sさんの娘とうちの子は仲が良いので、個人的にもLINEでメッセージのやりとりをしています。Sさんは、まだ30代になったばかりで、ママ友グループの中では一番年下なのですが、LINEを使いこなしており、よくタイムラインに写真を投稿をしているんです。休みになると、車で観光地やテーマパークに行ったとか、Sさんと仲が良いという男友達と、Sさんの夫、娘の4人で出かけたとか。そういった写真が大量にアップされています」

 LINEのタイムラインは、Twitterやインスタグラム、Facebookと比べると、利用者は少ないように思えるが「ママ友とのグループチャットで、タイムラインの投稿が話題に上がることがある」と留美子さん。

「タイムラインの投稿は非表示にできるのですが、Sさんは幼稚園の夏まつりや、子どもたちも一緒にみんなでランチに出かけた写真などもアップするんです。それがグループチャットで話題になるため、気になって見てしまいます」

 Sさんはグループチャットで「タイムラインに載せたけど、この前の休みに〇〇に出かけたんだ」とアピールしてくるそうだ。

「『みんな見てるよね』とチェックされているようで、なんだかなぁと思ってしまいます。Sさんの投稿には、同じ園に通っているママ友以外からも、いつも『いいね!』が大量についています。正直、私は『いいね!』する心理がわからないので、同じ感覚のママさんと、『Sさんの投稿って、なんであんなに「いいね!」がつくの?』と話題にしたこともあるんです。どうやらSさんは、ママ友含め、みんなの投稿に全部『いいね!』をつけているらしく、そのお返しのような感じで、みんなSさんの投稿にも『いいね!』しているのではないかと。別のママ友が『Sさんの投稿はスルーしづらい』と漏らしていましたよ……」

 子どもの写真や遊んだ記録をタイムラインにアップすることが、イコール自慢というわけではないと思うと話す留美子さんだが、Sさんの場合、「自慢ポイント」をあらかじめ誇示して、周りにそれを認めさせようとしてくるのが面倒だと、ため息を吐く。

「Sさんは、娘の画像を上げると、必ず『かわいいでしょ?』という言葉を添えるんです。それに対して『将来が楽しみだね』や『すごい美人になりそう』っていうコメントがつくんですが、私は半分お世辞だと思いますよ。なかには『Sさんと娘さん似てるね』と言う人もいて、Sさんは大喜びしているみたい。Sさんは子ども自慢を通して、自分も褒めてもらいたい、女性として見られたいという気持ちが強いのかなって感じますね」

 都内にある認可保育園に、3歳になる息子を通わせている琴美さん(仮名)は、地域の支援センターが企画したイベントで知り合った、男児のママAさんとの付き合いに疲れているという。

「Aさんとは、ベビーマッサージのイベントで出会ったんです。同じくらいの月齢の子どもを持つ、同い年のママだったので意気投合しました。その時に知り合ったママたちとは、今も定期的に集まったり、子ども食堂や図書館で会ったりと、ご近所付き合いをしています。Aさんは、料理が趣味で面倒見がよいタイプ。よく『ご飯を食べにおいでよ』って家に誘ってくれるんです」

 しかし、Aさんの言葉の端々に、「ん?」と思うことが増えたと琴美さんは言う。

「Aさん夫婦は、有名大学を出ていて、一緒に観光関連の仕事をしているらしいのですが、Aさんがふと『よい遺伝子だと、子どもも優秀になる』と言ったことがあるんです。ほかにも、Aさんとは保活の情報交換をしていて、向こうは希望通りの園に入れたのですが、『うちの子は、保育園の中でも特に良い子で、保育士さんからいつも「かわいくて一番好き」って言われるの』と、自分の子どもがいかにすごいかという発言をよく口にしています」

 そんなAさんは、ママ友のグループチャットでも、浮いてしまっているそうだ。

「グループチャットで、息をするように『うちの子のほうが上』というニュアンスの発言をするんです。子どもだけでなく自分の自慢をすることもありますよ。以前、居酒屋で子連れ飲み会を企画したとき、Aさんが参加予定だったにもかかわらず、直前で『とっても大事なプロジェクトが入ったんです』と、さも自分は仕事ができるとアピールするようなメッセージとともに、欠席の連絡がきました。自己評価が高い人は、周りも自分のことを認めて当たり前という態度なので、付き合いづらいですね」

 琴美さんとAさんの息子は、保育園は別々だが、小学校は同じ学区なので同級生になる予定だという。

「Aさんの自慢グセは、どうも無意識の様子。グループチャットには、別の小学校に進学予定のママもいるんですが、意識的にAさんとあまり関わりならないようにしているようです。私は今後も付き合いが続くので憂鬱ですよ」

 そんな琴美さんは、Aさんが以前タイムラインに投稿したある内容に、どうしても納得できなかったという。

「Aさんは『プールではしゃいでいた息子を注意した年配女性に、「うちの子は悪くない」と反論して、言い争いになった』『息子は悪くないから、言い返した。子どもを守るのが親の役目』というようなことを書いていました。以前公園で、Aさんの息子がうちの子に、水をかけてきたことがあったんですが、『それくらい大丈夫でしょ』と言われたことを思い出しましたね。プールでどんな状況だったのか、詳しくはわからないものの、Aさんの息子は、相手が嫌がっていても面白がってちょっかいを出すタイプなので、周りに迷惑をかけていたんじゃないかと。それでも、Aさんはみんなから『あなたは悪くない』という同意が欲しいんだろうなって思いました。息子自慢はまだいいですけど、このままじゃモンペ化してしまいますよ」

 ママ友内で上に立ちたいという思惑も見え隠れしている子ども自慢。適度にスルーする能力を身につけるのが、一番の対処法かもしれないが……。

ママ友からのLINEに絶句! 「我慢できずに外食しちゃった」告白に“学校再開”が怖い

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 生活様式にさまざまな変化をもたらした、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛。子どもを持つママたちは、「休園」「休校」という今までになかった事態に遭遇している。全国的に、少しずつだが新規の感染者も減ってきた中、緊急事態宣言が先に解除された県では、登園・登校数を半数にするなどして、保育園や幼稚園、学校の再開が始まっているようだ。今回は、そんな現状に苦悩するママたちの声を紹介する。

仕事が休業で、収入もゼロ! 働くために早く保育園を再開してほしい

 朋美さん(仮名)は、3歳と7歳の女児の育児をしているママ。普段は、女性向けファッションブランドの販売員をしているが、自粛要請を受けて休業中だという。

「一部の地域で自粛解除になってから、少しずつですが働いていたブランドの各店舗も営業するようになってきました。ただ、私が働く百貨店の店舗は、引き続き休業中のため、4月から仕事を休んでいます。パート社員なので、自粛期間中はほぼ無収入。保育園や学童は、事情がある場合、子どもを預けることができるのですが、保育料は日割りで、学童は1日しか預けなくても1カ月分の利用料がかかるんです。時間給で働いているため、他店舗のスタッフとしてシフトを入れてもらったとしても、保育料で赤字になってしまいます」

 このように、自粛期間中は、通常よりも保育料が高くつき、保育園を利用しづらくなるケースがあるという。代わりの預け先も見つからないため、働くことができず、結局、子どもと一緒に自宅にいることを強いられる面もあるようだ。

 朋美さんは「緊急事態宣言が解除になり、保育園や小学校が再開した場合、子どもを通わせるかどうかは、ママたちのLINEグループチャットでもよく話題になります。私は正直、早く通わせたいのですが、ほかのママは『まだ終息したわけではないから不安……』と口々に漏らすので、チャットでは本心を言いづらいんです」と苦しい胸中を打ち明けた。

 小さな子どもがいるため、極力外出しないよう、食料も買い溜めし、徹底的に自粛しているという朋美さん。会社員の夫が、週に2回ほど通勤するため、その日は子どもと自分だけで1日中過ごすというが「つらい」という。

「女の子が2人とはいえ、外に出られないと家の中ではしゃぐので、ゆっくりできないんです。そんな時は、私が働きたくても働けない事情を知っている親しいママ友とLINEのテレビ電話で話します。『早く保育園も小学校が始まってほしいね……』と言えることが、今の息抜きですね」

 いまだ、関東圏では登園・登校再開日が見えない日々が続いている。その対策として、夏休みの短縮や、秋入学という対応策も取りざたされるが、どのようになるかははっきりとはしていない。

「このまま子どもたちの休みが続くと、私が働けず、家計がさらに厳しいので、早く仕事に戻りたいです。子どもといると、ずっと『遊んで』とせがまれたり、育児モードでいないといけないため、グループチャットでもしきりに『保育園や学童があるのは、ありがたかったよね』とママたちと言っています。保育士さんへの感謝が深まりましたね……」

 子どもと同じ部屋で長い時間を過ごすことを強いられる外出自粛。ママたちの精神的な負担も大きいようだ。

 都内にある小学校に息子が今年入学したばかりだという美穂子さん(仮名)。昼間は、タクシー会社の事務職として働いていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で利用客が減ったのを機に、退職したそうだ。

「退職した理由は、息子が喘息持ちなので、外で働くのを避けたかったからというのもあります。日本で、新型コロナウイルスが騒がれ始めたのは2月のことでしたが、もともとこの時期は、人一倍、風邪やインフルエンザにも気を付けていました。息子が通っていた保育園は、当時あまり新型コロナウイルスについて気にしていない様子で、3月に入っても、マスクをしていない子が多かった。子ども同士の接触を避けるために、その頃から週に2〜3回ほどの間引き登園をさせていました」

 自粛期間中、ママ友とのグループチャットでは、「どこまで感染予防をしているか」という話題がよく上がるという。

「私は、スーパーで買ってきたものも、全て除菌ティッシュなどで一度拭いています。夫にも、仕事から帰ってきたらすぐシャワーを浴びてもらっているんです。この話を一度、グループチャットでしたら、『気にしすぎじゃない?』と、あるママ友から言われてしまい、それ以降は発言しづらくなりました。ここずっと、『息子に遊具を触らせたくない』という理由で、公園にもつれて行っていないんですが、ママ友から『今日、公園で〇〇ちゃんと会ったよ』というメッセージが来ると、返信に困ってしまいますね。とりあえず『そうなんだ』と相づちだけ返していますけど」

 このように、感染予防をどこまでするかは、各家庭によってかなり温度差があるようだ。

「ママ友とのグループチャットで、人混みができている商店街に出かけたり、『我慢できず外食をしちゃった』という話をしているママがいたんです。そういうママたちは、『子どもたちが会いたがっているので、学校を再開してほしい』と言っています。私としても、息子を学校に通わせたいですが、ほかの家庭がどのような生活をしているのかわからないので、接触させるのに不安があるのです……」

 美穂子さんは、学校がいつ本格的に再開するのかが悩みだという。

「休校中に、数日、登校日があったんですが、学校側は『親の判断で休ませてもいい』『欠席扱いにしない』と言うんです。正直、こちら側に判断を委ねられても困ってしまいますよ。入学式の次の日の登校日は、私だけが登校し、休校期間のプリントをもらいに行きました。この前の登校日は、息子を連れていくか迷ったのですが、通学路で、ほかの児童とは一緒にならない時差登校を行うというので、私と息子とで登校しました。実際に教室の中を見ると、机同士の距離も近く、密も避けられない。保育園と違って、小学校は学習の場なので、そう休ませるわけにも行かないのですが、今後、本格的に再開されたとき、どうすべきか迷います」

 今回の休園・休校措置に関しては、明確な終了期間が提示されていないため、親たちの不安も甚大と言える。中でも登園・登校再開については、親同士でも意見が分かれ、正解が見えないだけに、デリケートな話題になっているようだ。

ママ友LINEで「旦那さんの給与事情」を聞いて愕然……裕福な専業主婦ママの会話は「相づちすら疲れる」

 今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛期間の延長が決定し、現在外部とのコミュニケーションは、LINEなどを使ったオンラインが主流となっている。子どもを持つママたちの間では、Zoomを使ったオンライン井戸端会議の利用も広がる中、これまで表沙汰にならなかった「夫」や「経済事情」などが垣間見える状況になっているようだ。今回はまず、ママ友に知られたくない家庭の事情がバレてしまったという悩めるママの声を紹介する。

保育園の散歩ルートが家の前! 家バレから夫の職業まで詮索される

 真央さん(仮名・32歳)は、都内にある認証保育園に4歳になる女児を通わせている。保育園にはビルのワンフロアに0〜5歳児が預けられているため園庭がなく、天気の良い日は外散歩が定番となっているそうだ。

「狭い園内より、公園などに連れて行ってもらえるのはありがたいのですが、外散歩のルートが、どうも家の前を通るらしいのです。4歳になると、もう自分の家がどこにあるかわかるので、家の前を通るたびに、娘が『ここは私の家だよ』と言っていたようで、ママ友たちの間で、“家バレ”してしまいました」

 真央さんの夫は、法人向けの会計士。一般的に高給取りと言われる職業だ。

「今住んでいる一軒家には、ちょうど1年前に引っ越してきて、今の保育園に転園しました。この地域は、いわゆる高級住宅地ではなく、周りはマンションや団地のような集合住宅が多いので一軒家は珍しかったのか、ママ友たちがずっと売りに出されていたのを見ていたようなんです。娘と親しい子のママから、『ママ友とのグループチャットで『新しく入ってきた子、あの一軒家に引っ越してきた家族の娘さんだよ』とうわさになっていた』と教えてもらいました」

 家がわかると、おのずと生活レベルまで知られてしまうというもの。生活レベルの差は、ママ友との間に壁を生む可能性もあるため、住処を知られたくないというママは少なくないようだ。

「保育園のほうも、散歩ルートを変えてくれればいいのにと思いました。さらに、敷地内に車も停めているので、車種もばれてしまって。去年、忘年会をした時に、『旦那さんは何をしているの?』と聞いてくるママがいて戸惑いましたよ……」

 保育園で出会ったママとは、夫の職業だけでなく、自分の年齢やそれまでの職歴などの話はしたくないと、真央さんは言う。

「この前、Zoomを使ったオンライン井戸端会議をしたのですが、リモートワーク中の夫が一瞬画面に映りこんだのです。すると一番年上のママ友が『旦那さん、見せてよ』って言ってきて断り切れず……。この時は、職業だけでなく、どうやって出会ったかまで聞かれました。あとで、特に仲の良いママ友から『〇〇さんは詮索好きだから、大変だったね』と心配のメッセージも来ましたね。夫の職業を隠しているつもりはなかったのですが、自分から言うのも自慢と思われたら嫌だし。難しいですね」

 真央さんいわく、ママ友グループ内では、プライベートの話題には触れないという暗黙のルールがあると思っていたとのこと。しかし、中にはそうは思っていないママもいることを知ったと語る。今は、在宅時間が長いため、夫のことも話題に上がりやすいといい、ママの中には、「自分から夫の職業を言うか、聞かれたら言うか、それとも頑に明かさないか」が、新たな悩みだという人もいるのかもしれない。

 都下にある幼稚園に、5歳になる息子を通わせている由香里さん(仮名)。彼女は、昨年秋に女児を出産し、週2程度働いていたパートも育児休暇中だ。由香里さんの夫はフリーランスで、書籍や雑誌の特集などの編集やライティングを行っているそうだ。しかし、新型コロナウイルスの影響により、仕事が激減したという。

「3月くらいから、取材や、イベントへのゲスト出演などの仕事でキャンセルが相次ぎました。その時はまだ『そのうちなんとかなる』と楽観視していたのですが、緊急事態宣言で予定が白紙になってしまったんです」

 由香里さんの息子が通う幼稚園は、英会話やリトミックなど、情操教育に力を入れている。周りのママたちは裕福な家庭の専業主婦が多く、新型コロナウイルス感染拡大で、経済的に影響を受けていないようだという。

「ママ友とのグループチャットでは、休園している幼稚園がいつから再開されるかという話題や、子どもにどんなDVDを見せているといった内容で盛り上がっています。正直、そんな話題、どうでもよいのですが……。ただずっと家にいると息子も退屈しているので、たまにLINEのテレビ電話で、親しい子とだけ話しています」

 自粛期間中は、グループチャットの話題も身の回りのことになりがちだという。

「これまでは、夏まつりや運動会などの準備についてや『夏服をいつから着させるか』というような情報交換をする場所だったんです。でも今は、自粛期間中に、どう過ごしているかという話題が主流。Nintendo Switchのゲーム『あつまれ どうぶつの森』をみんなで一緒にやろうという話とか、ネットで名産品をお取り寄せした話とか。うちはゲーム機もないし、お取り寄せはおろかお店でのテイクアウトも控えてるので、チャットもほぼ相づちだけです」

 由香里さんは、困惑した表情を見せながら続ける。

「夫の仕事は先行きが不安で、貸付か給付金を申し込もうと思っています。そんな中、あるママがグループチャットで『四六時中、夫が家にいて息が詰まる』と言い出して。出社禁止、かつリモートワークでは行えない仕事なので、家で旦那さんがずっとダラダラしているそうなんです。親しいママだったので、思わず直接『給与は支払われるの?』と聞いてしまったのですが、会社員のため給与は当然支払われるらしく……。他人を羨ましがっても仕方ないですが、今まで通りの生活を送れているママたちと話すのが苦しくって、最近ではグループチャットで相づちすることさえ疲れてきました」

 このように、コロナ禍では、思いがけず、各家庭の生活が露呈してしまうケースもあるようだ。緊急事態宣言が続く限り、ママたちの苦悩もまた続いてしまうのかもしれない。

ママ友LINEグループ、どう返信すれば? 「真偽不明の情報」と「警告」を送ってくるママに困惑

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 感染拡大が続く新型コロナウィルス。ついに緊急事態宣言が発令され、外出自粛など日常生活にも変化がもたらされた。育児中のママたちにとっては、二転三転する政府からの情報や、学校の再開などをめぐって気が休まらない状況だという。そんな中、ママたちの間では信ぴょう性が不確かな情報に、翻弄される人もいるようだ。

「食料備蓄していますか?」ママ友からの「警告LINE」に困惑

 4歳になる娘を育児中の志穂さん(仮名)は、同じ園に通っている仲の良いママ友とのグループチャットに参加しているというが、あるママからのメッセージが重いと感じているそうだ。

「そこでは新型コロナウィルスの影響で、臨時休園している幼稚園の登園日や、保護者会の日程などの情報交換していました。どのママもみんな不安だったので、『グループチャットがあってよかったね』という話題で盛り上がっていたんですが、あるママは、感染予防策をみんなに共有したがるんです」

 今、ネットやSNS上ではあらゆる感染予防策などが提示されている。しかし、なかには信ぴょう性に欠けるものもあるので、「むやみに共有するのはよくないと思うんです」と志穂さんは語る。

「そのママさんは、常に除菌ジェルを持ち歩いていたり、新型コロナウィルスがはやりだした頃から、間引き登園をしたりと、感染しない努力をしていました。しかし、同じ園には子どもにマスクを着用させていないママや、部屋に入室の際に手を洗わなかったり、消毒スプレーを使わないママもいたため、『アルコール消毒をしないと菌は死滅しない』と、グループチャットでも注意換気をしてきたんです」

 新型コロナウィルスへの不安から、さまざまな情報を周知しようとするママは珍しくないという。加えて、志穂さんのママ友は、メッセージの語気が強いため、「困惑してしまう」そうだ。

「幼稚園の休園が続いて、不安だったのもあると思うのですが、緊急事態宣言が出される前くらいから、だんだんと『食料備蓄していますか?』『アルコールスプレーはもう手に入らないので、今のうちに亜次亜塩素水を買っておかなきゃダメ』というような情報を次々と送ってくるようになったんです。ネットなどで見た情報や、知り合いの医療従事者から聞いた情報を送ってくれているようでした。みんな小さな子どもがいるので、心配してくれているのはわかるのですが、『このままでは呼吸器が足りなくなって、医療破壊が起きそう』というような、不安を煽るメッセージもあり、返信に困っています……」

 新型コロナウィルス感染症の発症数がまだ少ない県に住んでいる優佳さん(仮名)。4月から、小学校に入学する息子がいるため、ここ最近は、入学式や休校情報などの情報交換をすべく、同じ学校のママ友とのグループチャットに張り付いていたという。

「うちの県は、まだ発症数は少ないですが、近隣の市で少しずつ出てきたようなので不安が消えません……。感染者が出るたびに、学校の対応が変わるので、グループチャットでの情報交換が欠かせませんでした」

 公立学校の入学式や始業式、休校に関しては、地域によって対応が異なるため、地元に根付いた情報が大事だという。

「先日、小3の子どもを持つママが、学校からのメールをグループチャットで共有してくれたので助かりました。本来なら、新1年生の児童を持つママたちにも、なんらかの形でスムーズに情報が伝わるようにすべきでは……と感じましたね。でも、もう今の段階になると、基本的には、自分から学校のホームページなどをこまめにチェックして、情報を得るしかなくなっています。例えば、あるママが親切心で、保護者会などの情報を教えてくれても、実際はすでに中止が決定していたり……そういうことが起こっているんです。グループチャットだと、すぐに情報が共有できるのですが、それがいつのものなのか、正しいのかどうか、その見極めがだんだん難しくなっています」

 現状、子どもを登校させることに不安が残るという優佳さんは、「ママ友たちと『たとえ休校措置がとられていなくても、自主的に休ませようか』と話したりしています。正直うちの県にも緊急事態宣言を発令してほしいと思ってしまいますね……」

 まだまだ終わりが見えないウイルスの脅威。ママたちは、グループチャットでお互いの不安や心配事を共有しながら、この未曾有の事態に立ち向かっているようだ。

ママ友が突然LINEグループから退会! 仲良しだったのに、卒園式後に関係を切られ呆然

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 親たちにとって、春は子どもの卒園や卒業、新入学、新学期など、節目の季節と言える。新たなママ友付き合いをスタートする人も多いが、「LINE」をめぐって憂うつな気分になっている人もいるようだ。

私は「初めてできたママ友」? 執拗なLINEにうんざり

 志穂さん(仮名)は、今年の春から、都内にある幼稚園に3歳になる女児を入園させる予定だという。しかし、入園前の交流行事で知り合ったママ友との付き合いが憂うつだと語る。

「幼稚園自体の合否は11月頃にわかるんです。その後、入園が決まった児童には、在園児が行う発表会や、餅つきなどのイベントの連絡が来ので、入園する4月までに、毎月1~2回のペースで園に通っています。そこで、たまたま声をかけてくれたSさんと交流を持つようになったのですが、ちょっとしつこいので困っているんですよ」

 近年、幼稚園では、満2歳児から入園が可能な「プレ幼稚園」を設置するところが増えている。「プレ幼稚園」から子どもを通わせているママたちは、すでに仲良しグループを形成しており、志穂さんは、なかなかその輪に入りづらいのだという。

「うちの子は人見知りが強く、私の姿が見えないだけですぐ泣いてしまうんです。以前、園で『自由遊びの日』が設けられ、娘を連れて行ったのですが、プレ幼稚園に通っている子たちの集団に入っていけず、また泣く始末……。一方私は、園庭で立ち話をしているプレ幼稚園組のママたちと仲良くなろうと意気込んでいたのですが、挨拶こそしたものの、娘が泣きやまないのもあって、会話に加われずにいました」

 子ども同士が仲良くなると、おのずとママたちの会話に加わりやすい。しかし、泣きやまない子どもや、人見知りの強い子どもを持つママは、なかなかそれができず、「場の空気を悪くしてはいけない」と、その場をすぐに立ち去ってしまうこともあるらしい。

「そんなときに声をかけてくれたのが、Sさんでした。30代半ばで出産したという共通点もあり、最初は気が合ったんです。でも連絡先を交換したところ、毎日のようにLINEが来るので、返信が面倒くさくなっています……ちょっと距離感がおかしいのではないかと思うんです」

 ママ友とのLINEは、どれくらいの頻度でメッセージを送っていいのか、またどうやって終わらせたらいいかが難しいという人は少なくない。

「どうやら彼女は、ずっと自宅育児をしており、旦那さんの帰りも遅いワンオペ育児の生活を送っていたようです。Sさんにとって私は、『初めてできたママ友』だそうですよ。同じ園のママ友たちと作った連絡用グループチャットでは、次の行事の持ち物はどうするかという話題で盛り上がっていますが、そことは別に、Sさんは直接私にだけに『園長先生の話、長いよね』というような愚痴を送ってきて……。同調してもらいたいのはわかるのですが、どう返したらいいかと困ってしまいますよ。入園後、周りに対し、過剰に『私たちは仲が良いアピール』をされたりしたらどうしようとも心配になっちゃいます。私は、ほかのママ友とも付き合いたいので……」

 LINEの普及のおかげで、気軽に情報交換ができるようになり、入園や入学前のママたちの不安は軽減されたかもしれない。しかし、これから始まる数年来の付き合いを前に、うまい距離感を保てるかと、憂鬱になるママもいるようだ。

 千明さん(仮名)の娘は、昨年、近隣の小学校に入学した。同じ幼稚園に通っていた仲良しの友人たちも同じ小学校に入学したため、「不安はなかった」というが、通学路が違うことをきっかけに、ママ友関係は疎遠になったという。

「娘の通う小学校は、家が近い児童同士で一緒に登校する『班制度』がなかったんです。そのため、入学したばかりの頃は、親が付き添って登校している子もいました。うちは、別の小学校との学区のはざまに住んでいるせいか、近隣に同じ小学校に通う児童があまりいなかったため、登下校は幼稚園のお友達と一緒に行ってもらいたいと思っていました」

 保護者が毎朝子どもに付き添うとなると、負担が大きい。

「娘と仲が良かった女の子たちは、家が近く、通学路も同じなので、自発的に集団登校を行うことになったみたいです。『うちも入れてほしい』と、やんわりとグループLINEで聞いてみたのですが、うちの家を経由するとなると、小学校が指定した通学路から外れるため、『道順が違うから立ち寄れない』『大通りを渡らなければいけないし、危ないと思う』『一緒に登校は難しい……』と断られてしまいました。小学校の入学前説明会で、個別に先生に相談したものの、『通学路のコースが同じ子を探してください』と言われてしまい、それが難しいから困っているのにと頭を抱えましたよ。今も、朝は娘に付き添って登校しています」

 千明さんは、通学路問題をきっかけに、ママ友と疎遠気味だという。

「この前、ママ友とその子どもたちが簡単な花見をしたそうだと、娘から聞いたんです。子ども同士が、『日曜日に公園で花見をした』と話していたらしくて……。思わず、LINEで確認してみたところ、『朝の立ち話で急に決まって誘えなかった』と返信がきたのですが、ちょっとモヤッとした気分になりましたね」

 由香さん(仮名)は、保育園に6歳になる男児を通わせている。全体で30人ほどの小規模な園で、同じ学年は5人しかおらず、ママ同士も仲が良かったという。

「息子は、同じ歳のM君と特に仲が良かったんです。M君と息子が『遊びたい』というので、ほかの子も連れて、移動動物園に行ったり、地域の祭りに行ったりと、休みの日も会っていました」

 いつも遊びに行った後には、ママ友たちのグループLINEで、「また行きましょうね」というお礼メッセージを交わすとともに、写真を送り合っていたそう。

「M君のママは、デパートで接客業をしているらしくて、すごく明るくて社交的。こちらが誘うと、だいたい参加してくれていました。ところが、卒園式の写真を送り合い、ひとしきり盛り上がった後に、突然グループチャットからM君のママが退会していなくなってしまったんです」

 由香さんいわく、M君は別の小学校に入学する予定とのこと。「私たちとの付き合いは、保育園までって決めていたのかもしれませんね……ママ友ってそんなもんなんだなって実感しました」と悲しそうな表情で語る。

 ママ友とはどういった距離感で付き合うべきなのか――LINEという新たなツールを手にしたママの悩みは尽きない。

ママ友LINEがパニック状態!? 看護師ママに「新型肺炎」の質問殺到、「スルーできない」と困惑

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 感冒性胃腸炎やインフルエンザなど、感染力の強い病気が流行する今の季節、小さな子どもを持つママたちは、わが子にうがい手洗いを徹底させるなど、日ごろから念入りな予防対策を取っているという。今年は、新型コロナウイルスという「新型肺炎」も流行の兆しを見せ始め、ママたちの心中は穏やかではないようだ。

看護師ならわかるはず……新型肺炎について聞いてくるママたち

 関東近県の認可保育園に4歳になる男児を通わせている美樹子さん(仮名)は、地元の総合病院で看護師として働いている。園の中には、この病院に通院したことがある保護者もいるため、美樹子さんが看護師であるということを知っている人も多い。

「普段は、整形外科に所属し、緊急搬送された患者などを診ています。一般的な内科や小児科の仕事をしているわけではないのですが、それでも同じ園のママに、『予防接種を打たせたほうがいいか』という悩みから『寝つきが悪い』という相談まで、いろいろなことを聞かれるんです」

 ここ最近、新型肺炎のニュースが報道されるようになると、ママたちから普段に増して質問されるようになり、困っているという。

「この前、送りの時だけで、3人のママから『マスクはしたほうがいいのか』と聞かれました。『人ごみでは、したほうがいいです』と答えたのですが、私も専門家ではないので、一般的な回答しかできないのです……」

 美樹子さんは、「送り迎えの時の立ち話なら、『用事があるから』と話を切り上げることができるんですが、問題なのはLINEです」と、困惑した表情で語りだした。

「ここ数日、関東でも感染者が増えてきたことから、ママたちのグループチャットのやりとりが活発なんです。ちょっとしたパニック状態というか……通知が鳴りやまないので切っています。『近場の〇〇で患者が見つかったんだって』という情報とか、『どうすればいいのだろう』という心配の声とか。最終的に、グループチャットで私宛に『〇〇君のママ、どうすればいいですか?』と聞いてくるんです。グループチャットだし、無視するわけにいかず、『うがい手洗いを徹底して、よく寝るようにしてください』と、当たり障りのない内容を返信しています。みんな内心では『もっとちゃんとした医療知識が聞きたい』と思っているのではないか、不安です」

 新型肺炎にまつわるニュースで、不安を煽られている人は多い。身近に医療関係者がいたら、つい聞いてしまいたくなるのも仕方ないかもしれない。しかし、美樹子さんには負担になってしまっているようだ。

「ママ友という間柄だと、断りにくいんですよ。『同じ育児中のママなんだから、助け合うのが当たり前』という風潮を感じます。グループチャットだと、特にスルーすることができませんね」

 晴香さん(仮名)は、都下にある幼稚園に6歳になる女児を通わせている。1クラスだけの小規模保育の幼稚園のため、ママ同士の付き合いも避けられないという。

「うちはプレ幼稚園の2歳児クラスから通っていたので、延べ4年間登園します。同じように、プレ時代からの仲であるママ友3人とは特に仲良くなり、グループチャットも作っているんですよ。もうすぐ卒園のため、そのグループチャットのメンバーだけで、子ども向け体験施設に遊びに行く約束をしていました」

 最近の子どもたちは、土日に習い事をしたり、祖父母がいる実家に遊びに行ったりと、予定が入っていることも多い。

「なかなか予定が合わず、やっと3月に遊びに行くのが決まったのですが、『新型肺炎がはやっているから、中止にします』というメッセージが、ママ友のUさんから来たんです」

 晴香さんは、予定の日まで時間があるため「様子見でいいのでは」と返信したそう。

「でもUさんが、『中止にします』と決定事項のようなメッセージを送ってきたんです。思わず、別のママさんに、直接『どうする? 子どものためには行きたいよね』とメッセージを送りましたよ。そのママは、同じように『せっかくだし、行きたい』と返信をくれたのでうれしかったですが……」

 晴香さんいわく、Uさんが「うちは行かない」と辞退するのではなく、「中止にします」と暗に「危ないからみんなで行くのをやめる」と言ってきたことに困ってしまったとのこと。

「Uさんは、いつも除菌ジェルを持ち歩くなど、やや神経質なタイプ。以前、みんなでランチに行ったキッズカフェでも、店員さんの前なのに除菌シートでテーブルを拭きだしたんです。その時は、仲の良いママから、個別で『やりすぎだよね』とメッセージがきて、同じ感覚だとほっとしました」

 Uさん親子抜きで行くと、「Uさんの娘さんが、遊びに行った話で盛り上がる子どもたちの輪に入れず、かわいそう」という理由から、「今回のお出かけは見送ることになりそう」と、残念がる美樹子さん。

「新型肺炎のニュースを見て、『怖い』『危ない』『うちもかかるかも』と不安に駆られたママが、LINEのグループチャットに『みんなも気をつけて』と記事のURLを何度も何度も送ってきたり……そういうのも嫌だなって思います。それよりも、冷静に『子どもがいる家では、どのように気をつけたらよいのか』を、みんなで話したいです」

 子育て中のママたちにとって、自分や子どもが病気に罹患すると、全てのスケジュールにストップがかかる。その恐怖もあって、今回のように新型肺炎やインフルエンザが流行すると、グループチャットで過剰に注意喚起を行うなど、周りまでも巻き込む行動に走ってしまうのかもしれない。ママたちが、仕事や育児を休むことができ、ゆとりをもって過ごせるような環境作りも、早急に必要であるように思う。

ママ友LINEグループの「教えてママ」に怒り爆発! 「保護者会には来ないのに!」と不満も

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 日々子育てに奔走するママ同士は、「持ちつ持たれつの関係」とよく言われ、頻繁に頼みごとが交わされているという。その内容は、例えば、「うちの子が〇〇ちゃんの持っているおもちゃを気に入ってしまったので貸してほしい」「万札しか持ち合わせていないので、ランチの支払いを一時的に立て替えてほしい」といった具合に、何かを貸してもらうケースが多いイメージがある。しかし、今はアプリでおもちゃの中古品が廉価で手に入り、たとえ現金がなくてもキャッシュレス決済ができるようになった。そのため、「〇〇を貸してほしい」より、「〇〇をやってほしい」という頼みごとが増えているという。モノや金銭の貸し借りに比べ、トラブルに発展しにくそうにも見えるが、そうとは言い切れない現状があるようだ。

「うちの子の写真も買っといて」ママ友の頼みごとに不満爆発

 恵里佳さん(仮名・33歳)は、関東近県のベッドタウンにある幼稚園に4歳になる女児を通わせている。数年前から、駅前や工場跡地などにマンションが建設されたため、ファミリー層の新規住民が増えたという。

「職場へのアクセスが良かったので引っ越しを決めました。自分たちと同じように、結婚や出産などで移住してきた人も多いですが、駅から少し離れると古い住宅地になるので、もともとの地元の人も結構住んでいるんです。幼稚園には『親子2代で通っている』という人もいます」

 こうした「自分もこの幼稚園の卒園生」という保護者が、行事などで率先して役員を手伝う“リーダー的な立場”にいるという。

「そのうちの一人である40代のAさんも、園で会うと、小学校の学区情報や夏祭りの情報などを共有してくれて、ほかのママより年上ということもあり、みんなのリーダー的存在になっています。でも、ちょっと困ったことがあって……Aさんって、スマホやパソコンを使うのが苦手みたいなんです。親しいママ友とのグループチャットで、『AさんはLINEで連絡が取りづらい』『スマホやパソコンを使う頼まれごとをされて困っている』と話題になったんです」

 その頼まれごとの一つが、園行事の写真購入を代行してほしいというものだ。

「うちの園では、プライバシーの問題から、カメラマンに撮影してもらった行事の写真を、園内に掲示しないことになっています。代わりに、専用の販売サイトからほしい写真を選び、有料で購入するんです。自宅にいながら、空いた時間にスマホやパソコンで写真を確認できるため、とても便利なのですが、Aさんから『私の娘の分も買って』と頼まれるようになって、正直面倒に感じています……」

 園専用の写真販売サイトは、専用のログインパスワードなどが付与され、関係者しか閲覧できない仕様になっている。

「ママ友とのランチで、『子どもの有料販売の写真を購入しているか』という話題になり、『私は毎回購入している』と答えたのがまずかったみたいで。Aさんから『買いたいけど、よくわからなくて。送料はこちらが払うから、私の娘の分も買ってくれないかしら』と言われて、つい承諾してしまったんです」

 後悔したような表情を浮かべる恵里佳さん。Aさんは、「うちの子が写っているものであれば、あなたの判断で選んでもらいたい」と頼んできたという。

「運動会などの大きなイベントの写真は、全部で100枚以上にもなります。子どもの顔を登録しておくことで、近い顔の画像が表示される機能もあるのですが、精度が低くて、同じ髪形の別の子の写真が表示されるんですよ。また、学年ごとに分けて表示されることもない。子どもの良い表情の写真が欲しければ、結局全ての写真に目を通すしかないんです」

 こうした実情を、親しいママ友とのグループチャットで愚痴ったという恵里佳さん。「確かにAさんってそういうところあるよね」などと盛り上がったそうだ。

「全ての画像を見るだけで一苦労なのに、送られてきた写真をAさんに渡すと、気に入らないのか『いらない』と言いたげな不機嫌な顔をされたりもします。仲の良いママ友から『毎回は面倒だよね、パシリみたいじゃん』『送料を浮かしたいママをグループチャットで探したらいいのに』と、グループチャットで励まされ、ちょっとすっきりしましたが……」

 このように、幼稚園や保育園では、保護者や保育士の負担を減らそうとIT化が進んでいるが、恵里佳さんのように、また別の負担を強いられるケースもあるようだ。

 都内にある認証保育園に4歳になる息子を通わせている保奈美さん(仮名)は、園からの連絡方法が全てプリントされた紙で渡されるのを、不便に感じている。

「親しいママ友が、課外学習の持ち物や保護者会の時間などを、毎回グループチャットで聞いてくるんです。わからないことを聞く手段として、グループチャットは便利なのですが、連絡帳に入っている配布物にきちんと目を通していないような気がして……。最近は『なんでもかんでも気軽に「教えて」と頼みすぎなのでは?』と感じるようになりました。そもそも園が、プリントではなくメールで連絡事項を送ってくれればいいんですけどね」

 保護者会で取り上げられた内容を、親切なママがグループチャットで共有することもあるという。

「仕事が忙しいのかもしれませんが、中にはたったの一度も顔を出さないママもいます。『誰かが教えてくれるから、別に行かなくてもいい』って空気を感じ、モヤモヤするんですよ。参加しているママたちは時間を割いているのに……保護者会後にだけグループチャットにやってきて、『教えてください』って、どうなんでしょう」

 一方、小学生の子どもを持つママたちにとって、「欠席の連絡」は頭を悩ませるものの一つだという。多くの公立小学校では、欠席の連絡のために、保護者が学校に電話するのが禁止事項となっている。なんでも、インフルエンザなどが流行した際、職員室の電話がつながらない状況になってしまうのを避けるためだという。その代わりに、家が近所の子や同じクラスの友達に、欠席の旨を書いた連絡帳を預け、担任の先生に渡してもらわなければならないそうだ。

 なんともアナログな方法での欠席連絡だが、入学前の説明会が行われる2月のシーズン、ネット上では「誰も知り合いがいない、欠席連絡はどうしよう」というママたちの悲痛な声を見かける。

 昨年から、都内にある小学校に息子を通わせている裕美さん(仮名)は、子どもの具合が悪くなると、自分も気分が落ち込むという。

「学区から遠い保育園に子どもを預けていたため、小学校に知り合いが誰もいなかったんです。入学してみると、すでに園時代のママ友たちがグループをつくっていて、欠席時の連絡帳の受け渡しもグループチャットでささっと連絡を取り合い、仲間同士で快くやっているようでした。私は、交流がなかった近所のママさんに、思いきってLINEの連絡先を交換してもらい、欠席の時には『連絡帳をお願いします』とメッセージを送りました」

 連絡帳をほかの児童に預ける場合、保護者にLINEであらかじめ頼むことが主流となっているようだ。

「うちの子は体調を崩しやすいタイプで、よく学校をお休みするんですが、LINEで『お願いします』と送ると、いつも『大丈夫ですよ』と一言しか返信がなくて……。このママさんと私は、PTAのメンバーで、彼女はそのグループチャットでは、とても張り切ってメッセージを送っているんです。そのギャップを見ると、自分が参加していないグループチャットで、『あの人は頼んできてばかりで図々しい』と言われていないか、勝手に心配になってしまいます」

 今はLINEのおかげで、頼みごとがしやすくなった半面、お礼などの礼節が欠けてしまっているのかもしれない。一方で、「こんな気軽に頼んでしまって、相手にどう思われているか」と過剰に不安に駆られるケースもある。そんな便利さゆえにこじれてしまう、ママ友コミュニケーションの側面を見たような気がした。

ママ友LINEグループの「教えてママ」に怒り爆発! 「保護者会には来ないのに!」と不満も

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 日々子育てに奔走するママ同士は、「持ちつ持たれつの関係」とよく言われ、頻繁に頼みごとが交わされているという。その内容は、例えば、「うちの子が〇〇ちゃんの持っているおもちゃを気に入ってしまったので貸してほしい」「万札しか持ち合わせていないので、ランチの支払いを一時的に立て替えてほしい」といった具合に、何かを貸してもらうケースが多いイメージがある。しかし、今はアプリでおもちゃの中古品が廉価で手に入り、たとえ現金がなくてもキャッシュレス決済ができるようになった。そのため、「〇〇を貸してほしい」より、「〇〇をやってほしい」という頼みごとが増えているという。モノや金銭の貸し借りに比べ、トラブルに発展しにくそうにも見えるが、そうとは言い切れない現状があるようだ。

「うちの子の写真も買っといて」ママ友の頼みごとに不満爆発

 恵里佳さん(仮名・33歳)は、関東近県のベッドタウンにある幼稚園に4歳になる女児を通わせている。数年前から、駅前や工場跡地などにマンションが建設されたため、ファミリー層の新規住民が増えたという。

「職場へのアクセスが良かったので引っ越しを決めました。自分たちと同じように、結婚や出産などで移住してきた人も多いですが、駅から少し離れると古い住宅地になるので、もともとの地元の人も結構住んでいるんです。幼稚園には『親子2代で通っている』という人もいます」

 こうした「自分もこの幼稚園の卒園生」という保護者が、行事などで率先して役員を手伝う“リーダー的な立場”にいるという。

「そのうちの一人である40代のAさんも、園で会うと、小学校の学区情報や夏祭りの情報などを共有してくれて、ほかのママより年上ということもあり、みんなのリーダー的存在になっています。でも、ちょっと困ったことがあって……Aさんって、スマホやパソコンを使うのが苦手みたいなんです。親しいママ友とのグループチャットで、『AさんはLINEで連絡が取りづらい』『スマホやパソコンを使う頼まれごとをされて困っている』と話題になったんです」

 その頼まれごとの一つが、園行事の写真購入を代行してほしいというものだ。

「うちの園では、プライバシーの問題から、カメラマンに撮影してもらった行事の写真を、園内に掲示しないことになっています。代わりに、専用の販売サイトからほしい写真を選び、有料で購入するんです。自宅にいながら、空いた時間にスマホやパソコンで写真を確認できるため、とても便利なのですが、Aさんから『私の娘の分も買って』と頼まれるようになって、正直面倒に感じています……」

 園専用の写真販売サイトは、専用のログインパスワードなどが付与され、関係者しか閲覧できない仕様になっている。

「ママ友とのランチで、『子どもの有料販売の写真を購入しているか』という話題になり、『私は毎回購入している』と答えたのがまずかったみたいで。Aさんから『買いたいけど、よくわからなくて。送料はこちらが払うから、私の娘の分も買ってくれないかしら』と言われて、つい承諾してしまったんです」

 後悔したような表情を浮かべる恵里佳さん。Aさんは、「うちの子が写っているものであれば、あなたの判断で選んでもらいたい」と頼んできたという。

「運動会などの大きなイベントの写真は、全部で100枚以上にもなります。子どもの顔を登録しておくことで、近い顔の画像が表示される機能もあるのですが、精度が低くて、同じ髪形の別の子の写真が表示されるんですよ。また、学年ごとに分けて表示されることもない。子どもの良い表情の写真が欲しければ、結局全ての写真に目を通すしかないんです」

 こうした実情を、親しいママ友とのグループチャットで愚痴ったという恵里佳さん。「確かにAさんってそういうところあるよね」などと盛り上がったそうだ。

「全ての画像を見るだけで一苦労なのに、送られてきた写真をAさんに渡すと、気に入らないのか『いらない』と言いたげな不機嫌な顔をされたりもします。仲の良いママ友から『毎回は面倒だよね、パシリみたいじゃん』『送料を浮かしたいママをグループチャットで探したらいいのに』と、グループチャットで励まされ、ちょっとすっきりしましたが……」

 このように、幼稚園や保育園では、保護者や保育士の負担を減らそうとIT化が進んでいるが、恵里佳さんのように、また別の負担を強いられるケースもあるようだ。

 都内にある認証保育園に4歳になる息子を通わせている保奈美さん(仮名)は、園からの連絡方法が全てプリントされた紙で渡されるのを、不便に感じている。

「親しいママ友が、課外学習の持ち物や保護者会の時間などを、毎回グループチャットで聞いてくるんです。わからないことを聞く手段として、グループチャットは便利なのですが、連絡帳に入っている配布物にきちんと目を通していないような気がして……。最近は『なんでもかんでも気軽に「教えて」と頼みすぎなのでは?』と感じるようになりました。そもそも園が、プリントではなくメールで連絡事項を送ってくれればいいんですけどね」

 保護者会で取り上げられた内容を、親切なママがグループチャットで共有することもあるという。

「仕事が忙しいのかもしれませんが、中にはたったの一度も顔を出さないママもいます。『誰かが教えてくれるから、別に行かなくてもいい』って空気を感じ、モヤモヤするんですよ。参加しているママたちは時間を割いているのに……保護者会後にだけグループチャットにやってきて、『教えてください』って、どうなんでしょう」

 一方、小学生の子どもを持つママたちにとって、「欠席の連絡」は頭を悩ませるものの一つだという。多くの公立小学校では、欠席の連絡のために、保護者が学校に電話するのが禁止事項となっている。なんでも、インフルエンザなどが流行した際、職員室の電話がつながらない状況になってしまうのを避けるためだという。その代わりに、家が近所の子や同じクラスの友達に、欠席の旨を書いた連絡帳を預け、担任の先生に渡してもらわなければならないそうだ。

 なんともアナログな方法での欠席連絡だが、入学前の説明会が行われる2月のシーズン、ネット上では「誰も知り合いがいない、欠席連絡はどうしよう」というママたちの悲痛な声を見かける。

 昨年から、都内にある小学校に息子を通わせている裕美さん(仮名)は、子どもの具合が悪くなると、自分も気分が落ち込むという。

「学区から遠い保育園に子どもを預けていたため、小学校に知り合いが誰もいなかったんです。入学してみると、すでに園時代のママ友たちがグループをつくっていて、欠席時の連絡帳の受け渡しもグループチャットでささっと連絡を取り合い、仲間同士で快くやっているようでした。私は、交流がなかった近所のママさんに、思いきってLINEの連絡先を交換してもらい、欠席の時には『連絡帳をお願いします』とメッセージを送りました」

 連絡帳をほかの児童に預ける場合、保護者にLINEであらかじめ頼むことが主流となっているようだ。

「うちの子は体調を崩しやすいタイプで、よく学校をお休みするんですが、LINEで『お願いします』と送ると、いつも『大丈夫ですよ』と一言しか返信がなくて……。このママさんと私は、PTAのメンバーで、彼女はそのグループチャットでは、とても張り切ってメッセージを送っているんです。そのギャップを見ると、自分が参加していないグループチャットで、『あの人は頼んできてばかりで図々しい』と言われていないか、勝手に心配になってしまいます」

 今はLINEのおかげで、頼みごとがしやすくなった半面、お礼などの礼節が欠けてしまっているのかもしれない。一方で、「こんな気軽に頼んでしまって、相手にどう思われているか」と過剰に不安に駆られるケースもある。そんな便利さゆえにこじれてしまう、ママ友コミュニケーションの側面を見たような気がした。

ママ友LINEで「子ども同士のトラブル」を相談――「犯人捜しやめなよ」と忠告されてショック

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 子ども同士のトラブルに、保護者はどこまで介入してよいのか。最近は、プライバシーなどの問題から、保育園や幼稚園では、トラブルになった相手の個人名を開示しないことも。こうした状況に頭を悩ませるママが、ママ友同士のグループチャットに助けを求めるケースもあるそうだ。

娘を蹴った子を教えてもらえず、幼稚園に不信感

 友紀さん(仮名)は、2歳になる女児をプレ幼稚園に通わせている。少子化と言われているが、人気幼稚園の場合は入園希望者が定員を上回ることも珍しくない。そのため、年少児の入園が優先される2歳児からのプレ幼稚園に子どもを入れるケースが主流になってきているという。

 プレ幼稚園は、園児数も少なく、母子同室で遊ぶ時間もあるため、必然とママ同士の付き合いが避けられないという。

「これから入園を希望する幼稚園なので、なるべくトラブルは避けたいのですが、母子分離での保育中に、娘が同じクラスの子に耳の上を蹴られてしまったようなのです。よく見ると赤くなっていて、痛がっていました。幼稚園からの説明では、『保育中の園児同士のトラブルは、その場で先生が対応しているので安心してほしい。ケガがあれば、看護師や病院にも連れていく』という説明だけで、誰がやったのか教えてくれないんです……」

 子どもに聞こうにも、2歳児だと、「どういう状況で誰にケガを負わされたのか」を説明するのはまだ難しいという。

「どうやら男の子ではあるようなんですが、特定はできず。誰かわかれば、娘と接触をさせないよう気をつけるのに……と、モヤモヤしていました。そこで、女の子のママさんだけのグループチャットで、娘のケガについて打ち明けたんです。すると、ほかのママさんから、『うちも男の子に噛まれた』といった話を聞くことができました。あるママさんが言うには、『うちの子は、その男の子の名前を言うことはできなかったけど、下駄箱についているその子のマークを指さした』『それで、どの子がやったのかわかった』と。私にも男の子の名前を教えてくれました」

 園で解決してもらえない不満を、ママ同士のグループチャットで解消できたという友紀さん。「ママ友と情報交換ができ、子どもを幼稚園に通わせることへの不安が減りました」と語る。

「私も子どもの頃、幼稚園でケガをしたんですが、それをうまく親に伝えられなかった記憶があります。今は、親同士がグループチャットで、あまり大きな声ではしにくい話も気軽にできるようになりました。子ども同士のトラブルも、ある意味解決策が増えた気がします」

 都下にある小規模保育園に4歳になる娘を通わせている明美さん(仮名)。「娘には、小麦粉などに軽い食物アレルギーがある」という。

「食べ物によっては軽いじんましんが出たり、また咳など循環器に症状が出るんです。そのため、小規模で保育士の目が行き届く園を選びました。でも、この前、ポケットの中にクッキーなどのお菓子を入れて持ってきた5歳児の男の子がいて、合同保育の時に娘が食べてしまったらしいんです」

 幸いにも、ひどいアレルギー症状につながるような症状が出なかったため、難を逃れたという。しかし、その際の園側の対応に不満を感じたようだ。

「『プライバシーの問題で、どの子が持ってきたのか言えない』の一点張りだったんです。おもちゃやお菓子を持ってくるのはルール違反なのに、徹底されていないのは園側の問題。にもかかわらず、そっけない態度で、どうしても納得いかなかったです」

 明美さんは、同じ園に通っているママさんたちのグループチャットで、「持ってきたのは、誰かわかりますか?」と聞いてみたという。

「すると、別のママさんからメッセージが来て『犯人捜しみたいなのはやめなよ』と書いてありました。娘は、アレルギーが入院につながることもあるのに、事の大きさが伝わらずつらかったです……逆に事の大きさがわかっているから、私が暴走しないように咎めたのかもしれませんが」

 モヤモヤを抱える日々を送っていた明美さんだが、後日、迎えの時間に一緒になった男児のママから直接謝罪を受けたという。

「私のメッセージを見たママが、お菓子を持ってきた男の子のママに、内々に伝えてくれたそうです。最初は気まずかったですが、事情を話すと打ち解けました。LINEは、『こういうことがあった』というのを伝えるのには良いですが、単刀直入に『誰か』と聞いたのはよくなかったかもしれません……。直接話す方が、誤解がなくていいと思いましたね」

 関東近県にある保育園に6歳になる娘を通わせている弥生さん(仮名)は、最近、子どもたちが「性差」に気づいてきたという。

「ある時、娘の元気がなかったので、お風呂で二人きりになった時に、理由を聞いてみたのです。すると、トイレの時に局部を見せてきたり、午睡(昼寝)の時に、布団にもぐってきてお尻などを触ってくる男児がいるらしいんです……。保育士さんにもちらっと聞いてみたのですが、『この年頃になると、男の子と女の子が違うというのがわかってきて、ちょっとふざけて着替えの時に裸を見せることはあります』と言われてしまい、娘のことは聞けませんでした」

 神妙そうな面持ちで語る弥生さん。このような性にまつわる話題は、ママ友同士でも、言いづらいという。

「ママ友のグループチャットでも、その話題に少し触れました。でも、話しづらいのか、そのままスルーされてしまい……。でも、小学生のお兄ちゃんがいるママさんが、グループチャットではなく直でメッセージを送ってきました。彼女がグループチャットにいるのは知っていたのですが、ほかのママさんが招待した人だったので、私とは直の友達ではなく、個人的に話すのは今回が初。ママさんいわく、上の子が6歳くらいの頃に、外で性器を触る癖があったので、悩んでいたそうです」

 この出来事で、弥生さんは、思わぬグループチャットの利点に気づいたという。

「グループチャット上で話題を出すと、その場では言いづらくても、個別で連絡してくれる今回のようなケースもあるんだなと思いました。そのママさんは、『たとえ言いづらくても、保育士さんに「ある男の子から、うちの娘が嫌な思いをさせられている」と伝えた方が、向こうのためにもなるよ』とアドバイスをしてくれました。また、伝え方についても『事実だけをシンプルに』と教えてくれたんです」

 このように、ママ友のグループチャットでは、子ども同士のトラブルをなんとか解決しようと奮闘するママたちの姿が見える。ただその場合、感情に任せるのではなく、冷静に「どのように相談するのがベストなのか」を考えることが大事ではないかと思う。