娘のランドセル選びに“お金も口も出す”義母にうんざり! お構いなしの夫に、理解してくれないママ友……悩んだ末に取った行動とは?

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 子どもの小学校入学時には、学用品や学習机の購入など、なにかと出費がかさむ。なかでも大きな買い物といえば、ランドセルではないであろうか。春先から夏にかけては“ラン活”と呼ばれるお目当のランドセルを求める親子たちの活動が盛り上がり、ランドセル市場が活況を呈する。今回は、そんなラン活に翻弄された、あるママのエピソードを紹介する。

近くに住む義母の介入に嫌気も、ママ友からは理解されず

 彩奈さん(仮名)は、首都圏で今年小学校に入学した7歳の女の子と2歳年上の夫と暮らしており、同じ県内に夫の両親が住んでいる。今は、義実家との距離が近すぎることが悩みだという。

「娘を妊娠した時に、都心から夫の実家がある郊外に引っ越しました。同じ町内はさすがに嫌だったので、電車で30分程度の場所に住んでいます。娘が赤ちゃんだった時は、義母が家に来てくれて助かったのですが、今は何かあるごとに口を出してくるようになり、悩んでいます」

 実家との距離が近いと、何かあった時に頼れる安心感がある一方で、普段の生活への介入は避けられないようだ。

「運動会や夏祭りというような幼稚園の行事にも、義父や義母が見に来ました。おかげでママ友たちにも顔が知れ渡っていましたね……。周りに挨拶をしたり、話しかけるタイプの義母なので、子どもたちからも『〇〇ちゃんのばあば』と呼ばれ、親しまれていたんです。でも、うちに来るたびに、部屋の掃除ができていないことや、娘が野菜を食べないことなど、日常生活にまで口を挟んでくるので、正直、『来ないでほしいなあ』と思ったこともあります」
 
 そんな彩奈さんとは対照的に、幼稚園などで仲良くなったママ友の中には、ほとんど義実家と交流がないママもいるとか。そんなママたちからは、義実家が近くにあることを羨ましがられるという。

「私の実家は岡山で、親も70代で高齢のため、なかなか会いに来ることができません。そのため、娘が夫の実家に行ったり、義母と過ごす時間が多いことは、なんとなく不平等な気もしたりします……。LINEのグループチャットでも、『〇〇ちゃんのばあばと会ったよ!』ってメッセージが来たりして、なんだかすっきりしないんですよね。でも、義母にお迎えを頼めますし、両親が共に地方に住んでいるママ友からは『義実家が近くでいいなあ』と言われるので、恵まれていることはわかっているんですが……」

 彩奈さんが、義母にうんざりしていることに、夫はお構いなしだそうだ。

「娘が生まれた時も、義母は名づけをしたがって『絶対に“子”がつく名前がいい。子がつかない子はおかしい』と言われたんです。なんの根拠があって言ってるのかわからないし、『私も子がつきません』と言って拒否しました。ほかにも、私は週に3日ほど写真屋さんでパートの仕事をしているため、忙しい時期に義母に娘のお迎えを頼むと、『そこまでして働かなくていいのに』と言われることも。義母はもうすぐ80歳近いし、悪い人ではないけれど、価値観が違うんです」

 昨年は、コロナ禍の影響もあり、お互いの家の行き来が減ってほっとしたという。しかし、義母は娘の小学校入学準備のための買い物についてきたそうだ。彩奈さんは「夫には、『お金だけ援助してもらって、あとは自分たちで買いに行きたい』と伝えていたのですが、『そういうわけにはいかない』の一点張り……。結局、百貨店にランドセルを選びに行くのにもついてきたんです」と語る。

「商品券を使いたい」義母の希望で、ショッピングセンターで買う羽目に

 一説には、ランドセル販売のピークは、ゴールデンウイークとも言われている。彩奈さんも、ママ友とのグループチャットでは、子どものランドセル着用画像が送られてきたという。

「去年は、ちょうどコロナ禍もあって対面で会えなかったので、メッセージでの『買ったよ』報告が盛んだったんです。こだわりがあるママは、“工房系”と呼ばれる、職人が手作した本格的な10万円近いランドセルを買っていたようでした。女の子のランドセルは、ピンクやパープルなど、色とりどりで可愛らしいものが多かったですね。私も、周りのママ友に『どこで買ったの? 』とリサーチをして、娘と買いに行くのを楽しみにしていました」

 しかし、ランドセルの費用を義母が負担してくれる代わりに、好きなものが買えなくなったという。

「百貨店のランドセル売り場は、“見るだけ”ということになりました。後日、近所にある大型のショッピングセンターに行って、そっちで学習机と一緒に買うって言うんです。確かにランドセルは6~7万円と高額だし、お金を出してもらえるのはありがたいのですが、『商品券を使いたいから』という理由で、ショッピングセンターで買うことになるのは、納得がいきませんでした」

 彩奈さんは、周りのママ友たちに「うちは、ばあばが買ってくれるから、ショッピングセンターに行く予定」とメッセージを送ったそう。

「あるママ友からは『ばあばに買ってもらえていいな。高いランドセルをねだっちゃいなよ(笑)』って返信がきました。いざ買いに行くと、娘はパープルのランドセルを選んだのですが、義母は『そんな色は目立つからダメ』と言って、落ち着いた紅色のランドセルを薦めてきたんです。『今は、ランドセルの色は自由なんですよ』と言っても、なかなかわかってもらえず。夫も『ランドセルなんてどれでも一緒』と言って、取り合ってくれなかった。でも娘の欲しいランドセルを買えなかったら、6年間ずっと後悔しそうだったので、『だったら私が買います』と言って、結局、パープルのランドセルを買うことができました」
 
 そのような経験から、彩奈さんはこれからも義母との付き合いが続くことがつらく感じたという。

「たまたま幼稚園のお迎えで会ったママに、義母がランドセルをなかなか選ばせてくれなかった話をしたんです。彼女は、自分の実家が近くにあるママ友さんなのですが、『わかるよ。実家が近いと便利だけれど、なんでも言ってきたり大変だよね。自分でできることが増えたら、距離を置いてみたら?』とアドバイスしてくれました。グループチャットでは、義母に『机も買ってもらえていいなあ』と言われたりしてもどかしかったんです。自分と同じような境遇のママにしか、この感覚が伝わりにくくてモヤモヤしていましたが、身近なママ友に話したことで気が楽になりました」

 結婚すれば、義実家との付き合いは避けられない。個人差はあれど、義母との“衝突”を経験しているママ友は多いだろう。一人でふさぎこまず、誰かに話すことで、自分の境遇を俯瞰で見ることができるようになるのかもしれない。

ママ友とのLINEやZoomでの「オンライン井戸端会議」が苦手な人必見! 誘いを断るためにやってみたコト

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 進学・進級により、子どもたちに新たな出会いが訪れる新年度は、ママたちにとっても新しいママ友と知り合う、出会いの時期といえるだろう。交友流関係を広げたくないママたちにとっては、頭が痛いはず。コロナ禍により、オンライン上での人付き合いを強いられるケースが増えてきた今、「新しいママ友を作るのに抵抗がある」という人も多いようだ。

LINEや“オンライン井戸端会議”でコミュニケーションを取とりたくない

 看護師をしている夏樹さん(38歳・仮名)は、シングルマザー。今年の4月から、関東近県にある小学校に娘を通わせている。

「うちにはもう1人、保育園に通っている5歳の女の子がいます。4年前に離婚をして、実家のそばにあるマンションで暮らしているんですが、両親もまだ仕事をしているので、普段は私一人で娘たちの面倒をみているんです。仕事は訪問看護なので夜勤などはなく、子どもとの時間は作れるのですが、子どもを迎えに行って、帰宅したらご飯を食べさせて、お風呂に入れて、寝かしつけて……と、毎日忙しい生活を送っています」

 そんな夏樹さんは、スマホユーザーであるものの、LINEはほとんど使っていないという。

「自分から誰かにメッセージを送ることはほぼありません。プロフィールのアイコンも初期設定のままなので、ママ友たちから『誰かわからないよ』って言われました。周りはみんな、アイコンに子どもの画像を使っていたり、“〇〇ちゃんのママ”と子どもの名前に替えていたり、普段からLINEを使いこなしているみたいなんですよね」

 対して、LINEなどのツールを使ったママ友付き合いが苦手だという夏樹さん。しかし、去年の緊急事態宣言中、ママ友たちはグループチャットで盛んにやりとりをしていたそうだ。

「仕事が休業になり時間ができたママもいて、グループチャットではビデオチャットサービス・Zoomを使った“オンライン井戸端会議”への招待が頻繁に送られてきました。娘は友達とずっと会えずに寂しかったようで、たまたま公園で会った子からオンライン通話で集まった話を聞いて、『私もやりたい』と言ってきたんです」

 娘からの要望もあり、夏樹さんは、個人的にやりとりをするような親しい関係のママとだけなら、Zoomでつながりたいと思ったとか。

「でもそれを相手に伝えたら、わざわざ2〜3人の少人数で集まるためにミーティングを開催するのも面倒だし、グループのリーダーのママが主催している会議に参加すればいいじゃないって言われてしまいました」

 複数人でのグループ通話が苦手な夏樹さんは、結局、ママ友たちのオンライン井戸端会議には参加しなかったそうだ。

「ずっと自分の顔が画面に映し出されるのも嫌だし、何を話していいのかわからないこともあって、娘には悪いけれど参加しませんでした。最初は『下の子がいるから、落ち着いて参加できない』と言って断っていたのですが、少人数のグループチャットに『途中参加や、リタイアも大丈夫だよ』ってメッセージが来たので、なかなか断りづらかったですね」

 しかし、「セキュリティが心配だからやらないんだ」と返信したところ、その後は誘われなくなったという。

「親しいママ友は『個人的な話を聞かれるのが心配かもしれないけれど、子どもたちがずっとしゃべっているから、自分の話をする暇はないよ』ってフォローしてくれました。保育園のママたちは、私の性格を知っているので『仕方ない』って理解してくれたようです」と夏樹さんは話す。

LINEのID交換を気軽に言ってくるママに不信感

 夏樹さんによると、コロナ禍において、ママ友付き合いやPTAなどの役員活動も、対面ではなくオンライン上で行われるケースが増えてきているそう。

「でもオンラインだと、どうしても断りづらいんですよね。わざわざ園や学校に行く必要がなく、在宅時間も増えていることから、“少しの時間であれば参加できるだろう”と思われるんです。この春、上の子が小学校に入学したため、またイチからママ友付き合いを始めなければならないのが苦痛です」

 そんな夏樹さんが今悩んでいるのは、小学校で知り合ったママたちと、“LINEの連絡先を交換するべきかどうか”だという。

「保育園は6年間通っていたし、少人数だったので、お迎えなどで顔を合わせる機会が多かったこともあり、ママ友がどういう性格なのかわかっていたんです。でも小学校ともなると、クラスが増える分、関わるママの人数も増える。それに、入学したての頃は、相手がどういう人なのか、まだわからないじゃないですか。以前、私が看護師だと知ると、体調不良の時に『どうすればいい?』ってLINEで聞いてくるママがいたんです。今はコロナウイルスのこともあるので、あまり自分の仕事のことを知らせたくないんですよね……」

 そんな中、娘と仲が良い女の子のママから、LINEの連絡先を交換したいと言われたそうだ。

「小学校で土曜日授業が行われる時、私は仕事がない場合は家にいるのですが、ある日、娘が友達とその子のママと一緒に帰ってきたんです。どうやらそのお友達はうちの前を通って通学しているようで、娘が帰宅時、インターフォンで私を呼び出すため、仕方なしに出て行って、友達のママに挨拶しました。すると、向こうから『ご近所なので、何かあったときのためにLINEを交換しましょう』って言ってきたんです。その時は『今、スマホを持っていないので』と断ったのですが、それ以来、土曜授業があるたびに一緒に帰ってくるので困っています。娘には、『一緒に帰ってこないように』とも言えないし……。新しいママ友付き合いに悩んでいます」

 夏樹さんは、“連絡先を交換して当たり前”という雰囲気が苦手だという。

「昔だったら、電話番号を他人に簡単に教えたり、聞いたりはしなかったと思うんですよ。でも、LINEって番号より聞きやすいのか、ママ友が集まる場所に行くと『交換しましょう』って、みんな言ってくるんです。私はもう少し親しくなってから交換したいんですが、今はそういう風潮ではないみたいですね。ママ友にも『すぐに連絡をすることがなくても、必要な時があるかもしれないから、交換したほうがよい』とアドバイスをされました」

 しかし、夏樹さんは決して人付き合いをしたくないわけではなく、LINE特有の文化についていけないそうだ。

「『メッセージをどう返そうか悩む』と親しいママ友に相談したら、『スタンプだけ送ってみれば?』と言われ、ママ友から使いやすいスタンプを教えてもらいました。ずっと文章を送り合うようなやりとりが面倒なのですが、終えたいときにスタンプを送れば、自然と会話が途切れますし、気軽に返信もできる。これならメッセージを放置しないで済みそうです」

 ルールが明文化されていないため、使い方に悩んでしまう人もいるLINE。特に現代では忙しいママも多いだけに、実際のところは、ダラダラ続くLINEのやりとりを嫌っている人のほうが多数派なのかもしれない。そんな中で、うまくママ友と付き合うために、できるだけ短文やスタンプで返信するという気遣いは、今後さらに重要になるだろう。

ママ友トラブルにつながる「子どもの預かり問題」の解決策は? 面倒なお誘いは、きっぱり断るのが吉なワケ

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 今もなお続く新型コロナウイルスの感染拡大のため、子どもがいるママたちは、遊びに行ける場所が制限されてしまっている。都心部では、キッズカフェや地域センターなどが休業・休館しているため、ママ友と子連れで会う場所を探すのに苦労し、ママ友同士がお互いの家に遊びに行く機会が増えたようだ。

 一方、最近では、ワーママがママ友の家に子どもだけ遊びに行かせるケースもあるという。子どもを預かってもらえるだけに、ワーママにとってはありがたいことだと思いきや、そうとは言い切れないある事情を抱えた人もいるようだ。

同じ年齢で、同じ境遇のママ友。すぐに意気投合したけれど

 大学の事務でパート勤務中のワーママ・千紘さん(38歳・仮名)は、都内にある小学校に6歳になる息子を通わせている。

「今の家には、4年前に引っ越しました。保育園は途中転園だったのですが、子どもはすぐ馴染んで、友達もできました。なかでも、同じクラスのKさんの息子と仲が良く、休みの日も親子でしょっちゅう遊んだりするようになりました」

 千紘さんは、地方出身で親も高齢のため、出産も育児も、身内の手を借りずに1人で行ってきた。

「同じクラスのママたちと花見があった時に、Kさんが同い年とわかり、親しくなりました。彼女も、親が高齢で実家が地方という共通点があり、話も弾んだんです。祖父母の家が近くて子どもの送迎をしてもらっている同じ保育園のママさんを見ると、すごく羨ましくて……Kさんとはお互いに『なにかあったら協力し合おうね』と言っていました」

 千紘さんとKさんの家は、徒歩で行ける範囲内だが、お互いの家の間に学区の境があったため、息子の小学校は別々になったという。

「保育園でも2人でいることが多かったので、小学校が離れてしまうと知った時は寂しそうでした。そのかわり、休みの日にKさんの息子に会いたいと言うようになりました。週末に会う約束していたのに、私に急な用事ができて会えなくなると、息子はひどく不機嫌になったりするんです」

 Kさんは、「息子だけ遊びに来させたら」と言ってくるそうだが、断りづらいそうだ。

「Kさんは、『公園で子ども同士遊んでいるところをちゃんと見てるから大丈夫』って言うんです。でも、仲が良いママたちのグループチャットでは、『1人で出歩かせるのは危険』って話題に上がっていて、私も息子だけで公園まで行かせるのは不安。本音は行かせたくないので断るのですが、たまにしつこいので、ちょっと面倒だなぁとも思いましたね」

 千紘さんは、Kさんとの付き合いの中で、ほかにも違和感を覚えた出来事があったという。

「私と息子、Kさん親子の4人で、キッズカフェに行ったんです。その日、子どもたちは『Nintendo Switch』を持ってきていて、『一緒に遊べる』と楽しみにしていました。店に着いてトイレに行きたくなり、Kさんから『行ってきなよ、子どもは見ててあげるから』と言われたので席を外したんですが……トイレから戻ったら、テーブルに誰もいない! しかもうちの荷物や、『Nintendo Switch』もテーブルの上に置きっぱなしで、慌ててすぐ手に持ちました」

 ちょうど近くのテーブルの席が埋まりだしたタイミングだったといい、「大丈夫だとは思いつつも、やっと手に入れた『Nintendo Switch』が誰かに奪われていたらと思うとヒヤヒヤしましたね。Kさんと子どもたちは、カフェの外にある庭園で虫を探していました。でもKさん、自分の『Nintendo Switch』はちゃんと手に持っていたんです……。わざとではないにしても、なんだかモヤッとなりました。ますます、Kさんにうちの子を預けたくないなと」と千紘さん。

 この一件を、別のママ友にLINEで相談したという。

「『それは大変だったね』と返信が来ました。でも大事なものなら、手放さないで自分で持ち歩いたほうがよいとアドバイスを受けました。もしも自分が、ママ友から『ちょっと席を離れるね』と言われたら、その場を離れないのはもちろん、子どもも荷物も、ちゃんと見ておくと思うんです。Kさんとはちょっと感覚が違うのかなと感じましたね」

 千紘さんは、休みの日になると息子がKさんの家に遊びに行きたがるので困るという。Kさん自身への不信感以外にも、息子をKさん宅に行かせたくない理由があるそうだ。

「年中の頃に、Kさんたちと近所の祭りに行ったんです。そしたら雨が降ってきちゃって、家が近かったKさんに『うちに寄っていけば? 濡れちゃったでしょ』と言われ、雨宿りのためにお邪魔したのが最初です。Kさんの家は、一軒家の借家で、すごく古い。Kさんが言うには、ねずみも出るとか……。正直、息子を行かせたくない家なんですよね」

 しかし、息子はKさん宅が大のお気に入りだという。シートを貼った壁に思い切り落書きをしたり、飼い猫と遊んだりと楽しそうにしているそうだ。

「息子はKさんと会うと『家に遊びに行きたい』って言うんです。私は手ぶらで行くのも悪いし、こちらの家にも来てもらわないといけないと気を使ってしまうので、家の行き来はできればしたくないのです」

 意を決して、千紘さんはKさんに「土曜は仕事で忙しいのであまり会えない」と伝えたそうだ。

「パートの繁忙期には土曜勤務の日もあるのですが、Kさんからよく『仕事大変でしょ。息子だけ遊びに来させちゃいなよ。見ててあげるよ』ってメッセージが来るんです。でも、Kさんの“見てる”は、子どもを預かるっていう意味じゃないんですよね……。預かるっていうのは、きちんと目を離さずに、ケガとかもしないように見ていることだと思うんです。その意識がないのなら、息子を1人で行かせたくない。ママ友トラブルにつながるとも思うんです。

 別のママ友にKさんのことを相談したところ、「子どもだけ行かせるのは不安だと伝えたほうがいい」と言われたという千紘さん。

「私としては、この先も付き合いが続くので言いづらかったのですが、毎回、うちに遊びに来なよって言われるのも面倒くさいので、そこははっきりと伝えました。今度は、なるべく公園や外で会おうと思っています」

 確かに、小学生ともなると、子どもだけでよその家に遊びに行かせるママは多いようだ。しかし、低学年だと、子どもだけでは解決できないトラブルも発生するかもしれない。まだまだわが子のことが心配なうちは、信頼できるママ友でも、子どもだけで遊びに行かせないほうが得策といえる。

「ママ友いらない」コミュ障ママが、幼稚園の委員に! 強制LINE交換に衝撃も……トラブルを乗り越えられたワケ

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 小学校や幼稚園で保護者会が開かれ、PTAの委員決めが行われる4月になると、SNSでは、委員に選ばれたというママの不安や葛藤を目にすることがある。そんな中、“コミュ障ママ”というような言葉で、ママ友付き合いのつらさをつぶやいているアカウントも目立つ。今回は、ママ友付き合いが大の苦手だという女性が、どのように克服したのかを紹介する。

子どもの園行事が苦痛で堪らない“コミュ障ママ”

 沙也加さん(37歳・仮名)は、都内にある幼稚園に6歳になる息子を通わせていた。

「うちの子は、早生まれでほかの子よりも体が小さかったんです。男の子だったので、周りのやんちゃな子にいじめられたらどうしようというのもあって、年少からの入園ではなく、年中からの2年保育にしました」

 沙也加さんは、アニメの専門学校に通うために上京し、その後、デザイン会社に就職。30歳で結婚して息子を出産した。

「妊娠をきっかけに、夫と中古の建売住宅を購入したんです。その時は、ここにずっと住むということを、そんなに深く考えていなかったのですが、子どもができた時に意識が変わりました。そして、近隣の人との関係を築かなくてはいけないこと、特にママ友付き合いをしなければならないと思うと、それを重荷に感じるようになったんです」

 沙也加さんは、子どもの園行事が苦痛で堪らなかったという。

「私って、いわゆる“コミュ障”なんです。ママ友と話していると、『今の私の話、おかしいと思われていないかな』とか不安になりますね。ママ友からランチに誘われても、『たまたま私がそこにいたから誘っただけで、本当は誘いたくないのかも』って、相手の様子がすごく気になっちゃうんです。昨年は、コロナ禍で親子遠足が中止になったので、思わずほっとしました」

 しかし、幼稚園では、避けていた委員に選ばれてしまったそうだ。

「うちの園は、4月に役員決めをするんです。私は年中からの入園だったので、その年は免除されました。年長でも選ばれないと思っていたのですが、一度役員をやった人や、下の子がいる人、親の介護が必要な人などを排除していったら、かなり人数が絞られて、抽選で卒園対策委員に選ばれてしまったんです」

 卒園対策委員は、主に卒園アルバムの作成や、卒園式の準備、卒園生や先生の贈り物などを手配する役割を担う。委員同士の連携が必要な役だといえる。

「いつも保護者会が終わった後、園庭で遊びたがる息子を連れて、すぐに帰っていました。周りのママからも浮いていたと思います。なので、ほかのママからの『お前が卒対やるのか』っていう雰囲気も感じました……」

 しかし、不安げな沙也加さんに声をかけてくれた女性がいたという。

「彼女はMさんといって、以前は保育士だったようです。うちの幼稚園は2クラスあり、持ち上がり制だったので、一度も同じクラスになったことがない女の子のママでした。下の子が生まれたばかりなのに、自分から副会長に立候補したらしくて、抱っこ紐で赤ちゃんを連れて、保護者会にやって来ていました。彼女は『なにか困ったことがあったら連絡して』と言ってくれたんです」

 年中での1年間は、ほかのママとの付き合いがなかったという沙也加さん。しかし、委員決め後は、会長や副会長とも強制的にLINEを交換させられたという。

「本当はIDを交換したくなかったんです。でも会長が、『はい、QRコードを表示させて机の上に置いて』と指示をしてきて、ほかの委員のママも、次々に私を追加していきました。手際の良さにびっくりしましたね」

 確かに現在では、LINEのグループチャットがないと、幼稚園や小学校の委員活動もしづらいといえる。こうして、グループチャットでほかのママとの交流が始まったそうだ。

「同じクラスのママとのグループ、PTAのグループ、卒対のグループといくつものグループチャットに参加することになりました。私は自分からメッセージを送ることが少ないので、頻繁なやりとりに驚きましたね。毎日、夕食などが落ち着いた時間になると、グループチャットでメッセージが飛び交うので、いつしか通知を切るようになったんです」

 人付き合いが苦手な沙也加さんは、委員の集まりがあると気が重くなったという。

「保護者会では、一人ずつ自己紹介をする時間があるのですが、私は息子の名前と、よろしくお願いしますくらいしか言わなかったんです。でも委員会だと、毎回みんなと話さなければならないので、それがとても苦痛でした。雑談でドラマや俳優の話が出てきても、私はテレビをあまり見ないし、興味が持てないんです。会社員時代は、仕事さえできればそれでOK、同僚付き合いをしなくても良い雰囲気だったのに、やっぱりママ友付き合いは疲れてしまいます」

 沙也加さんは、ママ友付き合いのつらさをSNSで発信していた。しかし、それが一部のママに気づかれたという。

「ママ友から、『絵が得意なんだって? 』と聞かれた流れで、SNSをやっているのか聞かれたんです。もちろんSNS上で本名は明かしていなかったのですが、見つけられてしまいました。私は自分のことを“コミュ障”だと思っているので、その悩みを投稿していたのですが、ママ友から暗に『甘えているんじゃないの』と言われたんです」

 落ち込んでいると、Mさんからメッセージが届いたという。

「『悪口と思う人がいるから、幼稚園でのことはネットには書かないほうがいいよ』って書いてありました。Mさんは、幼稚園で会った時に『小学校になると、ママ友付き合いがもっと広がるよ。『この人とは合いそう』と思う人に、自分から挨拶したり話しかけたりしたほうが親しくなれる』とアドバイスもくれてMさんは保育士だったので、私のようなママ友付き合いが苦手な保護者の気持ちもわかるみたいでした」

 また、Mさんからは、グループチャットのメッセージには、短くてもいいから返信をしたほうがいいと、助言を受けたそうだ。

「『返信しないと、次に会い時に気まずくなって、さらにママと距離ができちゃ』と。それから、グループチャットでもきちんと返信をするようにしました。そこでのやりとりから、卒園準備では私の得意分野の仕事を振ってもらえることに。手先が器用なので、フラワーレイや園児が卒園式で付ける手作りのコサージュ作ったり、本職を生かしてアルバムのデザインも担当しました」

 そう語る沙也加さん。どれもママたちの間で評判を得たという。

「初めはウザいと思っていたグループチャットでしたが、ママから『コサージュ可愛い』とメッセージが来たり、『ありがとう』といわれたのでやって良かったと思いました」

 初めは憂鬱に感じた委員活動だったが、やりとげた達成感があった。

「Mさんに、『ほかママたちも、決してママ友付き合いが得意じゃないよ』と言われて、確かにそうかもしれないなと。この経験を生かして、小学校でのママ友付き合いをやっていこうと思います」

 面倒に思えるママ友付き合いも、振り返れば子育ての期間の一瞬なのかもしれない。できるならば、気持ちを切り替えて前向きに取り組みたいものだ。

ママ友「LINEトラブル」解決法5選! グループチャットで孤立、ドタキャン、上から目線……悩めるママのリアルな対応事例

 子ども同士を介する関係である“ママ友”。ネット上には、そんなママ友と「トラブルに発展した」という声を目にすることが珍しくない。最近では、ママたちのコミュニケーションの場は「LINE」が中心になっており、グループチャット内でもトラブルが勃発することもあるという。

 サイゾーウーマンでは、ママたちのグループチャットから浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題をウォッチするライター・池守りぜねさんのコラム「ママ友グループLINEから」を連載中。これまで、多くのママたちが、トラブルの全容や心境を明かしてくれたが、中には、その対応・解決策や、やり過ごし方を紹介してくれる人も存在した。

 今回は、なかなか「スッキリ解決」は難しいママ友トラブルに、ママたちがどう対応しているのか……リアルな声を紹介する。

【事例1】ママ友忘年会ドタキャン! キャンセル料取り立ては「仲が良いママ友」と一緒に
 都心部で夫と4歳になる息子と暮らしている佳代子さん(仮名)。保育園のママ友との忘年会で幹事を引き受け、LINEのグループチャットで出欠確認などを行っていたものの、当日、一切連絡もなくドタキャンしたママが! LINEのグループチャットでやりとりするだけの希薄な関係だっただけに、立て替えたキャンセル料をどう支払ってもらうか頭を悩ませていたそうだが、「仲が良いママに相談し、みんなでドタキャンしたママに、『〇円かかったので、払ってもらえますか?』とお願いすることに」したとのこと。「私一人だったら、泣き寝入りしていた」と振り返った。

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http://www.cyzowoman.com/2019/12/post_263713.html

【事例2】新型コロナ感染予防に「気にしすぎ」! 価値観の違うママ友は「相づち」するだけ
 息子が都内小学校の1年生だという美穂子さん(仮名)。息子が喘息持ちゆえ、新型コロナウイルスの感染予防には、人一倍気を使っており、「外で働きたくない」との理由から、タクシー会社の事務職を辞めたそう。そんな美穂子さんにとってストレスなのが、感染予防に対するママ友との価値観の違い。ママ友とのグループチャットで「スーパーで買ってきたものも、全て除菌ティッシュなどで一度拭いている」と話したところ、「気にしすぎじゃない?」と言われてしまい、ショックを受けたという。以後、ママ友から「今日、公園で〇〇ちゃんと会ったよ」というメッセージが来ても、「そうなんだ」と相づちを返信するように。「価値観が違うママ友には反論しない、受け流す」のもトラブルを激化しない一つの手!?

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http://www.cyzowoman.com/2020/05/post_285471.html

【事例3】公立小批判がバレて、ママ友グループチャットで孤立! 割り切って「個別LINE」に
 都心にある少人数制の幼稚園に、5歳になる女児を通わせている志のぶさん(仮名)。ママ友には内緒で小学校受験にチャレンジしたが、あえなく失敗し、地域の公立小学校へ進学することになった。しかし、公立小批判をしたSNS投稿をママ友に見られてしまい、公立小への入学準備の話題で盛り上がっているママ友グループチャット内で孤立。「私のメッセージに誰も返信してくれないんです」と悩みを抱えていた。その後、志のぶさんは「グループチャットではなく、娘と仲が良い子のママに、直接メッセージを送る」という方法で入学準備の情報交換をするようになったという。グループチャットで肩身が狭い思いをした場合は、そこに固執せず、割り切って個別LINEに切り替えたほうがいいのかもしれない。

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http://www.cyzowoman.com/2020/03/post_274450.html

【事例4】ママ友からの頻繁な相談LINEは「通知オフ」! レスは「大丈夫?」だけ
 幼稚園に4歳になる娘を通わせている彩奈さん(仮名)。「夫が年上」という共通点を持つママ友とLINEグループで、夫のちょっとした愚痴を言い合っていたところ、ママ友のMさんが暴走。コロナ禍の影響で、人に会えずに退屈なのか、「おはよう」「おやすみ」のような短いあいさつから、今日あった出来事をまとめた長文メッセージをグループチャットに送ってくるように。またMさんの夫がリモートワークになってからというもの、衝突が増えたようで、「今、夫と喧嘩中……」「どうすればいいかな?」などといった相談も増えたという。無視し続けて、次に幼稚園で顔を合わせた時に気まずい思いをするのは避けたいので、彩奈さんは「大丈夫?」とだけレスをしているものの、思いきって「通知はオフ」に。別の仲の良いママ友から、個別で「Mさんは、ちょっと面倒」というメッセージが来て、ホッとしたそうだ。

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http://www.cyzowoman.com/2020/10/post_306502.html

【事例5】元同僚の先輩ママ、上から目線にイラッ! 顔を合わせる必要なければ「距離を置く」
 コロナ禍の中、男児を出産したばかりの千里さん(仮名)。かつて同じ企業で働いていた同僚のYさんは、現在4歳の男児を育児中で、「悩みとかあれば何でも聞いて!」とメッセージを送ってきたという。そんなYさんは詮索好きかつ上から目線なところがあり、千里さんが「液体ミルクは便利」とSNSに投稿すると、「液体ミルクって、どういうもの?」「よく使ってるの?」さらには「私の頃には液体ミルクはなかったのよ。楽でいいわねー(笑)」とLINEでチクリ。また、やたらと「子どもにはどういう服を着せてるの?」と聞きたがり、家に遊びに行くと、段ボールいっぱいの「着古したファストファッション」を、「これはリサイクルと言って、人の役に立つの」と押し付けてくる始末だという。こうした厄介な先輩ママとは付き合いが難しいが、千里さんは「距離を置く」という選択をした。保育園や幼稚園、小学校で顔を合わせる必要がないママ友というのは、一発「距離を置く」のもありだろう。

記事はこちら
http://www.cyzowoman.com/2020/09/post_304142.html

ママ友LINEで「いじめ」の悩みが解消したワケ……学童でトラブル、クラス替えに葛藤する小学生ママは語る

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 春になると、新入学や進級に伴って、クラス替えが生じる。小学校だと、毎年クラス替えが行われるところも多いが、それがママの悩みにつながることもあるという。今回は、クラス替えに葛藤するママのエピソードを紹介する。

「入れるだけでありがたい」学童に不満

 佳苗さん(39歳・仮名)は、満7歳になる息子がいる。4月から2年生になったが、昨年はコロナ禍のため、学校行事がほぼ中止になりママ同士の交流も少なかった。

「うちの子は、家であまり学校の話をしないんです。同じ幼稚園出身で、一緒のクラスになった女の子のママに、小学校での息子の様子を聞いています。LINEで『一緒にたまに遊ぶみたいよ』とか、『校外学習で同じ班になった』という情報を送ってくれるんです。授業参観もなく、保護者会も1回しかなかったので、息子が学校生活自体、馴染めているか不安でした」

 実は、佳苗さんが不安に陥ったのには原因があった。

「最初は学童クラブに息子を通わせていました。そこは、駅から近い商店街の中にあるビルの1階にあり、立地の良さから人気があったんです。でも、実際に入れてみると、狭くて体を動かすような遊びができないようで……」

 「小1の壁」という言葉があるように、小学校入学を機に、子どもを長時間預けることが不可能になり、働き方を変えなければいけない事態に陥る親もいる。学童自体の数も少ない中、親の間で学童は、「入れるだけでありがたい」ものであり、佳苗さんの不満はママ友から共感されなかったという。

「ママたちと情報交換をしていましたが、『放課後の数時間を過ごすだけだし、入れたらそれだけでいいじゃん』と言うママもいました。ただ、通うようになって、気になるところがどんどん増えていって。狭い部屋の中で、縄跳びをしたり、簡単なボール遊びをする子もいるんです。小3の男の子になると力も強く、おもちゃのボールとはいえ、当てられたら痛そうでした」
 
 こうした環境以外にも、佳苗さんは息子を学童に1人で通わせたりするのは怖いと感じた。小学校に通うようになり、ママ友から教えてもらった「安全メール」に登録。地域によって「防犯メール」とも呼ばれているが、犯罪から身を守るために地域の不審者情報などがメールで届く仕組みだ。すると、毎日のように不審者情報などが届くようになり心配になった。そのため、同じ学童に通っているクラスメイトのM君と「一緒に通うように」と、息子に言い聞かせたという。学校や学童での様子を見ることができず、佳苗さんはM君と仲良く過ごしているものだと思っていたそうだ。しかし……。

「あるママから『M君ってちょっと乱暴だよね』って言われたんです。M君は別の保育園に通っていた子なので、まさかそんな性格だとは知らず、息子に話を聞いてみたら、『M君は学童に行く時、虫を捕まえようとしたり、わざと遠回りしたりするから、一緒に行くのは嫌だ』って……。しかも『あとから来て、走ってきてぶつかってきたりする』と嫌そうな顔をしたため、『一緒に行かなくてもいいよ』と伝えました。それに学童で、カードゲームなどをしていると、M君は口より先に手が出て、息子は泣かされることもあったようです」

 その後、学童にお迎えへ行った佳苗さんは、ある決定的な場面を目撃する。

「M君がタオルみたいなもので息子を叩いたりしていたので、注意しました。本人は『ふざけてた』と言うのですが、悪気がないので謝らないんです」

 このように、親が子どものトラブル現場に居合わせれば注意することができるが、親の目が届かないことのほうが多いだろう。

「言い争いになると息子は口でも言い返せない。ずっと我慢をしていたのか、息子は家に帰って泣いていました」

 佳苗さんの息子は小学校には通っているものの、学童に行くのを嫌がったため、学童を転園することになった。

「私は週4回のパート勤務だったので、都度利用ができる小学校に併設している放課後クラブに転園しました。そこは狭くないし、仲の良い子と遊べるので、泣くようなことはなくなりました。でも、問題は小学校なんです。M君が後ろの席だった時に、イスを下から蹴られることがあったらしいのです。年度末に個人面談があったので、クラス替えが毎年行われるのか確認し、『M君とは同じクラスになるのは避けたい』と伝えました」

 しかし、ふたを開けてみると、また今年も同じクラスだったという。

「3クラスしかないせいか、また同じクラスになっていたんです。先生に伝えたのに、どうしてこうなったんだろうって思いました。担任の先生は、別の学年に移っていて、新しい担任は、ほかの学校から転任してきた先生だったんです」
 
 担任が変わった場合、問題解決にまた時間がかかるのではないかと悩んだという。

「事情を知っているママ友たちにグループLINEで相談しました。上の子がいるママ友は、同じようなケースを経験したことがあるみたいで、『クラス替えは毎年あるから、卒業まで何度か一緒になるのは仕方ないよ』という意見でした。そのうえで、『新しい担任の先生に相談するしかない 』と。連絡帳に相談したいことがあると伝えて、先生に直接、事情を説明しました」

 すると、担任からは、「仲間外れにあっているようないじめではないため、M君と同じクラスにしないという考慮はできなかった」と言われたという。

「確かに、こういうようなケースに全て対応していたら、学校も大変なのでしょうね……。学校側も、息子がトラブルにならないように何かあればフォローしてくれると言ってくれました。ママ友に相談してよかったです」

 佳苗さんは、ママ友からのある言葉で目が覚めたという。

「上の子がいるママからは、『いじめや仲間外れなどがきっかけで、中学受験を検討する家庭もあるから、クラスを替えてほしいという相談は、そんなに珍しいことではない』と教えてもらいました。その上で、むしろ低学年のうちは陰湿ないじめではなく、言葉が追い付かず、手が出てしまうケースが多いとのこと。これは、家庭での躾も関係しているらしいです。ほかのママ友からは、『あまり気にしすぎると、交友範囲が狭くなってしまうかもしれないよ』と言われ、まずは様子を見ようと思い直したんです。ただ、新しい先生に相談して、グループ学習などでは一緒にならないようにお願いしました」

 小学校になると、関わる人数が増えるためトラブルにもつながることもある。ただその中で、「コミュニケーションスキルが身に着くこともあるのかな」と佳苗さん。ママ友からの助言で、ある意味、視野が広まったかもしれないと語った。

「体操着の下に肌着禁止」問題を、ママ友と解決した話。LINEで情報共有、担任の先生に直訴するまで

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 学生時代、「これって何のためのルール?」と疑問を抱きつつも、教師の言うことにただ従っていた……そんな経験を持つ人は多いのではないだろうか。最近では、こうした無意味な校則が徐々に減りつつあるが、例外もあるようだ。

 学校内でのルールは、表に出づらい側面がある。特に低学年の児童は、違和感を覚えても、親にうまく話せないことのほうが多いからだ。しかしある時、意味不明な学校のルールを知ってしまったママたちは、一体どのように対応しているのだろうか。

小学校の雰囲気は、入ってみるまでわからない

 清掃会社でスタッフとして働いている薫さん(仮名)は、小1になる娘を都内にある小学校に通わせている。もともとは児童数が少ない地域だったため、何校かの合併で誕生した比較的新しい小学校だ。

「近隣には、ファミリー向けタイプのマンションが建設され、ここ最近は、同区内にある小学校よりも、クラス数が1クラス分多いそうです。校舎も広いし、学童クラブも近くにあるので、ワーママに人気で、学区外からの入学を希望する人もいたと聞きます。でも入ってみるまで、学校の雰囲気って、わからないものなんですよね……」

 確かに小学校は、入園体験ができる幼稚園や、1日保育ができる保育園などと比べると、入学前の児童が参加できる行事などは少ない。

「そのため、上の子がいるママへの情報収集が必須。特に『学童がない場合でも、児童は校庭で夕方まで遊べる』とか『PTAは点数制』とか、ワーママとしては押さえておきたい学校情報が、グループチャットを飛び交っていました」
 
 しかし、いざ学校生活が始まると、入学前にはわからなかった学校のルールに驚かされたという。それは、娘のある行動から発覚したそうだ。

「娘は、体育がある時は、短めの袖が付いた半袖のアンダーシャツを着たがらないんです。直接トレーナーやパーカーを着るのも衛生的によくないと思って、ある時『どうして着たくないの?』と聞いてみました。すると、体育の時には、直接肌の上に体操着を着るため、半袖のアンダーシャツを着ていると、すばやく脱げず、着替えに手こずるというんです。同じ教室内で着替えている、男子の目を気にしているようでした」

 先日、テレビのワイドショーなどで取り上げられ、話題となった、子どもの体操着の肌着問題。「体操着の下に肌着を着てはいけない」という、とある小学校の独自ルールに抗議の声が上がったのだが、同じような学校がほかにもあるというのだから驚きだ。

「結局、体育がある時は、脱ぎやすいキャミソールを着せるようにしました。入学前に、保護者を集めた説明会が開かれたのですが、学校生活で必要なものの説明が主で、ママ友とグループチャットで『クレヨンやおはじきに全部名前を書くなんて大変だよね』と盛り上がっていたものです。でも『体操着の下に肌着を着ない』なんて話は、説明会で一切出なかったですよ。あとあと娘に聞いたところ、体育の時は、なんと冬でも半袖半ズボンらしくて、それにもびっくりしました。むしろこうした話を教えてほしかったですね」

 そう語る薫さん。居ても立っても居られず、担任の先生に体操着の肌着問題のことを聞こうとしたが、昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、公開授業や運動会も中止となり、ほとんど学校に行く機会はなかったとのこと。

「もっと学校に行く機会があればよかったんですが、結局、数カ月聞けずじまい。ママ友にも、いちいち言うほどのことではないかもと悩みましたね。それに、今は少しでも学校側に文句を言うと、モンペ扱いされる可能性があるので、言いづらかったんです」

 そんな薫さんだが、昨年の秋に開かれた個人面談で、ようやく担任の先生に「なぜ体操服の下に、肌着を着てはいけないのか」と聞いてみたという。

「まず、本当にそういうルールがあるのか、事実確認をしました。そしたら、『あります』と……。肝心の理由については、『汗で肌着が濡れて、風邪をひくから』という一言で片づけられてしまいました。正直、直接体操着を着るよりも、アンダーシャツやキャミソールを着たほうが、汗を吸い取ってくれるのではないかと思ったのですが、強くは言えませんでしたね……」

 コロナ禍の影響で、ママ同士が顔を合わせる機会が減っていた中、このモヤモヤを誰にも伝えられずにいたそうだ。

「直接、学校生活に関わることではなかったので、わざわざグループチャットで聞くのはためらってしまったんですよね。でもちょうど学期末に、保護者会が開かれました。そこでママ友に会えたので、体操着の下に肌着を着ていないこと、全員同じ教室内で着替えていること、真冬でも体育は半袖半ズボンなことを話したんです。肌着を着ていないことに関しては、ママたちも把握していない人が多かったみたいでした」

 その矢先に、テレビのワイドショーで、同じく体操着の肌着問題が取り上げられることに。これをきっかけに、ママたちが子どもに体育の時の様子を確かめるようになったという。

「私の抱いていたモヤモヤに、ほかのママも共感してくれたと感じ、『あぁ私はモンペではなかった』とホッとしました。また、ママ友から“新情報”のメッセージが届くことも。実は以前、配布物に、『冬は体育の時間にジャージの着用を認めている』と書いてあったそうなんです。しかし実際には着ている子がいなかったため、なんとなく子どもたちの間で『半袖半ズボン』のルールができあがってしまったようですね。確かに、そういう雰囲気の中では、小さい子どもが自分から『ジャージを着たい』とは言えないかもしれません」

 その後、薫さんは仲の良いママたちとグループチャットで相談し、連絡帳を通して、個人面談の時間を作ってほしいと直訴した。そこで体操着の肌着問題や、ジャージの着用などについて相談したという。

「自分一人だったら、ずっと何もできずにいたと思います。ママたちと疑問を共有できたことで、モンペのようなクレーマーにならず、『相談』という形で、学校に疑問点を伝えらえたんじゃないかなって。学校側も、今後は個別対応を検討し、個人的に着用を認める方向で調整しているそうです。また着替えについても、小3になると教室内にカーテンの仕切りがあって、男女分かれて着替えをすると言われました」

 薫さんは、ママたちと悩みを共有することで、冷静になれたという。働くママが増えている昨今。なかなかママ友同士が集まって語らう時間を捻出するのは難しいが、グループチャットを駆使してコミュニケーションを取ることで、学校生活の悩みもうまく解消しているようだ。

私は「ママ友トラブル」をこうやって乗り越えた! 幼稚園の委員会が一緒の“上から目線ママ”に執着されて……

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 春は、幼稚園や小学校などで委員や役員を務めているママたちの任期終了の時期。子どもがいると、誰しも委員会などの経験は避けられず、気が合わないママ友との付き合いも必要となってくるので、任務終了を目前に控え、「ああやっと終わる」と胸をなで下ろしているママも多いかもしれない。そんな委員活動の連絡手段として欠かせないのが、LINEのグループチャット。そこから見えたママ友たちの葛藤を紹介する。

幼稚園の委員会活動で知り合いが増えたけれど

 優佳さん(38歳・仮名)は、都内にある幼稚園に6歳になる息子を通わせている。

「うちの周りは、ファミリー向けのマンションの建設ラッシュだったため、通園範囲に何園か幼稚園があったんです。息子が通っている幼稚園は、運動会での体操や、学習発表会のレベルの高さに惹かれて選びました」

 優佳さんは、結婚を機にマンションを購入。もともとは地域に知り合いがいなかったが、幼稚園入園をきっかけにママ友ができたそうだ。

「同じクラスのママ友とは、グループチャットを作って“明日の持ち物はなんだっけ?”というような、日常会話をしています。子どもは楽しく通っているし、ママ友とも仲良くなったし、幼稚園に何の不満もなかったのですが、保護者の参加行事が多いので、行事の運営のために誰もが一度は委員をやらなければならないルールがあったんですよね……」

 優佳さんは息子が年長の年に、「家庭教育学級委員会」の委員になった。一般にはあまり聞きなれない委員会だが、課外活動などを支援する重要なポジションを担っているという。

「子ども向けの防災教室などの企画発案から、告知、そして実際のイベントの開催の手伝い、園にイベント内容の報告まで全部行います。園だけではなく、地域の消防署や、商店街、小学校などと連携して行うイベントもあり、知り合いが増えましたね」

 行事を担当する委員は、他学年のママとも交流を持つことになる。家庭教育学級委員会は、3学年で6人しかいないため、自然と関係が深くなり、連絡用のグループチャットも作ったとのこと。そんな中、年中に息子を通わせている沙也加さん(仮名・38歳)と、同年代とわかり意気投合したそうだ。

「最初の懇親会で、年齢の話題になったんです。私と沙也加さんは、38歳の同い年で、周りのママより年上であることが判明。沙也加さんのほうから、『仲良くしましょう』と言ってきたのです。よくよく話を聞いてみると、上の子がこの幼稚園の卒園生で、委員も経験済みだそうで、個別にいろんなアドバイスをくれました」

 ただ、沙也加さんには、ある困った一面があったという。委員会では、子ども向けの親子教室以外にも、「母たちの勉強会」という名の懇親会を定期的に行っているが、そこでの沙也加さんの言動に、委員たちは戸惑うようになったそうだ。

「例えば、親子向けの体験教室を開催してはどうかという話題に上がった時、沙也加さんは『それだったら、前回のほうが良かったよね』と、上から目線で否定するのです。交通教室の内容を話し合っていた時も、『私だったら、もうそれは知っていることだから、わざわざはやらないな』と、笑いながらチクリとした一言を放り込んでくる。今年はコロナ禍で懇親会の回数は減ったのですが、正直、否定ばかりする沙也加さんがいる会議は憂鬱でした……」

 そんな沙也加さんだが、優佳さんとは親しい間柄だと思っているようで、「私には何を言ってもいいと感じているのか、だんだん無遠慮な言動が増えていった」という。

「委員会のグループチャットにすぐレスができない時、『夕飯作らなきゃ』とか『これから洗い物するので、ちょっと抜けます』と送るんですが、すると、沙也加さんから直接『いつもこの時間帯、家事でバタバタしてるけど、夫にやらせたら?』なんてメッセージがくるんです。適当に受け流していたら、『ちょっと大丈夫? 家事を手伝わない夫って、モラハラだよ』って。あまりに唐突だし、驚きましたよ」

 沙也加さん本人は、優佳さんに引かれているとは思っていないらしく、委員会以外の日にも、ランチなどに誘ってくるそうだ。

「名目上は、『委員の話がしたい』『あなたの夫婦仲が心配』と言って誘ってくるんですが、沙也加さんに一方的に説教されて、まるで執着されているような気になるんです。それと……これは私が迂闊だったんですが、2人目がほしいという話を沙也加さんにしてしまって……。すると彼女、『卒園準備もあるし、妊娠には気をつけて』と言ってきたんです。子作りのことにまで、否定的なことを言ってくる沙也加さんに、いらだちを感じました」

 沙也加さんに対して、自分だけが違和感を抱いているのかもと不安になった優佳さんは、同じ委員会のママ友に、彼女をどう思うか、メッセージを送って聞いてみたという。

「『ちょっときつい言い方との時もあるよね』と返信がありました。ただ沙也加さんは、PTAの役員経験もあり、面倒な買い出しや、みんなへの連絡業務を行ったりするため、幼稚園の先生からは気に入られているとも言われました。これには参りましたね」

 表面上では何も問題がないように見える委員会活動。しかし、沙也加さんからの発言に傷つくことが増えたという優佳さんは、息子と同じクラスのママ友にグループチャットで相談をしたという。

「『我慢をせず、遠回しに『そうやって言われるとつらい』と伝えたほうがいいとアドバイスされました。自分の意見を否定されると、機嫌が悪くなるので怖かったのですが、勇気をもって沙也加さんに、気持ちを伝えたんです。すると、『私は傷を舐め合うような、うわべの付き合いが苦手だから、ついずけずけ言っちゃう』とあっけらかんと言われてしまい、その無神経さに驚きましたよ。その後も『傷ついた』と伝えても、彼女は『そういうつもりで言ったわけじゃない』と、絶対に謝らなかったです」

 このような経験から、ママ友付き合い自体に苦手を感じるようになってしまったというが、「仲の良いママ友はちゃんとわかってくれたので、そういう人を大事にしようと思った」そうだ。

「そんなママ友たちとのグループチャットがあるのですが、『沙也加さんに似た人がいたよ』と、ネットで見かけたママ友トラブルの記事を送ってくれました。そこにも『自覚なく人を傷つける人とは、うわべだけでも仲良くする必要はなし』というアドバイス書かれていて、少し気が楽になりましたね」

 性格の合わないママ友とも、一緒に作業を行わなければいけない役員や委員会活動。困った時には、客観的な目線で意見を述べてくれる身近なママ友に相談するのが、トラブルを乗り越えるのに得策のようだ。

ママ友LINEで白熱する話題「PTA委員」! 活動内容が不明、複雑すぎるルール……小学生ママが語る攻略法とは?

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 低年齢の子どもを持つママたちにとって、保活の次によく話題に上がるのはPTA活動についてではないだろうか。保育園や幼稚園でも、少なからず保護者を対象とした役員活動があると聞くが、小学校でのそれは地域活動とも連動しており、時間的な拘束も長く、負担が多いという。今回は、PTA活動を不安視するママたちの声を紹介する。

小学校のPTA活動って大変? ママたちとチャットで情報交換

 スポーツクラブの事務として働いている真琴さん(仮名)は、小1になる男児を都内にある小学校に通わせている。昨年は新型コロナウイルス感染拡大のため、学校行事などが軒並み中止になったという。

「息子が通っている小学校は、昨年、公開授業や運動会、学習発表会など、保護者の参加イベントが全て中止になりました。そのため、小学校のママ友とのつながりが持てず、同じ保育園から入学したママたちと、グループチャットでわからないことは情報交換をしています。でも情報が少なくて、とにかく不安な1年でした」

 なかでも、真琴さんの心配事はPTA活動だという。PTAは、会長や副会長、会計といった執行部的な役割を担う「PTA本部役員」と、広報委員会や保健委員会、地域委員会などに属してそれぞれの仕事を行う「PTA委員」に分けられる。委員は各学級から選ばれ、役員はさらにその委員の中から選考されることが多いという。真琴さんいわく、この1年はPTA活動が縮小したため、次年度の委員の選定がどうなるのか気がかりとのことだ。

「年長さんの時、グループチャットで、上の子がいるママさんに『小学校のPTA活動って、大変って本当?』『どの委員が楽?』と質問しまくってました。しかしいざ入学してみると、緊急事態宣言で休校になったため、前年度の委員がそのまましばらく続投し、6月ごろに新しい委員がやっと決まったんです。去年は集会の回数なども普段よりも少ないため、例年よりも楽だと思ったのか、自薦が多くて抽選になったみたいでした。ただ、その抽選の様子も、限定されたコミュニティだけで閲覧可能になっていて、保護者が集まることがなかったですね」

 PTAは小学校とは運営が別のため、詳しい内容がわかりづらいのが難点だと、真琴さんは言う。

「実際に役員や委員を経験したママから話を聞くしか情報源がないんです。学校から配られた配布物を見ても、委員会の実際の活動内容や、どれくらいの頻度で会議をしているかがわかりません」

 前年度のPTA活動は、特定の委員の募集がないままだったというが、次年度はどうなるのか不明だという。

「4月はPTAの委員の募集時期なので、仲の良いママ友と『どの委員に立候補する?』というメッセージを送り合っています。もしも子どものクラスがバラバラになったら、同じ委員をやることができるので、前もってどの委員をやりたいか相談していますね」
 
 ママたちの間では、PTA活動は、低学年のうちに行ったほうが良いという通説があるようだ。

「子どもが高学年になると、塾に通うようになり負担も増える。特にうちの地域は3人に1人くらいの割合で中学受験をするので、低学年での委員を希望するママが多くて激戦のようです」

 小学校によって、PTA活動は在学中に一度でいいという暗黙の了解があるところもあれば、ポイント制を導入しているところもあるという。

「ポイント制というのは、役員が3点、委員は2点、ベルマーク集めなどの係は1点と、役職によってポイントが設定されていて、卒業までに累計で◯ポイント貯めなければいけないというもの。一見、わかりやすそうですが、夏祭りやラジオ体操はボランティアなのでポイントなしなど独自ルールが多すぎて、保護者が困惑しているみたいです。別の小学校のママ友からは、『うちはポイント制だから、何度か委員やらなきゃいけない』というメッセージが来て、大変そうって感じました。ネットなどを見ても、学校によって係名やルールも違うし、実は参考にならないんですよ……PTA攻略には、いかに通っている学校のPTA経験者とつながるかが重要です」

 PTA本部役員、PTA委員の選出方法は学校によって異なるが、役員は無記名で推薦する方法を実施している学校が多いという。

 正美さん(仮名)は、関東近県にある小学校に小3になる女児を通わせている。彼女は、自分の名前が役員として推薦されていたという。

「うちの小学校は、1人の子どもにつき、1回委員をやる“一子一役”制。小3の娘の下には、年長の息子、3歳の息子の兄弟がいるので、結果、3回委員をやらなければならないんです。それだけでも負担が大きいのに、複数人いる委員ではなく、活動が活発だといううわさの役員に推薦されていて、驚きました」

 正美さんの娘が通う学校では、本部役員の選出は、10月ごろに在校生の保護者に推薦用紙が配られて、投票制で行われるという。

「その推薦用紙は、推薦したい保護者がいなければ、無記名で出してもいいというルールでした。特に去年は、学校行事も中止だったので、親しいママは幼稚園や小1、2のクラスが一緒だった子のママくらい。ママ友のグループチャットでも『誰の名前を書く?』『無記名で出しておく』という内容だったのを覚えています」
 
 通常は、学級委員(PTA委員の1つ。クラス懇談会の司会などを務める)を経験したことのある保護者を、役員に推薦するというが……。

「私はママ友が多いほうでもないし、地域のボランティア活動にも参加していたわけではなかったので、どうして名前を書かれたのか不思議でした。もしかしたら、誰かの嫌がらせかも……と疑心暗鬼になったりしましたよ。年度初めの委員決めで立候補をしたけど、抽選に外れたので、もしかしたら『役員をやってもいい人なんだ』って思われたのかもしれません」
 
 このように、推薦用紙に名前が書かれていると、推薦委員会から電話で連絡が来るという。

「親しいママ友に『推薦用紙に名前が書かれていたみたい』とメッセージで打ち明けました。ママ友は『子どもが高学年になってからやるよりは、いまのうちにやったほうが楽だって聞くよ』と前向きに励ましてくれましたね。実際に、役員経験者ママに活動内容を聞き、書記をやることにしたんです。なんでも書記は複数人いるようなので、そこまで負担にならないかなって」

 任意とはいえ、避けることはできなさそうなPTA活動。小学校では、ママ同士のつながりがないと、PTAに関する情報が得られないという実情があり、これがさらに保護者を混乱させる要因になっている。かねてから、その存在意義が論議され続けているPTAだが、複雑化する仕組みやルール、保護者の負担などについて、あらためて考え直すべきなのかもしれない。

ママ友LINEで白熱する話題「PTA委員」! 活動内容が不明、複雑すぎるルール……小学生ママが語る攻略法とは?

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 低年齢の子どもを持つママたちにとって、保活の次によく話題に上がるのはPTA活動についてではないだろうか。保育園や幼稚園でも、少なからず保護者を対象とした役員活動があると聞くが、小学校でのそれは地域活動とも連動しており、時間的な拘束も長く、負担が多いという。今回は、PTA活動を不安視するママたちの声を紹介する。

小学校のPTA活動って大変? ママたちとチャットで情報交換

 スポーツクラブの事務として働いている真琴さん(仮名)は、小1になる男児を都内にある小学校に通わせている。昨年は新型コロナウイルス感染拡大のため、学校行事などが軒並み中止になったという。

「息子が通っている小学校は、昨年、公開授業や運動会、学習発表会など、保護者の参加イベントが全て中止になりました。そのため、小学校のママ友とのつながりが持てず、同じ保育園から入学したママたちと、グループチャットでわからないことは情報交換をしています。でも情報が少なくて、とにかく不安な1年でした」

 なかでも、真琴さんの心配事はPTA活動だという。PTAは、会長や副会長、会計といった執行部的な役割を担う「PTA本部役員」と、広報委員会や保健委員会、地域委員会などに属してそれぞれの仕事を行う「PTA委員」に分けられる。委員は各学級から選ばれ、役員はさらにその委員の中から選考されることが多いという。真琴さんいわく、この1年はPTA活動が縮小したため、次年度の委員の選定がどうなるのか気がかりとのことだ。

「年長さんの時、グループチャットで、上の子がいるママさんに『小学校のPTA活動って、大変って本当?』『どの委員が楽?』と質問しまくってました。しかしいざ入学してみると、緊急事態宣言で休校になったため、前年度の委員がそのまましばらく続投し、6月ごろに新しい委員がやっと決まったんです。去年は集会の回数なども普段よりも少ないため、例年よりも楽だと思ったのか、自薦が多くて抽選になったみたいでした。ただ、その抽選の様子も、限定されたコミュニティだけで閲覧可能になっていて、保護者が集まることがなかったですね」

 PTAは小学校とは運営が別のため、詳しい内容がわかりづらいのが難点だと、真琴さんは言う。

「実際に役員や委員を経験したママから話を聞くしか情報源がないんです。学校から配られた配布物を見ても、委員会の実際の活動内容や、どれくらいの頻度で会議をしているかがわかりません」

 前年度のPTA活動は、特定の委員の募集がないままだったというが、次年度はどうなるのか不明だという。

「4月はPTAの委員の募集時期なので、仲の良いママ友と『どの委員に立候補する?』というメッセージを送り合っています。もしも子どものクラスがバラバラになったら、同じ委員をやることができるので、前もってどの委員をやりたいか相談していますね」
 
 ママたちの間では、PTA活動は、低学年のうちに行ったほうが良いという通説があるようだ。

「子どもが高学年になると、塾に通うようになり負担も増える。特にうちの地域は3人に1人くらいの割合で中学受験をするので、低学年での委員を希望するママが多くて激戦のようです」

 小学校によって、PTA活動は在学中に一度でいいという暗黙の了解があるところもあれば、ポイント制を導入しているところもあるという。

「ポイント制というのは、役員が3点、委員は2点、ベルマーク集めなどの係は1点と、役職によってポイントが設定されていて、卒業までに累計で◯ポイント貯めなければいけないというもの。一見、わかりやすそうですが、夏祭りやラジオ体操はボランティアなのでポイントなしなど独自ルールが多すぎて、保護者が困惑しているみたいです。別の小学校のママ友からは、『うちはポイント制だから、何度か委員やらなきゃいけない』というメッセージが来て、大変そうって感じました。ネットなどを見ても、学校によって係名やルールも違うし、実は参考にならないんですよ……PTA攻略には、いかに通っている学校のPTA経験者とつながるかが重要です」

 PTA本部役員、PTA委員の選出方法は学校によって異なるが、役員は無記名で推薦する方法を実施している学校が多いという。

 正美さん(仮名)は、関東近県にある小学校に小3になる女児を通わせている。彼女は、自分の名前が役員として推薦されていたという。

「うちの小学校は、1人の子どもにつき、1回委員をやる“一子一役”制。小3の娘の下には、年長の息子、3歳の息子の兄弟がいるので、結果、3回委員をやらなければならないんです。それだけでも負担が大きいのに、複数人いる委員ではなく、活動が活発だといううわさの役員に推薦されていて、驚きました」

 正美さんの娘が通う学校では、本部役員の選出は、10月ごろに在校生の保護者に推薦用紙が配られて、投票制で行われるという。

「その推薦用紙は、推薦したい保護者がいなければ、無記名で出してもいいというルールでした。特に去年は、学校行事も中止だったので、親しいママは幼稚園や小1、2のクラスが一緒だった子のママくらい。ママ友のグループチャットでも『誰の名前を書く?』『無記名で出しておく』という内容だったのを覚えています」
 
 通常は、学級委員(PTA委員の1つ。クラス懇談会の司会などを務める)を経験したことのある保護者を、役員に推薦するというが……。

「私はママ友が多いほうでもないし、地域のボランティア活動にも参加していたわけではなかったので、どうして名前を書かれたのか不思議でした。もしかしたら、誰かの嫌がらせかも……と疑心暗鬼になったりしましたよ。年度初めの委員決めで立候補をしたけど、抽選に外れたので、もしかしたら『役員をやってもいい人なんだ』って思われたのかもしれません」
 
 このように、推薦用紙に名前が書かれていると、推薦委員会から電話で連絡が来るという。

「親しいママ友に『推薦用紙に名前が書かれていたみたい』とメッセージで打ち明けました。ママ友は『子どもが高学年になってからやるよりは、いまのうちにやったほうが楽だって聞くよ』と前向きに励ましてくれましたね。実際に、役員経験者ママに活動内容を聞き、書記をやることにしたんです。なんでも書記は複数人いるようなので、そこまで負担にならないかなって」

 任意とはいえ、避けることはできなさそうなPTA活動。小学校では、ママ同士のつながりがないと、PTAに関する情報が得られないという実情があり、これがさらに保護者を混乱させる要因になっている。かねてから、その存在意義が論議され続けているPTAだが、複雑化する仕組みやルール、保護者の負担などについて、あらためて考え直すべきなのかもしれない。