「忘年会やろう」飲み会好きのママ友からのお誘いLINEに困惑! どう返信すべき?

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 10月1日、首都圏をはじめとする19都道府県に発令されていた緊急事態宣言及び8県のまん延防止等重点措置が解除された。現在、東京都の新型コロナウイルスの感染者数は2桁台と低い水準を保っているが、冬は空気が乾燥することから今後再び感染が拡大し、「第6波が起きる」との見解を公表する医師もいるだけに、引き続き感染予防対策を続ける必要がある。

 今回は、忘年会シーズンの今、徐々に解禁されつつある「飲み会」への参加をめぐり、ママ友の考えに違和感を覚えたという女性のエピソードを紹介する。

保育園の謝恩会の代わりに、ママ友が忘年会を企画

 首都圏に住む奈津子さん(仮名・35歳)は、7歳になる娘を育てながらハウスクリーニングを行う会社で事務として働いている。

「結婚前は、老舗洋菓子店の本社で働いていました。社員の4割近くが20代という環境で、あまり長く勤めている人はいませんでしたね。私は出産後も働き続けていたのですが、特にお歳暮シーズンは繁忙期で、時短勤務でも残業が発生していたため、この会社で子育てをしながら働き続けるのは難しいと感じ、地元のハウスクリーニング会社の事務に転職したんです。収入は減りましたが、会社には最初から子どもがいることを伝えていたので、なるべく定時で帰ることができています」

 奈津子さんの娘は、今年3月に保育園を卒園した。新型コロナ感染予防のため、保護者の参加は“各家庭から1名だけ”という条件のもと、小規模の卒園式が行われたという。

「通常なら、保育士さん全員と年中の生徒たちも出席した賑やかな式になるはずだったらしいのですが、コロナ禍のため、かなり人数を絞っていました。子どもたちによる歌などもなく、式自体が短かかった印象です。同じクラスの子どもたちは、3つくらいの小学校に分かれて進学するので、ママ友と会う機会も減るし、卒園式後の謝恩会が開かれないのはすごく残念でした」

 そう語る奈津子さんは、ママ友たちと「コロナが落ち着いたら、飲み会をやろう」と約束したそうだ。

「娘が小学生になってからも、保育園のママ友とのLINEのグループチャットはまだ残っています。たまに、子どもを連れて公園に行く時などに『一緒にどうですか?』とお誘いメッセージを送ってくれるママもいますが、頻繁にはやりとりをしていませんでした」

 しかし、緊急事態宣言が解除されたことを受け、「12月に忘年会をやろう」とLINEが届いたという。

「娘が通っていた保育園の生徒数は、1学年10人くらい。子どもを含めて集まるとなると、兄弟もいる家庭もあるので20人以上の大所帯になります。コロナ流行前は、居酒屋の個室を貸し切りにして飲み会を開いていたのですが、このご時世に大人数で集まるのはどうかなって困惑しました」

 奈津子さんは、複数人で飲酒すること自体にまだ抵抗があるという。

「お酒を飲めば、自然と大声になって飛沫が飛びそうだし、正直、参加したくないなと思っています。夫も、今年は会社で小規模の忘年会が開かれそうと言っていますが、コロナが怖いので、できれば出席してほしくありません。ママ友の中には、『職場の飲み会は開催時間が遅いから参加が難しいけど、夕方から始まるママ友飲み会なら出かけてもいい』という謎のルールを設けている人もいて、積極的に『飲みに行こう』と誘ってくるので、断るのに困っています」

 奈津子さんは、仲が良いママ友に直接LINEをして、忘年会の参加を断る口実などを相談したという。

「いくら緊急事態制限が解除されても、大勢で集まって飲み会を行うのは、まだ早いと思うんですよね。私の会社には、ハウスクリーニング作業で他人の家に出入りしている人もいますし、知らぬうちにウイルスを持ち込んでいる可能性もあるため、内勤の私も感染予防対策は徹底しています。ママ友の中には看護師をしている人もいるので、一緒に『職場で、大勢で集まるのが禁止されている』というメッセージを飲み会の幹事に送りました。そうしたら、『子どもをパパに預かってもらって、大人だけの飲み会にする? そうしたら、来るのは7~8人くらいだし 』と返信が来て驚きました」

 結局、奈津子さんは、「パパの会社の飲み会と重なって出かけられなくなった」と言って、忘年会の参加を断ったという。

「幹事のママ友とは今後も会う機会があるので、断り方にも気を使っています。今回は、保育園の謝恩会替わりの意味もあって、どうしてもみんなで集まりたかったようでした。本当はグループチャット自体を退会したかったのですが、娘と同じ小学校に通っている子のママもいるので、それも難しい……。飲み会当日はきっと集合写真が送られてくると思うので、どう返信したらいいかと、今から気が重いです」

 飲み会の参加に消極的な奈津子さんだが、緊急事態宣言が解除されてから、仲が良いママ友とランチに出かけたそう。

「この前、2年ぶりくらいにママ友とランチをしました。感染予防対策で食事するとき以外はずっとマスクを着けながら話していたんですが、3人という少人数だったし、みんな飲みに行ったりするタイプでもないので安心でした」

 奈津子さんは、「ママ友の中には価値観が違う人もいるので、大勢で集まるのはなるべく避けたい」とも語る。

「うちはコロナが流行してから、なるべく外食は控えて、デリバリーを利用しています。もちろん、旅行にはもう2年ほど行っていません。子どもの立場に立つと、かわいそうだなと思う時もあります。でも中には、学校を休ませてまで旅行に行ったり、ディズニーランドのような人が集まる場所に出かけている家庭もあるんです。その話を学校で友達から聞いてきた娘に、『うちは行かない』って言っても、なかなかわかってくれないんですよね。ママ友から『●●に出かけたよ』という報告LINEがグループチャットに届くとモヤモヤするし、正直、どう反応してよいのかわかりません」

危機意識のないママに違和感

 奈津子さんは、政府から明確なガイドラインが出ていないことも、飲み会参加の判断に困る原因だという。

「あるママ友からは、緊急事態宣言中も営業していた飲食店について『混んでいたよ』と送られてきて、違和感を覚えました。“これまで飲みに出かけても感染しなかったから大丈夫”と、危機意識がないんです。我が家はずっと気をつけて生活してきたし、ここで気を緩めたくない……。まだ子どもはワクチンを接種できていないし、仲のいいママ友との飲み会でも躊躇してしまいます」

 少しずつ、解禁されつつある職場や友人との飲み会。現在のところ、政府からは飲酒を伴う会食時のルールが明確化されていないため、悩んでしまう人も多いだろう。ママ友とのつながりは、一種のコミュニティでもある。お互いを尊重して、参加も欠席も寛容になれるような付き合いを心がけたい。

「年間100万」! 子どもの塾代に悩むママたちが語る、中学受験のリアル「ここまで投資したんだから、諦めるわけにはいかない」

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 首都圏では珍しくなくなってきた「中学受験」。東京都のある地域では、私立中学を受験する子どもの割合が、クラスの半数近くにもなるという。この秋から放送されている、中学受験をテーマにした連続ドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室-』(日本テレビ系)の影響で、子どもの受験を意識するようになった人もいるのではないだろうか。

 授業料がかからない公立中学に比べ、私立中学は入学金や学費など、多額のお金がかかるものの、子どもに受験をさせるのは、いまや高収入世帯だけとは限らず、さまざまな理由から私立中学への進学を選択する家庭も増えてきたようだ。今回は、「予定外の中学受験に翻弄されている」というママのエピソードを紹介する。

娘が転入先の小学校になじめず、中学受験をさせることに

 都内に住む千穂さん(45歳・仮名)は、夫と小6の娘、小2の息子の4人でJR山手線内の閑静な住宅街で暮らしている。娘は地元の公立中学には進学せずに、私立中学を受験する予定だ。

「息子が小学校に入学するタイミングで、今住んでいる地域に引っ越してきました。区役所で転入の相談をした時も、担当者から『ここら辺は、2、3人に1人は中学受験します』と言われて驚いていたのですが、私立だけではなく、国立や公立の中高一貫校などを含めて、受験する子どもが多いようです」

 千穂さんの娘は、もともとは受験する予定はなかったという。しかし、娘が小学校に思うようになじめず、中学受験を決めたそう。

「転校先の小学校は1学年2クラスしかなく、子どもたちは幼稚園の頃からずっと一緒のメンバーのため、娘はすでにでき上がっているグループの中に入れなかったみたいで……。ママ同士の結束も固く、私も仲良くなりづらかったんです。一方、息子はほかの子と同時の入学だったので、友達づくりもそこまで苦労せず、私も保護者会などに積極的に参加して、ママ友を作っています」

 千穂さんの子どもたちが通っている小学校は、保護者参加が盛んであることも、娘の中学受験を検討した理由のひとつだそうだ。

「娘は“いじめられている”といった深刻な状況ではありませんが、たまに学校に行くのを嫌がったり、特に仲が良い子がいるわけでもなさそうで孤立気味なんです。それに、今の学校では、学校行事で必ず保護者に手伝いを募ったり、休日も地域清掃のボランティアを行ったりと、なにかと親同士の横のつながりが活発なこともあって、『娘がこのまま通学区域の中学に入学すると、同じコミュニティでの付き合いが続くのか』と、私も億劫に感じるようになってしまって……」

 しかし、千穂さんの家庭にとって、中学受験にかかる経済的負担は想像以上だという。

「私は保育士なんですが、時短勤務をしているので思うようには稼げません。息子が低学年のうちは担任を受け持ったり、遅い時間の勤務はしないつもりでいたものの、娘の塾代や受験料などで費用がかさむので、受験が落ち着いたらシフトを増やすつもりでいます。夫は小さな印刷会社に勤務し、土曜勤務も隔週であるほど業務量は多いのに、入社してからほとんど給与が上がっていなくて……。副業は可能なので、週に2回ほど、深夜の警備バイトもしています。私も夫も正社員ではあるのですが、今後、大幅な収入アップは期待ができないので、もしも娘が志望校に合格できても、学費を払い続けられるかと不安ですね」

 そんな千穂さんは、小学校で同じように子どもに中学受験をさせるママたちと出会い、「○○中学は入学後の寄付金はいらない」という情報をLINEで送り合っているそうだ。「10月、11月は学校説明会がピークの時期。人気校だと予約すら取れないこともあるので、こまめに情報交換をしています」と語る。

進学率の高い有名校ではなくても、子どもを私立に入れたい親たち

 中学受験というと、“男子御三家”とされる開成、麻布、武蔵、“女子御三家”とされる桜蔭、女子学院、雙葉などの進学率の高い有名校ばかりが頭に浮かぶが、千穂さんいわく、実際には難関校以外を受験する子どもが大半だという。

「娘はクラスの中でも、普通よりは少し勉強ができるくらいだったので、いわゆる“進学系”の私立中学なんて考えたこともありませんでした。最初から名門校狙いの子は、低学年の頃から塾通いをしているケースがほとんどなので、地頭が良かったり、個人指導の塾に通わせて徹底的に勉強させないと、なかなか太刀打ちできそうにありません。うちの子は、偏差値的にはさほど高くない大学の付属女子校を狙っています。小5の終わりから塾に通わせていますが、それでも年間100万円近くかかっていますね……」

 千穂さんは、「中学受験は自分の両親からの援助が受けられないとつらい」と本音を漏らす。

「ママ友の中には、夫も中高一貫校を出ている人がいて、義実家からの金銭的援助も期待できるそう。うちはサポートを受けられる環境ではなく、何かあった時のことを考えると不安なので、正直、うらやましいです。情報交換用にママ友と少人数のLINEグループを作ってやりとりしているんですが、子どもの塾代については、『ここまで投資したんだから、受験を諦めるわけにはいかないよね』とお互いを励まし合っています」

 千穂さんにとって、中学受験をするママ友は、“戦友”のような存在だという。

「受験って、孤独なんですよ。夫が協力的ではない家庭だと、塾に持たせるお弁当を作ったり、送り迎えをしたり、ママが1人で子どもを支えなくちゃならない分、ストレスも溜まる。いくら自分が頑張っても、実際に試験を受けるのは子どもなので、合格発表の日まではどうなるのかわかりません。焦ったり、不安になった時、ママ友が『○○ちゃんなら絶対に受かるよ』とか、『みんなで合格目指そう』とメッセージをくれるので、落ち込まずに済むんです。もしかしたら、難関校を受験させるママ同士は仲が良くないのかもしれないけれど、私の周りは“ライバル”というよりも、一緒に苦難を乗り越える“戦友”のような意識を持っている人が多いかもしれません(笑)」

 育児を取り巻く環境は、年々と変わっていく。以前は一般的ではなかった中学受験も、これから先、教育方針のひとつとして定番化していくだろう。子どもの受験に不安を抱えるママたちには、千穂さんのように同じ境遇の人と情報交換を行いながら、少しでも自身のストレスを軽減させていってほしいところだ。

「あなたの息子は手がかかる」“加配申請”のため、保育園から発達障害診断を受けるよう言われたママの不安を救った“一言”

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 「発達障害」という言葉を目にしたことはあるだろうか。厚生労働省が2018年に公表した「平成28年生活のしづらさなどに関する調査」(2018年)では、医師から発達障害と診断された人は、48万1千人と発表されている。最近では、タレントの栗原類や経済評論家の勝間和代など、自ら発達障害と診断された経験を公表する著名人も増えてきた。その背景には、昔より病気への理解が進んだことや、症状による診断が下されやすくなったことも影響しているだろう。今回は、「子どもが通っていた保育園で、発達を指摘された」というママのエピソードを紹介する。

「あなたの息子は手がかかる」保育園から発達障害の診断を受けるよう言われて……

 関東近県に住む美波さん(仮名・34歳)は、3歳になる息子と1歳の娘の育児をしながらコールセンターのオペレーターとして働いている。彼女は息子の育児で悩みがあるそうだ。

「息子と娘は同じ保育園に預けているのですが、少し前に保育園の先生から息子のことで呼び出され、個別面談をしたんです。なんだろうと思って保育園に行ったら、『一度、地域の支援センターで、心理士の先生の診断を受けてもらいたい』と言われました。息子は集団生活の中でほかの子と同じように行動ができず、『保育士がつきっきりになるために、手がかかる』んだそうです。急なことだったので驚きました」

 保育参観では、少し立ち上がって歩き回ったりしていたものの、周りについていけていないようには見えなかったという。

「保育士の説明では、『来年、“加配”と呼ばれる、障害の診断を受けた子どもを対象に配置される保育士さんを増やしたい。そのためには、医師の診断書が必要』とのことでした。正直、最初は『なぜ、うちの子に?』という疑問が強かったですね。ただ、人見知りをしない娘と違い、息子は他人から話しかけられた時に何も言わなかったり、思い通りにならないと大きな声を出してかんしゃくを起こすことがあるのは気になっていました。でもまだ3歳だし、“イヤイヤ期”のまっさかりだと思っていたんです」

 また、加配保育士が息子の担当につくことで、発達障害の疑いがあると周囲に知られるのが心配だったという美波さんは、仲が良いママ友にだけ、前もって息子に発達障害の疑いがあることを伝えたそうだ。

「息子がお友達に迷惑をかけていたらいけないと思い、ママ友にLINEで連絡をしたんです。そうしたら『早い時期からトレーニングすることで、周りと同じようにできるようになるから大丈夫』と言ってもらえて勇気づけられました」

 その後、美波さんは保育園から支援センターに連絡をしてもらい、心理士と面談をしたという。

「息子は園に預けた状態で、私だけ呼ばれました。心理士の方が、事前に保育園での息子の過ごし方を見てきたそうで、遊びの時間から給食の時間になっても、なかなか遊びを止めることができなかったり、みんなでダンスをする時に一人だけ座っていたと聞きました。家ではそんな様子は見られなかったので、どう受け止めればいいのかと悲しくなりましたが、心理士から勧められ、一度、療育センターを利用することにしたんです」

 療育センターとは、発達に不安のある児童に対し、作業療法士や心理士など専門職の職員が、子どもの特性を生かした個別療育を行う施設。自治体が運営している場合、原則として医師の診断や支援センターからの紹介がないと利用することはできない。

「保育園に行くと、息子だけ発達段階に問題があるとは思えず、ほかの児童を羨ましく思ったりもしました。でも療育センターに行くと、同じような悩みを持つママと出会えて、トレーニングに前向きな気持ちになれました」

医師の予約がいっぱいで、加配申請が通るのは来年に?

 美波さんの息子は、療育センターで「診断名が付いたほうが治療をしやすい」という理由から、医師の診察を受けるように勧められたそう。

「今、医師の診察は予約でいっぱいで、検査を受けられるのは2カ月後になるので、自分で探した発達障害の診断ができる民間のクリニックに行くか迷っています。加配保育士の申請も医師の診断書が必要だし、このままでは申請が通るのが来年になってしまいそうなんです。それまで今のままで良いのかも不安だし……。何より、保育園には同じ境遇のママ友がいないので、なかなか話を聞いてもらいにくいことがつらいです」

 加配制度も、以前よりは広がりをみせているが、周囲の理解を得られるかどうか、美波さんには不安があったようだ。

「でも、息子のことを相談したママ友が、LINEで民間の療育施設やクリニックなどの情報を教えてくれたんです。それまでは落ち込みがちだったのですが、『〇〇君ならできるよ!』と励まされ、元気が出ました。自分の子だけ特別扱いされると、かえって障害が目立ってしまうかもしれないと不安もありましたが、ママ友は『学年が上がると、先生一人で見る児童数が増える。その分、子どもへの注意が減ってしまう。それなら加配の先生がいてくれると、安心して過ごせるよ』とも言ってくれたので、ほっとしました」

「情報の少なさが、不安の一番の原因」

 なお、美波さんは、不安を解消するために、ネットで子どもが発達障害と診断されたママのブログなども読み漁ったという。

「結局、情報の少なさが、不安の一番の原因だと思うんです。ママ同士でも話題に上げづらいし、相手のことを思うと、どこかよそよそしくなってしまいますから。でも、発達障害の症状は見られるけれど、すべてには当てはまらない“グレーゾーン”と呼ばれる子どもは、意外といるんじゃないかと思います。それぞれにあった療育を行うことで良くなる可能性がありますし、もし、気になることがあるなら勇気を出して診断を受けてみてほしいですね。息子の場合は心理士の先生から、『今は、どうやって言葉で表現すればわからないというような症状が見られるけれど、小学校に上がるまでに良くなると思います』と言ってもらえたので、通所する勇気が出ました」

 その数は増えているように感じる発達障害児。しかし、周囲のフォローがまだ追いつていないようにも感じる。誰もが気兼ねなく検査や療育を受けられる環境が整備されることが、ママたちの悩みを取り除く一歩になるのではないだろうか。

“授かり婚で無痛分娩”の友人に思わずイラッ! 「私は不妊に悩んで帝王切開もするのに……」SNSで抱えた不安を和らげた、ママ友からのメッセージ

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 厚生労働省が公式サイトで発表している「人口動能統計特殊報告」の「出生に関する統計」によると、1年を通して7~9月に出産する人が多いそうだ。空気の感想や寒さによって風邪をひきやすい冬の時期でも、夏生まれならば生後数カ月たっており育てやすい点や、早生まれを避けるために、夏生まれが好まれる傾向があるという。

 また、時代とともに出産を取り巻く環境がさまざま変化をみせ、数年前まではまだ一般的とは言えなかった体外受精などの不妊治療や赤ちゃんに先天性の疾患がないか調べる出生前検査、無痛分娩もバースプランの一環として定着してきた。今回は、出産を控えたとある妊婦が感じた“イライラ”に関するエピソードを紹介する。

なかなか子どもができず悩んでいたのに、友人は“授かり婚”

 桂子さん(35歳・仮名)は、10月に出産予定の妊婦。3年前に結婚したものの、なかなか子どもができず悩んでいたという。

「本格的な不妊治療などは行わなかったのですが、婦人科検診などはきちんと受けていました。異常なしだったので、『いつかは授かるだろう…』と思っていたら、やっと妊娠できました」

 ママ友を作りたいと期待に胸を膨らませていた桂子さんだが、出産予定の病院では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため「プレママ学級」と呼ばれる、初産の妊婦を対象とした母親学級などが中止されていたそうだ。

「院内でもマスクの着用が必須で、基本的には会話が禁止。妊娠中のママ友を作ることが難しく、身近に出産の悩みを相談できる相手もいないのが不安でした。そんな時、数年前に通っていた美術の専門学校で出会った夏樹さん(32歳・仮名)も、今年出産予定だと知ったんです」

 もともと絵を描くことが好きだったという桂子さんは、仕事帰りに学校に通っていたという。

「夏樹さんとは、夜間クラスで知り合いました。彼女はバイトをしながら絵描きとしても活動していたんですが、感情のアップダウンが激しい部分があって、SNS上で睡眠薬の服用や、心療内科への通院をほのめかすような発言をしていましたね」

 そんな夏樹さんは、どうやら“授かり婚”をしていたようだ。

「できちゃった結婚は決して悪いことではないと思うのですが、自分が不妊で悩んでいただけに、妊娠していることをSNSで発信していて、周りから『おめでとう! 』と祝福されている様子を見ると、なんだかモヤモヤしてしまいました」

 なお、桂子さんは小柄で華奢な体で、骨盤が狭い「狭骨盤」のため、赤ちゃんを予定帝王切開で出産する予定だ。初めてのお産が帝王切開となることで不安やストレスを抱えている桂子さんは、夏樹さんとのLINEのやりとりに「思わずイラッとした」という。

「それは、夏樹さんが無痛分娩を予定しているから。彼女は学生時代に、過去にいじめに遭った苦しみから『自傷行為をしたことがある』と言っていたのですが、無痛分娩の理由を聞いたら、『私、痛いのは苦手だから』って言うんです。自傷行為をしていたのは当の昔のことでしょうが、自分の体を大事にしなかった人が経腟分娩で出産して、妊娠中は風邪薬ですら飲むのを我慢したり、人一倍健康に気を使っていた自分がおなかを切らなきゃならないなんて悔しくて……。他人と比べても仕方ないことですが、夏樹さんからの『子どもが生まれたよ』という報告LINEには、『おめでとう』とすぐに返せないでいました」

「高齢出産だから」と出生前検査をすすめられて……

 「夏樹さんが出生前検査を行い、『母子ともに異常がないという結果が出た』というLINEが来た時も、つらい気持ちになりました」と桂子さんは語る。なお、出生前診断は、赤ちゃんに先天性の病気がないかどうかを調べる検査のことで、受診は強制ではないため「検査をしない」という選択肢もあるが……。

「私は35歳で出産予定なので、医学上、高齢出産に入ります。若い人よりもさまざまなリスクがあるため、病院では出生前検査を勧められました。子どもが産まれる前に調べることに抵抗があったのですが、夏樹さんから『桂子さんは高齢出産だから、調べたほうがいいよ』ってあっけらかんと言われてしまって……。結局、受けない決断をしましたが、なにもかも順調そうに見えた夏樹さんがうらやましく感じました」

 桂子さんは、帝王切開に対する不安を、昔のバイト仲間にグループLINEで相談したそうだ。

「飲食店でバイトしていた時に仲が良かったメンバーの4人全員が結婚して、今は私も含めて3人がママ。たまに連絡をとり合っては、自然と妊娠や育児の話題で盛り上がっています。その中で『帝王切開が怖い』と本音をぶつけてみたら、『怖いかもしれないけど、私は2人目も帝王切開だったよ!』とか、『帝王切開は手術扱いになるから、保険でお金が戻ってくるよ(笑)』と励ましてくれたんです」

 しかし桂子さんいわく、帝王切開は開腹手術のため体への負担があるわりには、家族からはあまり理解されていないという。

「術後は傷が痛むだろうし、入院するのは個室がいいと夫に伝えたのですが、産後に手伝いに来てくれる予定の義母は、『出産なんてどれも一緒』と理解してくれず、結局、大部屋で予約しました。帝王切開で出産したママ友の中には、『おなかが痛くて母乳が出なかった』と言っていた人もいて、出産後の不安もあります」
 
 そんな思いを抱く中、先に無痛分娩で出産した夏樹さんのSNSをつい見てしまうそう。

「出産してすぐに歩いたり、赤ちゃんを抱っこしたりしていて、自分はそれができないと思うと、涙が出てきたりします。もっと先のことを想像しようと、子どもを持つ友人にLINEで、『ベビーカーはどういうのがいい? 』と相談をして、気分転換をしています」
 
 妊娠中のママたちの中には、「健康に子どもが生まれてくるだけで大丈夫」と思えず、その出産法に悩んでしまう人も多いだろう。今はコロナ禍で同じような月齢の妊婦同士の交流も持ちにくいため、「自分だけかもしれない」と思い悩んでしまうこともあるかもしれないが、LINEのグループチャットやSNSなど、自分の不安や悩みを打ち明けられる場を持ち、誰かと気持ちを共有することでストレスやモヤモヤした気持ちを晴らすことができるかもしれない。

「抱っこ紐は触られやすい」「ベビーカーに虫除けカバー」!? 「#いきなり赤ちゃんに触らないで」問題に悩む、ママたちの対策法

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、Twitter上では「#いきなり赤ちゃんに触らないで」というハッシュタグが話題を呼んでいる。きっかけとなったのは、あるママが、街中で見知らぬ人にいきなり赤ちゃんを触られた時の不安な思いをこのハッシュタグをつけて投稿したこと。すると、世の母親たちから共感を呼び、現在Twitterにはさまざまな経験やエピソードが投下されているようだ。

 確かに、感染を防ぐために“密”を避け、人との接触を減らすよう政府から呼びかけられている。そんな状況下において、自分の子どもが赤の他人に触れられるのは、気分が良いものではないだろう。今回は、外出先で突然子どもに触られ、対処法に悩んだというママのエピソードを紹介する。

病院の待合室で、「かわいいわね」と言いながら赤ちゃんに寄ってくる患者にヒヤヒヤ

 都内に住む千紘さん(40歳・仮名)は、3歳になる娘と11カ月になる息子を育てている。コロナ禍といえど、通院や幼稚園の見学など、子どもを連れて外出する機会も多い。

「娘は、肌疾患があるので2~3カ月に一度、都心の総合病院に通っています。まだ幼い息子を家に置いていくわけにはいかないので、一緒に連れて行くのですが、病院の待合室で年配の人に声をかけられるんです」

 大きな病院の場合は待合室も広く、診察までの待ち時間も長いため、声をかけられることもたびたびあるとか。

「だいたい、『今、何カ月? 』とか、『男の子? 女の子? 』というたわいもない内容なんですが、中には話しながら子どもの足を触ってきたり、裸足なのを見て『靴下を履かせてあげないとかわいそう』と言ってきたりする人もいて困っています……」

 また、病院ならではの“悩み”もあるという。

「声をかけてくるのが、付き添いで来ている人ならまだいいのですが、診察を受けに来た患者さんの場合、今はコロナの心配もあるし、正直『もしかしたらウイルスをうつされてしまうかも』と不安でたまりません。嫌ならその場から離れればいいのですが、待合室自体、ソーシャルディスタンスの確保ために席数が減らされていることもあり、移動すると座れなくなってしまう。娘もいるし息子のベビーカーもあるし、その場所を動くのも一苦労なんです」

 千紘さんは、1人目を出産した時に産院で知り合った仲良しのママ友へ、「通院で、知らない人に子どもを触られたんだ」という悩みをLINEで打ち明けたそう。「うちも『予防接種などで病院に行った時に、子どもに触られて困った』って返信が来て、みんな悩んでいるんだと思った」と語る。

 さらに、飲食店ではこんな出来事もあったという。

「娘は今年、七五三だったのですが、お祝いの食事をしようと入った店で、着物を着た娘にわざわざ近寄ってきて、『あらー可愛いわねえ』と、着物を触ってくる年配女性もいました。赤ちゃんや、子どもに触ってくる人って、『あら、かわいい!』と言いながら近づいてくるし、別に悪意があるわけじゃないんですよね。それは理解しているんですが、やっぱり、モヤっとしてしまいます」

 なお、不意に子どもに触れてくるのは、「子育てがひと段落した年代の人に多い」と千紘さんは分析する。

「私が子どもの頃は、同じ団地の中に住んでいる友達の家に約束もせずに遊びに行ったり、人との距離が今よりも近かった気がします。昔に比べ、近所づきあいが希薄となり、高齢者との関わりが薄くなっている今、互いに声をかけあうことは大切だと思うのですが、コロナのことを考えると、敏感にならざるを得ません。息子はまだ赤ちゃんなのでマスクで感染対策はできないし、ほっぺなどをペタペタと急に触られて泣きだしたりすることもあり、どう対処すればいいのか悩みますね」

身動きが取れないバスの中は、話しかけられやすい

 また、千紘さんによると、急に触ってこられるケースは移動がしづらい場所で起きやすいという。

「駅によっては構内にエレベーターの数が少ないため、幼い子どもを連れて出かける際、最近は少し遠回りになっても電車ではなくバスを使っているんですが、車内は電車より狭いし、バス停で待っている時も列になるので話しかけられやすいんです」

 加えて、ベビーカーマークが付いているバスは、基本的にはベビーカーをたたまずに乗車できるため、子どもと向き合うように座っている乗客によく覗かれるそうだ。

「必死に話しかけるなオーラを出しながら、ママ友にLINEで『また赤ちゃんに触られそうになった』と、愚痴をこぼしたこともありますね。この前は、車内がどんどん混みだして、ある年配女性が『こんなに混んでいるのに、席を代わらずに座っている人がいるなんて!』と、立っていた私に席を譲るよう、大きな声を出したんです。まず頼んでもいないし、ベビーカーがあるから立っていたかったので、ちょっと迷惑でした(苦笑)」

 一方で、千紘さんは、「ある状況では、周囲から声をかけてもらえなくなった」とも語る。

「幼い子どもを連れての外出は荷物も多くなるため、親は身動きがとりづらい。街中で周囲に力を借してもらいたいとき、例えば、ベビーカーを階段などから降ろす際に『手伝いましょうか?』と言ってもらえることが減った気がします。

 この前、子ども2人と出かけたとき、地下街で10段ほどの階段があったんです。エレベーターやエスカレーターはなかったので、仕方なく、先に娘と一緒に階段を上った後、下まで戻り、今度はベビーカーごと抱えて階段を上ることに。『大変そうだな……』とこちらを見ている人の視線は感じたのですが、コロナの感染予防意識から、『ベビーカーに触れることは、かえって迷惑なのでは?』と思い、声をかけにくかったのかもしれないと思いました」

 このように、“誰かに手伝ってもらえたら楽になる”という状況で周囲からの協力を得られにくくなったケースは多いようで、「あるママ友は、子どもを乗せたまま自転車を倒してしまったけれど、自分だけでは起こせなかったため、大声を出して助けを呼んだと話していた」そう。

「ちなみに、『#いきなり赤ちゃんに触らないで』というハッシュタグは、ほかのママ友も目にしていたようで、みんな同じような経験があるのか、LINEのグループチャットでは、『「触らないで」って言いづらいよね』と共感し合っていましたよ。あるママからは、他人から触れられないよう、虫除けカバーをベビーカーに取り付けたといういい情報を教えてもらったので、マネしようかなと思いました。抱っこひもを使って抱っこしていれば、ベビーカーに乗せているときよりは触られていることに気づきやすいんですが、紐から出ている赤ちゃんの足を触ってくる人は意外と多いんです。親ができるだけ注意を向けるしかないですね。でも、LINEでママ友と悩みを共有したことで、『自分だけではない』と気づけて良かったです」

 まだまだ感染予防に気が抜けない状況だけに、“赤ちゃんや子どもには、勝手に触らない”という認識が社会全体に広がるまでは、ママ側の自衛も必要なのかもしれない。

保育園で娘が濃厚接触者に! ワクチン未接種で“家庭内感染”に怯える母親を襲った、ママ友からの“恐怖LINE”

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 いまだ感染が拡大している新型コロナウイルス。徐々にワクチンの接種が進んではいるが、現状では12歳以下の子どもは接種対象外となっている。ウイルスに感染した子どもが重症化するケースは成人と比べると少ないようだが、未就学児や小学生、中学生の子どもを持つ親たちは、大きな不安を抱えていると報じられている。今回は、「子どもが通っている保育園で、コロナウイルス陽性者が出た」という女性のエピソードを紹介する。

「いつか希望の仕事に戻りたい……」パートをしながら子どもを保育園に預けるママ

 首都圏に住む恵美さん(仮名・35歳)は、1歳になる娘の育児をしながらフルタイムのパートタイマーとして働いている。

「結婚前は編集プロダクションに務め、いろいろな出版社から依頼を受けて書籍や企業の冊子などを作っていました。やりがいはあったのですが、残業や休日出勤も多く、妊娠をきっかけに退社。今は、近所の生花やガーデニング用品を専門に扱うホームセンターで働いています」

 恵美さんのように、妊娠や出産がきっかけで、正規雇用から時短勤務や派遣社員などの“非正規雇用”で働くようになった人は多いだろう。

「保育園に入園するまでは、周りは大手企業に勤務するようなキャリア志向のママさんたちばかりかと思っていたのですが、自分のようにフルタイムで働くパートタイマーや、派遣社員のママさんもいることがわかり、立場が近いママとはLINEでもよくメッセージを送り合っています」

 特に去年は、コロナ禍の影響で、あえなく仕事が休業になってしまった人も、少なからずいたという。

「私も店が休業した期間があり、その時は収入も減りました。ママ友とは『仕事がなくなって保育園を退園することになったらどうしよう』と、LINEで互いの不安を吐き出し合っていましたね」

 ママ友とは、“2人目を作るかどうか”ということも話すそうだ。

「私も2人目が欲しいと思うのですが、コロナ禍の中で妊娠するのが不安なのと、仕事もどうなるのかわからないため、子作りには積極的になれないでいます……。最近、2人目の子どもを出産したママが、同じクラスにいたのですが、ほかのママ友と『今の時期に出産するのは怖いよね』ってLINEをしています」

 なお、恵美さんの夫は自動車販売店に勤めているため、休日出勤もあるという。

「うちは共働きのため、娘が0歳の頃から大型の保育園に預けています。出産をきっかけに、夫の地元へ引っ越したのですが、夫の実家は工場を経営していて、まだ両親とも働いているので娘の育児は頼めないんです。私の実家は北関東なので、気軽に親に来てもらうこともできません。そのため、保育園にどうしても子どもを預けたかったんです。いつかはまた編集の仕事もしたいと思っているし、復職のためにも退園は絶対にしたくないので、今の仕事を続けています」

 このところニュースでも、園児や職員のコロナ陽性者や濃厚接触者の増加が原因で、保育園の休園が相次いでいると報道されている。恵美さんの娘が通う保育園も例外ではなかった。

「園から、親も毎朝検温を行うよう指導があり、少しでも体調に異変があれば休ませるようにするなど、今まで以上に体調管理を徹底していたんです。先月、職員がPCR検査を受けたという連絡が来てからは特に、コロナ陽性者がどんどん身近になってきていると感じましたね。結局、職員は陰性で安心していたら、土曜保育でたまたま一緒だった子が、陽性と診断されたと聞いて、とても驚きました」

 まさかの園児のコロナ感染に、最初は事態が飲み込めなかったという。

「感染したのは、普段は別の園に通っている子でした。本来ならうちの園で預かることはなかったのですが、その子が通っていたのはビルの一室を使った小規模保育で、保育士の人数が足りなかったため、特別に預かることになったそうなんです」

 人手不足のための合同保育。不運にも同じ日に登園していた恵美さんの娘は濃厚接触者になった。

「子どもたちは、熱中症予防もあり園ではマスクを着けないで過ごしているので、濃厚接触に認定されてしまいました。それでも、PCR検査を受けられたのは、園児のコロナ感染の連絡を受けた翌々日。もちろん、登園も禁止され、陰性の場合でも『2週間の自宅待機』と園から言い渡されました」

 まさかの事態に戸惑ったという恵美さん。自身の感染防止対策も十分でなかったため、家庭内感染が起きないか不安だったという。

「夫も私もまだワクチンを接種していませんでしたが、子どもが万が一陽性だったとしても、部屋に隔離して接触しないわけにはいかない。『どうか陰性でありますように』と祈る気持ちでしたね。この時は、同じように土曜保育に預けていたママ友にだけ、『どうする? 困ったよね』とLINEで本音を伝えました」

 なお、保育園からは、濃厚接触者に該当しない園児の登園は、「保護者の判断に任せる」と言われたとか。

「グループチャット内でも、ママたちは『預けたいけど心配だよね……』と話していました。出社が必要な仕事をしているママは、『仕方なく預ける』と言っていましたし、リモートワークや休みが取れそうなママは、数日間、保育園を休ませていましたよ」

2週間の自宅待機。心の支えはママ友とのLINE

 PCR検査の結果、幸いにも、恵美さんの娘は陰性だったが、2週間の間は保育園に登園できず、自宅育児をすることとなった。

「夫は仕事を休むわけにはいかず、私が仕事を休んで娘の面倒を見ることに。2週間分のパートの収入がなくなるのは、かなり痛手でした……。同じように、パートタイマーのママ友と『つらいよね』とLINEで励まし合いました」

 ほぼ在宅で娘の育児をしている時に頼りになったのは、ママ友とのLINEだったという。

「自分の家族が濃厚接触者になったことって、周りの人にも相談しづらい内容なんです。そのため、同じような境遇になったママ友とのLINEが心の支えになりました。ハマっている韓国ドラマを教えてもらったり、スタンプを送ったりしているうちに、気分が明るくなりました」

 そんな恵美さんだが、「一部のママ友がとった行動に、恐怖を感じた」とも語る。

「あるママが、コロナに感染したのはどの子なのか、保育園に問い合わせたようなんです。グループチャットでも、『教えてもらえなかった』と不満を漏らしていて、『怖いな』と思ってしまいました。今はいつどこで陽性者や濃厚接触者になるかわからないし、感染予防を徹底するしかない状況。娘が濃厚接触者になった経験から、自分も感染したたり、気づかぬうちに周りにうつしてしまったらどうしようって不安でしたが、もしも今後、周りで陽性者が出ても、犯人探しをしたり、うわさ話をしたりしないように気をつけたいと思いました」

 まだまだ終息が見えない新型コロナ。特に小さな子どもを持つ親は、「重症化の可能性は低い」といわれつつも、ワクチン接種の見通しがつかない現状に不安や苛立ちを感じることもあるだろう。恵美さんがいうように、もしも周りで陽性者が出た場合でも、誰が感染したかという詮索はしないようにしたいものだ。

LINEのグループチャットに先生から連絡、返信すべき? ママ友から注意されモヤモヤした“先生と保護者の距離”問題

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 きょうだいを持つママの場合、それぞれのママ友との間でグループチャットを作成し、情報交換を行っている人も多いだろう。さらに、学校の役員ごとや子どもが通う塾や習い事先など、常に複数のLINEグループに参加している人は、通知が鳴りやまないこともあるのでは? あまりに身近な連絡ツールとなったため、中には学校の先生や、習い事先の先生ともLINEのIDを交換することもあるようだ。今回は、“先生との距離感”について悩んでいるという女性のエピソードを紹介する。

息子が通う空手教室の先生と連絡先を交換。“連絡網”だと思って既読スルーした結果……

 首都圏に住む沙織さん(仮名・32歳)は、6歳になる息子を持つママだ。幼稚園児の息子は、空手を習っているという。

「息子が通う空手教室は、幼稚園に教えに来ていたことがある先生が開いています。幼稚園でのレッスンは1年間だけでしただが、その後、息子が興味を持ったので、仲が良い男の子と土曜日に教室へ通うようになりました」

 教室の主催者である先生と生徒の保護者たちは、LINEのグループチャットを使ってレッスンの休校や、欠席などの情報を共有していた。沙織さんは、先生やほかのママたちとLINEを交換することにためらいを感じたが、連絡手段のひとつとしてグループチャットに参加したという。そこでのやりとりは、先生から保護者への連絡が主だそうだ。

「緊急事態宣言中は、レッスンが休講になってしまうことも多く、イレギュラーなスケジュールだったため、グループチャットには先生から頻繁にメッセージ送られてきました。グループ宛てだったので、特に私から返信はしないでいたところ、空手教室のママ友から『沙織さんは返信をしないから、先生が心配していたよ』ってメッセージが来たんです」

 どうやら、沙織さんにメッセージを送ってきたママは、先生と直接LINEでやりとりをしていた様子。沙織さんは、「グループチャットはあくまで“連絡網”だと思っていたので、先生に直接はメッセージを送らないようにしていました。でも、中には『子どもがもっと家で練習をしたい』という相談など、こまめに先生に相談しているママもいたようです」と語る。

 グループチャットのメッセージに返信しなかったことに対して、先生から直接何か言われたことはなかったため、ママ友から間接的に指摘されたことに違和感を抱いたそうだ。

「先生は私の連絡先を知っているんだし、何かあれば直接言ってくれたらいいのになってモヤモヤしました。私のように、グループチャットで全員宛てと思われるメッセージには返信をしていなかったママ友に、注意されたことを相談したんです。すると、そのママ友は、先生に直接メッセージを送っていたことが判明。『返事が全くないと、読まれているか不安だって先生が言っていた』と教えてくれました」

 都市部では、先生と保護者のLINEを含む連絡先の交換は禁止されているケースも多い。そのため、沙織さんもこうした問題は、自分には起きないと思っていたという。

「私の地元は東北地方の田舎で、生徒数が少ない地域のため、友人から『先生と連絡先を交換した』という話は聞いたことがありました。先生とどんなやりとりをしているかなど、『ほかの保護者から探りを入れられてウザい』との愚痴も聞いていたので、私も必要最低限のことだけ連絡をしようと注意をしていたのですが、まさか『返信がない』ことで周りから注意されるとは想定外でした」

 沙織さんいわく「小学校に入学すると、さらに連絡先の交換の機会が増えるのが不安」だそうだ。

「小学生の子どもを持つママ友から中は、役員の連絡事項の共有のため、担任の先生と連絡先を交換している人もいると聞きました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で学校公開なども中止になっていることもあり、先生と話をする場も減っているため、密に連絡を取っているママ友は『優遇されているみたいでずるい』と周りに言われたりもするそうです」

 コロナ禍の今、子どもがどのように学校生活を送っているのか知る機会が減ったことで不安を抱え、先生たちに相談の連絡をしたいと考えるママが多いのかもしれない。

「私は、普段から家族以外とはあまりLINEでやりとりをしていません。そのため、空手教室の先生にメッセージを送ると迷惑になるかなと思っていました。でも、先生の中には保護者と連絡を取ることで、生徒とのコミュニケーションを円滑にしたい人もいると知りました。ママ友たちが先生と連絡が取りたいという気持ちも、もちろんわかります。でも、自分ばかりが質問するのも図々しいかなって気が引けるんです。メッセージだと気軽に送れてしまう分、悩みますね」

 沙織さんは、「これまでLINEはプライベートな連絡手段だったのが、ママ友や先生間でもどんどん広がりをみせているため、どう使っていくべきか迷うっている」という。

「一緒に空手教室に通わせている幼稚園のママ友とは、LINE以外でも頻繁に話ができるので、お互いどう思ってメッセージを送ったかも確認がしやすい。でも、週1回や月に数回しか会わない空手教室の先生やママ友とのやりとりは、相手がどう思っているかすぐに確認ができないので、『習い事があった日の夜』というように、LINEを送るタイミングを決めようかと思いました」

 その便利さから、生活になくてはならない存在となったLINE。使い方について明確なルールがない分、連絡をする頻度や相手に対してどういう内容を送っていいのか迷ってしまう人も多いだろう。お互いの負担になったり、嫌な気持ちにならないよう、周りとも相談して使いこなしていきたいものだ。

「紹介ポイント」欲しさにメルカリ、PayPay登録をお願いしてくるママ友にドン引き! 増えつつある“LINEでの勧誘行為”への対処法とは?

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 厚生労働省が過去に発表した調査結果では、月別に見た近年の月間出生率は、9月と7月が上位となっている。子どもを保育園に入れるために保護者が活動する“保活”などで不利にならないよう、早生まれ月に子どもを産むことを避ける傾向もあるが、昔からある“夏生まれの新生児は風邪などを引かずに育てやすい”という説が、いまだに根強く残っているのかもしれない。新米ママが増える今の時期だからこそ、まだ育児に慣れていない人を狙った“勧誘トラブル”も発生しているようだ。

地域イベントで出会ったママと、LINEで情報を共有

 愛子さん(33歳・仮名)は、関東近県のある都市部で1歳になる女の子を育てている。昨年まで夫と共に都内に住んでいたが、妊娠をきっかけに夫の実家に近い土地に引っ越した。愛子さんは派遣社員として働いていたため、出産前に仕事を辞め、しばらくは専業主婦の予定だとか。

「去年はコロナ禍の影響もあって、出産した病院では母親学級などのイベントも中止になったりしました。ただでさえ、知人が一人もいない土地に引っ越し、孤独だったので、同じくらいの月齢の赤ちゃんがいるママ友が欲しかったんです。そんな時に、地域で開催されたベビーマッサージのイベントに参加したら、娘と同じ7月生まれの赤ちゃんのママ・Kさんと知り合いました」

 愛子さんはKさんと、会場となった地域センターから家の近くまで一緒に帰ったという。

「久しぶりに人と話せたことがうれしくて、これまで自分がしていた仕事や、好きなミュージシャンの話などをして盛り上がりました。また今度、地域センターで会う約束をしてLINEのIDを交換したんです」

 ママたちが子連れで集まれる場所として、地域センターや子育て支援センターなどの施設が挙げられる。地域住民の憩いの場として開放され、育児中のママが孤独にならないようにと、午前中の時間帯などを使って、同じ月齢の赤ちゃんを持つママ同士が交流できるようなイベントが開かれていることも多い。

「今の時期、公園に行くは暑いし、子どもが小さく遠出もできないようなうちは、そういった場所はすごく便利。支援センターには育児アドバイザーの資格を持ったスタッフもいるので、ちょっとした悩みも相談できます」

 一方、公園や地域センターなどで行われるイベントの情報は、地元住民のKさんがLINEのメッセージで送ってくれていたそう。愛子さんは、「ほかの地域センターで知り合ったママ友とも、その情報をグループチャットで共有していた」と語る。

「Kさんと何度か会ううちに、家に誘われたんです。私が娘に描いてあげた似顔絵を『うまい』と褒めてくれて、『良かったら絵を描いてほしい』って言われたんです。うれしかったのでKさんの家に行って話を聞いてみると、Kさんが関わっているスピリチュアル系団体のイベントで絵を描くという話を持ちかけられました。しかも、こちらが絵を描くのになぜか参加費が必要とのこと。どうしようか迷い、地域センターに行ってこのことを相談すると、『個人間同士のトラブルなので』と取り合ってもらえませんでした」

 一人で育児に奮闘するママに声をかけてくる人の中には、なんらかの勧誘目的で近づいてくるケースもある。

「まさか自分にそのようなことが起きるとは思いませんでした。グループチャットでイベント情報を共有していたママ友にこの話をしたら、『そうだったんだ。でも気にしないで大丈夫だから、同じ日にセンターで会おうよ』と返信が来たんです。ママ友間でトラブルが起きたら、地域センターを利用しづらくなってしまうのかと心配でしたが、そうではなくてほっとしました」

 そんな愛子さんだが、子育てを始めて1年が過ぎ、最近も別のママ友からの勧誘があり、再び頭を悩ませているという。

「去年のKさんの件もあり、ママ友と親しくなるのにちょっと心配になっていた時期もあったんです。でも基本的には、みんないい人でほっとしていました。でも、今はライトな勧誘が増えたなと思います」

 愛子さんによると、近頃目立つのは、友だちを紹介することでポイントがもらえるサービスへの勧誘だとか。

「フリマアプリの『メルカリ』や電子決済の『PayPay』など、紹介した人にアプリ内で使えるポイントが付与されるキャンペーンがよく行われているんです。私は、メルカリもPayPayも面倒くさくて利用していないのですが、ママ友・Aさんが『これやっていなかったら登録して』と送ってきて困っています」

 「ポイントが得られる」という喜びからか、「相手に悪びれる様子が見られないことに憤りを感じている」と愛子さんは話す。

「メッセージには、『私には500ポイントしか入らないけれどね(笑)』と書いてありました。正直、アプリ内でしか使えないようなポイントをもらっても私はうれしくないし、たった500円でこんなに勧誘がしつこいなんて……とイライラしています。LINEでほかのママ友にこの話をすると『うちにも来たよ』と返信が来ました。500円のために必死になってたくさんのママ友に連絡していると知って、思わずドン引きしてしまいましたよ……」

 さらに、ポイントがプレゼントされるキャンペーン以外にも、自分が利用しているサービスへしつこく勧誘してくるケースがあるという。

「宅配系のサービスで野菜や食材を購入しているCさんからは、『小さい赤ちゃんがいると買い物に行くのも大変だから』としつこくLINEが来ます。私は決められた材料で食事を作るのが苦手なので断っているのですが、『旦那さんがNGなら私から説得してあげる』と言われて……。私と同じような考えのママ友にLINEで『Cさんから宅配野菜の勧誘を受けた』と伝えると、『あの人はみんなに薦めているから気にしなくていいよ』と返信が来て、キッパリ断る勇気が出ました」

 今は、LINEで手軽にやりとりができるため、誘う方はさりげなしに勧誘行為が行えるのかもしれない。中には業者が絡んだ悪質なものもあるため、ほかのママ友と情報を共有しながら悩みを一人で抱え込まないようにしたいところだ。

沖縄旅行にディズニーシー、自粛しないママ友に辟易! 「ランチ行かない?」お誘いLINEにもイライラ……考えの違う家庭と、どう付き合う?

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 いまだ新型コロナウイルスの感染拡大の波が引かず、7月12日からは東京都に4度目の緊急事態宣言が発言される。夏休みを目前に控える中、昨年に引き続き、コロナ禍における“長期休暇の過ごし方”は、子どもを持つ親にとって大きな悩みの一つになっているだろう。今回は、夏休みの過ごし方をめぐる、あるママのエピソードを紹介する。

一日中、家でダラダラする息子がストレス

 玲子さん(仮名)は、小学3年生の息子を都内の学校に通わせている。自身はクリーニング店でパートとして働いていたが、コロナ禍で売り上げが減少したことなどを理由に昨年、契約を切られてしまったそうだ。専業主婦になり子どもと過ごせる時間は増えたが、子どもが活動的になる夏休みが間もなくやってくるので憂鬱だという。

「ずっと家にいると『退屈だ』『どこかに行きたい』と騒ぎだすんです。去年は、感染対策に気を使いながら、遊園地のプールに連れて行きました。でも、今年は8月22日まで緊急事態宣言が発令されるし、できるだけ外出は避けたい。夏休みが始まり、1カ月以上子どもと家で過ごすとなると、またイライラしてしまいそうです」

 子どもが成長するにつれ、玲子さんには教育上の悩みが増えたそうだ。

「家で一緒に過ごす時間が長いと、テレビを見ながらご飯を食べようとしたり、宿題をやらないでゲームをするといった子どものだらしない部分が気になって、つい叱ってしまいます。ママ友に『息子がだらしなくて嫌になるよ~』って愚痴ることも。みんな『うちの子もそんな感じだよ』って返信をくれるのですが、なんだかすっきりしなくて……」

 なお、玲子さんによると、今、小学生の夏休みの過ごし方が多様化しているという。

「両親が共働きの家庭だと、夏休み期間中も子どもを学童に預けているケースが多いんです。『公園に連れて行かなくちゃ……』というようなプレッシャーがなくて羨ましく思いますね。また、息子の周りには、進学塾に通い始める子も増えていて、うちはどうしようって不安になります。でも、“授業料は1科目数万円”という話を聞き、我が家は無理だなと諦めました」

 玲子さんのように、子どもを学童や塾などの習いごとに通わせていない場合、夏休み期間中は子どもと過ごす時間が必然的に多くなる。

「小学校ではプール授業も中止のため、当然、夏休み中も利用できません。校庭も開放日しか開いていないので、子どもが自由に遊べる場は限られてしまう。同じ専業主婦のママ友と、『学童や塾に預けられる余裕がないと、子どもが一日中家にいてつらいよね』ってLINEでやりりをしています。息子は一人遊びが苦手で、すぐに『これ見て』と話しかけてきたり、昼ご飯を食べたと思ったら、数時間後には『おなか空いた』と言ってきたり……。この繰り返しだと考えたら、『一人になりたい』って思うこともあります」

 玲子さんは、「仲が良いママ友の中には子どもと外出を楽しんでいる家庭もあり、それが気になる」とも語る。

「私の実家は青森なのですが、コロナ禍になってからは、一度も帰省していません。子どもの誕生日など何か祝い事があっても、親に電話をしたり、写真を送ったりして済ませています。親はワクチンを打ったそうですが、私は打てるのがまだ先になりそうなので、いつ里帰りできるかわからない。家族旅行もずっと我慢しています」

 玲子さん家族のように、実家への帰省や旅行を控える家庭は多いだろう。

「でも、保育園で仲が良かったママ友が、家族で沖縄に行ったことをグループチャットで報告してきたんです。『今のシーズンは、航空券が安いんだよ』って言っていたので、あぜんとしました。ほかに、『ディズニーシーに行った』というママもいましたよ。私はまだ、人込みには怖くて行けませんが、コロナが流行する前と同じような生活をしているママ友を見ると、『我慢をしているほうが、バカなのかな』と思ってモヤモヤもします」

 玲子さんは、ママ友からのお誘いLINEにもフラストレーションが溜まっているという。

「近所に住むママ友から、『ランチに行かない?』というメッセージがたまにきますが、あまり外食をしたくないというのが本音。お互いの家を行き来することも『大丈夫なのかな?』と不安になります。子どもは遊んでいるうちにマスクを外してしまい、体をぶつけ合って遊ぶこともあるので、密は避けられないんですよね。同じような考えを持つママ友に、『ワクチンを打つまでの辛抱だよね』とメッセージを送ったら、『秋には一緒にランチしましょう』と返信がきてホッとしました」

 玲子さんによると、コロナのパンデミックによって、ママ友同士の付き合いも変化したという。

「今、子連れでふらっと遊びに行ける場所が減っている気がするんです。近所の夏祭りや、子ども向けのイベントも中止になっているし……。ママ友と遊ぶ約束をするのも気兼ねするので、会う回数自体が減りました。ワクチン接種の是非や、感染予防に対してみんな考え方が違うので、今はママ友との距離が遠くなってしまうのは致し方ないことだと自分に言い聞かせています」

 コロナ禍における長期休暇は、専業主婦のママにとっては、子どもと濃密な時間を過ごせる一方、より一層孤独感が増すともいう。

「赤ちゃんの頃とは違って、息子は自分でなんでもできるようにはなっていますが、家にいる時間はずっと私が面倒を見なければならない……。親しいママ友と連絡を取り合うだけでも、いい気晴らしになっていますね」

 子どもの預け先の有無で、夏休みの過ごし方も大きく変わってくる。子どもとともに自由に外出ができるようになることでママたちの精神的な負担が減るよう、一刻も早くコロナが収束することを願ってやまない。

学校でプール授業が始まらず、水泳教室も満員……「泳げない娘」に焦るママを救った、ママ友からの“一言”とは

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 例年、6月になると小・中学校では水泳の授業が開始する。しかし、昨年は新型コロナウイルス感染防止を理由に、全国の学校で授業の中止が相次いだ。コロナ禍で迎える2度目の夏を前に、低学年の子どもを持つママたちの間では、学校でのプール授業に関する話題がたびたび飛び出すという。今回は、ある“悩み”を持つ女性のエピソードを紹介する。

泳げない娘を持つことがコンプレックスに……

 奈津美さん(仮名)は、8歳になる女の子を都内の小学校に通わせている。娘はあまり活発な性格ではなく、体育の授業が苦手だそうだ。

「保育園に通っているときは、人形遊びやぬりえが好きな子でした。園庭のない小さな保育園だったので当然プールも常設されておらず、夏の間は簡易プールで水浴びをしていたんですが、娘は顔に水がかかるのが苦手みたいで、小学2年生になった今も泳げないでいます……」

 とはいえ、昨年は小学校での水泳の授業が中止になったため、泳げないことはあまり気にしていなかったとか。

「でも、学校から“今年は例年より回数を減らしてプールの授業を行う”という連絡があったため、ママ同士のLINEのグループチャットでも、『学校指定の水着を買う? 持っている水着で済ます? 』と話題に。うちの子はスイミングスクールには通っていないし、スクール水着も持っていないので、新しく買わなければならないですが、ほんの数回しか着ないならば、水着の購入は来年まで待ちたいというのが本音です」

 その後、ママ友4人と集まった際にもプールの話題になったと語る奈津美さん。「その中で、スイミングスクールに通わせていなかったのは我が家だけと知り、とても驚いた」という。

 一般的に、小学校低学年のうちは、まずは水に慣れることが授業の目標とされている。また、泳げない子と泳げる子のレベルごとに授業が行われることも多く、奈津美さんいわく「未就学児のうちからスイミングスクールに通わせている家庭も多い」そうだ。

「昨年プールの授業がなかったことも影響し、学校では、泳げる子と泳げない子の差が開いてしまっている状態。周りにも、水泳を習っている子が男女問わず多いので、出遅れているような気分になったんです……。娘もスイミングスクールに通わせようと思いましたが、教室の数が少ないこともあって、どこもキャンセル待ちでした。コロナの影響で、授業がこの先どうなるのかわからないこともあって、スクールできちんと習わせたいと考える親が多いみたいですね……」

 そんな奈津美さんは、関東近県に住む高校時代の友達とのやり取りで、プールの授業には地域差があることを知ったという。

「友人の子どもが通っている小学校では、バスなどで民間のスイミングスクールを訪れ、そこでプールの授業を行っているようなのです。元々は、小学校のプールの老朽化が理由だそうですが、学校と違って、シャワーの水も温かいし、屋内プールなので、天候に左右されることなく授業ができるとか」

水をかけられ号泣する娘を見て不安に……

 そんな中、水を怖がる娘のことで、ある“心配事”が起きた。

「LINEのグループチャットで予定を立て、タイミングの合ったママたちと一緒に、公園で子どもを遊ばせていたんです。小さな川のように水が流れている場所もあり、子どもたちは裸足になって水遊びをしていました。楽しそうにしていたのですが、お友達の女の子が水鉄砲で娘の顔に勢いよく水をかけたんです。すると、娘が大泣きしてしまって……。お友達のママは謝ってくれたのですが、私も戸惑ってしまいました。自分がいないグループチャットで『水をかけられただけで泣くなんて大げさじゃない?』と言われたりしないか、不安で……」

 このままスイミングスクールに入らず、小学校でもプールの授業が行われないと、娘は水が怖くて泳げないまま。奈津美さんはどうすべきか悩んだという。

「でも、その時一緒にいたママ友が、『地域のスポーツセンターにも、子ども向けの水泳教室があるよ』って教えてくれたんです。隣の区なので、そこまで近いわけではありませんが、土地勘がないとなかなか発見できない情報ので、ママ友がいてよかったと思いました」

 塾や習いごとは、大手が経営しているスクール以外の情報は手入しづらい。実際に子どもを通わせているママからの情報は、大いに頼りになるだろう。

「すぐに泳げるようにはならないと思いますが、水への恐怖心がなくなるよう、まずは娘と一緒に見学に行ってみようかなと思っています。周りの子と自分の子を比べてしまうと焦りますが、ママ友から『足が速いとかと一緒だから、気にしなくていい』とも言われて、少し気が楽になりました」

 学校だけにとどまらず、勉強や運動にしても、今は専門の教室もたくさんある時代。子どもが周りよりも遅れをとっていると不安に感じてしまう親も多いだろうが、焦らず子どもそれぞれに合ったペースでできるようになるまでを見守る心の余裕を持ちたいものだ。