「1年で222万部減」もやむなし? 地方紙トップの相次ぐ”ご乱行”の背景に、業界の構造的問題か

 世界のメディア王といえば、真っ先にその名が挙がるのが、経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」などを傘下に抱えるルパート・マードック氏(87)だろう。また日本では、プロ野球読売ジャイアンツの“陰のオーナー”として君臨し、時の政権にまで影響力を持つ「ナベツネ」こと読売新聞社の渡邉恒雄主筆(92)がいまだ圧倒的な存在感を放っている。

 一方で、日本各地には、地元で大きな影響力を持つ地方メディアも点在している。そんな“プチメディア王”をめぐる騒動が相次いで勃発した。

 最初の舞台は、沖縄県宮古島市で発行されている日刊紙「宮古新報」。1951年に創刊した「時事新報」を前身とし、68年に誕生した地方紙のひとつだ。

 1月10日、同紙の発行元である宮古新報社の経営陣が労働組合に会社清算と、全社員の解雇を通告。これに反発した組合側が「一方的な通告が不当労働行為に当たる」として、沖縄県労働委員会に救済申し立てを行うなど、経営陣 VS.社員の“泥沼闘争”に突入しているのだ。

「騒動の背景にあるのが、創業者でもある座喜味弘二社長による会社の私物化。87歳になる座喜味社長はこの騒動以前から社員へのセクハラ、パワハラが問題視され、労組側と対立していた。労組から再三にわたってハラスメント行為の改善を求められていた最中での突然の通告だっただけに、反発が広がったんです」(地元事情通)

 座喜味社長の特異なキャラクターも注目を浴びた。現地取材でセクハラ・パワハラの有無を問いただす記者に、「セクハラとは何を言うかよ!」と激高。カメラを前に平然と「(社員は)おばさんばかりだよ」と言い放つ姿は視聴者の度肝を抜いた。

 もうひとつの騒動は、明治期創刊の老舗、長崎新聞社(長崎市)で起きた。同社の徳永英彦社長(59)が部下の女性に性的な言動をしていたことが発覚し、謝罪に追い込まれたのだ。

「事件は昨年11月、徳永氏の社長就任を祝う宴席で起きた。徳永氏は、酒をつぎに来た女性社員と男性上司に『(2人は)愛人やろもん』と冷やかすなど、その後もセクハラ発言を連発。しまいには腰を振るマネをするなど、やりたい放題だったようです」(市政関係者)

 ところが、この騒動、社長の謝罪だけで収束しなかった。批判を受けた同社は、朝刊で「本社社長が不適切言動」との見出しで不祥事を詳報し、謝罪記事を掲載する事態にまで発展したのだ。

 その横暴ぶりには閉口するばかりだが、彼らの前時代的な言動を「田舎だから」と切り捨てるわけにもいかないのだという。

 大手紙記者は言う。

「似たような話は地方だけでなく、大手メディアでもよく聞く。そもそもマスコミ全体に上意下達の古い体質が残っており、パワハラ・セクハラが横行する土壌がある。特にその風潮が強いのが編集部門。中でも押し出しが強く、声が大きい連中が出世コースに乗りやすい。業界全体がトップの独裁化を招く構造的な問題を抱えているといえます」

 若者離れが叫ばれて久しいメディア業界。いまも残る昭和メンタルな社風が斜陽化を招く一因になっているのかもしれない。

「カミンスカス身柄拘束」は誤報だらけだった!? フィリピン人情報屋の手玉に取られた日本マスコミ

 2018年に列島を騒がせた事件のひとつが、東京都内の不動産をめぐって積水ハウス(大阪)が約63億円をだまし取られた地面師事件。巨大企業が地面師グループに大金をかすめ取られるという映画のような顛末は、世間の耳目を集めた。

 十数人からなる地面師グループの中でもひときわ注目を浴びたのが、警視庁の強制捜査前にフィリピンへと逃亡した主犯格、カミンスカス操容疑者(59)である。

「浅草のフィリピンパブでの豪遊ぶりや、直撃した記者につかみかかる姿がニュース映像で流れ、視聴者の関心を誘いました。ハーフ風の顔立ちと、リトアニア人妻の姓という『カミンスカス』という国籍不明の名前もあいまって、“劇場型犯罪の主役”として強いインパクトを残しました」(民放記者)

 地面師グループのメンバーが次々と逮捕される中、逃亡を続けるカミンスカス容疑者の動向に、テレビや新聞の事件担当記者は注視。このまま越年か、とも思われた矢先の12月19日、事態は一気に動いた。

 この日の早朝、マニラ市内の日本大使館に自ら出向き、その後、フィリピンの入国管理局に身柄が引き渡されたのだ。電撃的な出頭劇は当然、日本でも速報で伝えられたのだが、この時、取材現場は混乱を極めていたという。

「日本国内での身柄拘束ならば、警察が情報を集約して記者にレクチャーするのが自然な流れです。ところが、今回はフィリピンでの話。大使館に出頭しているため、所管する外務省への取材が必要となり、各社裏取りに難航したようです」(大手紙社会部記者)

 さらに厄介だったのが、カミンスカス容疑者の身柄がフィリピンの入管当局に引き渡されたことだ。

 その日、テレビ各局の夜のニュースでは、入管施設内に連行され、取り調べを受けるカミンスカス容疑者の映像が流されたが、マスコミの狂騒が思わぬ事態を招いたという。

「彼らはカミンスカス容疑者の取材をさせる代わりに、マスコミ各社に金銭を要求してきたんです。金をもらって気をよくした入管関係者が、拘束時の状況も喜々として語ってはくれたのですが……」と苦笑いするのは、先の民放記者。

 取材に応じたフィリピン人たちは、大捕物の様子を記者に詳細に語った。ただ、サービス精神旺盛な彼らが作った「ストーリー」は、真実にはほど遠いものだったという。

「好き勝手に話すものだから、どれが本当でどれがウソかわからない。某通信社なんかは、『マニラ市内の大通りを歩いているところを拘束した』なんて書いていましたが、そんなわけはない(笑)。実際は大使館に自ら出頭したのですが、その事実さえ抑えていないマスコミも結構いました。結局、フィリピン人にとって、真実なんてどうでもよくて、我々日本のマスコミは“いい金づる”ぐらいにしか思ってなかったんでしょう」(先の民放記者)

 事件の舞台裏で、自称“情報屋”のフィリピン人たちにマスコミが手玉に取られていたというわけだ。

 フィリピンの国内事情に詳しい暴力団関係者はあきれ顔でいう。

「地獄の沙汰も金次第というが、この言葉にピッタリなのがフィリピンという国だよ。あいつらは、金さえ渡せばなんでもする。それは役人だろうと同じ。あれだけマスコミが群がれば、そりゃあ商売しようと思うだろうね。あることないことしゃべって金をもらおうってなるだろう」

 大企業から大金をかすめ取った詐欺師がフィリピンを目指すのも、宜なるかな……。

あまりに心無い暴挙……TBSが野村克也氏の取材対応に間に合わず自宅前で大騒ぎ! さらに“2回目の会見”要求も

 テレビ局クルーの暴挙によって、野村克也氏(82)の会見が2度行われることとなった。プロ野球のヤクルト、阪神、東北楽天などで監督を務めた野村克也氏の妻で、タレントとしても活動していた野村沙知代さん(85)が8日午後4時9分に、都内の病院で死去した。

 夫の野村克也氏は、8日夕方に慌ただしく病院から帰宅。自宅前には、報道陣40人ほどが詰めかけていたため、午後7時すぎから野村克也氏が自宅前で取材に対応、会見が行われた。

 現場で取材した雑誌記者は「息子の団野村氏に付き添われて、憔悴している様子でしたね。突然の死だったために、ショックを隠せないようで、時折、目を伏せるような仕草もありました。ただ、報道陣の質問にきちんと答えていただきました」と話す。

 ただ、この1回目の会見後に事件が起きたという。

「会見に、TBSのクルーが間に合わなかったんです。野村氏の自宅に到着後、周囲の記者からすでに会見が終わったことを告げられたTBSのスタッフは『えー! それはまずいよ~! 野村さんはウチの評論家だよ。もう1回会見をやってもらわないと~!』と、閑静な住宅街に響きわたる大声でわめき始めて、周囲は騒然となってましたよ」(同)

 結局、TBSの上層部が野村氏の所属事務所に電話で交渉して、午後22時すぎから2回目の会見が自宅前で開かれることになったという。

 前出の雑誌記者は「2回目の会見は、事務所スタッフに付き添われる形で行われました。もう野村さんは自宅でゆっくり休んでいたのか、上はダウンを羽織っていましたが、その下は寝巻き姿でした。外はみぞれ混じりの雨も降っていて寒く、高齢の野村さんには、相当負担になる2回目の会見となりましたよ。周りの記者からは『2回も対応させるなよ』『かわいそうじゃないか』という声が漏れていましたが、TBSのクルーは何事もないかのように淡々と撮影していて驚きましたよ」と明かす。

 結局、2度目の会見が終わったのは午後11時ごろ。自社の評論家とはいえ、テレビ局のわがままで迷惑をかけるのもいいかがなものなのか。テレビ局のモラルが問われそうだ。

あまりに心無い暴挙……TBSが野村克也氏の取材対応に間に合わず自宅前で大騒ぎ! さらに“2回目の会見”要求も

 テレビ局クルーの暴挙によって、野村克也氏(82)の会見が2度行われることとなった。プロ野球のヤクルト、阪神、東北楽天などで監督を務めた野村克也氏の妻で、タレントとしても活動していた野村沙知代さん(85)が8日午後4時9分に、都内の病院で死去した。

 夫の野村克也氏は、8日夕方に慌ただしく病院から帰宅。自宅前には、報道陣40人ほどが詰めかけていたため、午後7時すぎから野村克也氏が自宅前で取材に対応、会見が行われた。

 現場で取材した雑誌記者は「息子の団野村氏に付き添われて、憔悴している様子でしたね。突然の死だったために、ショックを隠せないようで、時折、目を伏せるような仕草もありました。ただ、報道陣の質問にきちんと答えていただきました」と話す。

 ただ、この1回目の会見後に事件が起きたという。

「会見に、TBSのクルーが間に合わなかったんです。野村氏の自宅に到着後、周囲の記者からすでに会見が終わったことを告げられたTBSのスタッフは『えー! それはまずいよ~! 野村さんはウチの評論家だよ。もう1回会見をやってもらわないと~!』と、閑静な住宅街に響きわたる大声でわめき始めて、周囲は騒然となってましたよ」(同)

 結局、TBSの上層部が野村氏の所属事務所に電話で交渉して、午後22時すぎから2回目の会見が自宅前で開かれることになったという。

 前出の雑誌記者は「2回目の会見は、事務所スタッフに付き添われる形で行われました。もう野村さんは自宅でゆっくり休んでいたのか、上はダウンを羽織っていましたが、その下は寝巻き姿でした。外はみぞれ混じりの雨も降っていて寒く、高齢の野村さんには、相当負担になる2回目の会見となりましたよ。周りの記者からは『2回も対応させるなよ』『かわいそうじゃないか』という声が漏れていましたが、TBSのクルーは何事もないかのように淡々と撮影していて驚きましたよ」と明かす。

 結局、2度目の会見が終わったのは午後11時ごろ。自社の評論家とはいえ、テレビ局のわがままで迷惑をかけるのもいいかがなものなのか。テレビ局のモラルが問われそうだ。

“座間市9遺体事件”の過熱報道で、ついに二次被害が……当局はマスコミに「容赦なく出禁にする」と宣言!

 新聞・テレビで連日報道されているのが、行方不明の女性の捜索で発覚した神奈川県座間市のアパート一室の“切断頭部9遺体事件”だ。

 逮捕されたのはこの部屋の住人・白石隆浩容疑者。被害者は男性1人と女性8人で、頭部9つはほぼ無傷でクーラーボックスの中に保管されていたが、それ以外の部位は無造作に詰め込まれていたという。自宅からは切断に使ったとみられるノコギリや出刃包丁のほか、拘束用のロープや結束バンドが押収された。

 被害女性とはSNS上で知り合い、大半が自殺願望者だった。同容疑者は精神的に弱っている被害女性の心の隙間に付け入り「力になりたい」とおびき出し、凶行に及んだ。被害女性は全員、殺害前に性的暴行を受けたという。

「白石容疑者は警察の取り調べに淡々と応じ、『自殺を手助けするつもりはなかった』と単なる殺人であることを認めています。金目当ての犯行と言いますが、被害女性の1人は500円しか所持金を持っていなかった。500円のために殺人を犯しますか? 捜査員は白石容疑者を『得体の知れない男。異常だ』と口をそろえています」(社会部記者)

 被害者の中には、先月24日に捜索願が出された八王子市の不明女性(23)も含まれるとみられるが、これら一連の報道で“二次被害”も出てしまった。

「不明女性のお兄さんです。妹のツイッターを使い、白石容疑者の特定に尽力したのですが、逮捕後、明るみに出た内容があまりにも凄惨だったため、体調を崩して倒れてしまったそうです。とりわけ、被害女性が『乱暴を受けていた』という報道に強いショックを受けていたそうです」(同)

 こうしたこともあり、捜査当局からマスコミ各社に「性的な部分は取り扱わないように。破った社は容赦なく出入り禁止にする」と、異例の通達がなされたという。犯罪史に残る凄惨事件は、報じる側もその社会に及ぼす影響を考慮し細心の注意を払わなければならない──。

“座間市9遺体事件”の過熱報道で、ついに二次被害が……当局はマスコミに「容赦なく出禁にする」と宣言!

 新聞・テレビで連日報道されているのが、行方不明の女性の捜索で発覚した神奈川県座間市のアパート一室の“切断頭部9遺体事件”だ。

 逮捕されたのはこの部屋の住人・白石隆浩容疑者。被害者は男性1人と女性8人で、頭部9つはほぼ無傷でクーラーボックスの中に保管されていたが、それ以外の部位は無造作に詰め込まれていたという。自宅からは切断に使ったとみられるノコギリや出刃包丁のほか、拘束用のロープや結束バンドが押収された。

 被害女性とはSNS上で知り合い、大半が自殺願望者だった。同容疑者は精神的に弱っている被害女性の心の隙間に付け入り「力になりたい」とおびき出し、凶行に及んだ。被害女性は全員、殺害前に性的暴行を受けたという。

「白石容疑者は警察の取り調べに淡々と応じ、『自殺を手助けするつもりはなかった』と単なる殺人であることを認めています。金目当ての犯行と言いますが、被害女性の1人は500円しか所持金を持っていなかった。500円のために殺人を犯しますか? 捜査員は白石容疑者を『得体の知れない男。異常だ』と口をそろえています」(社会部記者)

 被害者の中には、先月24日に捜索願が出された八王子市の不明女性(23)も含まれるとみられるが、これら一連の報道で“二次被害”も出てしまった。

「不明女性のお兄さんです。妹のツイッターを使い、白石容疑者の特定に尽力したのですが、逮捕後、明るみに出た内容があまりにも凄惨だったため、体調を崩して倒れてしまったそうです。とりわけ、被害女性が『乱暴を受けていた』という報道に強いショックを受けていたそうです」(同)

 こうしたこともあり、捜査当局からマスコミ各社に「性的な部分は取り扱わないように。破った社は容赦なく出入り禁止にする」と、異例の通達がなされたという。犯罪史に残る凄惨事件は、報じる側もその社会に及ぼす影響を考慮し細心の注意を払わなければならない──。