同郷人にだまされ……台湾で急増する出稼ぎベトナム人女性の性奴隷化

 近年、日本に長期滞在するベトナム人の数が増えているが、それはお隣台湾でも同じだ。中華民国内政部及行政院主計統処の統計によると、2019年10月現在、台湾に居留するベトナム人は23万2,058人で、国別ではインドネシアに次いで第2位。不法滞在者を含めると、その数はもっと多くなるだろう。それだけ台湾に魅力があるということだが、中には過酷な現実を目の当たりにするベトナム人も少なくないようだ。

 台湾メディア「中時電子報」(11月12日付)によると、ベトナム人のアーインさん(仮名)は昨年、台湾でネイルと美容の仕事に従事し、いくつかの店舗を経営しているラージャオと名乗る女性と知り合った。ラージャオはちょうどベトナムに里帰りしているところで、全身ブランド品をまとい、羽振りがよかった。そんな彼女から「よかったら、台湾のうちの店でネイル技術を習得しないか」と誘われ、航空券や生活費など、1人当たり20万台湾ドル(約72万円)の借金を立て替えてもらい、アーインさんは同郷人5~6人と共に台湾へ向かった。

 期待に胸を膨らませ、飛行機を降り立ったアーインさんだったが、そこから地獄の日々が始まる。空港で出迎えた屈強な男たちの案内で寮に到着すると、男たちはセクシーな下着をいくつか出してきて、それに着替えるよう強要。アーインさんが拒否すると、平手打ちと蹴りを見舞われ、男たちの前で震えながら着替えるしかなかったという。その後、わいせつな写真を撮られ、部屋に監禁状態となった。そして、毎日のように部屋を訪れる見知らぬ男に犯される日々が続いた。逃げ出そうとするも見つかり、そのたびに暴行を受けた。しかしそれでもあきらめず、3月のある日の明け方、とうとう脱出に成功した。

 ところが、話はこれで終わらない。アーインさんは現地で知り合った別のベトナム人の紹介でネイルサロンで働き始めたが、ある日路上で、売春組織の男にばったり出くわしてしまう。車で追いかけ回されるも、なんとかネイルサロンまで戻ってきて助けを求めた。オーナーが警察に通報し、ようやく危機を脱することができたのだった。

 警察の調べによると、アーインさんと同じようにラージャオにだまされ、被害に遭ったベトナム人女性は10名以上おり、一様に20万台湾ドルを借金させられ、返済の名目で売春をさせられたという。客は1回3,000台湾ドル(約1万800円)を払い、取り分は売春組織と半々ということになっていたが、実際には利息が発生するので、永遠に返済が終わることのない仕組みになっていた。まさに性奴隷そのものだ。

 台湾では売春で捕まるベトナム人が少なくなく、こうした事件は氷山の一角にすぎないだろう。当局による厳しい摘発が望まれる。

(文=大橋史彦)

中国人観光客の”おそろいTシャツ”にベトナム人税関職員が激怒! その理由とは……

 最近、世界的ブランドが中国政府の抗議によって謝罪に追い込まれるケースが増えている。アメリカのファッションブランド・GAPは5月、同社が販売するTシャツにプリントされた中国地図の中に、同国が領有権を主張する台湾や南シナ海が描かれていなかったと中国側から圧力を受け、公式に謝罪するという騒動があった。現在、このTシャツは販売を停止している。ほかにも、メルセデス・ベンツや米ホテルチェーン・マリオットなどもチベット問題で中国政府の見解と異なる扱いをしたとして抗議され、ともに謝罪・撤回に追い込まれている。

 一方で、彼らは海外で挑戦的な行動を繰り返している。「網易新聞」(5月15日付)によると、西安市からベトナム観光にやって来た中国人観光客14人が、カムラン国際空港で入国手続きを行っている際に、トラブルが発生したという。税関職員が、彼らがおそろいで着ていたTシャツに「九段線」が描かれていることに気がついたのである。

 九段線とは、中国政府が南シナ海の領有権を主張する海域の地図上に、一方的に描いた破線のことで、同国は以前から南シナ海のほぼ全域を自国の領海であると主張している。当然ながら、周辺国のフィリピン、ベトナム、マレーシアなどはこれに反論してきたわけだが、中国は主張をまったく変えないばかりか、自国のパスポートに九段線入りの地図を載せるなど、やりたい放題だ。

 前出・ベトナムの空港警察は14人の中国人観光客に対し、Tシャツを着替えるよう命じ、事情聴取を行った。観光客たちは、「みんなで一緒に中国で買った。Tシャツを着ているだけで捕まるなんて理解できない」と話しているが、今後は地元警察が詳しい捜査を行うという。

 ベトナムでは今月6日にも、ニャチャン市内のレストランを利用した中国人観光客18人が、店側と支払いをめぐりトラブルになる事件が発生。店員に暴行を働いたとし、地元警察が彼らを逮捕している。東南アジア諸国では、中国政府や中国人観光客のこうした傍若無人な振る舞いによって、急激に反中感情が高まり、各地でデモが起こるなどしている。

 中国は日本の尖閣諸島に関しても、以前から領有権を主張しており、われわれ日本人にとっても、こうしたトラブルは決して対岸の火事ではないのである。

(文=青山大樹)

人気急上昇中のベトナムのビーチリゾート ダナンは本当に最高の旅行先なのか?

<p> 日本旅行業協会(JATA)が発表した2016年ゴールデンウィークの旅行動向調査で、「旅行人気ランキング(海外)」は昨年に続いて台湾が人気1位となったが、総合旅行サイト「エクスペディア・ジャパン」が発表した「海外急上昇旅行先ランキング」では、前年比約4倍の予約数となったベトナム・ダナンが堂々の1位となった。<br />  13年11月のLCC(格安航空会社)・香港エクスプレス航空の就航により、国内各空港から香港経由でダナンへ行くルートが増えたほか、14年からは、国営ベトナム航空がダナン-成田の直行便を運航するなど、日本からダナンへの交通の便が向上。「ホイアン旧市街」「古都フエ」「ミーソン遺跡」という3つの世界文化遺産へアクセスしやすいという場所の良さも手伝って、近年、人気急上昇中だという。</p>

ベトナム、ラオス、カンボジア……多国籍の人が暮らす神奈川県最大の公営「いちょう団地」

<p> 旅に行きたくて、行きたくて、ウズウズしながらも、仕事が忙しく旅立つことができない働き者のみなさん。そんな時は、日本にいながら外国を訪れた気分が体験できる“外国人街”へ。ひと度、店の扉を開けば、聞きなれない外国語が飛び交い、日本とはまったく違うゆるい空気が流れ、なんだかいろんなことがどうでもよくなるはず。<br />  旅好きライターが、インド、タイ、ベトナムの外国人街があるとのウワサを聞きつけ、食材の仕入れと交流を楽しみに、プチ旅行気分で訪れてみた!<br /> </p>