LDHがおくる、新たな“プリンスバトルプロジェクト”としてスタートしたドラマ『PRINCE OF LEGEND』(日本テレビ系)も、5日深夜に最終回を迎えました。来年3月に劇場版の公開が控えている本作品ですが、どのように映画へとつないだのか、あらすじから振り返っていきたいと思います。
(前回までのレビューはこちらから)
■Episode10「王子道大渋滞! そこのけそこのけ王子が通る!」
聖ブリリアント学園で3年に一度行われる「伝説の王子選手権」。理事長の実相寺(加藤諒)は、伝説の王子を育て、伝説の王子を世界に広めるために、その審美眼を養うべく、努力を重ねてきました。今回で3回となる伝説の王子選手権ですが、有望な王子候補が学園に集まってきたことで、理事長は今大会に大きな可能性を感じているようです。
そんなときに、王子たちが1人の女子生徒・成瀬果音(白石聖)に夢中になっていることを知り、理事長は果音にある“お願い”をしました。
王子たちはというと、他の王子たちは果音を好きになっているのに、なぜ自分は彼女を好きにならないのか、自分には王子の資質がないんじゃないかと思い悩み「僕も成瀬果音を好きになりたい!」と教師としてはアウトな発言をした先生王子・結城(町田啓太/劇団EXILE)に、美容師王子・ハル(清原翔)が率いる「Team3B」が選手権への参加を宣言します。
生徒会は全員参加だという生徒会王子・綾小路(佐野玲於/GENERATIONS from EXILE TRIBE)に対し、「興味がない」と言い切るセレブ王子・奏(片寄涼太/同)。ヤンキー王子の兄・京極尊人(鈴木伸之/劇団EXILE)や弟・竜(川村壱馬/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)の「Team京極兄弟」、ダンス王子レッド・天堂(吉野北人/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)率いる「Teamネクスト」も冷やかし気味に笑っています。すると、そこへ現れた果音、
「私、伝説の王子になった人とお付き合いしようかな」
と、語尾にハートマークをつけて言います。もちろん、これには裏があり、王子たちを選手権に出場させようとする理事長が、彼女に頼んで言わせたセリフでした。報酬はなんと、1,000万円。「タダより高いものはない」と奏と尊人の父からの援助を断り、バイトを掛け持ちして借金を返してきた彼女は、演技のバイトとして、この条件をのんだわけです。
その夜、朱雀家では、奏と尊人が父(六角精児)を呼び出し、2人は「金目当てで近づいたと思われたくない」「財産のことが絡むと、(果音を振り向かせるという)目的がブレる」と、“初恋の女性の娘である果音を幸せにしたほうに財産を譲る”という父の提案を断ります。とはいえ、未だに果音への恋心を自覚していない奏。「勝つのは俺だ」と、尊人は対抗心を燃やすのでした。
翌日、果音が登校すると、何やら生徒たちが大騒ぎ。そこには14人の王子たちが横一列に並び、彼女を待ち構えていました。
奏「財産はもう関係ない。僕はここから君を奪いに行く。僕がもっと幸せにしてあげる」
尊人「果音。こないだは悪かった。もうお前を傷つけたりしない。大事にする。だから俺が伝説になる!」
竜「俺は兄貴をサポートする」
綾小路「成瀬香音。名前を覚えた今、君を世界一幸せにしたい」
天堂「俺は果音さんと幸せになりたいです!」
結城「正直、僕は成瀬果音には興味はない。王子推しで行くよ!」
ハル「俺も果音には興味ない。でも、果音を狙っている男は、チェックさせてもらうぞ!兄貴目線でな」
それぞれが思い思いに告白&意気込みを披露したところで終了。映画へと続きます。
■意外にもちゃんと考えられていた“ジェンダー観”
「すべての女子たちの“シンデレラ願望”を叶える刺激的かつ極上のプロジェクト」のひとつとしてスタートしたこのドラマ。“「伝説の王子」になるべく14人の王子がバトルを繰り広げる”来年3月公開の映画版の前日譚という位置づけだけに、最終回は映画版への“つなぎ”の要素が多く、“王子たちが選手権への参加を決める”というわかりきった展開だったため、これまでの話と比べて退屈に感じてしまったことは否めません。そう感じるのは、これまでがトンチキ展開の連続だったため、すっかり感覚が麻痺してしまったからなのかもしれませんが……。
なお、個人的な「トンチキシーン」ナンバーワンは、8話での「森のくまさん」輪唱シーンです(記事参照)。
それはさておき、そんなトンチキ要素が詰まった作品ながら、「男の妄想、押し付けないでください」という果音のセリフだったり、無理やりのキスは「唇を殴られるようなもの」、「イクメン」ではなく「グッドダディ」などという表現を使っているあたり、女性と男性両方に配慮を感じられたし、乙女系作品のわりには、そのあたりのジェンダー観がしっかりしているなあという印象を全話を通して受けました。だからこそ、「プリレジェは信用できる」「ただの胸キュン作品じゃない」と、「“胸キュン”の時代は終わり、“新時代”が幕を開ける――」という狙い通りの反応を視聴者たちから得ることができているのだと思います。
あと、個人的には各話タイトルがパワーワード連発でとっても愉快だったので、言葉選びのセンスを見習いたいなあと思った次第です。はい。
■誠一郎の奏に対する恋心はどこいった!?
最終回を迎えたということで、改めてキャラクターを整理すると、果音目的で王子選手権にエントリーするのが、以下の4人。
「Team奏」……セレブ王子・奏(メガネ王子・誠一郎、下克上王子・元はサポート?)
「Team京極兄弟」……ヤンキー王子兄・尊人(ヤンキー王子弟・竜はサポート?)
「Team生徒会」……生徒会王子・綾小路(金髪SP王子・ガブリエル笹塚はサポート?)
「Teamネクスト」……ダンス王子レッド・天堂(ダンス王子ゴールド・日浦、ダンス王子ブラック・小田島はサポート?)
純粋に“伝説の王子”を目指しているのが、以下の2人。
「Team先生」……先生王子・結城
「Team3B」……美容師王子・ハル(バーテンダー王子・翔、バンドマン王子・TAICHIはサポート)
そのため果音を奪い合うのは、奏、尊人、綾小路、天堂の4人(もしかしたら竜も入るかもしれませんが)となるわけですが、映画の予告映像をみると、他の王子たちも果音を口説きまくっています。選手権ではさまざまな競技で争うようですが、奏のことが好きだったはずの第一側近・誠一郎までもが、「俺のこと、好きなんだろ?」と壁ドンをしています。「LDHがとうとうBLに手を出した!」と腐女子の間では話題になっていただけに、「Team奏」に仲間割れはあるのかどうか、映画版ではそのあたりにも注目したいところです。
■映画へ残された伏線は……
王子がメインだったため、果音サイドのことはドラマではあまり描かれてきませんでしたが、最終話のラストで、果音がほっぺをつねるのには、過去の出来事が関係していることがわかりました。とってもクールな果音様ですから、ポーカーフェイスを貫くための照れ隠しくらいにしか思っていなかったのですが、ネット上を見ると、「奏と果音は過去に出会っていて、そのとき奏が果音のほっぺに触れていた」とかなんとか予想する声が上がっているようですが果たして……。
ちなみにこのプリレジェ、『PRINCE OF LEGEND LOVE ROYALE』というタイトルでアプリゲームにもなるそうです。「実際に王子と会える!? 究極の恋愛ゲーム」ということなので、気になる方は事前登録をしてみてはいかがでしょうか。
(文=どらまっ子TAROちゃん)