妊娠を機に明るみになる、「わかり合えない」という夫婦の現実

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『わたしは妊婦』(大森兄弟、河出書房新社)、『憧れの女の子』(朝比奈あすか、双葉社)

 妊娠について語るのは、難しい。「円満な夫婦間の妊娠」でくくっても、そこには人それぞれの事情があって、「妊婦=幸せ者」とは限らない。多くの女性はホルモンバランスの乱れで、ハイになったり鬱になったりする中で、体調管理や仕事の引き継ぎをしながら、分娩方法や産院選びなど、想像以上に多くの選択をせかされる。周りから「大変だけど、幸せなんだよね」というイメージを悪気なく押し付けられても、愚痴を言う相手は慎重に選ばないといけない。妊娠を機に、夫や家族、友人との人間関係が崩れることもある。