『隣の家族は青く見える』厚生労働省とのタイアップは大丈夫!? LGBT描写にはあざとさも……

 18日に第一回が放送された深田恭子・松山ケンイチ主演のドラマ『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)。集合住宅(コーポラティブハウス)を舞台に、うわべは幸せそうな4組の「家庭」が抱えるそれぞれの悩みや、価値観の違いから生まれる摩擦を描くっぽい。いわゆる「妊活」を軸にしたドラマとは聞いていたものの、オンエアを観るまで今ひとつ雰囲気がわからなかったのだが、思ってたよりも軽やかなコメディ路線。「ヒューマンコメディ」というやつでしょうか。

 コーポラティブハウスとは、入居者が集まって土地を買ったりデザインしたりを自主的に行って建てる集合住宅らしく、このドラマでは一軒家が4軒、そして中庭は共有スペースとなっており、若干ヒッチコックの『裏窓』(1954)っぽい印象。殺人は起きないはず。古くてすみません。さて「ご近所さん」とも「お隣さん」とも違う、その距離感がどんな摩擦を生むのか。

■まず登場人物は?

 この4世帯がどうやって出会ったかの経緯は省かれているが、それぞれ他人同士。最初に住宅設計の打ち合わせで4組の住民が集合した際は、それぞれ幸せそうな家庭なり夫婦なりに見えた。

・五十嵐大器(松山ケンイチ)と五十嵐奈々(深田恭子)夫妻。それぞれ玩具メーカー勤務とスキューバダイビングインストラクターの、いわゆる幸せそうな新婚さん。子どもなし。

・川村亮司(平山浩行)と杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)の結婚しそうな同棲カップル。スタイリストとネイリストで、業界臭強め。子どもなし。

・小宮山真一郎(野間口徹)と小宮山深雪(真飛聖)のベーシックな家庭。商社マンと専業主婦。小さい子どもが2人。

・広瀬渉(眞島秀和)渋い独身。このコーポラティブハウスを設計した一級建築士で、モテそう。子どもなし。

 しかし、これはあくまでうわべだ。段々それぞれの歪みや本音が見えてくる。

 

■「女は子どもを産んでこそ一人前」

 まず、拮抗を崩してきたのは、いわゆる旧態依然とした価値観を、悪気なくよかれと思って押し付けてくる専業主婦の小宮山深雪。

「みなさんもいずれは、お子さん作られるでしょうしね?」の何気ない(それでいて無神経な)一言が、他の3組の会話をピタリと止める。

「お仕事お忙しいのはわかるけど、子どもは絶対作ったほうがいいわよ~」

「いろんな考え方があっても子ども欲しいっていうのは女性共通の願いよ。やっぱり女っていうのは子どもを産んでこそ一人前だもん」

「少しでも少子化に歯止めかけなきゃね?」

 他3組の微妙な空気を察した夫・真一郎が止めても、尻に敷いてるようでお構いなしに持論を展開。もうこの時点で、一緒に住むのを放棄する人がいてもおかしくないのでは? と思うほどだが、さらに、夫の海外赴任が多かった過去を自慢気に語ったりと、見事なヒールぶり。

 子ども作れ発言に我慢できなくなった業界カップル・杉崎ちひろは、仕事のふりをして途中退席、パートナーの川村にぶちまける。

「私みたいに子ども欲しくない人だっているし、欲しくたってできない人だっているんだよ? 無神経じゃん!」

 川村に「そう反論すればよかったのに?」とのんきに言われるも、「これからお隣さんになるのに、そんなこと言えるわけないじゃん」。

 しかし怒りつつも、なんだかんだ川村(バツイチだが、そこもイジれる関係)といちゃついたり。カラッとしてるのが救いか。だが、小宮山深雪は小宮山深雪で、ちひろの高級バッグをさりげなく睨みつけ、嫉妬丸出し。火種が燻っている感じだ。

 五十嵐夫妻は、クセ的には一番フラットな家庭なのだが、やはりというか、夫・大器の母親が子作りをせっついてくる様子。深雪の「自分がひた走る価値観に周りを巻き込むことで安心したい」という弱さからくる感情よりも、もっとわかりやすい、いわゆる年老いた親が子ども夫妻に望むアレだ。

 奈々が子作りに前向きなことがわかり、さっそくベッドインしたがる大器。絵に描いたように平和だ。

 そして、ダンディな設計士・広瀬。

 設計事務所の上司に、独立や、そのモチベーションとなる結婚や子作りをせっつかれている様子だが、表情が暗い。同僚の長谷部留美(橋本マナミ)が「結婚してくれたら子どもも産んであげる」と冗談ともつかないノリでからんでくるが、やはり広瀬は笑えない。

 そんなある日、馴染みのバーで酔った青年・青木朔(さく・北村匠海)と出会う。

 かつて付き合ってたパートナーの結婚式に出席した帰りだということで、荒れ気味に酔ってる青木が、何気なく言った言葉を広瀬は聞き逃さなかった。

「普通、付き合ってた男、結婚式呼びます?」

「行かなきゃ良かったのに」(マスター)

「だってー……どんな女か見たかったんだもん……」

 予感がしたのか、静かに反応する広瀬。結論からいうと、広瀬はゲイだ(おそらくマスターは知ってる空気)。

 それが確定するのは、歩けないほど酔った青木との帰り道。

「わたるん(広瀬)も、こっち側の人だよね?」と言われて、そのままキスを受け入れる。

 LGBTに向き合いたいのか、ただ見世物的にBLっぽいことをやりたいのかはまだわからないが、ただ一部の層に向けたあざとさはバシバシと感じた。なぜならこのパートだけ不自然に美化されたおとぎ話のようだったから。

 物語は途中で、1年が経過する。

■1年たって入居後

 中庭で、一家で餅つきをしながら家族円満をアピールする小宮山深雪。

 通りかかった広瀬にお見合い相手を紹介しようとしたり、派手な格好で「ニューイヤーパーティ」に出かける川村夫妻(まだ同棲状態だが結婚間近)のブランドバッグを目に、またしても自分のバッグを恥じて隠したりと相変わらず。

 実は、小宮山真一郎は多すぎる転勤を苦に、妻に言わずに商社を退職しており、世間体を過剰に気にする深雪はそれを恥じ、周囲どころか子どもたちにすら隠している。次の仕事が決まらない真一郎に激怒し、会社に行くふりをさせ、帰りも早く帰ってきたら邪魔者扱いし、それでいて自分はキレイな部屋をブログに上げてのアクセス数増加に満足したりと、虚栄心に飲み込まれ具現化されたモンスターとして描かれる。弱腰の夫にピリつく時に、昼ドラのような過剰なBGMアリ。

 一方の五十嵐夫妻は、未だ子宝に恵まれず。

「1年以上、避妊なしの性交を続けても妊娠に至らなかった場合、検査するまでもなく不妊症と言えます」

 主治医(伊藤かずえ)にいきなり言われ、驚く2人。主治医に不妊治療の覚悟を問われるも、特に夫の大器は、妻の奈々に比べ、筆者のような多くの男性がそうであるように、妊娠や出産にいまいち無知な男性といった感じで受動的だ。

「もし、治療を始めるのであれば、明日の夜か、明後日の朝、性交渉をしてください(笑顔)」

「……え? 性交渉?」

「……ご主人、何か問題でも?」

「ん、ん、いえ、ん……(動揺)」

 他にも、精液採取に大器が戸惑うなど、深刻な空気を出しすぎないようにしてる印象。

 さらに、広瀬の元には、1年付き合ってきた青木が押しかけてくる。同居するために住むところを引き払い、背水の陣で攻め入るとは、なかなかの爆弾小僧。

「一つの棟に4軒しかないから、お互いにどんな生活してるか、すぐわかるって」と怒る広瀬だが、「もしかして遊びだった?」と、逆に詰め寄る青木。押し切られるように同居が始まった。

「幸せ。わたるんの料理一生食べ続けたい」

「たくさん養子とって大家族作る」

 と、グイグイくる青木に対し、「この話は以上」と広瀬は先をはぐらかす。広瀬は職場にも周りの家族にも、いわゆるカミングアウト的なことはしていない。

 部屋でワインを飲みながら食べてたのがアヒージョなのかどうかTwitter検索で確認しようと思い「わたるん」と打ち込むと、すかさず予測で「わたるん 受け」「わたるん 攻め」という言葉が並ぶ。結局「妊活」ドラマというより、こっちの話題が先行してる様子。

 そして、ここまでただひたすらにバブリーなだけだったスタイリスト川村の元に突然、前妻の死を告げる電話が。5年間、一度も会っていなかったという前妻との子どもにそっけなくされるなど、いきなり暗雲が。

 家に帰ってきてもどこか様子がおかしいので、ちひろに「子どものこと迷ってんじゃないかなって思って」と言われ、「え?」と思わず焦ってしまう川村。

「言っとくけど、私、本当に産まないよ?(その後あーだこーだ)」

 川村は、前妻との子どものことを念頭に置いて焦ったのだろう。ちひろには、まだ何も伝えていない様子。わた……広瀬と青木の時もそうだが、こういった会話の細かい仕掛けがうまい。

 ちなみに前妻の子どもが父親を無視して見ていたのは、大人気ユーチューバーのフィッシャーズ。チョイスに、やや媚びを感じました。

■リアルな4家庭が出揃う

・不妊症発覚の五十嵐夫婦。

・結婚目前で、前妻との子どもをどうするか問題が出てきた川村と子ども欲しくない杉崎ペア。

・他人を妬み価値観押し付けがちな妻と、その妻に言い返せない無職の夫。子どもは元気そう。

・ゲイカップルの広瀬と青木。

 第1回放送を見終わって感じたのは、主演の2人が少し薄い印象。

 今が一番かわいいとの呼び声高い魔性の女・深キョンこと深田はもちろんかわいいのだが、いまいち感情が見えない。演技のせいというより、そういうシーンをあえて省いてる気も。これが深田にプラスなのかマイナスなのか……。妊活の前の晩に、うなぎ、山かけ納豆、レバニラを晩御飯に出してくる深田というか奈々は古典的ですが、よかったです。

 コミカルな芝居もうまい松ケンのからみは王道な感じでいいのだが、いまいち妊活部分もとってつけた感じがして、特に医者とのからみあたりは薄い『コウノドリ』(TBS系)のような印象。その軽さがいいのかもしれないけど、それぞれ「昼ドラ」だったり「BL」だったりと、(意図的に?)とっちらからせてる雰囲気を、どうまとめ上げるのかが見ものです。

 今のところ一番気になるのは、スタイリスト川村が実子をどうするのかという問題。それでなくても「子どもいらない」を連呼してる強気なパートナー・杉崎ちひろと結婚目前なのに。いけすかねえ金持ちスタイリストだと思ってノーマークだっただけに、5年ぶりに会った子どもの前でぎくしゃくする平山浩行の芝居がとても良かったです。

 あと、気になったのはこの番組が厚生労働省の「ポジティブ・シェアリング」「こころの耳」に賛同してタイアップを行っていること。「みんなの力で心を軽く!」だかの啓蒙スローガンを掲げていたが、なんかこれを知った途端に、少し萎えました。

 まあドラマだし、と見て見ぬ振りしてた「なんだかんだ全員やけに金持ってそうじゃん」問題が見過ごしにくくなったり。別にドラマだし、みすぼらしくする必要はないのだが、悩みのある人に寄り添うという役所の政策がちらつくと、どうしても少し見え方が変わってきてしまう。

 その辺のタイアップなどの縛りの影響で、教習所で見せられるような交通安全の映画みたいになるのだけはぜひとも避けていただきたい。第2話も期待してます!
(文=柿田太郎)

秋元優里アナの不倫相手は“親衛隊長”だった! 文春スクープも元親衛隊メンバーからのリークか?

 不倫疑惑を報じられ、『ワイドナショー』(フジテレビ系)への出演を休止している秋元優里アナウンサーだが、不倫相手と見られる妻子ある40代プロデューサーは、なんと「秋元アナの親衛隊長」と呼ばれていた人物だったという。

 同局の生田竜聖アナと離婚協議中である秋元アナだが、昨年末から年明けにかけて複数回にわたって不倫密会していたことを「週刊文春」(文藝春秋)に報じられた。これを受け、フジテレビは当面の間、秋元アナの番組出演を見合わせるとしたが、その相手は2016年11月に生田アナとの別居が報じられた際にも関係が疑われていた人物で、秋元アナは、このときは「やましいことはない」と否定していた。

 しかし、今回、人気のない田園地帯の竹林に入ってまで密会していたという具体的な話が出てきてしまい、不倫関係はほぼ確定したと言っていい様相だ。

 相手のプロデューサーは、秋元アナが出演する報道番組『BSフジLIVE プライムニュース』や、海外ドキュメント番組などを主に担当してきた人物で、フジ子会社の役員にも名を連ねているが、5年以上前に「秋元アナの親衛隊長」と呼ばれていたことがあると、フジ局員が明かす。

「秋元さんは、局内でも話になるほど、上層部の応援を取り付けるのがうまいんですよ。ある上司に見せられた秋元アナからのメールは、ハートの絵文字だらけ。まさに“魔性の女子アナ”ですね。そんな彼女のとりこになって、仕事上で応援する人々が増えていたので、『秋元親衛隊』なんて呼ばれていたんです。以前、滝川クリステルの後を継いで『ニュースJAPAN』を担当したのも、その“秋元親衛隊”のプッシュのおかげだと言われています。秋元さんがフジの女子アナには珍しくバラエティにあまり出なかったのも、親衛隊が守っているからだという話でした。親衛隊の中でも、特に秋元さんをプッシュしていたのが、今回の不倫相手なんですよ」

 このプロデューサーは、結婚前の秋元アナと交際のウワサが立ったこともあるほどで、親衛隊の中でも代表的存在であったことから、秘かに「親衛隊長」と呼ばれていたのだという。親衛隊は、秋元アナが生田アナと結婚するやシラケムードが漂い、自然消滅したそうだ。

「俳優・生田斗真の弟であるイケメンの生田アナに、秋元さんは入社直後から露骨にベタベタだったんですよ。親衛隊のおかげで報道中心にやってこれたのに、その親衛隊を裏切るように入社2年目の新人アナに夢中になってしまい、反発を買ったと思いますよ。今回のスキャンダルだって、もしかすると元親衛隊からのリークじゃないかって言われているぐらい」(同)

 不倫相手が親衛隊の“生き残り”となれば、なお局内からの風当たりは強そうだ。局員は「正直、いま彼女をプッシュする人は、もう局内にはひとりもいないのでは?」と話す。秋元アナは、まるで「ファンに手を出してしまって総スカンを食らうアイドル」状態か……?
(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)

長澤まさみ月9出演は“先輩”斉藤由貴復帰とのバーター? 高視聴率狙い「エロ化」加速か

“大人の色気が増している”と話題の女優・長澤まさみが、4月より放送となるフジテレビ系の月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』の主演を務めることが決まった。長澤のフジへの出演は、連続ドラマでは4年半ぶり。月9主演においては、実に11年ぶりとなる。低迷し続けるフジの月9主演を引き受けた背景には、昨年夏に“W不倫”で休業状態に追い込まれた、所属事務所の先輩・斉藤由貴の復帰が絡んでいるといわれている。

 かつてはフジのブランドといわれた“月9ドラマ”だが、数年前から視聴率が落ち込んで、廃止説も流れている。昨年は、7月期に放送された、ジャニーズの山下智久主演『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』が高視聴率を記録し、死に体から蘇らせたが、その好調ぶりが続くことはなく、10月期に放送された篠原涼子主演『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』で、再び低視聴率ドラマ枠へと逆戻りした。

 世間からの厳しい反応が続く月9ドラマだが、長澤の主演には、早くも男性視聴者からの期待が寄せられているという。その理由は、長澤の“エロ化”にあった。

“清純派女優”としてデビューした長澤だが、プライベートの男性関係では、嵐・二宮和也から始まり、EXILE・AKIRA、個性派俳優の伊勢谷友介、広末涼子の前夫・岡沢高広氏、さらにはリリー・フランキーまで、多くの有名人とのウワサが絶えない。

 長澤は私生活での奔放さが増すとともに、仕事でもエロ化が進行。2011年の映画『モテキ』をきっかけにセクシー路線へと転向し、昨年の1月に上演された長澤初のミュージカル舞台『キャバレー』では、ガーターベルトの衣装で美脚を披露。豊満なバストが見え隠れするセクシーな姿は男性ファンを悩殺し、長澤の魅力が遺憾なく発揮された。

 同年の7月には、スポーツブランド「アンダーアーマー」のウェブ限定CMに出演し、銭湯を舞台に“生着替え”をしながら、水着姿でキレキレのダンスを披露。あらわになったグラマラスなボディが話題を呼んだ。フジは長澤の進化するエロさに着目し、4月からの月9主演にオファーしたという。

 低視聴率という、月9の負の連鎖に巻き込まれたくないため、長澤は辞退するのではないかと思われていたが、主演を引き受けた。その背景には、このドラマで斉藤を復帰させるという密約があったとの情報がある。

 斉藤は、昨年の夏に50代医師と“W不倫”が発覚。一度は不倫を否定したが、その後、相手男性が斉藤のパンティをかぶっている写真が流出し、謝罪会見を開き、不倫を認めることとなった。そのために、1月から放送されているNHK大河ドラマ『西郷どん』への出演を辞退し、他の仕事もキャンセル。事実上の休業状態に追い込まれ、いまだ、復帰のめどが立っていない。

 長澤は斉藤の事務所の後輩という関係だけではなく、以前から公私にわたって、面倒をみてもらっていたこともあって、“月9で斉藤を復帰させる”というバーターで引き受けたという。それだけに、なんとしてでも高視聴率を獲らなければならない。

 ドラマでは、長澤はあくどい金満男から大金を騙し取る女詐欺師を演じる。男を騙すためにハニートラップを仕掛けたり、さまざまなコスプレ姿を披露するという。胸やヒップを露出するシーンや、大胆なベッドシーンの濡れ場にも挑むという情報もある。

「長澤の進化したエロチシズムを発揮する、新境地のドラマになるのでは?」と、4月スタートにもかかわらず、男性ファンの間では今から盛り上がっている。期待を裏切らないドラマになることを祈りたい。
(文=本多圭)

フジテレビが報道の“ヤラセ取材”を糾弾!? 亀梨和也『FINAL CUT』挑戦的脚本も6.5%大コケ

 ワイドショーの捏造編集やヤラセ取材を糾弾していくドラマを、なんとフジテレビが放送するという、勇気りんりんドラマ『FINAL CUT(ファイナルカット)』(関西テレビ制作、フジテレビ系)。初回から平均視聴率7.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と振るわなかった同作ですが、16日放送の第2話では6.5%まで下がってしまいました。

 初回では、日常的に印象操作を行っているワイドショー『ザ・プレミアワイド』のプロデューサーである井出(杉本哲太)に「ファイナルカット」(同作においては、“公開されるとその人の人生が終わる致命的な映像”のこと)を突きつけた主人公ですが、今回はどんな復讐劇が見られるのでしょうか? 第2話のあらすじを振り返ります。

※これまでのレビューはこちら
http://www.cyzo.com/tag/FINAL-CUT

■低視聴率の原因は?

 12年前、母の恭子(裕木奈江)を殺人犯かのように報じ、自殺にまで追い込んだ『ザ・プレミアワイド』。番組スタッフにムギギな慶介(KAT-TUN・亀梨和也)は、警察官として働く傍ら、「MP.info.net」というネット掲示板(?)を運営し、自分と同じような目に遭っている被害者の情報を集めています。

 今回、「MP.info.net」に寄せられたタレコミは、妻を殺されたという男性。アパートの大家をしていた妻を刺し殺した容疑で、このアパートの住人である住吉(高橋努)が逮捕目前だったものの、突如、逃走。その原因は、『ザ・プレミアワイド』のディレクター・真崎(水野美紀)が、「取材を自粛するように」との警察のお達しを無視し、捜査妨害をしたからだといいます。

 12年前、真崎の口車に乗せられた揚げ句、騙された恭子を見ていた慶介は、「真崎さんには、僕から話をつけます。フッ。お任せください」と復讐を開始。幼なじみの大地(Hey! Say! JUMP・高木雄也)と共に、前回の井出同様、真崎の行く先々でせっせと隠し撮りをします。

 そんな中、指名手配中の住吉から真崎宛てに「本当のことを話したい」と電話が。独占インタビューを取りつける真崎ですが、番組の編集会議で、警察よりも先に犯人と接触することへの倫理的問題が浮上。すると、司会者の百々瀬(藤木直人)が警視庁の高田副署長(佐々木蔵之介)に電話し、断りを入れます。どうやら、百々瀬と警察はツーカーの仲のようです。

■初回と全く同じパターンで解決

 翌日、カメラの前に現れた住吉は、殺した大家と不倫関係にあったことを告白。動機は世間で言われているアパートの立ち退き問題によるトラブルではなく、痴情のもつれであると説明。先に包丁を持ち出したのは大家のほうで、「殺すつもりはなかった」と泣き出します。

 カットがかかると、真崎からコソコソと数万円を受け取る住吉。どうやら、不倫というのは作り話だったようで、「結構、盛り上がったろ」「サービス。フフフフフ……」と笑いながら住吉はその場を立ち去ります。が、インタビュー後に番組スタッフが即通報。あっけなく御用に。

 この一部始終を隠しカメラ越しに見ていた慶介は、真崎を呼び止め、初回の井出のときと同じパターンへ。慶介は、スクープのためなら手段を選ばない真崎の本当の姿を画面に映し出し、「これがあなたの、ファイナルカットです」と、キメゼリフでドヤります。

 結局、慶介の脅迫により、インタビュー映像をお蔵にした真崎は、スタッフたちに謝罪。ここで、日頃、スタッフに圧力をかけている百々瀬が狂ったように怒り出すかと思いきや、台本と思しき紙でこしらえたお手製のバラを真崎に渡し、「僕の、大事な戦力だ」と励まします。

 初回では、放送中に突然、シャンソンを歌いだしたり、「てえへんだ、てえへんだ!」と、突然狂ったように報道論を繰り広げたりしていた百々瀬ですが、どうやら、ただのヤベー奴ではなさそう。さらに、今回は「真実だけを伝えればいい」と真っ当なことも言っており、百々瀬という人物を理解するにはまだ時間がかかりそうです。

 最後は、名前を変えて警察官をしている慶介の正体が高田副署長にバレバレであることが発覚し、第2話は終了です。いやあ、12年前の事件にこれだけ固執していたら、そりゃあバレるでしょう……。

■見どころ不足か

 藤木の激ヤバ演技が同作の見どころかと思いきや、今回は目立った激ヤバシーンが見られなかった『FINAL CUT』。慶介の見せ場であるパルクールのシーンもほとんどなく(撮影中に、手を負傷したから?)、さらに問題の解決方法も初回と全く同じパターンだったため、“見どころ不足”という印象は否めませんでした。

 そんな早くも中弛み感が漂う同作ですが、今後、物語が大きく動きそうな予感も……。そのときが来るまで、寛容な気持ちでじっと見たいと思います。

 主演の亀梨は、今回、涙を流したり、「ふざけんな!」と突然怒鳴ったりと、感情的な演技を見せていましたが、今のところキャラに人間臭さが一切感じられないせいか、視聴者が感情移入するのは難しそう。その辺りも、雪子(栗山千明)との関係が進むにつれ、変わっていくかもしれませんね。

 てなわけで、今のところ誰にも感情移入できず、ボンヤ~リとテレビを眺めるだけに留まっている『FINAL CUT』。まだまだ序章という雰囲気なので、もう少し様子を窺いたいと思います。って、視聴率的にはそんな悠長なこと言ってられなさそうですが……。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

フジテレビが報道の“ヤラセ取材”を糾弾!? 亀梨和也『FINAL CUT』挑戦的脚本も6.5%大コケ

 ワイドショーの捏造編集やヤラセ取材を糾弾していくドラマを、なんとフジテレビが放送するという、勇気りんりんドラマ『FINAL CUT(ファイナルカット)』(関西テレビ制作、フジテレビ系)。初回から平均視聴率7.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と振るわなかった同作ですが、16日放送の第2話では6.5%まで下がってしまいました。

 初回では、日常的に印象操作を行っているワイドショー『ザ・プレミアワイド』のプロデューサーである井出(杉本哲太)に「ファイナルカット」(同作においては、“公開されるとその人の人生が終わる致命的な映像”のこと)を突きつけた主人公ですが、今回はどんな復讐劇が見られるのでしょうか? 第2話のあらすじを振り返ります。

※これまでのレビューはこちら
http://www.cyzo.com/tag/FINAL-CUT

■低視聴率の原因は?

 12年前、母の恭子(裕木奈江)を殺人犯かのように報じ、自殺にまで追い込んだ『ザ・プレミアワイド』。番組スタッフにムギギな慶介(KAT-TUN・亀梨和也)は、警察官として働く傍ら、「MP.info.net」というネット掲示板(?)を運営し、自分と同じような目に遭っている被害者の情報を集めています。

 今回、「MP.info.net」に寄せられたタレコミは、妻を殺されたという男性。アパートの大家をしていた妻を刺し殺した容疑で、このアパートの住人である住吉(高橋努)が逮捕目前だったものの、突如、逃走。その原因は、『ザ・プレミアワイド』のディレクター・真崎(水野美紀)が、「取材を自粛するように」との警察のお達しを無視し、捜査妨害をしたからだといいます。

 12年前、真崎の口車に乗せられた揚げ句、騙された恭子を見ていた慶介は、「真崎さんには、僕から話をつけます。フッ。お任せください」と復讐を開始。幼なじみの大地(Hey! Say! JUMP・高木雄也)と共に、前回の井出同様、真崎の行く先々でせっせと隠し撮りをします。

 そんな中、指名手配中の住吉から真崎宛てに「本当のことを話したい」と電話が。独占インタビューを取りつける真崎ですが、番組の編集会議で、警察よりも先に犯人と接触することへの倫理的問題が浮上。すると、司会者の百々瀬(藤木直人)が警視庁の高田副署長(佐々木蔵之介)に電話し、断りを入れます。どうやら、百々瀬と警察はツーカーの仲のようです。

■初回と全く同じパターンで解決

 翌日、カメラの前に現れた住吉は、殺した大家と不倫関係にあったことを告白。動機は世間で言われているアパートの立ち退き問題によるトラブルではなく、痴情のもつれであると説明。先に包丁を持ち出したのは大家のほうで、「殺すつもりはなかった」と泣き出します。

 カットがかかると、真崎からコソコソと数万円を受け取る住吉。どうやら、不倫というのは作り話だったようで、「結構、盛り上がったろ」「サービス。フフフフフ……」と笑いながら住吉はその場を立ち去ります。が、インタビュー後に番組スタッフが即通報。あっけなく御用に。

 この一部始終を隠しカメラ越しに見ていた慶介は、真崎を呼び止め、初回の井出のときと同じパターンへ。慶介は、スクープのためなら手段を選ばない真崎の本当の姿を画面に映し出し、「これがあなたの、ファイナルカットです」と、キメゼリフでドヤります。

 結局、慶介の脅迫により、インタビュー映像をお蔵にした真崎は、スタッフたちに謝罪。ここで、日頃、スタッフに圧力をかけている百々瀬が狂ったように怒り出すかと思いきや、台本と思しき紙でこしらえたお手製のバラを真崎に渡し、「僕の、大事な戦力だ」と励まします。

 初回では、放送中に突然、シャンソンを歌いだしたり、「てえへんだ、てえへんだ!」と、突然狂ったように報道論を繰り広げたりしていた百々瀬ですが、どうやら、ただのヤベー奴ではなさそう。さらに、今回は「真実だけを伝えればいい」と真っ当なことも言っており、百々瀬という人物を理解するにはまだ時間がかかりそうです。

 最後は、名前を変えて警察官をしている慶介の正体が高田副署長にバレバレであることが発覚し、第2話は終了です。いやあ、12年前の事件にこれだけ固執していたら、そりゃあバレるでしょう……。

■見どころ不足か

 藤木の激ヤバ演技が同作の見どころかと思いきや、今回は目立った激ヤバシーンが見られなかった『FINAL CUT』。慶介の見せ場であるパルクールのシーンもほとんどなく(撮影中に、手を負傷したから?)、さらに問題の解決方法も初回と全く同じパターンだったため、“見どころ不足”という印象は否めませんでした。

 そんな早くも中弛み感が漂う同作ですが、今後、物語が大きく動きそうな予感も……。そのときが来るまで、寛容な気持ちでじっと見たいと思います。

 主演の亀梨は、今回、涙を流したり、「ふざけんな!」と突然怒鳴ったりと、感情的な演技を見せていましたが、今のところキャラに人間臭さが一切感じられないせいか、視聴者が感情移入するのは難しそう。その辺りも、雪子(栗山千明)との関係が進むにつれ、変わっていくかもしれませんね。

 てなわけで、今のところ誰にも感情移入できず、ボンヤ~リとテレビを眺めるだけに留まっている『FINAL CUT』。まだまだ序章という雰囲気なので、もう少し様子を窺いたいと思います。って、視聴率的にはそんな悠長なこと言ってられなさそうですが……。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

“竹林不倫”の秋元優里アナは、プロデューサーに「調教」されていた!?

 漫画やAVでもなかなかお目にかかれない香ばしい設定に、男たちのザワつきが止まらない。

 1月10日発売の「週刊文春」(文藝春秋)がスッパ抜いた、フジテレビの秋元優里アナと同局プロデューサーの“竹林”不倫が話題沸騰だ。

 記事によると、秋元アナはクリスマスの夜に、この男性の車でデートを満喫。そこまではいいが、車は横浜市郊外の竹林に向かうと、男性は外に出ることなく助手席との間をすり抜けて後部座席の女性の元へ。そのまま30分以上停車していた車から聞こえていたのは、サスペンションのきしむ音だったという。

 さらに1月4日に目撃された場所は、横浜郊外の畑の中。他人が所有する堆肥小屋の中へ、無断で車で侵入すると、この時も車内で30分ほど過ごしたという。

「記事を読む限りでは、状況的に、誰がどう見てもカーセックスをしていたとしか思えない。それに、お金を持っているはずの2人が、あえてホテルではなく竹林や畑の堆肥小屋で行為に及んでいたのだとすると、秋元アナがこの男に完全に“調教”されてしまっているのは間違いない。局内では、男は“ハプバー”遊びが趣味で、秋元アナをそこに連れて行っていたんじゃないかというウワサまで、まことしやかにささやかれていますよ」(フジテレビ関係者)

 秋元アナは、夫である生田竜聖・同局アナのとの離婚が成立しておらず、相手のプロデューサーも妻子がいるためW不倫となる。

「彼女は『BSフジLIVE プライムニュース』のキャスターを務めていましたが、今回の不適切行動によって、フジの報道が完全に地に落ちてしまった。局の上層部が大激怒しており、6月の人事でアナウンサーを外されるのは確実です。このまま退社する可能性が高いのでは?」(同)

 報道系の人妻美女アナを自分の性癖に合わせて“調教する”とは、男たちにとってはまさに夢の世界。むしろ、今こそ秋元アナの露出を増やせば、妄想をかき立てられた視聴者によって、確実に高視聴率が獲れそうだが……。

“竹林不倫”の秋元優里アナは、プロデューサーに「調教」されていた!?

 漫画やAVでもなかなかお目にかかれない香ばしい設定に、男たちのザワつきが止まらない。

 1月10日発売の「週刊文春」(文藝春秋)がスッパ抜いた、フジテレビの秋元優里アナと同局プロデューサーの“竹林”不倫が話題沸騰だ。

 記事によると、秋元アナはクリスマスの夜に、この男性の車でデートを満喫。そこまではいいが、車は横浜市郊外の竹林に向かうと、男性は外に出ることなく助手席との間をすり抜けて後部座席の女性の元へ。そのまま30分以上停車していた車から聞こえていたのは、サスペンションのきしむ音だったという。

 さらに1月4日に目撃された場所は、横浜郊外の畑の中。他人が所有する堆肥小屋の中へ、無断で車で侵入すると、この時も車内で30分ほど過ごしたという。

「記事を読む限りでは、状況的に、誰がどう見てもカーセックスをしていたとしか思えない。それに、お金を持っているはずの2人が、あえてホテルではなく竹林や畑の堆肥小屋で行為に及んでいたのだとすると、秋元アナがこの男に完全に“調教”されてしまっているのは間違いない。局内では、男は“ハプバー”遊びが趣味で、秋元アナをそこに連れて行っていたんじゃないかというウワサまで、まことしやかにささやかれていますよ」(フジテレビ関係者)

 秋元アナは、夫である生田竜聖・同局アナのとの離婚が成立しておらず、相手のプロデューサーも妻子がいるためW不倫となる。

「彼女は『BSフジLIVE プライムニュース』のキャスターを務めていましたが、今回の不適切行動によって、フジの報道が完全に地に落ちてしまった。局の上層部が大激怒しており、6月の人事でアナウンサーを外されるのは確実です。このまま退社する可能性が高いのでは?」(同)

 報道系の人妻美女アナを自分の性癖に合わせて“調教する”とは、男たちにとってはまさに夢の世界。むしろ、今こそ秋元アナの露出を増やせば、妄想をかき立てられた視聴者によって、確実に高視聴率が獲れそうだが……。

フジ『SMAP×SMAP』枠で山崎育三郎『世界の村のどエライさん』スタートも……初回4.1%の大惨事! 

 かつて『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)が放送されていた“月曜夜10時台”の関西テレビ制作枠でスタートした『世界の村のどエライさん』が、初回から大惨事に見舞われている。

 同番組は、世界の過酷な環境に住む村人に密着し、その土地の“幸せ”を支える“どエライさん”を紹介する海外ロケバラエティ。MCを務めるのは、“ミュージカル界のプリンス”こと山崎育三郎、お笑いコンビの千鳥、高見侑里アナウンサー。初回では、レギュラー出演者の元東進スクール・村瀬哲史氏のほか、スタジオゲストとして俳優の尾上松也と女優の栗山千明が出演した。

 初回で取り上げたのは、コロンビアにある人口密度が異常なほど高い村・イスロテ。同局『テラスハウス』の“てっちゃん”こと俳優・菅谷哲也が現地を訪れ、村人の生活を紹介した。

“海外ロケを行い、スタジオのタレントたちが賑やかす”というテレビ界のトレンドと言える人気のフォーマットながら、初回平均視聴率は4.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大惨敗。なお、視聴率低迷により1年で終了した前番組『ちょっとザワつくイメージ調査 もしかしてズレてる?』の初回は、6.7%だった。

「放送前、番組サイドは、山崎がMC初挑戦であることばかりアピール。確かに、山崎は昨夏に放送された『音楽の日』(TBS系)や『FNS うたの夏まつり』(フジテレビ系)で瞬間最高視聴率を叩き出したものの、それは山崎のミュージカル仕込みの歌声に需要があるから。『世界の村のどエライさん』は、アピールするところを間違えたようにも思えます」(テレビ誌記者)

 最近は舞台以外の活動にも積極的な山崎。しかし、テレビドラマ初主演を務めた昨年7月期の『あいの結婚相談所』(テレビ朝日系)は、3%台を連発するなど大コケ。世間では、山崎の主演起用は時期尚早だとの意見が飛び交った。

「『世界の村のどエライさん』は、“過酷な村で幸せを探す”というコンセプトがガチガチに固まっているため、ハプニングが期待できず、番組に筋書きを押し付けられているように感じてしまう。『もしかしてズレてる?』は内容のテコ入れを繰り返し、延命を試みていましたから、今回もあっという間に今のフォーマットが消え去るかもしれません」(同)

『SMAP×SMAP』終了後、“死に枠”と化してしまった同枠。ジャニーズファンからは「ジャニーズ枠に戻してほしい」との声が相次いでいるが、果たして……?

8.6%スタートの月9『海月姫』演出と原作改変の問題で、役者の頑張りが報われない!?

 15日、フジテレビ系列で放送が始まったドラマ『海月姫』。原作は、『東京タラレバ娘』などで知られる人気漫画家・東村アキコの同名コミックで、いわゆるオタク女子が女装美男子、童貞エリートと知り合い、なんやかんやあるという、ざっくり分けるなら「ラブコメディ(コメディ度強め)」に分類される作品である。

 2010年にテレビアニメ化、15年に能年玲奈主演で映画化されており、3度目の映像化、2度目の実写化となる。

 前作『民衆の敵』が数字的には最終回4.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という惨敗に終わった瀕死の月9枠で、なおかつクセのある原作の再度の映像化ということもあり、いろいろ危ぶむ声も聞かれていた同作だが、初回は平均視聴率8.6%と「様子見」な滑り出し。

 しかし、ある設定変更が一部ファンの間で物議を醸している。内容を振り返りましょう。

 

■あらすじ

 冴えないクラゲオタク女子・倉下月海(つきみ・芳根京子)が自室で目を覚ますと隣にいきなり半裸の美男子(鯉淵蔵之介・瀬戸康史)が!

 なぜ!? パニック! というツカミから、ドラマはスタート。ここから早くも、昨夜の回想に。

 いつものように熱帯魚屋的な場所で大好きなミズクラゲ(命名・クララ)に語りかけていた月海は、クラゲの飼育に無知な店員に激怒し、大もめ。そこに通りかかった美女に仲裁してもらい、一緒に帰ることになるものの、ついてきたその美女は自室にまで上がりこむは、勝手に一泊するはと、グイグイ来る。しかし翌朝、月海が目を覚ますと、カツラや胸のパットが取れており、男子だったー! という冒頭部分の種明かし。

 熱帯魚屋の店員を「おしゃれ人間!」と恐れていたほど男性に免疫のない月海は、当然出て行ってもらいたい様子。しかも、この古びた共同アパート・天水荘は月海が「尼寺」と呼ぶように、オタク女子(相当クセ強め)だけが暮らす男子禁制の場所だからなおさらだ。

 しかし、男性であることはバレなかったものの、あえなくオタ住民(尼~ず)に「美女」の侵入が見つかってしまう。月海同様、宗教のごとく「おしゃれ人間」を禁忌する住民たちはその「美女」を敵視する。政治家の息子で金持ちの蔵之介(美女)は、悪気はないのだが、

「その歳で全員バイトってことはないでしょ?」

「要は、ニートでオタクの引きこもり軍団ってこと?」

 と、属性の違いも踏まえずズケズケと来るため、両者の溝は深まるばかり。

「我々にはバイト以外にもれっきとした収入源がある……親からの仕送りだぁ!」と言ってのける異種オタク共同体・尼~ずと、大金持ち実家暮らしの女装男子って、ある意味同じ穴のムジナな気もするのだが、人種的に相容れない様子。

 そんな中、月海はたまたま見かけた蔵之介の弟・鯉淵修(工藤阿須加)が気になる。なぜなら、アマクサクラゲに似てクールだから。

 恋心的なものを抱いているのに、それを認めない月海に蔵之介はしびれを切らし、月海に強制的にメイクやコーディネイトを施して垢抜けさせる。いわゆる「メガネを取ったら美人でした」パターン。

 その「美人」と化した月見に、見事、ひと目惚れした修。それに気づいた兄・蔵之介のお節介で天水荘に行くも、普段の三つ編み・めがね・ジャージ(この日はドテラも着用)で、かつ男性を前に挙動不審なため、月海に気付かないばかりか「気色悪い」とまで言ってしまうほど。これは傷つく。

 ある思惑から弟・修と月海をくっつけるために水族館デートをセッティングし同行するも、普段まったく女性に不自由しないほどのイケメンなのに、月海が気になりだしてしまう蔵之介。

 見事、ややこしい三角関係が出来上がり、しかも蔵之介や修の父・鯉淵慶一郎(北大路欣也)がからむ市街地再開発で天水館がなくなるかも? と、舞台が整ったところで第1回は終了。

 月海は、亡くなった母親との思い出をクラゲに抱いてる様子。

「女の子は大きくなったら、みんなキレイか(鹿児島弁)お姫様になれるんだよ」(母親)

「お母さん、ごめんなさい、私はお姫様にはなれませんでした」(月海)

 水族館で、そんなやり取りを思い出して涙する月海を思わず修は抱きしめ、それを見た蔵之介は自分の恋心に気づき出す。

 その蔵之介も、母親の居場所がわからず、修との間に何かあるようだ。

「昔、ある人が言ってた。女にとって『服』は外で戦うための『鎧』、メイクは自分を変身させるための魔法」と、女装につながるような発言もしていた。

 天水館でオタ住民(尼~ず)とからむパートは基本コメディパートで、蔵之介や修と絡むときは基本恋愛パートといった感じの演出。原作含む過去作ではもう少しくんずほぐれつな感もあったのだが、ゴールデンということもあるのか、恋愛パートの時、急に「月9化」する感じが少しちぐはぐな印象を持った。

 

■オタクを演じる難しさ

 オタクという、実は難しいキャラクターだけに、気になる点がいくつかあった。

 まず気になったのは、芳根演じる月海がそもそも「かわいい」点だ。いや、かわいいに越したことはないし、オタクだからかわいくないと言うつもりはない。

 しかし、この主人公はいわゆる「リア充」を恐れ、距離をとり、同じ属性に近い「仲間」と群れている前提がキモのはず。

 確かに芳根は、失礼な言い方だが、女優の中ではやや地味だし、それでいて凛とした部分があり、いわば主人公に近いものを感じる。しかし、他の住民(尼~ず)らが、爆発アフロの鉄道オタクだったり(ばんば・松井玲奈)、情緒不安定な時ほど暴走する三国志オタクだったり(まやや・内田理央)で、しかも両者とも表情が髪でまったく見えない原作を生かした漫画まるだしのキャラでいろいろ封印しているのに対し、芳根演じる月海は、ちょっと地味な程度でかわいさが隠せていない。

 三つ編などをしてるものの、例えば映画版の能年玲奈演じる月海の、毛量多すぎてなおかつケバ立ち、太いしめ縄のようになってる三つ編と比べると、全然「アリ」なのだ。

 それゆえ、途中で蔵之介にメイクをほどこされ「美女」に変身するシーンでも、フリが効いていないため、「魔法にかけられた」感が弱くなってしまっている。

 そして月海がクラゲを語るシーンでも、オタク特有ということで愛あるものに対し早口で我を忘れるように語るのだが(原作でもそうだ)、それがツラツラととめどなく零れ落ちるように語るのではなく、早口言葉のタイムトライアルに挑戦するかのごとく、リキみすぎて吐き出す口調に違和感を覚えた。好きだからつい語ってしまっているという風に見えなかったのだ。

 これらは演技の問題というよりも演出の問題だと思うので、逆風の中、主演を張る芳根のためにも、なんとかしていただきたい。

■兄弟の設定が逆に

 原作やいままでの、アニメ化、映画化と決定的に違う部分がドラマにある。それは修と蔵之介の兄・弟の設定が逆なのだ。今までは、

「政治家の父の秘書を務める30歳エリートなのに童貞の兄」=修

「大学生でリア充だが女装もする弟」=蔵之介

 だったのだが、

「リア充だが女装もする兄」=蔵之介

「政治家の父の秘書を務めるエリートなのに童貞の弟」=修(ともに年齢不詳)

 となり、反発を覚える人も多いようだ。特に、エリートで30なのに童貞という部分が損なわれたことで、ここの「萌え」を感じていた人からしたら台無しにされた気持ちだろう。若いのだとしたら、童貞の価値もおそらく下がってしまう。いい中年男性の筆者が語るのも気持ち悪いが。

 設定変更の理由は謎だが、現在26歳の工藤(修)の方が、どうやっても29歳の瀬戸(蔵之介)より若く見えてしまうから逆でもいいんじゃね? 的な発想でしたのだとしたら、間違いだろう。そもそも原作人気を見越してのドラマ化は制作側も公言していたので、だとしたらもともとのファンをないがしろにしたことになる。

 なんでも原作通りじゃないと許せない「原作厨」目線というのではなく、例えば意欲的に狙って兄弟を逆にしているとしたら、それはもちろんアリだ。政治家の長男ゆえのプレッシャーがあるからこその歪みとかもありそうだ。

 しかし、そういった意図は今のところあまり感じられないので、この先を見守りたい。

 何度も映像化されてきた作品だけに、メスを入れるなら入れるなりの意義を見せないと、叩かれやすい月9で叩かれやすい漫画原作なのだから、そのへんへの気配りが足りないと思われてしまうのはもったいないし、何より役者の頑張りが報われない。

 ドラマはまだまだこれから。第2話以降の展開に期待したい。

(文=柿田太郎)

8.6%スタートの月9『海月姫』演出と原作改変の問題で、役者の頑張りが報われない!?

 15日、フジテレビ系列で放送が始まったドラマ『海月姫』。原作は、『東京タラレバ娘』などで知られる人気漫画家・東村アキコの同名コミックで、いわゆるオタク女子が女装美男子、童貞エリートと知り合い、なんやかんやあるという、ざっくり分けるなら「ラブコメディ(コメディ度強め)」に分類される作品である。

 2010年にテレビアニメ化、15年に能年玲奈主演で映画化されており、3度目の映像化、2度目の実写化となる。

 前作『民衆の敵』が数字的には最終回4.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という惨敗に終わった瀕死の月9枠で、なおかつクセのある原作の再度の映像化ということもあり、いろいろ危ぶむ声も聞かれていた同作だが、初回は平均視聴率8.6%と「様子見」な滑り出し。

 しかし、ある設定変更が一部ファンの間で物議を醸している。内容を振り返りましょう。

 

■あらすじ

 冴えないクラゲオタク女子・倉下月海(つきみ・芳根京子)が自室で目を覚ますと隣にいきなり半裸の美男子(鯉淵蔵之介・瀬戸康史)が!

 なぜ!? パニック! というツカミから、ドラマはスタート。ここから早くも、昨夜の回想に。

 いつものように熱帯魚屋的な場所で大好きなミズクラゲ(命名・クララ)に語りかけていた月海は、クラゲの飼育に無知な店員に激怒し、大もめ。そこに通りかかった美女に仲裁してもらい、一緒に帰ることになるものの、ついてきたその美女は自室にまで上がりこむは、勝手に一泊するはと、グイグイ来る。しかし翌朝、月海が目を覚ますと、カツラや胸のパットが取れており、男子だったー! という冒頭部分の種明かし。

 熱帯魚屋の店員を「おしゃれ人間!」と恐れていたほど男性に免疫のない月海は、当然出て行ってもらいたい様子。しかも、この古びた共同アパート・天水荘は月海が「尼寺」と呼ぶように、オタク女子(相当クセ強め)だけが暮らす男子禁制の場所だからなおさらだ。

 しかし、男性であることはバレなかったものの、あえなくオタ住民(尼~ず)に「美女」の侵入が見つかってしまう。月海同様、宗教のごとく「おしゃれ人間」を禁忌する住民たちはその「美女」を敵視する。政治家の息子で金持ちの蔵之介(美女)は、悪気はないのだが、

「その歳で全員バイトってことはないでしょ?」

「要は、ニートでオタクの引きこもり軍団ってこと?」

 と、属性の違いも踏まえずズケズケと来るため、両者の溝は深まるばかり。

「我々にはバイト以外にもれっきとした収入源がある……親からの仕送りだぁ!」と言ってのける異種オタク共同体・尼~ずと、大金持ち実家暮らしの女装男子って、ある意味同じ穴のムジナな気もするのだが、人種的に相容れない様子。

 そんな中、月海はたまたま見かけた蔵之介の弟・鯉淵修(工藤阿須加)が気になる。なぜなら、アマクサクラゲに似てクールだから。

 恋心的なものを抱いているのに、それを認めない月海に蔵之介はしびれを切らし、月海に強制的にメイクやコーディネイトを施して垢抜けさせる。いわゆる「メガネを取ったら美人でした」パターン。

 その「美人」と化した月見に、見事、ひと目惚れした修。それに気づいた兄・蔵之介のお節介で天水荘に行くも、普段の三つ編み・めがね・ジャージ(この日はドテラも着用)で、かつ男性を前に挙動不審なため、月海に気付かないばかりか「気色悪い」とまで言ってしまうほど。これは傷つく。

 ある思惑から弟・修と月海をくっつけるために水族館デートをセッティングし同行するも、普段まったく女性に不自由しないほどのイケメンなのに、月海が気になりだしてしまう蔵之介。

 見事、ややこしい三角関係が出来上がり、しかも蔵之介や修の父・鯉淵慶一郎(北大路欣也)がからむ市街地再開発で天水館がなくなるかも? と、舞台が整ったところで第1回は終了。

 月海は、亡くなった母親との思い出をクラゲに抱いてる様子。

「女の子は大きくなったら、みんなキレイか(鹿児島弁)お姫様になれるんだよ」(母親)

「お母さん、ごめんなさい、私はお姫様にはなれませんでした」(月海)

 水族館で、そんなやり取りを思い出して涙する月海を思わず修は抱きしめ、それを見た蔵之介は自分の恋心に気づき出す。

 その蔵之介も、母親の居場所がわからず、修との間に何かあるようだ。

「昔、ある人が言ってた。女にとって『服』は外で戦うための『鎧』、メイクは自分を変身させるための魔法」と、女装につながるような発言もしていた。

 天水館でオタ住民(尼~ず)とからむパートは基本コメディパートで、蔵之介や修と絡むときは基本恋愛パートといった感じの演出。原作含む過去作ではもう少しくんずほぐれつな感もあったのだが、ゴールデンということもあるのか、恋愛パートの時、急に「月9化」する感じが少しちぐはぐな印象を持った。

 

■オタクを演じる難しさ

 オタクという、実は難しいキャラクターだけに、気になる点がいくつかあった。

 まず気になったのは、芳根演じる月海がそもそも「かわいい」点だ。いや、かわいいに越したことはないし、オタクだからかわいくないと言うつもりはない。

 しかし、この主人公はいわゆる「リア充」を恐れ、距離をとり、同じ属性に近い「仲間」と群れている前提がキモのはず。

 確かに芳根は、失礼な言い方だが、女優の中ではやや地味だし、それでいて凛とした部分があり、いわば主人公に近いものを感じる。しかし、他の住民(尼~ず)らが、爆発アフロの鉄道オタクだったり(ばんば・松井玲奈)、情緒不安定な時ほど暴走する三国志オタクだったり(まやや・内田理央)で、しかも両者とも表情が髪でまったく見えない原作を生かした漫画まるだしのキャラでいろいろ封印しているのに対し、芳根演じる月海は、ちょっと地味な程度でかわいさが隠せていない。

 三つ編などをしてるものの、例えば映画版の能年玲奈演じる月海の、毛量多すぎてなおかつケバ立ち、太いしめ縄のようになってる三つ編と比べると、全然「アリ」なのだ。

 それゆえ、途中で蔵之介にメイクをほどこされ「美女」に変身するシーンでも、フリが効いていないため、「魔法にかけられた」感が弱くなってしまっている。

 そして月海がクラゲを語るシーンでも、オタク特有ということで愛あるものに対し早口で我を忘れるように語るのだが(原作でもそうだ)、それがツラツラととめどなく零れ落ちるように語るのではなく、早口言葉のタイムトライアルに挑戦するかのごとく、リキみすぎて吐き出す口調に違和感を覚えた。好きだからつい語ってしまっているという風に見えなかったのだ。

 これらは演技の問題というよりも演出の問題だと思うので、逆風の中、主演を張る芳根のためにも、なんとかしていただきたい。

■兄弟の設定が逆に

 原作やいままでの、アニメ化、映画化と決定的に違う部分がドラマにある。それは修と蔵之介の兄・弟の設定が逆なのだ。今までは、

「政治家の父の秘書を務める30歳エリートなのに童貞の兄」=修

「大学生でリア充だが女装もする弟」=蔵之介

 だったのだが、

「リア充だが女装もする兄」=蔵之介

「政治家の父の秘書を務めるエリートなのに童貞の弟」=修(ともに年齢不詳)

 となり、反発を覚える人も多いようだ。特に、エリートで30なのに童貞という部分が損なわれたことで、ここの「萌え」を感じていた人からしたら台無しにされた気持ちだろう。若いのだとしたら、童貞の価値もおそらく下がってしまう。いい中年男性の筆者が語るのも気持ち悪いが。

 設定変更の理由は謎だが、現在26歳の工藤(修)の方が、どうやっても29歳の瀬戸(蔵之介)より若く見えてしまうから逆でもいいんじゃね? 的な発想でしたのだとしたら、間違いだろう。そもそも原作人気を見越してのドラマ化は制作側も公言していたので、だとしたらもともとのファンをないがしろにしたことになる。

 なんでも原作通りじゃないと許せない「原作厨」目線というのではなく、例えば意欲的に狙って兄弟を逆にしているとしたら、それはもちろんアリだ。政治家の長男ゆえのプレッシャーがあるからこその歪みとかもありそうだ。

 しかし、そういった意図は今のところあまり感じられないので、この先を見守りたい。

 何度も映像化されてきた作品だけに、メスを入れるなら入れるなりの意義を見せないと、叩かれやすい月9で叩かれやすい漫画原作なのだから、そのへんへの気配りが足りないと思われてしまうのはもったいないし、何より役者の頑張りが報われない。

 ドラマはまだまだこれから。第2話以降の展開に期待したい。

(文=柿田太郎)