『プライムニュース』登坂淳一アナ“出演辞退”の元凶は、フジテレビの「男性軽視」

 すべての元凶は“男性軽視”か──。

 4月からスタートする報道番組『プライムニュース』のキャスターに、NHKを退社してフリーとなった登坂淳一アナウンサー(46)を起用する予定だったフジテレビ。ところが、“文春砲”が炸裂したことで暗礁に乗り上げてしまった。

 今月25日発売の「週刊文春」(文藝春秋)に、登坂アナがNHK札幌放送局に勤務していた2011年に、同僚の女性の体を触るセクハラ行為をしていたと報じられると、早くも翌日には出演辞退が発表された。フジテレビの宮内正喜社長は「このような結果になってしまったことを大変残念に思っている。後任は4月改編の目玉なので、慎重に検討してもらいたい」とコメント。

 この不祥事の原因について、テレビ局関係者は「これまでフジテレビが女子アナを優遇して、男性アナを育ててこなかったツケが回ってきたということです。そもそも自社に報道のできるエースアナが不在で、フリーアナに頼らざるを得ない状況になっている。他局に比べて軽いアナウンサーが多いのも特徴で、重厚で実力あるアナウンサーを育成しきれていない側面がある」と解説する。

 これまでに不祥事を起こしたフジテレビの男性アナも多い。08年には渡辺和洋アナが、同局主催のイベントで知り合った女性と不倫騒動を起こし、戒告処分を受けた。翌09年には長坂哲夫アナが、番組女性スタッフへのセクハラのため、アナウンス室副部長の役職をはく奪され、異動に。また12年には伊藤利尋アナが、乗用車を運転中に、歩行中の女性と接触、伊藤アナは止まることなく現場を走り去るという事故が発生した。

 前出の関係者は「どの不祥事も処分が甘く、再発防止につながっていません。それに、フリーのキャスターに頼るのではなく、採用段階からきっちりとした人材を獲得して、時間をかけてどっしりとした自社の男性報道アナウンサーを育てていかないと、フジテレビの沽券にかかわりますよ」と語る。

 視聴率も落ち込み、開局以来の危機ともささやかれているフジテレビ。打つ手打つ手がすべて裏目に出るという、“負のスパイラル”に陥ってしまっているようだ。

『みなおか』の後番組に坂上忍起用!? フジテレビの“歴史的大爆死”は必至か

 3月に終了する『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の後番組が、坂上忍司会の番組となると、スポーツ紙が報道。テレビ関係者からは「爆死間違いなし」と、失笑が漏れている。

 視聴率低迷が続き、足かけ30年以上にわたって放送されたとんねるずの番組を終わらせるという決断に出たフジテレビ。しかしその後番組の人選は、多くの人が首をひねらざるを得ないものだった。スポーツ紙で報じられた新番組の司会は、坂上忍。ライバル局の関係者はこう語る。

「坂上を起用すると聞いた瞬間には、非常に驚きました。あれだけの長寿番組を打ち切りにしたのですから、ガラッと変わったことをやるかと思いましたが、坂上が司会なら大した番組にはならない。他局としては安心ですよ。番組内容はまだ明らかになっていませんが、坂上を使うということは、彼の毒舌を生かしたトーク番組でしょう。しかし、あれだけの功労者の番組を終わらせた後に、始まる前から内容が想像できるような番組をわざわざ始める必要があるんでしょうか? 第一ゴールデンタイムは、マツコ・デラックスや有吉弘行などで、毒舌キャラはすでに飽和状態ですし」

 それどころかスポーツ紙では、もう一人の毒舌系売れっ子タレントである梅沢富美男司会の番組がフジで始まることも伝えられている。それでも坂上の起用に勝算はあるのだろうか? テレビ雑誌の編集者は非常に厳しい見方を示す。

「木曜の21時は、テレ朝が今期、木村拓哉主演の『BG〜身辺警護人〜』を放送しているドラマ枠、日テレが『秘密のケンミンSHOW』、TBSが『モニタリング』と、どれも10%超の数字を獲る大激戦区です。テレ東の『和風総本家』も手堅く数字を獲ります。『みなおか』も視聴率が悪い悪いと言われてきましたが、『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』など、確実に数字が見込める企画もありました。しかしフタを開けてみれば、新番組のMCは坂上ですか。坂上は昼の『バイキング』(フジテレビ系)で散々目にしているので、新鮮味はゼロですし、ライバルは強敵ばかり。『みなおか』の視聴率はここ数年5%前後ですが、それ以下ということもあるでしょうね」

『みなおか』と『めちゃイケ』を終わらせたやる気は買いたいが、フジに光明が差してくるのはいつの日になるのだろうか?

『めちゃイケ』後番組に早くも“パクリ疑惑”! 人気番組の寄せ集めで3%台……フジテレビの末期度

 3月に終了するフジテレビ系バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』の後番組が、海外ロケバラエティ番組『世界!極タウンに住んでみる』であると報じられ、ネット上では同局の企画力の低下を揶揄する声が相次いでいる。

 4月期スタート予定の『世界!極タウンに住んでみる』は、今月19日に放送された特番のレギュラー化。番組ディレクターが世界中にある極端に○○な街“極タウン”に実際に住み、快適か不便かを体験する海外移住体験型バラエティー。特番では、落語家の立川志らく、よゐこ・濱口優、女優の山村紅葉が出演し、ディレクターの取材VTRを見ながら“幸せ”について語っていた。

 しかし、レギュラー化の報道に対し、ネット上では「クレイジージャーニーとナスDのやつと、世界こんなとこに日本人を足したような番組だな」「フジは他局をパクッてばっかり」「何番煎じだよ」といった声が相次いでいる。

「“ナスD”が人気の『陸海空 地球征服するなんて』(テレビ朝日系)をはじめ、他局の人気番組の寄せ集めであることは明らか。しかし、それ以前に、かつて『SMAP×SMAP』が放送されていた同局“月10”枠で今月スタートした『世界の村のどエライさん』とも企画が被っており、もはや既視感しかない。なお、『世界の村のどエライさん』は、2回目の放送で平均視聴率3.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。まさに“どエライ”ことになっています」(テレビ誌記者)

 俳優の山崎育三郎やお笑いコンビ・千鳥が司会を務める『世界の村のどエライさん』は、世界の過酷な環境に住む村人に密着し、その土地の“幸せ”を支える“どエライさん”を紹介する海外ロケバラエティ。『世界!極タウンに住んでみる』のコンセプトと被っているのは明らかだ。

 また、3月に終了する水曜夜10時台の同局『良かれと思って!』の後番組は、俳優・梅沢富美男の冠番組『梅沢富美男のズバッと聞きます!』だという。

「同番組は、昨年7月と12月に放送された特番のレギュラー化。梅沢がゲストの不祥事後の心境などに切り込む内容ですが、特番の時点でTBS系バラエティ番組『今夜解禁!ザ・因縁』のパクリと散々指摘されていました。また、不振の要因である“タレント頼りの番組作り”という点も、一向に改善される気配がありません」(同)

 昨年7月に新体制となり、編成部門を含めた大規模な組織改革を行ったフジテレビ。昨年11月の決算説明会で宮内正喜社長は、組織改革の成果を「編成部門のコントロールタワーとしての機能が強化され、編成部門がリードする“視聴率重視”の番組作りの意識が、制作現場の末端まで浸透しつつあります」と自信ありげに語っていた。

「4月の改編で、タイムテーブルに大ナタを振るうと宣言しているフジテレビですが、視聴率重視の番組作りが他局の人気番組をパクるだけでないことを祈るばかりです」(同)

 民放キー局の17年4~9月期連結決算では、唯一8億円の営業赤字となったフジテレビ。最下位に転落した今だからこそ、フジテレビの底力を見せてほしいところだが。

視聴率は5.9%……『海月姫』謎の“童貞いじり”激増は「はあちゅう騒動」への忖度?

 オタク女子だけが住む共同アパート・天水館を舞台に、主人公のクラゲオタク・月海(芳根京子)の恋模様などを描く月9のラブコメディ『海月姫』(フジテレビ系)。第3話の視聴率は5.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。ここまできたら、もはや数字は関係ない。トレンドにはよく名前が上がっているのだが……。

 前回の第2話では、天水館に出入りし出した女装美男子・蔵之介(瀬戸康史)と、その弟で政治家秘書の修(工藤阿須加)が異母兄弟であること、蔵之介は、父親で議員の鯉淵慶一郎(北大路欣也)と愛人・リナの間に出来た子であること、しかも、そのリナと慶一郎との情事を見かけてしまったために修は女性が苦手となってしまったことなどが判明した(慶一郎いわくBまでらしい)。

 やり手デベロッパー・稲荷翔子(泉里香)は色仕掛けで修に強引に近づくが、月海は、まんまと修と稲荷がデキていると勘違いしショックを受ける。

 そんな中、稲荷の進める再開発事業から天水館を守るため、蔵之介はクラゲをモチーフとしたドレスを作って売ろうと月見に提案した。

 それに続く今回は、原作にも映画にもアニメにもないドラマオリジナルパートがとても多かった。軸は2つ。ドレス作りと、月海・修のデートだ。振り返ります。

(前回までのレビューはこちらから)

■修を利用し合う父親と地上げ女

 稲荷という女性が修の忘れ物(メガネ)を届けに来たことに疑問を持った父・慶一郎は、お抱え運転手・花森(要潤)に問うが、何も知らないという。しかし「こないだ言ってたレクサスのホイール買ってもいいぞ?」と言われ、すかさず修が朝帰りした情報を売り渡すレクサス大好きな花森(原作ではベンツ好きだがスポンサーがトヨタのため)。

 その女性のことを調べるように言われて、また断るが、「新しいレクサス買ってやるぞ」という殺し文句に、すかさず事情通らしき相手(すぎもっちゃん)に電話をかけるレクサス大好きで薄情者の花森。原作では、「運転手であると同時に修の幼馴染みであるため修に対してスパイのような真似はできない」と断るのだが(すぐ寝返るが)、ドラマでは「子どもの頃から修を見守ってきたのでスパイのような真似はできない」という理由に変更されている。

 結局「実年齢のバランスを踏まえ、原作の設定とは違い、修が1歳下の弟という設定」に変更したシワ寄せだろう。この年齢設定も伝わってるとは言いがたく、正確な理由を知ってなお、原作のまま兄・修、弟・蔵之介でいけたのではないかと思ってしまう。しつこくてすみません。

 とにかく「修が童貞を捨てられて本当によかった」と勘違いしている慶一郎。

 再開発に対する地域住民の「反対」の声が大きくなったら、稲荷を利用してその住民らを押さえつけることもできると画策。修もそれを利用して稲荷に近づいたんだな? と買いかぶる親バカぶり。

 現に、天水商店街を中心に反対の声が上がり出しているらしいのだが、稲荷は稲荷で、「鯉淵Jr.(修)を動かして私の意のままに扱えれば、その上の鯉淵慶一郎を動かせる」。

 結局、修を介して双方が双方を利用しようとしている。古狸と女狐の騙し合い。

■ドラマ、オリジナルのシーン

 一方、修はそんなことはつゆ知らず、蔵之介に月海にまた会いたいと打ち明ける。このシーンは、修が、いかにも弟然としていて、また蔵之介は、いかにもお兄ちゃん然としていて、これはこれでいいシーンだった。

 デートすることを蔵之介に勝手に決められテンパる月海の演技も面白く、オタク演技に慣れてきたのか適度に力が抜け、回を追うごとにナチュラルなコメディエンヌぶり。次はもう少し自然に演じられる役を見てみたい。

 かわいい弟のため、そして月海のため、メイクやスタイリングを(強引に)請け負う蔵之介。このデートのくだり全て原作にないオリジナルだ。

 デートなぞ初めての月海に蔵之介がさずけた秘策は2つ。

 1つはメガネ禁止。視界がぼやけて至近距離でも緊張しないからという理屈。

 もう1つは「そうですね」。「会話に困った時の魔法の言葉」で「とりあえず相手に同意しておけば悪くは思われない」ということらしい。

 案の定、緊張して何を話していいかわからない月海は『いいとも!』の観客のように「そうですね」を連発する。

「お昼は食べましたか?」→「そうですね」

「この後近くのお店を予約したんですが事前にお伝えすればよかったですね」→「そうですね」

「段取り悪いですよね」→「そうですね」

 結果、修が落ち込むというコント。

 結局ご飯を食べに行くが、視力を奪われたままの月海はグラスを割ってしまい、そこで思わずメガネをかけてしまう。

 しかし、驚いたのは修の方。そのメガネ込みの顔を見て、月海と何度か会っていたこと、そして「気色悪い」と言ってしまったことに気づく。

「ごめんなさい、僕今まで大変失礼なことを……いえ……なんでもありません」

 修は謝りかけるが、自分のしでかしたことの重さに気づき、具体的に謝罪できず、月海には何も伝わらない。双方のマンツーマン初デートは気まずいまま尻すぼみでお開きとなった。月海はその気まずさを、自分が嫌われたからだと思い込む。

■月海のセンスが爆発

 恋模様と並行して、ドレス作りも進行する。月海の書いたハナガサクラゲのイラストを見て、それをドレスに見立て興奮する蔵之介。

「俺こんなドレスあったら何十万しようと絶対買う」

 それに対し「ハナガサクラゲは非常にデリケートな生き物だから、飼うのは不可能であります」とオヤジのような勘違いをする海月バカ一代の月海。

 蔵之介はひと巻き丸ごと買ったという布の上に半裸で寝そべり、月海に裁断させる。男なのにお構いなしに部屋に上がりこみ、月海のためにあれこれ尽力する。

 千絵子(富山えり子)のミシンの技術を借りて完成したのは、布の素材がしょぼいため実に安っぽいスカート。しかし、ここで月海のセンスがどんどん開眼。スカートを縦に割き、縫い目を生かしておしゃれに仕立て直していく。

 蔵之介は、ジジ(木南晴夏)をそそのかし千絵子とともに、修に嫌われてると思い込み鯉淵家に近づきたがらない月海を強制的に自宅へ拉致。蔵之介の部屋でさらに作業を進める。

 そこでは、さらに月海のセンスが爆発。真珠のネックレスを引きちぎり、その真珠を裾から垂らして真珠の触手として装着。蔵之介はその出来に目を丸くする。

 ネックレスはウン百マンする(母の形見だろう)らしいのだが、蔵之介は意に介さない。

「こんな素晴らしいドレスに化けるならあの人もきっと喜ぶだろう」

 この辺は原作通りなのだが、そもそも、これを天水館の資金にしたら? とも思ってしまう。

 この後、ジジは鯉淵パパと対面し、枯れ専として萌える~という展開なのだが、北大路欣也はどう見ても「枯れ」てなく、ジジが萌えるにはアクが強すぎる。

 ジジは老けてれば誰でもいいわけではないはずなので、こだわりのある人(枯れ専がオタクなのかわからないが)を描くなら、こういうところはちゃんとしないといけないのでは? と思ってしまう。

 しかし原作でも「オタク」という意味で「腐女子」という言葉をずっと誤って使っていたので、どっちもどっちか。

 ここで問題が勃発。

「息子のお友達だね、いらっしゃい」

「蔵之介のことだからお茶もだしてないんだろうな」

「ん? 息子?」

「ん? クラノスケ?」

 慶一郎の発言から蔵之介が男だということが千絵子(とジジ)にばれてしまう。後日、蔵之介は千絵子に、今後一切天水館への出入りを禁止されてしまう。

■稲荷 vs 月海

 ぐいぐいくる稲荷を断るため「好意を寄せている女性がいます。ですからあなたと今後このように2人で会うことはできません」とはっきり告げる修。

 それを聞き諦めると言いながらも、「これからは修さんの恋を応援します。乙女心のことは私に何でも聞いてください」と、修の懐に入り込む稲荷。当然うわ手だ。

 ここで修に電話が。

「あ、すぎもっちゃん? 今、修さんが『トゥギャザー』してるのって開発屋の『ちゃんねー』の方だよね?」

「旦那様に報告してんだけど『巻き』がすごくて、『ケツカッチン』なのよ? 悪いけど『巻き巻き』でお願いできる?」

 修の女事情をスパイしてる花森が、協力者(すぎもっちゃん)にかけるつもりでうっかり修に電話をかけてしまったことで、慶一郎の指示で尾行されていることなどが修にばれてしまう。やってることはエグイのに、口調がルー大柴だからか、どこか憎めない。得な人柄だ。

 すぐさま花森と合流し、事情を問い詰める修。

 おかしいのは、その一番聞かれたくない内容を、稲荷のいる車中で全て話してる点だ。修と花森、どちらも聞かれたくない内容のはずなのに、全部筒抜けで話し合う。

「私とのこと言っちゃたんですか?」と慶一郎と繋がりたい稲荷はうれしそう。

 しかもその時、ドレス作りをひと段落させ、夜道を歩く蔵之介・月海と偶然出くわしてしまう。この4人で話すのは初めてだ。

「この地上げ屋(稲荷)とどこ行ってたんだ?」と噛み付く蔵之介。

「ホテルのバーでお酒飲んでいただけよ、ねー修?」としなだれかかる花森。

「稲荷さん、先ほど話した(好意を寄せている)女性がこの方です」と月海を認識させる修。

 なぜここまで稲荷を信用してしまっているのかが、今回一番の謎。いろいろ大人の都合でこねくり回されたあげく、修のキャラだけが異様に割りを食っている気がする。

 すかさず稲荷は「私、修さんとかこういう関係なの」と先日催眠術で修を昏睡させて撮ったベッドインしている自撮り写真を月海に見せる。「おわおおお!!」と、のけぞる月海。そりゃそうだ。

「さっき修さんから話聞いたんだけど、あんたのことずっと気持ち悪いオタクだって思ってたんだってえ、化粧と服装で騙されて、自分で誘ったのが気色悪いあんただって気付かなかったんだってえ(笑)」

「修がそんなこと言うわけない」と蔵之介はフォローするが、月海の耳には入らない。

 この展開のために、修が普段の月海を初めて見たとき「気色悪い」と発言(第1話)をさせたのだろうが、本人を前に「気色悪い」発言をしてるのは事実なので、稲荷だけが悪いとも言えなくなってしまわないだろうか?

 もちろん悪意を過剰に追加してるのは稲荷だが、あそこで簡単に「気色悪い」と口走るような人間に修を仕立ててしまうのは安易すぎなかったか。ちょっとした展開の都合のために主要キャストの人格の根底を貶めるような手の入れ方には、改めて疑問を感じる。どんなにドンくさくても、修の好感は何よりも保たないといけないと思うのだが。

 稲荷の口撃に思わず逃げ出す月海。蔵之介は追いかけるが、修は立ち尽くしたまま。

「これだけはハッキリ言わせていただく。僕はあなたと心まで結んだ覚えはありません」

 いや、そういうのいいから月海を追っかけてないの?

「あなたが自分でも気づいてないこと教えてあげましょうか? あなたみたいな男はね、本当は私みたいな女に振り回されるのが好きなの。本当に私のことが嫌なら、いちいち構わなきゃいいじゃない?」後半はその通りだと思います。

「心の奥底で、もう一度私とセックスしたいって思ってるからよ(ハート)」

 フラフラになりながら立ち去る修を見て「あれ、童貞っすね」と肉まんを齧りながら呟く稲荷の下僕・佐々木(安井順平)がいい。

 一方、天水館に戻った月海は、決して部屋から顔を出さない売れっ子漫画家の目白先生に「嫌なことを忘れて眠りたいときはどうすればよいでしょうか?」と筆談で尋ねて、一言「酒」と答えをもらう。

■鯉淵家と天水館が断絶?

 帰宅後、「メガネをかけた女性が月海さんだと気づけなかったのは事実だ」「正直わからないでいる、僕が好きだと思った女性は、綺麗に着飾った月海さんだったのかな」と月海の元に行くことを拒否する修。気持ち悪いと言ったことは否定しているが、それは稲荷の前で月海の陰口を言っていないという意味だろう。少しわかり難い。

「もういい。これ以上月海傷つけるな」と呆れる蔵之介。

 屋台で酔い潰れていた月海をお姫様だっこで抱えて帰る女装姿の蔵之介がシュール。亡き母親に抱っこされてたことを思い出し、「お母さん」と寝言を呟く月海を見つめる蔵之介。

 蔵之介が男だと知った天水館の住人(尼~ず)は、月海を励ましつつ鯉淵家の人間と関わるなと言い放つ。もちろん月海は知ってたのだけど。

 しかもこのタイミングで修が意を決して月海を訪問してくる。つくづく間の悪いやつだが、それは修の良さでもある。

「月海さん、僕はあなたのことを水族館で抱きしめるまで、女性に触れたことはありませんでした」

「なぜあんな行為をしたのか、それは決してあなたのことが可愛かったからだけじゃないんです」

 玄関より中に入れてもらえず、ばんば(松井玲奈)とまやや(内田理央)に押さえられつつ叫び続ける修。こんなこと隣人の前で叫ばれたら絶対嫌だな~と思うが、このやけくそ具合は確かに童貞だ。はあちゅうにいじって欲しい。

「あなたのことを抱きしめたのは、あなたのことを守りたいと思ったからです」

「もう一度僕と会ってください! 月海さん!!」

 ここで来週へ続く。

 原作から映画やアニメでも童貞いじりはずっとあったのだが、このドラマではなかなか「童貞」というワードが出なくて、「女性が苦手」みたいに濁していたので、何かコンプライアンス的なものなのか、それこそ、はあちゅう案件がらみで自粛したのかと思っていたが、3話にして思いっきりいじられていた。ネットの予告動画でも「童貞童貞」言ってたから、なんだろうとは思っていたのだけど、もしかしたら、世の情勢を見回して今頃ゴーサインが出たのだろうか? 考えすぎかもしれないが謎だ。

 3話目にして役者のクセのある芝居は安定してきたが、細かい心理がいまいちよくわからない部分が多い。特に修は大事なキャラクターなので、ぜひ愛される人物に育ててあげて欲しい。そして視聴率などこの際気にせず、吹っ切って突き進んでいただきたい。中盤以降どう展開させるのか、どこをゴールにするのか、次回の放送を待ちたい。
(文=柿田太郎)

元凶はホリプロ!? 登坂淳一アナ“セクハラ降板”の舞台裏

 フジテレビだけが悪いのか――。4月2日スタートの同局夕方の報道番組『プライムニュース』で、メインキャスターに起用予定だった元NHKの登坂淳一アナウンサーが出演を辞退した。

 25日発売の「週刊文春」(文芸春秋)で、NHK札幌局時代のセクハラ疑惑が報じられたことによるもの。

 フジテレビによると、25日夜に所属事務所・ホリプロを通じて本人から出演辞退の申し出があったというが、スキャンダルを受けての事実上の降板といっていい。登坂アナはこの日、コメントを発表。

「報道内容については、身に覚えのないことも多く、困惑するような内容で非常に残念ではありますが、大事な新番組を傷つけることは本意でなく、自ら身を引く潔さも大切と思い至るようになりました」と説明した。

 フジテレビは、2年前にも夜の情報番組『ユアタイム』に、ショーンKことショーン・マクアードル川上氏の起用を発表しておきながら、経歴詐称疑惑が浮上し、土壇場で降板させた苦い経験がある。

 ショーンKの二の舞いという結果に、業界からは「きちんと身体検査したのか?」と厳しい声が上がっているが、フジテレビだけに批判が集中するのも……。スポーツ紙記者の話。

「登坂アナの身体検査を行っていたのは、フジだけではなく、所属事務所のホリプロもです。フジの大事な新番組に起用させるのだから、まずは事務所がチェックするのが当たり前。ホリプロも、登坂アナのNHK時代の醜聞は耳にしていたが、本人と面談し、事情聴取した結果、『シロ』と判断した。それで、フジに『本人は大丈夫と言っている』と説明しプッシュした結果、全然大丈夫ではなかった(笑)。ホリプロはホリプロで、フジに大きな貸しを作ってしまったことになる」

“文春砲”を食らい、キャスターとして致命的なダメージを負ってしまった登坂アナ。ホリプロは今後も、同アナのマネジメントを続けると表明しているが、大きな仕事に恵まれることはしばらくなさそうだ。

元凶はホリプロ!? 登坂淳一アナ“セクハラ降板”の舞台裏

 フジテレビだけが悪いのか――。4月2日スタートの同局夕方の報道番組『プライムニュース』で、メインキャスターに起用予定だった元NHKの登坂淳一アナウンサーが出演を辞退した。

 25日発売の「週刊文春」(文芸春秋)で、NHK札幌局時代のセクハラ疑惑が報じられたことによるもの。

 フジテレビによると、25日夜に所属事務所・ホリプロを通じて本人から出演辞退の申し出があったというが、スキャンダルを受けての事実上の降板といっていい。登坂アナはこの日、コメントを発表。

「報道内容については、身に覚えのないことも多く、困惑するような内容で非常に残念ではありますが、大事な新番組を傷つけることは本意でなく、自ら身を引く潔さも大切と思い至るようになりました」と説明した。

 フジテレビは、2年前にも夜の情報番組『ユアタイム』に、ショーンKことショーン・マクアードル川上氏の起用を発表しておきながら、経歴詐称疑惑が浮上し、土壇場で降板させた苦い経験がある。

 ショーンKの二の舞いという結果に、業界からは「きちんと身体検査したのか?」と厳しい声が上がっているが、フジテレビだけに批判が集中するのも……。スポーツ紙記者の話。

「登坂アナの身体検査を行っていたのは、フジだけではなく、所属事務所のホリプロもです。フジの大事な新番組に起用させるのだから、まずは事務所がチェックするのが当たり前。ホリプロも、登坂アナのNHK時代の醜聞は耳にしていたが、本人と面談し、事情聴取した結果、『シロ』と判断した。それで、フジに『本人は大丈夫と言っている』と説明しプッシュした結果、全然大丈夫ではなかった(笑)。ホリプロはホリプロで、フジに大きな貸しを作ってしまったことになる」

“文春砲”を食らい、キャスターとして致命的なダメージを負ってしまった登坂アナ。ホリプロは今後も、同アナのマネジメントを続けると表明しているが、大きな仕事に恵まれることはしばらくなさそうだ。

「地上波NG」の元SMAP・香取慎吾に手を差し伸べる“大物タレント”の存在

 やはり元SMAPは、地上波NGなのか……?

 1月24日に放送されたバラエティ番組『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)にて、香取慎吾がロケの最中、突如、「皆さんにお伝えしなきゃ」と切り出し、「3月で『おじゃMAP!!』終わります」と明かした。

「さらに香取は、『数字がどうも伸び悩みまして……』と視聴率の低迷が原因だったと説明しました。確かに、最近は7%台と低空飛行でしたが、やはり、かねてからいわれていた通り、ジャニーズ退所からある程度時期を置いてからの“忖度”が発動した可能性が高そうです」(テレビ関係者)

 そのことを裏付けるように、同日更新された香取の公式ファンサイト「新しい地図」の記載が波紋を呼んでいる。

「『おじゃMAP!!』終了を伝えるトピックスには、なぜか<番組平均視聴率は8.9%、先週放送分までの歴代最高視聴率は、2012年10月17日(水)『おじゃマップ2時間スペシャル!』の16.3%です>と、視聴率について言及しているのです。見方によっては、番組終了は視聴率が原因ではないことをほのめかしているようにも受け取れるめ、香取サイドの、せめてもの抵抗だったのかもしれません」(芸能記者)

 もし、ジャニーズの圧力があるのなら、香取がこのまま地上波から消えることになる可能性もありそうだが、そんな中、手を差し伸べているのが、あの大物タレントだという。

「萩本欽一ですよ。2月3日にも『欽ちゃん&香取慎吾の第95回全日本仮装大賞』(日本テレビ系)が放送されますが、これは欽ちゃんの強い要望で実現しました。実は、すでに秋か年末にも再び放送されることが決まっているのですが、そこで欽ちゃんが引退宣言し、香取に番組を禅譲するのだといいます。稲垣吾郎と草なぎ剛がステージに駆け付けるという演出も計画されているようですよ」(業界関係者)

 香取には、番組が打ち切られても、そこからはい上がる姿をファンに見せてほしいものだ。

「地上波NG」の元SMAP・香取慎吾に手を差し伸べる“大物タレント”の存在

 やはり元SMAPは、地上波NGなのか……?

 1月24日に放送されたバラエティ番組『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)にて、香取慎吾がロケの最中、突如、「皆さんにお伝えしなきゃ」と切り出し、「3月で『おじゃMAP!!』終わります」と明かした。

「さらに香取は、『数字がどうも伸び悩みまして……』と視聴率の低迷が原因だったと説明しました。確かに、最近は7%台と低空飛行でしたが、やはり、かねてからいわれていた通り、ジャニーズ退所からある程度時期を置いてからの“忖度”が発動した可能性が高そうです」(テレビ関係者)

 そのことを裏付けるように、同日更新された香取の公式ファンサイト「新しい地図」の記載が波紋を呼んでいる。

「『おじゃMAP!!』終了を伝えるトピックスには、なぜか<番組平均視聴率は8.9%、先週放送分までの歴代最高視聴率は、2012年10月17日(水)『おじゃマップ2時間スペシャル!』の16.3%です>と、視聴率について言及しているのです。見方によっては、番組終了は視聴率が原因ではないことをほのめかしているようにも受け取れるめ、香取サイドの、せめてもの抵抗だったのかもしれません」(芸能記者)

 もし、ジャニーズの圧力があるのなら、香取がこのまま地上波から消えることになる可能性もありそうだが、そんな中、手を差し伸べているのが、あの大物タレントだという。

「萩本欽一ですよ。2月3日にも『欽ちゃん&香取慎吾の第95回全日本仮装大賞』(日本テレビ系)が放送されますが、これは欽ちゃんの強い要望で実現しました。実は、すでに秋か年末にも再び放送されることが決まっているのですが、そこで欽ちゃんが引退宣言し、香取に番組を禅譲するのだといいます。稲垣吾郎と草なぎ剛がステージに駆け付けるという演出も計画されているようですよ」(業界関係者)

 香取には、番組が打ち切られても、そこからはい上がる姿をファンに見せてほしいものだ。

『隣の家族は青く見える』主役・深田恭子が「損してる」!? ミスチルかけて「はい感動」では……

 ある集合住宅(コーポラティブハウス)を舞台に、そこに住む4組それぞれの「家族」の価値観の違いを軽やかに描く『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)の第2話が放送された。視聴率は第1話の7.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)から6.2%と、ややダウン。評判は悪くないようなのだが、厳しい数字に。

 深田恭子・松山ケンイチが主演ではあるが、群像劇の面が強く、第1話では一見うまくいってそうな4組の「家族」にある、それぞれの不満や悩みの種が紹介された。早くも大きく衝突してしまった第2話を振り返ります。

(前回のレビューはこちらから)

 

■メインの4組をおさらい

 

・五十嵐大器(松山ケンイチ)と五十嵐奈々(深田恭子)の新婚夫妻。不妊症が発覚、不妊治療を開始しだす。

・川村亮司(平山浩行)と杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)の結婚を控えたおしゃれカップル。子どもは絶対いらないと断言するちひろに対し、前妻が急死し、妻の元にいる実子を案じだす川村。

・小宮山真一郎(野間口徹)と小宮山深雪(真飛聖)と子ども2人からなる、一番わかりやすい家族。深雪は、ちひろのブランド品を妬んだり、自分の価値観(女は子どもを持つのが幸せ)を押し付けがち。求職中の真一郎を恥じてひた隠しにし、真一郎もその扱いに抗えないでいる。

・広瀬渉(眞島秀和)青木朔(さく・北村匠海)の男性同士のカップル。広瀬のもとに奔放な朔が押しかけてきて同棲開始。その関係は周囲に公言していない。

 

■広がる火種

 

 生活が進むにつれ、集合住宅内ではいろいろ火種が広がりつつある。

 今回も先陣を切ってかき混ぜだすのは、詮索好きの専業主婦・小宮山深雪。おすそ分けをしつつ各家庭を覗き込もうとしたり、ゴミの出し方や花壇の水やりを仕切り、中庭バーベキューを定期開催したがるなど、周囲の家庭にぐいぐい踏み込もうとしてくる。

 深雪に、職が見つかるまで仕事に行ってるフリをしろと言われている夫の真一郎は、ネットカフェで時間を潰す毎日。家では深雪に罵られてばかりで居場所がない。

 天敵といっていいほど深雪と価値観の合わないネイリストの杉崎ちひろは、前回に続き深雪に対する嫌悪感が増してる様子。そんなちひろに隠れて、パートナー川村は亡くなった前妻が育てていた10才になる実子・亮太(和田庵)と接触を繰り返すが、5年ぶりということもありなかなか打ち解けられない。

 一方、広瀬たちカップルもギクシャクしだす。

 中庭で奈々と何気ない会話をしていた(青木)朔を慌てて呼び寄せ「他の住人とは関わるなって言ったよね?」と、とがめる広瀬。

「じゃあ俺は一生誰にも会わないように、この家に隠れていればいいわけね?」

 関係を隠すことなく自由に振る舞いたくてイラつく朔と、関係をまだ隠ししておきたくて朔の振る舞いに慌てる毎日の広瀬。異性同士でもよくあることなのかもしれないが、秘め事の意識が強い広瀬の狼狽ぶりは激しい。

 

■奈々と朔が急接近

 

 みなが遠回しに敬遠しだす深雪を、唯一、家に上げて普通に接したり、まだ距離感のあり得体の知れない人物であるはずの朔に分け隔てなく接するなど、このコーポの良心とも呼びたくなる「いい人」の奈々。だが、自分の不安や悩みを表に出すのは苦手なようだ。

 前回、いきなり妊娠していることが発覚した第5の「家族」ともいうべき大器の妹・五十嵐琴音(伊藤沙莉)と両親が営む焼き鳥屋の従業員・糸川啓太(前原滉)の「出来ちゃった」カップルがいるのだが、母親(高畑淳子)の口うるささに「あーあ、妊娠なんかするんじゃなかった」と嘆く琴音の言葉に、奈々は敏感に反応してしまう。誰にも言えないが、焦っているようだ。

 その夫・大器は毎晩振る舞われる「妊娠に効きそう料理」や医者に言われた「タイミング」での子作り行為の波状攻撃に「子作り意識しだしてから、全然楽しくなくなったんだよなあ」と後輩・矢野朋也(須賀健太)を前にボヤく。

 しかも約束してた「タイミング」の日に、自身の開発した玩具のクレームで深夜に帰宅するなど、いろいろうまくいかない。

 そんな中、子宮卵管造影検査を控え、中庭で不安そうな奈々に気づいた朔が声をかけることで2人は打ち解け出す(ちなみに、この検査でも大器の精子の検査でも、異常はなかった)。

 雪が積もっても、そんなに寒くても花を咲かすという庭の植物(クリスマスローズ)を指し「たぶん、咲きたいって気持ちが大っきいんだろうね」「人間も同じだよね。辛いことや苦しいことの先に喜びや幸せがあるってわかっていたら、前に進める」「奈々ちゃんはあるの? 今くじけそうになってることの先に希望、ある?」と問いかける。戸惑いながらも「うん、ある」と答える奈々に「じゃあ、頑張れるんじゃない」と微笑む朔。「朔ちゃん」と呼びはじめた奈々が心を許したのがわかる。

 朔はこの後、広瀬が同僚の長谷部留美(橋本マナミ)と仲良さげに帰っている職場近くの夜道に突然現れ、「いつも『叔父』が! お世話になってます」とプレッシャーをかけたりと攻撃的な一面を見せるのだが、それも奈々に対して言った「希望」に裏打ちされた行動なのだろう。

 まだ広瀬の意向で押さえつけられているが、何かしでかしそうな朔は、おそらくこの物語を動かすキーマンになってきそうだし、北村自身も強い印象を残しそうな役だ。

 

■幸せなそうな側面も

 

 例えばちひろは、深雪のいきなりのおすそ分け訪問(玄関で阻止)にイライラしながらも深雪の手作り菓子を頬張り、川村と美味しいと笑い合ったり、深雪は深雪で自分が勧めた「マクロビ」や「グルフル(グルテンフリー)」の話を奈々がちゃんと聞いてくれているときに実にうれしそうだったり、その奈々も子作りがうまくいかず落ち込んでる時、「一人全自動(歯磨き)」という芸を披露して和ませる大器に優しさを感じたり、広瀬も、言うことを聞かない朔にイラつきながらも「朔~仕事終わったよ~」と笑顔で帰宅する様子に気持ちが溢れていたり、つわりで苦しむ琴音のために高額なスイカを買ってきてくれたり頼りなさそうな夫・糸川啓太だったり、それぞれが不満や問題を抱える反面、幸せを感じている部分があることもちゃんと見せている。

 それぞれの価値観の中で、各々が見落としがちな幸せを描いているのだが、これらが、ややもすれば重めになりすぎる内容を見やすくしており、力の抜けたテイストを生み出している。一方で、これをヌルさと取る人は物足りないドラマだと感じるだろうし、難しいところだ。

■ついに引火する火種

 

 妻の待つ家に帰るのを恐れ、中庭でこそこそしていた真一郎を自宅に招く大器。最初は、大器だけだと思っていたのに、奈々がエロいカッコで出迎えてしまったりと微笑ましい空気だったが、前職の愚痴を語る真一郎の口が止まらなくなる。

「家族のために働いてるのに、家族と少しも一緒にいられないなんて虚しいじゃないですか?」

「だから思い切って辞めたのに、妻には非難され邪魔にされてるっていう……」

 絶対に公言しないようにと深雪に言われているのだが、もう限界なのだろう。

「結局は男なんてただの金ヅルなのかもしれないですね……」と自嘲気味に笑う真一郎を2人は慰めるが、自宅に帰るなり、深雪は「帰宅が遅い」「再就職はまだか?」と非難轟々。限界を超えてしまいそうなほど重すぎる足取りでリビングから消えていく。

 真一郎が帰った後、子作りのプレッシャーに対し「本当は嫌になってるんじゃないの?」と奈々に図星を突かれて慌てる大器。この辺の双方の都合の裏表がリアルだ。

 名古屋の前妻の実家では「亮太はいずれ僕が引き取ります」と義母に宣言する川村の姿が。自分のことを想う父の気持ちを知った諒太は、一緒にゲームをしながら「行ってもいいよ、東京……」と徐々に心を開きだす。かなり昔のドラマのような、少し懐かしいテイストのシーン。

 しかし、実子とこっそり会っている幸せそうなその姿を、驚かそうと名古屋までやってきたちひろに目撃されてしまう。

 一方、コーポでは川村たち以外の全員でバーベキューの真っ最中。ショックを受けて先に帰宅したちひろを、何も知らない深雪がいつものように囃し立てる。

「お2人とも、そろそろ真剣に子作りした方がいいと思うのよね……」

「どんなに見た目年齢が若くても、子宮や卵巣は若作りできないじゃなーい?」

 我慢できないタイミングだけに、ちひろはついにキレる。

「子ども作んないとなんかまずいんですか?」

「子どもを作って少子化に歯止めをかけることだけが女性にできる社会貢献じゃないですよね? 例えば会社の同僚が妊娠して産休を取る。その抜けた穴は男性社員や独身者、子どものいない既婚者が埋めてるんです。働いてるってだけで十分社会貢献してるのに、他人の尻拭いまでしてるんだから文句言われる筋合いないと思いますけど!」

 深雪ももちろん言い返す。

「あなただっていずれ子持ちになるんだから、お互い様なんじゃないですか?」

 だが名古屋で何かがフル充電されているちひろは止まらない。

「わたしは子どもなんが嫌いだし、母親になんか絶対なりたくない!」

「自分の物差しだけで他人を測るなって言ってんのよ!」

 血色ばむそのマイクパフォーマンスはプロレスラーのように勇ましいし、見た目もちょっとそう見えた。

 ここで主役の奈々の出番。

「もうやめましょうよ! 子どもがいる人もいない人も、働いてる人も働いていない人も、いろんな人がいていいじゃないですか? どうしてみんな同じじゃないといけないんですか? みんな違っててもいいじゃないですか?」

 いきなりこのドラマの主題をつらつらと説明する奈々。というか深キョン。正直、2人のケンカが迫真だっただけに、少し演技的に損をしたかもしれない。このキャラ自体、深キョンが演じやすいように当て書きされてるのか、ここまでさほど違和感は感じなかったんですが、少々「ん?」ってなってしまいました。

 そしてこれは芝居の問題ではないが、奈々のセリフがあまりに正論というか、いきなり正解のサンプルみたいな言葉を、主役だからって理由で奈々に言わせてる感じが響かないというか……盛り上げた場面を突然トンビが油揚げ持ってくような唐突さを感じました。いい題材なだけに、全部言葉で言わせて、ミスチルかけて「はい感動」って感じが少し残念。

 なんとなく最終回みたいな空気すら感じる煽り方な気もしたが、このドラマは主題がぶちあげられたここからが本当のスタートなのだろう。

「今日のところはお開きにしておいた方がよさそうですね」「小宮山さんが謝ることじゃないですから」と、大人な対応をする大器だが、別れ際に奈々に手を振る朔をかなり強めに睨みつけ、別の火種がくすぶりだす。

 誰もいなくなった中庭で「やめろよ、こんなところで」と言いながら、そこそこゆったりめのキスをして、まんまと奈々に見られてしまうわたるん(広瀬)&朔。あれだけ必死に隠していながら中庭の真ん中でしたら、そりゃそうなるだろというガバガバな演出に謎は残りましたが、広瀬は酒に酔っていたのでしょう。

 印象に残ったのは、五十嵐家で真一郎が愚痴を漏らしつつ、大器や奈々をうらやむシーン。

「うちなんて子ども向けの料理ばっかりですよ……こんなスタミナ料理なんて並んだことないもんなあ、うらやましいなあ」

 そうやって真一郎が羨ましがる大器と奈々は、その「子ども」を授かれなくて苦労している。円満に子どもを育てているからこその「子ども向けの料理」なのだが、真一郎にも、もちろん深雪にも、よそは「青く」見えているのだろうし、奈々にも、親の干渉を鬱陶しがる琴音の姿や、いろいろ言われながらも当たり前のように子育てをしている深雪の姿は「青く」見えているのかもしれない。奈々がもう正解を言ってしまったこの後、ドラマがどう展開するのか来週も楽しみです。
(文=柿田太郎)

登坂淳一アナ“セクハラ報道”で「第2のショーンK」に! ホリプロの必死の圧力・報道規制も実らず……

 4月からメインキャスターを務める『プライムニュース』(フジテレビ系)を前に、「麿」のニックネームで親しまれている元NHKの登坂淳一アナにセクハラ問題が報じられ、番組からの降板が決まった。フジテレビによると「本人から出演を自粛したい申し出があったので、その意向を尊重した」という。

 しかし、その直前まで登坂アナ所属のホリプロが全力の抵抗をしていたことを、キー局の人気情報番組のディレクターが明かしている。ある情報番組は「このネタを扱わないよう、圧力をかけられていた」というのである。

「以前、ショーンKが降板騒動を起こした際には各局がそのニュースを扱いましたし、ライバル局のアナウンサーのゴシップはおいしい話なので、今回も扱うものと思っていたら、まさかのNGだったんです。芸能担当の上から『これには触れるな』と、ハッキリお達しがありました。ホリプロから『無視しろ』と言われたそうです」(同)

 しかし、モラルが問われる不倫ゴシップと違い、被害者が存在するセクハラは社会問題でもあり、一部メディアでは「ショーンKのように事前降板か」という見通しも立っていた。

 登坂アナは、公家のような上品なルックスから“NHKの麿”と呼ばれて親しまれ、将来のエースアナとみられる位置にいたが、近年は地方局を転々として全国ネットでの出演が激減。これが一部で「女性問題があったようだ」と報じられていた。

 今回、「週刊文春」(文藝春秋)が具体的に伝えたのは、登坂アナが北海道のローカルニュースでキャスターを務めていた2011年の事件だった。居酒屋で同席した新人の女性キャスターに関係を迫り、トイレに逃げた彼女を追って強引にキスしようとしたり、スカートをまくり上げて下半身に手を伸ばすなどしたという。女子アナは弁護士らに相談の上、局に被害を報告。登坂アナは厳重注意を受け、大阪へと異動になった。

 これが事実なら、セクハラというより強姦未遂のような犯罪行為にも思えるが、登坂アナはその後にNHKを退社してフリーとなり、大手のホリプロに所属。そこで決まったのが、フジテレビの新番組メインキャスターという大仕事だった。「元気の出る放送を温かくお届けしていきます」と抱負を述べていたが、キャスターとして、今回のセクハラ報道を無視し続けるわけにはいかなかったようだ。

「でも、ホリプロがかなり強気で守る姿勢を見せていたので、業界内では、何事もなく番組がスタートするのではと見られていた」と前出ディレクター。

フジテレビは、かつて夜のニュース番組のメインキャスターに決まっていた経済コンサルタント、ショーンKの経歴詐称が報じられ、番組開始直前に降板するという事態に見舞われた。登坂アナが二の轍を踏まないよう、事務所は徹底ガードの方針を取っていた。

 しかし、いま欧米では芸能界やスポーツ界を中心にしたセクハラ告発がムーブメント化し、大きな社会問題となっている。女性たちが勇気を出して声を上げることを世間が後押ししている社会風潮の中で、日本のテレビ局が看板の報道番組でセクハラ問題を抱えたアナウンサーを起用することには風当たりも強かった。

 ただ、セクハラ被害者の相談にも乗るメンタルカウンセラーの野村高一氏によると「日本では男尊女卑の風潮があり、力を持った年上男性による若い女性へのセクハラ問題に甘いところもある上、特にテレビのような強いメディアでは、コネや癒着といった体質が受け継がれていて、セクハラ問題は封印される傾向が強い。世間にも、こうした告発が起こると、被害者を非難する人もいる」という。

 人気キャスターのセクハラ問題について、社会がどの程度に問題視するのか。あるいは大手芸能プロが強引に押し切るのかに注目が集まったが、結局は登坂アナ本人が白旗を揚げる結果となった。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)