『アウト×デラックス』けいけげんの“お笑い偏愛”に震える……1,000組の「架空芸人」はどこへゆく?

 世の中的にアウトな人物を紹介する番組『アウト×デラックス』(フジテレビ系)。2月1日の放送に登場したのは、お笑い芸人を好きすぎるあまり、そのエネルギーを驚く方向にぶつける、ある若者。その方向が想像の斜め上をいっていた。

 その若者は宮城在住の「けうけげん」(1992年生まれ)。その名は、大喜利番組投稿時のペンネームで、実際に『IPPONグランプリ』(同じ)で投稿が複数紹介されたり、『着信御礼!ケータイ大喜利』(NHK総合)で7代目レジェンドオブレジェンドに輝くなど、その方面では知られた人物で、一般の人が参加する大喜利イベントに参加したりもしている。

「気持ち悪いくらいお笑いが好き」と紹介されるが、実際スタジオに現れた彼は、腰が低く人のよさげな若者。「戦績」はもちろん見事だし、若干しゃべり方にクセはあるものの、今や日本中にいる数多の大喜利好きの若者と比べ、どう「アウト」なのかわからない。だが次第にその片鱗が露わになる。

 

■『オンバト』の架空の成績

 

 まず驚いたのは、その不器用なデータ偏愛ぶり。幼いころ『爆笑オンエアバトル』(同)などの若手ネタ番組にハマった彼は、すべての若手芸人を書き出し、バトル形式の成績(点数や順位など)を記していった。これくらいなら他にもいそうだが、驚いたのは、キャンパスノートの裏表紙の内側に、その年の出場芸人を書き連ね、成績を書き加えては全て消し、また翌年、出場芸人を書き連ね、成績を書き加えては全て消し、毎年消しゴムと鉛筆(シャーペン?)で延々リロードしていったこと。

 持参した元・ノートの裏表紙だったであろうボロボロの厚紙は、おそらく10年以上酷使されてきたのだろう、擦り切れ、端がほころび、キテレツ大百科のような質感になっている。マツコ・デラックスの「これじゃないとダメなの?」という問いに彼は答える。

「中学の頃の僕には、これだけでいきたいなっていうのが、たぶんあったんだと……」

 お笑いが好きであるとかより、もはや題材はなんでもよく、彼の対象へののめり込み方に興味が湧いてくる。マツコが「きれい」と息を漏らす。

 さらに彼は結果を追うだけでなく、妄想の世界に足を踏み入れる。

 オンバトに出ていない、あの芸人がもし出場したら? あのネタをやっていたら? 彼は想像し、書き列ねていく。当時出ていなかったサンドウイッチマンのあのネタなら489キロバトルだとか、「地方大会は(点数が)インフレ気味なんでオーバー500」だとか、義務教育真っ最中の当時、宮城の田舎から遠く離れた恋い焦がれる世界へ妄想の力で泳ぎだす。

 そして本当にすごいのはここからだ。

 

■架空の芸人を創造

 

 ここまでは「もしあの芸人があのネタをやっていたら?」という実在の芸人の、実在のネタありきの「架空」なのだが、彼いわく「飽き足らなくなり」ついに「架空の芸人」そのものを創り出す。

 彼が、コンビニのビニール袋からわしゃわしゃ取り出したのは、名刺大に裁断された大量の小さな紙の束。確定申告前の領収書の束のような、その大量の紙に、線の細い今風のタッチで描かれた架空の芸人(コンビやトリオ)の似顔絵の数々が並ぶ。

「何このビックリマンチョコみたいなの!」と喜ぶマツコ。

 いわゆるトレーディングカードのようなものなのだが、正規の印刷どころか、プリントアウトされたものでもなく、かといってプリントごっこでもなく、主にパチンコ屋のチラシを切ったものの裏に、下書きの線を生々しく残したまま鉛筆で手書きされたレガシー。一見、ただの小汚ない資源ゴミから、初期衝動の風速を強く感じる。

「ストレートボディブロー」

「コメディオペレーション」

「渡川オーマイゴッド」

 実在しない似顔絵の下に添えられた、実在しないコンビ名。

 驚くのは、それぞれどこの事務所に所属しているか? どんなネタをしてるか? どんな活動をしているか? が彼の頭の中にしっかり染みついていること。

 例えば、ランダムに選んだ眼鏡優男と気さくそうなあんちゃんのコンビ「ぬま」の説明をマツコが求めるやいなや、創造主が語り出す。

「ぬまは、大阪吉本の7年目くらいで、コントを軸にするんですけれども、設定自体が凝ったコント、サブリミナルコントというのをやったりしまして」

「取り調べの中に、『お前がやったんだろ』(戦争は絶対ダメだぞ!←この早口部分がサブリミナルらしい)とメッセージを滑り込ませていくっていう……」

 主の説明が止まらない。語れる喜び。

 同じくマツコがイケメン2人組「サーキュレーション」のカードを選ぶ。

「サーキューレーションは人力舎のコンビなんですけれども~」

「あ、実際にいるの?」

「いないです」

 あまりに自然に語るので思わず尋ねてしまったマツコの質問を、無慈悲にシャットアウトするけうけげん。罠のような流暢さ。

 窓の外に芸能人やUFOが現れるため、気が散って相談内容が頭に入ってこない、という架空のコンビの架空のコント内容を延々語った後、「それでキングオブコントの準決勝にいきました」と、まるで現実のように架空の実績まで語る。

 準決勝に「いけそうなクオリティ」とかではない。もういってるのだ。彼の中では。

 さらに「このときは『カテナチオ』が優勝してるんです」と、怖いことを言うのだが、もちろんこのカテなんとかも実在しない。マセキ芸能社所属の10年目で「あちらのお客様から」と、バーデンダーが酒をバーカウンター上で滑らせるネタで優勝したらしいのだが、もちろん実在しない。いない。そんなネタもないし、優勝もしてない。しかし彼はきれいな目で、あの日、宮城の自室で産み出した自らの分身の活躍を愚直に教えてくれる。

 

■1,000枚の手書きの分身

 

 このカード総数は、約1,000枚。コンビ名部分を隠してランダムに似顔絵を見せられ、一瞬考えたあとに、「あ! これ、THE TLEE(ザ・ツリー)です!」と百人一首のようにけうけげんが当てるくだり。本当に何を見せられているのか、わからなかった。わからないが、心が疼いた。

 彼を紹介した人物・櫛野展正氏によれば、この架空芸人たちはコンビ解散して、ピンになったり別の人とコンビを組んだりすることもあるらしく、その時は消しゴムで消し、描き直されるらしい。生きた「架空」なのだ。

 水島新司が、彼の描いたキャラクターを実在のプロ球団に入団させ活躍させた『ドカベン プロ野球編』、それの若手芸人版と考えるとわかる気もするが、誰に見せるでもなく、ただしたためていたかと思うと、やはりおののく。

 自分の好きな野球選手をかき集めてドリームチームを考えたり、それこそ『ベストプレープロ野球』や『ダービースタリオン』のようにゲームで「架空」を作り上げるという楽しみ方はあった。しかしその題材が若手芸人であるというのが珍しい。

 前述の櫛野氏は、彼が芸人への強すぎる憧れを抱きつつ、しかしながら家の都合などで地元を離れられない中で「制限された現実世界とは別の仮想世界を生み出すことで、彼はなんとか自分を保っているのかもしれない」と考察する。何かに縛られながら、それでもできる範囲で、あふれ出る想いを燃やし続けた結果、いびつな形に焼き上がったのが、彼の分身ともいうべき「架空の芸人」たちなのかもしれない。

 いくら1,000の架空の「ネタ」があるといっても、ネタ案と、出来上がって人前で演じられるネタはまるで別物だし、大喜利投稿の才能と芸人の才能は重ならない部分も多いだろう。この番組をきっかけに彼の存在が一部の人以外にも知られるということは、それだけ批評の目にも晒されるということになるのかもしれない。

 しかし、それでも、この悲しいほどのあてどない初期衝動が、ボロボロの紙に業のように刻み続けた不恰好な何かが、何処かにたどり着くのを見てみたいと思った。今後を見守りたい。
(文=柿田太郎)

“セクハラ降板”登坂淳一アナの後任に、意外な人物が浮上中! 生田竜聖アナが登板へ?

 フジテレビは、騒動の後始末をどうつけるのだろうか?

 この4月に報道番組『プライムニュース』のメインキャスター就任が決定していた元NHKの人気アナウンサー・登坂淳一が、1月25日発売の「週刊文春」(文藝春秋)で、NHK札幌放送局在籍時のセクハラ行為を報じられ、降板することとなった。

「フジは自局の報道番組を、現在のバラエティ色の強いものから骨太な硬派路線に変える方針を打ち出していた。社運を懸けて打ち出したのが、BSフジの『プライムニュース』を地上波に進出させ、全時間帯のニュース番組に『プライム』をつけてブランディングするというもの。しかし、1億円の支度金を用意してまで招いた登坂アナの降板で、そのプロジェクトは崩壊。スポットCMがまったく入らない状況となり、関係者は頭を抱えているといいます」(テレビ関係者)

 登坂アナの所属するホリプロもさすがに責任を感じ、リカバリーに奔走したというが……。

「所属の船越英一郎や伊集院光を代役に提案したものの、フジは硬派な番組にしたいのに、タレントを起用するのは本末転倒と拒否。その後、宮根誠司、池上彰といった大物キャスターにオファーをかけたものの、けんもほろろに断られたようです」(業界関係者)

 そこで、一周回ってフジが白羽の矢を立てたのが、自局のアナウンサーだったという。前出の業界関係者が続ける。

「ジャニーズタレント生田斗真の弟・生田竜聖アナですよ。生田といえば、『プライムニュース』のキャスターだった秋元優里アナの夫です。秋元アナは先日、番組プロデューサーとの“竹林不倫”を『週刊文春』にスッパ抜かれ、番組を降板しています。“寝取られ夫”の生田アナを起用すれば、女性からの同情票が集まるのでは? と考えているのだとか。もし実現すれば、報道志向の生田アナにとっては大チャンスといえそうですが、妻の不倫で夢がかなうとなれば、皮肉な話です」

 何はともあれ、フジには「報道する資格」のある人物の起用をお願いしたい。

「乗りたい車はHUMMER」だったくせに! “いい子ちゃん”化した加藤綾子の婚活事情!

「すごい! アンタって本当にキタナい女!」

 1月31日放送の『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)で、出演者たちが「自分の一番好きな曲」を書いたカードを胸につけて登場したのだが、“ある人物”の胸には〈糸 中島みゆき〉と書いてあったため、マツコ・デラックスの口から飛び出した言葉だ。

 そして、このブーイングを浴びた“ある人物”こそ、元フジテレビのフリー女子アナウンサー・加藤綾子、その人だ。

「中島みゆきの『糸』は、布を織りなす縦横の糸を、巡りあった“あなた”と“私”に例え、その布が人を暖め、傷をかばうかもしれないと、人の絆と幸せを歌った、誰もが認める名曲ですからね。『万人ウケを狙ってる。誰からも嫌われないもんね、「糸」って言っておけば』と、その優等生アピールが、マツコは気に入らなかったのでしょう」(テレビ雑誌記者)

 これで思い出すのは、2015年5月の加藤の発言。『とんねるずのみなさんのおかげでした』に出演したカトパンの発言。自身が乗りたい車について聞かれ、なんと戦車のように巨大でゴツく、威圧感たっぷりのアメリカ車・HUMMERの名前をあげ、「乗ってみたかったです」と言ったのだ。

「バブリーかつ、ヤンキー趣味丸出しの発言に、ファン騒然となり、ネット上には『ビッチ確定じゃん』といった書き込みがあふれました」(芸能記者)

 今回の優等生発言と、このビッチ発言、あまりにも落差があるが、一体、どっちがカトパンの“ホンネでっか!?” フジテレビ関係者はこう明かす。

「実際のカトパンは、おねだり上手のキャバ嬢体質そのもので、『HUMMER好き』と告白した姿こそリアルな彼女に近いような気がします。しかし、最近の彼女は、昨年9月にさんまとのNY密会がキャッチされ、年末になってわざわざ熱愛関係を否定するなど、明らかに無難な優等生的立ち回りが増えているように見えます。フリーになって発言の自由度が増したはずなのに、むしろ窮屈そう。その裏には、フジ退社の理由の一つであった“婚活”の存在がありそうです。これがなかなかうまくいかない。ただ、周囲には、フジテレビの平昌五輪現地キャスターの大役を終えたら、改めて婚活に本腰を入れると話しているそうですから、今から、少しでもイメージ回復を図っておきたいのかもしれませんね」

 あれだけの男好きする美貌とスタイルを備えながら、なかなかともに布を織りなす“あなた”に巡り逢えないということは、案外、マツコの言う通り“本当にキタナい女”なのかもしれない。

コインチェック流出被害、出川哲朗より重いフジテレビの罪「2億円以上の出稿」「他局は落としていた」

 仮想通貨の大手取引所、「コインチェック」から580億円相当の仮想通貨「NEM」が流出した問題で、2月2日、金融庁が同社の立ち入り検査に入った。同社は460億円に上るとされる顧客への補償を、自己資金で賄うとしている。

 そんな中、注目が集まっているのがコインチェックのCMに出演した出川哲朗だ。

「出川は昨年12月に始まった『兄さんは知らないんだ』編に出演。一人二役で双子の兄弟に扮し、『なんでビットコインは、コインチェックがいいんだよ』というやりとりをするCMは視聴者に強いインパクトを与えていました。実際、人気タレントの出川が出演したことで同社の売り上げは急増。新規で購入した人にかなりの影響力を及ぼしていたことは間違いありません」(広告代理店関係者)

 すでにコインチェックの公式サイトからは出川の画像と動画は削除されているが、ネット上では被害者に対して、「出川が賠償責任を負う可能性はあるのではないか」「いや、完全にもらい事故だろ、むしろ被害者」といった意見がぶつかり合っている。

 しかし、その出川以上に叩かれているのがCMを流したテレビ局。とりわけ、業界関係者はフジテレビに対して厳しい見方をする。

「実はコインチェックのCMを流していたのはフジとテレビ東京で、フジには2億円以上、テレ東には1億円以上の出稿があったとされています。他の日本テレビ、TBS、テレビ朝日は社内審査で“怪しい”と判断して落としているのです。関東ローカル局のテレ東はともかく、他のキー局と比べてフジは格段に審査が甘かったと言わざるを得ません。経営状況が厳しいあまり、おいしいエサに食いついてしまったのが実情でしょう」

 フジの信用は、またもや失墜してしまったようだ。

『めちゃイケ』『みなおか』後枠“安易”な梅沢富美男、坂上忍の起用は「フジテレビバラエティの死」を招く?

 2018年3月末で終了する『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の後番組が梅沢富美男が司会を務める『梅沢富美男のズバッと聞きます!』となることがわかった。同番組はこれまで特番として放送されており、レギュラー昇格となる。この結果にコアなお笑いファンからは落胆の声が聞こえる。

「何しろ土曜の夜8時は過去にはビートたけしや明石家さんまが出演した『オレたちひょうきん族』や『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば』など、多くの人気番組を放送してきた時間帯です。いわばバラエティのフジテレビを象徴する枠ですから、そこを梅沢富美男の番組で埋めてしまうのは、ある種の戦意喪失と取られても仕方ありません」(放送作家)

 さらに同時期に終了する『とんねるずのみなさんのおかげでした』の後番組では、坂上忍による新番組が始まる。

「もともとフジテレビのバラエティ番組の伝統としては『笑う犬』『はねるのトびら』『ピカルの定理』などに象徴されるように、深夜帯から番組の人気を徐々に高めていって、晴れてゴールデンへ進出といった流れがありました。しかし、現在はそうした人気番組は皆無。予算も人材もない惨状です。さらに、新たに番組を立ち上げようにも、出演者にかかるプレッシャーは重大です。実際に『SMAP×SMAP』の後番組として始まったフットボールアワーらが司会を務めた『ちょっとザワつくイメージ調査 もしかしてズレてる?』は、わずか1年で打ち切りとなりました。しかし、時間をかけてコンテンツを育てていかないことには先細りは必至でしょう」(同)

 無難に視聴率が取れるといった理由だけで、流行りモノの坂上忍と梅沢富美男に飛びついているようでは、フジテレビの将来は限りなく暗いと言わざるを得ないだろう。
(文=平田宏利)

『めちゃイケ』『みなおか』後枠“安易”な梅沢富美男、坂上忍の起用は「フジテレビバラエティの死」を招く?

 2018年3月末で終了する『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の後番組が梅沢富美男が司会を務める『梅沢富美男のズバッと聞きます!』となることがわかった。同番組はこれまで特番として放送されており、レギュラー昇格となる。この結果にコアなお笑いファンからは落胆の声が聞こえる。

「何しろ土曜の夜8時は過去にはビートたけしや明石家さんまが出演した『オレたちひょうきん族』や『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば』など、多くの人気番組を放送してきた時間帯です。いわばバラエティのフジテレビを象徴する枠ですから、そこを梅沢富美男の番組で埋めてしまうのは、ある種の戦意喪失と取られても仕方ありません」(放送作家)

 さらに同時期に終了する『とんねるずのみなさんのおかげでした』の後番組では、坂上忍による新番組が始まる。

「もともとフジテレビのバラエティ番組の伝統としては『笑う犬』『はねるのトびら』『ピカルの定理』などに象徴されるように、深夜帯から番組の人気を徐々に高めていって、晴れてゴールデンへ進出といった流れがありました。しかし、現在はそうした人気番組は皆無。予算も人材もない惨状です。さらに、新たに番組を立ち上げようにも、出演者にかかるプレッシャーは重大です。実際に『SMAP×SMAP』の後番組として始まったフットボールアワーらが司会を務めた『ちょっとザワつくイメージ調査 もしかしてズレてる?』は、わずか1年で打ち切りとなりました。しかし、時間をかけてコンテンツを育てていかないことには先細りは必至でしょう」(同)

 無難に視聴率が取れるといった理由だけで、流行りモノの坂上忍と梅沢富美男に飛びついているようでは、フジテレビの将来は限りなく暗いと言わざるを得ないだろう。
(文=平田宏利)

絶望のフジテレビ……とんねるず新番組は「ほかの事務所に軒並み断られた結果」だった

 かつての功労者をバッサリ切り捨てることはできなかった……わけではなかったようだ。

 長寿番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)が3月で終了すると発表された直後、今度は4月から月曜23時に、とんねるずの2人、もしくはどちらか1人がMCを務める新番組がスタートすると、一部スポーツ紙が報じた。

 この報道に、高額なギャラがネックといわれたとんねるずのクビをどうにか切ったというのに、なぜ再登板させるのかと首を傾げた人も多かったのではないだろうか。

「フジテレビでは、これまでもタモリがMCの『笑っていいとも!』後に『ヨルタモリ』を始めたり、小堺一機がMCの『ライオンのごきげんよう』の終了直後に『かたらふ~ぼくたちのスタア~』で起用するなど、長寿番組を打ち切った際には、そのMCに新番組を与えるという慣例がある。そのため、多くのメディアが功労者のとんねるずを完全に切ることができなかったという論調で報じています」(テレビ誌記者)

 しかし内情は、まったく違っていたようだ。フジテレビ側に「背に腹は代えられない事情があった」と語るのは、広告代理店関係者だ。

「“とんねるずが功労者だから”というのは、まったくのデタラメですよ。恩返しではなく、他のタレントをキャスティングできなかったというのが真相です。今や、ドラマでもバラエティでも、フジの番組はほとんど全てと言っていいほど爆死しており、出演すると黒歴史になってしまう。大手事務所に軒並み断られた結果、残っているのがとんねるずしかいなかったため、フジは泣く泣く出演を打診するハメとなった。23時台ということもあり、ギャラは『みなおか』の3分の1程度となったようですが、とんねるず側も億単位の収入がなくなるところでしたから、それでも御の字ですよ」

 先日、元フジテレビ社員で、現在はフリーアナウンサーの山中秀樹が、Twitterにて、フジテレビが社員から早期退職者を募集していることを暴露したが、末期症状ここに極まれりといった現状のようだ。

絶望のフジテレビ……とんねるず新番組は「ほかの事務所に軒並み断られた結果」だった

 かつての功労者をバッサリ切り捨てることはできなかった……わけではなかったようだ。

 長寿番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)が3月で終了すると発表された直後、今度は4月から月曜23時に、とんねるずの2人、もしくはどちらか1人がMCを務める新番組がスタートすると、一部スポーツ紙が報じた。

 この報道に、高額なギャラがネックといわれたとんねるずのクビをどうにか切ったというのに、なぜ再登板させるのかと首を傾げた人も多かったのではないだろうか。

「フジテレビでは、これまでもタモリがMCの『笑っていいとも!』後に『ヨルタモリ』を始めたり、小堺一機がMCの『ライオンのごきげんよう』の終了直後に『かたらふ~ぼくたちのスタア~』で起用するなど、長寿番組を打ち切った際には、そのMCに新番組を与えるという慣例がある。そのため、多くのメディアが功労者のとんねるずを完全に切ることができなかったという論調で報じています」(テレビ誌記者)

 しかし内情は、まったく違っていたようだ。フジテレビ側に「背に腹は代えられない事情があった」と語るのは、広告代理店関係者だ。

「“とんねるずが功労者だから”というのは、まったくのデタラメですよ。恩返しではなく、他のタレントをキャスティングできなかったというのが真相です。今や、ドラマでもバラエティでも、フジの番組はほとんど全てと言っていいほど爆死しており、出演すると黒歴史になってしまう。大手事務所に軒並み断られた結果、残っているのがとんねるずしかいなかったため、フジは泣く泣く出演を打診するハメとなった。23時台ということもあり、ギャラは『みなおか』の3分の1程度となったようですが、とんねるず側も億単位の収入がなくなるところでしたから、それでも御の字ですよ」

 先日、元フジテレビ社員で、現在はフリーアナウンサーの山中秀樹が、Twitterにて、フジテレビが社員から早期退職者を募集していることを暴露したが、末期症状ここに極まれりといった現状のようだ。

「だったら、馬鹿のほうがいい──」フジテレビ『隣の家族は青く見える』深田恭子の“汚顔”が美しい

 ある集合住宅(コーポラティブハウス)を舞台に、そこに住む4組それぞれの「家族」の価値観の違いを軽やかに描く『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)。

 第3話は、ゲイカップルであることを隠していた広瀬渉(眞島秀和)と青木朔(さく・北村匠海)が中庭でキスしてるところを五十嵐奈々(深田恭子)に見られてしまった続きからスタート。

(前回のレビューはこちらから)

 

■ゲイだと打ち明ける朔

 

「親戚間のスキンシップ」だと、動揺しまくりでごまかす広瀬と「何それ、かえって気持ちわるいよ」と笑顔で動じない朔のスタンスの違いがクッキリ。

 奈々は「大丈夫です」と理解を示して立ち去るが、「何が大丈夫なの? ねえ?」と朔にすがる広瀬。ダンディだったのに、朔の前ではペース乱されまくりで取り乱す広瀬が可愛く見えてくるのがニクい。

 次の日、ゲイであることを公言していない立場の広瀬(クローゼットというらしい)のために、秘密にしてほしいと奈々に頼む朔。広瀬を振り回しながらも、しっかり想っているのが伝わる。

 朔に嫉妬してないフリして、すごく嫉妬してくる夫・大器(松山ケンイチ)をニヤニヤ見つめる奈々。さぞ大器を可愛く思ったことだろう。

 そんな奈々は、不妊治療でクロミッドと呼ばれる排卵誘発剤を飲むことに。妊娠の確率が上がるというが、これがある意味、今回のドラマを引き起こす。

 不妊治療の出費がかさむこと、去年から都が助成金を出していること、しかし年齢制限(妻が35歳未満)で、奈々たちがぎりぎり受給できないことなどリアルな情報(夫婦の所得合算730万未満なども)も、さりげなく盛り込む。深キョンがあまりに昔ながらの見た目なのでピンとこなかったけど(褒めてます)。

 

■イラつく奈々

 

 一足先に妊娠している大器の妹・琴音(伊藤沙莉)が、胎動があったと実家で騒動になっているのを、いつものように少しだけ傷つきながら、それでも笑顔を保つ奈々。琴音の実母・聡子(高畑淳子)の親バカぶりや、奈々の不妊への開けっぴろげな接し方など、一世代前の肝っ玉母さんぶりが見事。

 ここまで他に比べるとおしどり的な五十嵐夫妻だったが、薬の副作用なのか、奈々は少しイライラしてしまうとの自覚が。主治医(伊藤かずえ)に「妊活はできるだけリラックスして行うことが大切」だと言われ、夫もそう感じている可能性があるから話し合うようにと勧められる。費用の件もそうだが、不妊治療にのしかかる現実を細かく描き、経験者からの共感の声も多いようだ。

■「子ども」で揉める川村家と小宮山家

 

 川村亮司(平山浩行)は、急死した前妻との間にいる10歳の子ども(亮太・和田庵)を引き取ろうと考えていると現在のパートナー・杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)に告げる。前回亮太と一緒にいるのを目撃して不信感を募らせていたちひろは素直に受け入れられない。

 伝えるのが遅くなったこと詫びつつ「亮太を引き取ってこの家で暮らしたい」という亮司。

「もしちひろが嫌なら……」

「嫌なら何? 引き取るのやめる? それとも私と別れる?」

 気持ちをぶつけるちひろに「父親としての責任」として「引き取らないという選択肢はない」と言い切るが「婚約者としての責任は?」と問うちひろ。2人は子どもを持たないことを条件に婚約したのだが「事情が変わったんだ。本当にすまない」と亮司に言い切られてしまう。

 後日、式場の解約や自分が引っ越すことなどを気丈にも笑顔(のフリ)で伝えるちひろ。そんなちひろに何も声をかけられない亮司。

 小宮山家の長女・優香(安藤美優)は厳しい母親・深雪(真飛聖)に内緒で友人とダンスに励んでいるが、帰りが遅くなり激昂される。本当は今度あるダンスのオーデションに参加したいらしいのだが、それも言えず従うしかできない。

 この日は求職中で時間を潰す父・真一郎(野間口徹)と図書館付近でニアミスしかけたし、広瀬や朔と話したそうな雰囲気も時折見せており、それを嫌がる深雪と今後何かありそうだ。

 今回もイライラが止まらない深雪だが次女の萌香(古川凛)の無垢な笑顔に救われた顔も見せる。

 

■ついに妊娠か?

 

 そんな中、仕事帰りの奈々が自宅前で倒れる。たまたま通りかかった朔が五十嵐家に運び介抱するが、そこへ帰宅した大器は、いきなり激怒。奈々は大したことなかったが、いくら事情を説明しても信じない大器に朔は全告白する。

「俺ゲイなんです」「女の人に興味ないんです」「広瀬渉の恋人なんです」

 落ち着いた後、深々と謝る大器。照れ隠しなのか「彼イケメンだから……」と言い訳するも「私、そんな面食いじゃないからね!」と奈々に言われ、言葉を失う大器。それを茶化しつつ大器とも打ち解ける朔。

 基礎体温の高温期が続き、生理も来ていないため、妊娠の可能性で活気づく大器と奈々。妊娠検査薬を買いに行った際に、うまい具合に義母・聡子に出くわしごまかすものの、しっかり見破る聡子。

 奈々の妊娠を喜び、我を忘れるほど大喜びする高畑のドタバタ芝居が本当に素晴らしく、女優としての底力を感じる。しっかり者でクレバーな次女役の伊藤沙莉との相性も実によく、この2人の「親子漫才」だけ15分ほど見ていたくなるほど。

 亮司ともめて家を飛び出した際に植木鉢を割ってしまったお詫びに、奈々を訪ねてきたちひろ。奈々はちひろを初めて家に招く。うっかり卓上に置きっ放しにしていた検査薬を見られてしまい、それきっかけで不妊治療をしていることを打ち明ける。検査薬使用前に生理がきて「リセット」してしまったことも、ここで語られた。

 少し他の家庭と距離を取っていたちひろだが、打ち明ける奈々に心許すように自分たちが別れることになったことを語りだす。

 子どもを引き取ることは「不可抗力」だとしながらも「私を説得するわけでもなく、あっさり結婚を諦めちゃったのがショックでさ」と本音を吐き「まあその程度の女だったってことだよ」と強がり笑う。

「そこまで愛されてなかった」から説得されなかったんだと納得しようとするちひろだが、奈々に言われた「愛してるからじゃないかな」「好きな人に無理させることほど辛いことってないと思うから」という言葉が沁みる。

■「だったら馬鹿の方がいい」

 

 翌日、落ち込む奈々の気持ちを汲んでか、気分転換に外へ連れ出す大器。富士山麓にある、胎内に見立てた洞窟や御胎内神社で安産祈願をし、うまくいかなくても目の前にある幸せを前向きに楽しむその2人の姿は、不妊だけでなく多くの価値観にとらわれる人々に何かを伝えるはずだ。

 その日の夕食時、大器作のお好み焼きを食べながらリラックスした奈々が打ち明けたのは、大器の妹・琴音の妊娠発覚時、実は喜んであげられなかったという本音。「不妊治療をしだしてから嫌な人間になってそうで辛い」と言う奈々を励ます大器。

 自分はいくら苦労しても妊娠できないのに、いきなりできちゃった他人(身内ではあるが)の妊娠。

「それで喜んでたら、お人好し通りこして馬鹿だよ?」

「だったら馬鹿のほうがいい」

 汚い泣き顔で言う奈々が綺麗でした。

 直後のセリフ「5枚焼くからね、絶対食べてよ?」は、おそらく松ケンのアドリブ。現場でもムードを作ってそうな彼に対する安心感があるから、深キョンはいい芝居ができたのではないかなと勝手に思ってます。

 あと、ソースとマヨネーズをすごい勢いでお好み焼きに噴射する手際のよさが尋常ではなく「何かやってたのか?」と途中から気になってしまい、その後、集中できなかったことを記しておきます。

 今回は、朔と大器とか、奈々とちひろとか、登場人物が今までより深く触れ合うことで、解決までいかなくても見えていなかった価値を感じたり見つめ直すシーンが印象的でした。来週は奈々の母が来て一悶着あるみたいで、そちらも楽しみです。
(文=柿田太郎)

もう長澤まさみにすがるしかない!? 2クール連続でフジのドラマが“壊滅的状況”に……

 冬ドラマはまだ始まったばかりだというのに、フジテレビ系の連ドラは、早くも“全滅”が確定的な情勢だ。

 看板ドラマ枠“月9”の『海月姫』(芳根京子主演)は、初回8.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)から、第2話6.9%、第3話5.9%とどんどん下がり続けている。このままでは、同枠歴代ワースト視聴率の『突然ですが、明日結婚します』(西内まりや主演/17年1月期)の平均6.65%を下回る気配が漂っている。

 カンテレ制作の「火曜ドラマ」枠『FINAL CUT』(KAT-TUN・亀梨和也主演)は、草なぎ剛が主演した“復讐シリーズ”の亜流ともいえる作品だが、7.2%→6.5%→6.5%と予想以上の苦戦をしいられている。

“死に枠”ともいわれる「木曜ドラマ」の『隣の家族は青く見える』(深田恭子主演)は、初回7.0%から、第2話で6.2%と降下。妊活という、やや重い内容が主たるテーマであるだけに、今後劇的な急上昇は期待薄だ。

 今後巻き返しが図れなければ、今クールのフジのドラマは、かなり低いレベルで、全滅となりそうだ。

 前クールのフジの連ドラは、月9『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(篠原涼子主演)が6.74%、火曜ドラマ『明日の約束』(井上真央主演)が5.8%、木曜ドラマ『刑事ゆがみ』(浅野忠信主演)が6.5%と、これまた散々な数字で終わっており、2クール連続で“壊滅”となりそうな気配だ。

 こうなると、来る4月期こそは、なんとしても全滅は避けたいところ。その意味で、フジがすがりたいのが長澤まさみだろう。長澤は月9枠の『コンフィデンスマンJP』で主演を務める。

 同ドラマは、欲望やカネをテーマに、一見、平凡で善良そうな姿をした、ダー子(長澤)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)という3人の信用詐欺師たちが、金融業界、不動産業界、美術界、芸能界、美容業界など、さまざまな業界の華やかな世界を舞台に、壮大で奇想天外な計画で、欲望にまみれた人間たちから大金をだまし取る、痛快エンターテインメントコメディ作品だ。主人公のダー子は、ハニートラップを好んで使うというから、男性視聴者にとっては、興味津々。

 近年、長澤は映画に主軸を置いていたため、全国キー局での連ドラ主演は2012年10月期の深夜ドラマ『高校入試』(フジテレビ系)以来、5年半ぶり。地上波プライム帯となると、09年4月期の『ぼくの妹』(TBS系)以来、9年ぶりとあって、ファンにとっては待望の主演ドラマとなる。

 しかも、脚本を担当するのが、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』(05年)、『ミックス。』(17年)、ドラマ『相棒』シリーズ(テレビ朝日系)、『リーガル・ハイ』シリーズ(フジテレビ系)、『デート~恋とはどんなものかしら~』(同)など数多くのヒット作を手掛けた古沢良太氏で、期待は高まっている。

「『コンフィデンスマンJP』が、もしコケたら、本当にもう月9は終わりと言ってもいいでしょうね。福山雅治や篠原でも爆死した月9枠で、よく長澤がオファーを受けたものです。長澤はNHK大河ドラマ『真田丸』(16年)でも存在感を発揮していましたし、それ以来の連ドラ出演ですから、ドラマファンの期待値が高いようです。脚本も古沢氏なら、おもしろい作品をつくってくれそう。問題は、そもそも月9を見る視聴者が減ってしまった点ですね。メインキャストの東出や小日向が数字をもっていないことも気になりますね」(テレビ誌関係者)

 昨年7月期の『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命- 3rd season』(山下智久主演)はヒットしたが、それは過去の実績があったからこそだ。月9にかかわらず、すべての枠で、ドラマの不振が長らく続いているフジ。『コンフィデンスマンJP』だけは、是が非でもヒットさせて、復活ののろしを上げたいところだろう。
(文=田中七男)