視聴率4%台突入! フジ月9『海月姫』の工藤阿須加は、芳根京子以上にヒロインだ!!

 オタク女子だけが住む共同アパート・天水館を舞台に、主人公のクラゲオタク・月海(芳根京子)の恋模様などを描く月9ラブコメディ『海月姫』(フジテレビ系)。

 前回、修(工藤阿須加)が月海に好きだと告白し、盛り上がっていくはずなのに視聴率は4.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、低めで更新。若い層からは高い支持を得て評判も上がってきているようなのだが……。

 展開が早い編集などは若者向けだが、じっくり見たい層は敬遠してるのかもしれない。ベタな三角関係は大人も好きだと思うので、ここから巻き返してもらいたい。兄であるがゆえ弟の恋を応援しつつ、自らの恋心が膨らむ蔵之介(瀬戸康史)と、不器用な童貞の弟・修。あまり楽しめていない視聴者の方は、この2人の目線で見ることをお勧めします。振り返ります。

 

■月海を「フィアンセ」と呼ぶ修

 

 修に告白されて人格崩壊するほどテンパる月海は、蔵之介に電話で相談。なんの気なしに電話した月海だが、三角関係の一角を担う蔵之介は気が気じゃない。

 このままプロポーズをすると焦る修(蔵之介の異母弟)に、蔵之介は、月海がこれ以上パンクしないよう早まるなとアドバイス。月海に対する自分の気持ちが大きくなる中、弟を応援したい気持ちもありつつ、それでいて悪気ない月海に報告までされてしまい、あんなにリア充っぽいのに、オタク女と童貞男の恋に挟まれ三角関係の醍醐味にどっぷり浸かる蔵之介。

 一方、天水館住人(尼~ず)による服飾ブランド「ジェリーフィッシュ」は、ジジ(木南晴夏)が生産調整を務めだし、順調に制作を続ける。

 そこへ修からの、結婚を前提に交際してくれというマジのラブレターが届く。最初、差出人がわからず怪しい手紙だと思い、全員の前で読み上げたのは、またも蔵之介。早まるなと伝えたのに、まるで響いていない修のエネルギーがすごい。

 恋文に沸き立つ尼~ずたちの前に、今度は千恵子の母親(富山えり子・千恵子と二役)が登場。親子そっくりなのでコピーロボットだと言い出し、母親の鼻を押す安定のまやや(内田理央)の騒ぎぶり。千恵子の母を呼び寄せたのは天水館買収をもくろむデベロッパーの稲荷(泉里香)だが、出ていきたくない千恵子らは、こっそり土地の権利書を隠し、時間稼ぎ。

 その間にプロモーションスペースに出店し、売れ線のラインナップを売って大金を稼ごうと一同盛り上がる。盛り上がりのどさくさに乗じ「月海、今は恋をしてる暇なんかないからな?」と、少しずるい蔵之介。

 しかし修も月海を呼び出し、(天水館を守るため)力になるからと、ぐいぐい来る。ドラマ的には、とにかく蔵之介が「どう動くか待ち」な状況。

 月海を除く尼~ずは、天水館を守るため、月海と修をくっつけようというスタンス。

 修の父親の慶一郎(北大路欣也)は再開発側の稲荷とくっつけたいのだが、運転手の花森(要潤)には婚約指輪の購入に付き合うように言っているようで、それぞれの思惑が絡まる。そして早くも婚約する気の修のまっすぐさが少し怖い。

 修は稲荷のところへも出向き、法律では6カ月前には立ち退きを伝えないといけないと責めたて、その際も月海のことを「僕のフィアンセ」と公言、初恋をエネルギーにとにかくひた走る。

■蔵之介の「長男」っぷり

 

 告白されたことを、月海は、無神経にも蔵之介に優しい笑顔で語る。

「不思議なんです、この感覚。心の臓が激しく脈を打ち、神経が引きつるような痛みを伴い、なのになぜか不思議とつらくないんです。むしろこの痛みが心地いいんです。このまま死んじゃってもいいくらいに」

「よかったじゃん」「おめでとう、でもクラゲ服の方も頑張ってもらうからな?」と、いったん自分の感情を引っ込める蔵之介。このへんは設定変更されて「長男」となったことが生きている部分かもしれない。

 後半「私にとって蔵之介さんはクラゲのお姫様なんです」と、月海はふと口にしていた。まだ男性として意識していないのだろう。だからこそ、苦手な男性なのになんでも話せる関係になっているのだが(そもそも女装だし)。

 恋模様を交えつつ、なんとか売れそうな手頃っぽいワンピースなどを完成させるが、インド人の裁縫屋・ニーシャからは「めっちゃダサいやん」と酷評される。

 ニーシャは、ちまたに溢れるファストファッション(ユニクロとかH&Mみたいな流行デザインを低価格で作るアパレル)批判をぶちまけたあげく「この業界は、とっくに終わってんねん」と吐き捨てる。当たり前だけど、服飾系のスポンサーは入っていなかったので一安心。

 酷評され落ち込んでいた月海だが、「毒クラゲ」というコンセプトを思いつき、真っ白で物たりなかったデザインを染め上げる。

 

■父親の愛人に会いに向かった海外

 

 自分の異母兄弟である蔵之介の実母・リナにジェリーフィッシュのドレスを届ける修。まさかのイタリア・ミラノ。5話の韓国といい、意外と世界を股にかける展開だが、予算的な問題か、まったくミラノの映像はなし。

 初めての恋を謳歌している修は、父の愛人でもあるリナに初めて正面から向き合い、嫌いだったという彼女を理解しようとする。

「誰かのことを本当に好きになると愛おしくて苦しくてどうしようもなくて気持ちを抑えることができない」

「だからもう僕に謝らないでください。悪いと思わないでください」

 女性嫌いの根源となったリナに、それを伝えにきたという。恐ろしい行動力だ。

 別れ際、「蔵之介には今、恋人がいるの?」とデリケートなことを聞くリナに「大切に思っている女性はいると思います」と、蔵之介が月海にキスをしていたこと(5話)を回想しながら答える修。

 もしも蔵之介がその子(月海)とうまくいくようなことがあったら「たくさん蔵之介を愛してあげて、私の分まで」と、その子に伝えて欲しいと、酷なお願いをするリナ。これは布石になりそうだから、覚えておきましょう。

 

■あらたなイケメンが三角関係に乱入?

 

 月海が出来立ての店に向う途中、謎のイケメンが新たに登場。バイリンガルのカイ・フィッシュ(賀来賢人)は、そのまま出店を手伝うが、実は海外に150店舗ものセレクトショップを手がけるアパレルの社長であることが判明。

 3億円でドレスのデザインごと売ってほしいとの提示に「これで一発逆転だ!」と喜んだ蔵之介だが、「デザイナーのMiss月海、貴方と一緒に」と、カイは意味深な付け足し。

 金持ちの息子の蔵之介に輪をかけたハイパー金持ちで、都合よすぎるくらい渡りに船だが、ジェリーフィッシュの出店に対し「何日あったって売れません」「あそこ(出店スペース)は負け犬の集まり」と、不穏なことを平気で言う。そんなカイと蔵之介が、次回激突する模様。

 蔵之介、修、カイ・フィッシュと、まさにこの世に春といった感じのヒロイン月海だが、このドラマを見ていると、つい修を気にしてしまう。高学歴はともかく、冴えない具合は月海以上だし、実母とのことで悩みつつも自由に生きる蔵之介に対し、しがらみまみれの親の秘書を務めつつ、リナと父親の情事を目撃してしまったというトラウマを乗り越え成長していくさまは、月海以上に応援したくなるし、不器用に月海と接しながらも、たまに笑顔を見せると、ついうれしくなってしまう。

 彼こそがこのドラマの真の「ヒロイン」なのでなないか?

 最後、せっかく隠した権利書が、鳩サブレーの空き缶に入って埋められているのがあっさり稲荷に見つかってしまった。次回、修をヒロインとして楽しみつつ見てみたい。
(文=柿田太郎)

月9『コンフィデンスマン』、フジ最後の賭け!? 長澤まさみが背負った“枠廃止”の審判

 4月スタートの月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)に、放送枠自体の“命運”が掛けられていると、テレビ局関係者の間でウワサになっている。長澤まさみが11年ぶりに月9主演を務める同作は、前評判も上々の期待作となっているが、その裏には期待以上の“責任”が掛けられているという。

 現在月9枠で放送中の『海月姫』は、初回から平均視聴率8.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、その後は5%台まで数字を落とす“大爆死”記録を更新中。

「取ってつけたような主演と企画だったのが、大爆死の“元凶”です。もともと放送が予定されていたのは、2016年に同枠で放送された長瀬智也主演の『フラジャイル』の続編でしたが、ヒロイン役の武井咲が妊娠したことで、企画がポシャってしまった。その“穴埋め”に立候補する主演など皆無で、必死の土下座交渉を続けた結果、なんとか芳根京子にたどり着いたというわけです」(テレビ局関係者)

 すでに“オワコン”と囁かれる月9枠だけに、そもそも主演になりたがる役者や所属事務所は、なかなか見つからないのが現状だという。

「『海月姫』のように、企画や配役に難儀する状況は今に始まったことではありません。西内まりや主演の昨年1月期・同枠『突然ですが、明日結婚します』も、何もかもが急ごしらえのなかスタートしたドラマでしたが、第6話で平均視聴率5.0%と、視聴率ワースト記録を更新。『海月姫』も、このペースでいけば、それを下回る結果になりかねません」(同)

 さらに、一歩間違えば月9枠は、現在の1月期で消滅していた可能性まであったとか。

「昨年春には『今年度で月9終了』という話が、業界中でウワサされていました。しかし、17年7月期の山下智久主演『コード・ブルー ~ドクターヘリ緊急救命~』が、全話平均視聴率16.4%を獲得し、1年の“延命”へと繋がったんです。しかし、その後の月9枠は相変わらずジリ貧続きだけに、今年は『コンフィデンスマン』の結果で、月9枠の存続にジャッジを下そうとしている。もし2ケタを記録できないまま終了すれば、来年3月に月9枠は“消滅”する見込みです」(スポーツ紙記者)

 思わぬ形で、フジテレビの運命をも背負わされてしまった長澤。なお、長澤の月9初主演作は、山下とともにW主演を務めた07年の『プロポーズ大作戦』以来。同作は最終回が20.9%のスマッシュヒットだったが、果たして山下とともに、月9の救世主となれるのだろうか。

“炎上提供番組”と化した『ワイドナショー』松本人志を担ぎ上げたフジテレビの罪

 放送するたびに炎上案件を提供しているのが、フジテレビ系『ワイドナショー』(毎週日曜午前10時)。2月18日放送回でのネットカフェ難民特集に対する松本人志のコメントも、ネット上で議論の対象となった。

 この回では、ネットカフェに寝泊まりしながら、その日暮らしをしているネットカフェ難民を特集。松本は、定職に就かずネットカフェでの生活を続ける人々に対し、「若干イライラしている」「ちゃんと働いてほしい」とコメントし、さらに「路上なら頑張るんじゃないかな」とネットカフェという環境が“甘え”につながっているのではないかという持論を展開した。

 そんな松本の発言に対し、ネット上では「日本の現実的な社会を理解できいてない」「『無知は罪』のいい見本」などのコメントが殺到。現代日本の貧困問題について、あまりに現実を知らなすぎると批判されている。

 昨今の松本に対して、嘆きの声は少なくない。マスコミ関係者はこう話す。

「『ワイドナショー』は、あくまでも芸能人が個人的意見を発信するというコンセプトなので、無知のまま話してもOKということなのでしょう。しかしながら、それで損をするのは発言した本人。実際問題として松本は自分の無知をさらけ出し、どんどん評価を下げています。無知なりに面白い意見でも出ればいいのでしょうが、残念ながらそうはなっていない。もしも、私が松本のスタッフだったら、今すぐ番組をやめるか、それともしっかり予習をするかのどちらかを提案しますが、どうやら今の松本の周囲には、そういうことを言えるスタッフもいないのでしょう」

 そもそもお笑い芸人ならば、バラエティー番組でこそ活躍すべきであり、報道番組や情報番組、ワイドショーなどに出る必要はないのでは? そんな声も聞こえてきそうだ。テレビ番組制作会社関係者は、こう話す。

「確かに、バラエティー番組に勢いがあった20年前くらいであれば、芸人はバラエティー番組だけに出ればよかった。でも、バラエティー番組の勢いがなくなり、情報番組などが増えていく中で、芸人がテレビの世界で生き抜いていくためには、お笑いだけではなく、コメンテーターなどもしなくてはいけなくなってきた。だから、今はワイドショーでも芸人のコメンテーターが多いし、まったくお笑い要素がないような情報番組のパネラーにも芸人が呼ばれるようになってきたわけです。中堅芸人クラスは、そういった状況を理解しているから、しっかり予習した上でワイドショーにも出ていますが、松本クラスになると、そうもいかないということなのでしょう」

 松本の無知に問題があるのはもちろんだが、そんな松本に社会問題を斬らせようとするフジテレビ側にも問題があるとの指摘も。

「社会問題について完全な素人である松本をトップに置いて番組を構成すれば、偏りが出てしまうのは当然のこと。本当なら、松本に対して正しい知識を教えることができる識者などを立てるべきなんですが、それをしっかりやらないのは制作サイドの怠慢といえるでしょう。おそらく考え方としては“バラエティー寄りの報道番組”ではなく、“社会問題を扱うバラエティー番組”なのかもしれない。世の中の事象をしっかり伝える自覚が足りないから、無駄な炎上を導いてしまうのではないでしょうか」(同)

 松本と安倍首相が会食したことも報じられ、何かと保守に偏りすぎているとの指摘も多い『ワイドナショー』。これ以上、おかしな方向へ進まなければいいが……。

『VS嵐』、『サザエさん』越えで「一番見られる番組」に! 嵐の冠番組が絶好調のワケ

 『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)が完全復活した。それまで7年間土曜夜10時から放送されてきた同番組は去年4月、1時間早め夜9時スタートとなった。この枠移動がどう出るか注目されていたが、『天才!志村どうぶつ園』『世界一受けたい授業』という土曜夜の人気番組の“シャワー効果”によりすっかり定着。最近の視聴率推移でも好調をキープしている。

 「昨年11月以降のデータによると、2月17日までの4か月間で放送された全10回のうち、全てが2ケタ視聴率を達成しています。例えば1月27日は15.0%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)、2月3日には16.2%とハイアベレージをマーク。2月17日の視聴率こそ10.4%でしたが、これは、裏のテレビ朝日系で平昌五輪・ノルディックスキー・ジャンプ男子個人ラージヒル決勝の生中継が20%近い視聴率を叩きだしていた中での数字。悪条件であっても強さを発揮しました」(芸能ライター)

 一方、土曜午後10時放送に移動したドラマ枠は好不調の波が激しくなっているようだ。今期クールのHey!Say!JUMP・山田涼介主演の土曜ドラマ『もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~』は初回13.3%で始まったものの、2回目以降はこの数字を越えられていない。『しやがれ』人気も単に枠の影響ということも考えられるが、いずれにしても成功したことは確かだろう。

 では、嵐のもう1つの冠番組『VS嵐』(フジテレビ系)はどうだろうか。

「11月2日放送分から2月15日まで14回オンエアがありますが、1月18日の9.4%を覗く13回が2ケタ。もちろん平均視聴率も2ケタです。特に3日の正月スペシャル第二部は15.7%を記録しています」(同)

 低迷が続くフジにあって、2ケタをキープしている番組は貴重だろう。さらに最近、特筆すべきことがあったという。

「フジテレビを代表する看板番組と言えばアニメ『サザエさん』。3月いっぱいをもってメインスポンサーの東芝が降りるというネガティブなニュースも聞こえていますが、それでも2ケタは維持しています。ただ、2月11日は10.5%とギリギリ。一方、その週8日放送の『VS嵐』は12.4%。つまり『VS嵐』のそれは『サザエさん』を1,9ポイント上回り、5~11日までのフジテレビの全番組視聴率の中で最も高い数字となったのです」(同)

 『サザエさん』越えを果たした『VS嵐』は事実上、フジテレビで一番見られている番組になったといえる。

 「裏番組に『プレバト!』(TBS系)『得する人損する人』(日本テレビ系)といった安定した番組がある裏で、この数字は評価に値します。2月8日の放送では映画『今夜、ロマンス劇場で』チームが来場。綾瀬はるかがクリフクライムに挑戦していましたが、数ある番宣番組の中でもスタータレントが体を張る番組はこれしかないだけに、今後も安泰だと思います」(業界関係者)

 長らく「コンサートの動員やCD売上は良いのに、出演番組の数字が……」と言われてきた嵐。今度は本物なのか? これからも注視していきたい。

フジテレビ『隣の家族は青く見える』高畑淳子の“顔芸”が達者すぎ!

 ある集合住宅(コーポラティブハウス)を舞台に、そこに住む4組の「家族」の価値観の違いを軽やかに描く『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)。第6話の視聴率は5.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)ですが、オリンピックの最中、ドラマは録画が増えるので、もはや視聴率に意味はないでしょう。前回から2カ月が経過した4家庭の現状から振り返ります。

(前回までのレビューはこちらから)

■高畑淳子の表情だけで笑える

 

 大器(松山ケンイチ)の両親と妹夫妻が、前回生まれた子どものお宮参りの帰りに、大器と奈々(深田恭子)の住むコーポを訪ねて来る。鯛のお頭付きのお祝い膳で迎える古風な奈々。

 奈々が言った「子どもが生まれる事自体が奇跡」という言葉に感動し、琴音(伊藤沙莉)が命名したのは「真奈」という名前(ちなみにハワイ語でマナは奇跡という意味だとも)。その琴音は、旦那の啓太(前原滉)に対し「おむつ変えただけで『俺今日めっちゃがんばった』みたいになる」のが気にくわない。いわゆる産後から旦那への嫌悪感が強まる「産後クライシス」。後半に妊活クライシスにも触れる場面もあり、未経験にはピンとこない「危機」を、多少教材的にだが教えてくれる。

 前回、奈々らが不妊治療をしていることを知り、自分の無神経な振る舞いを涙ながらに後悔した聡子(高畑淳子)は、子どもの話題になるたびに逆に過剰にドギマギ。高畑の顔の芝居があまりに冴えまくるので、全員のシーンで、この人の表情だけ見てても面白い。高畑主演のコメディドラマが観たい。

 広瀬渉(眞島秀和)は独立し、自宅で仕事を開始。それに応じるように、慣れない家事や大検の資格を取ろうとしたりするパートナー・朔(北村匠海)。前回「あなたは彼にはふさわしくない」と広瀬の元同僚・長谷部(橋本マナミ)に言われたことが大きいようだ。

 そして、別れる寸前だったのに焼けボックリに火がつき燃え上がり、結局踏みとどまった川村亮司(平山浩行)と杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)の事実婚カップル。ちひろは同居しだした亮司の前妻との子ども・亮太に歩み寄ろうとするが、亮太は拒絶しているように見え、双方うまくいかない。そんな中、亮司はよきパパになろうとしすぎて亮太を過剰にかわいがり、それがちひろは気に食わない。

 なかなか深刻な環境だと思うのだが、ちひろと明るく喧嘩しつつ、たまにいちゃつく様子は重くなりすぎない。今回も、ぞんざいに扱われるちひろと高橋のバタ臭い演技がマッチ。コメディ時の篠原涼子を彷彿とさせ、ますます仕事を増やしそう。『ラストシンデレラ』(フジテレビ系)で共演してますね。

 ちひろ、奈々、朔の仲良し女子会も恒例化。

 夫婦になり「安心」してしまうことを回避するため事実婚にしたと語るちひろと、それに対し「選択して事実婚なのと、事実婚しか選択できないのは、また違う」という同性カップルの朔。「逆に婚姻届という拘束力のあるものが欲しい」と願うなど、それぞれの価値観を素直にぶつけ合える関係。仲よすぎて、どこか特典映像のアフタートークにすら見えてくる。誰しも、こうなれたらいいのだが。

 小宮山深雪(真飛聖)は、長女・優香(安藤美優)の成績が落ちたことで悲願の私立中学入学に焦りだす。深雪に秘密で友達とダンス練習をする優香と父親・真一郎(野間口徹)は理解し合っており、さきほどの女子会トーク仲間からも浮き立ち、深雪だけがドラマの中で浮いてきている。自分勝手な価値観を押し付けたり、他人の価値観を否定してしまったり、どうしても「加害者」的な見え方になってしまうが、どんどん孤立してしまうことで余計、自分の価値観に必死にすがろうとする様が痛々しく、悲しく見えてくる。価値観に縛られ、もがき苦しむ様に見える深雪と、どう接するべきか? そんな問いを投げかけられているようにも感じる。

 今回、優香と亮太が同じクラスになっていたことも判明。こっそり優香を隠し撮りするなど不審な行動も見せたが、この突然現れた亮太が小宮山家に風穴を開けてくれるのか。朔もそうだが、深雪の価値観をポーンと飛び越えていくような人物と触れ合わせてほしい。すっかり「悪者」な深雪に、ドラマ後期、改心させるとかそんな単純なことではなく、もっと多くの人が感情移入してしまうような作りになってほしいし、時折その気配も感じる。

 今回、琴音が慣れない育児で必死になり、周りを全て敵としてみてしまうような場面があるのだが、深雪も真一郎が単身赴任している中、こうして苦労して必死に育児をしてきたのかと思うと素直に憎めない。

 ちなみに、優香の友人が、ダンスをしていることを亮太が親(深雪)にばらさないように「念のため口止めしときなよ」と優香にけしかけるのが、どこか残酷で笑いました。

■奈々の4度目の人工授精の結果は?

 

 一方、不妊治療のために仕事を調整しているのだが、それが言えないため、ついに理解ありそうだった上司に「やる気ないスタッフ雇ってるほど余裕ないんだよね」とまで言われてしまう奈々。他の同僚が妊娠したため人手が足りないらしく「こういうのってお互い様だから」と、あまりに悲しい言葉まで言われてしまう。他人を理解することの難しさ。自分の立場も言いたいが、いろいろ考えると奈々は言えないし、言わない人だろう。気遣いから我慢したり言えない人が損をしてしまう仕組みをヒリヒリと見せる。同じことを自分は誰かにしてしまっていないか? と考えてしまう。

 足を骨折した母親を見舞うため実家を訪ねるも、結婚や孫を強くせっつかれてしまう広瀬。後輩のふりして付いていった朔は、ゲイであることを告白しないことが親に対し残酷だと言い、広瀬は隠し通すことこそが親孝行だと言う。どちらが正解か、答えはない。どちらの価値観もあることを認識するのが正解なのかもしれない。カミングアウトするかしないかのスタンスで、たびたびぶつかる広瀬と朔だが、今回は親がいない朔の気持ちも影響しているようだ。広瀬の実家に着いた当初、柱に隠れるように所在無げにしていた朔。他人からの見え方にこだわってしまう深雪とは真逆で、しがらみから自由で、身軽で、それが強さにも見えたりもする朔だが、本人はその価値には気づいておらず、すぐ子どものようにヘソを曲げたりもする。代わる代わる他人の側面を見せるドラマだからこそ気づかせてくれる幸せのあり方。幸せの青い鳥の童話じゃないが、隣の芝だけでなく自分の家の芝の青さに気付けたらいいのだが。

 ちょっとしたミスだけで急に母親としての自信をなくし、弱音をぶちまけてしまう琴音。できちゃっただけで「子どもなんて欲しくなんてなかった」と感情だけで口走る琴音に平手打ちを食らわせる聡子。横にいる奈々を思っての行為だ。

「世の中には赤ちゃんが欲しくたってできない人だっているんだよ」「謝んなさい!」と泣きながら、ただならぬ気迫で迫る聡子に思わず「……誰によ?」と聞いてしまう琴音。このシーン、感動したという声も多いし、もちろんその意図はあるのだろうが、同時に少しだけ笑わそうとしている。このバランスが綺麗だし、挑戦的だ。

 あからさまな聡子の態度で、奈々は自分の不妊治療を聡子が知ってることに気づく。

 子どもをせっついたことを謝り「子どもができようができまいが、そんなことどうだっていいの、あんたちが幸せに暮らしてたらそれでいいのよ」と心から奈々に訴える聡子。真っ先に今ある目の前の幸せに気付けたのは聡子なのかもしれない。

 少しずつ、登場人物の悩みの裏側が見えてきたシリーズ中盤。価値観の違う人物と人物が触れ合うことが毎回新鮮に楽しみで、絡んでない人同士をつい考えてしまう。

 ちひろが触れようとすると激怒していたスマホを深夜に握りしめ、事故で急死した母親からの何気ない留守電の声をヘッドホンで繰り返し聴き涙する亮太には、親がそもそもいない朔がきっと寄り添ってくれるだろう。

 そして4回目の人工授精も残念な結果に終わってしまった奈々。大器が不倫? 浮気? のように訪ねた女性は誰なのか? ひやひやしながら次週を待ちたいと思います。
(文=柿田太郎)

 

フジテレビ『隣の家族は青く見える』高畑淳子の“顔芸”が達者すぎ!

 ある集合住宅(コーポラティブハウス)を舞台に、そこに住む4組の「家族」の価値観の違いを軽やかに描く『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)。第6話の視聴率は5.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)ですが、オリンピックの最中、ドラマは録画が増えるので、もはや視聴率に意味はないでしょう。前回から2カ月が経過した4家庭の現状から振り返ります。

(前回までのレビューはこちらから)

■高畑淳子の表情だけで笑える

 

 大器(松山ケンイチ)の両親と妹夫妻が、前回生まれた子どものお宮参りの帰りに、大器と奈々(深田恭子)の住むコーポを訪ねて来る。鯛のお頭付きのお祝い膳で迎える古風な奈々。

 奈々が言った「子どもが生まれる事自体が奇跡」という言葉に感動し、琴音(伊藤沙莉)が命名したのは「真奈」という名前(ちなみにハワイ語でマナは奇跡という意味だとも)。その琴音は、旦那の啓太(前原滉)に対し「おむつ変えただけで『俺今日めっちゃがんばった』みたいになる」のが気にくわない。いわゆる産後から旦那への嫌悪感が強まる「産後クライシス」。後半に妊活クライシスにも触れる場面もあり、未経験にはピンとこない「危機」を、多少教材的にだが教えてくれる。

 前回、奈々らが不妊治療をしていることを知り、自分の無神経な振る舞いを涙ながらに後悔した聡子(高畑淳子)は、子どもの話題になるたびに逆に過剰にドギマギ。高畑の顔の芝居があまりに冴えまくるので、全員のシーンで、この人の表情だけ見てても面白い。高畑主演のコメディドラマが観たい。

 広瀬渉(眞島秀和)は独立し、自宅で仕事を開始。それに応じるように、慣れない家事や大検の資格を取ろうとしたりするパートナー・朔(北村匠海)。前回「あなたは彼にはふさわしくない」と広瀬の元同僚・長谷部(橋本マナミ)に言われたことが大きいようだ。

 そして、別れる寸前だったのに焼けボックリに火がつき燃え上がり、結局踏みとどまった川村亮司(平山浩行)と杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)の事実婚カップル。ちひろは同居しだした亮司の前妻との子ども・亮太に歩み寄ろうとするが、亮太は拒絶しているように見え、双方うまくいかない。そんな中、亮司はよきパパになろうとしすぎて亮太を過剰にかわいがり、それがちひろは気に食わない。

 なかなか深刻な環境だと思うのだが、ちひろと明るく喧嘩しつつ、たまにいちゃつく様子は重くなりすぎない。今回も、ぞんざいに扱われるちひろと高橋のバタ臭い演技がマッチ。コメディ時の篠原涼子を彷彿とさせ、ますます仕事を増やしそう。『ラストシンデレラ』(フジテレビ系)で共演してますね。

 ちひろ、奈々、朔の仲良し女子会も恒例化。

 夫婦になり「安心」してしまうことを回避するため事実婚にしたと語るちひろと、それに対し「選択して事実婚なのと、事実婚しか選択できないのは、また違う」という同性カップルの朔。「逆に婚姻届という拘束力のあるものが欲しい」と願うなど、それぞれの価値観を素直にぶつけ合える関係。仲よすぎて、どこか特典映像のアフタートークにすら見えてくる。誰しも、こうなれたらいいのだが。

 小宮山深雪(真飛聖)は、長女・優香(安藤美優)の成績が落ちたことで悲願の私立中学入学に焦りだす。深雪に秘密で友達とダンス練習をする優香と父親・真一郎(野間口徹)は理解し合っており、さきほどの女子会トーク仲間からも浮き立ち、深雪だけがドラマの中で浮いてきている。自分勝手な価値観を押し付けたり、他人の価値観を否定してしまったり、どうしても「加害者」的な見え方になってしまうが、どんどん孤立してしまうことで余計、自分の価値観に必死にすがろうとする様が痛々しく、悲しく見えてくる。価値観に縛られ、もがき苦しむ様に見える深雪と、どう接するべきか? そんな問いを投げかけられているようにも感じる。

 今回、優香と亮太が同じクラスになっていたことも判明。こっそり優香を隠し撮りするなど不審な行動も見せたが、この突然現れた亮太が小宮山家に風穴を開けてくれるのか。朔もそうだが、深雪の価値観をポーンと飛び越えていくような人物と触れ合わせてほしい。すっかり「悪者」な深雪に、ドラマ後期、改心させるとかそんな単純なことではなく、もっと多くの人が感情移入してしまうような作りになってほしいし、時折その気配も感じる。

 今回、琴音が慣れない育児で必死になり、周りを全て敵としてみてしまうような場面があるのだが、深雪も真一郎が単身赴任している中、こうして苦労して必死に育児をしてきたのかと思うと素直に憎めない。

 ちなみに、優香の友人が、ダンスをしていることを亮太が親(深雪)にばらさないように「念のため口止めしときなよ」と優香にけしかけるのが、どこか残酷で笑いました。

■奈々の4度目の人工授精の結果は?

 

 一方、不妊治療のために仕事を調整しているのだが、それが言えないため、ついに理解ありそうだった上司に「やる気ないスタッフ雇ってるほど余裕ないんだよね」とまで言われてしまう奈々。他の同僚が妊娠したため人手が足りないらしく「こういうのってお互い様だから」と、あまりに悲しい言葉まで言われてしまう。他人を理解することの難しさ。自分の立場も言いたいが、いろいろ考えると奈々は言えないし、言わない人だろう。気遣いから我慢したり言えない人が損をしてしまう仕組みをヒリヒリと見せる。同じことを自分は誰かにしてしまっていないか? と考えてしまう。

 足を骨折した母親を見舞うため実家を訪ねるも、結婚や孫を強くせっつかれてしまう広瀬。後輩のふりして付いていった朔は、ゲイであることを告白しないことが親に対し残酷だと言い、広瀬は隠し通すことこそが親孝行だと言う。どちらが正解か、答えはない。どちらの価値観もあることを認識するのが正解なのかもしれない。カミングアウトするかしないかのスタンスで、たびたびぶつかる広瀬と朔だが、今回は親がいない朔の気持ちも影響しているようだ。広瀬の実家に着いた当初、柱に隠れるように所在無げにしていた朔。他人からの見え方にこだわってしまう深雪とは真逆で、しがらみから自由で、身軽で、それが強さにも見えたりもする朔だが、本人はその価値には気づいておらず、すぐ子どものようにヘソを曲げたりもする。代わる代わる他人の側面を見せるドラマだからこそ気づかせてくれる幸せのあり方。幸せの青い鳥の童話じゃないが、隣の芝だけでなく自分の家の芝の青さに気付けたらいいのだが。

 ちょっとしたミスだけで急に母親としての自信をなくし、弱音をぶちまけてしまう琴音。できちゃっただけで「子どもなんて欲しくなんてなかった」と感情だけで口走る琴音に平手打ちを食らわせる聡子。横にいる奈々を思っての行為だ。

「世の中には赤ちゃんが欲しくたってできない人だっているんだよ」「謝んなさい!」と泣きながら、ただならぬ気迫で迫る聡子に思わず「……誰によ?」と聞いてしまう琴音。このシーン、感動したという声も多いし、もちろんその意図はあるのだろうが、同時に少しだけ笑わそうとしている。このバランスが綺麗だし、挑戦的だ。

 あからさまな聡子の態度で、奈々は自分の不妊治療を聡子が知ってることに気づく。

 子どもをせっついたことを謝り「子どもができようができまいが、そんなことどうだっていいの、あんたちが幸せに暮らしてたらそれでいいのよ」と心から奈々に訴える聡子。真っ先に今ある目の前の幸せに気付けたのは聡子なのかもしれない。

 少しずつ、登場人物の悩みの裏側が見えてきたシリーズ中盤。価値観の違う人物と人物が触れ合うことが毎回新鮮に楽しみで、絡んでない人同士をつい考えてしまう。

 ちひろが触れようとすると激怒していたスマホを深夜に握りしめ、事故で急死した母親からの何気ない留守電の声をヘッドホンで繰り返し聴き涙する亮太には、親がそもそもいない朔がきっと寄り添ってくれるだろう。

 そして4回目の人工授精も残念な結果に終わってしまった奈々。大器が不倫? 浮気? のように訪ねた女性は誰なのか? ひやひやしながら次週を待ちたいと思います。
(文=柿田太郎)

 

長澤まさみ、新月9『コンフィデンスマンJP』は新垣結衣の“幻影”との戦い?

 芳根京子主演の月9ドラマ『海月姫』(フジテレビ系)が大爆死中だ。視聴率はすでに3話、5話、6話で5%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。西内まりや主演『突然ですが、明日結婚します』の全話平均6.6%を下回り、月9歴代ワーストになるのが確実だろう。

 その芳根からバトンを受けるのが、4月スタートの『コンフィデンスマンJP』で主演する長澤まさみだ。その特報映像が公開されたのだが、ネット掲示板では不安視する声で埋め尽くされたという。

「長澤は詐欺師を演じ、くノ一、極道の女、マリリン・モンローなど、さまざまな扮装姿を見せています。しかし、セクシーというより『安っぽい』『コント?』『黒歴史になりそう』といったコメントが連打されており、評判はイマイチなようです」(芸能ライター)

 そんな長澤のお色気コスとともに、フジが番組の売りにしたいのが、『リーガルハイ』(フジテレビ系)の脚本を務めた古沢良太氏だ。

「特報でも古沢氏の名前を前面にアピールしていましたね。『リーガルハイ』は2012年のシーズン1は平均視聴率12.5%、13年のシーズン2は18.4%と、大人気ドラマとなりました。フジも本音ではシーズン3をやりたいのしょうが、主要キャラの元KAT-TUNの田口淳之介がジャニーズを退所したことで、実現できなくなってしまったようです」(テレビ関係者)

 とはいえ、番宣で“古沢推し”をすればするほど、視聴者の多くが『リーガルハイ』でヒロインを務めた新垣結衣を思い浮かべることだろう。

「『リーガルハイ』が男女問わず支持されて高視聴率を記録したのも、新垣の明るさ、華やかさ、清潔さがあったからこそ。舞台『キャバレー』では、長澤の露出過多なガーターベルト姿がハマり、話題になりましたが、ドラマではこうしたセクシーな姿は下品に見えてしまう可能性もある。自慢のFカップバストが揺れれば男性視聴者は喜ぶでしょうが、女性には敬遠されてしまう可能性もありそうです」(同)

 火中の栗を拾った長澤、視聴者から「やっぱりガッキーが見たかった」と言われなければいいが……。

長澤まさみ、新月9『コンフィデンスマンJP』は新垣結衣の“幻影”との戦い?

 芳根京子主演の月9ドラマ『海月姫』(フジテレビ系)が大爆死中だ。視聴率はすでに3話、5話、6話で5%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。西内まりや主演『突然ですが、明日結婚します』の全話平均6.6%を下回り、月9歴代ワーストになるのが確実だろう。

 その芳根からバトンを受けるのが、4月スタートの『コンフィデンスマンJP』で主演する長澤まさみだ。その特報映像が公開されたのだが、ネット掲示板では不安視する声で埋め尽くされたという。

「長澤は詐欺師を演じ、くノ一、極道の女、マリリン・モンローなど、さまざまな扮装姿を見せています。しかし、セクシーというより『安っぽい』『コント?』『黒歴史になりそう』といったコメントが連打されており、評判はイマイチなようです」(芸能ライター)

 そんな長澤のお色気コスとともに、フジが番組の売りにしたいのが、『リーガルハイ』(フジテレビ系)の脚本を務めた古沢良太氏だ。

「特報でも古沢氏の名前を前面にアピールしていましたね。『リーガルハイ』は2012年のシーズン1は平均視聴率12.5%、13年のシーズン2は18.4%と、大人気ドラマとなりました。フジも本音ではシーズン3をやりたいのしょうが、主要キャラの元KAT-TUNの田口淳之介がジャニーズを退所したことで、実現できなくなってしまったようです」(テレビ関係者)

 とはいえ、番宣で“古沢推し”をすればするほど、視聴者の多くが『リーガルハイ』でヒロインを務めた新垣結衣を思い浮かべることだろう。

「『リーガルハイ』が男女問わず支持されて高視聴率を記録したのも、新垣の明るさ、華やかさ、清潔さがあったからこそ。舞台『キャバレー』では、長澤の露出過多なガーターベルト姿がハマり、話題になりましたが、ドラマではこうしたセクシーな姿は下品に見えてしまう可能性もある。自慢のFカップバストが揺れれば男性視聴者は喜ぶでしょうが、女性には敬遠されてしまう可能性もありそうです」(同)

 火中の栗を拾った長澤、視聴者から「やっぱりガッキーが見たかった」と言われなければいいが……。

『アッコにおまかせ!』『TVタックル』も危ない!? 『ウチくる!?』打ち切りで“日曜昼”に大激震!

 激しい視聴率戦争が繰り広げられるテレビ界において、長く無風地帯といわれてきたのが日曜日の昼。しかしフジテレビが『ウチくる!?』の打ち切りを決めたことが、他局にも影響を及ぼしそうだ。

『ウチくる!?』の終了は、2月11日放送分で発表された。同番組は「うちくる?」「いくいく~」というキャッチフレーズで知られ、毎回迎えるゲストの思い出の地を巡りながら出演者たちがトークを繰り広げるバラエティ番組。司会が中山秀征、歴代アシスタントは飯島愛、久保純子、中川翔子というラインナップで、1999年から続いてきたが、今年3月でその歴史に幕を閉じることになった。

 日曜昼の番組の視聴率が取り沙汰されることはめったにないが、他局も“休日のお昼”の番組作りには頭を悩ませている。テレビ情報誌記者が語る。

「コンマいくつの数字にこだわるテレビ業界ですが、日曜の昼だけは、なぜか聖域のような時間帯になっています。『NHKのど自慢』や、TBSの『アッコにおまかせ!』、テレ朝の『ビートたけしのTVタックル』、フジの『ウチくる!?』と、いずれも“超”の付く長寿番組ばかり。家族でチャンネルを合わせる時間帯だけに、それほど挑戦が求められないのは事実ですが、マンネリと言われても仕方のないラインナップです」

 終了が決まった『ウチくる!?』は19年目、『TVタックル』は、月曜夜の放送開始から数えて29年目、『アッコにおまかせ!』に至っては、今年33年目。しかし、とりわけ数字がひどかったわけでもない『ウチくる!?』の終了が決まったことで、他局にも動きが出てきそうだ。テレビ関係者が語る。

「『TVタックル』はここ数年、迷走が続いています。もともとはゴールデン(月曜21時)でしたが、一旦深夜(月曜23時台)に下がり、2016年4月に日曜のお昼になりました。テレ朝としては、『サンデージャポン』(TBS系)や『ワイドナショー』(フジテレビ系)と同じ系統の番組で勝負したかったのでしょうが、『TVタックル』は長年、月曜の夜に仕事が終えた人が見ていた番組。その印象が強すぎるので、再放送だと思って見ている人もいます。『アッコにおまかせ!』も視聴率は7~8%程度で、肩叩き候補ですが、『TVタックル』は『アッコ』にも負けており、枠移動は大失敗。両番組とも、そろそろ……じゃないですか?」

 今年3月の『めちゃイケ』『みなおか』の打ち切りは大きな話題となったが、たけしやアッコといった重鎮たちも、肩叩きの例外ではなさそうだ。

志村けん、石橋貴明……赤字の元凶“日枝久人脈”を切れないフジテレビの暗黒ぶり

『とんねるずのみなさんのおかげでした』『めちゃ×2イケてるッ!』『ウチくる!?』など、フジテレビを支えた長寿バラエティ番組が3月で終了となる。大幅な番組改編により立て直しを図るフジだが、その一方で、低視聴率が原因で打ち切りに踏みきった『みなおか』のとんねるず・石橋貴明を、4月から深夜枠で再起用。新番組をスタートさせることが決まった。

 この起用は、石橋と昵懇の仲である、フジの日枝久相談役の存在によるものだといわれている。日枝氏は昨年、相談役に退いたものの、いまだ隠然たる力を持っており、フジの“ドン”としてトップに君臨し続けている。

 日枝氏が編成局長時代、バラエティ番組『夕やけニャンニャン』にとんねるずがレギュラー出演し、爆発的な人気を集めた。社長になってからは『みなおか』が高視聴率を記録。とんねるずは絶頂期のフジを支えた功労者となり、中でも石橋は、食事やゴルフを通じて個人的にも日枝氏と親しい間柄となった。そのために、今回も宮内正喜社長が“忖度”して、石橋に新番組を用意したのだという。

 実はフジで優遇されているのは石橋だけではなく、志村けんもその一人である。正確に言うと、志村は石橋以上に優遇されており、志村自身だけでなく所属事務所のイザワオフィスも、その恩恵を受け続けているという。

 フジが不定期で年3回放送している『志村けんのバカ殿様』シリーズは、今年で32年目を迎える。スタート当時の1986年に最高視聴率27.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録したが、年々数字が低下。3年前からは1ケタ台になり、その後も回復していない。また、志村はそれとは別に、番組名をころころ変えながら深夜帯で冠番組を持ち続けている。現在放送している『志村の夜』も、視聴率は1%台と厳しい数字である。

 つい最近、テレビ東京の深夜番組『ゴッドタン』で、おぎやはぎが「ベテランはどんどん、つまらなくなる」とコメントしたことがあった。暗に志村を指していると言われているが、もし、そうだとしたら、おぎやはぎの認識は甘い。もともと、志村は普段は面白くないのだ。

 筆者も何度か会ったことがあるが、酒を飲めば面白いが、普段はただのおっさんだ。『8時だョ!全員集合』(TBS系)などで見せるギャグは、リーダーだった故・いかりや長介の厳しい台本の読み合わせのもとで作り上げられたもので、志村はアドリブが利かない。そのため、いつもやることが同じである志村の番組は、どんどんつまらなくなるのも当然だ。大御所である志村に気を使って周りも盛り上げているが、フジの制作スタッフも、そのことは十分わかっているはず。

『バカ殿』と『志村の夜』の番組の企画・制作は、いずれも志村の所属するイザワオフィスが担っている。年3回の『バカ殿』の制作費は『みなおか』の数倍にのぼり、『志村の夜』とあわせ、イザワオフィスに支払われる企画制作料は莫大な金額になるという。そのため、現場サイドからは、何度も打ち切りを望む声が上がっていた。

 それでも、打ち切れないのは、やはり日枝氏とイザワオフィスの社長である井澤健氏の蜜月関係によるものだという。井澤氏が渡辺プロダクションに所属していた時代、『夜のヒットスタジオ』などの番組を通じて、日枝氏を含めたフジの上層部と関係を深めており、独立後もその関係を引きずっているのだ。このような悪しき関係を断ち切らない限り、志村を切ることはできない。石橋も然りだ。

 フジは坂上忍や梅沢富美男でお茶を濁す番組作りをしても、日枝氏が相談役から退かない限り、低視聴率地獄からは脱出できないだろう。
(文=本多圭)