TOKIO山口達也騒動に、ニンマリのフジテレビ、大混乱の日テレ……民放各局“忖度”の現状

 事件発覚も“最小限の影響”に済んだことが大きかったようだ。先月発覚したTOKIO・山口達也による、女子高校生への強制わいせつ容疑。その後、起訴猶予処分となり、ジャニーズが山口に契約解除処分を与えたことで一応の収束を見たが、今回の一件はジャニーズ事務所タレントにべったりの地上波テレビ局にも大きな打撃を与えている。

 山口1人の会見はもちろん、ほかの4人のメンバーによる会見はNHK、民放問わず各局で生中継放送され、大きな反響を呼んだ。その中でもひときわ目立っていたのが近年、視聴率低下で寂しい話しか聞かないフジテレビだ。

「フジは朝の『とくダネ!』から夕方の『プライムニュース イブニング』まで、生放送の情報番組が続いており、瞬時の対応が可能。また、内容は近年のセクハラ、パワハラに対する世間の目の厳しさを軸にして、山口を徹底的に糾弾した内容が多かった」(在京ワイドショー関係者)

 対照的なのは、山口が出演していた朝の情報番組『ZIP!』をはじめ、夕方、夜とジャニーズ事務所所属のタレントを入れていた日本テレビだ。

「大きく扱いたいのですが、どうしても彼らが出演していることもあり“忖度”してしまう。局内は編成、営業を中心に連休中も対応に追われており局内の空気もかなり悪くなっている」(別のテレビ制作スタッフ)

 もっとも近年、日本テレビは視聴率で1位に輝くことが多く、まさに“無双”状態に入っていた。それだけに、今回は思わぬ形で足下をすくわれかねない。

 これに、つけいるスキをうかがっているのがフジテレビだ。

「自局でも、グループそろって出演している冠番組を再編集する必要が生じるなど影響を受けましたが、ライバルの日テレに比べたら、そこまで大きくない。フジの場合もいくつかのジャニーズがメーンとなった番組はあるが、報道や情報番組に帯でキャスティングされていないのが大きい。報道側とすれば“忖度”なくやれる状況ですから、これを機に現場は俄然、やる気を出しています」

 ちなみに、2009年4月から14年末まではTOKIOの国分太一が『すぽると!』の土曜日版の編集長としてレギュラー出演。「もし、まだ続いていたら、影響は避けられなかった」というのだから、フジにも先見の明はあったのかもしれない。

TOKIO・山口達也が急転直下の契約解除の裏にあったフジテレビ「現場に4人報道」問題の深刻さ

 女子高生への強制わいせつ容疑で書類送検された人気グループ・TOKIOの山口達也が6日、ジャニーズ事務所から契約解除を通達された。

 同事務所は「山口達也と契約を解除することとなりますが、事件の社会的な影響や、現在、山口の置かれている状況などを鑑み、彼を育ててきた立場として、社会に責任を果たすために必要な支援を今後も積極的かつ継続的に行って参る所存でございます」と説明するも、事実上の解雇と言っていい状況だ。

 そんな中、舞台裏ではフジテレビとジャニーズ事務所が一触即発となっていた。発端は、事件に関するフジテレビの誤報騒動。先月26日の夕方放送の同局『プライムニュース イブニング』で、山口が事件を起こした当日、別の男性がもう1人いたと報じ、同日深夜の報道番組『FNNプライムニュース』で訂正した一連の騒動。

 椿原慶子アナウンサーは「夕方のニュース番組で、事件当日、山口メンバーと女子高生とその友人のほかに、もう1人男性がいたと報じましたが、その後、事実関係を確認したところ、もう1人の男性がいたという事実はなかったことが確認できました。訂正してお詫びいたします」と謝罪。

 関係者によれば「現場に“4人いた説”を報じたフジに、ジャニーズ事務所が激怒。『フジからタレント全員引き上げる!』というレベルの猛抗議が来たそうだ。あまりの剣幕に、フジは訂正・謝罪に応じるしかなかった」という。

“4人説”を入手したのはフジの報道エース記者。然るべきところからの情報だったが、結果的に握りつぶされたことになる。

「フジの報道はジャニーズの“圧力”に憤慨していましたよ。『いずれ真実を明らかにする』と息巻いています」(事情通)

 4日放送の『とくダネ!』では、さっそくTOKIOの城島茂、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也が2日に行った会見の“デキレース疑惑”を指摘。

「独自取材」と銘打ち、会見は26日に山口が謝罪会見した翌27日に、ホテル側に部屋が空いているかどうか問い合わせていたことを報じた。これまでは、30日にTOKIOの5人が話し合ったことを受けて会見を設定したとされてきたが、同局の伊藤利尋アナウンサーは「山口さんが謝罪会見をしたその翌日に会見場となるホテルに対して『5月2日は空いていませんか?』という問い合わせが、この時点でホテルに入っている。まだ、5人の話し合いが持たれていないタイミングで」とコメント。

 これにより会見は、すべて台本通りだった可能性も出てきた。

「フジは山口達也をクビにするしかなかった裏事情を掴んでいます。週刊誌が先か、フジが先か。とにかく、この1週間で、これまでひた隠しにしていた事件の全容が明らかになります」(出版関係者)

 フジは報道としての矜持を守れるか――。

テレビ東京の快進撃が止まらない! コスパ最強番組を続々生み出す、フジテレビと明暗が分かれる

 フジテレビが凋落してから数年経つが、いまだに復活の兆しが見えない。一方でテレビ東京が快進撃を続け、名物番組を続々と生み出している。

 フジテレビが『めちゃ×2イケてるッ!』『とんねるずのみなさんのおかげでした』『森田一義アワー 笑っていいとも!』『HEY! HEY! HEY!』など長寿番組を終わらせている中、テレビ東京では『Youは何しに日本へ?』『THEカラオケバトル』『家、ついて行ってイイですか?』『池の水ぜんぶ抜く』などの放送がスタート。テレビ東京の番組は大好評を博して瞬く間に人気番組として世間に定着することに。フジテレビのみならず、日本テレビ、テレビ朝日、TBSなどとも、テレビ東京は視聴率で対抗できるようになってきた。

「テレビ東京の番組は、司会進行などは芸能人が行うもののメインは素人。番組スタッフが自分の足を使い、時間をかけて丁寧にVTRを制作しています。『Youは何しに日本へ?』『家、ついて行ってイイですか?』は素人を取材する番組ですが、1日かけても取材対象すら見つけられないことがあったり、取材の途中で連絡が取れなくなったりすることも多く、スタッフの頑張りが画面越しにもヒシヒシと感じるほどです」(芸能ライター)

 15年11月の「NEWSポストセブン」では、『Youは何しに日本へ?』の総合演出・野村正人へのインタビューを掲載。野村は「これまでおおよそ4万人以上の“You”に声がけして250人以上に密着しています」「だいたい3班が平日はほぼ毎日、空港でインタビュー取材をしています」と番組の制作裏話を語っていた。

「テレビ東京の新番組とフジテレビの終了した番組の大きな違いは制作費です。『いいとも』のタモリのギャラは、『女性自身』(光文社)によると1本当たり約200万円で、『みなさん』はとんねるずのギャラが1本あたり800万円~1,000万円ほどだと言われていました。テレビ東京の番組は時間こそかけていますが、1人のスタッフを丸々1カ月拘束しても、人件費としては20万円から50万円ほどでしょう。テレビ東京の番組は丁寧に時間をかける上に低予算で、フジテレビの番組と違って圧倒的にコストパフォーマンスが高いのです」(同)

 タレントがメインの番組でも、テレビ東京の番組は少数精鋭。『モヤモヤさまぁ~ず2』はさまぁ~ずと局のアナウンサーという3人構成、『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』も出川哲朗と数人のゲストのみが登場している。しかしそれでも高視聴率を記録し、『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』は裏番組の『めちゃ×2イケてるッ!』に何度も視聴率で勝利していた。

 企画力でのし上がってきたテレビ東京。視聴者からの好感度も高く、今後もますます民放主要4局との差を縮めていきそうだ。

フジテレビ『モンテ・クリスト伯』原作に忠実かつエグい展開……“どろどろの復讐劇”が本格化

 日本でも『巌窟王』として有名な170年前の名作を下地とし、無実の罪で投獄された男の壮大な復讐を描く『モンテクリスト伯 ─華麗なる復讐─』(フジテレビ系)。脱獄し、莫大な財産を手に舞い戻った紫門暖あらためモンテ・クリスト・真海(ディーン・フジオカ)が、復讐相手となる各家庭に接触し始めたのが今回の第3話。各家庭の内側に隠された秘密がボロボロ出て来ます。

(前回までのレビューはこちらから)

■南条家への接触

 シーカヤックで遭難しかけた女性と女の子の2人組を助けた真海(暖)。この子は、南条幸男とすみれの子ども・明日花(鎌田恵怜奈・原作でのアルベールに相当)で、一緒に乗っていたのは幸男のマネジャー・江田愛梨(桜井ユキ・原作でのエデに相当)。

 原作通りなら、この物語でキーマンとなるであろう江田は真海とつながっており、遭難も実は真海と江田が仕組んだこと。それを知らない南条は真海に感謝する。

 前話から1年経っている(2018春)のだが、守尾英一朗(木下ほうか)の葬儀の日、港で話したことも幸男は覚えていないようだ。かつての親友なのに。

 明日花が遭難時に江田に飲み水を譲ったことに触れ「普通なら足を引っ張り合うものですからね」と真海が幸男にカマをかけるも、やはり気づかれない。

 数年前ディーン・フジオカが突如日本の芸能界に現れた時から、もやもやと感じていた「誰なんだお前は?」感がシナリオと関係ないところで見事に生きている。

■すみれは暖に気づくのか?

 そしていよいよ元・最愛の妻であるすみれとの再会。今回すみれが真海と会った際、暖だと気付く様子は見られなかった。しかし、真海はなかなか紅茶を飲まず、これは彼が猫舌であることを示しているはずだ。第1話では、すみれの前で猫舌ぶりを披露しているし、2話でホームレスのようなかっこうで舞い戻った際も、信一郎の振る舞った味噌汁を熱がるそぶりがあった。この「暖」の名残りに、すみれは気づいていないのか?

 明日花は遭難時、母親(すみれ)から「星が(帰る場所の)目印になってくれる」と聞かされていると発言しており、これはすみれが暖のことを今でもしっかり想っていることの証ではないだろうか。そして、今の真海にとっての帰る場所とはどこなのかが気になる。

 ちなみに、真海はすみれの出した紅茶とシフォンケーキを口に入れたものの、家の外で嘔吐している。これがどういう状況なのかはまだわからないが、原作では、モンテ・クリスト伯は復讐しようと狙う相手が差し出した食べ物は決して口にしないように描かれている。これを下地としているのは間違いないだろう。

■神楽への接触

 真海は不動産業を営む神楽とも接触、莫大な資産をちらつかせ「金づる」のふりをして神楽の金銭欲を刺激する。

 元・漁師仲間の神楽だが、真海の贈り物である釣竿をゴルフクラブ代わりに素振りするところから見て昔の面影は消えており、前話ラストで神楽が真海を指して言っていた「成金」が、実は神楽そのものであることがわかる。それは、自宅とはいえ秘書の牛山(久保田悠来)の前で平気で下着になったりと生粋の育ちの良さでない仕草からもうかがえる。

 実はこの釣竿には盗聴器が仕掛けられていることも神楽は当然知らず、お返しに真海へリールを送るのだが、そのリールを真海が何度も何度も木槌で叩きながら壊す行動から、神楽への恨みの深さを感じることができる。

■入間家への接触

 入間公平の妻・瑛理奈(山口紗弥加)の飲み物にアレルゲンである蕎麦粉を混ぜて発作を起こさせ(実行したのは江田愛梨)、それを助けることで入間家に侵入、接触し出す真海。瑛理奈は血のつながった実子の瑛人を溺愛しており、入間の前妻との子・未蘭(岸井ゆきの・原作でのヴァランティーヌに相当)とは溝があるようだ。

 公平の前で、ともに自分を陥れた仲間の神楽の名前を出すことで反応を確かめる真海。

■復讐相手勢揃いのパーティ

 真海は鎌倉に購入したとある別荘でのパーティに復讐相手たちを招待する。

 やってきたのは神楽夫妻、南条幸男、入間夫妻の5人。それぞれ男たちは旧知なのに初対面ヅラで挨拶させ、それを眺める真海の圧倒的優位ぶり。

 南条の妻であるすみれは江田がわざと仕事のミスをさせたため欠席なのだが、ここにすみれを来させなかったのは真海が未だすみれを想っている気持ちのあらわれだと感じる。

 この時、真海の秘書・土屋慈(三浦誠己)が、キッチンで真海にある告白をする。昔、窃盗目的で侵入したこの別荘で、入間公平と神楽の妻・留美が庭のマリア像の下に生きたまま赤子を埋めていたという事実。公平と留美はかつて出来ており、その関係を隠すため不義の子を消そうとしたようだ。

 もちろん、土屋の過去を含め全ての事実を知って真海は動いているはずだ。留美や公平の前で、マリア像の下から「小型犬の骨」が出てきたとあえて言ってみたり、新鮮なカツオをさばき、血を見せることで2人(特に留美)を精神的に追い込む真海。

 留美の病んだ心は子どもを殺した怯えからくるものなのだろう。しかし、まさかこんなところでディーンの包丁さばきの腕が活かされるとは、前回の語学力披露といい、おディーン様ファンには、余すところなくたまらないドラマだ。

 問題は、なぜ江田が真海に協力しているのかだが、江田は南条に「杀人犯(人殺し)」と書いたファックスを送っており、かつて南条が出世のきっかけをつかんだ香港時代に何かあったのだろう。終盤、江田は真海を想っているが、真海は江田を復讐の道具としか見ていない様子も見られ、次回ますます以降重要なポジションになっていきそうだ。

■復讐を楽しんでいる真海

 真海は復讐相手を前に思わせぶりな言葉を連発、その思わせぶり具合のドラマの見どころの一つだ。

・真海が有名な投資家だとのネット記事を見た南条に「ネットに書かれてることの半分以上は嘘ですよ」と微笑む。もちろん自分の存在自体がフェイクであることを踏まえての発言。

・どうして日本へきたのかと南条に問われ「長年の夢を叶えるために」、その夢をすみれに問われ「それは叶ってからのお楽しみです」。もちろんそれは復讐を意味する。

・公平が取り調べのような口調になっているのを瑛理奈に咎められると「プロの取り調べに興味がありますので」と、かつて取り調べで公平に証拠を捏造され投獄された過去を念頭に発言。

 真海は江田にこの復讐について「殺すなんて簡単すぎる」「本当の不幸ってなんだか知ってるか?」「壊すんだよ、大切なもの全てを」と持論を語っており、真綿で首を絞めるように少しずつ恐怖を与え、「大切なもの」を奪い、「死」以上の不幸に落とし込もうと楽しんでいるのがわかる。

 ここまで見てわかるのは、思ってる以上に細かく原作を意図を持って「翻訳」し、脚本化しているということ。脚本の黒岩勉は相当『岩窟王』が好きなのか、それともただ腕が見事なだけなのか。どちらにしても丁寧に作られているのは間違いない。明治時代に原作を初めて日本語訳した黒岩涙香と同じ性なのも面白い。

 果たして最後まで原作通りなのか? 特にすみれや江田との関係に注目しつつ、次週を待ちましょう。
(文=どらまっ子HARUちゃん)

フジテレビに出たくても出られない2人……元NHK・登坂淳一と有働由美子を阻む“障壁”とは?

 華麗なるフリー転身を果たした、2人の元NHKアナウンサー。一人はスキャンダルにまみれながらも再起を図る男、もう一人は三顧の礼で迎えられた女、しかしどちらも“大きな障壁”によって前途が危ぶまれているという。

 4月15日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で民放初出演を果たしたのは、元NHKの登坂淳一アナ。過去のセクハラ疑惑が発覚し、内定していた同局系の『プライムニュース』を降板したのは記憶に新しい。

 くしくも、この日は「週刊新潮」(新潮社)が報じた財務省の福田淳一前事務次官の女性記者へのセクハラ疑惑が取り上げられ、MCの松本人志からはきついツッコミを浴びる場面も。

「帯番組のキャスターとして、ガッポリ稼いでくれるはずが一転、不良債権になったのだから、所属させたホリプロはたまったものじゃない。給料泥棒をいつまでも遊ばせておくわけにはいかないとばかりに、スキャンダル有名人の“再生工場”と言われる『ワイドナショー』に猛プッシュをかけて、ようやく出演にこぎつけた。ところが、そのタイミングで福田事務次官のセクハラ騒動が勃発。番組では自身の体験を元に騒動についてコメントし、『(今後は)どんなジャンルにも挑戦しようと思っています』と意気込んだが、内定していたフジのバラエティ番組や『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)の出演は立ち消えに。毎日のように『セクハラ』が話題になる中、復帰プランは完全白紙となりました」(テレビ関係者)

 一方、3月末でNHKを退局した有働由美子アナは、くりぃむしちゅーやマツコ・デラックスの芸能事務所「ナチュラルエイト」に所属することがわかった。

「一部報道によれば、私生活で交流のあるマツコが直々に口説き落としたといいます。有働アナは『プライムニュース』に代わる新ニュース番組のキャスターとしてフジが三顧の礼で迎え入れると見られています」(芸能記者)

 ところが、そこに“待った”をかけた人物が現れたという。

「『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)でキャスターを務める安藤優子です。高額のギャラがネックと言われる安藤は、常に“リストラ候補”として名前が挙がっている。有働に仕事を奪われる焦りは相当のようで、フジの報道番組内定説に激ギレ。『グッディ!』の製作総指揮で現在は子会社に出向中の夫の細いパイプをたどり、スタッフや上層部に“有働を使うな”と働きかけているといいます」(芸能デスク)

 なかなか思い通りにいかないのが芸能界、といったところか。

フジテレビに潰された“元視聴率女王”松嶋菜々子 朝ドラ脇役に転落!?

“視聴率女王”の名をほしいままにしていた松嶋菜々子がプライドを捨て、NHK連続ドラマ小説の“脇役”を務めることがわかった。

 松嶋が出演するのは、来年4月に放送開始する、広瀬すず主演の『なつぞら』(『夏空-なつぞら-』改め)で、主人公・奥原なつ(広瀬)の育ての母・柴田富士子役を演じる。

 なつの育ての父役は藤木直人、兄役は岡田将生で、そのほか、「北海道・十勝編」のキャストとして、草刈正雄、清原翔、福地桃子、小林隆、音尾啄真、安田顕、高畑淳子、山田裕貴、吉沢亮、戸次重幸、そして『おしん』以来、約35年ぶりの朝ドラとなる小林綾子の出演が決まった。

 同作は朝ドラの100作目で、絶対にコケられない記念作品。ヒロインにオーディションなしで、広瀬を起用したのももちろんだが、“超大物”の松嶋を脇役に据えるあたり、NHKの力の入れようは半端ではない。ただ、松嶋側から見ると、このオファーは決して素直に喜べるものではないようだ。

 松嶋はヒロインを務めた朝ドラ『ひまわり』(1996年)が出世作となり、その後、大女優への道を歩むことになる。2011年10月期に主演した『家政婦のミタ』(日本テレビ系)は、全話平均25.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、最終回は40.0%という記録的な高視聴率をマークし、近年のドラマ史に、しっかりその名を刻んだ。

 しかし、『ミタ』以来の連ドラ主演となった『営業部長 吉良奈津子』(16年7月期/フジテレビ系)は、平均7.1%と大爆死。昨年4月15日、16日に放送された2夜連続スペシャルドラマ『女の勲章』(同)でも主演したが、視聴率は第1夜が8.1%、第2夜が6.2%と、これまた低調で、“視聴率女王”のメンツを潰されてしまい、それ以降、松嶋はフジとは距離を置いている状態だという。

「『女の勲章』以降、丸1年、松嶋は地上波ドラマへの出演がありません。フジで立て続けに、爆死したことで、松嶋の業界評は下がってしまいました。朝ドラは若手や無名俳優・女優にとっては、ブレークするチャンスですが、大物にとっては、出演するメリットがあるとはいいがたいのです。長期間拘束される上、撮影はハードで、ギャラは民放に比べれば格段に安い。松嶋ほどの大物が、朝ドラに脇役で出演すれば、『ランクが落ちた』との印象が拭えません」(テレビ誌関係者)

 松嶋としては、せっかく朝ドラに出るのなら、これをきっかけに、再び“主役の座”を奪還できるほどの存在感を示したいところだろう。
(文=田中七男)

『シグナル』感動の押し売りにウンザリ……坂口健太郎が演じる主人公の“鈍くささ”がストレス!

“塩顔男子界のプリンス”こと坂口健太郎が連続ドラマ初主演を務める『シグナル 長期未解決事件捜査班』(フジテレビ系)の第4話が1日に放送され、平均視聴率7.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.4ポイントダウンとなってしまいました。

(前回までのレビューはこちらから)

 まずは前回のあらすじを少し。1997年に発生した女性連続殺人事件を再捜査中の三枝健人(坂口健太郎)刑事は、“23時23分になるとつながる”という謎の無線機によって、その事件が起こった当時の世界を生きる大山剛志(北村一輝)刑事と交信。大山の行動次第で未来が変わることに気づき、最後の被害者である北野みどり(佐久間由衣)を救うよう要請します。

 その大山がみどりを救うべく、夜の街を駆け回るシーンから今回はスタート。大山はみどりと面識があり、ほのかな恋心を抱いているため、必死になってその行方を捜すのですが、残念ながら及ばず。死体となって発見することになってしまいます。

 一方、2018年現在に生きる健人は、被害者たちが同じ路線のバスに乗っていたことから、当時そのバスを運転していた田中修一(モロ師岡)の身辺調査を開始。田中の元同僚・八代英子(真瀬樹里)のアパートを訪問します。

 するとそこで、連続殺人事件と同じ手口で手足を縛られた英子の死体を発見。さらに、現場には田中の指紋が残されていたため、過去の連続殺人も含めて田中が最重要容疑者に急浮上します。

 しかし、検視によって、1997年の事件は被害者が生存中に手足を縛っていたものの、今回は死後に拘束したことが発覚。つまり、犯行方法が微妙に違うのです。そのため健人は、田中が真犯人をかばって英子を殺害したのではないかと推測します。

 そんな折、田中が出頭し、すべての罪を認める自供をするのですが、健人はやはり田中が誰かをかばっているに違いないと疑いを強め、再びその身辺を洗い直します。

 すると、田中の息子・仁志(尾上寛之)が1997年に事故に遭い、下半身不随になったことが判明。さらに、仁志がみどりを殺害した時、現場に落ちたみどりの髪留めを英子が拾い、それをネタに田中を脅迫し続けていたことも発覚するのです。

 そして、銀行の貸金庫に保管されていたその髪留めからDNAが検出されたため、仁志の逮捕へとつながったのでした。

 その一方、1997年の世界では、仁志が犯人だと気づいた大山が追跡。ビルの屋上に追い詰め、銃口を向けて「自首しろ」と迫るのですが、それを拒んだ仁志は落下。これが、仁志が下半身不随になった“事故”だったのです。

 その後、例の無線機で大山と交信した健人は、仁志が犯人だと示す物証が見つかったものの、1997年の鑑識技術ではそれを証明するのは不可能だと報告。過去は変えられても結局、仁志を早期に逮捕することはできないという何とも後味の悪いところで終了となりました。

 さて感想。無線機によって過去と現在がつながり、しかも大山の行動によって事件の内容が変わる。重要な情報を提供し合えば事件はあっさり解決するはず、と思って見ていたのですが、全然ダメでした。健人がチンタラしすぎていて、無線機が無駄になってしまっているのです。

 これがもし、過去と交信できることに対して健人がまだ疑いを抱いているのならわかるのですが、すでにこの不可思議な現象を受け入れている。それなのに、大山と会話する時にはいつも長ったらしい間をつくり、ロクに情報交換もしないまま通信が途絶えてしまう。恐ろしく鈍くさい。坂口健太郎のヘタクソな演技も相まって、「もっとキビキビ話せ!」とストレスを感じてしまいました。

 挙句の果てに、1997年の鑑識技術ではみどりの髪留めから仁志のDNAを検出するのは不可能だとして、その在りかを教えない。なぜ教えないのでしょうか? たとえ物証能力がなくても、みどりの目撃証言は得られたはず。2000年代には鑑識技術が発達して、少なくとも2018年より早く逮捕できたのに。さらにいえば、みどりが田中を脅迫することもなく、その後に殺されることもなかった。それなのになぜ教えないのか不思議でなりません。

 筆者は第2話のレビューで、「重厚なサスペンスの世界にSFのエキスを一滴たらし、演出の妙でうまく溶け込ませている」と書きましたが、土台であるサスペンス部分がしっかりしていない場合、一気にグダグダ感が強まることが露呈してしまったようです。

 また、今回の終盤、みどりと一緒に観に行くはずだったコメディー映画を大山が1人で鑑賞し、他の客が爆笑する中、思い出に浸って号泣するシーンがあったのですが、感動の押し売り感が半端なくてウンザリ。大山とみどりの関係性がしっかり描かれていたならまだしも、たいして丁寧に描かれていたわけではなかっただけに、まったく感情移入できませんでした。

 回を重ねるごとに面白くなることを期待していただけに、今回はちょっとガッカリ。はたして次週、挽回なるでしょうか。放送を待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

 

『とくダネ!』山崎夕貴、『スッキリ』水トに勝利? 女子アナ同期組、視聴率で明暗

好調続く日本テレビ。そのエースといえば、水ト麻美アナウンサーで異論はないだろう。出世番組となった『ヒルナンデス!』から朝のワイドショー『スッキリ』に“栄転”したのは昨年10月のこと。それから約半年後、裏番組の『とくダネ!』(フジテレビ系)にも繰り上げ異動があった。山崎夕貴アナウンサーが『ノンストップ!』から“昇進”してきたのだ。

 実はこの2人、2010年入社の同期組で、現在は両者とも局のエースアナとして活躍中。そこで今回は、テレビを代表する人気女子アナ2人がMCを務める番組に注目。視聴率から2人の戦いを見ていこう。

 まず『スッキリ』は、午前8時~9時半までの“第一部”、そして9時半~10時25分までの“第二部”と構成が分かれているため、『とくダネ!』とは単純に比較できないが、これまで他マスコミが算出・分析してきたように、第一部だけの数字で見てみよう。

 「4月2~20日までの15日間を比べてみると、『とくダネ!』が8勝7敗で勝っています。4月の月間平均視聴率を見ても、『スッキリ』は6.10% (ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、『とくダネ!』は6.27%とわずかに上回り、民放2位の座に返り咲きました。ちなみに、民放1位は『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)。4月20日の数字は8.3%とダントツです」(芸能ライター)

 では、エース女子アナ対決は、山崎アナの「勝ち」なのだろうか。

「それは近視眼的な見方です。4月は『山崎アナに代わったなら、とりあえず見てみよう』とお茶の間がチャンネルを合わせたのでしょう。結局、番組は内容勝負ですからね」(業界関係者)

 それは、水トアナが初登板したときの数字を見てもわかるという。初日となった昨年10月2日の『スッキリ』は7.4%。10月の月間平均視聴率も7.0%と前月より大幅アップしたが、翌11月は月間平均6.31%、さらに12月は6.7%と落ち着いている。つまり、新顔の登場は注目されやすいのだ。

「女子アナが人気といっても、番組の顔はやはりメイン司会者。羽鳥の番組が好調をキープしているように、中心にいる司会者のイメージがものをいうんです。水トアナ、山崎アナというサブ司会が変わっても、加藤浩次や小倉智昭が代わらないと勝てないんです」(同)

 長らく男性司会者の時代が続いているワイドショーだが、水トアナ、山崎アナという同期のエースには、その圧倒的な人気を後ろ盾に、将来的にはメイン司会として戦ってもらいたいところだ。
(村上春虎)

『とくダネ!』山崎夕貴、『スッキリ』水トに勝利? 女子アナ同期組、視聴率で明暗

好調続く日本テレビ。そのエースといえば、水ト麻美アナウンサーで異論はないだろう。出世番組となった『ヒルナンデス!』から朝のワイドショー『スッキリ』に“栄転”したのは昨年10月のこと。それから約半年後、裏番組の『とくダネ!』(フジテレビ系)にも繰り上げ異動があった。山崎夕貴アナウンサーが『ノンストップ!』から“昇進”してきたのだ。

 実はこの2人、2010年入社の同期組で、現在は両者とも局のエースアナとして活躍中。そこで今回は、テレビを代表する人気女子アナ2人がMCを務める番組に注目。視聴率から2人の戦いを見ていこう。

 まず『スッキリ』は、午前8時~9時半までの“第一部”、そして9時半~10時25分までの“第二部”と構成が分かれているため、『とくダネ!』とは単純に比較できないが、これまで他マスコミが算出・分析してきたように、第一部だけの数字で見てみよう。

 「4月2~20日までの15日間を比べてみると、『とくダネ!』が8勝7敗で勝っています。4月の月間平均視聴率を見ても、『スッキリ』は6.10% (ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、『とくダネ!』は6.27%とわずかに上回り、民放2位の座に返り咲きました。ちなみに、民放1位は『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)。4月20日の数字は8.3%とダントツです」(芸能ライター)

 では、エース女子アナ対決は、山崎アナの「勝ち」なのだろうか。

「それは近視眼的な見方です。4月は『山崎アナに代わったなら、とりあえず見てみよう』とお茶の間がチャンネルを合わせたのでしょう。結局、番組は内容勝負ですからね」(業界関係者)

 それは、水トアナが初登板したときの数字を見てもわかるという。初日となった昨年10月2日の『スッキリ』は7.4%。10月の月間平均視聴率も7.0%と前月より大幅アップしたが、翌11月は月間平均6.31%、さらに12月は6.7%と落ち着いている。つまり、新顔の登場は注目されやすいのだ。

「女子アナが人気といっても、番組の顔はやはりメイン司会者。羽鳥の番組が好調をキープしているように、中心にいる司会者のイメージがものをいうんです。水トアナ、山崎アナというサブ司会が変わっても、加藤浩次や小倉智昭が代わらないと勝てないんです」(同)

 長らく男性司会者の時代が続いているワイドショーだが、水トアナ、山崎アナという同期のエースには、その圧倒的な人気を後ろ盾に、将来的にはメイン司会として戦ってもらいたいところだ。
(村上春虎)

数カ国語を操るおディーン様を堪能できる『モンテ・クリスト伯』見た目がまんまなのは大丈夫か?

 日本でも『巌窟王』として有名なアレクサンドル・デュマの名作『モンテクリスト伯』(1841年)を現代の日本を舞台に「翻訳」ドラマ化した『モンテ・クリスト伯 ─華麗なる復讐─』(フジテレビ系)。いよいよおディーン様がモンテクリスト伯となって舞い戻る第2話は5.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と微増。振り返りましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

 

■浦島太郎状態の暖

 

 前回の2003年から14年たった17年。一人のホームレスが港町・浜浦町に現れる。腰近くまで伸び切った白髪、ボロボロすぎる衣類に裸足。無実の罪で投獄されたラデル共和国の監獄から脱獄し、舞い戻ってきた紫門暖(ディーン・フジオカ)だ。どうやら船を操り、密入国してきたらしい。更地になっているかつての実家の前で力果て倒れていたところを守尾信一朗(高杉真宙)に助けられる。

 暖が平和にこの町で暮らしていた当時、世話になっていた守尾漁業の社長・守尾英一朗(木下ほうか)の息子が信一朗だ。第1話では小学生姿の幼い信一朗が、暖と仲良さげにしており、暖は後に気づくことになるが、信一朗は変わり果てたその老人(に見える)が暖だとは気づかない。

 恩人である英一朗は病気で入院中らしく、信一朗はその後を継ぎ、融資も受けられず赤字続きの守尾漁業を立て直そうと奮闘していた。

 暖が信一朗から聞いたのは、暖の母・(風吹ジュン)が一人自宅で餓死し、2カ月も誰にも発見されなかったという、つらすぎる現実。

 さらに、婚約者のすみれ(山本美月)が暖の親友・南条幸男(関ジャニ∞・大倉忠義)と結婚していたことを知り、ショックを受ける。幸男は俳優として成功し、大スターとなり、すみれも売れっ子料理研究家として、週刊誌に取り上げられるようなセレブ夫婦になっていた。

 その事実を、かつてすみれが切り盛りしていた喫茶店で、今はカラオケスナックとなった店のホステスから聞いていた時に、酔って暖に絡んできたのが寺角類(渋川清彦)。暖は帰り道に、寺角から力ずくで真相を聞き出す。

 寺角によると、母を騙し、実家の土地を巻き上げたのは、かつての暖の同僚の漁師・神楽清(新井浩文)。それをきっかけに神楽は不動産で成功したという。

 さらに前話で暖は亡くなった船長(テロ組織とつながってるとのウワサがあった)から手紙を託されていたのだが、神楽が「暖がやべえ手紙持ってるから通報しよう」と陥れる話を持ちかけ、幸男が実際に通報したという。

 次期船長になる暖を羨んだ神楽、すみれと結婚する暖を羨んだ幸男。それぞれ地位と女を妬んだ仲間に裏切られたことを知った暖。

 

■監獄からどうやって脱出したか?

 

 暖がラデル共和国の監獄から脱獄するまでの様子も回想で描かれた。投獄されてから7年目、11年のある日、暖の独房の床板を外して侵入してきたのは、同じく投獄されている囚人・ファリア・真海(田中泯)。20年にわたってここで暮らしているというこの老人は、数カ国語を操る博識な人物で、この国の元大統領だという。その類い稀な知性で、太陽の位置などから場所を計測、肉の脂で作ったロウソクを明かりに、鳥の羽のペン、すすを溶かして作ったインクでそれらを記し、ベッドのパイプから作ったナイフで何年も床に穴を掘り続けている。

 真海と話すうちに、公安の入間公平(高橋克典)が父親の入間貞吉(伊武雅人)を守るため、身代わりで自分を逮捕し、売り飛ばしたことに暖は気づく。同時に、そのきっかけを同僚の神楽が作ったと怪しむ暖は脱獄を決意。掘削の作業をしながら、真海からさまざまな言語や生きるための術だけでなく、歴史や哲学など、真海の持つ叡智の全てを学び、同時に親子のように関係を深める。

 しかし、掘り進んだ穴が外に通じる直前、真海は衰弱し、息を引き取ってしまう。暖は、遺体袋に入れられた真海の死体と入れ替わり、海へと投棄され脱出に成功する。

 真海が亡くなる間際、すでに数カ国語をマスターした暖が、さまざまな国の言葉を織り交ぜながら会話するのだが、日本語、英語、中国語、スペイン語、イタリア語を操る姿がとても自然で、さすが国際人ディーン様ここにあり! といったシーンでした。

■復讐開始

 

 まず、暖は貨物船に忍び込み、シンガポールへ渡航。亡くなる前に真海から託された莫大な隠し資産をスイス銀行から引き出す。その時の口座名が「モンテ・クリスト伯」。実際、名前とパスワードだけで45,912,654,038ドルもの莫大な金額を引き出せるのかは謎だし、やけにあっさりシンガポールまで来れたなとも思いましたが、「The count of Monte-Cristo」と銀行で名乗るシーンは、とてもかっこよかったです。

 ちなみにこれがUSドルなのかシンガポールドルなのかはわかりませんが、USドルなら日本円で約5兆円、シンガポールドルでも約4兆円と、どっちにしてもやべえ額です。

 一方、日本では守尾英一朗が亡くなっており、葬儀が行われていたが、ここに集まったのは神楽清、南条幸男、入間公平の「三悪人」。警視庁の刑事部長に出世した入間公平は将来の警視総監候補らしい。神楽と入間がきな臭そうな会話をしているのが気になる。

 葬儀後、港で再会を懐かしむ神楽と幸男の元に、サングラスをかけたスーツの紳士が現れる。

「怖くないですか? 今日の海。何か見透かされてしまいそうな気になるな。でも大丈夫か、海は何もしゃべらないから」

 莫大な資産を手に復讐に戻ったモンテ・クリスト・真海こと紫門暖だ。

 すでに会社を潰し1億円の借金を背負った信一朗に、世話になったお礼として帳消しにする額(1億円)の小切手を渡していた。

 不審がる神楽が「地元の方じゃないですよね?」と尋ねても「竜宮城からきました」と煙に巻く。カラオケスナックでホステスに、あまりに世間のことを知らないので「浦島太郎か」とイジられていたのを受けての台詞だ。

 港にでかいクルーザーを横付けして去っていく暖を、神楽は「どっかの成金」と言っていたが、そういう意味では成金中の成金かもしれない。いよいよ次週、暖の復讐が始まる。

 

■今回登場したキャラが原作で相当するのは?

 

 信一朗はマクシミリアン、騎兵大尉で、ピエール・モレル(このドラマでは守尾 英一朗に当たる)の息子だ。暖のよき理解者として描かれる。ファリア・真海は、ファリア神父というイタリアの神父で、独立運動がらみで逮捕、投獄されていて、獄中の展開や脱獄の方法も原作通りだ。

 何年も何年も穴を掘り続けて、結局その穴を使わず遺体袋に入って脱出するところがひっかかるかもしれないが、原作もそうなのでご安心ください。

 ちなみに原作では、財宝が隠されている場所がモンテ・クリスト島で、そこからモンテ・クリスト伯を名乗ることになっており、シンガポールとかスイス銀行はもちろんドラマでの脚色だ。

 今回見終わって気になるのは、ホームレス姿の時は仕方ないにしても、髪を切りこざっぱりした姿(モンテ・クリスト伯)となってからも、間近で顔を晒してるのに旧知の2人がまったくもって暖に気付かないこと。原作では獄中でのあまりの悲惨な暮らしですっかり人相が変わっているから気付かれないという設定なのだが、今回まんま「紫門暖」のままにしか見えないのだ。ある意味「おとぎ話」のような物語なので、細かいことをいうのは野暮だと承知しているが、他の部分が細かく現在に合うように練られているので、逆に、軽い口ヒゲ程度で親友らが気付かないことが気になってしまう。

 あと、これも仕方ないのだが、暖があまりに簡単に日本に船で戻ったり、シンガポールに密入国したりする点だ。

 原作ではここまで長い距離を移動しないので描かれないが、ここまで航海が多いと渡航中のシーンがなさすぎるのが引っかかってしまう。

 しかし、それでもディーン様の語学力(特に英語と中国語)はかっこよく、無駄に嫉妬されて、はめられてしまうのも仕方ないと、勝手にキャスティングに納得してしまいました。次回からの復讐が楽しみです。
(文=どらまっ子HARUちゃん)