新しいドラマの扉開けた翻訳ドラマ『モンテ・クリスト伯』次回はシェークスピアかドストエフスキーで?

 いよいよ最終回を迎えた『モンテ・クリスト伯 ─華麗なる復讐─』(フジテレビ系)。2時間スペシャルで描かれたその結末は、原作を踏まえながらもオリジナルな展開も多かった。

 視聴率は6.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、激増した先週の7.4%より落ちてしまったものの、あまりないタイプのドラマだっただけに最後まで強い印象を残した。

(前回までのレビューはこちらから)

■汚れなき信一朗

 前回、薬を飲ませた直後に未蘭(岸井ゆきの)が倒れたため、その薬を渡した真海を責め立てにやって来た信一朗(高杉真宙)。キレる信一朗に真海(ディーン・フジオカ)は言う。

「あなたの気持ちは良くわかります。私にも殺したいほど憎い男たちがいます。彼らに苦痛を与えることを夢見て生きながらえてきた」

「どうかあなただけは、このむごい世界に足を踏み入れないでください」

 真海にとって、この罪人だらけの世界で、信一朗だけは唯一、紫門暖であった頃から変わらぬ最後の希望なのだろう。

 結局ラスト間際、真海が渡したのは本当に解毒剤で、そのおかげで未蘭が助かっていたことがわかる(前回、未蘭が倒れたのは瑛理奈の飲ませた薬のせいで、そのまま未蘭が死んだことにしたのは公平を苦しめるため)。

 彼をとことん守ることで真海は、自分のしているひどい復讐とのバランスを取っているのかもしれない。

 

■殺人鬼・瑛理奈の壮絶な最後

 夫の公平(高橋克典)が警察官僚であるのをいいことに、やりたい放題の殺人を繰り返す本物の「モンスターペアレンツ」瑛理奈(山口紗弥加)。

 今回も未蘭が死んだ(助かったことはまだ知らない)罪を義父の貞吉(伊武雅人)に被せるため、さらなる殺害を試みる。途中で公平が来たため、それは未遂に終わったが、体が麻痺して動けない貞吉に普通に話しかけながら、口を濡れ布巾で押さえつけるその形相は鬼畜そのもの。

 甲高い声で良妻を演じつつ、その裏で……というより、自分の血のつながった息子・瑛人に遺産を残すという大義をもった「良妻」そのものとして、なんの疑問もなく殺人を繰り返しているのが恐ろしい。

 結局、公平はとっくに瑛里奈の行いに気づいていたのだが、その毒牙が愛娘・未蘭に向かったことで我慢できなくなり、ついに瑛理奈を問い詰める。

 

■原作以上にボコボコにされる神楽

 監禁された神楽(新井浩文)は、袋を被せられ、顔に水をかけられる拷問地獄。真海がラデル共和国の監獄で受けた一番きつい拷問だ。空腹にさせられ、わずかな食事を死ぬほど高い値段で買わされるのは原作と同じだが、水責めなどの前のめりな拷問はドラマオリジナル。『スターウォーズ』の新作でもそうだが、近年の映像作品は人質の顔に袋を被せるのが流行りで、やはりこれは、現実世界でのテロ組織の動画の影響があるのでしょう。

 ちなみに、この日の神楽のお食事代は、わずかなパンとスープで1,000万円。原作では1億円くらいだったので、ややリーズナブル。

 真海は、自分の手を汚さない分、神楽は余計に罪が重いと言っており、南條や入間公平が自ら死を選んだり(助かったが)、勝手に狂ってしまったのに比べ、神楽には手下を介してるとはいえ、かなり直接的な暴力を振るっている。

 自分の罪に自覚がないことを罪だとされた神楽だが、やはりというか真海(暖)へのかつての仕打ちも忘れてしまっていたほど自覚がない。どこか憎めないくらい新井の演技が飄々としており、他の2人の悪党とはまた違う味があった。

 ずっとリアルタイムでTwitter実況をしていたサービス精神あふれる新井だが、最終回は地方で実況叶わず。しかし、このシリアスな最終回にあのひょうきん実況はそぐわない気もするので、それはそれでよかったのかもしれない。

■留美が母親だと知り嘔吐する安藤

 不倫の末に産んですぐ一度は捨てた息子・安藤(葉山奨之)との日々を刹那的に楽しむ神楽の妻・留美(稲森いずみ)。真海は公平を苦しめるために留美を安藤に出会わせたのだが、もはや彼女の生きる糧となっている。

 だが、留美が母親だと知り、いきなり嘔吐。しかも父親である警察官僚の公平は自分の保身のことしか考えてないから、どんなことしても助けてくれるはずだと留美に言われ「お前ら(留美と公平)、最高やべーわ!」と吐き捨てて笑う。確かに笑うしかないくらいクソな状況。

 公平は過去を詫びて、外国へ逃がし助けるフリをして2人きりの時に安藤を撲殺、またしても赤子の時のように生き埋めにする。高橋の腐りきった極悪な演技が光る。

 しかし、こちらも赤子の時以来、またしても埋めた直後に真海の執事・土屋(三浦誠己)が助け出し、一命をとり留める。もはや、ある種の父性が土屋の中に生まれていたように感じる。今回は描かれていないが、きっと土屋は安藤の面倒を見る気がしてならない。

 公平を許せない留美は、安藤が殺人犯だと公表する記者会見の場に乗り込み、公平の悪事を全て暴露。公平は取り乱し帰宅、逃げようと妻・瑛理奈に弱音を吐く。

「どこで間違えた……俺はただ立派な人間になりたかっただけだ」

「家族っていうのはなんだ、そう思ってきた、だが、それすらも自分のためだったのかもしれん」

 だが必死に慰めてくれる瑛理奈に感謝し抱きしめた瞬間、瑛理奈は口から血を吐いて壮絶に死ぬ。公平に過去の殺人を咎められたことで毒を飲んでいたのだ。息子の瑛人も死んだと真海に言われた公平は、全てを失い気が狂ってしまう。

 だが瑛人は生きており(原作では母子ともに死亡)、死んだ母が倒れている現場で真海を睨みつける。復讐の芽を感じさせる終わり方だ。

■焼身自殺を図る真海

 真海は最後に神楽、南條、すみれというかつての仲間を集めて晩餐会を開く。

 家中に灯油をまき、神楽と南條を椅子に縛り付けた狂った部屋に招かれたすみれ。

「もうやめて、こんなの馬鹿げてる」

 おかまいなしに「余興」として、第1話で流されたすみれにプロポーズした時のサプライズ動画を流す真海。画面内、「愛は勝つ」に合わせ踊る神楽に、はしゃぐ南條。

 真海は若い自分を指差し「誰です、この頭の悪そうな男は?」「人に騙されるのが目に見えている」と皮肉を言いつつ「でも本当に幸せそうだ」とこぼす。

 真海に誘導され、当時の気持ちを正直に語る2人。

神楽「お前が街にきた時からずっと目障りだったし、お前が船長に決まった時すげーむかついたよ」

南條「(暖が警察に連行されて)焦ったけど、正直ほっとしたよ。これですみれを取られないで済むって」

 初めて当人が認めた本音。真海はこれを聞きたかっただけなのかもしれない。

 そして少し前に、「全てを捨てて自分と結婚するなら、もう復讐はやめる」とすみれに「踏み絵」を迫っていた真海は、15年前と同じように改めてすみれにプロポーズする。

「はい、私は『真海さんと』結婚します」涙を流しながら答えたすみれの言葉を聞き、「やっぱり最後に『愛は勝つ』んだ」とつぶやき全員を解放、退去させる真海。

 すみれは暖とは呼ばなかった。抜け殻のように「楽しかった」とつぶやき、火に包まれる真海。

 信一朗が未蘭の件で激怒して訪ねて来た時「いずれ私は罰を受けるでしょう」と真海は言っていた。「絶対に許さない」と言った信一朗に対し「許しなど求めていない」とも。この時から真海は死ぬことを決意していたのでしょう。

■強い原作リスペクト

 すべてが明るみに出たため、公平、南條、神楽はそれぞれ逮捕されたが、真海の遺体は見つからなかった。南條は飛び込んで助けに入り、大やけどを負ったが、実際は土屋やエデルヴァが助けたのかもしれない。

 真海が残した「希望」である信一朗へあてた手紙には「待て、しかして希望せよ」とあった。このへんは原作と同じだが、これは最初に日本語訳した岩波版(山内義雄)の言葉で、脚本家の黒岩勉の原作へのリスペクトを感じた。

 最後、海辺を歩く紫門暖とエデルヴァっぽい人影。原作ではエデ(エデルヴァ)の愛によりエドモン(紫門)は救われ、結ばれるのだが、それを示唆するエンディング。しかしあえて多くを語らず、原作を読ませ補完させようとする意図を感じた。

 ドラマとして完結しているかは別として、やはり原作へのリスペクトなのだろう。

 2時間、詰め込みに詰め込んだ濃い内容をうまくまとめ上げた最終回。しかし気になる点もあった。

 殺人を犯すなど、その罪の重さはもちろんあるものの、真海的に恨みがあるわけでもない瑛理奈があそこまで壮絶に死に絶えながら、結局メインの復讐相手のうち2人が「救われたような」形となったエンディングには、やや疑問が残る。「小物」の寺角(渋川清彦)を目の前で生き埋めにしたほどの真海なのに、やはりすみれに正体がばれていたのが効いているのか。

 原作では、瑛理香が瑛人とともに心中したことを公平(ヴィルフォール)から聞かされ、その意図しなかった「巻き込み」具合にショックを受け、真海(モンテ・クリスト伯)が罪の意識に苛まれるシーンがある。

 しかし、このドラマでは瑛理香の死は真海も想定済みといった感じで、その死に対して罪悪感を感じている様子もなかった。それだけに、なぜ原作に背き南條を殺さなかったのかが気になる。

 最後、真海を助けようと火の海に飛び込んで全身大やけどを負ったのも、少し「改心」したことによる中途半端な「罰」に見えてしまった(幼い瑛人を殺さなかったのはテレビ的にわかるが)。

 今作は母親が特に「強く」描かれていた。

 第6話で、留美が実の子(安藤)と近親相姦をしていることを知っても、ショックを受けるよりも安藤が生きていた喜びが上回る様子を見て「母親というのは偉大だな」と真海は言っている。

 息子のために殺人を繰り返す瑛理奈。息子の嫁を守るため餓死を選んだ恵(風吹ジュン)。そして、安藤が殺した死体(寺角)を埋めてやった留美。もっと丁寧に掘り下げてほしかった部分だ。

 まじめに原作を追ったため1クールでは内容を詰め込みすぎで、もったいなくも駆け足で描ききれていない部分が多かった。だが珍しい手法の意欲作で、この手の翻訳ものとして、ある種の扉を開いた気がする。

 ぜひ黒岩勉はシェークスピアやドストエフスキーなどで再挑戦していただきたい。
(文=どらまっ子HARUちゃん)

おばたのお兄さん“消える芸人”9位も、生き残りは妻・山崎夕貴アナ次第!?

 お笑いタレントのおばたのお兄さんが「日経エンタテインメント!」(日経BP社)が発表した「好きな芸人、嫌いな芸人」ランキング内の、「消える芸人」部門の9位にランクインした。

 これに「ショックですね」と頭を抱えたのは、妻でフジテレビの山崎夕貴アナウンサーだ。10日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)でこのニュースに触れ「私は消えないと信じています」と、祈るような胸の内を明かした。

 今年3月29日に結婚したばかりの夫が、強烈なダメ出しを食らった形。もっとも、事務所の先輩のダウンタウン・松本人志は2ショット写真のバックに映った「ひまわりがかわいそう」と独特の言い回しでこれをイジっていた。

 山崎アナと交際前はほぼ無名だったおばたのお兄さんのランクインに、お笑い関係者は「間違いなく山崎アナとの交際、結婚が影響している。そこそこイケメンだけど、芸は小栗旬のモノマネだけ。話題性はあるが、長続きはしないと見ている人が多いのでは」と話す。

 現状、おばたは「PRイベントなどには、以前よりも呼ばれるようになった」といい、山崎アナもフジテレビの看板番組『とくダネ!』のMC陣の1人に名を連ねており、まさに今後が楽しみだが「結局は、山崎アナの度量の大きさがモノを言うのでは。当面は、山崎アナ関連のプライベートネタで食いつなぐしかないのですから、どこまでをOKできるか。場合によっては夜の営みの話にもなるでしょうけど、局アナのプライベート事情をしゃべりすぎると、今度は山崎アナの立場が危うくなる。微妙なさじ加減を夫婦ができるかも見ものです」(同)。

 今後訪れるであろう幾多の危機を乗り越え、末永く活躍することを祈りたい。

フジテレビ・宮司愛海アナ、スポーツ現場での“力量”問われるサッカーW杯

 フジテレビの宮司愛海アナウンサーが、まもなく開幕するサッカーW杯ロシア大会中継のMCをジョン・カビラと共に担当する。

 同局では、28日の日本対ポーランド戦など8試合を中継。日本戦に限れば、2002年の日韓共催大会以来、16年ぶりとなる。

 現在は4月より土曜と日曜に放送されているスポーツ番組『S-PARK』のキャスターを務める宮司。

「もともとはそこまでスポーツには詳しくなく、番組抜擢が決まったと同時に必死に勉強している状況。それでも、なんとか吸収しようとする努力は伝わってきています」(フジテレビ関係者)というが、スポーツを担当してわずか2カ月での“大舞台”に不安はないのか。

 他の民放テレビ局スポーツ番組プロデューサーは「彼女の場合、まだまだ足りないのは探求心を取材相手に“直接ぶつける”ことではないでしょうか? ルールなどの基礎知識などは座学でやれますが、スポーツ番組において最も求められるのは、機転を利かせて、いかに選手やスタッフの本音を引き出せるか。相手は芸能人のように“話すこと”が仕事ではありません。低レベルな質問にはそれなりの対応しかしない人もいますし、仕事面においてグイグイいけない人は、そもそもカメラが回っているお膳立てされたところでしか、質問ができない。その壁を飛び越えられるかが、彼女がスポーツキャスターとして成功するかの分かれ目になるでしょう」

 入社4年目の彼女にとっては、アナウンサー人生を左右しかねない1カ月となりそうだ。

フジテレビ・宮司愛海アナ、スポーツ現場での“力量”問われるサッカーW杯

 フジテレビの宮司愛海アナウンサーが、まもなく開幕するサッカーW杯ロシア大会中継のMCをジョン・カビラと共に担当する。

 同局では、28日の日本対ポーランド戦など8試合を中継。日本戦に限れば、2002年の日韓共催大会以来、16年ぶりとなる。

 現在は4月より土曜と日曜に放送されているスポーツ番組『S-PARK』のキャスターを務める宮司。

「もともとはそこまでスポーツには詳しくなく、番組抜擢が決まったと同時に必死に勉強している状況。それでも、なんとか吸収しようとする努力は伝わってきています」(フジテレビ関係者)というが、スポーツを担当してわずか2カ月での“大舞台”に不安はないのか。

 他の民放テレビ局スポーツ番組プロデューサーは「彼女の場合、まだまだ足りないのは探求心を取材相手に“直接ぶつける”ことではないでしょうか? ルールなどの基礎知識などは座学でやれますが、スポーツ番組において最も求められるのは、機転を利かせて、いかに選手やスタッフの本音を引き出せるか。相手は芸能人のように“話すこと”が仕事ではありません。低レベルな質問にはそれなりの対応しかしない人もいますし、仕事面においてグイグイいけない人は、そもそもカメラが回っているお膳立てされたところでしか、質問ができない。その壁を飛び越えられるかが、彼女がスポーツキャスターとして成功するかの分かれ目になるでしょう」

 入社4年目の彼女にとっては、アナウンサー人生を左右しかねない1カ月となりそうだ。

『シグナル』最終話は、ご都合主義のオンパレードで混線の末、衝撃のぶん投げラスト!

 坂口健太郎の初主演連続ドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』(フジテレビ系)の最終回が12日に放送され、平均視聴率9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.9ポイントアップとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 2000年に起きた女子高生集団暴行事件で、兄・亮太(神尾楓珠)が濡れ衣を着せられ、その結果、自殺で失ってしまったという暗い過去をもつ三枝健人(坂口)刑事。しかし前回、亮太は実は他殺だったということを知り、“過去とつながる無線機”を使って、当時の世界を生きる大山剛志(北村一輝)に助けを求めました。

 そして今回、その続きからとなったのですが、大山は一歩及ばず、すでに亮太は殺されてしまったあとでした。しかし、現場に残されたコップには、亮太のものではない微量の血液が見つかり、警視庁捜査一課の刑事部長・中本慎之助(渡部篤郎)が怪しいと睨んだ大山は、中本のタバコの吸い殻をこっそり盗み出し、DNA鑑定に回します。

 一方、18年現在に生きる健人も、上司の桜井美咲(吉瀬美智子)とともに、中本の悪事を暴くべく捜査を開始。中本と裏でつながっていたものの、今は逆に命を狙われ逃走中の身である元暴力団員・岡本紀夫(高橋努)と接触を試みます。

 ところが、この動きを察知していた中本が殺し屋を手配し、岡本は射殺。健人も腹部を撃たれ、救急車で搬送されてしまいます。意識が薄れていく中、健人が心配するのは大山の身。本来のタイムラインでは、大山は谷原記念病院で、中本の右腕である岩田一夫(甲本雅裕)に射殺されてしまうことになっているのです。

 実は前回、例の無線機を使い、美咲が大山に「谷原記念病院へは行くな」と忠告。しかし、正義感の強い大山は見過ごすことができず、谷原記念病院へと向かいます。そして案の定、岩田につかまり、命の危険にさらされてしまうのです。

 ただ、大山は病院へ向かう前、部下にメモを残していたため、駆け付けた彼らに救助され、一命を取り留めます。

 一方、救急車で搬送中だった健人は絶命。目を覚ますとそこは見知らぬ部屋で、自分の名刺を見ると、未解決事件捜査班の刑事から地域課の警察官に肩書が変わっていることに気づきます。つまり、無線機によって過去が変わったことで、健人の人生にも変化が生じたのです。

 しかし大山は、中本殺害事件の重要参考人とみなされ失踪。事情は異なるものの、行方不明という事実は以前と変わらないのでした。

 そんな中、健人は、大山から郵送されてきたという封筒を母・美紀(高野志穂)から受け取ります。そしてその中には、中本と衆議院議員・野沢義男(西岡徳馬)の癒着関係の証拠となるフロッピーディスクと、彼らの悪事を暴いて欲しいという旨が書かれた手紙が入っているのです。

 封筒の消印を頼りに龍宮岬を訪れる健人。車を運転するシーンに、「諦めない限り未来は変わる」という健人のナレーションが挿入されます。そしてそこへ、真っ白な光に包まれた部屋で大山がベッドから起き上がり、窓辺に立ってカメラを振り返る、という清純派女性アイドルグループのMVの一場面のような、フェアリー感あふれる映像がかぶります。

 なんじゃこりゃ、と思いつつ見ていたら、ここでまさかの終了。え、終わり!? 一瞬、我が目を疑い、そして次に、今回が最終回という我が認識を疑ったのですが、まぎれもなく今回がラスト。あまりのぶん投げっぷりに、しばらく絶句してしまいました。

 いや、狙いはわかるんです。名作ドラマや映画などには、余韻の残る素晴らしいラストがつきもの。「主人公たちの人生はこの後、どうなってしまうのだろう」と、視聴者に想像を喚起させるようなシーンですね。

 ただ、このドラマに関しては、“過去とつながる無線機”というミステリー要素があるんですよ。この超常現象を説明するのは無理でしょうけど、「いやぁ、あれは何だったんだろうね」と、健人と大山が語り合うなり何なり、何かしらのフォローは必要だったのではないでしょうか。

 それと、その無線機でのやりとりが、今回はこれまでにも増して混線模様でした。谷原記念病院を訪れた大山が、第1話で無線機を発見したばかりの健人と通信していたりと、時間軸がごっちゃごちゃでワケがわかりません。

 で、過去が変わったことで現在に変化が生じても、健人だけはなぜか以前のタイムラインの記憶が残っているんですよね。今回に限ったことではなく、このドラマは総じてご都合主義のオンパレードでした。

 まあ、でも、時空を超えて通信できる無線機をストーリーの主軸に置いてる時点で、突拍子もなく都合がいいドラマであって、それを指摘したら元も子もなくなってしまうんですけどね。ただ、無線機以外の部分ではリアリティーを追求して欲しかったな、というのが全話を振り返っての感想です。

 しかし、主演の坂口が回を追うごとに成長を見せたことは、演劇業界にとって大きな収穫だったのではないでしょうか。大山役の北村も熱演を披露していただけに、今度は無線機抜きで、単純にバディものが見てみたいな、という気もします。ラストシーンをぶん投げてしまったため続編は難しいでしょうが、フジテレビ版“相棒”に期待します。
(文=大羽鴨乃)

『シグナル』最終話は、ご都合主義のオンパレードで混線の末、衝撃のぶん投げラスト!

 坂口健太郎の初主演連続ドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』(フジテレビ系)の最終回が12日に放送され、平均視聴率9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.9ポイントアップとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 2000年に起きた女子高生集団暴行事件で、兄・亮太(神尾楓珠)が濡れ衣を着せられ、その結果、自殺で失ってしまったという暗い過去をもつ三枝健人(坂口)刑事。しかし前回、亮太は実は他殺だったということを知り、“過去とつながる無線機”を使って、当時の世界を生きる大山剛志(北村一輝)に助けを求めました。

 そして今回、その続きからとなったのですが、大山は一歩及ばず、すでに亮太は殺されてしまったあとでした。しかし、現場に残されたコップには、亮太のものではない微量の血液が見つかり、警視庁捜査一課の刑事部長・中本慎之助(渡部篤郎)が怪しいと睨んだ大山は、中本のタバコの吸い殻をこっそり盗み出し、DNA鑑定に回します。

 一方、18年現在に生きる健人も、上司の桜井美咲(吉瀬美智子)とともに、中本の悪事を暴くべく捜査を開始。中本と裏でつながっていたものの、今は逆に命を狙われ逃走中の身である元暴力団員・岡本紀夫(高橋努)と接触を試みます。

 ところが、この動きを察知していた中本が殺し屋を手配し、岡本は射殺。健人も腹部を撃たれ、救急車で搬送されてしまいます。意識が薄れていく中、健人が心配するのは大山の身。本来のタイムラインでは、大山は谷原記念病院で、中本の右腕である岩田一夫(甲本雅裕)に射殺されてしまうことになっているのです。

 実は前回、例の無線機を使い、美咲が大山に「谷原記念病院へは行くな」と忠告。しかし、正義感の強い大山は見過ごすことができず、谷原記念病院へと向かいます。そして案の定、岩田につかまり、命の危険にさらされてしまうのです。

 ただ、大山は病院へ向かう前、部下にメモを残していたため、駆け付けた彼らに救助され、一命を取り留めます。

 一方、救急車で搬送中だった健人は絶命。目を覚ますとそこは見知らぬ部屋で、自分の名刺を見ると、未解決事件捜査班の刑事から地域課の警察官に肩書が変わっていることに気づきます。つまり、無線機によって過去が変わったことで、健人の人生にも変化が生じたのです。

 しかし大山は、中本殺害事件の重要参考人とみなされ失踪。事情は異なるものの、行方不明という事実は以前と変わらないのでした。

 そんな中、健人は、大山から郵送されてきたという封筒を母・美紀(高野志穂)から受け取ります。そしてその中には、中本と衆議院議員・野沢義男(西岡徳馬)の癒着関係の証拠となるフロッピーディスクと、彼らの悪事を暴いて欲しいという旨が書かれた手紙が入っているのです。

 封筒の消印を頼りに龍宮岬を訪れる健人。車を運転するシーンに、「諦めない限り未来は変わる」という健人のナレーションが挿入されます。そしてそこへ、真っ白な光に包まれた部屋で大山がベッドから起き上がり、窓辺に立ってカメラを振り返る、という清純派女性アイドルグループのMVの一場面のような、フェアリー感あふれる映像がかぶります。

 なんじゃこりゃ、と思いつつ見ていたら、ここでまさかの終了。え、終わり!? 一瞬、我が目を疑い、そして次に、今回が最終回という我が認識を疑ったのですが、まぎれもなく今回がラスト。あまりのぶん投げっぷりに、しばらく絶句してしまいました。

 いや、狙いはわかるんです。名作ドラマや映画などには、余韻の残る素晴らしいラストがつきもの。「主人公たちの人生はこの後、どうなってしまうのだろう」と、視聴者に想像を喚起させるようなシーンですね。

 ただ、このドラマに関しては、“過去とつながる無線機”というミステリー要素があるんですよ。この超常現象を説明するのは無理でしょうけど、「いやぁ、あれは何だったんだろうね」と、健人と大山が語り合うなり何なり、何かしらのフォローは必要だったのではないでしょうか。

 それと、その無線機でのやりとりが、今回はこれまでにも増して混線模様でした。谷原記念病院を訪れた大山が、第1話で無線機を発見したばかりの健人と通信していたりと、時間軸がごっちゃごちゃでワケがわかりません。

 で、過去が変わったことで現在に変化が生じても、健人だけはなぜか以前のタイムラインの記憶が残っているんですよね。今回に限ったことではなく、このドラマは総じてご都合主義のオンパレードでした。

 まあ、でも、時空を超えて通信できる無線機をストーリーの主軸に置いてる時点で、突拍子もなく都合がいいドラマであって、それを指摘したら元も子もなくなってしまうんですけどね。ただ、無線機以外の部分ではリアリティーを追求して欲しかったな、というのが全話を振り返っての感想です。

 しかし、主演の坂口が回を追うごとに成長を見せたことは、演劇業界にとって大きな収穫だったのではないでしょうか。大山役の北村も熱演を披露していただけに、今度は無線機抜きで、単純にバディものが見てみたいな、という気もします。ラストシーンをぶん投げてしまったため続編は難しいでしょうが、フジテレビ版“相棒”に期待します。
(文=大羽鴨乃)

織田裕二、「月9」主演予定も“爆死確実”!? 内輪すら「時代遅れ」と揶揄する泥舟ぶり

 6月12日発売の「女性自身」(光文社)によって、織田裕二が10月クールのフジテレビ系“月9”ドラマで主演を務めることになったと伝えられた。同誌は共演に鈴木保奈美の名前を挙げており、2人は大ヒットドラマ『東京ラブストーリー』(同)以来の共演となるわけだが、業界からは早くも「爆死が目に浮かぶ」と漏れ聞こえる。

「同誌によると、織田が主演するのはアメリカの人気ドラマ『SUITS』のリメイク版になるとか。視聴率不振が続くフジが、『東京ラブストーリー』コンビに社運をかけて熱烈オファーをしたとのことです。たしかに同ドラマは最終回で平均視聴率32.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を叩き出したほどの人気ぶりだっただけに、その世代の視聴者には懐かしいキャスティングでしょう。また、記事には書かれていませんでしたが、ほかにもHey!Say!JUMP・中島裕翔の起用が決まっているそうです」(テレビ局関係者)

 とはいえ業界内では、やはり視聴率を不安視する向きが強い。

「中島でジャニーズファンを取り入れたいのはわかりますが、メインが織田&鈴木という時点で『いつの時代のドラマだよ』と呆れられています。しかも織田は近年すっかり“低視聴率俳優”化していて、13年の『Oh,My Dad!!』(同)は平均9.2%、16年の『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)も後半は1ケタ台となり、全話平均も10.5%とイマイチ数字が振るわないばかりか、大した話題にもなりませんでした。とはいえ、そもそも近頃は月9自体が大コケしてばかりなので、視聴率が取れなくても、織田だけの責任とは言えません」(同)

 同情的な声も寄せられている一方で、実は織田には、別の連続ドラマで主演できる可能性もあったというのだ。

「織田は7月クールの連ドラ『ハゲタカ』(テレビ朝日系)の主演候補の1人だったんです。同ドラマは先日、綾野剛主演、ヒロイン役は沢尻エリカといった形で情報解禁されましたが、もともとは内野聖陽&上戸彩のタッグで予定されていて、主演に関しては内野だけでなく織田の名前も上がっていた。結局、大幅な変更を経て綾野と沢尻に落ち着いたものの、織田としても明らかに“泥舟”の月9よりも、こちらに出たかったのではないでしょうか」(芸能プロ関係者)

 果たして織田は、鈴木とともにフジの期待に応えることができるのだろうか。

織田裕二、「月9」主演予定も“爆死確実”!? 内輪すら「時代遅れ」と揶揄する泥舟ぶり

 6月12日発売の「女性自身」(光文社)によって、織田裕二が10月クールのフジテレビ系“月9”ドラマで主演を務めることになったと伝えられた。同誌は共演に鈴木保奈美の名前を挙げており、2人は大ヒットドラマ『東京ラブストーリー』(同)以来の共演となるわけだが、業界からは早くも「爆死が目に浮かぶ」と漏れ聞こえる。

「同誌によると、織田が主演するのはアメリカの人気ドラマ『SUITS』のリメイク版になるとか。視聴率不振が続くフジが、『東京ラブストーリー』コンビに社運をかけて熱烈オファーをしたとのことです。たしかに同ドラマは最終回で平均視聴率32.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を叩き出したほどの人気ぶりだっただけに、その世代の視聴者には懐かしいキャスティングでしょう。また、記事には書かれていませんでしたが、ほかにもHey!Say!JUMP・中島裕翔の起用が決まっているそうです」(テレビ局関係者)

 とはいえ業界内では、やはり視聴率を不安視する向きが強い。

「中島でジャニーズファンを取り入れたいのはわかりますが、メインが織田&鈴木という時点で『いつの時代のドラマだよ』と呆れられています。しかも織田は近年すっかり“低視聴率俳優”化していて、13年の『Oh,My Dad!!』(同)は平均9.2%、16年の『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)も後半は1ケタ台となり、全話平均も10.5%とイマイチ数字が振るわないばかりか、大した話題にもなりませんでした。とはいえ、そもそも近頃は月9自体が大コケしてばかりなので、視聴率が取れなくても、織田だけの責任とは言えません」(同)

 同情的な声も寄せられている一方で、実は織田には、別の連続ドラマで主演できる可能性もあったというのだ。

「織田は7月クールの連ドラ『ハゲタカ』(テレビ朝日系)の主演候補の1人だったんです。同ドラマは先日、綾野剛主演、ヒロイン役は沢尻エリカといった形で情報解禁されましたが、もともとは内野聖陽&上戸彩のタッグで予定されていて、主演に関しては内野だけでなく織田の名前も上がっていた。結局、大幅な変更を経て綾野と沢尻に落ち着いたものの、織田としても明らかに“泥舟”の月9よりも、こちらに出たかったのではないでしょうか」(芸能プロ関係者)

 果たして織田は、鈴木とともにフジの期待に応えることができるのだろうか。

昼のワイドショー戦線 『ミヤネ屋』ジリ貧で棚ぼた『グッディ!』が急上昇!

 元TOKIOの山口達也のスキャンダルや、日大アメフト部問題など、世間を大きく騒がせる事件が相次ぐ中、各局がしのぎを削る昼のワイドショーにちょっとした異変が表れている。

“事件”が起きたのは、5月23日のことだ。テレビ情報誌の記者が語る。

「23日は、日大アメフト部の選手が会見を行った次の日だったのですが、フジテレビの『直撃LIVE グッディ!』が、番組をほぼまるまる使って日大の話題を取り上げたところ、平均視聴率が番組史上初めて日本テレビの『情報ライブ ミヤネ屋』を上回りました。フジは、その直前の『バイキング』でも、坂上忍がアメフト問題を取り上げ、その流れでそのまま視聴者を取り込むことに成功しました」

『グッディ!』が始まったのは2015年3月のこと。それ以来、一度も『ミヤネ屋』を抜けなかったというのも、それはそれで驚きだが、背景には視聴者の心変わりがあるという。テレビ制作関係者が語る。

「ここ数年、お昼の時間帯のワイドショーは、『ヒルナンデス!』の勢いそのままに『ミヤネ屋』が圧勝を続けてきました。『グッディ!』は、それまで夕方のニュースをやっていた安藤優子をお昼に持ってきた番組でしたが、スタート当時は悲惨そのものでした。安藤のジャーナリスト的な視線が主婦層にまったく受け入れられず、視聴率は1%台をウロウロ。『グッディじゃなくてバッディだ』という自虐ジョークが、本気で飛び交ったものです。しかしここ最近、『ミヤネ屋』の宮根誠司の強引な仕切りによって、じわじわと視聴者が離れています。週刊誌の『嫌いなキャスター』ランキングでも宮根はぶっちぎりの1位でしたし、レポートやゲストの話を遮ったり、あくまでも自分が思う方向に結論を導いたりといったスタイルに、視聴者はいい加減、嫌気が差してきたようです」

 かつては『ミヤネ屋』が8%近くを取っていたものの、最近は5~6%まで低下し、『グッディ!』と競るようになっている。しかし同時間帯には“絶対王者”がいるという。

「『ミヤネ屋』や『グッディ!』、さらにTBSの『ゴゴスマ』などの生放送がしのぎを削るなか、首位を走るのはテレビ朝日のドラマの再放送です。テレ朝は、『相棒』『科捜研の女』など、刑事モノや医療モノのドラマを3時間続けて放送していますが、『相棒』などは、良い時は2ケタを取り、再放送なのに週間視聴率ランキングのドラマ部門に入ることもしばしばです」(前出・テレビ情報誌記者)

 勝った・負けたと一喜一憂する中、まったくお金をかけずに数字を稼ぐテレ朝は、まさに独り勝ち。ただしテレ朝はテレ朝で、「情報番組の現場スタッフが育たない」という声は局内に根強くあり、各社各様に悩みは尽きないようだ。

織田裕二と鈴木保奈美が月9で27年ぶり共演!?「話題になると思ってるの?」と冷たい声続出

 6月12日、10月期の“月9”ドラマで織田裕二が主演を務めると「女性自身」(光文社)が報道した。約10年ぶりとなる織田の月9主演だが、ネット上では「ターゲットがわからない」と疑問の声が上がっている。

 織田と共演するのは鈴木保奈美。2人は91年の月9ドラマ『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)以来、27年ぶりの再共演となる予定。しかし「女性自身」によると今回2人が演じるのは弁護士もの。アメリカの人気ドラマ『SUITS』のリメイクで、織田は勝つためなら手段を選ばない敏腕弁護士役を、鈴木は織田が働く法律事務所の所長役を演じるのだという。

「『東京ラブストーリー』世代にとっては、まさに夢の共演ですが、ネット上では『フジテレビは織田裕二と鈴木保奈美の共演がいまだに話題になると思ってるの?』『また話題先行でストーリーがダメダメパターンの気がする』『この2人が悪いとかではないけど、正直今さら感が強い』といった声が続出。長い時を経てからの再共演といえば、18年1月期のドラマ『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)で木村拓哉と山口智子が96年の『ロングバケーション』(フジテレビ系)以来の共演を果たしています。確かに話題性はありましたが、一部で『古臭い感じがする』という声も上がり、視聴率が大きく上昇したわけでもありませんでした」(芸能ライター)

 また、月9という枠で中年層が喜ぶキャスティングをすることにも、フジテレビの迷走が伺えるとの指摘が。

「月9といえば、やはり若者ウケの良い題材を選ぶことが多く、ストーリーも胸キュンなラブストーリーが多い印象でした。しかし17年は、西内まりや主演の『突然ですが、明日結婚します』以外はラブストーリーではありません。18年も今のところ1月期の『海月姫』だけがラブストーリーで、4月期の『コンフィデンスマンJP』、7月期の『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』には特に月9らしさがありません。さらに『絶対零度』の主演が沢村一樹で、次の主演も織田裕二となると、2作連続で主演がおじさんに。このようにターゲット層がブレブレでは、なかなか固定視聴者がつきにくいでしょう」(同)

 果たして前評判を覆して、織田裕二主演ドラマはヒットするのだろうか。放送が楽しみだ。