噓を嘘だと知りながら、人は誰かに噓をつく――佐々木蔵之介主演ドラマ『黄昏流星群』第6話

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 年代によってのギャップというのは、誰でも感じることがあるだろう。同じものを見ていても、違う見方をしていたり、別な感想を持ったり。突き詰めていけば、それは「違う世界を見ている」ということにもなるのではないだろうか。そして、その違う世界が、何かの偶然で交差して見えた時、年の差カップルが生まれたりするのかもしれない。

 ドラマ『黄昏流星群』(フジテレビ系)第6話では、そんな年の差カップルの姿が描かれた。

 栞(黒木瞳)の母の葬儀の夜、彼女と一夜を共にした完治(佐々木蔵之介)。妻の真璃子(中山美穂)には、会社の同期の家に泊まると噓をついていた。もともと完治の不倫を疑っていた真璃子は、それが噓であることを察知する。しかし、完治には自分が気づいていることを知られないようにと、嘘をつくのだ。

 朝になり、栞の家を出た完治は、美しい朝焼けを見て思う。

「全部が輝いて見える。こんなこと自分の人生にはもうないと思っていた」

“黄昏”流星群というタイトルの通り、このドラマの主役は、人生の終盤が見えてきた年代の人たちである。それらの代表でもある完治が“朝日”を見て感動するという仕掛けがニクい。人生は終わりに近づいていても、恋をすることによって、新たな始まりを経験することができるという示唆であろう。

 完治たち親子は、結婚の挨拶のため、娘の美咲(石川恋)の婚約相手である日野(ジャニーズWEST・藤井流星)の自宅を訪れる。出迎えた日野の母・冴(麻生祐未)は、昔ながらの考えの人で、完治たちはすっかりやり込められてしまう。結婚や孫の誕生を急かすような冴の言動にも気圧されっぱなしだ。

 実は、冴が息子の結婚を急ぐのには理由があった。彼女はがんを患っており、息子の結婚と孫の顔を見届けたいと思っていたのだ。

 ここで、ドラマでは2つの命が描かれる。栞の母の死と、冴の寿命。“黄昏”の先にある、死という現実。死に向き合うことで、新たな生を生きる人たちの輪郭があらわになる。年を重ねれば分別がつき、常識的なこと、正しいことをするようになる。しかし、それと同時に、自分に残された時間に限りがあることも実感するのだ。本当にやりたいこと、本当に一緒にいたい人といるのは今しかない、そんな思いにとらわれるのもまた事実なのだ。

 同じような思いは、美咲の不倫相手である戸浪(高田純次)も抱えていた。美咲との関係を終わらせようと、完治は戸浪の元を訪ねる。戸浪は、勤務する大学近くのアパートに一人で暮らしていた。妻にはとっくに見放されており、研究に没頭して生きていたのだ。美咲との関係を問い詰める完治に、戸浪は言う。

「人間として別の軌道をたどっていたが、2人の軌道が何万分の1の確率でたまたま重なっただけ。一瞬だがかけがえのない時間だった」

 そんな戸浪の話を聞き、完治は自分と栞との出会いを思い出す。完治の中で、戸浪への感情が変わっていく。

 完治の出向した荻野倉庫では、財政状況が苦しくなっていた。近くに新しい設備の倉庫ができ、そこに顧客を取られていたのだ。課長の川本(中川家・礼二)は、完治に「若葉銀行に融資をお願いしてほしい」と依頼してくる。審査のため本店へと行った完治だったが、担当者からはにべもなく断られる。融資部長に出世した同期の井上(平山祐介)にもお願いしてみるが、必要な費用までは程遠いものだった。

 一方、美咲の代わりに、日野とともに結婚式場の下見に行った真璃子。そこで、真璃子は、美咲には他に好きな人がいて、それを日野にも正直に話していることを聞かされる。「それでいいのか?」と問い詰める真璃子に、日野は、自分も他に好きな人がいること、そして、それが真璃子であることを告白するのだ。

 ここでもまた、全く違う軌道をたどってきた2人の気持ちが重なる。いや、まだ厳密には日野の一方的な思いかもしれない。しかし、真璃子もまたその思いに心乱されている。

 そんな時、荻野倉庫から真璃子に連絡が入る。完治が社内で事故に遭い、病院に運ばれたというのだ。病室に向かう2人。幸い怪我は大したことがなさそうだった。安心して楽しげに言葉を交わす完治と真璃子を、日野は複雑な思いで見つめるのだった。

 その後、出張に行っていたはずの美咲も病院に駆けつける。そこで完治に、出張は噓で、戸浪と金沢に行っていたことを告白する。完治は、戸浪と別れるよう諭す。納得した美咲は、そのかわりに完治に栞と別れるようにお願いするのだった。

 今回は、見ていてなるほど、と思ったシーンがいくつかあった。一つは、栞の家で目を覚ました朝、完治が朝食を共にし、栞手作りの漬物の美味しさに感動する場面。この翌日、自宅での夕食をとるシーンがあるのだが、完治は明らかに既成品と思われるたくあんを、味気なさそうに食べる。この対比が面白い。自分の家庭のありふれた幸せと、栞との他には無いような幸せを、漬物という小道具で表現しているようだった。

 そして、もうひとつは、完治が戸浪のことを話す時の呼び名である。最初美咲に対し「あいつ」と言っていたが、戸浪と話をし、どこか彼の心情をわかるようになった後は、「先生」と呼んでいるのだ。これは、戸浪のことも、そして美咲の思いも配慮することができるようになった完治の配慮が表われていると言っていいだろう。このような仕掛けが今後も見られることを期待したい。

 さて、いくつもの秘密が明らかになり、それを知ることでまた秘密ができてくる。今の段階で、一番知られていない秘密は、日野の真璃子に対する思いだ。これだけはまだ完治にも美咲にも知られていない。幾重にも重なった噓と真実の間で、完治たちはこれからどんな軌道をたどっていくのだろう。

(文=プレヤード)

『イッテQ!』疑惑の「フジテレビVS日本テレビ」バトルで思い出される“骨肉の記憶”

 人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)が揺れている。5月に放送されたラオスの橋祭りが、存在しないやらせではないかと「週刊文春」(文藝春秋)に報じられたのだ。日テレは文書でやらせを否定するも、文春側も即日、現地コーディネーターの証言などを例示し、反論。さらに、タイでの祭り企画の収録でも現地コーディネーターによる“やらせ”があったことが明らかになっている。

 この騒動は、テレビ業界にも大きな波紋を呼んでいる。フジテレビは8日放送の『直撃LIVEグッディ!』において約40分間にわたって『イッテQ!』のやらせ騒動を特集。他局の案件について、ここまで追及するのは異例であり「さすがにやりすぎでは」「フジテレビの私怨を感じる」といった声もネット上では聞かれる。

 だが、日テレとフジは、1990年代にも同様のバトルを繰り広げていた。

「99年にフジの『愛する二人別れる二人』で、やらせ問題が発覚します。関係の冷え切った夫婦がお互い言いたいことをぶつけ合い、夫婦関係を続けるか別れるかを選ぶ企画です。しかし出演者や台本が仕込みであったことが発覚し、打ち切りに至ります。すると日テレの『進ぬ!  電波少年』において『電波少年的愛する二人別れる二人(やらせなし)』企画の放送が即座に始まりました。フジが厳重に抗議すると、『電波少年』は番組中に“『電波少年的トロイの木馬』!!……あれ~?”なるナレーションを挿入し、フジを皮肉りました」(放送作家)

『トロイの木馬』とは、98年から99年にかけてフジテレビ系で放送されたバラエティ番組。この番組でフジは、アラスカでクイズ問題を出された若手芸人が、早押し台のある南米大陸のマゼラン海峡を目指す「アメリカ大陸縦断早押しウルトラクイズ」といった、『電波少年』のヒッチハイクの丸パクリ企画を放送していたのだ。

 フジではほかにも07年に『発掘!あるある大事典II』、11年には『ほこ×たて』でやらせが発覚し、番組は即刻打ち切りとなっている。このような過去を持つ局が自分たちの立場を省みず、他局のやらせ問題を糾弾する姿に違和感があるのは確かだろう。

(文=平田宏利)

「RIZIN」メイウェザー戦中止騒動は「すべてシナリオ」? 疑惑が浮上する、これだけの根拠

 大みそかの目玉になるかと思いきや、発表からわずか数日で白紙となったボクシングの元5階級王者、フロイド・メイウェザー・ジュニアのRIZIN参戦騒動。メイウェザーはSNSで「同意していない」「なぜ今さらそんなことを」と、RIZINを批判するコメントを出しているが、これをそのままうのみにするのは危険だ。

 メイウェザーが大みそかの格闘技番組に出場するというニュースが飛び込んできたのは5日のこと。参戦するのは、フジテレビが放送するRIZINで、対戦相手は那須川天心と報じられたが、わずか3日後の8日にはキャンセルが伝えられた。ここ数年、大みそかの視聴率競争で惨敗しているフジテレビの救世主になるかと思いきや、思いきり恥をかかされた今回の騒動。しかし、その後の動きにはキナ臭い点がある。テレビ業界の事情に詳しい週刊誌の芸能担当記者が語る。

「本来ならば、今回の件はフジテレビにとって大失態です。あれだけ大々的に発表しておきながら、わずか数日でキャンセルしたとなれば、踊らされたファンは不愉快極まりないでしょうし、局の信頼はガタ落ちです。実際、このニュースは海外でも否定的なトーンで報じられましたし、『売れ行きが悪いRIZINのチケットを売るためでは?』との声も上がりました。ところが、他局が報じるのは当然として、フジもこの件を取り上げているのが気になります。通常ならテレビ局は、自社のトラブルは完全にスルーするのが当たり前ですが、今回の件では、『めざましテレビ』や『ノンストップ!』が騒動を取り上げました。これを深読みすると、なんとか大会を盛り上げるために、わざわざ騒動をでっち上げたのではないかと勘繰ってしまいます」(芸能担当記者)

 これが本当ならまさに“ゲスの極み”だが、ボクシング界では、こんなことは当たり前だという。国内外のボクシング事情に詳しいスポーツライターが語る。

「海外のビッグマッチでは、試合の何週間も前から、選手がマスコミを通じて互いにののしり合い、注目を引くのは常套手段です。その仕上げが試合前日の記者会見で、互いに激しくののしり合った挙げ句に殴りかかったり、つかみ合いになることもあります。すると、この件が一般のニュースでも報じられ、当日のペイパービュー(有料放送)の売り上げが伸びるという寸法です。そしてメイウェザーは、そうしたショーアップの申し子のような存在です。駆け引きは試合をやる・やらないから始まり、ファイトマネー、罵り合いなど、試合を盛り上げるためならなんでもやる男です。さらにメイウェザーの場合、DVや差別発言、脱税など、プライベートのトラブルも重なるので、いやが上にも試合は盛り上がるというわけです」(スポーツライター)

 そうなると、メイウェザーがSNSで今回の騒動について盛んに発信しているのも、“話題作り”という点でつじつまは合う。キャンセルはシナリオなのか、フジが本当に袖にされたのか、騒動の本当の結末は、大みそかまで持ち越しのようだ。

「RIZIN」メイウェザー戦中止騒動は「すべてシナリオ」? 疑惑が浮上する、これだけの根拠

 大みそかの目玉になるかと思いきや、発表からわずか数日で白紙となったボクシングの元5階級王者、フロイド・メイウェザー・ジュニアのRIZIN参戦騒動。メイウェザーはSNSで「同意していない」「なぜ今さらそんなことを」と、RIZINを批判するコメントを出しているが、これをそのままうのみにするのは危険だ。

 メイウェザーが大みそかの格闘技番組に出場するというニュースが飛び込んできたのは5日のこと。参戦するのは、フジテレビが放送するRIZINで、対戦相手は那須川天心と報じられたが、わずか3日後の8日にはキャンセルが伝えられた。ここ数年、大みそかの視聴率競争で惨敗しているフジテレビの救世主になるかと思いきや、思いきり恥をかかされた今回の騒動。しかし、その後の動きにはキナ臭い点がある。テレビ業界の事情に詳しい週刊誌の芸能担当記者が語る。

「本来ならば、今回の件はフジテレビにとって大失態です。あれだけ大々的に発表しておきながら、わずか数日でキャンセルしたとなれば、踊らされたファンは不愉快極まりないでしょうし、局の信頼はガタ落ちです。実際、このニュースは海外でも否定的なトーンで報じられましたし、『売れ行きが悪いRIZINのチケットを売るためでは?』との声も上がりました。ところが、他局が報じるのは当然として、フジもこの件を取り上げているのが気になります。通常ならテレビ局は、自社のトラブルは完全にスルーするのが当たり前ですが、今回の件では、『めざましテレビ』や『ノンストップ!』が騒動を取り上げました。これを深読みすると、なんとか大会を盛り上げるために、わざわざ騒動をでっち上げたのではないかと勘繰ってしまいます」(芸能担当記者)

 これが本当ならまさに“ゲスの極み”だが、ボクシング界では、こんなことは当たり前だという。国内外のボクシング事情に詳しいスポーツライターが語る。

「海外のビッグマッチでは、試合の何週間も前から、選手がマスコミを通じて互いにののしり合い、注目を引くのは常套手段です。その仕上げが試合前日の記者会見で、互いに激しくののしり合った挙げ句に殴りかかったり、つかみ合いになることもあります。すると、この件が一般のニュースでも報じられ、当日のペイパービュー(有料放送)の売り上げが伸びるという寸法です。そしてメイウェザーは、そうしたショーアップの申し子のような存在です。駆け引きは試合をやる・やらないから始まり、ファイトマネー、罵り合いなど、試合を盛り上げるためならなんでもやる男です。さらにメイウェザーの場合、DVや差別発言、脱税など、プライベートのトラブルも重なるので、いやが上にも試合は盛り上がるというわけです」(スポーツライター)

 そうなると、メイウェザーがSNSで今回の騒動について盛んに発信しているのも、“話題作り”という点でつじつまは合う。キャンセルはシナリオなのか、フジが本当に袖にされたのか、騒動の本当の結末は、大みそかまで持ち越しのようだ。

織田裕二を屈服させた!『バイキング』の“手打ち放送”で「坂上忍=フジの天皇」が浮き彫りに

 11月5日放送の『バイキング』(フジテレビ系)に織田裕二がVTR出演。番組MCの坂上忍と“手打ち”したことが話題を呼んだが、その内幕が伝わってきた。

 2人は同局のバラエティ特番『FNS番組対抗 オールスター秋の祭典 目利き王決定戦』で共演。坂上が打ち合わせと違う進行や、呼び捨てで名前を呼んだことに織田が激怒したと報じられていた。

「ところが『バイキング』では、織田は主演ドラマ『SUITS/スーツ』をPRし、『坂上くん。先日は久しぶりに会えて本当に楽しかったです。今度ゆっくり……(酒を飲むポーズ)でも行きましょう』と満面の笑顔。坂上も『まあ、好きに書いていただいていいんですけどね。仲いいで~す』と不仲報道を否定してみせました」(テレビ誌ライター)

 しかし、今回の出演はどうやら坂上サイドの要請を受けて、フジが織田を動かしたのが真相だったようだ。スポーツ紙記者が明かす。

「特番後にネット上で批判の嵐となったことで、坂上がナーバスになり、フジにクレーム。レギュラー4本を持つ“局の顔”の坂上に頭が上がらないフジは、すぐにイメージ回復作戦を発動。織田に、不仲を払拭するような演出での出演を要請しました。普通なら織田も突っぱねるところですが、たまたまドラマの視聴率が8%台に急落して自信をなくしていたため、番宣を条件に、渋々従ったようです」(芸能記者)

 今回の一件は、坂上が“フジの天皇”となっていることを浮き彫りにしたようだ。

高橋一生主演『僕らは奇跡でできている』評価上々も、伸び悩みの原因は “まどろっこしさ”にアリ!?

「ゴールデン初主演がこのドラマで良かった」と、高橋一生の評価がジワジワ上がり始めている『僕らは奇跡でできている』(フジテレビ系)。6日放送の第5話の視聴率は6.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と前回から1.0ポイントダウンし、ここまでの最低視聴率を更新してしまいました。

 ネットを観ていると、「何の見せ場もないけど、また見たくなる」「心に残る良いドラマ 」という声も増え始めた印象ですが、残念ながら、数字には繋がっていないようです。

 ということで、第5話のあらすじから振り返ります。

(前回までのレビューはこちらから)

■榮倉奈々、森デートで本心に気づく

 前回(レビューはこちら)、通っている歯科クリニックの担当医で院長の水本先生(榮倉奈々)に、教え子の新庄(西畑大吾/関西ジャニーズJr.)の実家で作られたコンニャクを渡すものの、「料理はしない」とつき返されてしまった相河(高橋)。

 それを聞き、2人をくっつけようとおせっかいおばさんと化している家政婦の山田さん(戸田恵子)は、相河にナイショでクリニックに偵察に行き、水本先生にあれやこれやと詮索をします。小さい頃に両親を亡くした相河の母親代わりをしてきた山田さんは、人と水本や大学の生徒たちと深く関わるようになってきた相河をうれしく思っていたようです。

 当の相河は、大学のテラスでお友達の虹一くん(川口和空)くんに、リスの観察経過を報告。森へ行きたいという虹一くんのために、相河は水本先生が開く子ども向けの歯磨きイベントに自分も参加し、相河との交流をよく思っていない虹一の母親・涼子(松本若菜)を説得すると約束しました。

 歯磨きイベントに向けて、一人で準備を頑張る水本先生。彼氏の雅也(和田琢磨)と別れた寂しさをごまかすように、より一層モリモリと働きます。その姿はちょっと痛々しいくらいで、歯科衛生士のあかり(トリンドル玲奈)も心配するほど。手伝うと声をかけられますが、プライドが邪魔をし素直に甘えることができません。それどころか憎まれ口をたたいてしまい、あかりから、「何気に上から目線って気づいてますぅ? だからうまくいかないんですよぉ~!」「彼氏さんのこと、仕事で埋めようとしてますよねぇ?」と正論をぶつけられてしまいます。

 なんとか迎えたイベント当日、手作りの紙芝居を読んだり、正しい歯磨きの仕方を子どもたちに見せてあげるのですが、「知ってる~」「つまんな~い」と素直すぎる声が。ある男の子からの「どうして虫歯っていうんですか?」という質問にも答えられません。そんな水本先生を助けたのは、弟が熱を出したため1人でやってきた虹一くんとその様子を見守っていた相河でした。

 虫歯は「虫食いの歯」。数字で書くと、「64918(ムシクイノハ)」。これを足し算すると、6+4+9+1+8=28で虫が食べられるのは28本。そして人間の歯の数も28本で偶然同じ数に。これを聞いた子どもたちは「すご〜い!!」と目を輝かせて大喜び。イベントはなんとか無事に終えたのでした。翌日、「改めて何かお礼をする」と言う水本先生を、相河は「森に行きませんか?」「お礼をしてください」と誘います。

 後日、2人で森を訪れ、リスのための橋をかける作業をするのですが、水本先生が転んでしまい橋が壊れ、雨も降ってきそうということで山小屋へ。そこで水本は、実家のコンニャク家を継ごうかと悩んでいる新庄と自分を重ねながら、「親が積み上げてきたものを引き継ぎ、歯科医として多くの人たちに貢献することが一番の願い」だと話しますが、相河は「楽しそうじゃありません」と不満気。反対に、水本先生に願いを聞かれ、何かを思いつき、

「歯を抜いて空いた穴は、歯で埋めたいです。他のもので埋めたくありません」

 と答えます。そして、いつも大事に持っている古びた缶の入れ物の中から歯ブラシを取り出すと水本先生に渡し、橋の修復のため小屋の外へ。水本先生はその歯ブラシで転んだときについたニットの汚れを落としながら、「私は……愛されたい……」と涙をこぼし本心をつぶやきます。そこへ戻ってきた相河。どうしようかとオロオロしたところで今回は終了です。

■説教くさくはないけど、“まどろっこしい”

ラストの山小屋でのシーンはもちろんなんですが、その前に触れておきたいのが、相河とおじいちゃんのシーン。

おじいちゃん「一輝の中にあった小さな光は、十分大きく広がった。もっと広がったら、どうなる?」

相河「光の中に他の人が入る」

おじいちゃん「それもまたいいんじゃないか?」

 相河が生徒たちをリスの観察に誘ったのも、水本先生を森に連れ出したのも、おじいちゃんとのこのやりとりがあったからでした。相河が幼い頃から、「楽しい、おもしろいという気持ちは、“光”だからな」と言ってきたおじいちゃん。その言葉があったからこそ、これまで相河は自分の中の光、つまり大好きな生き物の研究に夢中になることができたんだと思います。そして、おじいちゃんがそうしてくれたように、相河は自分と少し似ている虹一くんに「光」を見つけるヒントを与えて、それを伸ばそうとしてあげているんじゃないかなと。

 他にも、好きなことを仕事にして、満足しているから願いもないんだと相河をうらやましく思っている新庄くんに、「満足しているから願いがないんじゃない。目の前のことを夢中でやっているうちに願いがかなっちゃうんじゃないかな。だから、いちいち考えないんだよ」と鮫島教授(小林薫)が言葉をかけたシーンにも言えるのですが、このドラマは悪く言えば、“まわりくどい”。

 でも、「周りの人ともっとうまくやれ」「もっと楽しむ気持ちを大事にしろ」「深く考えるな」とか、ストレートな表現ではなく、あえて遠まわしないい言い方をすることによって、説教くさくならないのが、この作品のいいところだなぁと思います。

 ただ、それには継続してドラマを視聴していなければ、気づくことは難しいかと思うので、制作陣はそもそもそこまでの数字を期待して作ってはいないのかもしれないし、なかなか視聴率が伸びないのは、そういった“まどろっこしさ”に原因があるのかもしれません。続けて観ていると、おもしろさがわかるんですけどね……。

 

■セラピスト相河が水本先生の本音を引き出す

 ラストの山小屋のシーンでは、おじいちゃんに言われた通り、どんなときも楽しむことを忘れず、気になることをとことん追求して、いつの間にか願いを叶えてしまっている相河と、親から継いだクリニックは自分が守らなければと常識やルールに縛られている育実の対比がわかりやすく描かれていました。

 親のクリニックを継ぐために必死に勉強したり、彼のために料理を作ったり、一生懸命努力してきたのにそれが報われない水本先生。トリンドルちゃんとのバトルシーンでは、「榮倉奈々いちいち悪意感じて切れるなよ」「トリンドル玲奈の言ってること結構図星なんだけど、余計なこと言うな」「院長を心配してるんだし、なんだかんだいい子」など、ネット上でも視聴者からさまざまな声が上がっていましたが、確かに、ちょっと不器用すぎるような……。でも、そんな育実が「愛されたい」という本心に気がつき、涙を流すことができたのは、大きな一歩でしょう。

 今回、毎日リュックに入れて持ち歩いているほど大事にしている缶の中身も初めて明らかになったわけですが、水本先生の前で中を開けたのは何か意味がありそうな予感。2人の関係に何か進展があるのかないのかにも注目していきたいところです。

 また、今回はバレませんでしたが、虹一くんの母・涼子(松本若菜)に、虹一くんと交流を続けていることがバレたとき、相河が涼子ママにどう説明してどう対応するのか、今夜もヒヤヒヤしながら見守りたいと思います(おじいちゃんが涼子ママの悩みを聞いてあげるのが一番手っ取り早い気もしますが……)。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

 

フジテレビ月9『絶対零度』視聴率2ケタ復帰も肝心の“ミハン”が無能すぎ!?

 フジテレビ月9には、まるで似合わないハードな刑事サスペンスが繰り広げられているドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』も第3話。視聴率は10.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と2ケタ復帰、初回超えと好調のようです。

 さて、このドラマは国民のあらゆる個人情報を網羅する巨大AI「未然犯罪捜査システム(通称“ミハン”)」が主に殺人を犯す可能性が高い危険人物を割り出し、その情報をもとにミハンチームが捜査を行うことで犯罪を未然に防ぐ、という設定の物語でした。その設定が第3話にして早くも曖昧になってきたあたりから、振り返りましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

 

■もっとがんばれミハン!

 今回、ミハンが提示した人物は、若槻真帆(柴田杏花)という二十歳の女子大生。なんでも1年前に自殺未遂をして、それ以来、昏睡状態だそうです。昏睡状態なので、主に殺人を犯す可能性はゼロです。ゼロですが、真帆ちゃんのスマホから大学のテニサーのSNSに「復讐してやる」という脅迫メッセが入ったことと、同じスマホから大量の医療用ニトログリセリンが注文されていたことからピックアップされたようです。どうやら今回ミハンが彼女を割り出した根拠は、スマホの通信記録だけ。AIじゃなくてauでも割り出せそうな感じです。

 ともあれ、井沢警部補(沢村一樹)を中心としたミハンチームは、AIが「殺人を犯す可能性がゼロ」な人物を割り出したことを「システムエラーの可能性も?」とか軽く訝しがりつつ、真帆ちゃん周辺を洗い始めます。

 すると、謎の解明につながる重大な映像が出てきました。真帆ちゃんのスマホから注文されたという大量のニトロを、コンビニで受け取っている男が映った防犯カメラの映像が存在したのです。これは決定的! ミハンは日本中の防犯カメラの映像を持っていますので、この受け取り時間前後の周辺地域のカメラ映像を洗い出しつつ、大量のニトロをスマホで注文したというくらいだから、それなりの金額がオンライン上で動いているはずですし、何しろ国民のあらゆる個人情報を網羅するミハンですから、こんなアシの付きやすい方法でブツを受け取った人物を特定するのは、超カンタンなはず!

 と思ったら、ミハンは何もしません。結果、「男がパーカーのフードをかぶっていたので誰だかわからない」という結論をもって、謎は先延ばしにされました。テレ朝「木8」あたりの刑事だったら、この映像だけあればミハンなしでも身元を割りそうなものですが、このあたりが月9クオリティということなのでしょうか。

 で、なんだかんだあって、犯人像を2~3人くらいに手際よくミスリードしつつ、井沢警部補や同僚の小田切ちゃん(本田翼)らのトラウマをエッセンスとしながら真実に至ります。最後は前回同様、“ミハン”によって未然に犯罪の実行が防がれたために裁かれることのなかった極悪人(今回は佐野岳)が何者かによって暗殺され、次回へ。

 ミハンチームは犯罪を未然に防ぐことを目的に結成されましたが、その構成メンバーには、犯罪者に強い憎しみを抱く者だけが集められたそうです。井沢警部補は過去に妻子を惨殺された経験があり、小田切ちゃんも強姦被害者、そしてボスである東堂さん(伊藤淳史)も、25年前に起きた無差別殺傷事件に深いトラウマがありそう。未然に犯罪を防ぐためのチームに、なぜ犯罪被害者や犯罪遺族ばかりが集められたのか、そのあたりも次回以降に残された謎になっています。

■このドラマ、怖いよ

 前回のレビューでも書きましたが、このドラマはほとんどプロットだけで進行します。事件関係者は実に効率的に配置され、適切な順序とテンポで情報が開示されます。1・2話と今回の第3話では脚本家さんが変わっていますが、印象は同じです。シナリオを作る上で、方向性や手法について強力なディレクションが効いていることが伝わってきます。無駄なお肉は削ぎ落すだけ削ぎ落とされ、すごくよくできた、飽きさせない作りになっています。

 その反面、画面に登場する彼らが「誰」なのか、という描写は省略され、人物像については視聴者側が持つステレオタイプなイメージに依存することになりました。

 ヨレヨレのTシャツを着て、しつこく電話してくる引きこもり大学生。カフェ経営もしてる私学テニサーのイケメンリーダー。めっちゃいい人そうな病院のリハビリ担当。それぞれに「実は○○だった」という真相が用意されているわけですが、もともと提示された表側が極めて記号的なので、その真相が明らかになっても、「記号の裏」にしかなり得ない。記号の裏はどうあれ記号なので、人物固有の事情が浮き上がってこないのです。

 そのわりに、このドラマで扱われる感情は極めてシリアスで、重く、痛いものです。家族を殺されたとか、レイプされたとか、娘が自殺未遂したとか、昏睡状態のケガレなき美少女と心中したくてたまらないとか、そういう激しい痛みが“記号的な人物”に乗っかって“計算されたタイミング”で提示されてくる。これが、なんだか、すごく怖いんです。作り手側が、彼らの痛みに共感してる感じがしない。痛みの感情が、剥き出しのまま投げつけられている感じというか。最初からずっと言い続けてますが、よくできてるけど、楽しくないんです、『絶対零度』。

 でも、こういうスピード重視の作劇じゃないと、視聴者はついてこないのかもしれないですねー。視聴率は上がってるしね。

(文=どらまっ子AKIちゃん)

『ネプリーグ』新垣結衣の不在、“ble事件”がトラウマになっている説

 7月23日放送の『ネプリーグ』(フジテレビ系)に、映画公開を控えた“コード・ブルーチーム”が出演。豪華俳優陣がクイズに挑み視聴者を楽しませたのだが、新垣結衣の不在に悲しむファンも少なくなかった。

 これまでTVドラマはシーズン3までが放送され、7月27日には『劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命–』が公開される同シリーズ。新垣はシーズン1からヒロイン・白石恵役で出演。最初は頼りないフライトドクター候補生だったが、シリーズを通してチームリーダーを任されるほどの医師に成長した。

『コード・ブルー』シリーズの主要メンバーとして、やはり新垣は欠かせない存在。しかし今回の『ネプリーグ』に同ドラマから出演したのは、山下智久、成田凌、新木優子、馬場ふみかの4人だけ。この面子に5人目として林修を迎え、お馴染みの様々なクイズに挑戦している。

「新垣の不在に、視聴者からは『山Pは出てるのにガッキーがいなくて寂しい……』『ガッキーは出演しないのか』といった落胆の声が上がっていました。一方で『ガッキーは前回ネプリーグに出演したときネットで散々いじられたからな……』といった指摘もされています。彼女は昨年同番組に“コード・ブルーチーム”の一員として出演したのですが、珍解答を連発して話題に。“blue”を“ble”と書いてしまったり、“cry”が書けなかったりと、勉強が苦手な一面が露呈してしまいました。そのため『ガッキーひょっとしてクイズ番組がトラウマになっちゃったのかな?』『また英語よわよわなのがバレるから出演しないのかも』といった憶測もされています」(芸能ライター)

 ちなみに『ネプリーグ』に出演して“傷”を負ったのは新垣だけではない。昨年の放送には山下も出演していたのだが、彼は“ミーアキャット事件”を起こして話題になっている。

「以前5匹の猫の品種を当てる問題で、1匹もわからなかった山下は全て“ミーアキャット”と回答。しかし当てずっぽうにしてもミーアキャットは猫ではないので、共演者だけでなく視聴者からもツッコミが続出しました。そんな山下は今回も動物関係の問題で大失態。平成29年に上野で産まれたパンダ“シャンシャン”の名前がわからず、『ニャンニャン』『ピョンピョン』『レンレン』とまたもや当てずっぽう作戦で回答。ところが正解の『シャンシャン』が彼の口から出ることはありませんでした」(同)

 奇跡的な回答を連発する新垣&山下ペア。どちらも「ひたすら可愛い」と好評なので、是非とも再びクイズ番組で共演してもらいたい。

『ネプリーグ』新垣結衣の不在、“ble事件”がトラウマになっている説

 7月23日放送の『ネプリーグ』(フジテレビ系)に、映画公開を控えた“コード・ブルーチーム”が出演。豪華俳優陣がクイズに挑み視聴者を楽しませたのだが、新垣結衣の不在に悲しむファンも少なくなかった。

 これまでTVドラマはシーズン3までが放送され、7月27日には『劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命–』が公開される同シリーズ。新垣はシーズン1からヒロイン・白石恵役で出演。最初は頼りないフライトドクター候補生だったが、シリーズを通してチームリーダーを任されるほどの医師に成長した。

『コード・ブルー』シリーズの主要メンバーとして、やはり新垣は欠かせない存在。しかし今回の『ネプリーグ』に同ドラマから出演したのは、山下智久、成田凌、新木優子、馬場ふみかの4人だけ。この面子に5人目として林修を迎え、お馴染みの様々なクイズに挑戦している。

「新垣の不在に、視聴者からは『山Pは出てるのにガッキーがいなくて寂しい……』『ガッキーは出演しないのか』といった落胆の声が上がっていました。一方で『ガッキーは前回ネプリーグに出演したときネットで散々いじられたからな……』といった指摘もされています。彼女は昨年同番組に“コード・ブルーチーム”の一員として出演したのですが、珍解答を連発して話題に。“blue”を“ble”と書いてしまったり、“cry”が書けなかったりと、勉強が苦手な一面が露呈してしまいました。そのため『ガッキーひょっとしてクイズ番組がトラウマになっちゃったのかな?』『また英語よわよわなのがバレるから出演しないのかも』といった憶測もされています」(芸能ライター)

 ちなみに『ネプリーグ』に出演して“傷”を負ったのは新垣だけではない。昨年の放送には山下も出演していたのだが、彼は“ミーアキャット事件”を起こして話題になっている。

「以前5匹の猫の品種を当てる問題で、1匹もわからなかった山下は全て“ミーアキャット”と回答。しかし当てずっぽうにしてもミーアキャットは猫ではないので、共演者だけでなく視聴者からもツッコミが続出しました。そんな山下は今回も動物関係の問題で大失態。平成29年に上野で産まれたパンダ“シャンシャン”の名前がわからず、『ニャンニャン』『ピョンピョン』『レンレン』とまたもや当てずっぽう作戦で回答。ところが正解の『シャンシャン』が彼の口から出ることはありませんでした」(同)

 奇跡的な回答を連発する新垣&山下ペア。どちらも「ひたすら可愛い」と好評なので、是非とも再びクイズ番組で共演してもらいたい。

吉岡里帆、新ドラマ『ケンカツ』爆死でも「週プレ」80ページ特集号は“バカ売れ”で集英社ウハウハ

 人気があるのか、それともないのか……。

 7月17日にスタートした吉岡里帆主演のドラマ『健康で文化的な最低限の生活』(フジテレビ系)の初回視聴率が7.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という結果に終わった。フジの7月期ドラマはいつになく好調で、月9の『絶対零度』が10.6%、木10の『グッド・ドクター』は11.5%と、それぞれ初回視聴率2ケタをマークしていたが、残念ながら吉岡はこの波に乗れなかった。

「放送直前の週には、フジのあらゆる番組に出演して番宣したほか、週刊誌や漫画誌の表紙をジャック。これまであまりやったことがないというLINEライブにまで出演し、疲労から目に大きなクマがはっきり浮き出るほど奔走していた。ドラマは内容が重かったという意見もありますが、彼女の演技がポンコツすぎて、“一生懸命演じてます”感が出るたびに視聴者が冷めてしまったという声も聞かれます」(テレビ誌ライター)

 その一方で、吉岡の初主演作となった1月期の『きみが心に棲みついた』(TBS系)の平均視聴率7.69%と、今回の7.6%とほぼ一緒だったことで、ドラマ不況のご時世にギャラが高くないのにコンスタントに7%をキープできる女優は貴重だと評価する向きもある。

 彼女の評価が定まらないなか、ドラマの視聴率以上に結果を出していたのが「週刊プレイボーイ」(集英社)だという。

 7月14日発売号では「まるごと一冊、吉岡号!」と銘打ち、表紙、裏表紙、オリジナルDVD付録にカラーグラビア、記事特集など80ページを吉岡に割いていたが、出版関係者がこう語る。

「56ページに及ぶカラーグラビアは水着などの色っぽいカットがほぼ皆無で、最大露出が“へそ”という肩透かしでした。彼女がグラビアをしていた時代からのファンには大ブーイングを浴びましたが、フタをあけてみればDVD付録の効果もあってか、通常よりも10%以上もバカ売れしています。“脱がない吉岡”にもきちんとファンがついてきている証拠でもあり、ドラマの視聴率に意気消沈する吉岡サイドにとっては朗報ではないでしょうか」

 今後、ドラマの視聴率が右肩上がりとなり、人気が本物だということを証明してもらいたいものだ。