フジ期待の新人アナ・杉原千尋、「好きな女子アナランキング」に入らず……“あの人似”と残念評価

 12月7日にオリコンが発表した、年末恒例企画「第15回 好きな女性アナウンサーランキング」。日本テレビ・水卜麻美アナが殿堂入りを果たしたことで、有働由美子アナが初の1位に輝いたが、衝撃的だったのは、フジテレビの女子アナの名前が、トップ10に一人もなかったことだろう。

「かつては“女子アナ帝国”とも“アイドルアナ王国”とも言われ、間違いなく女子アナ界のトップを走ってきたフジですが、3位にOGの加藤綾子が入っているのみで、現役の局アナが一人も入りませんでした。カトパン以降、人気者を輩出できていないことが、改めて浮き彫りとなりましたね」(女子アナウォッチャー)

 そんな中、今度こそと期待されていたのが、18年入社の杉原千尋アナである。だが、「されていた」と早速、過去形になってしまっていることでも分かるように、その前途はなかなか難しそうだ。

「カトパンと同じ国立音大の出身という、女子アナにあって非常に珍しい経歴の持ち主。明らかにカトパンを意識した採用だったことでしょう。10月から、『ノンストップ』のレギュラーが決まり、本格的に始動したばかりですが、11月19日に出演した『ネプリーグ』の「局対抗アナウンサー対決SP」で、【観客】を英語で〈モニタリング〉と答えたり、【正義】を〈ヒーロー〉と答えたりと、一般教養のなさを露呈して、評価が急降下してしまいました」(同)

 ファンや視聴者の評価だけでなく、その配属先からも、フジの残念な評価が透けて見える。

「学生時代、日本テレビ系『NEWS ZERO』のお天気キャスターを務めていた同期の井上清華アナの方は、出世コースの『めざましテレビ』の月曜レギュラーですから、いきなり差をつけられています」(番組関係者)

 そんな杉原アナに、ネット上では残念なこんな評価も。

「目が大きく、明るい性格が表情から、そのルックスは、『高橋真麻に似てないか?』とネットで話題になっているんです」(前出・女子アナウォッチャー)

 真麻は「フリーアナ冬の時代」と言われる現在にあって、数少ない勝ち組フリーアナの一人だけど……ポスト・カトパンを期待するのは、ちょっと酷かもしれない。

桐谷美玲、フジ新番組で“MC予定”も「突然消えた」!?――『NEWS ZERO』卒業と重なる事情

 フジテレビ系で2012年まで放送されていたトークバラエティ『グータンヌーボ』が、来年1月から『グータンヌーボ2』として復活することが、12月12日に報じられた。新MCの女性タレント4名も発表されたが、関係者によると「企画当初は桐谷美玲の名前も挙がっていたのに、いつの間にか消えていた」のだという。

「かつての『グータンヌーボ』は、長谷川潤や優香、オセロ・松嶋尚美、そして17年に芸能界から引退した江角マキコらがMCを務めており、『グータンヌーボ2』には長谷川京子、田中みな実、滝沢カレン、年内で乃木坂46を卒業する西野七瀬が起用されました。しかし、企画が上がってきた当初、MC候補には桐谷も入っていたんです」(制作会社スタッフ)

 桐谷といえば今年7月、かねてから交際が伝えられていた三浦翔平との結婚を報告。9月には、6年半に渡って火曜キャスターを務めてきた『NEWS ZERO』(日本テレビ系)を卒業し、近頃は単発で雑誌やイベントに登場する程度と、芸能活動をセーブしている。

「結婚前の桐谷は、16年に三浦と共演した月9ドラマ『好きな人がいること』(フジテレビ系)や、17年の『人は見た目が100パーセント』(同)で連ドラ主演を務めるなど活躍していましたが、拘束時間が長い女優業を嫌がっているという報道もありました。結婚して以降、最近の仕事のセーブぶりには“妊娠説”も浮上しているほど」(週刊誌記者)

 『NEWS ZERO』からの卒業と『グータンヌーボ2』の不出演も、本人の意向によるものだったのだろうか。

「それが、桐谷はキャスター業はやりたがっていたようで、彼女の意思とは別に、所属事務所・スウィートパワーが降板に持っていったという説もあります。『グータンヌーボ2』に関しても、初めはOKしていたのに、途中でNGに変わってしまったとか」(前出・関係者)

 スウィートパワーでは以前、やはり多忙なスケジュールに参っていた堀北真希が結婚を強行し、妊娠や出産を機に芸能界から引退したとあって、桐谷にも引退や独立説がたえずささやかれている。いずれにしても、桐谷の環境が落ち着くまで、長期に渡る仕事は受けられないということだろうか。

坂上忍、『バイキング』で時間配分ミス! 元関取ゲストを“放置”で「MC失格」の声相次ぐ

 12月11日に放送された情報番組『バイキング』(フジテレビ系)で、コーナーが押しすぎた結果、次のコーナーで出演するはずのゲストが登場できなくなるというハプニングが発生。MCを務める坂上忍は「すみません、こういうこともあるんですよ」と謝罪コメントを述べたが、視聴者からは「こんなこと、普通ないよ!」「失礼すぎ!」「自分だったら激怒するくせに」など批判の声が巻き起こった。

「この日は、日本体操協会の塚原光男と塚原千恵子が、体操女子の宮川紗江にパワハラで告発された件が取り上げられました。この問題をめぐり、坂上とゲストの間でかなり白熱した議論が交わされていたのですが、実はこの後に、元関取の大至伸行氏をゲストに迎えて、元貴ノ岩の暴力事件に関するコーナーも用意されていたそうなんです。しかし、時間がなくなってしまったため、大至氏を呼び込むことができず。これに対し、坂上が『僕のせいです』と頭を下げるも、ネット上では『MC失格』『段取りできないならMCするな!』『MC向いてない』といった声が多く上がりました」(芸能ライター)

 また「司会者が時間配分するのが基本」「1つの話題に時間使いすぎ」「時間が押してるとかわからないわけ?」など、番組の進行役を務める坂上の責任を問う声も。さらには「スタッフは何してたの?」「制作側もちゃんと管理すべき」と、スタッフの管理能力を疑う声も噴出していた。

「坂上は、今回の出来事を『こういうこともあるんですよ』と言っていましたが、ゲストを呼んでおきながら出演できないという事態を“よくあること”として片づけてしまったことで『ゲストに失礼』『ゲストを放置しといて、その発言はあり得ない』『ただの開き直り』と、さらに視聴者の反感を買うことになったようです」(同)

 エンディングでは、後番組『直撃LIVE グッディ!』(同)の安藤裕子キャスターから「今日はピンクのお着物をお召しでした。一応、ご報告まで」と、大至氏が控室に戻ってきたと明かされたことにも、ネットユーザーは反応。「せっかく正装で来てくれたのに」「ゲストを軽く扱っていそう」「ほんと失礼」などの嫌悪の声が多く寄せられていた。

「その大至氏ですが、翌12日は無事に番組ゲストとして出演しています。ただ、元貴ノ岩の暴力問題については、相撲関係者や部屋の若い衆に聞いた話として『素行が悪かったらしい』『いずれ(問題を起こすことが)あるだろうなというような思いがあったみたい』とコメントしたのち、元貴乃花親方についても『元弟子なんだから、世間の皆さまに申し訳ないという気持ちをまず表してほしい』などと発言。これには視聴者から『無責任な発言するな』『この人、もう出てこなければよかったのに』などと、昨日とは一変して、批判を浴びる側になってしまっていました」(同)

 坂上の高圧的な態度や物言いはたびたび物議を醸すが、それが坂上の持ち味でもあるところ。とはいえ、視聴者をモヤッとさせないためには、真面目に謝罪をしておいた方がよかったのかもしれない。

今夜最終回!『僕らは奇跡でできている』要潤“ブチ切れ”の先に見えた、主人公に偏らない物語の“公平性”

 いよいよ今夜最終回を迎える『僕らは奇跡でできている』(フジテレビ系)。4日に放送された第9話の視聴率は、6.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と前回より0.4ポイントアップしたものの、初回の7.6%を更新することはできず……。

 とはいえ、数字のわりに視聴者の満足度が高いのがこの作品。残る1話で挽回となるか、今夜放送の最終回を前に、ある大事件が起きた9話を振り返っていきたいと思います。

(前回までのレビューはこちらから)

■最後の最後に事件が……

 気まずくなっていた家政婦の山田さん(戸田恵子)との関係もすっかり元に戻った相河(高橋)。ある日、女子生徒の青山琴音(矢作穂香)から、「私、相河先生と結婚したいんです。私のこと、どう思いますか?」と、“恋の”進路相談を受けます。歯科医である水本先生(榮倉奈々)との仲を疑う彼女は、相河は水本先生のことが好きなんじゃないかと指摘。そんなこと考えもしていなかった相河は、山田さんに料理を習いにやってきた水本先生本人に、「(水本先生のことが好きかどうか)どう思います?」と険しい表情をしながら、自分の気持ちを問います。

 その後、水本先生のクリニックに、青山がやってきました。「相河先生のことどう思っているんですか?」「その気がないなら相河先生に近づかないでください」と、すっかり戦闘スイッチが入った青山に圧倒される水本先生。歯科医のあかり(トリンドル玲奈)や祥子(玄覺悠子)は、2人を冷やかし気味に、陰から見守っていました。

 そんな中、水本先生の自宅にヤモリが出現。彼氏の雅也(和田琢磨)とは別れたばかりで他に頼れる人もいない水本先生は、渋々相河を呼ぶことに。部屋にゴキブリがいると聞き、思わず相河に抱きついてしまった水本先生は、どんどん相河を意識するようになります。

 一方、樫野木先生(要潤)に頼まれ、娘の香澄ちゃん(矢崎由紗)を大学に連れてきた相河は、樫野木先生の用事が済むまでの間、香澄ちゃんに過去のフィールドワークでの思い出話をしているうちに水本先生への気持ちに気づき、とある日の朝、先生を待ち伏せして言います。

「僕は、水本先生のことが……おもしろいって思ってます」

 その後、大学ではまだ諦めのついていない様子の青山に、「私のこと、女として、結婚対象としてどう思っていますか?」と聞かれた相河は、「興味ありません。ごめんなさい」とキッパリ彼女を振るのですが、その後、大学の研究室で事件が起こります。

 香澄ちゃんからの電話で、元妻が恋人と再婚したがっていることや、家族を思ってフィールドワークをやめたはずなのに、妻はフィールドワークをしている自分が好きだったことを知った樫野木先生。苛立ちからか、「香澄さんが昔の樫野木先生の写真見せてくれました。僕も昔フィールドワークやってるとき、髪やヒゲが伸びてるときありました」と楽しげな相河に、思わず「だまれ!」と暴言を浴びせてしまいます。

 それでも樫野木先生の気持ちはおさまることなく、

「相河先生みたいになれたら幸せだよね。できないことがあっても支えてくれる人がいて、好きなことだけやってられて」

「子供はキラキラした大人に憧れるけど、キラキラした大人なんてほんの一握りしかなれない。なのに学生たちも相河先生みたいになりたがってる。なれなかったらどうすんの? 責任取れんの?」

「相河先生はここだからいられるんだよ。よそじゃやっていけない。それわかってる?」

「迷惑なんだよ。ここから消えてほしい」

 と暴言を連発。目にいっぱい涙を溜めた相河は、足早に研究室を後にします。

■簡単に「好き」はとは言わない“らしさ”

「水本先生と一緒にいると感動や発見があります。でも、嫌な気持ちになったときもありました。いろんな気持ちになります」

 と、フィールドワークと同じように、「おもしろい」と水本先生への気持ちを表現した相河。2人がそう簡単にくっつかないことは、視聴者のほとんどが予想していたはずですが、次回予告で2人のラブ展開をさんざん煽っていただけに、「好きじゃないんかーい!」「それ面白いちゃう、恋や!」とツッコミの声が。

 ただ、青山には「興味ありません」とバッサリ言い切っているところを見ると、きっと水本先生には興味があるからこそ「おもしろい」と言ったんだろうし、目に見えない人の気持ちに言葉をつけた人は偉いと言っていた相河だけに、彼なりの愛情表現が「おもしろい」だっただけなんだと思います。この、簡単に「好き」とか言わないところが相河らしさであり、この作品らしい部分でもあるなあとほっこりしました。

 まあ、相河だから成り立つわけで、「おもしろい」とうれしそうに言われて颯爽と立ち去られたら、水本先生のように、ポカーンとなるのが普通のリアクションだとは思いますが……。それにしても、相河を意識しまくってどぎまぎする榮倉奈々ちゃん、とってもかわいかったです。

 

■“総まとめ”的な要潤の大爆発

 さて、そこで終わるのかと思いきや、今話にはラストにとんだ爆弾が仕込まれていました。最初は悪者キャラかと思われていたものの、このごろはなんだかんだ言いつつ相河のフォローをしてくれていた樫野木先生のブチ切れ事件です。

 このドラマではこれまで、周りの子どもたちとはちょっと違う息子・虹一くん(川口和空)を受け止めることができなかった母・涼子(松本若菜)だったり、一度は息子(相河)を捨て、11年後に家政婦として戻ってきた山田さんだったり、“完璧ではない”人たちを否定することなく、相河が疑問を投げかけることでその人にとって大切なことは何なのかを気づかせてきました。

 それがあったからこそ、樫野木先生が相河に放った言葉がより冷酷で残酷なものに聞こえてきたわけです。

 また、家族のためにフィールドワークをやめた樫野木先生は、両親のためにこんにゃく農家を継ごうか迷っている男子学生・新庄(西畑大吾/関西ジャニーズJr.)や、親から受け継いだクリニックを守ろうと必死になっている水本先生でもあるわけで、言わば、これまでのまとめ的存在。

 それに、樫野木先生が家族のために自分の夢を犠牲にしたように、何かを犠牲にしなくてはならず、相河のように生きたくても生きられない人が世の中のほとんどでしょう。

 そんな人からすれば、絶対的理解者であるおじいちゃん(田中泯)や鮫島教授(小林薫)に守られながら、好きなことをして楽しそうな姿はうらやましく見えて当然(もちろん、相河も幼い頃に自分と向き合い、苦しさを乗り越えてきたからこそ今があるわけで、決して楽をしてきたわけではありませんが……)。

 確かに、八つ当たり的に相河に暴言を浴びせたことは間違っていましたが、ネット上の視聴者たちの反応を見ると、「気持ちわかるんだよなぁ。やりたいことだけやって好きに楽しく生きている人は眩しく見える」「八つ当たりからの発言だったかもだけど、一理あるよねぇ……」「自己犠牲して頑張っている自分が、何故こんな目にって思っちゃうよね」と、意外にも樫野木先生に理解を示す声が多数見受けられました。

 そこからもわかるように、このドラマは、さまざまな問題を、主人公視点とその周りからの視点で丁寧に描くことで、どちらか一方に偏らず公平に、多くの人の心に届けようとしている制作陣の思いが、今回の9話から感じられました。

 ラストで鮫島教授が、相河に暴言を浴びせた樫野木先生を諭すような口調で叱っていましたが、ここまで誰かを否定してこなかったこのドラマ、ラスト1話で樫野木先生にどうやって大切なことを気づかせるのでしょうか。

 

■残る伏線は……

 そんな今話のタイトルは、「楽しかった日々の終わり」。次回予告で相河は大学を辞めると宣言していただけに、相河にとって楽しかった大学での日々は、これで終わってしまうのでしょうか……。

 また、8話のラストに挿し込まれた水泳シーンは、てっきり一生ファンへのサービスかと思っていたのですが、水泳を習いだしたのは何か理由があるようだし、急にロシア語の勉強を始めたのも謎です。実はコンチューバーだった沼袋先生(児嶋一哉)と、それを知ってしまった新庄くんにも注目しつつ、今夜の最終回を見届けたいと思います。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

『SUITS/スーツ』第9話 ムリヤリな設定に強引な展開……ゆるふわな主婦にしか見えない石田ひかりの演技

『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)第9話。「宿命!裏切りの代償」

(前回までのレビューはこちらから)

 

■「無資格の弁護士」に加えて「無資格の会計士」まで登場!

 今回の案件は、幸村チカ(鈴木保奈美)の親友であり、「幸村・上杉法律事務所」の顧問会系事務所&クライアントでもある「YURI綜合会計事務所」所長・花村百合(石田ひかり)からの依頼。

 百合の事務所に勤めている会計士・大河原忠(西村まさ彦)を解雇したいという。その理由は、大河原が経歴詐称して無資格なのに会計士として勤めていたから。

 この案件を担当することになった甲斐正午(織田裕二)と鈴木大輔(中島裕翔)だったが、大輔は自分も無資格な弁護士ということで、大河原の側にガッツリ肩入れしてしまう。

 しかも大河原は、大輔の完全記憶能力と似た、「一度見た数字は忘れない」という特殊能力を持っているのだ。……そんな人、そうそういるもんなのか!?

 このドラマのメイン設定でありながら、まったく納得できない「無資格の弁護士」という設定。

 日本とアメリカで弁護士制度が違うんだから、明らかに無茶なこの設定を引き継がなくてもよかったんじゃ……と思っているところに、「無資格の会計士」まで乗っけてきてしまった。

 大河原は、世話になった個人経営の会計事務所のオーナーが突然亡くなってしまい、“その事務所を潰したくない”という一心で、無資格のまま会計士を続けてしまった……と言っているわりに、アッサリ百合の事務所に引き抜かれたというのも意味不明なのだ。

 それでも、大河原に肩入れした大輔は、なんとか解雇を撤回させるために動き回るのだが、「うーん、ムリでしょ、だって無資格なんだもん」という感情しか沸いてこない。

 その後も、なかなか強引な展開が続く。

 ボウリングの最中に法律事務所の入館証を盗んだり、その事務所に忍び込んで資料を盗み見したり、それを発見した警備員が金を要求してきたり、甲斐が警備員に金を渡したら本当にアッサリと解放してくれたり……。

 久々に「勝つためには手段を選ばない」弁護士っぷりを演出したのかもしれないが、それにしても、ムリヤリ過ぎるよ。

■石田ひかりが、ゆるふわ主婦にしか見えない……

 結果的に「YURI綜合会計事務所」がペーパーカンパニーを利用し、コンサル料を水増し請求していたことが発覚。

 大河原は、無資格の会計士だったことが理由ではなく、水増し請求に気付いてしまったから解雇されることになったのだ。

 自分も裏切られていたと知ったチカはブチ切れるが、百合は否定。しかし解雇された大河原が登場して悪事を暴かれてしまう。

 臭い物にフタをするために解雇した元・社員のせいで全部バラされてしまうというこの展開。前回と同じパターンだ!

 水増し請求に気が付いた社員をクビにしたら、そりゃあ逆恨みして色々バラされちゃうよ。

 大輔も百合も大河原も、それぞれかなり頭のいいキレ者という設定のハズなのに、行動がことごとくバカなのが残念だ。

 そしてもうひとつ残念なのが、石田ひかりの演技。

「親友」「戦友」と言っていたチカと百合のバトルがクライマックスなのだが、百合からは開き直った悪人の力強さが皆無。どう見てもゆるふわな主婦にしか見えないのだ。

 石田ひかり VS 鈴木保奈美のバトルと言われるとワクワクするシチュエーションだけど、ちょっとミスキャストだったのではないだろうか。

 

■切り捨てた人間に足をすくわれるパターン三度!

 百合案件と同時進行していたのが、前回から引き続き大輔の恋愛問題。

 大河原の解雇理由を探るため、蟹江貢(小手伸也)たちとのダブルデートをセッティングし、一緒に行く相手として、前回キスをした谷元砂里(今田美桜)に協力を頼む。

 しかも「私本気だからね、あの時のキス」とまで言われているのに、ガッツリ利用するところは利用して、後になって「妹としか見れない」とバッサリ切り捨て。

 それでいて、聖澤真琴(新木優子)とは仕事中に発情してしまったのか唐突にキス。

 ボンヤリしているようで、結構ヒドイよ大輔!

 そりゃあ、砂里の兄・遊星(磯村勇斗)に、弁護士資格がないことをバラされちゃうわけだわ。

 またも、切り捨てた人間に足をすくわれる展開。このドラマ、このパターン好きだね。

 次回、いよいよ「最終回前編」! って、前回から「最終章」には突入していたハズなんだけど……。
(文と絵=北村ヂン)

『THE MANZAI』、“上沼恵美子批判”のとろサーモン出場も「見たくない!」と嫌悪の声

 12月9日に放送された『THE MANZAI 2018』(フジテレビ系)の平均視聴率が11.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。前年の平均視聴率12.7%には及ばないまでも、おおむね好評だった同番組だが、多数の芸人を巻き込む炎上騒ぎを起こした、とろサーモン・久保田かずのぶの出演に関しては「見たくない」「態度がふてぶてしい」といった嫌悪の声が多数寄せられていた。

 久保田は2日『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)の放送後、準決勝で敗退したスーパーマラドーナ・武智とともに、審査員を務めた上沼恵美子を批判する動画をSNSで配信し、炎上。

「久保田・武智は4日、自身のTwitterでそれぞれ謝罪のコメントを発表しましたが、ネット上では『言わされてる感がある』『謝ればいいとか思ってそう』とのコメントも多く、素直な謝罪の言葉と受け取った人は少なかったようです。批判された当事者である上沼は、8日放送の『気になる情報のウラのウラ 上沼・高田のクギズケ!』(日本テレビ系)で、暴言炎上騒動に触れ『お2人のことはまったく何にも思っておりません』『悪いですけど興味ないです』とバッサリ切り捨てたことで、一旦は騒動に決着がついたようにも見えました。ただ、9日の『THE MANZAI』放送前後、ネット上で『久保田が出たらチャンネル変える』『とろサーモンが出るくらいなら、ほかの人に時間を使ってほしい』という声が噴出していた様子を見ると、視聴者からの久保田に対する悪感情は、まだまだ払拭できていないようです」(芸能ライター)

 さらに、漫才中の久保田にも「久保田、全然やる気ないよね?」「なんで出てるの」「ふてくされた態度で、申し訳なさそうな雰囲気が1ミリもない」「絶対反省してないわ」「テンション低すぎ」との批判が集中。

「ネタ終了後には、ナインティナインの岡村隆史が『久保田がいろいろとご迷惑おかけしまして』と謝罪していたことから『なんで岡村が代わりに謝る?』『自分で謝罪の一言くらい言えないの?』と、さらなる批判も寄せられることとなりました」(同)

 また、相方の村田秀亮には「やつれてる」「相方の人、顔色悪くない?」「かわいそう」といった声も出ており、久保田の“勝手な行動”に巻き込まれた村田を心配する人も多くいたよう。

「番組の最後には漫才披露を終えた芸人たちが、一言ずつコメントするシーンがありましたが、ほとんどの芸人が登場する中で、とろサーモンの姿はありませんでした。それゆえ『地味に消されたね』『やっぱり』など、騒動の影響と推測した人も多かったようです」(同)

 他番組にまで波及したかに見える“暴言動画”騒動。完全に収束するのは、果たしていつになるだろうか。

『THE MANZAI』、“上沼恵美子批判”のとろサーモン出場も「見たくない!」と嫌悪の声

 12月9日に放送された『THE MANZAI 2018』(フジテレビ系)の平均視聴率が11.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。前年の平均視聴率12.7%には及ばないまでも、おおむね好評だった同番組だが、多数の芸人を巻き込む炎上騒ぎを起こした、とろサーモン・久保田かずのぶの出演に関しては「見たくない」「態度がふてぶてしい」といった嫌悪の声が多数寄せられていた。

 久保田は2日『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)の放送後、準決勝で敗退したスーパーマラドーナ・武智とともに、審査員を務めた上沼恵美子を批判する動画をSNSで配信し、炎上。

「久保田・武智は4日、自身のTwitterでそれぞれ謝罪のコメントを発表しましたが、ネット上では『言わされてる感がある』『謝ればいいとか思ってそう』とのコメントも多く、素直な謝罪の言葉と受け取った人は少なかったようです。批判された当事者である上沼は、8日放送の『気になる情報のウラのウラ 上沼・高田のクギズケ!』(日本テレビ系)で、暴言炎上騒動に触れ『お2人のことはまったく何にも思っておりません』『悪いですけど興味ないです』とバッサリ切り捨てたことで、一旦は騒動に決着がついたようにも見えました。ただ、9日の『THE MANZAI』放送前後、ネット上で『久保田が出たらチャンネル変える』『とろサーモンが出るくらいなら、ほかの人に時間を使ってほしい』という声が噴出していた様子を見ると、視聴者からの久保田に対する悪感情は、まだまだ払拭できていないようです」(芸能ライター)

 さらに、漫才中の久保田にも「久保田、全然やる気ないよね?」「なんで出てるの」「ふてくされた態度で、申し訳なさそうな雰囲気が1ミリもない」「絶対反省してないわ」「テンション低すぎ」との批判が集中。

「ネタ終了後には、ナインティナインの岡村隆史が『久保田がいろいろとご迷惑おかけしまして』と謝罪していたことから『なんで岡村が代わりに謝る?』『自分で謝罪の一言くらい言えないの?』と、さらなる批判も寄せられることとなりました」(同)

 また、相方の村田秀亮には「やつれてる」「相方の人、顔色悪くない?」「かわいそう」といった声も出ており、久保田の“勝手な行動”に巻き込まれた村田を心配する人も多くいたよう。

「番組の最後には漫才披露を終えた芸人たちが、一言ずつコメントするシーンがありましたが、ほとんどの芸人が登場する中で、とろサーモンの姿はありませんでした。それゆえ『地味に消されたね』『やっぱり』など、騒動の影響と推測した人も多かったようです」(同)

 他番組にまで波及したかに見える“暴言動画”騒動。完全に収束するのは、果たしていつになるだろうか。

今年も『明石家サンタ』の季節がやってきた! “芸能人枠”本命は

 12月に入り、街はクリスマスムード一色となりつつある。今年もあっという間だったと思いを馳せる人も多いだろう。特に2018年は大きな芸能ニュースが相次いだ。

 そこで気になるのがクリスマス・イブの深夜に生放送される恒例番組『明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー』(フジテレビ系)だ。この番組は、視聴者から不幸なエピソードを募集し、本番でさんまと八木亜希子アナウンサーが投稿者本人に直接電話でその話を聞くというもの。内容が面白ければ「合格」ということで各スポンサー提供の商品がもらえる。特に、「名乗っただけで即合格」となる芸能人からの電話は、番組の恒例シーンのひとつとなっているが、今年はいったい誰が候補者となり得るのだろうか?

「まず挙げられるのは、高橋由美子でしょう。今年の初めにバラエティ番組で“酒乱ぶっちゃけキャラ”としてプチレブークを果たしていた矢先、『週刊文春』(文藝春秋)に妻子ある男性とのラブホテル不倫が報じられ、表舞台から消えてしまいました。フジテレビ関係では、同局の秋元優里アナも、1月に番組プロデューサーとの“竹林不倫”が『文春』に報じられており、4月には同僚の生田竜聖アナとの離婚が報じられています。この2人は名乗っただけで即合格なのは間違いないでしょう」(芸能ライター)

 さらに、あの元国民的アイドルグループメンバーの登場にも期待がかかる。

「元SMAPの香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎からなる『新しい地図』メンバーですね。昨年は事務所を退所した直後でしたが、今年は精力的に活動を始めていますから、『明石家サンタ』に登場してもおかしくはありません。一方で、バラエティ番組に積極的に出演した木村拓哉のほか、おなじみの中居正広の登場にも期待ですね。特にさんまさんは元SMAPメンバー全員と親交がありますから、誰かが電話をかけてくる可能性は無きにしもあらずです」(同)

 今年の『明石家サンタ』の芸能人枠には、例年以上に期待が集まりそうだ。
(文=平田宏利)

幸せとはきっと、大切ななにかに気づくこと――佐々木蔵之介主演ドラマ『黄昏流星群』第9話

(前回までのレビューはこちらから)

 12月5日に放送された『2018 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)に、中山美穂が出演した。披露したのは、1986年のヒット曲「WAKU WAKUさせて」と、1992年に中山美穂&WANDSとして発表した「世界中の誰よりきっと」の2曲。ドラマ『黄昏流星群』(同)の展開が佳境に入っている中、役の上での彼女の心境を表したような選曲に、思わず唸らされた。

 ドラマはいよいよ第9話、中山美穂演じる真璃子が大きな決断を下す展開だった。

 前回の放送のラスト、車の中で抱き合った真璃子と日野(ジャニーズWEST・藤井流星)。しかし、真璃子が途中で拒んだため、それ以上の関係に進むことはなかった。

 「弱っている者同士は、こんなふうに抱き合ってはいけない」

 真璃子はそう言って、日野と、そして自分の気持ちを押し止めたのだ。

 その頃、完治(佐々木蔵之介)は、銀行への復帰を打診されていた。出世コースに戻れるのは願ってもないことだろうが、出向先での新しい仕事にやりがいを感じていた完治は、戻るべきかどうかと思い悩む。

 そんな完治の思いとは裏腹に、夫が銀行に戻れそうだと知った真璃子は、家を出ていくことを告げる。理由を尋ねる完治に、栞(黒木瞳)との関係を知っていることを告白する。そう言われた完治は、真璃子が家を出ていくことを受け入れるしかなかった。

 真璃子が別れて暮らすことを決断した理由は何だったのだろう? 彼女は何を手に入れたかったのか?

 娘である美咲(石川恋)の駆け落ち、夫の浮気、「子供を育て家庭を守る」ことに専念していた自分に対し、自由に生きている彼らが羨ましくなったのかもしれない。自分が生きていく中で、どうありたいのかということに気づいた結果の行動なのだろう。

 一方、完治との別れを決断した栞は、荻野倉庫を辞め、漁港で働き始めていた。「なぜこんなところで働くのか?」と問われた彼女は、「海が好きだから」と答える。だが、彼女は、本当は山が好きだったはず。完治との思い出を消し去るために、都会でもなく、山でもなく、海に向かったのかもしれない。そして、彼女は医師から糖尿病と診断され、失明の恐れがあるとも指摘されていた。病魔に蝕まれながら、懸命に働くしかなかったのだ。

 完治の出向元の若葉銀行では、不正融資の問題が起きているという。真偽を確かめるため、同期の井上(平山祐介)と会い話をするが、特に問題はないと答えるだけだった。妻との別居、不倫、娘の駆け落ち、全てを話す完治に、井上は言う。

「人生でいちばん大事なのは仕事じゃない。人間だ」

 彼は何かを抱えている。そして気づいたのだろう。人との出会いが、人生を大きく左右するということに。

 荻野倉庫では、銀行への復帰を迷う完治に、課長の川本(中川家・礼二)が、「あなたにしかできない仕事が待ってる」と背中を押す。その声に勇気を得た完治は、銀行へ戻り、不正融資問題の対策に取り組む。その不正融資には、井上が大きく関与していた。

 家を出た真璃子は、友人の聡美(八木亜希子)の家にいた。聡美は、交際していた須藤(岡田浩暉)と結婚するという。居づらさを感じた真璃子は、時間つぶしに街をさまよう。そこで偶然日野と再会する。

 日野は弱っていた。母・冴(麻生祐未)の介護に疲れ、生活も荒れていたのだ。見かねた真璃子は、日野の家に行き、介護を手伝うことにする。

「娘が迷惑かけたことへの罪滅ぼし」という真璃子だが、実際の気持ちはどうだったのだろう。他に居場所が無くなったこともある、日野に息子のような気持ちを抱いているのかもしれない。しかし、明らかに、彼に対する愛情も感じていたはずである。

 真璃子に対し冴は、日野の子供の頃の話をする。愛おしい息子。自分の人生をかけて育ててきた彼の大切さをわかってもらうためだろうか。あるいは、息子との“関係”を疑い、真璃子に、親子ほど歳が離れていることを感じさせるためだろうか。いずれにせよ、冴は、ガンに体を侵され、先が長くないことを知っている。自分のために息子がダメになるのを見たくない。そのためにホスピスに入るという決断をする。

 息子に醜い姿を見せたくない、彼の前では美しくいたい、というのは、まるで恋人に向けたような言葉だ。母親の息子に対する、少し過剰な気持ちが見え隠れする。

 ドラマの終盤では、命に関わるシーンが交錯する。

 家でアイロンを掛ける真璃子の姿を見て、日野は言う。

「このまま時間が止まればいい。母の病気もこれ以上悪くならず、真璃子さんもここにいて……」

 でも、誰も時間を止めることはできない。命を永遠に得ることもできない。

 そして、若葉銀行では、不正融資に関わった人のヒアリングを行う中、中心人物と見られていた井上が、飛び降り自殺を図る。

 漁港で働く栞は、視野が狭くなっていくのを感じる。

 それぞれの希望と絶望が渦巻いて、ラストに向かって収束していく。息詰まるような展開は見ごたえがあった。

 以前から、このドラマには中高年世代に刺さるような、懐かしい演出があることは述べてきた。今回中山美穂の歌番組出演があり、奇しくもその曲の内容とリンクするような感覚が味わえた。もちろん、それを想定して脚本を作ったわけではないだろうが、歌番組側では、ドラマの内容を承知した上で、披露する曲を決めたという理由はあったのではないかと思う。

「世界中の誰よりきっと」の主人公は、最後に本当に愛していた人と出会い、幸せを手にする。一体、今回のドラマで幸せを掴むのは誰なのだろう。

 最終回を残すのみとなったが、完全なハッピーエンドというのは想像しにくい。誰かが幸せになれば、誰かが孤独になる。そんな複雑な人間関係になっているからだ。その関係の糸を少しずつたどりながら、それでもみんなが幸せに向かって歩いていく――。そんなラストを期待したい。

(文=プレヤード) 

幸せとはきっと、大切ななにかに気づくこと――佐々木蔵之介主演ドラマ『黄昏流星群』第9話

(前回までのレビューはこちらから)

 12月5日に放送された『2018 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)に、中山美穂が出演した。披露したのは、1986年のヒット曲「WAKU WAKUさせて」と、1992年に中山美穂&WANDSとして発表した「世界中の誰よりきっと」の2曲。ドラマ『黄昏流星群』(同)の展開が佳境に入っている中、役の上での彼女の心境を表したような選曲に、思わず唸らされた。

 ドラマはいよいよ第9話、中山美穂演じる真璃子が大きな決断を下す展開だった。

 前回の放送のラスト、車の中で抱き合った真璃子と日野(ジャニーズWEST・藤井流星)。しかし、真璃子が途中で拒んだため、それ以上の関係に進むことはなかった。

 「弱っている者同士は、こんなふうに抱き合ってはいけない」

 真璃子はそう言って、日野と、そして自分の気持ちを押し止めたのだ。

 その頃、完治(佐々木蔵之介)は、銀行への復帰を打診されていた。出世コースに戻れるのは願ってもないことだろうが、出向先での新しい仕事にやりがいを感じていた完治は、戻るべきかどうかと思い悩む。

 そんな完治の思いとは裏腹に、夫が銀行に戻れそうだと知った真璃子は、家を出ていくことを告げる。理由を尋ねる完治に、栞(黒木瞳)との関係を知っていることを告白する。そう言われた完治は、真璃子が家を出ていくことを受け入れるしかなかった。

 真璃子が別れて暮らすことを決断した理由は何だったのだろう? 彼女は何を手に入れたかったのか?

 娘である美咲(石川恋)の駆け落ち、夫の浮気、「子供を育て家庭を守る」ことに専念していた自分に対し、自由に生きている彼らが羨ましくなったのかもしれない。自分が生きていく中で、どうありたいのかということに気づいた結果の行動なのだろう。

 一方、完治との別れを決断した栞は、荻野倉庫を辞め、漁港で働き始めていた。「なぜこんなところで働くのか?」と問われた彼女は、「海が好きだから」と答える。だが、彼女は、本当は山が好きだったはず。完治との思い出を消し去るために、都会でもなく、山でもなく、海に向かったのかもしれない。そして、彼女は医師から糖尿病と診断され、失明の恐れがあるとも指摘されていた。病魔に蝕まれながら、懸命に働くしかなかったのだ。

 完治の出向元の若葉銀行では、不正融資の問題が起きているという。真偽を確かめるため、同期の井上(平山祐介)と会い話をするが、特に問題はないと答えるだけだった。妻との別居、不倫、娘の駆け落ち、全てを話す完治に、井上は言う。

「人生でいちばん大事なのは仕事じゃない。人間だ」

 彼は何かを抱えている。そして気づいたのだろう。人との出会いが、人生を大きく左右するということに。

 荻野倉庫では、銀行への復帰を迷う完治に、課長の川本(中川家・礼二)が、「あなたにしかできない仕事が待ってる」と背中を押す。その声に勇気を得た完治は、銀行へ戻り、不正融資問題の対策に取り組む。その不正融資には、井上が大きく関与していた。

 家を出た真璃子は、友人の聡美(八木亜希子)の家にいた。聡美は、交際していた須藤(岡田浩暉)と結婚するという。居づらさを感じた真璃子は、時間つぶしに街をさまよう。そこで偶然日野と再会する。

 日野は弱っていた。母・冴(麻生祐未)の介護に疲れ、生活も荒れていたのだ。見かねた真璃子は、日野の家に行き、介護を手伝うことにする。

「娘が迷惑かけたことへの罪滅ぼし」という真璃子だが、実際の気持ちはどうだったのだろう。他に居場所が無くなったこともある、日野に息子のような気持ちを抱いているのかもしれない。しかし、明らかに、彼に対する愛情も感じていたはずである。

 真璃子に対し冴は、日野の子供の頃の話をする。愛おしい息子。自分の人生をかけて育ててきた彼の大切さをわかってもらうためだろうか。あるいは、息子との“関係”を疑い、真璃子に、親子ほど歳が離れていることを感じさせるためだろうか。いずれにせよ、冴は、ガンに体を侵され、先が長くないことを知っている。自分のために息子がダメになるのを見たくない。そのためにホスピスに入るという決断をする。

 息子に醜い姿を見せたくない、彼の前では美しくいたい、というのは、まるで恋人に向けたような言葉だ。母親の息子に対する、少し過剰な気持ちが見え隠れする。

 ドラマの終盤では、命に関わるシーンが交錯する。

 家でアイロンを掛ける真璃子の姿を見て、日野は言う。

「このまま時間が止まればいい。母の病気もこれ以上悪くならず、真璃子さんもここにいて……」

 でも、誰も時間を止めることはできない。命を永遠に得ることもできない。

 そして、若葉銀行では、不正融資に関わった人のヒアリングを行う中、中心人物と見られていた井上が、飛び降り自殺を図る。

 漁港で働く栞は、視野が狭くなっていくのを感じる。

 それぞれの希望と絶望が渦巻いて、ラストに向かって収束していく。息詰まるような展開は見ごたえがあった。

 以前から、このドラマには中高年世代に刺さるような、懐かしい演出があることは述べてきた。今回中山美穂の歌番組出演があり、奇しくもその曲の内容とリンクするような感覚が味わえた。もちろん、それを想定して脚本を作ったわけではないだろうが、歌番組側では、ドラマの内容を承知した上で、披露する曲を決めたという理由はあったのではないかと思う。

「世界中の誰よりきっと」の主人公は、最後に本当に愛していた人と出会い、幸せを手にする。一体、今回のドラマで幸せを掴むのは誰なのだろう。

 最終回を残すのみとなったが、完全なハッピーエンドというのは想像しにくい。誰かが幸せになれば、誰かが孤独になる。そんな複雑な人間関係になっているからだ。その関係の糸を少しずつたどりながら、それでもみんなが幸せに向かって歩いていく――。そんなラストを期待したい。

(文=プレヤード)