『ザ・ノンフィクション』“平成の駆け込み寺”住職とヤンキー二人の交流「おじさん、ありがとう ~ショウとタクマと熱血和尚~」

NHKの金曜夜の人気ドキュメント番組『ドキュメント72時間』に対し、こちらも根強いファンを持つ日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。6月2日放送のテーマは「おじさん、ありがとう ~ショウとタクマと熱血和尚~」。元不良のショウとタクマが、11年ぶりに恩人である熱血和尚と再会する。

あらすじ:1,000人以上の子どもを更生させてきた廣中邦充さん

 愛知県岡崎市にある「平成の駆け込み寺」こと西居院の住職、廣中邦充さんは非行、虐待、引きこもり、薬物依存といったさまざまな事情から親元で暮らせない子どもを、無償で引き取り、更生させてきた。その数20年で1,000人以上。九州からやってきた特攻服を着こなす古典的なヤンキーのショウと、目に生気がないものの30秒あればバイクを盗める今風のヤンキー・タクマの二人も西居院で成長し、巣立っていく。しかし2012年、廣中さんに肺がんが発覚し、のちに脳にも転移。19年4月、多くの西居院卒業生に見送られ69歳の生涯を終える。

金属バットを持った不良集団からも「逃げない」住職

 住職は保護者、子どもに向かって「逃げるな」と呼びかけ続けた。子どもに対しては現実から逃げないこと、親に対しては問題行動を起こす子どもから逃げないこと。

 何より住職自身が逃げなかった。ほかの不良少年のシマでバイクを盗んだショウが報復で暴行されたときは、暴行の診断書持って不良グループ(金属バットを持つ者も)と人気のない夜の団地で掛け合う。暴行した少年らを警察に突き出さない代わりに、今後ショウには手を出さない約束を取り付ける。

 ショウを中学校に復学させるときも、素行の悪さから復学を渋っていた担任教師に対し、「もっともっとショウのことを考えてやってほしいんですよ。もし仮にショウに何かかあれば、僕に電話をくれれば僕が飛んでいきますから」と強い口調で訴える。一方でショウにも、努力しないとクラスの子は受け入れてくれないぞ、と諭すのだ。

 住職自身が一番逃げない。だからこそ周囲に向けた「逃げるな」という言葉に強い説得力が出る。その姿はカッコいいが、これはなかなか常人が真似できることではない。ショウの復学のくだりでは、面倒ごとが増えるのを避けたがっている担任に同情してしまった。

 なぜ住職が、これほどまでに子どもたちへ心を砕けるのかというと、自身もかつては荒れた子どもであり、高校時代に暴力事件を起こしあわや退学まで追い込まれるが、そこで校長に土下座し必死で退学を回避してくれた、当時の担任への恩があるからだという。恩がまた違う形の恩となり、継承されていく。九州のヤンキー、タクマは住職の恩を感じ、将来は人の役に立ちたいと話していた。

 恩は継承されることもあるが、一方で子ども相手のことはしみじみ「片思い」なのだとも思う。表情の乏しい今どきのヤンキー、ショウは先述の暴行事件のほかにも家出もして、寺は人員総出で気温5度の街中を探し回った。方々に迷惑をかけつつ成長したショウが、初めて住職に見せた意思表示は、「1日でもいいんで(家に)帰りたいです!」とういうものだった。寺で生きる元気を取り戻したら、家に戻りたいのだ。

 ショウに比べればかなり義理堅そうに見えるタクマでも、事情はあったのかもしれないが、寺を出てから11年間顔を見せなかった。つくづく子ども相手の支援というのは「片思い」であり、巣立ってよかったと笑顔で送れる気持ちがないと難しいのだろう。神様のような仕事だ。

大人という役割をまっとうすること

 住職は、タクマが学校に着ていく「天上天下」の刺繍入り“改造学ラン”も咎めず笑い飛ばすし、子どもたちの抱える問題から逃げることなく、相手にも「逃げるな」と訴えかける。“男らしさ”や“昭和イズム”を感じる言動だ。

 「昭和の男らしさ」というと、近年はパワハラだ、セクハラだ、モラハラだ、それにより女子供は抑圧されてきたのだと「古の悪しき風習」として語られがちだ。それは事実だと思うが、一方その「男らしさ」には、今は失われつつある「いい面」もあったのだろう。昨今は「面倒ごとは避けたい」「コスパ重視」「誰だって苦しさを抱えている」といった風潮であり 、「たじろいでしまうようなことも笑い飛ばす豪快さ」「面倒ごとを引き受ける度量」「みんなの苦しさまで背負う責任感」というものへの価値や評価は下がりつつある。正直になったともいえるが、カッコつけなくなってきているのだろう。

 住職は12年に肺がんが発覚し、のちに脳に転移、最期の数年は立つことも会話もおぼつかず、69歳という若さで世を去った。映像では、いつもくわえ煙草でチェーンスモーカーだったことがしのばれる。肺がんはそのせいもあったのだろうかと思うと複雑だ。しかし、この完全禁煙が進む令和において、住職が煙草を吸う姿からは「昭和の男らしさ」や「カッコよさ」も感じる。

 くわえ煙草の住職の姿を見て思い出したのが、忌野清志郎がいたRCサクセションの曲「ぼくの好きな先生」だ。生徒の目線から、くわえ煙草のおじさん美術教師がイカしていると歌っていて、「恋愛」や「自分のこと」がテーマになる歌が多い中で「敬愛」をテーマにした美しい歌だ。このおじさん先生は職員室が苦手で美術室にいつもおり、住職のような昭和の男らしさ的要素をあまり感じない人なのだが、どこか住職と共通する父性のようなものを感じる。それは子どもに対するスタンスだ。子どもと一緒にはしゃいだりせず、おじさんとして、大人として子どもに接している。大人という役割を背負っているのだ。

 思春期の子どもにとって、親でないが父性を感じさせ、子どもを子どもとして大切に扱ってくれる、尊敬できる「好きなおじさん」がいることはとても豊かなことであり、支えになるのではないだろうか。そして、そんな「おじさん」の存在は子どもだけでなく大人にとっても「大人の役割」をまっとうすることの尊さを教えてくれる。しかし、そんな面倒な仕事を引き受けてくれる「おじさん」が今、どのくらいいるのだろうかとも思う。

 次回のザ・ノンフィクションは「それでも私は生きてゆく」。8年前に有効な治療法がない難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症した37歳の美怜。手足はおろか、顔の筋肉まで動かせなくなった美怜が「幸せの瞬間」を求め生きる日々を追う。

石徹白未亜(いとしろ・みあ)
ライター。専門分野はネット依存、同人文化(二次創作)。著書に『節ネット、はじめました。』(CCCメディアハウス)。
HP:いとしろ堂

『ザ・ノンフィクション』“平成の駆け込み寺”住職とヤンキー二人の交流「おじさん、ありがとう ~ショウとタクマと熱血和尚~」

NHKの金曜夜の人気ドキュメント番組『ドキュメント72時間』に対し、こちらも根強いファンを持つ日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。6月2日放送のテーマは「おじさん、ありがとう ~ショウとタクマと熱血和尚~」。元不良のショウとタクマが、11年ぶりに恩人である熱血和尚と再会する。

あらすじ:1,000人以上の子どもを更生させてきた廣中邦充さん

 愛知県岡崎市にある「平成の駆け込み寺」こと西居院の住職、廣中邦充さんは非行、虐待、引きこもり、薬物依存といったさまざまな事情から親元で暮らせない子どもを、無償で引き取り、更生させてきた。その数20年で1,000人以上。九州からやってきた特攻服を着こなす古典的なヤンキーのショウと、目に生気がないものの30秒あればバイクを盗める今風のヤンキー・タクマの二人も西居院で成長し、巣立っていく。しかし2012年、廣中さんに肺がんが発覚し、のちに脳にも転移。19年4月、多くの西居院卒業生に見送られ69歳の生涯を終える。

金属バットを持った不良集団からも「逃げない」住職

 住職は保護者、子どもに向かって「逃げるな」と呼びかけ続けた。子どもに対しては現実から逃げないこと、親に対しては問題行動を起こす子どもから逃げないこと。

 何より住職自身が逃げなかった。ほかの不良少年のシマでバイクを盗んだショウが報復で暴行されたときは、暴行の診断書持って不良グループ(金属バットを持つ者も)と人気のない夜の団地で掛け合う。暴行した少年らを警察に突き出さない代わりに、今後ショウには手を出さない約束を取り付ける。

 ショウを中学校に復学させるときも、素行の悪さから復学を渋っていた担任教師に対し、「もっともっとショウのことを考えてやってほしいんですよ。もし仮にショウに何かかあれば、僕に電話をくれれば僕が飛んでいきますから」と強い口調で訴える。一方でショウにも、努力しないとクラスの子は受け入れてくれないぞ、と諭すのだ。

 住職自身が一番逃げない。だからこそ周囲に向けた「逃げるな」という言葉に強い説得力が出る。その姿はカッコいいが、これはなかなか常人が真似できることではない。ショウの復学のくだりでは、面倒ごとが増えるのを避けたがっている担任に同情してしまった。

 なぜ住職が、これほどまでに子どもたちへ心を砕けるのかというと、自身もかつては荒れた子どもであり、高校時代に暴力事件を起こしあわや退学まで追い込まれるが、そこで校長に土下座し必死で退学を回避してくれた、当時の担任への恩があるからだという。恩がまた違う形の恩となり、継承されていく。九州のヤンキー、タクマは住職の恩を感じ、将来は人の役に立ちたいと話していた。

 恩は継承されることもあるが、一方で子ども相手のことはしみじみ「片思い」なのだとも思う。表情の乏しい今どきのヤンキー、ショウは先述の暴行事件のほかにも家出もして、寺は人員総出で気温5度の街中を探し回った。方々に迷惑をかけつつ成長したショウが、初めて住職に見せた意思表示は、「1日でもいいんで(家に)帰りたいです!」とういうものだった。寺で生きる元気を取り戻したら、家に戻りたいのだ。

 ショウに比べればかなり義理堅そうに見えるタクマでも、事情はあったのかもしれないが、寺を出てから11年間顔を見せなかった。つくづく子ども相手の支援というのは「片思い」であり、巣立ってよかったと笑顔で送れる気持ちがないと難しいのだろう。神様のような仕事だ。

大人という役割をまっとうすること

 住職は、タクマが学校に着ていく「天上天下」の刺繍入り“改造学ラン”も咎めず笑い飛ばすし、子どもたちの抱える問題から逃げることなく、相手にも「逃げるな」と訴えかける。“男らしさ”や“昭和イズム”を感じる言動だ。

 「昭和の男らしさ」というと、近年はパワハラだ、セクハラだ、モラハラだ、それにより女子供は抑圧されてきたのだと「古の悪しき風習」として語られがちだ。それは事実だと思うが、一方その「男らしさ」には、今は失われつつある「いい面」もあったのだろう。昨今は「面倒ごとは避けたい」「コスパ重視」「誰だって苦しさを抱えている」といった風潮であり 、「たじろいでしまうようなことも笑い飛ばす豪快さ」「面倒ごとを引き受ける度量」「みんなの苦しさまで背負う責任感」というものへの価値や評価は下がりつつある。正直になったともいえるが、カッコつけなくなってきているのだろう。

 住職は12年に肺がんが発覚し、のちに脳に転移、最期の数年は立つことも会話もおぼつかず、69歳という若さで世を去った。映像では、いつもくわえ煙草でチェーンスモーカーだったことがしのばれる。肺がんはそのせいもあったのだろうかと思うと複雑だ。しかし、この完全禁煙が進む令和において、住職が煙草を吸う姿からは「昭和の男らしさ」や「カッコよさ」も感じる。

 くわえ煙草の住職の姿を見て思い出したのが、忌野清志郎がいたRCサクセションの曲「ぼくの好きな先生」だ。生徒の目線から、くわえ煙草のおじさん美術教師がイカしていると歌っていて、「恋愛」や「自分のこと」がテーマになる歌が多い中で「敬愛」をテーマにした美しい歌だ。このおじさん先生は職員室が苦手で美術室にいつもおり、住職のような昭和の男らしさ的要素をあまり感じない人なのだが、どこか住職と共通する父性のようなものを感じる。それは子どもに対するスタンスだ。子どもと一緒にはしゃいだりせず、おじさんとして、大人として子どもに接している。大人という役割を背負っているのだ。

 思春期の子どもにとって、親でないが父性を感じさせ、子どもを子どもとして大切に扱ってくれる、尊敬できる「好きなおじさん」がいることはとても豊かなことであり、支えになるのではないだろうか。そして、そんな「おじさん」の存在は子どもだけでなく大人にとっても「大人の役割」をまっとうすることの尊さを教えてくれる。しかし、そんな面倒な仕事を引き受けてくれる「おじさん」が今、どのくらいいるのだろうかとも思う。

 次回のザ・ノンフィクションは「それでも私は生きてゆく」。8年前に有効な治療法がない難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症した37歳の美怜。手足はおろか、顔の筋肉まで動かせなくなった美怜が「幸せの瞬間」を求め生きる日々を追う。

石徹白未亜(いとしろ・みあ)
ライター。専門分野はネット依存、同人文化(二次創作)。著書に『節ネット、はじめました。』(CCCメディアハウス)。
HP:いとしろ堂

「またジャニーズ……」木村拓哉主演『教場』は、東山紀之版『砂の器』の二の舞いになるか

 フジテレビ開局60周年特別企画『教場』(2020年新春、2夜連続)の主演を元SMAPの木村拓哉が務めることが発表され、ネット上では「『砂の器』でコケたのに、またジャニーズか……」と不安視する声が相次いでいる。

 木村がスペシャルドラマに出演するのは、2014年3月のテレビ朝日開局55周年記念『宮本武蔵』以来。原作は長岡弘樹氏の同名ベストセラーミステリーで、脚本は『踊る大捜査線』シリーズの君塚良一氏。木村は冷酷無比な警察学校の教官役を演じるといい、クランク前には「クランクインするずいぶん前から、すぐ10分後にでも撮影を始めたいという気持ちでいました(笑)」「おそらく見たことのない、味わったことのない作品になると思うので驚く方が多いのではないかと思います」などと自信を覗かせている。

「正義感の強いヒーロー役ばかり演じてきた木村にとっては珍しいヒール役ですから、『何を演じてもキムタク』という悪評を打ち消す絶好のチャンスといえそう。しかし、原作ファンからは『木村のイメージじゃない』『渋さが足りない』と早くも心配の声が。少年隊・東山紀之版『砂の器』や、V6・岡田准一版『白い巨塔』の二の舞いになるのではないかと危惧されています」(テレビ誌記者)

 3月に放送されたフジテレビ開局60周年特別企画『砂の器』は、平均視聴率11.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と2ケタに届いたものの、視聴者からは「名作をやるなら、質を下げないでほしい」「ただの2時間サスペンス」などと酷評が殺到した。

 同様に、先月22日より5夜連続で放送されたテレビ朝日開局60周年記念スペシャルドラマ『白い巨塔』も、その評価はボロボロ。同作のファンから怒りの声が相次いだ。

「ジャニーズ俳優の演技だけが要因ではないものの、こうも評判の悪い作品が続くと『開局記念ドラマとの相性が悪い』と言わざるを得ない。開局記念番組はテレビ局が大々的に宣伝するため、高視聴率が期待できますが、看板に局名を背負っている分、ドラマの評判がそのままテレビ局の評判につながってしまう。もう『砂の器』のような失敗は避けたいフジですが、『教場』に対してネット上では『ジャニーズ主演の開局記念ドラマは、期待するだけ無駄』『キムタクより、中居(正広)くんのほうが見る気になる』なんてネガティブな声が目立ちます」(同)

「またジャニーズか……」と早くも視聴者を落胆させている『教場』。近頃、顔の“お直し”疑惑が話題の木村だが、その若返った顔で渋味のある主人公を演じきることができるだろうか?

「またジャニーズ……」木村拓哉主演『教場』は、東山紀之版『砂の器』の二の舞いになるか

 フジテレビ開局60周年特別企画『教場』(2020年新春、2夜連続)の主演を元SMAPの木村拓哉が務めることが発表され、ネット上では「『砂の器』でコケたのに、またジャニーズか……」と不安視する声が相次いでいる。

 木村がスペシャルドラマに出演するのは、2014年3月のテレビ朝日開局55周年記念『宮本武蔵』以来。原作は長岡弘樹氏の同名ベストセラーミステリーで、脚本は『踊る大捜査線』シリーズの君塚良一氏。木村は冷酷無比な警察学校の教官役を演じるといい、クランク前には「クランクインするずいぶん前から、すぐ10分後にでも撮影を始めたいという気持ちでいました(笑)」「おそらく見たことのない、味わったことのない作品になると思うので驚く方が多いのではないかと思います」などと自信を覗かせている。

「正義感の強いヒーロー役ばかり演じてきた木村にとっては珍しいヒール役ですから、『何を演じてもキムタク』という悪評を打ち消す絶好のチャンスといえそう。しかし、原作ファンからは『木村のイメージじゃない』『渋さが足りない』と早くも心配の声が。少年隊・東山紀之版『砂の器』や、V6・岡田准一版『白い巨塔』の二の舞いになるのではないかと危惧されています」(テレビ誌記者)

 3月に放送されたフジテレビ開局60周年特別企画『砂の器』は、平均視聴率11.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と2ケタに届いたものの、視聴者からは「名作をやるなら、質を下げないでほしい」「ただの2時間サスペンス」などと酷評が殺到した。

 同様に、先月22日より5夜連続で放送されたテレビ朝日開局60周年記念スペシャルドラマ『白い巨塔』も、その評価はボロボロ。同作のファンから怒りの声が相次いだ。

「ジャニーズ俳優の演技だけが要因ではないものの、こうも評判の悪い作品が続くと『開局記念ドラマとの相性が悪い』と言わざるを得ない。開局記念番組はテレビ局が大々的に宣伝するため、高視聴率が期待できますが、看板に局名を背負っている分、ドラマの評判がそのままテレビ局の評判につながってしまう。もう『砂の器』のような失敗は避けたいフジですが、『教場』に対してネット上では『ジャニーズ主演の開局記念ドラマは、期待するだけ無駄』『キムタクより、中居(正広)くんのほうが見る気になる』なんてネガティブな声が目立ちます」(同)

「またジャニーズか……」と早くも視聴者を落胆させている『教場』。近頃、顔の“お直し”疑惑が話題の木村だが、その若返った顔で渋味のある主人公を演じきることができるだろうか?

フジテレビ・久慈暁子アナは下げマン? ヤクルト・原樹理、熱愛報道後炎上続きの3連敗でファン落胆

 フジテレビ・久慈暁子アナウンサーは、勝利の女神ならぬ、下げマンだったのか?

 10日発売の写真週刊誌「FRIDAY」(講談社)で、久慈アナと“ほとんど半同棲”状態にあると報じられた、プロ野球・東京ヤクルトスワローズの原樹理投手がボロボロだ。

 熱愛報道の際、外野からは「2人共、もっと本業をがんばってくれ!」といった手厳しい声が多数聞かれた。それでも、原がグラウンドでしっかり成績を残すことができれば、そういった声も封印できたのだろうが、逆の目が出てしまったのだ。

 今季、開幕ローテーション入りを果たした原は、報道前まで、6試合に登板して、2勝2敗、防御率4.17とまずまずの成績を挙げていた。

 ところが、報道後初登板となった14日の広島東洋カープ戦(マツダスタジアム)では、4回2/3で6失点とKOされ3敗目。21日の阪神タイガース戦(甲子園球場)は、6回3失点で負け投手となり4敗目。28日の広島戦(神宮球場)では、3回1/3で7失点の大炎上で5敗目。これで、熱愛報道後、いいところなく3連敗。原は4月23日、5月7日の登板でも負け投手になっているため、自身5連敗となってしまった。

 こうなってしまうと、外野がうるさくなってしまうのは自明の理。ネット上ではヤクルトファンから「試合作るより、女を作る方が大事なんだろう」「しっかりしないと、アナウンサーの彼女が叩かれるぞ!」「女子アナにうつつ抜かした結果だよ」などと散々。

 くだんの「FRIDAY」の記事では、原の今季初登板(4月2日)の前夜、深夜2時40分まで、久慈アナが原の自宅マンションに滞在していたことが報じられていた。本来なら、先発前夜は疲れが残らないように体を休めるべきなのだが、「久慈アナが寝かせてくれず、原は疲れたまま登板しているのか?」と勘ぐられても致し方なさそう。

 原が結果を出せなければ、久慈アナは“下げマン”扱いされかねない。プロスポーツ選手と交際する以上、そういったバッシングを受ける可能性があるのだ。久慈アナのためにも、原には、この先、立ち直ってほしいものだが……。

『ザ・ノンフィクション』「日本には住めない」56歳男と「帰国できない」68歳男「黄昏れてフィリピン~借金から逃れた脱出老人~」

 NHKの金曜夜の人気ドキュメント番組『ドキュメント72時間』に対し、こちらも根強いファンを持つ日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。5月26日放送のテーマは「黄昏れてフィリピン ~借金から逃れた脱出老人」。フィリピンクラブに入れ上げ借金を作りフィリピンへ「逃亡」した2人の日本人男性のその後を追う。

あらすじ:フィリピンで家族を持った56歳と、家もなく帰国すらできない68歳

 フィリピンクラブで借金を作り、フィリピンに逃げた二人の日本人。56歳のマナブは、フィリピン人の内縁の妻(25歳)と暮らし一児をもうける。しかし生活はギリギリで、妻が住み込みのメイド職に就いたため、家族と暮らせる時間は少ない。一方、68歳のサダオは家も持たず、自動車工場の呼び込みの仕事で、その日暮らしを続ける。雇用主の助言から、帰国を目標に日本大使館へ掛け合ったところ、帰りの航空券(約6万円)を用意できれば、パスポート失効後の不法滞在分の罰金は不問にすると言われる。一時は、上野公園の桜の話をするなど、帰国への希望を見せたサダオだが、金銭負担のめどが立たず、断念してしまう。

陽キャなマナブと陰キャなサダオを分けるもの

 今回二人の日本人が出てくる。マナブ(56)とサダオ(68)。フィリピンクラブで身を持ち崩し、借金地獄から逃れるためにフィリピンへ移り住んだ経緯は共通しているが、二人の雰囲気はまったく異なる。明るい「陽キャ(陽気なキャラクター)」がマナブ。暗い「陰キャ(陰気なキャラクター)」がサダオだ。

 陽キャのマナブは25歳の可愛い内縁の妻・ロナがおり、その間には6歳の男の子がいる。子どもの誕生日はデコレーションケーキを買い、近所の人を呼んでカラオケパーティーをするなど、地元社会にも溶け込んでいる。タガログ語を3カ月でマスターしたという自作のノートは見やすく細やかで、熱意が伝わってくる。

 一方、陰キャなサダオは家も持たず、仕事は自動車工場での呼び込みだ。近隣住民からは、いつ日本に帰るのかとヤジられ、うっすら馬鹿にされている。工場を営むエドガーさんの厚意でなんとか生活できている状態で、唯一の楽しみは猫に餌をやることだ。

 マナブとサダオの境遇を分けたのは、もともとの性格が一番大きいだろうが、「言語能力」もあるように感じた。息子の誕生パーティーのカラオケでタガログ語の歌を熱唱したマナブと違い、サダオはタガログ語に堪能ではないように見えた。

 大人になってからの外国語習得は泣けるほどの努力が求められる。マナブはロナとの交際でタガログ語習得に火がついたようだ。「人を好きになる」ことも年をとるほど面倒になるものだが、「外国語を覚える」ことといい、しみじみとマナブはと人生を捨てていないエネルギーにあふれ、諦めきっているサダオにはないパッションがある。

 見ているこちらまで暗くなってしまうサダオより、マナブの方が健康的な人間なのだが、私が圧倒的にシンパシーを抱いたのは、暗く暮らすサダオだった。というのも 、マナブは日本との前妻の間に残した息子を自殺で亡くし、それも娘からの連絡で知っている。長男の自殺は、相談できる人がいなかったことが原因のひとつだったようだ。マナブは自分を責めていたが、一方でフィリピンで20代の妻を持ち、子どもまでこさえている、というのがどうも私には受け入れがたかった。

 そもそも、マナブとサダオもフィリピンクラブで作った借金で「飛んだ」のだ。親類縁者は迷惑しただろう。ここからは“たられば”だが、マナブが近くにいれば長男は死なずに済んだかもしれない。「人に迷惑をかけておいて、幸せに楽しそうに暮らすなんて……」と、まず思ってしまった。しかし考えてみれば、この「人に迷惑をかけておいて」という発想は、とても日本的だとも思う。私に限らず、少なくない日本人にとって「迷惑をかけてはいけない」思想はあるのではないだろうか。

 暗いサダオも、この「迷惑をかけてはいけない」思想が強いように思う。サダオはエドガーさんに説得される形で日本大使館に行き、帰りの航空券(約6万円)さえ用意できれば、サダオのパスポートが切れてからの不法滞在の罰金は帳消しにする、と回答をもらう。

 しかし、その6万円を工面するために実兄に久々に電話をかけるも、年金生活の兄の気持ちを慮り、具体的に話を切り出すことができないまま諦めるのだ。さんざん迷惑をかけてしまったから、これ以上何かを言うことができない。もし6万を用意できたとしても、帰った後に暮らす場所も金もない。そんな諦めの重なりが、“希望”を言い出すこともできないサダオの暗さを作っているようにも思う。

幸せになることから逃げない、マナブの日本的じゃない生き方

 一方のマナブは、住み込みのメイドとして働いている妻が、勤務先の社長に口説かれて家に戻ってこなくなった。2カ月後、マナブが社長の屋敷を訪ねると、ロナいわく社長はヒステリックな曲者らしいが、生活レベルは比べようもないほど高く、ロナも子どもも、マナブと暮らしていたときより明らかにいい服を着ていた。

 ロナの「あなたにお金があって、私が仕事をする必要がなくなったら一緒に住んでもいい」という言葉にマナブは一念発起。それまでの瓶のラベルを剥がす仕事から運送業に転職を決める。日当は800ペソ(約1,670円)で、それまでの倍近くまで上がったものの、それでも恋敵の社長との経済格差は明確だ(物価の参考として、フィリピンで有名なビール「RED HORSE」はスーパーで330ml缶が40ペソ程度)。

 ロナは番組スタッフに対し、社長に対する恋愛感情はないと言っていたものの、本当かどうかはわからない。一度上げた生活レベルを下げるのは難しいだろう。マナブと暮らしていたとき、朝食のおかずは「庭の木に生えてる葉っぱの卵とじ」だったのだ。それでもマナブは番組の最後、夜中にトラックを転がし到着した配送先で、道路の隅にダンボールを敷いて横になり、朝を待っていた。56歳にしてこのタフさだ。

 マナブは番組の最後で「日本に住めない、こっち(フィリピン)になじんじゃった」とあっけらかんと話していた。マナブは幸せになることからは逃げていないし、幸せにしがみつこうとするガッツがある。遠慮と諦めを漂わせて生きる日本的なサダオを見ると、「日本には住めない」マナブの生き方は、少なくない日本人の心をざわつかせるであろうものがある。

 次回のザ・ノンフィクションは『おじさん、ありがとう ~ショウとタクマと熱血和尚~』。いじめ、薬物依存などで親と暮らせなくなった子どもたちを寺で預かり支え続ける住職・廣中邦充さんと、非行少年のショウとタクマ。彼らの心の触れ合いをとらえた11年の映像記録になる。

石徹白未亜(いとしろ・みあ)
ライター。専門分野はネット依存、同人文化(二次創作)。著書に『節ネット、はじめました。』(CCCメディアハウス)。
HP:いとしろ堂

きゃりーぱみゅぱみゅ『ワイドナショー』初登場も、千原せいじ登場にかき消され人気に暗雲?

 19日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)に歌手のきゃりーぱみゅぱみゅが初登場した。もともと番組の大ファンだったということで出演が実現した形だ。この日のきゃりーは、白いスーツ姿に大きめのメガネと知性派ファッションで登場。常に髪型やファッションに気を使う彼女らしいスタイルといえる。だが、肝心の「コメンテーター」としての仕事はうまくこなせなかったようだ。

「この日は、浜崎あゆみ似の美女との名古屋不倫が『週刊文春』(文藝春秋)に報じられた千原兄弟の千原せいじが急遽登場しました。ダウンタウンの松本人志をはじめとする芸人仲間からのイジりに対し、きゃりーは『奥さんが心配』といった無難なコメントを残すにとどまりました。せいじの勢いに押されてしまった感はありますね。彼女に期待されたのは、もう少しぶっとんだキャラクターであったでしょうから、少し残念な結果となってしまいました」(業界関係者)

 さらには、政治経済やスポーツなど他分野のニュースに関しても、「北方領土を戦争で取り返すしかない」と発言した丸山穂高議員に関しては「謝罪して許されることではない」「誰が応援するんだろう」と話し、日本人2人目となる100m9秒台を出した、サニブラウン選手に関しては「20歳で男性でこんな速い速度で走っているのは刺激をもらえます」と“感想文”レベルのコメントしか残せなかった。

「きゃりーは全体的にボキャブラリーの幼さが目立ったと言えるでしょう。むしろ、無知ならば『とことんのおバカキャラ』の方が需要がありそうですが、彼女は現在26歳ですから、年齢に比して単純に『言葉が幼い』のはネガティブに作用してしまったのでないでしょうか」(同)

 きゃりーはCDの売上低下などで、一時期に比べての人気低下が取りざたされている。『ワイドナショー』出演は、コメンテーターなどの新キャラ模索の一環であったかもしれない。だが、結果を残せたとはいえず、今後も迷走を続けそうだ。
(文=平田宏利)

TBS『水ダウ』藤井健太郎は、時代の寵児? フジ・日テレに勝利も懸念される「危ない死角」

 水曜ドラマ『白衣の戦士!』(日本テレビ系)が振るわない。4月10日放送の初回こそ10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下、同)と2ケタに乗せたものの、その後は9.3%(17日)、9.3%(24日)、8.4%(5月8日)と低迷。その裏番組で互角の勝負を繰り広げているのが、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)だ。4月10日は 8.0%、以降は7.9%(24日)、9.4%(5月8日)という推移をたどっている(4月17日、5月1日は休止) 。

「番組コンセプトを見ると、『人は誰しも自分だけが信じる“説”をもっているはず。そこに確かな裏付けや科学的根拠がなかろうと、個人が妄信的に信じ込む“説”を芸能人・有名人たちが独自の目線と切り口でプレゼン』となっています。そのため、一時期は『~説』という括りにこだわりすぎた企画を乱発し、視聴者が遠ざかっていました。現在は『説』に縛られることなく、芸人の生態を観察する番組にシフトして好調を維持しています」(芸能ライター)

 4月10日は人気企画「早弁先生」が復活。デヴィ夫人、日本ボクシング連盟前会長・ 山根明、具志堅用高の3人が教師として教壇に立つ中、その目を盗んでシュークリームや手巻き寿司、スイカ、さらにはチーズダッカルビをホットプレートで焼いて完食することを芸人たちが目指した。また5月8日は「新元号を当てるまで脱出できない生活」に芸歴14年目のコンビ・ななまがりが挑戦。苦難の末、5日目に令和を当てて脱出した。

 番組の作り手として知られるのは、総合演出を務める藤井健太郎氏。コンプライアンスに縛られ、硬直化が進むテレビ界の中で「時代の寵児」と業界内でもてはやされている。

「この番組で特徴的なのが、M1層(20~34歳の男性)、M2層(35歳~49歳男性)に受け入れられていること。20代のテレビ離れが進む中、M1層がついているのは奇跡といえるでしょう。総合視聴率としてはそれほどでもないのですが、物を買ってくれる若い購買層、いわゆる『コアターゲット』に支持されているのは強い」(同)

 近年の好調ぶりを受けて、フジテレビは2017年、『水ダウ』の常連出演者だったバカリズム、劇団ひとり、ハライチ・澤部佑、メイプル超合金・カズレーザーを実質引き抜いて、まったく同じ時間帯に『良かれと思って!』を始めたが、わずか1年で撤退。続く『梅沢富美男のズバッと聞きます!』も当初でこそ勢いがあったが、もはや息切れ状態だ。

日テレも、同時間帯で1月クールに『家売るオンナの逆襲』を放送したものの、平均11.5%と予想外の苦戦を強いられた。もはら、水曜夜10時で安定した人気と数字を稼げるのは『水ダウ』のみといえる状況だが、その担い手である藤井氏に、死角はないのだろうか。

「藤井氏の立ち位置は、テレビ朝日で『ロンドンハーツ』『アメトーーク!』の2本を手掛けている加地倫三氏に似通っているものがあります。2人ともエッジの利いた番組を作っているのですが、ただ2本ともヒットさせている加地氏に対し、藤井氏のレギュラーは現在『水ダウ』のみ。以前、『クイズ☆タレント名鑑』もゴールデンで担当しましたが、2年で終了しています。つまり、ヒットクリエイターはまず1本当てることも大事ですが、2本目を成功させてこそとも言われています。真価が問われるのは実はこれからなのではないでしょうか」(業界関係者)

 実際的に、藤井氏は『水ダウ』に関しては編集はもちろんナレーション原稿書きから音楽の選曲まで担っている。2本目の成功のためにも、次を急がず、この番組だけに集中してほしいところだが……。
(村上春虎)

TBS『水ダウ』藤井健太郎は、時代の寵児? フジ・日テレに勝利も懸念される「危ない死角」

 水曜ドラマ『白衣の戦士!』(日本テレビ系)が振るわない。4月10日放送の初回こそ10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下、同)と2ケタに乗せたものの、その後は9.3%(17日)、9.3%(24日)、8.4%(5月8日)と低迷。その裏番組で互角の勝負を繰り広げているのが、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)だ。4月10日は 8.0%、以降は7.9%(24日)、9.4%(5月8日)という推移をたどっている(4月17日、5月1日は休止) 。

「番組コンセプトを見ると、『人は誰しも自分だけが信じる“説”をもっているはず。そこに確かな裏付けや科学的根拠がなかろうと、個人が妄信的に信じ込む“説”を芸能人・有名人たちが独自の目線と切り口でプレゼン』となっています。そのため、一時期は『~説』という括りにこだわりすぎた企画を乱発し、視聴者が遠ざかっていました。現在は『説』に縛られることなく、芸人の生態を観察する番組にシフトして好調を維持しています」(芸能ライター)

 4月10日は人気企画「早弁先生」が復活。デヴィ夫人、日本ボクシング連盟前会長・ 山根明、具志堅用高の3人が教師として教壇に立つ中、その目を盗んでシュークリームや手巻き寿司、スイカ、さらにはチーズダッカルビをホットプレートで焼いて完食することを芸人たちが目指した。また5月8日は「新元号を当てるまで脱出できない生活」に芸歴14年目のコンビ・ななまがりが挑戦。苦難の末、5日目に令和を当てて脱出した。

 番組の作り手として知られるのは、総合演出を務める藤井健太郎氏。コンプライアンスに縛られ、硬直化が進むテレビ界の中で「時代の寵児」と業界内でもてはやされている。

「この番組で特徴的なのが、M1層(20~34歳の男性)、M2層(35歳~49歳男性)に受け入れられていること。20代のテレビ離れが進む中、M1層がついているのは奇跡といえるでしょう。総合視聴率としてはそれほどでもないのですが、物を買ってくれる若い購買層、いわゆる『コアターゲット』に支持されているのは強い」(同)

 近年の好調ぶりを受けて、フジテレビは2017年、『水ダウ』の常連出演者だったバカリズム、劇団ひとり、ハライチ・澤部佑、メイプル超合金・カズレーザーを実質引き抜いて、まったく同じ時間帯に『良かれと思って!』を始めたが、わずか1年で撤退。続く『梅沢富美男のズバッと聞きます!』も当初でこそ勢いがあったが、もはや息切れ状態だ。

日テレも、同時間帯で1月クールに『家売るオンナの逆襲』を放送したものの、平均11.5%と予想外の苦戦を強いられた。もはら、水曜夜10時で安定した人気と数字を稼げるのは『水ダウ』のみといえる状況だが、その担い手である藤井氏に、死角はないのだろうか。

「藤井氏の立ち位置は、テレビ朝日で『ロンドンハーツ』『アメトーーク!』の2本を手掛けている加地倫三氏に似通っているものがあります。2人ともエッジの利いた番組を作っているのですが、ただ2本ともヒットさせている加地氏に対し、藤井氏のレギュラーは現在『水ダウ』のみ。以前、『クイズ☆タレント名鑑』もゴールデンで担当しましたが、2年で終了しています。つまり、ヒットクリエイターはまず1本当てることも大事ですが、2本目を成功させてこそとも言われています。真価が問われるのは実はこれからなのではないでしょうか」(業界関係者)

 実際的に、藤井氏は『水ダウ』に関しては編集はもちろんナレーション原稿書きから音楽の選曲まで担っている。2本目の成功のためにも、次を急がず、この番組だけに集中してほしいところだが……。
(村上春虎)

長澤まさみ『コンフィデンスマンJP』に広末涼子出演で話題騒然! “NG解禁”のワケとは?

 昨年、女優・長澤まさみ主演で話題を博した連続ドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)。このたび映画化され、それに合わせて5月18日にはフジテレビ開局60周年特別企画としてスペシャルドラマ『コンフィデンスマンJP 運勢編』(同)が放送されたが、同ドラマに、女優の広末涼子がゲスト出演したことで、業界では話題になっている。

 広末は、17歳で芸能界デビューした後、“清純派”として人気を集め、早稲田大学に入学した際には、“第2の吉永小百合”として期待された一方、デビュー間もなく発覚した、当時モデルだった村田充(2017年に神田沙也加と結婚)との“お泊まり愛”を皮切りに、さまざまな熱愛スキャンダルが発覚してきた。

 たとえば、早稲田大学入学と同時にひとり暮らしを始めると、その自宅マンションでモデル兼俳優だった伊勢谷友介と同棲。伊勢谷と破局すると、私生活はさらに乱れ、港区・西麻布界隈に深夜に出没し、俳優・金子賢とウワサになった。

 ちなみに、このときの本命は、金子ではなく、金子と親しく、半グレ集団「関東連合」とも近かった、モデル兼デザイナーの岡沢高広だった。

 03年12月、その岡沢と広末は周囲の反対を押し切って、できちゃった婚。一児をもうけたが、08年に離婚した。その後も広末は、“恋多き女”の異名通り、男のウワサが絶えなかったが、10年にキャンドル・アーティストのキャンドル・ジュンと再婚し、現在に至っている。

 一方、同じく清純派女優としてデビューした長澤も、07年頃、嵐・二宮和也との熱愛がウワサされたが、ジャニーズの強い反対で破局。13年には、スペシャルドラマ『女信長』(フジテレビ系)で共演した伊勢谷と半同棲にまで至ったが、その後破局した。破局の原因として伊勢谷のDV説が報じられたこともあったが、関係者の間では、多忙によるすれ違い説が根強かった。

 狭い芸能界にあって、元カレ・元カノと他の芸能人が交際することはよくある話。ところが、関東連合元最高幹部が回顧録を出版し、伊勢谷との破局直後の長澤が、今度は広末の「元夫」の岡沢と交際していたことが暴露されてしまう。

 結局、長澤は、生活に困窮していた岡沢から借金返済の肩代わりを迫られ、周囲の反対を受けて別れたというが、図らずも元カレ・元夫との熱愛の事実を知った広末が、「(長澤の行為は)嫌がらせとしか思えない」と激怒したというウワサが広がり、2人の共演は絶対NGと言われてきた。

 ところが、前出の『コンフィデンスマンJP 運勢編』で、2人の共演が実現。一部で“電撃和解”とささやかれているのだ。

 もっとも、長澤は今年1月に公開された木村拓哉主演映画『マスカレード・ホテル』ではヒロインを演じたほか、話題の映画『キングダム』にも出演。現在も大ヒット公開中だ。さらに冒頭で触れたように、『コンフィデンスマンJP』の映画化に合わせスペシャルドラマが放送されるなど、女優としてノリに乗っている長澤に対して、広末はもはや主演を張れる女優ではない。ドラマのオファーが来れば、過去の男の因縁にこだわっていられる余裕はないだろう。ドラマや映画の世界では、“力のある者が勝つ”というセオリーには逆らえないということだ。

(文=本多圭)