『ザ・ノンフィクション』五輪という夢と呪い「運命を背負い続けて~柔道家族 朝飛家の6年~」

 NHKの金曜夜の人気ドキュメント番組『ドキュメント72時間』に対し、こちらも根強いファンを持つ日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。7月7日放送のテーマは「運命を背負い続けて~柔道家族 朝飛家の6年~」。1964年の東京五輪から3代続く柔道一族の悲願「五輪出場」を目指す日々。

あらすじ:3代続く柔道一族の「五輪出場」への悲願

 横浜で50年続く歴史ある柔道教室・朝飛道場。道場を開いた朝飛速夫は1964年の東京五輪でコーチを務めるも、無差別級の決勝で日本人選手の敗北を目の当たりにし、息子・大を五輪柔道選手に育て上げようと決意。しかし、早くに他界してしまう。遺志を引き継いだ大は、全日本選手権に出場するも五輪への夢はかなわず、夢は大の子どもの三人姉弟に託される。

「楽しいとはちょっと違う」の切実さ

 昔は半べそをかいていたがたくましく成長した長姉・七海と、三人姉弟の真ん中らしくマイペースな次姉・真実、パワフルな姉二人の影でおとなしい末っ子の太陽。道場の卒業式ではきょうだいでコントをするなど、和やかな家族だ。

以前、私がスキーに行ったとき、小学生くらいの息子を連れた父親がいた。子どもをプロのスキーヤーにしたいようで、父親は息子をかなりヒステリックに叱りつけ、息子はずっとうつむいていた。「毒親だ……」と雪山で気がめいってしまった。子どもは親の代理戦争の駒ではない。この一件があって以来「スポーツ父子鷹もの」を見ると身構えるようになっていたが、今回の朝飛家は穏やかな雰囲気で安心した。

 「毒親家庭」では、モンスターとなった母親と、家庭の問題に無関心な父親がペアになっているケースが多いように思うが、スポーツ系の「毒親家庭」は立場が逆転し、父親がモンスターに、母親は父親を止められない無力な存在となるように思う。しかし、朝飛家はそうではない。親子間で軽口をたたき合う姿は「柔道一家」の言葉で想起されるイメージより、ずっとカジュアルだ。

 子どもたちへの指導も、ナレーションでは「厳しく指導する」みたいに言われていたが、理屈のある叱り方であり、理不尽さは感じられない。また、印象的だったのは、大が「親の仇になっちゃいけないんですけどね、子どもたちの人生がね」と話していたことだ。

 しかし親子仲が悪くないといっても、「五輪を目指す」以上、子どもたち3人は普通の子どもが送る青春とは全く異質のストイックな10代、20代を過ごすことになる。

 七海は五輪代表の強化選手に選ばれるも、各階級で五輪に出られるのは1名のみ。柔道は日本の“お家芸”ゆえ強敵がひしめく中、ただ勝つだけではなく、勝ち続けなければ代表の座を射止めることはできない。そして、七海の五輪出場は絶望的になってしまう。大きな目標を失い、膝のケガを負い、大に止められても振り切って練習に参加していた姿が気の毒だった。五輪を目指すのは楽しいか、というスタッフの質問に、「いろんな気持ちになることがあるので、一言で楽しいというのはちょっと違うかなって」と七海は笑って話す。「楽しいです!」と偽った気持ちを答えることなく、率直に心境を表した七海の姿に、やせ我慢、根性、忍耐が美徳とされていた昔のスポーツ界からの進化を感じた。

 あらためて思うが五輪は残酷だ。4年に一度のため、選手としてのピークが五輪のタイミングに合わずに涙をのんだ人もいただろうし、選手として絶好調でありながらも、くだらない政治のしがらみの巻き添えを食らい、出場がかなわないことだってあるだろう。

 テニスやゴルフでは「4大大会」が毎年行われ、こういった大会も含めたシーズンでの獲得賞金総額で賞金王を争う。賞金王を逃しても、「4大大会」に出場することの栄誉や注目度は大きく、勝ち上がる姿は盛んに報じられる。サッカーは、五輪よりワールドカップの方が注目を集めているし、野球にはWBCがあるが、なによりプロ野球や高校野球といった国内大会の方が関心度は高いのではないか。つまり“五輪は大切な大会だけれど、それがすべてではない”スポーツはある。

 柔道も「世界柔道選手権大会」は毎年開催されているし、五輪と同等かそれ以上の権威ある大会とされているようだ。しかし、朝飛家においては「五輪以外の大会は五輪のための通過点(だから、勝ち続けないといけない)」のように見ていて感じた。他大会で優勝しようが、結局4年に1回、各階級1人しか選ばれない五輪に出られないとダメ、というのは、もはや呪いのようにすら思える。

 そして、これは何も朝飛家に限らず「五輪以外は五輪に選ばれるための通過点」、もっと極端に言ってしまえば「五輪以外は大会に非ず」と考えている競技者や、競技者の親、指導者はほかにもたくさんいるだろう。この厄介な呪いは、競技を観戦するファンを増やすことが地味ながらも「五輪だけではない」につながる道を開くようにも思える。ファンが増えれば「五輪以外」だって育つのではないか。先に上げたテニス、ゴルフ、サッカー、野球はファンが多いスポーツだ。

 基本的にその競技をやってみれば観戦も楽しめるようになるが、あらゆるスポーツをやるわけにもいかない。そこで重要なのは解説ではないだろうか。解説者は、競技者にしかわからない競技の奥深い魅力や、選手が考えていることなど観戦のポイントを一般視聴者に伝えるのが仕事だと思う。しかし、その出来も解説者によって大きく異なる。ダメな例としては、選手が結婚したとか子どもの名前とか、そんなことばかり話すタイプがある。「初心者はどこを見ればいいのか」「競技経験者のための上級解説」など、「スポーツの魅力を伝える」側にできることはたくさんあるように思えるし、それが競技者たちの「五輪の呪い」を解く一助になるのではないだろうか。

 次回の『ザ・ノンフィクション』は「ボクは梅湯の三次郎~野望編~」。廃業寸前だった銭湯「サウナの梅湯」を25歳で引き継いだ湊三次郎。梅湯を人気店に育てあげ、2軒目の銭湯運営という「野望」を抱くが、個性豊かなスタッフのマネジメントに四苦八苦……、そんな奮闘の日々を追う。

石徹白未亜(いとしろ・みあ)
ライター。専門分野はネット依存、同人文化(二次創作)。著書に『節ネット、はじめました。』(CCCメディアハウス)。
HP:いとしろ堂

フジテレビが使い捨て?元アイドリング!!!・大川藍の芸能界引退にみる“グループアイドル栄華盛衰”

 アイドルグループ、アイドリング!!!の元メンバーでタレントの大川藍が6月30日、自身のインスタグラムで芸能界引退を報告した。

 大川は15歳でオーディションに合格し、3期生としてアイドリング!!!に加入。2015年のグループ解散後はモデルやタレントとして活動していたが、昨年12月、一般男性との婚約を機に、事務所との契約満了の今年6月での引退を表明。収録済みの媒体を除き、年内をもって芸能活動を停止していた。

「大川はグループ在籍時から、ファッション誌『JJ』(光文社)の専属モデルとして活動しており、売れっ子とは言い難かったアイドリング!!!の中では、比較的メジャーなピン仕事に恵まれたメンバーでした。グループ解散後も『LARME』(徳間書店)や『mina』(主婦の友社)でもモデルを務めたり、ファッションショーに出演したりしていましたが、年を経るごとに活動が先細りする感が拭えませんでした。婚約を機に、先の見えない芸能活動に見切りをつけたのはわからないでもありません」(アイドル誌編集者)

 卒業後のソロ活動がパワーダウンしてしまうのはグループアイドル出身者の常だが、さして売れてもなかったアイドリング!!!の元メンバーならなおさらだ。もっともアイドリング!!!が大ブレークできなかったのは、不運によるところも大きい。06年に、グループと同名の番組『アイドリング!!!』(フジテレビ系)から誕生したアイドルグループだったが、最大の不運は後に国民的アイドルグループへと成長するAKB48が同時期に存在していたことだった。

「彼女たちはフジテレビの肝いりで結成されたアイドルグループだったのにもかかわらず、同局はAKB人気に引っ張られる形で、アイドリング!!!をなおざりにして十分なサポートをしてこなかった。そもそも、フジの紐付きのグループということで他局からテレビ出演を敬遠される一方、かといって『アイドリング!!!』以外の同局の番組へ優先的に出してもらえるわけでもありませんでした。同局の看板歌番組の『FNS歌謡祭』にも、一度も出演したことがなかったほど。フジに使い捨てにされたといっても過言ではありません。そんな中でしぶとく芸能界で生き残ってきたのが菊地亜美であり、最近ブレーク中の朝日奈央であり、そして大川でした」(同)

 一昨年には遠藤舞、谷澤恵里香といった比較的順調なキャリアを重ねていると見られていた元アイドリング!!!メンバーが、相次いで芸能界を引退した。そして、今度は大川である。寂しさと同時に、芸能界の厳しさを感じさせる。


『ザ・ノンフィクション』彼女から目を離せない理由「ワケあって…坂口杏里」

NHKの金曜夜の人気ドキュメント番組『ドキュメント72時間』に対し、こちらも根強いファンを持つ日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。6月30日放送のテーマは『ワケあって…坂口杏里』借金、AV、芸能界引退発表からの復帰など、あわただしい半生を送る坂口杏里の今を追う。

あらすじ:あわただしい人生を送る坂口杏里の「今」

 女優・坂口良子の娘として17歳で芸能界デビューをした坂口杏里。おバカ系タレントとして人気を博するが、2013年に母が亡くなり、ホストクラブ通いから借金、AV出演、交際相手のホストとの金銭トラブルから恐喝未遂と生活は荒れる。現在は、借金の返済のため夜の仕事を行いながら芸能界復帰を目指している。そんな坂口杏里の今を『ザ・ノンフィクション』の女性ディレクターが見つめた。

杏里の「ワケ」を年表で見る

 28歳にしてすでに常人の数倍は「ワケ」を蓄積させている坂口について、番組等を参考に年表を作った。

1991年 誕生
94年 両親が離婚
2008年 芸能界デビュー。母であり女優の坂口良子はバラエティで「親子売り」に精を出し娘の売り込みに励む
13年 坂口良子死去。その後ホストクラブ通いが始まる
16年 AVデビュー
17年 交際相手のホストとの金銭トラブルにより恐喝未遂容疑で書類送検(のちに不起訴)/自身のSNSで芸能界引退を発表
18年 浅草ロック座でストリッパーデビューの予定も、直前降板。マスコミでは坂口杏里のドタキャンという論調で報じられたが、本人は『ザ・ノンフィクション』内で否定。

 番組によると18年6月時点で借金は1300万円以上。現在は夜の仕事をしながら芸能界復帰を希望しており、番組の最後では他番組に一部出演する姿も映されていた。

杏里から目が離せない人がこれだけ多い理由

 番組を見ていて、杏里は「自分がどうなりたいか」が自分でもよくわかっていないのではないかと、もどかしかった。「芸能界に復帰したい」とは番組内で本人も話しており、それは明確な意志なのだが、一方で、どういった芸能人になりたいのか、具体的にどういう人が目標で、ライバルは誰なのか、どんな番組に出たいのか、という具体像は見ている限りまったく出てこなかった。

 音楽をやりたいとバンドメンバーを公募したものの、番組内のライブで歌っていたのはカバー曲であり(オリジナル曲を放送してくれなかったのかもしれないが)、坂口良子の大ファンである杉作J太郎に呼ばれてイベントに参加し、盛況だったものの、その後の放送を見る限り「サブカルおじさんにターゲットを絞った」というふうでもないように見える。

 イベント内で杉作は「(マスコミの記事に)山ほど坂口杏里って名前は出てくるんだけど(そこに)あなたの意見は載ってないじゃないですか。それがもうかわいそうで」と話していた。杉作の言葉は優しい。当然、杏里にもマスコミへの意見はあるだろう。しかしそれ以上の、「私はこういう芸能人になりたい」という意志が番組を見る限り見えないし、本人にも具体像が見えてないように感じるのだ。番組の最後で母・坂口良子の命日に墓前で報告した際も「頑張る」「一所懸命」という言葉は頻出するのだが、「何を」「どのように」頑張るのかは出てこなかった。

 これでは気持ちばかりが空回りする日々が続いてしまう。番組内で、杏里はいつもYouTubeを見ていると話していたが、動画を見る時間で自分の今後を考えてほしいともどかしくて頭を掻いていたら、視聴者の気持ちを代弁するように「今の彼女を見て迷走していると思う人は多いと思います。それでも、生きることすらを投げ出そうとした時期を乗り越えて、迷いながらも走る姿を応援したい、これが私の正直な気持ちです」とディレクターのナレーションがあり、ハッとした。

 坂口杏里は生きるのがヘタだ。しかし一方で、強い意志や目標があり、要領がよく、杉作J太郎という人物に食らいつき、サブカルおじさんたちを手玉に取るアイドルになってやらんと抜け目なさを発揮できていたら、それはもう坂口杏里ではないし、そんな姿はさっぱり想像もつかない。

 そんな「ビックリするほど生きるのがヘタ」なところが、他芸能人にはない坂口杏里の強烈な、真似のできない魅力なのだ。それは本人にしてみたら、おそらく不本意な注目のされ方なのだろうが、一部のマスコミ、そしてその先にいる一部の人たちの心をつかんで離さないのだろう。「心をつかんで離さない」ことをできる芸能人など、そうはいない。坂口杏里には換えのきかない「スター性」があるのだ。

 しかしながらその「スター性」は「不安定さ」の上に成り立つというのが悩ましい。芸能界に限らず、漫画や文章などの分野においても、若い世代で精神的な不安定さを刺激的な作品に昇華させ、人気を博したクリエイターが、その後売れたりすると「安定して作品がつまんなくなった」と悪口を言われたりする。「不安定の上の魅力」を長期間貫くことは厳しいのだ。

 一方で、こういった不安定さを魅力に変える人々は「嫉妬」「コンプレックス」「被害者意識」がガソリンになっている人がほとんどのように、私には思える。だからこそ、満たされるとガス欠になって魅力を失うのだろうが、坂口杏里には、それら要素が私には見えない。彼女にある不安定さの根源は、そこではないように思えるのだ。つくづく坂口杏里は、唯一で、独特な人だ。

 次回の『ザ・ノンフィクション』は「運命を背負い続けて~柔道家族 朝飛家の6年~」。祖父から東京オリンピックの夢を託された柔道一家、6年の軌跡。

石徹白未亜(いとしろ・みあ)
ライター。専門分野はネット依存、同人文化(二次創作)。著書に『節ネット、はじめました。』(CCCメディアハウス)。
HP:いとしろ堂

『ザ・ノンフィクション』彼女から目を離せない理由「ワケあって…坂口杏里」

NHKの金曜夜の人気ドキュメント番組『ドキュメント72時間』に対し、こちらも根強いファンを持つ日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。6月30日放送のテーマは『ワケあって…坂口杏里』借金、AV、芸能界引退発表からの復帰など、あわただしい半生を送る坂口杏里の今を追う。

あらすじ:あわただしい人生を送る坂口杏里の「今」

 女優・坂口良子の娘として17歳で芸能界デビューをした坂口杏里。おバカ系タレントとして人気を博するが、2013年に母が亡くなり、ホストクラブ通いから借金、AV出演、交際相手のホストとの金銭トラブルから恐喝未遂と生活は荒れる。現在は、借金の返済のため夜の仕事を行いながら芸能界復帰を目指している。そんな坂口杏里の今を『ザ・ノンフィクション』の女性ディレクターが見つめた。

杏里の「ワケ」を年表で見る

 28歳にしてすでに常人の数倍は「ワケ」を蓄積させている坂口について、番組等を参考に年表を作った。

1991年 誕生
94年 両親が離婚
2008年 芸能界デビュー。母であり女優の坂口良子はバラエティで「親子売り」に精を出し娘の売り込みに励む
13年 坂口良子死去。その後ホストクラブ通いが始まる
16年 AVデビュー
17年 交際相手のホストとの金銭トラブルにより恐喝未遂容疑で書類送検(のちに不起訴)/自身のSNSで芸能界引退を発表
18年 浅草ロック座でストリッパーデビューの予定も、直前降板。マスコミでは坂口杏里のドタキャンという論調で報じられたが、本人は『ザ・ノンフィクション』内で否定。

 番組によると18年6月時点で借金は1300万円以上。現在は夜の仕事をしながら芸能界復帰を希望しており、番組の最後では他番組に一部出演する姿も映されていた。

杏里から目が離せない人がこれだけ多い理由

 番組を見ていて、杏里は「自分がどうなりたいか」が自分でもよくわかっていないのではないかと、もどかしかった。「芸能界に復帰したい」とは番組内で本人も話しており、それは明確な意志なのだが、一方で、どういった芸能人になりたいのか、具体的にどういう人が目標で、ライバルは誰なのか、どんな番組に出たいのか、という具体像は見ている限りまったく出てこなかった。

 音楽をやりたいとバンドメンバーを公募したものの、番組内のライブで歌っていたのはカバー曲であり(オリジナル曲を放送してくれなかったのかもしれないが)、坂口良子の大ファンである杉作J太郎に呼ばれてイベントに参加し、盛況だったものの、その後の放送を見る限り「サブカルおじさんにターゲットを絞った」というふうでもないように見える。

 イベント内で杉作は「(マスコミの記事に)山ほど坂口杏里って名前は出てくるんだけど(そこに)あなたの意見は載ってないじゃないですか。それがもうかわいそうで」と話していた。杉作の言葉は優しい。当然、杏里にもマスコミへの意見はあるだろう。しかしそれ以上の、「私はこういう芸能人になりたい」という意志が番組を見る限り見えないし、本人にも具体像が見えてないように感じるのだ。番組の最後で母・坂口良子の命日に墓前で報告した際も「頑張る」「一所懸命」という言葉は頻出するのだが、「何を」「どのように」頑張るのかは出てこなかった。

 これでは気持ちばかりが空回りする日々が続いてしまう。番組内で、杏里はいつもYouTubeを見ていると話していたが、動画を見る時間で自分の今後を考えてほしいともどかしくて頭を掻いていたら、視聴者の気持ちを代弁するように「今の彼女を見て迷走していると思う人は多いと思います。それでも、生きることすらを投げ出そうとした時期を乗り越えて、迷いながらも走る姿を応援したい、これが私の正直な気持ちです」とディレクターのナレーションがあり、ハッとした。

 坂口杏里は生きるのがヘタだ。しかし一方で、強い意志や目標があり、要領がよく、杉作J太郎という人物に食らいつき、サブカルおじさんたちを手玉に取るアイドルになってやらんと抜け目なさを発揮できていたら、それはもう坂口杏里ではないし、そんな姿はさっぱり想像もつかない。

 そんな「ビックリするほど生きるのがヘタ」なところが、他芸能人にはない坂口杏里の強烈な、真似のできない魅力なのだ。それは本人にしてみたら、おそらく不本意な注目のされ方なのだろうが、一部のマスコミ、そしてその先にいる一部の人たちの心をつかんで離さないのだろう。「心をつかんで離さない」ことをできる芸能人など、そうはいない。坂口杏里には換えのきかない「スター性」があるのだ。

 しかしながらその「スター性」は「不安定さ」の上に成り立つというのが悩ましい。芸能界に限らず、漫画や文章などの分野においても、若い世代で精神的な不安定さを刺激的な作品に昇華させ、人気を博したクリエイターが、その後売れたりすると「安定して作品がつまんなくなった」と悪口を言われたりする。「不安定の上の魅力」を長期間貫くことは厳しいのだ。

 一方で、こういった不安定さを魅力に変える人々は「嫉妬」「コンプレックス」「被害者意識」がガソリンになっている人がほとんどのように、私には思える。だからこそ、満たされるとガス欠になって魅力を失うのだろうが、坂口杏里には、それら要素が私には見えない。彼女にある不安定さの根源は、そこではないように思えるのだ。つくづく坂口杏里は、唯一で、独特な人だ。

 次回の『ザ・ノンフィクション』は「運命を背負い続けて~柔道家族 朝飛家の6年~」。祖父から東京オリンピックの夢を託された柔道一家、6年の軌跡。

石徹白未亜(いとしろ・みあ)
ライター。専門分野はネット依存、同人文化(二次創作)。著書に『節ネット、はじめました。』(CCCメディアハウス)。
HP:いとしろ堂

フジテレビ・杉原千尋アナ、あの超大物お笑い芸人の寵愛を受けて“戦力外”から脱出なるか?

 戦力外の危機から一転、ブレイクのチャンス到来か⁉

 フジテレビの杉原千尋アナウンサーがバラエティ番組『石橋貴明のたいむとんねる』でいい味を出していると評判だ。

“大人のノスタルジー”というコンセプトで始まった同番組は、一時は視聴率が2%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)まで落ち込み、打ち切り危機が叫ばれる事態に。しかし、4月のリニューアルで“ノスタルジー縛り”を廃止し、レギュラーのミッツ・マングローブを降板させると、視聴率は5%台にまで回復している。

「リニューアル後は、週替わりで女子アナが起用されており、とりわけ石橋のお気に入りは、パッチリした目が特徴の杉原アナです。石橋からは犬に似ているという理由で『パグパン』というあだ名を付けられ、イジられまくっているのですが、それを上手に切り返してくるため、石橋がやりとりを楽しんでいるのがわかる。視聴者からも杉原アナのレギュラー起用を希望する声が多い」(テレビ誌ライター)

 杉原アナは国立音楽大学出身で、特技はオペラを歌うこと。声量を生かした歌いっぷりを何度か披露してもいる。しかし、2年目にして早くも崖っぷちに立たされているという。

「同じ音大卒とあって“カトパン2世”の触れ込みで入社するも“戦力外”の烙印を押されてしまっている。現在は昼の情報番組『ノンストップ!』に週1で出ているくらいで、メインはBSとCS放送。フジが将来の主力とは考えていないことがうかがえます。石橋といえば、杉原アナの先輩・久代萌美アナにも『ブスパン』というあだ名をつけて話題に。しかしそれ以降、バラエティでは芸人などに見た目をディスられることが増え、時にイジメのような構図に見えたことから、久代アナをブレイクさせるまでには至らなかった。とはいえ、『バグパン』ならギリセーフですから、杉原アナにはこのチャンスを生かして人気アナになってもらいたいですね」(芸能記者)

 杉原アナは、かつての『うたばん』(TBS系)における、石橋と保田圭のような関係を目指してみてはどうか。

“竹林不倫”のフジテレビ・秋元優里がアナウンス室から異動…フリーアナ転身の可能性は?

 ついにというべきか、ようやくというべきかーー。

 “竹林不倫報道”で、その名を世にとどろかせたフジテレビ・秋元優里アナが他部署に異動することが明らかになった。7月1日付で、アナウンス室から、ネット配信のフジテレビオンデマンドなどを手掛ける総合事業局コンテンツ事業センターに移る。

 そもそも、“竹林不倫報道”とは何だったのか? 昨年の年始に一部週刊誌で、神奈川県下の竹林や堆肥小屋などで、秋元アナは同局の既婚者であるプロデューサーと逢瀬を重ねたと報じられた一件のこと。それはよりによって、“カーセックス”を想起させる記事内容で、世に衝撃を与えたものだ。

 秋元アナはダブル不倫報道を否定したが、当時担当していた『BSフジLIVE プライムニュース』から即刻、出演見合わせとなり、同3月いっぱいで降板。その後は内勤という形で、事実上の謹慎が続いていたが、1年半の月日をへて、ついに異動の断が下された格好となる。

 それでは、なぜこんな長期間にわたって、アナウンス室に籍がある状態が続いていたのだろうか?

「秋元アナは、その美貌とお色気で、中高年の男性視聴者からは高い人気を誇っていました。フジ局内では、スキャンダルがあったとはいえ、『ほとぼりが冷めたら、その人気や経験を生かすべき』という声もあったとも。報道後の昨年4月には、夫の生田竜聖アナとの離婚も成立していますから、一定のケジメはつけた形となります。そのため、アナウンス室に留め置かれていたのでは」(テレビ関係者)

 折しも、フジでは、2017年12月末に大島由香里アナが退社。昨年9月には松村未央アナが、この4月からは生野陽子アナが産休に入り、椿原慶子アナも第1子妊娠のため、担当番組を卒業したばかり。立て続けに報道系の女子アナがいなくなり、秋元アナに白羽の矢が立ちそうになったこともあったというが、反対する勢力も多く、復帰は結局実現しなかった。

 そんな中で4月から、夕方の報道番組『Live News it!』はフリーに転身した加藤綾子アナ、夜の『FNN Live News α』は三田友梨佳アナがメインキャスターに就任。秋元アナが出演していた『BSフジLIVE プライムニュース』は、竹内友佳アナに加え、フリーの長野美郷アナが新加入し、一定の道筋がついた。そのため、秋元アナには、ついにアナウンス室から去る決断が下されたのだという。

 では、アナウンサーではなくなる秋元アナは、今後、新たな部署でやっていけるのか気になるところだ。

「これまで、テレビに出て、“美人アナ”としてチヤホヤされていた秋元アナが、地味な仕事に回るのはつらいものがあるでしょう。自身の力を過信して、フリーに転身したところで、“竹林不倫”のイメージがあまりにも強い秋元アナに、報道をまかせる局はさすがにない。需要があるとしたら、バラエティ番組に呼ばれて、不倫ネタをいじられるくらいですが、それもすぐ飽きられます。報道路線を歩んできた秋元アナはフリーになってもいばらの道ですよ」(芸能プロ関係者)

 秋元アナは1児の子持ちであり、子どもを路頭に迷わせぬために辛抱も必要だろう。いずれ、フリーになるとしても、今は“竹林不倫”のイメージが払拭されるのを待った方が賢明なのかもしれない。

宮迫ら「謹慎発表」のニュースに挙動不審? 「何か隠してる?」とウワサされた吉本芸人とは…… 

 吉本興業は6月24日午後、カラテカ・入江慎也の仲介により、振り込め詐欺グループの忘年会で “闇営業”を行った雨上がり決死隊・宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号・田村亮ら計11人を謹慎処分とすることを発表。翌日の情報番組では、吉本所属芸人が騒動について言及したが、視聴者からは賛否両論が噴出する展開となった。

 今回の一件は、6月7日発売の「フライデー」(講談社)によるスクープで発覚。忘年会は2014年末の出来事で、同誌は「宮迫博之ほか吉本興業人気芸人が犯罪集団に『闇営業』」とのタイトルで、当日の写真とともに報道。宮迫と亮はそれぞれ自身のTwitterで謝罪と釈明をした。

 その後も、週刊誌がさまざまな情報を伝える中、24日に事態が進展。吉本サイドが再度、渦中のタレントへのヒアリングを実施した結果、「該当する芸人において、反社会的勢力主催の会合であるとの認識はなく、また、報じられていたような金額ではありませんでしたが、会合への参加により一定の金銭を受領していたことが認められました」と公表したのだ。なお、亮は金銭を受け取った事実を認めた上で、「自分の都合のいいように考えてしまい、世間の皆様に虚偽の説明をしてしまった事を謝罪させて頂きます」と、当初のギャラはもらっていないという発言が“ウソ”であると告白した。

「25日朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)では、MCの極楽とんぼ・加藤浩次が前日に亮から電話があったことを報告。『なぜウソをついたのか』と問いただしたところ、亮は『保身です』『家族もいるし、これからどうしていったらいいのか。自分の身を守ろうとしてしまった』と、その理由を打ち明けたそうです。また、サブMCのハリセンボン・近藤春菜は、最初の調査で芸人のウソを見破れなかった点について、『会社自体も保身に走ったと思います』と、吉本に対する批判を展開。信頼を置いている先輩たちが虚偽の説明をしたことに関しては、『とってもショックを受けました』と、涙ぐみながら本音を吐露したんです」(芸能ライター)

 さらに、近藤は「裏でコソコソして、笑いを届けるのはやっぱり気持ち良くない」と、今回謹慎処分を下された芸人たちを断罪。また途中で「ごめんなさい、こんな感情的になって」とお詫びする場面もあった。先輩芸人や吉本側に厳しい目を向けた近藤には、ネットユーザーから「可哀想で見てられない。誠実さが伝わってきた」「春菜にここまで言わせた芸人たちは猛省すべき」と、同情や共感の声が多く上がることに。

 一方、同日午後の『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)に登場したサバンナ・高橋茂雄には、「懐疑的な視線が送られている」(同)という。高橋は「今回、入江がすごいスピードで解雇されたので、お金をもらったと認めてしまうことが、自分の解雇につながる、怖くなるっていう気持ちはわかりますけどね」と、暗に亮たちを擁護。加藤と亮の電話でのやりとりが紹介された場面でも、「これからずっと仕事続けていく中で、いろんな人ともお付き合いする中で、ずっとウソつき続けていかなあかんということを背負ってたんやろなとは思いますよね。ただそれぐらい今回のことが、自分でもヤバイと思いはったんやろうし……」と、理解を示した。

「しかし、視聴者は高橋の歯切れの悪さ、目が泳いでいることに引っかかったようで、『顔も声も死んでるけど、もしかして何か隠してる?』『高橋の様子、どこか変じゃない? 目が泳いでいる気がする』『ものすごく動揺している……』といった指摘が相次ぎました。そんな高橋は“たいこ持ち芸人”として、雨上がり決死隊がMCを務める『アメトーーク!』(テレビ朝日系)に出演歴がありますし、宮迫や入江にも気に入られていたので、何かまだ世に出ていないことを知っている、もしくは身に覚えがあるのではないかと勘繰ってしまいます」(同)

 同じ吉本所属芸人でも、闇営業騒動へのコメントをめぐる反応はさまざま。事態が収束を迎えるまで、しばらく吉本芸人の言動が注目を集めそうだ。

宮迫ら「謹慎発表」のニュースに挙動不審? 「何か隠してる?」とウワサされた吉本芸人とは…… 

 吉本興業は6月24日午後、カラテカ・入江慎也の仲介により、振り込め詐欺グループの忘年会で “闇営業”を行った雨上がり決死隊・宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号・田村亮ら計11人を謹慎処分とすることを発表。翌日の情報番組では、吉本所属芸人が騒動について言及したが、視聴者からは賛否両論が噴出する展開となった。

 今回の一件は、6月7日発売の「フライデー」(講談社)によるスクープで発覚。忘年会は2014年末の出来事で、同誌は「宮迫博之ほか吉本興業人気芸人が犯罪集団に『闇営業』」とのタイトルで、当日の写真とともに報道。宮迫と亮はそれぞれ自身のTwitterで謝罪と釈明をした。

 その後も、週刊誌がさまざまな情報を伝える中、24日に事態が進展。吉本サイドが再度、渦中のタレントへのヒアリングを実施した結果、「該当する芸人において、反社会的勢力主催の会合であるとの認識はなく、また、報じられていたような金額ではありませんでしたが、会合への参加により一定の金銭を受領していたことが認められました」と公表したのだ。なお、亮は金銭を受け取った事実を認めた上で、「自分の都合のいいように考えてしまい、世間の皆様に虚偽の説明をしてしまった事を謝罪させて頂きます」と、当初のギャラはもらっていないという発言が“ウソ”であると告白した。

「25日朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)では、MCの極楽とんぼ・加藤浩次が前日に亮から電話があったことを報告。『なぜウソをついたのか』と問いただしたところ、亮は『保身です』『家族もいるし、これからどうしていったらいいのか。自分の身を守ろうとしてしまった』と、その理由を打ち明けたそうです。また、サブMCのハリセンボン・近藤春菜は、最初の調査で芸人のウソを見破れなかった点について、『会社自体も保身に走ったと思います』と、吉本に対する批判を展開。信頼を置いている先輩たちが虚偽の説明をしたことに関しては、『とってもショックを受けました』と、涙ぐみながら本音を吐露したんです」(芸能ライター)

 さらに、近藤は「裏でコソコソして、笑いを届けるのはやっぱり気持ち良くない」と、今回謹慎処分を下された芸人たちを断罪。また途中で「ごめんなさい、こんな感情的になって」とお詫びする場面もあった。先輩芸人や吉本側に厳しい目を向けた近藤には、ネットユーザーから「可哀想で見てられない。誠実さが伝わってきた」「春菜にここまで言わせた芸人たちは猛省すべき」と、同情や共感の声が多く上がることに。

 一方、同日午後の『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)に登場したサバンナ・高橋茂雄には、「懐疑的な視線が送られている」(同)という。高橋は「今回、入江がすごいスピードで解雇されたので、お金をもらったと認めてしまうことが、自分の解雇につながる、怖くなるっていう気持ちはわかりますけどね」と、暗に亮たちを擁護。加藤と亮の電話でのやりとりが紹介された場面でも、「これからずっと仕事続けていく中で、いろんな人ともお付き合いする中で、ずっとウソつき続けていかなあかんということを背負ってたんやろなとは思いますよね。ただそれぐらい今回のことが、自分でもヤバイと思いはったんやろうし……」と、理解を示した。

「しかし、視聴者は高橋の歯切れの悪さ、目が泳いでいることに引っかかったようで、『顔も声も死んでるけど、もしかして何か隠してる?』『高橋の様子、どこか変じゃない? 目が泳いでいる気がする』『ものすごく動揺している……』といった指摘が相次ぎました。そんな高橋は“たいこ持ち芸人”として、雨上がり決死隊がMCを務める『アメトーーク!』(テレビ朝日系)に出演歴がありますし、宮迫や入江にも気に入られていたので、何かまだ世に出ていないことを知っている、もしくは身に覚えがあるのではないかと勘繰ってしまいます」(同)

 同じ吉本所属芸人でも、闇営業騒動へのコメントをめぐる反応はさまざま。事態が収束を迎えるまで、しばらく吉本芸人の言動が注目を集めそうだ。

堀尾正明、日テレ『波瀾爆笑』に「不倫余波」? フジ『ワイドナ』に敗北で囁かれる“危険”

 朝から60男の涙目を見るのはきつい。元NHKの堀尾正明アナウンサーが自身の不倫報道をめぐり、レギュラー番組『ビビット』(TBS系、平日朝8時~)で目を赤くしながら謝罪して3日後、早くも世間の嫌悪感が、視聴率となって現れたようだ。

「堀尾アナは20日の同番組で、50代シングルマザーとの仲について『恋愛感情はなかった』としながら『許容範囲を越えた行動をした』と、矛盾ともとれる言葉を並べ生謝罪。ちなみに、その女性宅へのお泊まりが明らかになっていますが、記者からの直撃に一度『泊まったことはない』と否定していることから考えても、やましいことをしているというのが一般的な見方でしょう」(芸能ライター)

 『ビビット』では、堀尾アナの妻による「彼が困っている人を放っておけないのは出会った時から」「今回ばかりは、優しさの度が過ぎてしまったのかも」といったコメントを紹介。レギュラー出演陣の真矢みきは「“夫を信じることにしました”っていう文面にしか、私は聞こえてこない」などと発言し、コメンテーターのテリー伊藤も質問を投げかけるのみで“キレ”の悪さが目立ち、ネット上では「擁護がひどい」「身内に甘すぎ」と批判が上がり、堀尾アナの降板や番組終了を要望する声まで続出することとなった。

 幸いというべきか、番組の視聴率は前日19日の2.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)から1ポイント上昇して3.8%を獲得。しかし翌日には3.1%と“通常運転”に戻っているようだ。そんな中、堀尾アナが出演する別のレギュラー番組『誰だって波瀾爆笑』(日本テレビ系)にも、異変が見られたようだ。

「番組スタートの2008年から堀尾アナはメイン司会を務めています。現在は俳優・溝端淳平が実質的な進行を担い、サブMC的な役回りとなっていますが、番組の顔といえるでしょう。そして不倫報道後の23日オンエアは、視聴率8.4%で、裏の『ワイドナショー』(フジテレビ系)は8.8%という結果に。どんなに低くても9%は確保し、『ワイドナ』には勝ち続けていたのですが……」(同)

 とはいえ、堀尾アナのスキャンダルの影響と決めるのは早計だろう。ゲストのエピソード紹介がメインとなる番組だけに、出演者によって数字は変動すると考えられる。ちなみに23日放送のゲストは中村雅俊だった。

 それでも、メインMCの不祥事報道が番組にもたらす影響は大きいという。

「『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)は、元TOKIO・山口達也の事件以降、大きく数字を下げましたが、これは中高年層が離れたからだとみられ、失った数字は実に3%ともいわれています。同世代の視聴者を抱える『波瀾爆笑』にも、これと同じことが起こる危険性があるのでは」(業界関係者)

 堀尾アナが12年出演を続けている『波瀾爆笑』は、今後一体どうなるのだろうか。『DASH』『イッテQ』など、日曜夜のご長寿番組が不振で騒がれている日テレだけに、日曜午前の『波瀾爆笑』まで同じ道をたどるのは避けたいところだろう。
(村上春虎)

堀尾正明、日テレ『波瀾爆笑』に「不倫余波」? フジ『ワイドナ』に敗北で囁かれる“危険”

 朝から60男の涙目を見るのはきつい。元NHKの堀尾正明アナウンサーが自身の不倫報道をめぐり、レギュラー番組『ビビット』(TBS系、平日朝8時~)で目を赤くしながら謝罪して3日後、早くも世間の嫌悪感が、視聴率となって現れたようだ。

「堀尾アナは20日の同番組で、50代シングルマザーとの仲について『恋愛感情はなかった』としながら『許容範囲を越えた行動をした』と、矛盾ともとれる言葉を並べ生謝罪。ちなみに、その女性宅へのお泊まりが明らかになっていますが、記者からの直撃に一度『泊まったことはない』と否定していることから考えても、やましいことをしているというのが一般的な見方でしょう」(芸能ライター)

 『ビビット』では、堀尾アナの妻による「彼が困っている人を放っておけないのは出会った時から」「今回ばかりは、優しさの度が過ぎてしまったのかも」といったコメントを紹介。レギュラー出演陣の真矢みきは「“夫を信じることにしました”っていう文面にしか、私は聞こえてこない」などと発言し、コメンテーターのテリー伊藤も質問を投げかけるのみで“キレ”の悪さが目立ち、ネット上では「擁護がひどい」「身内に甘すぎ」と批判が上がり、堀尾アナの降板や番組終了を要望する声まで続出することとなった。

 幸いというべきか、番組の視聴率は前日19日の2.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)から1ポイント上昇して3.8%を獲得。しかし翌日には3.1%と“通常運転”に戻っているようだ。そんな中、堀尾アナが出演する別のレギュラー番組『誰だって波瀾爆笑』(日本テレビ系)にも、異変が見られたようだ。

「番組スタートの2008年から堀尾アナはメイン司会を務めています。現在は俳優・溝端淳平が実質的な進行を担い、サブMC的な役回りとなっていますが、番組の顔といえるでしょう。そして不倫報道後の23日オンエアは、視聴率8.4%で、裏の『ワイドナショー』(フジテレビ系)は8.8%という結果に。どんなに低くても9%は確保し、『ワイドナ』には勝ち続けていたのですが……」(同)

 とはいえ、堀尾アナのスキャンダルの影響と決めるのは早計だろう。ゲストのエピソード紹介がメインとなる番組だけに、出演者によって数字は変動すると考えられる。ちなみに23日放送のゲストは中村雅俊だった。

 それでも、メインMCの不祥事報道が番組にもたらす影響は大きいという。

「『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)は、元TOKIO・山口達也の事件以降、大きく数字を下げましたが、これは中高年層が離れたからだとみられ、失った数字は実に3%ともいわれています。同世代の視聴者を抱える『波瀾爆笑』にも、これと同じことが起こる危険性があるのでは」(業界関係者)

 堀尾アナが12年出演を続けている『波瀾爆笑』は、今後一体どうなるのだろうか。『DASH』『イッテQ』など、日曜夜のご長寿番組が不振で騒がれている日テレだけに、日曜午前の『波瀾爆笑』まで同じ道をたどるのは避けたいところだろう。
(村上春虎)