フジ月9ドラマ、せっかく復調したのに! 10月期ディーン・フジオカ主演作に不安の声ばかり

 フジテレビの看板ドラマ枠“月9”の10月期の作品が、ディーン・フジオカが主演する『シャーロック』だとわかり、業界内外では早くも不安視されている。

 かつて、我が世の春を謳歌した月9だが、近年低迷し、視聴率は1ケタ台が続いていた。一時は枠自体の廃止すら取りざたされたが、昨年7月期『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(沢村一樹主演)が平均10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマークして、1年ぶりに2ケタ台に乗せると流れが変わった。

 以後、同10月期『SUITS/スーツ』(織田裕二主演)が10.8%、1月期『トレース~科捜研の男~』(関ジャニ∞・錦戸亮主演)が10.8%、4月期『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(窪田正孝主演)が12.2%と4クール連続で2ケタ台を達成。現在放送中の『監察医 朝顔』(上野樹里主演)も第3話までの平均が12.9%と好調で、看板ドラマ枠は完全に復活を遂げたといってもいいだろう。

 ところが、次クールの『シャーロック』に関しては不安しかない。

 同作は、世界的に有名な小説『シャーロック・ホームズ』を原作にしたミステリーで、フリーランスの犯罪コンサルタントであるシャーロック(ディーン)と、精神科医のワトソン(三代目J SOUL BROTHERS、EXILE・岩田剛典)がバディを組んで、難事件を解決していく物語。脚本は『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジ系)、『緊急取調室』シリーズ、『BG~身辺警護人~』(いずれもテレビ朝日系)などをヒットさせた井上由美子氏が担当する。

 ディーンは2015年後期のNHK連続テレビ小説『あさが来た』(波瑠主演)で五代友厚役を演じ、大ブレークを果たした。

 だが、その後に主演した作品では『今からあなたを脅迫します』(17年10月期、日本テレビ系、武井咲とのダブル主演)が6.2%、『モンテ・クリスト伯−華麗なる復讐−』(18年4月期、フジ系)が6.2%と、いずれも壮絶爆死を遂げている。

 1月6日に放送されたスペシャルドラマ『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』でも、井浦新とダブル主演を務めたが、これまた7.0%と憤死しており、主演ドラマでまるで数字が獲れていない。

「ディーンの賞味期限はとっくに過ぎています。作品自体の問題があったにせよ、それは視聴率でハッキリ示されています。原作が『シャーロック・ホームズ』という有名作だから、数字は獲れると見込んでいるなら甘いでしょう。フジが結果を残せていないディーンにリベンジの機会を与えたいなら、月9ではなく、火曜ドラマとか木曜ドラマにするべきでした。正直なところ、『シャーロック』の苦戦は免れないのではないでしょうか」(テレビ誌関係者)

 長い時間を要して、ようやく復調した月9。そのいい流れを、ディーンが止めてしまうことにならなければいいのだが。

『ザ・ノンフィクション』言動が演技っぽい人種とラーメン「天国のあなたへ…~「ラーメンの鬼」の背中を追って~」

 NHKの金曜夜の人気ドキュメント番組『ドキュメント72時間』に対し、こちらも根強いファンを持つ日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。7月28日放送のテーマは「天国のあなたへ… ~「ラーメンの鬼」の背中を追って~」。ラーメンの鬼と呼ばれた、今は亡き佐野実による、“幻のレシピ”再現に弟子が挑む。

あらすじ

 イタリアンとラーメンを融合させたラーメン店「ドゥエ イタリアン」を営むラーメンシェフ・石塚和生。ラーメンの鬼と呼ばれた「志那そばや」創業者・佐野実の弟子でもある。石塚は佐野から亡くなる直前に託されたレシピを再現し、佐野の妻・しおりからお墨付きをもらうも、メニューとして提供は行わない決断をする。

アツい感情を優先するフィーリング経営

 ラーメンに携わる人間は、よく言えば“アツく”、悪く言えば“演技っぽく”なりやすい。「ラーメンの鬼」こと佐野がラーメン指導を行っていたテレビ番組に『ガチンコ!』(TBS系)があるが、「鬼店主に弟子がビシビシしごかれる飲食ジャンル」というと、やはりラーメンが最も座りがいいように思う。

 麺の湯切りを「天空落とし」と言ったり、ラーメン店主のスタイルが示し合わせたように「頭にタオル」「作務衣系の服」「腕組みで写真撮影」であるところなど、明確な世界観があるようだ。そんな“ポーズ”はいいから、ただ食わせてくれ、というラーメンファンもいるだろうが、一方でこういうラーメンの持つ世界に魅せられているファンも多いと思う。

 今回は、主人公の石塚と、亡き佐野実の妻、しおりの二人が中心の内容だったが、両者ともアツく、かつ“演技性”を感じる人で、それがラーメンというテーマと絶妙にマッチしていた。石塚が、幻のレシピのラーメンを再現した際、二人はこんなやりとりをしている。

石塚 「親父(佐野)の顔が見えたでしょ」
しおり「これを食べたら泣けてくるよ 会いたいを超えて」
(中略)
石塚「『子どもみたいな考え方でラーメン屋はいいんだよ』(と、佐野さんから)メッセージをもらいました」

 臆面なく、こういうことを言い合える二人だ。当人たちには感動的でアツいやりとりなのだろうが、どうにも演技っぽさを感じてしまった。

 石塚がラーメン屋をやるなら、持ち前の“演技っぽさ”を生かして、シャツのボタンはがっつり開けてイタリアンシェフのポーズを取りつつ、味にはとことん真面目なラーメンシェフ、が正解だと思うが、この人のダメなところは経営もやっているところだろう。

 経営企画や売上管理などといったビジネス分野に関しては本人もまるでダメ、と言っており、過去には展開していた店を全店潰した苦い経験もある。にもかかわらず、今回も怒涛の出店計画を続けた結果、三軒茶屋店はわずか半年で閉めてしまうことになる。閉店日、石塚は店を見たくないのか閑散とした店を娘に任せ、他店の手伝いに終始していた。反省したのかと思ったら、番組の最後には、自分の青春の地である吉祥寺にまた出店しており、まったく懲りていない。この人の下では働きたくないと力強く思える“フィーリング経営者”だ。

 佐野の幻のラーメンレシピを再現したというときも、しおりのお墨付きをもらったというのに、結局石塚はそれを、「お金を取ってしまうと、全部壊れちゃうような気がする」「あれ(幻のレシピ)は何かの時にしおりさんが食べて(佐野さんを)思い出してくれたら」 と本人的にはロマンティックなつもりなのだろうが、見ている側にしてみれば今一つよくわからないことを言って、メニューとして提供しなかった。放送されたら客も来るだろうに、フィーリングで動くのは経営者としてどうなのかと思う。

 しかし、佐野の幻レシピは利尻昆布やブランド鶏肉などの材料を、鍋にホントに入るのかと思うほどふんだんに使うものだったと放送されていたので、もしかして石塚は、店で出そうとすると採算に見合わないという、純粋な経営的判断を下したうえで、自分のキザなキャラを生かして「全部壊れちゃう」みたいな言い訳をしたのかもしれない。そうであれば、経営センスを感じるのだが。

ラーメンの世界なら演技性も魅力に

 日本人は、世界においては比較的“演技性”の薄い民族だと思う。外国人の観光客が思い切りポーズを決めて撮影している姿を見て、引き気味になる人も多いだろう。他人の“演技性”に敏感なため、それが過剰な人は嘲笑やいじめの対象にもなりかねない。

 石塚やしおりといった演技がかってしまう人は、日本において堅い業種の会社勤めなどは向かないだろうが、ラーメンの世界では、それが人を引き付ける「カリスマ性」に変化するのではないか。弱点と思われがちな気質が、武器に変わる瞬間だろう。

 たいていの日本人が、そうした言動は恥ずかしくてできないのと同様に、彼らにとって「演技っぽくしない(冷めたように振る舞う)」ことは、苦痛のはずだ。そう思えば、石塚やしおりが、ラーメンの世界で生きていくのは己の持ち味を生かした道といえるだろう。

 最後になるが、ラーメン丼が手元に置かれることを「着丼」としおりは表現していたので、通ぶって使ってみるのも一興かもしれない。

 次回のザ・ノンフィクションは『一人で生きていても… ~女60代 シェアハウス始めました~』。高円寺で元区議会議員の奥山たえこが経済的に困窮する人のため、家賃2万円のシェアハウスを始める。家賃滞納などトラブルの続出にたえこが下した決断とは?

石徹白未亜(いとしろ・みあ)
ライター。専門分野はネット依存、同人文化(二次創作)。著書に『節ネット、はじめました。』(CCCメディアハウス)。
HP:いとしろ堂

ジャニーズWEST、『ワールドカップバレー』サポーター就任で波紋……「複雑」な声上がるワケ

 ジャニーズWESTの7人が、9月14日開幕の『FIVBワールドカップバレーボール2019』の大会スペシャルサポーターに就任。7月25日放送の『VS嵐 2019夏 豪華2本立てSP』(フジテレビ系)内でメンバーが報告し、思わぬ大役にファンから歓喜の声が続出した。その一方、今回の発表に対して複雑な思いを抱いているジャニーズファンも少なくないようだ。

「フジの『ワールドカップバレー』のサポーターは、1995年のV6を皮切りに、新人のジャニーズグループが歴代務めています。99年は嵐が起用され、以降もNEWS(2003年)、Hey!Say!JUMP(07年)、Sexy Zone(11年)がCDデビューのタイミングでバレーの仕事に携わっていることから、ジャニーズファンの間では“バレーデビュー組”とも呼ばれています。しかし、15年はSexy Zoneの中島健人、佐藤勝利、菊池風磨が“スペシャルナビゲーター”を務め、サポーターに新人の起用はナシ。今年は、ジャニーズWESTがサポーターを務め、デビューグループが起用される初めてのケースとなりました」(ジャニーズに詳しい記者)

 ジャニーズWESTは、大会テーマソング「Big Shot!!」を担当し、歌と声援で選手を後押ししていくという。『VS嵐』の中で、バレーサポーターの先輩である嵐・櫻井翔は「これをもって我々の“直の後輩”になったと言っても過言ではない」と認定。また、バレー経験について、ジャニーズWESTの中間淳太は「中3の時にバレーボール部に入って。内申書のために入ったんですけど」と明かし、周囲の笑いを誘っていた。

 ファンは「ジャニーズWEST、バレーサポーター就任おめでとう! 元気なジャニーズWESTにピッタリな仕事でうれしい」と喜んでいるものの、ネット上の一部ジャニーズファンは「これでバレーデビューはV6からSexy Zoneまでで連続記録が終わったってことか……」「もうバレーデビューはないのかな」「まぁ、前回Sexy Zoneがやった時点でもうバレーデビューはなくなったよね……」と、ある意味で“ジャニーズの伝統”が失われつつあることに、落胆している。

「バレーのワールドカップの年は、デビュー組が誕生する可能性があると、期待しているファンがわずかに存在します。現在、若手ではHiHi Jets、美 少年、関西ジャニーズJr.内ユニットのなにわ男子らが人気で、デビュー予備軍と言われています。希望を持っていたファンは『今年はHiHi Jetsか美 少年あたりがやるのかな? と思ってたけど、まさかのWEST。なんか複雑』と、ショックを受ける人も。しかし、関西出身のジャニーズWESTはデビュー5周年を迎え、さまざまな場数を踏んでいます。トーク技術もありますから、会場内のリポートも含めて、大会を盛り上げてくれることでしょう」(同)

 本人たちも今回の仕事は寝耳に水だったのか、25日放送のラジオ番組『ジャニーズWEST 桐山照史・中間淳太 レコメン!』(文化放送)で、桐山と中間が率直な感想を吐露。サポーター決定と聞いた時の心境について、「うれしかったよ。なんか、ワールドカップバレーのサポーターって、Jr.の子がデビューをするっていうタイミングのものやと思ってたから。まさか自分たちに話が来るとは思わなかったよね」(中間)「『うれしいなぁ~』って言ったのと同時に、『俺らやっとデビューできたな!』って冗談で。やっとデビューできたんちゃう? これ! って」(桐山)と、喜びをにじませていた。

 ジャニーズWESTは9月14日の開幕日に試合前のコート上で大会テーマソング「Big Shot!!」を披露する予定とのこと。ファンも一体となって『FIVBワールドカップバレーボール2019』を応援し、選手の活躍につながることを願いたい。

『ザ・ノンフィクション』おしゃれメシに変わる公的施設の懐かしい味「社長と竜造 葛西臨海公園物語」

 NHKの金曜夜の人気ドキュメント番組『ドキュメント72時間』に対し、こちらも根強いファンを持つ日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。7月21日放送のテーマは「社長と竜造 葛西臨海公園物語」。国内外に飲食店を運営するゼットンが社運をかけた葛西臨海プロジェクトに挑む。

あらすじ:社運をかけた一大プロジェクトに抜てきされる

 ゼットンが挑む葛西臨海公園プロジェクトは、BBQ広場とレストランのリニューアル、無料休憩所のカフェへの改修、BBQ施設の立ち上げ、さらにガーデンウェディング施設といった5つにわたる大掛かりなものだ。ゼットン・鈴木伸典社長から突如、責任者に抜てきされた松山竜造は、通常の店舗運営も行いながらも、この大型プロジェクトに取り組むことになる。

「とりあえず終わってよかったね」に残るモヤモヤ

 まず思ったのは、この社運をかけたプロジェクトに竜造が取り組むなら、竜造が普段行っている13店舗もの飲食店の運営 (うち一店舗はリニューアルも含む)という通常業務は、ほかの誰かに任せられなかったのだろうか、ということだ。通常業務と新規プロジェクトを並列して走らせる竜造は、番組内でスケジュールをすっぽかすミスをしており、迂闊な自分を責めていた。しかし、これほど忙しければうっかりミスも起きるだろう。

 社長及び上層部もしくは企業風土が、通常業務を「ほかの人に任せるのを許さなかった」というならブラックだと思うが、竜造自身が「任せなかった、任せたくなかった」のかもしれない。もし後者の場合なら、竜造は自分のすっぽかしのミスを責めるより、人を使う立場の自分が、仕事を背負いすぎてしまうことを責めた方がいいのではないかとも思う。

 番組は、忙しかったけど無事終わって良かった、これからも頑張ろう、という社長と竜造による美談といった形で終わった。しかし、どうも見ていて違和感があった。仕事が終わったタイミングで、またこんな大変な目に遭わないため、今後何をしていくべきか? と反省することなく、「とりあえず終わってよかったね」で済ませてしまう。それは、別にゼットンに限らず、多くの会社が似たようなことをしているのだが。

 そんな社長は、創業家の跡取りでなく、たたき上げで社長になったやり手だ。竜造へのダメ出しは、感覚的ではなく理屈がちゃんと通るものだった。

 例えば、メイン利用層は幼い子どもを連れて公園に遊びに来る母親であろうカフェにおいて、竜造が開発したセットメニューは「ピザ、フライドポテト、フライドチキン」。そこに、コールスローサラダをつけるように指摘するなど、ごもっともなのだ。確かに、竜造の考えた組み合わせではカラオケで出てくる「おつまみセット」すぎる。

 社長の風貌は、糸井重里をベースに萩原流行をちょい足しして2で割ったような感じで、明るく染めた髪とピタッとした明るい色のジャケットを着こなす姿は、メディアで紹介されるような“ギラギラ”とした港区の社長そのものの佇まいだ。番組を見る限り、社員の多くも「ザ・港区」な感じだったが、一方の竜造はどこかのほほんとしており、社運をかけたプロジェクトに抜てきされても「やるぞ!」と燃え上がるわけでもなく、むしろ明らかに困っていた。

 どこかおっとりした竜造は、咲くべき場所が違うのではないのかとも思えたが、「ザ・港区」な社長と、そういう社員が多いギラギラした会社だからこそ、そうじゃない社員がいるのは、ゼットンのためにもいいのだろう。社長も、竜造の優しさやホスピタリティを評価していた。会社への愛情や忠誠心はありつつも、会社のカラーとは少し違う人という存在は、組織に多様性をもたらす貴重な存在なのだと思う。

 今回の葛西臨海公園以外にも、公的な機関にゼットンのような民間資本が入る流れは進んでいくのだろう。レストラン運営に慣れた会社が入ることで、フルーツが乗ったインスタ映えするパンケーキや、ケチャップでなくグレイビーソースのかかったハンバーグなど、今どきで、味もいいメニューが、価格設定も絶妙に計算された上で展開されるのだと思う。

 しかし私は、大型病院や市役所や学校など「公」の要素が強い施設の、そっけないメシが結構好きだ。

 小学生の頃、市民プールにいった後、併設の小さな喫茶コーナーで月見うどん(200円)を食べるのが楽しみだった。よそったあと卵を落とすので全然卵が煮えていない、あの月見うどんを思うと、夏場はかき氷が出ていたとか、金髪の男の子が描かれた日世のアイスコーンの箱が店の端に積まれていたとか、塩素のにおいや屋内プールの生暖かい空気の感じや更衣室にあった赤いすのこなど、次々と記憶がよみがえっていく。今も市役所や病院などに行く用事があると、あのうまくもないが安くて懐かしい、そっけない“公メシ”を郷愁に誘われ食べてしまう。

 しかし、それらは絶滅危惧種だ。ゼットンのような民間資本が入ることで「うまくもないが安くて懐かしい」公メシは、うまいが安くはなく、でも「最新の流行とニーズをくんだおしゃれメシ」へとアップデートされていくのだ。

 私にとって「公メシ」は過去へつながる扉だ。家で食べた母の料理も懐かしいのだが、外食の懐かしさはまた特有で独特だ。変化が目まぐるしいこの時代、食事環境もアップデートの連続で育つ今の子どもは、数十年後に思い出し、グッと来たり、ほっとするような「懐かしい外食」があるのだろうかと思う。大きなお世話だが少し気になった。

 次回の『ザ・ノンフィクション』もテーマは飲食運営の『天国のあなたへ… ~「ラーメンの鬼」の背中を追って~』。ラーメンシェフと呼ばれた石塚和生、58歳。国外出店など一時期は多店舗運営をしていたが、不運な事故も重なり経営者から職人へと戻る。師匠から託されたレシピで再起を図るが、果たしてラーメンは完成するのか?

石徹白未亜(いとしろ・みあ)
ライター。専門分野はネット依存、同人文化(二次創作)。著書に『節ネット、はじめました。』(CCCメディアハウス)。
HP:いとしろ堂

『ザ・ノンフィクション』おしゃれメシに変わる公的施設の懐かしい味「社長と竜造 葛西臨海公園物語」

 NHKの金曜夜の人気ドキュメント番組『ドキュメント72時間』に対し、こちらも根強いファンを持つ日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。7月21日放送のテーマは「社長と竜造 葛西臨海公園物語」。国内外に飲食店を運営するゼットンが社運をかけた葛西臨海プロジェクトに挑む。

あらすじ:社運をかけた一大プロジェクトに抜てきされる

 ゼットンが挑む葛西臨海公園プロジェクトは、BBQ広場とレストランのリニューアル、無料休憩所のカフェへの改修、BBQ施設の立ち上げ、さらにガーデンウェディング施設といった5つにわたる大掛かりなものだ。ゼットン・鈴木伸典社長から突如、責任者に抜てきされた松山竜造は、通常の店舗運営も行いながらも、この大型プロジェクトに取り組むことになる。

「とりあえず終わってよかったね」に残るモヤモヤ

 まず思ったのは、この社運をかけたプロジェクトに竜造が取り組むなら、竜造が普段行っている13店舗もの飲食店の運営 (うち一店舗はリニューアルも含む)という通常業務は、ほかの誰かに任せられなかったのだろうか、ということだ。通常業務と新規プロジェクトを並列して走らせる竜造は、番組内でスケジュールをすっぽかすミスをしており、迂闊な自分を責めていた。しかし、これほど忙しければうっかりミスも起きるだろう。

 社長及び上層部もしくは企業風土が、通常業務を「ほかの人に任せるのを許さなかった」というならブラックだと思うが、竜造自身が「任せなかった、任せたくなかった」のかもしれない。もし後者の場合なら、竜造は自分のすっぽかしのミスを責めるより、人を使う立場の自分が、仕事を背負いすぎてしまうことを責めた方がいいのではないかとも思う。

 番組は、忙しかったけど無事終わって良かった、これからも頑張ろう、という社長と竜造による美談といった形で終わった。しかし、どうも見ていて違和感があった。仕事が終わったタイミングで、またこんな大変な目に遭わないため、今後何をしていくべきか? と反省することなく、「とりあえず終わってよかったね」で済ませてしまう。それは、別にゼットンに限らず、多くの会社が似たようなことをしているのだが。

 そんな社長は、創業家の跡取りでなく、たたき上げで社長になったやり手だ。竜造へのダメ出しは、感覚的ではなく理屈がちゃんと通るものだった。

 例えば、メイン利用層は幼い子どもを連れて公園に遊びに来る母親であろうカフェにおいて、竜造が開発したセットメニューは「ピザ、フライドポテト、フライドチキン」。そこに、コールスローサラダをつけるように指摘するなど、ごもっともなのだ。確かに、竜造の考えた組み合わせではカラオケで出てくる「おつまみセット」すぎる。

 社長の風貌は、糸井重里をベースに萩原流行をちょい足しして2で割ったような感じで、明るく染めた髪とピタッとした明るい色のジャケットを着こなす姿は、メディアで紹介されるような“ギラギラ”とした港区の社長そのものの佇まいだ。番組を見る限り、社員の多くも「ザ・港区」な感じだったが、一方の竜造はどこかのほほんとしており、社運をかけたプロジェクトに抜てきされても「やるぞ!」と燃え上がるわけでもなく、むしろ明らかに困っていた。

 どこかおっとりした竜造は、咲くべき場所が違うのではないのかとも思えたが、「ザ・港区」な社長と、そういう社員が多いギラギラした会社だからこそ、そうじゃない社員がいるのは、ゼットンのためにもいいのだろう。社長も、竜造の優しさやホスピタリティを評価していた。会社への愛情や忠誠心はありつつも、会社のカラーとは少し違う人という存在は、組織に多様性をもたらす貴重な存在なのだと思う。

 今回の葛西臨海公園以外にも、公的な機関にゼットンのような民間資本が入る流れは進んでいくのだろう。レストラン運営に慣れた会社が入ることで、フルーツが乗ったインスタ映えするパンケーキや、ケチャップでなくグレイビーソースのかかったハンバーグなど、今どきで、味もいいメニューが、価格設定も絶妙に計算された上で展開されるのだと思う。

 しかし私は、大型病院や市役所や学校など「公」の要素が強い施設の、そっけないメシが結構好きだ。

 小学生の頃、市民プールにいった後、併設の小さな喫茶コーナーで月見うどん(200円)を食べるのが楽しみだった。よそったあと卵を落とすので全然卵が煮えていない、あの月見うどんを思うと、夏場はかき氷が出ていたとか、金髪の男の子が描かれた日世のアイスコーンの箱が店の端に積まれていたとか、塩素のにおいや屋内プールの生暖かい空気の感じや更衣室にあった赤いすのこなど、次々と記憶がよみがえっていく。今も市役所や病院などに行く用事があると、あのうまくもないが安くて懐かしい、そっけない“公メシ”を郷愁に誘われ食べてしまう。

 しかし、それらは絶滅危惧種だ。ゼットンのような民間資本が入ることで「うまくもないが安くて懐かしい」公メシは、うまいが安くはなく、でも「最新の流行とニーズをくんだおしゃれメシ」へとアップデートされていくのだ。

 私にとって「公メシ」は過去へつながる扉だ。家で食べた母の料理も懐かしいのだが、外食の懐かしさはまた特有で独特だ。変化が目まぐるしいこの時代、食事環境もアップデートの連続で育つ今の子どもは、数十年後に思い出し、グッと来たり、ほっとするような「懐かしい外食」があるのだろうかと思う。大きなお世話だが少し気になった。

 次回の『ザ・ノンフィクション』もテーマは飲食運営の『天国のあなたへ… ~「ラーメンの鬼」の背中を追って~』。ラーメンシェフと呼ばれた石塚和生、58歳。国外出店など一時期は多店舗運営をしていたが、不運な事故も重なり経営者から職人へと戻る。師匠から託されたレシピで再起を図るが、果たしてラーメンは完成するのか?

石徹白未亜(いとしろ・みあ)
ライター。専門分野はネット依存、同人文化(二次創作)。著書に『節ネット、はじめました。』(CCCメディアハウス)。
HP:いとしろ堂

『ザ・ノンフィクション』なにが三次郎をそこまで銭湯に駆り立てるのか「ボクは梅湯の三次郎~野望編~」

 NHKの金曜夜の人気ドキュメント番組『ドキュメント72時間』に対し、こちらも根強いファンを持つ日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。7月14日放送のテーマは「ボクは梅湯の三次郎~野望編~」。京都で廃業寸前の銭湯を人気店に復活させた男が二号店に挑む。

あらすじ:廃業寸前の銭湯を軌道に乗せた三次郎、「野望」の二号店へ

 大学時代に銭湯に魅了され、全国の銭湯を巡った湊三次郎は廃業寸前の京都「サウナの梅湯」を25歳で引き継ぐ。3年後、梅湯を軌道に乗せた三次郎は、二店舗目として滋賀県大津で店主が亡くなり休業していた銭湯「都湯」の経営にも乗り出す。三次郎とスタッフたちの奮闘の日々を追う。

銭湯に行ったことがなくても、なぜか懐かしい

 私は「スーパー銭湯」や「スパ」は行ったことがあるが、三次郎が経営するような「銭湯」には一度も行ったことがない。近所にないからだ。東京都のサイトを見ても、平成17年に1,025軒あった銭湯は、平成29年には562軒とほぼ半減している。

 銭湯は都道府県ごとに入場料の規定があり、梅湯、都湯のある京都府と滋賀県の入浴料は大人430円だ。なお一例だが、全国でスーパー銭湯を運営する「極楽湯」奈良店は入館料440円(店舗ごとに料金が異なる)で、ほぼ銭湯と同額。金額が同等であれば、設備が充実している方が魅力的に思えるものだが、その点、銭湯はスーパー銭湯やスパに比べて見劣りしてしまうだろう。

 一方で、スーパー銭湯やスパにない銭湯ならではの魅力は、そのレトロ感だ。「レトロ風」に新しく作られた観光施設は薄っぺらさがあるが、梅湯も都湯も昭和の面影が残る本物のレトロだ。新興住宅地に育ち、銭湯に一度も行ったことがない私ですら、梅湯の外壁にある「サウナの梅湯」というネオンが、夜空にほんのり光っているのを見たとき、心の中の「三丁目の夕日」がくすぐられグッときてしまった。

 「経験したことのないものを懐かしく感じる」とは不思議な感覚だが、これこそ銭湯が共通したイメージを想起させる「文化」であることの表れなのだろう。

「人の上に立ち、目的の意識付けを図り、仕事を他人に任せる」というマネジメント業務は苦労の多い仕事だ。三次郎自身も、人に指示するより自分でやった方が楽と話していたが、二店舗運営となるとそうはいかない。さらに三次郎の野望は二店舗にとどまらず、同じく銭湯で働く弟とともに、後継者問題で経営が立ち行かなくなっている全国の銭湯を積極的に「引き取る」方針で、番組内では東京まで遠征もしていた。

 そのような中、三次郎は新規スタッフを自分の銭湯の顧客や、銭湯イベントで知り合った人からスカウトする形にしていた。単に予算上の都合かもしれないが、求人サイトに広告掲載はしていない。「イチから求人」はリスキーだ。口だけ調子のいいことをいう人などゴマンとおり、たいていの組織に「なぜあんなのを採ったのか」という人材の一人や二人はいるだろう。面接以外の場で、すでに数回話したことのある人であれば、そういった残念なケースは防ぎやすくなる。

 番組内で、三次郎のスタッフが一番「しでかしていた」のは、深夜シフトの若手スタッフ・陸が無断で早退し たときだ。陸は、まだあどけないと言っていいほど表情など若く、自分を雇用した三次郎のことを「先輩っていう感じでも上司って感じでもない、ここをやってくれている人」 と屈託なく話す様子も、しみじみ若い。

 三次郎は無断早退に激怒しクビにしようとしていたが、陸は銭湯を辞めたくないと話し、その後も働いている姿が放送で確認できた。陸の若さに免じ、三次郎は「一発アウト」としなかったのだろう。この経験は若い陸にも、できれば自ら動きたい派の三次郎にも、貴重なものになったのではないだろうか。

 25歳の女性スタッフ・藤内 は、女将候補として三次郎にも期待されていたが、兼業していたため都湯への参画が十分にできず、てきぱき動いているスタッフと自分を比較し落ち込むこともあった。しかし、番組の最後には当初苦戦していたボイラーも手慣れた様子で操作するなど成長を遂げていた。

 番組の最後で、三次郎は藤内のことを「やる気がすごくあり、思いが強い人がいるっていうのは強いですよね」 と評価していた。「思いだけが空回りする」ケースもなくはないが、しかし仕事は最終的には思いの強さがモノを言う。やる気がないことにはどうしようもないのだ。

 そして思いの強さは三次郎がダントツで、半端なく強い。都湯の経営が不振と知ればビラを配り、銭湯の前でプラカードを掲げて通行人に声を掛け続け、かたや全国の銭湯に提携できないか飛び込み営業に行く。邪険にされることも多いというが、めげていない。放送を見る限り、三次郎のもとに集まったスタッフが大きな問題を起こさなかったのも、この三次郎の銭湯への並々ならぬ思いが伝わっていたからではないだろうか。

 しかし、何が三次郎をそこまで銭湯に駆り立てるのだろう。そもそも「減っている」業界なのだから、金銭的なうまみはあまりないはずだ。滅びゆく文化をなんとか継承したいという熱意、若手銭湯界の旗手として、培ってきた日々への自負や誇り、そして銭湯愛がそうさせているのだろうが、気になることもあった。番組終盤、スタッフと花見をしているとき以外、三次郎にほぼ笑顔はなかったことだ。

もともと表情があまり出ない人のようにも見えたし、何よりボロボロの銭湯を補修しながら、素人のスタッフを引き連れての経営なので、ヘラヘラしてる余裕などないのかもしれない。しかし笑わない三次郎が、スタッフとシェアして暮らす散らかった家で、ふりかけご飯を食べ、休日をほぼ持たず黙々と銭湯の仕事をこなしていく日々に、「銭湯への愛」を超え「銭湯への執念」めいたものを感じてしまった。仕事で名を残す人になるには、ここまでしないといけないのだろう。

 次回の『ザ・ノンフィクション』も仕事をテーマにした『社長と竜造 葛西臨海公園物語』。飲食店運営会社が社運をかけた葛西臨海公園プロジェクトに挑む。竜造の出す企画に、ことごとくダメ出しする社長の真意とは?

石徹白未亜(いとしろ・みあ)
ライター。専門分野はネット依存、同人文化(二次創作)。著書に『節ネット、はじめました。』(CCCメディアハウス)。
HP:いとしろ堂

田中大貴アナ、「男女の関係はない」女子大院生への暴行疑惑を否定するもテレビはもうアウト!?

 元フジテレビのフリーアナ・田中大貴が窮地に陥った。女性に暴行をはたらいた疑惑が浮上したのだ。田中アナは所属していた大手芸能プロ・オスカープロモーションから契約解除された。

 11日発売の「週刊文春」(文藝春秋)によると、田中アナは6月中旬、出張先で行われた合コンに、後輩男性と2人で参加。相手の女性も2人だったが、そのうちの一人である女子大学院生がかなり酔っ払ってしまい、お開きになった後、田中アナは自身が宿泊するホテルの一室に、その女性を連れ込んだのだという。

 数日後、女性の母親が「田中さんに乱暴された」と事務所に抗議。母親によると、「警察にも被害を訴えている」という。田中アナは「彼女が『酔っ払った状態で家に帰れない』と言うので、自分のホテルの部屋に連れて行き、水を飲ませるなど介抱しました。男女の関係はありません」と否定しているが、事態を重く見た事務所は、田中アナとの契約を即刻解除したとされる。

 13日、田中アナは自身のブログで改めて、「無理やり乱暴した」との点を否定し、「男女の関係はありません」と記している。オスカープロとは方向性の違いで退所に向けて話し合いをもっていた最中に、記事が出てしまい、同事務所側が契約解除の措置を取ったと主張。また、アスリート・マーケティング社に移籍したことを報告した。

 現時点で、双方の言い分がまるで食い違っているため、真偽のほどは定かではないが、既婚者で子どももいる田中アナが、女子学生と合コンを行った挙げ句、自室に連れ込んだこと自体が軽率な行動で、性行為が仮になかったとしても“アウト”といわれても致し方ない。

 田中アナは兵庫県立小野高等学校、慶應義塾大学時代は野球部でプレー。大学4年のときの春季リーグ戦では、本塁打王に輝くなど活躍したスポーツマン。2003年4月にフジテレビに入社後は、『情報プレゼンテーター とくダネ!』『すぽると!』などでスポーツを担当した。

 フジテレビは昨年4月いっぱいで退社し、フリーに転向。同5月から、業界大手のオスカープロに所属。CS放送フジテレビチャンネルで放送される東京ヤクルトスワローズ主催試合などを中心に、スポーツ中継の実況を務めている。また、バラエティ番組『日曜はカラフル!!』(TOKYO MX)ではアシスタントを担当している。

「プロ野球中継が頻繁に地上波で放送されていた時代ならともかく、今はCSが主流で、予算も限られているため、実況アナの出演料などたかがしれています。そのほかのスポーツでも、CSではたいした稼ぎにはなりません。従って、オスカープロもあっさり見切ったのでしょう。事務所を変わっても、女性トラブルが噴出してしまった以上、各局とも起用を見合わせるかもしれませんね。そうなると、もうスポーツの分野で食べていくのは難しい」(スポーツ紙記者)

 田中アナといえば、過去には「親しい会社社長を相手に飲み会をセッティングし、後輩の女子アナや知り合いの読者モデルを紹介。社長が女性にタクシー代として渡したカネを、田中アナが内緒でくすめていた」などと報じられたこともあった。それが原因で、当時担当していた報道番組『ユアタイム』を降板したとされ、何かと悪評が多いアナウンサーだった。

 スポーツという、より清廉性が求められる業界でスキャンダルを起こしてしまった田中アナが、この業界で生き残ることは容易なことではなさそうだ。

フジテレビの参院選開票特番がバラエティ化……MCが宮根誠司と加藤綾子では説得力なし!

 フジテレビが21日に投開票される参議院選挙の開票速報特番『Live選挙サンデー 令和の大問題追跡SP』(同日午後7時56分~深夜1時25分)のメインキャスターに、宮根誠司アナと加藤綾子アナを起用することがわかり、「選挙特番がバラエティ化する」と世の失笑を買っている。  

 同局で、宮根アナは日曜夜の情報番組『Mr.サンデー』を、加藤アナは平日夕方の報道番組『Live News it!』を担当しているとあって、自然といえば自然な人選といえなくもないが、この2人ではあまりにも、バラエティ、ワイドショー色が強く、「選挙特番には似つかわしくない」との声も多いようだ。また、番組出演者として、タレントの足立梨花が名を連ねているとあって、余計バラエティの臭いが漂ってくる。  

 民放他局の選挙速報特番MCは、日本テレビが有働有美子アナ、嵐・櫻井翔の『news zero』コンビ、テレビ朝日は富川悠太アナ、徳永有美アナの『報道ステーション』コンビ、TBSは『NEWS23』の小川彩佳アナ、『Nスタ』の井上貴博アナ、ホラン千秋のトリオ、テレビ東京は恒例の池上彰が務める。

 前回の国政選挙は2017年10月22日の衆院選だったが、フジでは開票が始まる午後8時台に村田諒太のボクシング中継を放送する異例の態勢を取ったが、同午後9時30分からの選挙速報では、宮根アナ、伊藤利尋アナ、宮司愛海アナの3人がMCを務めていた。

 宮根アナは14年の衆院選、16年の参院選でもフジで選挙特番の司会を担当していたが、さすがに報道に抜擢を受けたばかりの加藤アナとのコンビとなると、違和感を禁じ得ない。  ネット上では、「加藤じゃなくて、宮根と三田友梨佳アナの『Mr.サンデー』コンビでいいんじゃない?」「ほかに適任者がいるだろ? フジは国会議員を決める選挙の特番をバラエティ特番と勘違いしてる」「宮根と加藤じゃ真剣味出ない!」「自局に報道できるアナウンサーいないの?」などといった調子で、さすがにこのキャスティングは大不評のようだ。

 加藤アナは4月から『it!』報道を担当しているが、慣れない報道とあって悪戦苦闘中。局アナ時代に、選挙特番のMCに起用されたことなどまったくない。どうしても、宮根アナを選挙特番で使いたいなら、パートナーには三田アナを推す声が多い。三田アナも開票キャスターとして、選挙特番に出演するが、メインではない。

 宮根アナと加藤アナとのコンビでは、バラエティ色がかぎりなく強くなってしまうが、果たしてどれほどの視聴者が、このフジの選挙特番を選択するのだろうか?

フジテレビの参院選開票特番がバラエティ化……MCが宮根誠司と加藤綾子では説得力なし!

 フジテレビが21日に投開票される参議院選挙の開票速報特番『Live選挙サンデー 令和の大問題追跡SP』(同日午後7時56分~深夜1時25分)のメインキャスターに、宮根誠司アナと加藤綾子アナを起用することがわかり、「選挙特番がバラエティ化する」と世の失笑を買っている。  

 同局で、宮根アナは日曜夜の情報番組『Mr.サンデー』を、加藤アナは平日夕方の報道番組『Live News it!』を担当しているとあって、自然といえば自然な人選といえなくもないが、この2人ではあまりにも、バラエティ、ワイドショー色が強く、「選挙特番には似つかわしくない」との声も多いようだ。また、番組出演者として、タレントの足立梨花が名を連ねているとあって、余計バラエティの臭いが漂ってくる。  

 民放他局の選挙速報特番MCは、日本テレビが有働有美子アナ、嵐・櫻井翔の『news zero』コンビ、テレビ朝日は富川悠太アナ、徳永有美アナの『報道ステーション』コンビ、TBSは『NEWS23』の小川彩佳アナ、『Nスタ』の井上貴博アナ、ホラン千秋のトリオ、テレビ東京は恒例の池上彰が務める。

 前回の国政選挙は2017年10月22日の衆院選だったが、フジでは開票が始まる午後8時台に村田諒太のボクシング中継を放送する異例の態勢を取ったが、同午後9時30分からの選挙速報では、宮根アナ、伊藤利尋アナ、宮司愛海アナの3人がMCを務めていた。

 宮根アナは14年の衆院選、16年の参院選でもフジで選挙特番の司会を担当していたが、さすがに報道に抜擢を受けたばかりの加藤アナとのコンビとなると、違和感を禁じ得ない。  ネット上では、「加藤じゃなくて、宮根と三田友梨佳アナの『Mr.サンデー』コンビでいいんじゃない?」「ほかに適任者がいるだろ? フジは国会議員を決める選挙の特番をバラエティ特番と勘違いしてる」「宮根と加藤じゃ真剣味出ない!」「自局に報道できるアナウンサーいないの?」などといった調子で、さすがにこのキャスティングは大不評のようだ。

 加藤アナは4月から『it!』報道を担当しているが、慣れない報道とあって悪戦苦闘中。局アナ時代に、選挙特番のMCに起用されたことなどまったくない。どうしても、宮根アナを選挙特番で使いたいなら、パートナーには三田アナを推す声が多い。三田アナも開票キャスターとして、選挙特番に出演するが、メインではない。

 宮根アナと加藤アナとのコンビでは、バラエティ色がかぎりなく強くなってしまうが、果たしてどれほどの視聴者が、このフジの選挙特番を選択するのだろうか?

関ジャニ∞・村上信五に暗雲? フジ『27時間テレビ』が抱える「ビートたけし」という爆弾

 フジテレビ恒例の『FNS27時間テレビ』(11月2~3日放送)詳細が発表され、関ジャニ∞・村上信五とビートたけしが3年連続MCでタッグを組むことがわかった。2017年より、生放送ではなく事前収録となっている同番組だが、その変更後は低視聴率を記録しており、関係者の間でも「このコンビの寿命はあとわずか?」と言われているのだという。

「たけしは初回時点で、村上のMCの能力を絶賛しており、記者会見での息の合った掛け合いは毎年メディアで大々的に取り上げられてきました。“日本トップのMC”を目指しているという村上、またジャニーズ事務所にとって、超大型特番の総合司会はビッグチャンスだけに、今後も続けていきたいはずでしょうが……」(スポーツ紙記者)

 しかし全平均で視聴率を振り返ると、17年が8.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、昨年に至っては7.3%と、番組ワーストを更新している状況だ。

「生放送最後の年となった16年も、10%割れで高視聴率とは言えませんでしたが、一発勝負の生放送より手が掛かる収録番組でこの有様では、局としてもうまみが少ない。加えてたけしには、離婚騒動によって各局が“敬遠”傾向にあるという事情もあります」(同)

 たけしはつい先月、長年連れ添った妻との離婚が明らかとなったが、その少し前から「ギャラアップを要求するようになった」と各メディアが伝えている。

「事務所から独立して以降、ギャラ水準が引き上げられたというウワサが流れています。それでもたけしが出演すると視聴率に期待が持てるため、出演番組がなくなるという事態には至っていませんが、『27時間テレビ』に関しては、実に微妙なところ。何かの節目などに合わせて、たけしが“卒業”してもおかしくない流れです」(テレビ局関係者)

 そうなると、場合によっては、村上の“同時卒業”という可能性も否定できなくなるという。

「たけしだけ卒業となると、その後、ほかの番組で何を言われるかわからないため、村上も“巻き添え”にした方が、穏便に事が運ぶと思われているでしょう。現在の『27時間テレビ』は、毎年こうしたギリギリの状況で放送が行われているようです」(同)

 今年も視聴率のV字回復は、「現実的に厳しい状況ではないか」(同)というが、果たして来年のこの時期にも、たけし・村上のMC継続が発表できるのだろうか。