『ザ・ノンフィクション』美奈子はイライラしたい人の“絶対的アイドル”「新・漂流家族 2019夏 ~美奈子と夫と8人の子供~」

NHKの金曜夜の人気ドキュメント番組『ドキュメント72時間』に対し、こちらも根強いファンを持つ日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。8月11、18日放送のテーマは「新・漂流家族 2019夏 ~美奈子と夫と8人の子供~」。大人気シリーズが2週にわたって放送された。

あらすじ

 『痛快!ビッグダディ』シリーズ(テレビ朝日系)で一躍有名になった美奈子の4度目の結婚相手は、元プロレスラーの佐々木義人。義人は収入安定のためバス運転手に転職し、結婚4年で2人の子どもが生まれた。幼い子どもたちは大家族で楽しそうに暮らしているが、思春期を迎えた長男星音(しおん)と長女の乃愛琉(のえる)はともに高校を中退してしまう。佐川急便で契約社員となった乃愛琉が着実な生活を送る一方で、星音はバイト探しにも身が入らない。高校を辞めてバイトも辞めたことを義人に叱責された星音は、普通科の高校に行きたかったのに、美奈子に金銭面のことを言われたために、普通科高校の進学を諦め通信制の高校を選んだのだと明かす。ぎくしゃくしていた家族は、1泊旅行をすることで久しぶりに少し話すきっかけを得て、番組は星音が新たなバイト先を探す姿で終わる。

長男に謝罪を求める美奈子と、謝る義父

 私は大家族モノが昔から苦手で、見ることを避けていた。その理由は「子どもが(特に上の子どもが)かわいそうだから」だ。そのため『ビッグダディ』系譜の「漂流家族」も今回初めて見たのだが、懸念していた「(特に上の子どもが)かわいそう」を直撃していて、すっかり暗い気持ちになっている。

 長男・星音は働きながら学ぼうと、通信高校に入学し料理人コースに進んだものの中退。義父・義人との話し合いの中で、自分が納得して学校を決めたんだろと叱責されると、「普通科高校に行きたくて、お金がどうのこうのって(美奈子に)言われたから、自分で稼いで行ける学校にした」 と話し、結婚したてでお金なかったと言われたのだと、涙しながら話す。義人はこの話を聞いて「それは知らなかった、ごめんね」と謝っている。

 学費が出せないという事情の裏には、事故や病気といったやむを得ないケースもあるだろうが、「結婚したてでお金がなかった」ことは「やむを得ない」とは思えない。 この家の場合、どう考えても子どもをこさえすぎていることが経済的困窮につながっているように見えるのだ。今の時代、 「普通科高校に行くこと」に大して意味はないように思うが、「行きたくても高校に行かせてもらえなかった」では、まったく話が変わってくる。

 星音はアルバイトを無断欠勤の上退職してしまうなど自堕落な生活を続け、美奈子は「迷惑かけたことくらい謝れ、ちゃんと顔見て」と叱る。指摘はもっともなのだが、それよりも美奈子が先に星音へ普通科高校の進学を断念させたことを謝るのが先だろうと思ってしまう。しかし星音はそれを美奈子に言い出せず、その関係性に美奈子の“毒親”の影を感じてしまった。威力の強い毒親は自分を顧みないし、それを子どもは事前に悟って諦めてしまうのだろう。長男の星音もそうだし、長女の乃愛琉からもそんなあきらめを感じてしまう。

 佐々木家の子どもは、幼い子は多くの兄弟に囲まれ屈託なく楽しそうなのだが、思春期を過ぎた子どもは、目にどこか諦めの色が見えるようになる。そうさせていることについて、おそらく何も感じてないのであろう美奈子にイライラしてしまった。

 すっかりげんなりして、イラついてしまった「漂流家族」だが、この番組はファンも多い。ファンはどう思っているのかネットを見てみたところ「怒っている」人が多く、ようやく合点した。私は下世話な番組でニヤニヤしたいのだが、「漂流家族」は美奈子に対して怒りの感情を呼び起こす番組だ。

 そして、「ニヤニヤしたい」より「怒りたい」の方が、人気のあるコンテンツなのだろう。ワイドショーで大したネタのない日は、トップニュースが「モンスタークレーマーの実態」「近所のトラブルメーカー」みたいなのが紹介されることもある。私は見たくないが、これも「怒りたい」「イライラしたい」ニーズの根強さと言える。

 美奈子の公式ブログやTwitterコメント欄は「怒り派」「説教したい派」の人が大勢いたが、息子に進学を諦めさせる美奈子が、そういった赤の他人の声に応えるわけがないと思う。私は美奈子に対し関心を寄せる気になれないが、「怒り派」の人たちにしてみれば美奈子は「イライラさせてくれ、説教させてくれ」という欲望を持つ少なくない人の期待を裏切らない、絶対的アイドルなのだろう。

 次回のザ・ノンフィクションは「ある日 娘は障がい者になった ~車椅子のアイドルと家族の1年~」。強風で飛ばされた看板にぶつかるという事故で車椅子生活となったアイドル・猪狩ともか。車椅子アイドルとして活動を続ける彼女と家族の生活を追う。

石徹白未亜(いとしろ・みあ)
ライター。専門分野はネット依存、同人文化(二次創作)。著書に『節ネット、はじめました。』(CCCメディアハウス)。
HP:いとしろ堂 

宮迫博之の『バイキング』降板と「ワイドショーの方々の臆測」発言に考える、坂上忍の胸中

 闇営業問題で謹慎中の若手芸人11人の処分が19日に解除されるが、そのうち、くまだまさし、ガリットチュウ・福島善成、レイザーラモンHG、天津・木村卓寛、スリムクラブの6人が、8月16日に関西で“謝罪行脚”することがわかった。吉本興業が運営する3つの劇場を訪問し、劇場関係者などに直接会って謝罪するという。

 夏の訪れとともに日本中の話題を席巻巻した闇営業騒動が徐々に収束に向かいつつある中、いまだ不透明なのは、ロンドンブーツ1号2号・田村亮と、雨上がり決死隊・宮迫博之の去就だ。

8月4日、宮迫は神奈川県茅ヶ崎市で開かれたフラダンスのイベントにボランティアスタッフとして参加。詐欺防止のチラシを配ったり、記念撮影のリクエストにも気さくに応じていたことが伝えられた。イベント主催者・矢口一朗氏は、マスコミの取材に応じ、宮迫から聞いた話として「吉本には戻らない」「さんまさんにいろんな相談をしている」と伝えている。

 実際、宮迫については明石家さんまが経営する個人事務所「オフィス事務所」の“預かり”となることが濃厚と見られているが、プライベートな会話をマスコミに流した矢口氏に対し、業界内では疑問の声も上がっているようだ。「宮迫は目下、微妙な立場にあるわけですから不用意な発言は控えたほうが賢明だったとは思いますが、これはあくまでもオフレコ。その話を公にしてしまうのはいかがなものか」(芸能プロ関係者)といった指摘が聞こえている。

「8月6日放送の『バイキング』(フジテレビ系)では、坂上忍が『矢口さんも悪気なく、聞かれたことに対してお答えにはなったとは思うんですけど、やっぱりこうやって表に出ちゃうんだよね』と、矢口氏の軽口を少々たしなめつつ、しかし宮迫の方も軽はずみだったとのニュアンスでコメント。いつもの坂上なら、宮迫との個人的な会話をデリカシーなく暴露した矢口氏に対して『なんでこれを言っちゃうのかな』と責め立てていたはずですが」(芸能ライター)

 7日の『バイキング』でも、「あれっ? この人、謹慎中なんだっけ? って思っちゃうよね」と宮迫の活動に疑問を呈したり、翌8日にも「週刊文春」(文藝春秋)のインタビューで宮迫が胸中を語ったことについて、「なんでインタビューを受けちゃったのかなぁ」とこぼしていた坂上。宮迫を取り上げる際は、「他ニュースと比べて断然、不機嫌な様子」(同)との指摘もある。

「昨年3月末、雨上がり決死隊は『バイキング』の金曜MCを降板しました。14年の番組開始当初からレギュラーを務めてきた2人でしたが、17年8月に宮迫の不倫疑惑が浮上し、番組の生放送中に謝罪しています。翌年に彼らは自ら降板を申し出たわけですが、これまで曜日MCが卒業したのは、後にも先にも彼らだけ(柳原可奈子は産休中)。坂上にしてみれば、贖罪の場を与えてやったのに、降板するとは何事かと、むしろ恨みを持っているのかもしれません」(放送作家)

 一方、その宮迫は、ロンブー・亮とそろって7月20日に開いた会見の中でこう語気を強めて言っている。

「ワイドショーなりなんなり、ただただ臆測で、これは真実ではないだろうかとおしゃべりになることで、その芸能人の方の一生が終わってしまうかもしれない。(中略)ワイドショーの方々もコメンテーターの方々も、臆測だけで人の人生が変わるということは認識を持ってやっていただきたい。誰が言うんだ、というのはあると思いますけど、こういう場を作っていただいたというのはありますので、ぜひお願いします」

 「ワイドショー」の中に、芸能ニュースを“ぶった斬る”『バイキング』が含まれていないはずはない。坂上の胸中が穏やかでないのも当然か――。
(村上春虎)

宮迫博之の『バイキング』降板と「ワイドショーの方々の臆測」発言に考える、坂上忍の胸中

 闇営業問題で謹慎中の若手芸人11人の処分が19日に解除されるが、そのうち、くまだまさし、ガリットチュウ・福島善成、レイザーラモンHG、天津・木村卓寛、スリムクラブの6人が、8月16日に関西で“謝罪行脚”することがわかった。吉本興業が運営する3つの劇場を訪問し、劇場関係者などに直接会って謝罪するという。

 夏の訪れとともに日本中の話題を席巻巻した闇営業騒動が徐々に収束に向かいつつある中、いまだ不透明なのは、ロンドンブーツ1号2号・田村亮と、雨上がり決死隊・宮迫博之の去就だ。

8月4日、宮迫は神奈川県茅ヶ崎市で開かれたフラダンスのイベントにボランティアスタッフとして参加。詐欺防止のチラシを配ったり、記念撮影のリクエストにも気さくに応じていたことが伝えられた。イベント主催者・矢口一朗氏は、マスコミの取材に応じ、宮迫から聞いた話として「吉本には戻らない」「さんまさんにいろんな相談をしている」と伝えている。

 実際、宮迫については明石家さんまが経営する個人事務所「オフィス事務所」の“預かり”となることが濃厚と見られているが、プライベートな会話をマスコミに流した矢口氏に対し、業界内では疑問の声も上がっているようだ。「宮迫は目下、微妙な立場にあるわけですから不用意な発言は控えたほうが賢明だったとは思いますが、これはあくまでもオフレコ。その話を公にしてしまうのはいかがなものか」(芸能プロ関係者)といった指摘が聞こえている。

「8月6日放送の『バイキング』(フジテレビ系)では、坂上忍が『矢口さんも悪気なく、聞かれたことに対してお答えにはなったとは思うんですけど、やっぱりこうやって表に出ちゃうんだよね』と、矢口氏の軽口を少々たしなめつつ、しかし宮迫の方も軽はずみだったとのニュアンスでコメント。いつもの坂上なら、宮迫との個人的な会話をデリカシーなく暴露した矢口氏に対して『なんでこれを言っちゃうのかな』と責め立てていたはずですが」(芸能ライター)

 7日の『バイキング』でも、「あれっ? この人、謹慎中なんだっけ? って思っちゃうよね」と宮迫の活動に疑問を呈したり、翌8日にも「週刊文春」(文藝春秋)のインタビューで宮迫が胸中を語ったことについて、「なんでインタビューを受けちゃったのかなぁ」とこぼしていた坂上。宮迫を取り上げる際は、「他ニュースと比べて断然、不機嫌な様子」(同)との指摘もある。

「昨年3月末、雨上がり決死隊は『バイキング』の金曜MCを降板しました。14年の番組開始当初からレギュラーを務めてきた2人でしたが、17年8月に宮迫の不倫疑惑が浮上し、番組の生放送中に謝罪しています。翌年に彼らは自ら降板を申し出たわけですが、これまで曜日MCが卒業したのは、後にも先にも彼らだけ(柳原可奈子は産休中)。坂上にしてみれば、贖罪の場を与えてやったのに、降板するとは何事かと、むしろ恨みを持っているのかもしれません」(放送作家)

 一方、その宮迫は、ロンブー・亮とそろって7月20日に開いた会見の中でこう語気を強めて言っている。

「ワイドショーなりなんなり、ただただ臆測で、これは真実ではないだろうかとおしゃべりになることで、その芸能人の方の一生が終わってしまうかもしれない。(中略)ワイドショーの方々もコメンテーターの方々も、臆測だけで人の人生が変わるということは認識を持ってやっていただきたい。誰が言うんだ、というのはあると思いますけど、こういう場を作っていただいたというのはありますので、ぜひお願いします」

 「ワイドショー」の中に、芸能ニュースを“ぶった斬る”『バイキング』が含まれていないはずはない。坂上の胸中が穏やかでないのも当然か――。
(村上春虎)

鈴木おさむ、フジ『ブス恋』リメークに批判噴出! 「価値観の変化に気づいてない」と指摘

 稲垣吾郎が主演、ヒロインを森三中・村上知子が務めたテレビドラマ『ブスの瞳に恋してる』(フジテレビ系、2006年)が、13年ぶりに『ブスの瞳に恋してる2019』としてリメークされ、動画配信サービス「FOD(フジテレビオンデマンド)」で公開されることが明らかになった。しかし、ネット上では「なんで今さら?」「時代錯誤も甚だしい」と、批判の声が噴出している。

「『ブスの瞳に恋してる』は、放送作家の鈴木おさむが、妻・大島美幸(森三中)との出会いから、新婚生活までをつづった同名のエッセイが原作。今回は、鈴木本人が脚本を担当し、主演をEXILE・NAOTO、ヒロインを富田望生が務めます」(芸能ライター)

 同作は、「超美人と付き合っていた売れっ子放送作家が、ひょんなことから“ブス”に一目ぼれする」というラブコメディー。“ブス”がタイトルに入ったドラマと言えば、昨年12月に放送が発表された『ちょうどいいブスのススメ』(日本テレビ系)があるが……。

「“ちょうどいいブス”のキャッチコピーでプチブレークしていた、お笑い芸人の相席スタート・山崎ケイの同名エッセイが、今年1月にドラマ化しました。しかし、放送発表の時点で、ネット上では『人の容姿をネタにするな!』『今どき“ブス”とか“美人”とかで人を判断するのはおかしい』『こういうドラマが容姿差別を助長する』と大炎上。結局、タイトルを『人生が楽しくなる幸せの法則』に変更し、放送されました」(同)

 こうした前例もあり「『ブス恋』リメークは地上派じゃ放送できないから配信でやるのか」との声もあるが、「時代に逆行してる。このドラマを今掘り返す意味がわからない」「日テレが炎上騒ぎになったのに、フジは何も学んでないな」と批判も多い。

「原作・脚本を担当している鈴木に対しても、『女性をブスと言うことが面白いと思ってるなら、世間の価値観が変わってることに気付いてない』『そもそも自分の妻を“ブス”と言う人だからね。それがいかに人を傷つける言葉か、いまだに理解してないんでしょう』『もう鈴木おさむは時代錯誤。平成に置き去りにすればよかったのに』と批判が続出。仮にこれが地上派での放送と発表されていたら、『ちょうどいいブス』以上の炎上になっていたかもしれませんね」(同)

 鈴木は18年9月に「週刊朝日」(朝日新聞出版)の連載にて、自身が脚本・演出を担当した舞台で、女性芸人を“ブスいじり”したことについて振り返っている。鈴木はその女性芸人を「俗に『ブスキャラ』と言われることの多い彼女。本人もそれを仕事としてイジられに出る」とした上で、「容姿イジリがウケにくかった。夢を求めて舞台を見に来ている女性客にとっては、好みではなかったのだろう」と、この演出が観客に不評だった理由を分析している。『ブスの瞳に恋してる2019』は、この時の反省がどれほど生かされているのだろうか。

フジテレビがさじ投げた? 格闘技RIZIN、深夜降格で大みそか中継は撤退必至

 フジテレビが例年、『NHK紅白歌合戦』の裏に、ゴールデン帯で中継してきた格闘技『RIZIN』から、今年の大みそかは撤退することが濃厚となった。

 RIZINは、旧PRIDEの流れを汲んだ総合格闘技団体で、2015年12月に旗揚げ。フジテレビでは同年から昨年まで4年連続で、紅白の裏で中継放送されるも、視聴率は一向に振るわない状況が続いていた。

 昨年末は、キックボクシングで28戦無敗(当時)の“神童”こと那須川天心と、プロボクシングで世界5階級を制覇し、50戦無敗の戦績を誇るフロイド・メイウェザーによるスペシャルエキシビションマッチというビッグカードを組んだものの、視聴率は第1部(18時~)が5.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第2部(19時~)が5.0%、第3部(21時30分~)が6.9%、第4部(22時50分~23時45分)が7.5%と惨たんたるものだった。

「那須川VSメイウェザーが放送されたのは第4部で、RIZIN事務局によると、試合中の23時21分には瞬間最高視聴率12.2%をマークし、日本テレビ系『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル! 絶対に笑ってはいけないトレジャーハンター24時!』を超えて、民放1位だったと主張したものの、試合全体を通じては7%台に終わっています」(スポーツ紙記者)

 一説によれば、メイウェザーのファイトマネーは推定約10億円といわれている。その全額をフジテレビが負担したわけではないようだが、それだけ多額の制作費を使っても、7%台しか獲れなかったのは深刻な事態だった。

 それでも、フジテレビはその後もRIZINの中継を日曜ゴールデン帯の『ニチファミ!』枠でオンエアしてきたが、4月21日の『RIZIN.15』は5.8%。“一番人気”の那須川が出場した6月2日の『RIZIN.16』も6.9%どまりだった。

 この低調ぶりに、さすがにフジテレビもさじを投げた格好で、7月28日に開催された『RIZIN .17』は、6日後の3日深夜2時からの録画中継に降格。8月18日に行われる『RIZIN.18』も、同様に6日後の24日深夜2時からの中継となった。

 しかも、『RIZIN .17』 は関東と福岡地区のみ、『RIZIN.18』 は関東ローカルのみの放送と”格下げ”された。

「スポーツ中継で、すでに結果がわかっている録画放送というのは致命的です。ましてや、試合から6日後の深夜2時に流しても、リアルタイムで見る人はほとんどいないでしょう。RIZINの場合、スカパー!のPPVで生中継してますし、動画サイトGYAO!でも流していますから、本当に好きな人はそちらで見るでしょう。今年の大みそかは、那須川と、メイウェザー以上に視聴率が獲れそうな超大物選手との対戦が実現でもしない限り、フジテレビはゴールデン帯での中継は回避する方向が既定路線。すでに深夜、関東ローカルに降格しているのですから、大みそかに向け、“いい流れ”はつくれないでしょう。問題は、フジテレビ側がRIZINに代わる大みそか特番を制作できるかどうかですが……」(前出・記者)

 フジテレビは、『RIZIN .16』での那須川vs.マーティン・ブランコ戦の試合途中でCMを入れたところ、その間に那須川がダウンを奪い、決定的な瞬間を生で流せなかったという失態を犯し、ファンからブーイングを浴びたが、今の格闘技興行が大晦日のゴールデン帯で放送するほどのものなのか、冷静に判断すべきなのかもしれない。

『ザ・ノンフィクション』貫禄と純粋が同居する大人の魅力『一人で生きていても… ~女60代 シェアハウス始めました~』

NHKの金曜夜の人気ドキュメント番組『ドキュメント72時間』に対し、こちらも根強いファンを持つ日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。8月4日放送のテーマは「一人で生きていても… ~女60代 シェアハウス始めました~」。格安シェアハウス運営で貧困を見つめた元杉並区議が議員に返り咲くまでを追う。

あらすじ

 完全無所属で杉並区の区議会議員を3期連続で勤めた奥村たえこ(62)は落選を機にシェアハウス運営を始める。敷金礼金なし、保証金なしでも即日入居できる家賃2万円からの格安シェアハウスは、DV夫から逃げ出した女性のシェルター的役割も果たす一方、住民の家賃滞納や夜逃げなど困難も付きまとう。シェアハウス運営と並行し、たえこは杉並区議会議員補欠選挙に立候補、落選でもめげずに2019年の杉並区議会議員選挙に再度立候補し当選。返り咲きを果たす。

大人の貫禄とピュアな情熱が同居するたえこの魅力

 今回のタイトルは『一人で生きていても… ~女60代 シェアハウス始めました~』。これだけだと、バックグラウンドのない60代女性が、一念発起しシェアハウス運営にチャレンジしてみた、という内容をイメージするが全く違っていた。主人公たえこのスケールがとにかくデカいのだ。

 今回の話は、過去に3期12年を全うした区議が政治の世界に返り咲く話であり、シェアハウスは「おまけ」的位置づけに思える。シェアハウスを運営することで目の当たりにした“リアルな貧困”が、政界から引退したつもりでいたたえこを再び、政治に向かわせたのかもしれない。

 たえこを慕い、自身も世田谷区議を目指す岩井祐樹(37)は、たえこを「かっこいい」と言っていた。確かに、たえこはとんでもなくカッコいい。情熱があり賢く、口先ばっかりでも頭でっかちでもない“行動の人”だ。それでいながら偉そうな感じもないし、女性議員と聞いてつい想像してしまいがちな、クセやアクもない。

 まるで隙のないスーパーウーマンのようだが、そうでもなく、大工仕事など苦手な分野は手を抜くし、酒が好きで馴染みの居酒屋ではレバーを頼んでご満悦だったり、根っからのキティラーだったりと、愛嬌があるのだ。実際に経験を積んでいかないと身に着けられない大人ならではの“貫禄”と、社会をよりよくしていきたいという“純粋な気持ち”がいい感じに同居している。最後、返り咲いた議会の壇上で質問をしている姿は堂々としていて痺れてしまった。

 駅前で政治活動をしているご高齢の方たちに出くわすことがある。それらは、見ているこちらが切なくなってしまうような物悲しいものが多い。言っていることは正義なのだろうが、正義だからこそ伝わりにくく、そこに工夫が必要なのだとは全く思ってなさそうな“鈍感さ”が、物悲しいのだ。

 一方、たえこが区議選の街頭演説をしていると、晩御飯を差し入れする人や、区議時代の頑張りを知っていて応援すると話す人もいた。「社会的にいいことをしているのに誰も関心を寄せてくれない」と感じる人は、たえこの魅力に学ぶところは多いと思う。

 そんなたえこは、寝返りすら打てないような狭いボロアパートに住み、冬は暖房のない室温8度の部屋でマフラーをぐるぐる巻いて生活している。結構ハードな状況といえるのだが、たえこはケロッとしているので、全然つらそうに見えないし、彼女なりに工夫して暮らしているのがわかる。

 しかし、そんなたえことて、シェアハウスの入居者が家賃滞納の揚げ句、汚した食器もそのままで夜逃げしたときは、当然だがガックリきていた。金銭的に苦しい状況にある人を支援するシェアハウスの運営では、こうした事態は避けられないだろう。心が折れるようなことが連続して起こっては、たえこの魅力である明るさも蝕まれていくように思う。たえこの仕事がシェアハウス一本でなく、区議会議員という“両輪”になって本当によかったと思う。

区議を借金で断念した岩井――日本の選挙の問題点「供託金」とは

 たえこは区議に返り咲いたが、一方でたえこを慕い、一時期は世田谷区議会議員への出馬も検討した37歳の岩井は、熟考の末、出馬を最終的に断念する。「出馬するだけで100万円を超えるお金がかかり」とナレーションでは触れられており、過去に一度出馬し落選した岩井は、その際の借金がまだ残っている。妻からは「意欲とかだけではやっていけない」と言われ、友人も「一概にがんばれ、やれと言えない」と話していた。二人とも冷たいわけではなく、岩井の状況を心配しているのだ。

 この「100万円以上」は選挙活動にかかるもろもろの費用もあるだろうが、それ以前に「供託金」の問題もある。過去に日本の選挙の問題点について『裁判官の爆笑お言葉集』(幻冬舎新書)等の著書がある長嶺超輝氏にインタビューをしたことがある。そこで挙げられたのが供託金だ。

 長嶺氏によると「選挙運動の費用とは別に、衆院選の場合は、供託金として1人300万円かかります。これは世界一高いといわれており、ヨーロッパは数万円くらいです。アメリカやフランスなど、そもそも供託金制度がない国もあります」とのこと。なお世田谷区のホームぺージを見ると、区議会選挙における供託金は30万円だった。

 人口構成的に高齢者優遇になる問題点はあれど、日本においては18歳以上であれば投票はできる。しかしこの供託金問題を考えると「出馬する側」の自由度はまだまだ低い。特に「貧困の解消」をテーマにしている政治家の卵たちは岩井のように自身も貧困で苦しんだ経験を持つ人も多いはずであり、供託金という制度はそういう人たちをふるいにかけているとも言える。

 選挙の問題としてクローズアップされがちな「投票率を上げること」に躍起になっている人もいるが、あまり成果が出ていないのは投票率が物語っている。それよりも供託金を減らしてさまざまな人が出馬しやすい環境を作る方が、結果的には政治に関心を持つ人が増えるのではないだろうか。

 次回の『ザ・ノンフィクション』は『新・漂流家族 2019夏 ~美奈子と夫と8人の子供~ 前編』。説明不要の超人気シリーズ、美奈子の夏。

石徹白未亜(いとしろ・みあ)
ライター。専門分野はネット依存、同人文化(二次創作)。著書に『節ネット、はじめました。』(CCCメディアハウス)。
HP:いとしろ堂

フジテレビが京アニ犠牲者に「アホ」テロップ、災害イジリで何度も批判浴びた過去

 放火殺人事件で35人が亡くなった京都市伏見区のアニメ制作会社『京都アニメーション』の事件について報じた8月4日の報道番組『Live News it!』(フジテレビ系)にて、ありえない誤表示がされ、フジテレビが猛批判にさらされている。

「問題となったのは、事件の犠牲となった同社の人気アニメ『らき☆すた』などの監督を務めた武本康弘さんについて、献花に訪れた高校の同級生が『あんな天才いませんよ』とコメントしている映像。画面右上に約30秒間にわたって『あんなアホいない』と表示されていたのです。フジによれば、テロップを発注したスタッフの字が煩雑だったのと、生放送の作業で誤ってしまったのが原因だったとのこと。誤表示から約7分後、奥寺健アナが謝罪し、さらに夜の『S-PARK』でも、石本沙織アナが改めておわびしています」(週刊誌記者)

 しかし、フジテレビといえば、過去にはドラマで災害をあざわらうかのような演出をして、炎上したことがある。

「14年のドラマ『最高の離婚』では、登場人物が利用した名刺のメールアドレスに『tsunami-lucky』と書かれていたことを視聴者が発見し、『津波ラッキーとは不謹慎すぎる』などと炎上しました。名刺の人物は『都並さん』だっため、本来なら別におかしくはないのですが、番組内容が東日本大震災発生時という設定だったため、批判にさらされました。また、16年のドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』では、ヒロインの有村架純が病院を訪れるシーンがあったのですが、そこに『放射能科』と書かれた場所が一瞬、写り込んだ。放射線を用いた診断や治療を行う放射“線”科ならば珍しくありませんが、放射能科は聞いたことがない。このときも『フジは福島への風評被害に貢献してる』と怒りの声が上がりました」(芸能ライター)

 こうした“余罪”から、今回の件も本当に単なるミスと思えなかった人も多かったようだ。

京アニ犠牲者に「アホ」のテロップミス――フジテレビ「経緯説明」も「ふざけてる」と批判

 フジテレビは8月4日、全国ニュース番組『Live News it!』内で、京都アニメーション放火殺人事件の犠牲者である『らき☆すた』(TOKYO MXほか)監督・武本康弘さんへの追悼コメントにおいて、誤ったテロップを流す事故を起こした。その後、約7分後に番組内で訂正して謝罪したが、ネット上では「悪意ありすぎ」「わざととしか思えない」などと非難の声が噴出している。

「ミスが起こったのは、京アニのスタジオ近くに設けられた献花台の様子が放送された時です。右上に『「らき☆すた」監督の同級生も「あんなアホいない」追悼』と表示が出ていたのですが、その後、登場した武本さんの同級生が『天才だったからね、あんな天才いませんよ。絵みたらわかる、シナリオ見たらわかる』とコメントしており、テロップが誤表示であることが発覚しました」(芸能ライター) 

 30秒ほど、不適切なテロップが表示されていたことについて、番組アナウンサーは「サイドバー、字幕が誤っていました。正しくは『あんな天才はいない』でした。大変失礼いたしました」と謝罪。しかし、ネット上には「絶対にやってはいけないミス」「遺族に対して失礼」といった怒りの声が噴出し、さらには、番組スタッフに対して「テロップ製作者が謝罪しないと意味ない」「公式な謝罪をするべき」という指摘も多数上がる事態となった。

「今回の放送事故に関し、『東海テレビの「ぴーかんテレビ」の一件を思い出した』とするネットユーザーが多く見受けられます。2011年8月4日、同番組は、岩手県産の米の当選者として、『怪しいお米 セシウムさん』『汚染されたお米 セシウムさん』と表記されたテロップを約20秒にわたって放送。当時は、東日本大震災による福島第一原子力発電所事故の影響で、食物の風評被害が問題になっていた時期だったため、ネット上では、この不謹慎なテロップに怒りの声が巻き起こり、大炎上しました。その後、番組側は謝罪したものの、この放送を最後に打ち切りとなっています」(同)

 その後、東海テレビは不適切なテロップを流した問題について、検証番組『ぴーかんてれび不適切放送~なぜ私たちは間違いを犯したのか~』を制作。テロップを作成した下請け社員らが出演し、その動機も赤裸々に語られた。

「番組内では、ほかにも当時番組制作に関わっていたプロデューサ―や、実際に操作ミスで不適切テロップを番組内に表示させてしまったタイムキーパーなど多くの関係者が出演。なぜこんなミスが起こったかについて、番組裏でのスタッフの動きも詳しく再現していました。しかし、今回同様の不適切放送が行われたため、『東海テレビの放送事故から何も学ばなかったの?』『いまだにこんなことが横行してるなんて信じられない』との声が出るのは当然でしょう」(同)

 フジテレビは、「番組制作スタッフがテロップを発注した際、手書きの『天才』の文字が乱雑だったため、別のスタッフが『アホ』と読み間違えた」と説明しているが、「普通に考えれば、おかしいと思うはず」「この説明では納得できない」「ふざけている」など、疑問の声はやまない。また同じことが繰り返されることがないよう、業界の体質自体を変える必要もあるのかもしれない。

京アニ犠牲者に「アホ」のテロップミス――フジテレビ「経緯説明」も「ふざけてる」と批判

 フジテレビは8月4日、全国ニュース番組『Live News it!』内で、京都アニメーション放火殺人事件の犠牲者である『らき☆すた』(TOKYO MXほか)監督・武本康弘さんへの追悼コメントにおいて、誤ったテロップを流す事故を起こした。その後、約7分後に番組内で訂正して謝罪したが、ネット上では「悪意ありすぎ」「わざととしか思えない」などと非難の声が噴出している。

「ミスが起こったのは、京アニのスタジオ近くに設けられた献花台の様子が放送された時です。右上に『「らき☆すた」監督の同級生も「あんなアホいない」追悼』と表示が出ていたのですが、その後、登場した武本さんの同級生が『天才だったからね、あんな天才いませんよ。絵みたらわかる、シナリオ見たらわかる』とコメントしており、テロップが誤表示であることが発覚しました」(芸能ライター) 

 30秒ほど、不適切なテロップが表示されていたことについて、番組アナウンサーは「サイドバー、字幕が誤っていました。正しくは『あんな天才はいない』でした。大変失礼いたしました」と謝罪。しかし、ネット上には「絶対にやってはいけないミス」「遺族に対して失礼」といった怒りの声が噴出し、さらには、番組スタッフに対して「テロップ製作者が謝罪しないと意味ない」「公式な謝罪をするべき」という指摘も多数上がる事態となった。

「今回の放送事故に関し、『東海テレビの「ぴーかんテレビ」の一件を思い出した』とするネットユーザーが多く見受けられます。2011年8月4日、同番組は、岩手県産の米の当選者として、『怪しいお米 セシウムさん』『汚染されたお米 セシウムさん』と表記されたテロップを約20秒にわたって放送。当時は、東日本大震災による福島第一原子力発電所事故の影響で、食物の風評被害が問題になっていた時期だったため、ネット上では、この不謹慎なテロップに怒りの声が巻き起こり、大炎上しました。その後、番組側は謝罪したものの、この放送を最後に打ち切りとなっています」(同)

 その後、東海テレビは不適切なテロップを流した問題について、検証番組『ぴーかんてれび不適切放送~なぜ私たちは間違いを犯したのか~』を制作。テロップを作成した下請け社員らが出演し、その動機も赤裸々に語られた。

「番組内では、ほかにも当時番組制作に関わっていたプロデューサ―や、実際に操作ミスで不適切テロップを番組内に表示させてしまったタイムキーパーなど多くの関係者が出演。なぜこんなミスが起こったかについて、番組裏でのスタッフの動きも詳しく再現していました。しかし、今回同様の不適切放送が行われたため、『東海テレビの放送事故から何も学ばなかったの?』『いまだにこんなことが横行してるなんて信じられない』との声が出るのは当然でしょう」(同)

 フジテレビは、「番組制作スタッフがテロップを発注した際、手書きの『天才』の文字が乱雑だったため、別のスタッフが『アホ』と読み間違えた」と説明しているが、「普通に考えれば、おかしいと思うはず」「この説明では納得できない」「ふざけている」など、疑問の声はやまない。また同じことが繰り返されることがないよう、業界の体質自体を変える必要もあるのかもしれない。

フジテレビ・笠井信輔アナに続いて退社しそうな”あの男性アナウンサー”

 フジテレビの笠井信輔アナウンサー(56)が9月30日付でフジテレビを退社することが分かった。同アナは昨年5月ごろから、フリー転身に向けて「とくダネ!」(フジテレビ)で共演する小倉智昭に相談。退社後の今年10月以降は小倉の事務所に所属する。退社に伴い「とくダネ!」は降板が濃厚、それ以外の番組は現時点で未定という。

「フジの看板男性アナの座は後輩の伊藤利尋アナに奪われ、年齢的に〝アナ定年〟となってもおかしくなかった。アナウンサーは喋ってナンボ。会社から肩叩きされる前に退社することを選んだのだろう」とはテレビ関係者。

 同様にTBSでも退社が噂されているのが、6月いっぱいで「アナ廃業」となった小林豊アナ(53)だ。

 6月29日放送のTBSラジオ「土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送」では、アナウンサーとして「2度とマイクを持つことはないかと思います。本音を言うと、2度と喋るかよTBS!」と不満をあらわにした。

「新たな配属先は今年新設された『総合マーケティングラボ』なる部署で、正直何をやっているのかよくわからない。TBSは7月1日の人事異動で大ナタを振るい、”パワハラ局員”が何人も飛ばされた。小林アナはどうかわかりませんが、異動に納得がいっていないのは間違いない」(TBS関係者)

 ほぼ同年代の笠井アナと小林アナは、アナウンサーとして「アクが強い」という共通点もある。決断や、いかに――。