『ザ・ノンフィクション』30歳で老後が始まる切なさ「女32歳 きょうからプロレスラー ~父への告白~」

日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。12月1日の放送は「女32歳 きょうからプロレスラー ~父への告白~」。運動音痴の女性が32歳から女子プロレスラーを目指す理由を追う。

あらすじ

 長谷川美子32歳。高校卒業後、地下アイドルとして12年活動してきたが思うような結果が得られず、このままでは終われないという思いから女子プロレスラーの練習生に転身する。しかし持久走は学年ビリ、スキップもできないという運動音痴。さらに、芸能活動に反対していた父親に転身を言い出せずにいた。このままではよくないという友人の助言もあり、半年ぶりに実家に帰り父親に伝える。父親は個人的には反対と告げるが、美子のデビュー戦である後楽園ホールの試合を見に来て、美子のグッズを買ったファンの女性に頭を下げる。

父親への報告は「逃げ出したい」とまで言うが……

 美子は父親に対し負い目がある。芸能活動も反対されていたし、結婚しないのか聞いてくると美子は話していた。レスラーになったことを報告するため帰省した際、家が近づくにつれ「逃げ出したい気持ちが……」とまで話す美子の緊張ぶりに、てっきり父親はものすごく頭が固く、前時代的な「女は家庭に」思考が強い、話がまったく通じない人なのかと思っていた。

 しかし、父親本人は至って常識的に美子を心配しているだけで、拍子抜けしてしまった。子ども相手に「親」を振りかざして、頭ごなしに「俺は反対だ」と言うのではなく、レスラーを目指す周りの人は20代から体を鍛えているだろうから、今からやって間に合うものなのか? と美子に問いかけるなど、きちんと話そうとする人に見えた。

 一方の美子はボロボロ泣いてしまっており、その後は会話らしい会話になっていなかった。番組の出演シーンの3分の1は泣いていたんじゃないかと思うくらい美子は涙もろい。女子プロレスの先輩からの、別に怒鳴りつけているわけでもない、至極当然な指摘に対してもすぐボロボロ泣いてしまっていた。父親の「結婚どうするの?」発言も、何も女の幸せは結婚だといった押しつけでなく、美子のこういった性格を心配し、支えてくれるパートナーが必要と思っての発言なのかもしれない。

 美子と父親のやりとりで、二人の感じ方の違いが印象的だった部分がある。

美子「もう(芸能活動が)12年たってるけど、結局何もなかったなと思って」
父親「何もなかった? あれだけ一生懸命打ち込んで……」
美子「大きなものを伝えられたことがなかったと。テレビに出るとか」

 父親は美子の芸能活動にも反対だったようだが、「あれだけ一生懸命打ち込んで……」という発言から、娘の努力をきちんと見ていたことがわかる。それまでしてきた自分の頑張りを評価していないのは、むしろ美子自身だろう。

 美子は地下アイドル時代にセンターポジションを務めていたのだ。もっと自分のやってきたことに自信を持てばいいのにとも思うが、一方で、これは自信が折れるだろうな、と思えるようなエピソードも番組内で放送されていた。

 女子プロレスの練習生で自由に使えるお金がほぼない美子は、Twitterを娯楽にしているといい、しかしアイドル時代のお客さんから届くコメントが減っているという。心が弱っている時ならば、自分がこれまで積み上げてきたものはなんだったのだろう、と思いかねないだろう。

 30歳は、実際の社会では「若い」と言える年齢だ。しかしアイドルにとっての30歳はもう「老境」なのだろう。これまで積み重ねてきた知見より、新しく出てくる人たちの容貌や若さがモノを言う世界は、精神的にこたえるものがあると思う。人生の前半にピークがやってくる職業を選ぶということは、老後が長い人生になるということだ。30歳で老後がスタートするのはきつい。ただ、美子が次に選んだプロレスラーという仕事も「アスリート」という若さと体力がモノを言う職種であり、そのチョイスでいいのかとは思う。

『ザ・ノンフィクション』は、「夢を追う中高年たち」をテーマにしたものがよく放送されている。「いい年なんだからもう落ち着け」は「いい年なんだからいろいろ諦めろ」と同義であり、さらにそこには「自分も諦めたのだから、お前も諦めて仲間に入れ」という同調圧力すら滲んでいる。それに対して「そんなの冗談じゃない」「このままじゃ嫌だ」「まだまだ私はやってやる」とあがく姿こそが「若さ」なのだと思う。美子をはじめ、諦めの悪い中高年の「若さ」を私は応援したい。

 12月8日のザ・ノンフィクションは『ぼけますから、よろしくお願いします。 ~特別編~』。認知症になった87歳の母と初めての家事をこなしながら介護を続ける95歳の父を、映像ディレクターの娘が撮影し続けた1200日の記録。同作は2018年に映画公開されており、文化庁映画賞「文化記録映画部門」大賞を受賞。ザ・ノンフィクションでは再編集版を放送する。

Kis-My-Ft2・宮田俊哉、『もしもツアーズ』に批判噴出! 「残飯処理させるな」「頭おかしい」の声

 キャイ~ンやKis-My-Ft2メンバーらがレギュラー出演している旅行バラエティ番組『もしもツアーズ』(フジテレビ系)。11月23日放送回では、Kis-My-Ft2・宮田俊哉が出演者の“食べ残し”の処理を任される場面があり、「見ていて気持ちが悪い」「不愉快だった」と批判が噴出している。

 この日のオンエアーは、女優・芳根京子とDISH//のメンバー・北村匠海をゲストに迎え、「神宮外苑 いちょう祭り」のグルメを「1時間で食べ尽くす」という企画を実施。芳根、北村をはじめ、進行役の福原遥、キャイ~ンの天野ひろゆき&ウド鈴木の5人で屋台を巡っていた。2軒目の「牛すじ煮込み」で、福原が「どうしよう、食べきれないけど……」と口走ったところ、「ハハハハ!」と笑いながら、「代打の神様」こと元阪神タイガース・川藤幸三に扮した宮田が登場。「皆さんの代わりに、食べましょう!」と宣言すると、出演者は宮田が持つお盆に“食べかけ”の煮込みを置いていったのだ。

「テロップでは、宮田の役割について、『食べかけの5食を食べきる為の代打』と、補足。本人はお店の人に気を使って『おいしすぎてペロリですね』と声をかけつつ、どんどん食べ進めていました。また、ナレーションで紹介された情報によれば、宮田は『この日のために昨日の晩から食事を抜いてきたので、コンディション抜群』だったとか。そんな中、宮田が『いや、これ誰? ジャガイモに歯形ついてるんだけど!』と、誰かがかじった後のジャガイモが大映しになる場面も。5杯を食べ終えて周囲のお客さんから拍手が起こった際、宮田は『こんな拍手もらえるなんて! 最高の牛すじ煮込みでした!』と、満足げな表情を見せていました」(ジャニーズに詳しい記者)

 さらに、4軒目で5人が1皿ずつ「沖縄そば」を味わっていた時にも、「食べきれないですね」と、意味深につぶやく福原。再び、宮田が「お呼びですか?」と現れたが、半分以上ある麺を見るなり、思わず「みんな、残しすぎじゃないですか?」と、本音を漏らしていた。「やっぱり、なんか丼は、1回持ちたいもんね」(天野)「独占したい、みたいな」(芳根)との言い分には、「わかるでしょ!?」「しつこいようですけど、食べられる分だけ頼んでくださいね! 子どもじゃないんだから!」(宮田)とチクリ。少しでも胃に入れるためか、屈伸した上で麺をすするなど、苦しみながら沖縄そばを食した。

「以降の牛タン串、唐揚げ、カキは出演者5人で完食したようですが、最後に芋煮を買った段階で惜しくもタイムアップに。結果的にキャイ~ンらは一口も手をつけず、5杯の芋煮を宮田が全て回収する形になりました。ここまで、牛すじ煮込み5杯、沖縄そば2杯半を食べただけに『腹いっぱいっすね』とボヤいたものの、『おいしい! おなかいっぱいでも優しい感じなんで食べれますね』と、健気に頑張っていたんです。エンディングは一人になり、『これは食の1000本ノックですね』と愚痴をこぼす宮田。スタッフに向けて、『ちょっと……代打の神様とか言いましたけど、みんなで食べてくれませんか?』と、お願いしていました」(同)

 宮田が代打の神様として番組に出てきたのは初めてではないが、今回のように“残飯処理”だけの扱いは、ファンにとって目に余るものがあったのだろう。放送終了後、『もしもツアーズ』の公式Twitterは「今回も代打の神様 #宮田俊哉 大活躍でございました」とツイート。これに対し、「まさか残飯処理をさせるなんて……今回は特に不快だった」「常識的にも、衛生的にもいかがなものかと思った。大活躍というより罰ゲーム。皆と一緒にお店をまわって、楽しそうな宮田くんが見たい」「インフルエンザがはやっているし、仮にこれで宮田くんが体調を崩した場合、スケジュールは全てキャンセルになる」「歯形がついた食べ残し処理は見てて不快」「食べ物にもお店にも失礼。最後なんて一口も食べないで他人に押し付けたけど、それなら注文するなよ」と、手厳しい指摘が多く寄せられている。

 また、「今回の放送内容は不快でしかなかったから、公式の問い合わせにも送った」「『もしツア』の件、やっぱり意見送る。大量に残す演出が面白いと思ってるなら、頭おかしい」「悪気はないと思うけど、衛生的にも常識的にも、スタッフが誰もNGだと思わなかったのが怖い」「衛生面でもダメだし、一般でやったらただのいじめでは? フジテレビにメール送った」と、フジテレビ側に抗議する意思を示し、実際にクレームを入れたという声も見受けられた。

 宮田本人は、ある意味で“オイシイ”ポジションだと思って任務を遂行したのか、それとも仕事と割り切って苦行に耐えていたのか……。少なくとも、今後は視聴者の気分を害するような内容は控えてほしいものだ。

『ザ・ノンフィクション』祖父母の子育て支援という高い壁「娘がシングルマザーになりまして… ~29歳の出張料理人 彩乃~」

 根強いファンを持つ日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。11月24日の放送は「娘がシングルマザーになりまして… ~29歳の出張料理人 彩乃~」。シングルマザーの出張料理人と、娘を支える祖父の日々の模様だ。

あらすじ

 自宅や職場などに出向き料理を振る舞う出張料理人の仕事を東京でしていた新羅彩乃29歳。子どもができるも、相手の男性から堕ろしてほしいと言われシングルマザーを選ぶ。しかし、仕事の時間が読みにくい出張料理人とシングルマザーの両立は厳しく、借金をして事業拠点となる自分のキッチンを構えることに。キッチンが完成してからも、気の強い彩乃とスタッフとの関係はうまくいかない。

 娘の現状を見て石川県から父・孝志(62歳)が会社を辞め上京。当初は孫の育児だけを担当していたが、プログラマーだった経験を生かし会計ソフトを作ったり、彩乃の作った弁当を売るリアカーを設計、製造するなど活躍を見せる。番組の最後に父についてスタッフから尋ねられた彩乃は「支えしかないですね。感謝忘れず頑張ります」と涙する。

今回の主役は娘でなく父・孝志62歳

 今回のタイトルは『娘がシングルマザーになりまして』の通り、真の主役は娘・彩乃でなく父・孝志だったように思えた。孝志の成長物語といってもいいくらい孝志が輝いていた。

 孝志は地元石川県で30年プログラミングの仕事に就いており、出張料理人という、道なき道を突き歩む娘に自分が何かできる立場ではないと、上京後も仕事ぶりを遠巻きに見守るだけだった。孝志は取材で「自分の思いとやりたい事と実際にできる事のバランスがよくわかっていなかった」と当時の自分を振り返るが、これが「わかった」途端、飛躍する。

 孝志はその後、プログラマーだった経験を生かし会計ソフトを作り、趣味の木工細工の腕を生かして彩乃の作った弁当を売るリアカーを一人で手掛ける。完成したリアカーは屋根や広告までついていて「素人の素朴な手作りリアカー」とは一線を画していた。

 リアカーを作る際、孝志は慣れた様子で木にノミで凹みを入れながら、「人件費を安く抑えるためには親父を安く使うしかないよね」と笑っていた。楽しそうに働く人がいる職場はうまく回る。彩乃にとって孝志がサポートしてくれること自体ありがたかっただろうが、「いやいややってる」感がなく、楽しそうに働く父の姿自体は大きな支えになっただろう。

「自分の思いとやりたい事と実際にできる事のバランス」が取れていると、働いていて楽しいし、やりがいもある。一方、ここがちぐはぐであったり、ちぐはぐなことに対して自分は何も言える立場でないときは、無力さを感じてきつい。

 そして「自分の思いとやりたい事と実際にできる事のバランス」は、会社組織で働くよりも、彩乃のような個人事業主の方が実現しやすいように思える。会社は組織である以上、効率化のため大なり小なり分業化がある程度進んでいるため、やりたいことやできることは自分の管轄外、ということが起きてしまうこともある。

 一方個人事業主はすべて自分でこなさないといけない。確定申告など、本業と関係のないこともすべて自前で行う必要がある。私自身一個人事業主として、この「なんでも自分でやる」は、うんざりすることもあるが、なんだかんだで結構好きだ。本業以外もなんでも全部自分でやることを通じて、自分の可能性や進化に気づき自信になったことは、個人事業主になって得られた大きなことだったと思っている。60歳を過ぎ簿記検定に挑む孝志は輝いていて、そこに「老後」感は皆無で、かっこよかった。

 ただ今回は好条件が重なった「奇跡」だとも思った。

 まず、彩乃と孝志の相性がいい。気が強くそれゆえにさまざまなことに挑める彩乃と、そんな娘のガッツを尊敬しつつ、穏やかに見守る孝志。孝志が彩乃のすることにいちいち口を出すタイプだったら衝突の末、孝志が“お里に帰る”ことになっていただろう。それぞれの領分に余計な口を出さないでいるのは簡単ではない。だから今日もさまざまな職場や家庭で火種が爆発しているのだ。

 さらに「孝志が子育てに積極的」なのも幸福だった。孝志自身自分の子ども(彩乃にとっての兄)を死産で失っており、子どもを思う気持ちが強かったのはあるのかもしれない。一方、孫は年に数日やってくるから可愛いのであり、子育てまでは勘弁してほしいという祖父母だって少なくないはずだ。祖父母にだって、当然彼らの人生や都合がある。

 何より、孝志がまだ62歳と若い祖父であることが大きい。以前産婦人科医師を取材した際に、高齢出産の弊害として、高齢である妊婦の妊娠や出産のリスクだけでなく、高齢出産はおおむね「高齢祖父母の誕生」につながることを話していた。60歳の祖父母は育児を手伝う戦力足り得るが、70歳の祖父母だとそれが体力的に難しくなってくる。自身が介護を必要とする側になる可能性だってあるのだ。若く見える中高年は増えたが、体力や体の中まで若返ったわけではない。高齢出産が進むということはそれだけ「手伝いたいんだけど体がついていけない」祖父母も増えている、ということなのだろう。

 今回はうまくいってよかったが「祖父母と協力した子育て」はかなりの難関だな、と思ってしまった。12月1日のザ・ノンフィクションも「娘と父」がテーマになる。『女32歳 きょうからプロレスラー ~父への告白~』。

石徹白未亜(いとしろ・みあ)
ライター。専門分野はネット依存、同人文化(二次創作)。著書に『節ネット、はじめました。』(CCCメディアハウス)。
HP:いとしろ堂

木下優樹菜で話題呼んだフジテレビの新番組、視聴率が大爆死で早くも打ち切りの危機に

 10月30日にスタートしたフジテレビ系のバラエティー番組『BACK TO SCHOOL!』がはやくも存続の危機に陥っている。

 同番組は、学生時代に悔いを残した芸能人が、数日間、転校生となった学校に戻った姿に密着した青春ドキュメントバラエティーだが、初回放送からいきなり話題になっていた。

 初回に登場したのは、“タピオカ騒動”で渦中の木下優樹菜。木下が向かったのは、愛媛県の小さな離島・中島にある唯一の高校・愛媛県立松山北高校中島分校だった。

 木下は放課後にクラスメートとプリクラを撮ったり、海辺でバーベキューをしたりするなど学生生活をたっぷり満喫。別れの際には、クラスメートにありのままの自分を涙ながらに語ったのだが……。

「騒動では姉が勤務するタピオカ店の女性店長をダイレクトメールで恫喝。番組とのあまりのギャップにネット上ではたちまち批判が殺到してしまった。その注目度からすれば、それなりの視聴率をゲットしていてもおかしくなかったのですが、世間からは完全にそっぽを向かれてしまいました」(スポーツ紙記者)

 結果はいきなりの大爆死で、4.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。早々と打ち切りが検討されているという。

「さらに桜井日奈子が出演した第2回は2.9%にまでダウンしてしまった。フジの秋の改編はバラエティーが強化ポイント。にもかかわらず、前番組の『梅沢富美男のズバッと聞きます!』を下回るという体たらく。『BACK~』はロケでの長時間拘束が必要なのでなかなかスケジュールを確保できる出演者がおらず、視聴率のみならずキャスティングも難航していると聞きます」(前出の記者) 

 渦中の木下出演で初回からミソを付けた同番組。前途多難の船出となったようだ。

関ジャニ村上『27時間テレビ』大惨敗でフジ局内から「中居五輪キャスター」待望論が再燃

 11月2~3日に放送されたフジテレビ系大型バラエティ特番『FNS 27時間テレビ にほんのスポーツは強いっ!』の平均視聴率が歴代ワーストの5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)となったことで、関ジャニ∞・村上信五への評価がダダ下がりとなっている。

 番組の総合司会はビートたけしだったが、実質的に番組を仕切っていたのは“キャプテン”の村上だった。

「低視聴率だったのは、たけしのフガフガした滑舌の悪さが原因との声も多く聞かれます。しかし、村上が『数字を持っていない』ことははっきりしてしまった。実際、ネット上では『村上にセンスがない』『ただ騒いでいるだけでトークが全く的を得ていない』との声が聞かれたが、とりわけ多かったのが中居正広との比較。中居が大御所との絡みでも自然なのに対し、村上の場合は『失礼』に映り、視聴者に嫌悪感を持たれてしまった。村上は『ポスト中居』と持ち上げられていましたが、MCとしての力量の差は明白です」(テレビ関係者)

 この結果に、慌てふためいたのはフジの上層部だという。

「村上といえば、同局の2020年東京五輪キャスターに決まっており、『27時間テレビ』のテーマがスポーツになったのも、その予行練習的な意味合いもあったはずですが、視聴率の爆死で落第となってしまった。ネット上では『村上が出るからフジの五輪番組は絶対見ない』との書き込みが飛び交ったことで、局員たちも東京五輪関連の番組でも惨敗するのでは、との危機感を募らせています」(スポーツ紙記者)

 そこでにわかに持ち上がってきたのが中居待望論のようだ。

「今回、中居は全局から五輪キャスターを外されていますが、最後まで可能性があったのがフジでした。局内外からの声を受け、何らかの形での『中居復活』が検討されるかもしれませんよ」(前出・テレビ関係者)

 このままでは時を待たずして完全に負け戦になりそうなフジテレビ。果たして、どんな手を打つのだろうか。

『27時間テレビ』、歴代ワースト記録の“戦犯”は「一時代を築いたヒットメーカー」?

 復活の狼煙が、これで消えてしまった。一時期の低迷から脱し、視聴率は底上げ傾向にあったフジテレビだが、11月2~3日にかけて放送された『FNS27時間テレビ』の平均視聴率は5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)に終わった。この数字は33回を数える同番組で歴代最低。7.3%と歴代ワースト1だった昨年を大きく下回る、無残な“汚名”を残してしまった。

「こういった長時間番組はテレビ局の体力が試される、大事な試金石。テレビ朝日がまだ今ほど盛況ではなかった1996年、『27時間チャレンジテレビ』と銘打ち、全日本大学駅伝や30人31脚などが組み込まれたものの、番組は翌年と併せて計2回しか続きませんでした」(芸能ライター)

 その点では、33回も継続しているフジは体力があるといえるが、今年の放送で一番数字を獲ったのは定番アニメ『サザエさん』(瞬間最高視聴率は12.8%)という体たらく。「放送枠を27時間ぶち抜いた意味がわからない」と、ネット上でも指摘されている状態だ。

「史上ワーストになった原因として、オンエアが通常時期より大幅にズレ込んだことがまず挙げられます。2016年までは毎年7月末、さらに17~18年は9月初旬とオンエアは変わっていきましたが、今回はさらに2カ月も繰り下がっている。放送後、SNS上では『いつやってたんだよ』『やってたことを今知った』といった声も多数寄せられていました。こうした大型番組はいわゆる『風物詩』的なところがあり、お茶の間での視聴習慣は意外とあるものです。そこを軽視したのは計算ミスでしょう」(業界関係者)

 さらに番組のテーマも問題だろう。今年は「にほんのスポーツは強いっ!」と掲げられたものの、スポーツといっても野球からサッカー、そしてラグビーといろいろあり、それぞれにファンはいるが、「スポーツファン」となると、はなかなかに難しいだろう。

「生放送と言いながら収録番組が多かったのは、視聴者が失望した要因になりました。総合司会で72歳のビートたけしが27時間の生放送を乗り切れるのかも注目が集まったものの、ほぼ“番組キャプテン”の関ジャニ∞・村上信五が仕切る時間が多かった。さらに、“マネージャー”の松岡茉優は、事前に出演が周知されてなかった上に、番組でもこれといった役割はなく、ただ居続けた状態で、そこに違和感を覚えた人も多かったのでは」(前出・芸能ライター)

 番組のオリジナルチャレンジ企画には、「ボウリング『10レーン連続ストライクへの挑戦』」というものも。ボウリング自慢の芸能人たちが10レーン連続でのストライクにチャレンジしたが、7レーンまで到達すると中継が入ってプレイを中断され、緊張が緩んでしまったのか再開した途端ミスをしてしまうシーンを繰り返していたという。

「ほかにも、“27時間テレビ”に引っ掛けて、スポーツにまつわる27のサブテーマを作って『バカリズム スポーツの謎』『池上彰&たけしの世界のスポーツとお金のはなし』といった企画もありましたが、ありきたりのスポーツ秘話やお金の話に終始。何の面白みもない番組をよく作れるなと感じていましたね。構成作家陣の顔ぶれを見ると『ダウンタウンのごっつええ感じ』や『めちゃ×2イケてるッ!』といったフジテレビの一時代を築いた過去のヒットメーカーが並んでいました。今のフジには大型番組を任せられる人材がいないのかもしれませんが、過去の功労者を引っ張り出してきての大コケでは、さすがに目も当てられません」(同・関係者)

 ちなみに冒頭述べた5.8%という平均視聴率は、2日夜に初回を迎えた新シリーズ『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日系)と同率だ。一時期沈静化していたフジテレビへの揶揄も、これでぶり返してしまうのだろうか?
(村上春虎)

『27時間テレビ』、歴代ワースト記録の“戦犯”は「一時代を築いたヒットメーカー」?

 復活の狼煙が、これで消えてしまった。一時期の低迷から脱し、視聴率は底上げ傾向にあったフジテレビだが、11月2~3日にかけて放送された『FNS27時間テレビ』の平均視聴率は5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)に終わった。この数字は33回を数える同番組で歴代最低。7.3%と歴代ワースト1だった昨年を大きく下回る、無残な“汚名”を残してしまった。

「こういった長時間番組はテレビ局の体力が試される、大事な試金石。テレビ朝日がまだ今ほど盛況ではなかった1996年、『27時間チャレンジテレビ』と銘打ち、全日本大学駅伝や30人31脚などが組み込まれたものの、番組は翌年と併せて計2回しか続きませんでした」(芸能ライター)

 その点では、33回も継続しているフジは体力があるといえるが、今年の放送で一番数字を獲ったのは定番アニメ『サザエさん』(瞬間最高視聴率は12.8%)という体たらく。「放送枠を27時間ぶち抜いた意味がわからない」と、ネット上でも指摘されている状態だ。

「史上ワーストになった原因として、オンエアが通常時期より大幅にズレ込んだことがまず挙げられます。2016年までは毎年7月末、さらに17~18年は9月初旬とオンエアは変わっていきましたが、今回はさらに2カ月も繰り下がっている。放送後、SNS上では『いつやってたんだよ』『やってたことを今知った』といった声も多数寄せられていました。こうした大型番組はいわゆる『風物詩』的なところがあり、お茶の間での視聴習慣は意外とあるものです。そこを軽視したのは計算ミスでしょう」(業界関係者)

 さらに番組のテーマも問題だろう。今年は「にほんのスポーツは強いっ!」と掲げられたものの、スポーツといっても野球からサッカー、そしてラグビーといろいろあり、それぞれにファンはいるが、「スポーツファン」となると、はなかなかに難しいだろう。

「生放送と言いながら収録番組が多かったのは、視聴者が失望した要因になりました。総合司会で72歳のビートたけしが27時間の生放送を乗り切れるのかも注目が集まったものの、ほぼ“番組キャプテン”の関ジャニ∞・村上信五が仕切る時間が多かった。さらに、“マネージャー”の松岡茉優は、事前に出演が周知されてなかった上に、番組でもこれといった役割はなく、ただ居続けた状態で、そこに違和感を覚えた人も多かったのでは」(前出・芸能ライター)

 番組のオリジナルチャレンジ企画には、「ボウリング『10レーン連続ストライクへの挑戦』」というものも。ボウリング自慢の芸能人たちが10レーン連続でのストライクにチャレンジしたが、7レーンまで到達すると中継が入ってプレイを中断され、緊張が緩んでしまったのか再開した途端ミスをしてしまうシーンを繰り返していたという。

「ほかにも、“27時間テレビ”に引っ掛けて、スポーツにまつわる27のサブテーマを作って『バカリズム スポーツの謎』『池上彰&たけしの世界のスポーツとお金のはなし』といった企画もありましたが、ありきたりのスポーツ秘話やお金の話に終始。何の面白みもない番組をよく作れるなと感じていましたね。構成作家陣の顔ぶれを見ると『ダウンタウンのごっつええ感じ』や『めちゃ×2イケてるッ!』といったフジテレビの一時代を築いた過去のヒットメーカーが並んでいました。今のフジには大型番組を任せられる人材がいないのかもしれませんが、過去の功労者を引っ張り出してきての大コケでは、さすがに目も当てられません」(同・関係者)

 ちなみに冒頭述べた5.8%という平均視聴率は、2日夜に初回を迎えた新シリーズ『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日系)と同率だ。一時期沈静化していたフジテレビへの揶揄も、これでぶり返してしまうのだろうか?
(村上春虎)

関ジャニ・村上信五が中居正広との差を痛感!? 『27時間テレビ』で歴代最低5.8%の大惨事

 来年のフジテレビ系東京五輪中継でメインキャスターを務めることが決定している、関ジャニ∞の村上信五が、大御所・ビートたけしとともに、2日から3日に放送された同局の特番「FNS 27時間テレビ」の総合司会をつとめた。

 1987年のスタートから33回目を迎えた同特番だが、今年は史上初の11月放送。「にほんのスポーツは強いっ!」をテーマに、たけしが3年連続8回目の総合司会をつとめ、村上と3年連続のタッグを組んだ。

「来年いっぱいで嵐が活動を休止するジャニーズだが、その後釜は関ジャニ。中でも事務所は村上を猛プッシュして、元SMAPの中居正広のようなMCに成長させようと場数を踏ませている」(テレビ局関係者)

 5日に同特番の視聴率が判明したが、平均視聴率は5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)で、昨年の平均視聴率7.3%を大幅に下回り、歴代最低を記録してしまったのだ。

「結局、スポーツをテーマにしたコーナーに視聴者は注目していなかった。話題になったのはたけしやさんまら大御所が出演した部分だけ。今回が五輪キャスターの“予行演習”的な位置付けとなる村上をブッキングし、さんまのコーナーには大量に吉本芸人を投入するなど、ジャニーズ&吉本頼みの状態から抜け出せないままでした」(スポーツ紙記者)

 そんな番組を仕切った村上に対し、ネット上では辛辣な意見が渦巻いている。

『村上は、自分は大御所を遠慮なくツッコめるキャラと勘違いしてる』『村上だとMC能力にムリがある』『村上だから見なかった。面白いと勘違いしててうるさいだけなのは見なくても分かるし』などなど、厳しい声が続々とあがってしまったのだ。

「目立つのは中居と村上の力量を比較した意見が多かった。中居は緩急の付け方を分かっているが、村上にはそれがなく、その状態では関西弁がただやかましく聞こえてしまう視聴者も多かった様子。現時点では五輪つとめられる力量には達していないのでは」(前出の記者)

 果たして、村上は来年の五輪本番までどのぐらい成長できるだろうか。

『ザ・ノンフィクション』友人が語る船戸雄大被告の実像『親になろうとしてごめんなさい~目黒・結愛ちゃん虐待死事件~』

 根強いファンを持つ日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。10月27日の放送は「親になろうとしてごめんなさい~目黒・結愛ちゃん虐待死事件~」。船戸雄大被告の実像とは。

あらすじ

 2018年3月2日、義父の船戸雄大被告による虐待の末、結愛ちゃんは衰弱死する。119番通報したのは雄大被告自身だった。結愛ちゃんは亡くなったとき体中に170カ所以上の傷があり、5歳の女の子の平均体重が19.9㎏なのに対して、わずか12.2キロだった。雄大被告は一審で懲役13年の判決が出ている。

 この事件は結愛ちゃんが雄大被告に書かされた「反省文」も報道され、その悲痛な内容を覚えている人も多いだろう。

「ゆるしてください おねがいします
あそぶってあほみたいだからやめる
もうぜったいぜったいやらないからね」
(メモの一部より)

 5歳の子どもに「遊んだ」ことを反省させ、真冬に冷水のシャワーを浴びせ、冷え切ったベランダに立たせ足をしもやけだらけにさせた雄大被告。一方で彼の友人や職場の上司からは「バスケのうまいクラスの人気者」「幹事を率先してやってくれる」「職場では高齢の社員にPC操作を教えてくれていた」といった声が上がる。そして雄大被告は、裁判で「私が親になろうとしてごめんなさい」と口にした。

雄大被告、世話焼きで見栄っ張りの一面

 雄大被告は世話焼きで、人付き合いにアクティブだ。大学時代のバスケサークルの友人は体育館の予約など面倒なことをしてくれたと話し、最初に東京で勤めた通信系の会社でもいつも幹事を率先していたという。香川で勤務した会社では、年配社員にパソコン操作も優しく教えていた。プライベートでもバーに通い、カウンターで知り合った人を兄のように慕い、自身が転居したのちもLINEで交流を続ける。人付き合いに積極的で、世話好き。その場さえ楽しく交流できればいいタイプでもなく、関係を継続させていくマメさもある。

 多少は無理をしたり、他人の面倒をイヤイヤ見ていたところもあるのだろうが、本当に人付き合いが嫌で億劫なら、幹事やパソコン操作の指導はやらないだろう。周囲からも、人が好きで、楽しいことも好きな人物として見られていたようだ。

 そして雄大被告は、見栄っ張りで派手好きでもあった。最初に通信会社に就職した際は、品川のベイエリアのマンションに住み、会社の同期を招待するなど、わかりやすい方向に見栄を張る。通信の仕事に不満を覚えるようになると、故郷・札幌で会員制バーのボーイに転身。その後、友人が香川でやっているキャバクラの人手が足りないと伝えられると、縁もゆかりもない土地ながら、頼られたことで世話心がくすぐられたのか、居を移す。そこで、シングルマザーだった優里被告(一審で懲役8年、控訴中)と、娘の結愛ちゃんと出会ってしまう。

 雄大被告の妻、優里被告は裁判で「私が社会に出たときに無知だったので、雄大はすごく幅広い知識を持っていて教えて欲しいと思いました 」と話す。「世話焼き」で「見栄っ張り」な雄大被告が、優里被告の目に「頼れる」と映ったのは想像に難くない。雄大被告は、結婚後に地元の上場企業に転職を決める。

 優里被告にしてみれば、当初は上々の再婚に思えたのではないか。しかし、優里被告も雄大被告のDVの被害者になり、説教や立たされて叱ることなどが日常的に繰り返される。近所の住民は優里被告が結愛ちゃんを「あんたがそんなやけん、ママがパパに叱られるやろ 」と叱責する姿を目撃している。

 なお、これは番組内では触れられていなかったが、裁判の傍聴記事では、雄大被告は優里被告との結婚前から結愛ちゃんに手を上げていたと話すが、優里被告は結婚前は雄大被告と結愛ちゃんの関係は良かったと言い、食い違いを見せている。本当に虐待の事実を知らなかったのか、「再婚」を前に見ようとしなかったのか。

 そして、雄大被告はおしゃべりだ。結愛ちゃんのことを友人たちや、バーの店員たちにも話している。真冬に結愛ちゃんを路上に放置し、二度も書類送検(不起訴)になっているにもかかわらず、そのことまで友人に話しているのだ。もちろん、凄惨な虐待の実態などは話さず、しつけの一環で家の外に出したら通報されてしまった、といった体だ。壮絶な虐待をしているなら、「家族のことに触れない」かと思ったら、むしろ父親である自分、血のつながらない子どもを育てる自分を“誇示”するかのように積極的に話しているのだ。

 この行動には覚えがあった。以前、モラハラ夫として妻に去られた経験から回復し、現在は日本家族再生センターでカウンセラーとして被害者、加害者双方の支援活動を行い『DVはなおる 続』(ジャパンマシニスト社・味沢道明著)の共著者、中村カズノリ氏に取材をしたときのことだ。

 『DVはなおる 続』に掲載されている、男性の加害者側の手記を読むと、総じて結婚願望も家庭を持つことへの願望も強く、「家庭」や「家長である自分」への思い入れが強すぎるように感じた。こんな書き方は性差別的だが、男性の割に、家庭のことばかり考えているなと思ってしまった。大人であれば「家庭の構成員である自分」以外にも「働く自分」「●●が好きな自分」「友達としての自分」「地域社会の自分」など、アイデンティティはいくつも存在するはずだが、加害当事者たちは自分のすべてを「家庭の構成員である自分」に振り切りすぎている感じがした。

 しかし、本人の強い思い入れとは裏腹に、家庭生活は自身のDVやモラハラや虐待で崩壊してしまっている。加害当事者はなぜそこまで皆、判を押したように家庭に強くこだわりすぎてしまうのか中村氏に聞いてみたところ、「それも結局『家庭を作って認められたい』ということなのでしょう」との返答だった。

 雄大被告も「家庭へのこだわり」「家庭をつくって認められたい」という思いが異常なまでに強いようにみえ、しかしそれらはまったくいい方向に向かっていない。

 なお、中村氏はモラハラや虐待、DVの加害当事者たちが変わっていくきっかけの一つとして、「他愛のない日常のおしゃべり」を挙げていた。加害当事者たちは自分が誰にも認められないんじゃないかという不安が強く、防衛のために相手を必要以上に攻撃をしてしまうという。そこで、気負うこともなく、何を話してもよく、話したくないことは話さなくていい、安心できる場所で気楽なおしゃべりの場を通じ「自分も相手も尊重するコミュニケーション力」を培っていくのだ。

 雄大被告は、おしゃべりで友人も多い。しかし、安心して、本当に話したいことを話すことはできなかったのではないだろうか。もしくは、本当に話したいこと、考えなければならないことはなんなのか、雄大被告自身も考えようとしないまま、虐待を続けていた、という方が近いのかもしれない。

 『DVはなおる 続』内の加害当事者達の手記には他にも共通点がある。「配偶者や子どもが家を出て行ってしまう」などの大きな出来事があってようやく初めて自身の加害性に気付くという点だ。船戸家の場合、それは「結愛ちゃんの死」からだった。

石徹白未亜(いとしろ・みあ)
ライター。専門分野はネット依存、同人文化(二次創作)。著書に『節ネット、はじめました。』(CCCメディアハウス)。
HP:いとしろ堂

フジテレビの大失策!? “月9”ディーン・フジオカと“火9”阿部寛の「枠」が逆なのでは?

 今クールのフジテレビ系の連ドラの枠を見て、疑問をもった視聴者も多いことだろう。

 一時の低迷から復活を遂げたといってもいい、看板ドラマ枠“月9”『シャーロック』の主演が、“爆死王”とも称されるディーン・フジオカ。かたや、すっかり“死に枠”として定着した“火9”『まだ結婚できない男』の主演が阿部寛だからだ。

「ディーンと阿部の格や、どちらが数字を獲れるかを考えたら、枠は逆の方がよかったはず。『まだ結婚できない男』は、2006年7月期に放送された『結婚できない男』(当時は“火10”)の続編。火曜ドラマは系列の関西テレビが制作しているため、“火9”枠でオンエアするしかなかったのです。ただ、フジがどうしても阿部主演ドラマを制作したかったのなら、カンテレではなく、“月9”枠で別のドラマをつくればよかったのでは、との疑問は残りますね」(テレビ誌記者)

 これまでの主演ドラマで、爆死が続いているディーンの『シャーロック』は、原作『シャーロック・ホームズ』人気もあってか、初回こそ12.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)と好発進したが、第2話で9.3%と急降下。第3話も9.9%と、2週連続1ケタ台で、先行きは大いに不安。“月9”は苦難の末、ようやく復調してきたのに、ディーンが水を差してしまいそうな気配だ。

 一方、『まだ結婚できない男』は、初回11.5%と好スタート。第2話はバレーボール中継が延長し、放送開始が1時間5分遅れとなり、さらに13.5%を獲得した『2020FIFAワールドカップカタール アジア2次予選 タジキスタン×日本』(テレビ朝日系)とバッティングした影響もあってか、7.7%まで落ちた。しかし、第3話は裏の『SMBC日本シリーズ第3戦 巨人対ソフトバンク』(日本テレビ系)の9.7%を上回る、10.0%をマークして、2ケタに戻し、強さをみせた。

「カンテレ制作の火曜ドラマは、かつて草なぎ剛主演ドラマなどで、ヒットした作品もありました。しかし、17年7月期以降は1ケタ台が続き、ここ5クールは5~6%台の惨状です。その枠で2ケタを獲っている阿部はさすが。たとえ別の作品であっても、阿部のドラマを“月9”でやった方が、ディーン主演作より、はるかに高い視聴率が獲れたはずで、なんとももったいない気がします」(同)

 カンテレにとっては、“火9”で2年ぶりにヒット作が生まれそうだが、フジとしては、昨年7月期から続けてきた、“月9”の連続2ケタ記録が途絶えてしまいそうな雰囲気になってきた。ディーンで数字を獲るのは難しいことは、やる前からわかっていたと思われるのだが……。