フジ『VS嵐』が視聴率“復活”! 低迷マンネリ脱却の裏で起きた「ナゾの降板劇」とは

 『VS嵐』(フジテレビ系)の視聴率が復活してきているという。昨年は7~8%を記録することも珍しくなかった同番組が上向きになっているのだ。

 今年1月からの同番組視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)は、13.6%(1月3日新春特番)、10.7%(1月12日)、11.0%(1月19日)、10.2% (1月26日)、11.1%(2月2日)、9.8%(2月9日)、9.5%(2月16日)、9.8%(2月23日)と推移している。たしかに、9~11%台で安定しているものの、この程度では「復活」とまでは言い切れない。しかし、局に出入りしている関係者いわく「上出来」の数字だそうだ。

「どのゲストでも安定して数字が取れているということは、番組の固定ファンがいる証拠。さらに言えば、あの番組の裏でよく戦ってますよ。しかも数字が取れないフジテレビですから、大健闘じゃないですか」(同)

 あの番組とは『プレバト!!』(TBS系)のこと。1月12日には14.2%と、レギュラー1時間放送で最高視聴率を獲得した人気バラエティだ。この時間帯は他局も『あのニュースで得する人 損する人』(日本テレビ系)、『日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』(テレビ朝日系)と超人気番組がひしめき合う激戦区である。その中で9%強、時に2ケタに乗るということは、立派に戦っているとみてよいのだという。では、なぜ現在、好調なのだろうか。

「まず5人だけのオープニングトークが少し長くなりました。これまでは、そそくさとトークを切り上げてゲームを始めていましたが、トークに尺を使うことで、あらためて『嵐の番組』を印象づけようとする狙いなのでしょう。さらにはゲームのブラッシュアップも図っている。昨年、映画『暗殺教室』チームの持ち込み企画として特別に行った、動く風船を吹き矢で割る『バルーンシューティング』が好評を博すと、早速、正式種目に取り入れています」(芸能記者)

 ゲストチームにちなんだ特別企画も積極的に行っていて、例えば、浦和レッズチームが来たときは「PK対決」、映画『一週間フレンズ。』チームとは「リアル間違い探し」対決、箱根駅伝3連覇の青山学院大学駅伝チームと競い合ったのは、各メンバーがドミノを並べる「ドミノ駅伝」という種目だった。

「それに対して視聴者も面白さを感じているようで、『対戦ゲストにちなんだゲームを工夫していて楽しい』『特別企画、毎回ゲストに合わせて変わるから楽しくていいね』と好評です」(同)

 だがそんな番組に、暗い影を落とす、ある「降板劇」が起きていた。1年以上にわたって「天の声」を務めていたキャイ~ン・天野ひろゆきが、昨年11月3日をもって卒業していたのだ。

「初代も務めた3代目『天の声』のフジ・伊藤利尋アナが卒業するときは、きちんと番組内で嵐に挨拶していたのに、今回は何もなく降板。一言挨拶してもよかった気がするのですが……」(同)

 この何も触れられない「卒業」に関しては、番組ファンからも、「久々に見たんだけど、天の声はキャイ〜ンの天野さんじゃないんだね」「天の声って、いつから天野くんじゃなくなったのかな」「ずっと思ってたけど、天の声さんって、 いつの間にか、天野っちじゃなくなったよね」などと、違和感を訴える声がネット上に相次いでいる。

 現在は局アナが週代わりで担当している天の声について、関係者はこう片付ける。

「これまで伊藤アナ、そして後任の中村光宏アナと足掛け7年、アナウンサーが天の声を務めてきた。その後を務めた天野の声に対しては、少なからず不満の声は上がっていて、視聴者のストレスを1つずつ潰していくためには、降板もやむなしといったところ。それで視聴率が上がったと思えば、降ろされた彼も本望では」(前出・フジ関係者)

 今年10月で、全国放送になってから8年目を迎える『VS嵐』。内容のマンネリ化や低迷を指摘されながらも、こまめな調整を図っているのが、安定した人気と視聴率上昇の秘訣なのかもしれない。
(後藤港)

NEWS・加藤シゲアキ、『嫌われる勇気』放送中止の危機!?  出演作が“災難続き”の怪

 NEWS・加藤シゲアキが出演中の1月期ドラマ『嫌われる勇気』(フジテレビ系)。ベストセラーの『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)を原案とした刑事ドラマだが、作品に関連する日本アドラー心理学会から“抗議”を受けていたことが、このほど明らかになった。同学会は2月3日付でフジテレビに対して「放映の中止」や「脚本の大幅な見直し」を要請しており、NEWSファンにも衝撃を与えている。

 香里奈が主演を務める『嫌われる勇気』は、心理学者のアルフレッド・アドラーの「アドラー心理学」を解説した著書『嫌われる勇気』を、刑事ドラマにアレンジした作品。同著はアドラー心理学の第一人者である岸見一郎氏とライターの古賀史健氏の共著で、続編の『幸せになる勇気』(同)と併せ、180万部を突破している大ベストセラーだ。ドラマでは香里奈がアドラー心理学を体現する主人公・庵堂蘭子を演じており、公式HPでは彼女のキャラクターについて「組織になじまない一匹狼タイプで、周囲の意見には耳を貸さず、自分が信じる道を行く」と、説明。加藤はそんな主人公とコンビを組む刑事・青山年雄役で、2人のやりとりも見どころの1つとなっている。

「視聴率は第5話(2月9日放送)まで、全て1ケタにとどまっています。1月21日放送の『新・フジテレビ批評』(同)では、同作に関して視聴者から『主人公がただの失礼で無責任な人物像でビックリ。アドラー理論の理想像は最終的に集団や社会に貢献して自己存在を肯定していくということだったはず』という厳しい声も出ていました」(ジャニーズに詳しい記者)

 そんな中、日本アドラー心理学会が、2月10日に「フジテレビへの抗議文」をHP上にアップした。書面はドラマの制作陣に向けたものだが、内容に関して「きわめて重大な問題があると認識いたしまして、善処をお願いいたしたく本書状をさしあげます」「貴番組のアドラー心理学理解は日本及び世界のアドラー心理学における一般的な理解とはかなり異なっているように思えます」などと、指摘。一般的ではない見解をテレビを通じて「普及宣伝」することは「日本のアドラー心理学の啓発・普及に対して大きな妨げになる」と、考えているという。さらに、同学会は問題点を挙げた上で、「放映の中止か、あるいは脚本の大幅な見直しをお願いしたいと思っております。早急にご検討いただき、善処いただければさいわいです」と、主張している。

 13日時点で、同作の“打ち切り”や今後の方針は発表されていない。しかし、今作のオープニングテーマにはNEWSのシングル「EMMA」が起用されるなど、NEWSにとって関わりの深い作品だけに、ファンは気が気でないようだ。

「連続ドラマではないものの、加藤は昨夏の『24時間テレビ 愛は地球を救う』(フジテレビ系)内のスペシャルドラマ『盲目のヨシノリ先生~光を失って心が見えた~』で主演を務めた際、共演者の高畑裕太が強姦致傷容疑で逮捕される事件が発生。急きょ、メンバーの小山慶一郎が代役となり、撮り直しが行われるというアクシデントに見舞われたことがありました。そのため、ファンは『シゲちゃんのドラマに抗議文。「ヨシノリ先生」もそうだったけど苦労が舞い込むよね』『脚本できた時点で見せてなかったのかな? シゲのドラマ、トラブル続きで可哀想……』『なんでシゲが出るドラマはトラブルになるの? シゲが可哀想すぎる』と、嘆いています」(同)

 その加藤本人は、2月1日に更新した公式携帯サイト・Johnny’s webの連載「NEWS RING」にて、「ドラマは7、8話あたりを撮影しています」「どんどん新しい展開になってくるので、楽しんでもらえると嬉しいなぁ~」と、ファンに報告していた。

 新曲の「EMMA」は7日付のオリコンデイリーシングルランキングで9.0万枚を売り上げて1位に初登場し、11日付の時点で14万枚を突破するなど、週間1位が確実視されている。加藤の出演に加え、NEWSの楽曲が使用されたドラマだけに、打ち切りとなればファンのショックも大きいだろう。今後の動向に注目が集まる。

香取慎吾、『おじゃMAP!!』の財布は「木村くんからもらった?」「番組の?」とファン関心

 香取慎吾がレギュラー出演するバラエティ『おじゃMAP!!』(フジテレビ系、1月18日放送)に草なぎ剛が出演し、SMAP解散後初のテレビ共演を果たした。ファンから歓喜の声が続出した一方、番組で香取が手にしていた“財布”にも注目が集まっていたという。

 草なぎは主演ドラマ『嘘の戦争』(同)のPRで『おじゃMAP!!』に登場。オープニングではMCのアンタッチャブル・山崎弘也から「(香取の)大親友の……」と紹介されると、「来たね」(香取)「来ましたね」(草なぎ)と、顔を見合わせて笑みを浮かべた。この日は日帰りバスツアーを体験する企画で、草なぎ、香取、山崎の3人は静岡へ。途中、山崎を置いて、草なぎ&香取の2人だけで街へ繰り出した。

 2人は「たかだ屋」という店に入り、ご厚意で焼き上がったばかりの玉子焼きを試食。帰り際、香取が店員に「ありがとうございます。すごいおいしい!」とお礼を述べるシーンでは、香取の片手に財布が映っており、これが「木村拓哉にもらった財布ではないか」と、ファンの間で議論になっている。

「香取は何十年も前に木村からもらったお財布を愛用しており、ボロボロになっても修理して使い続けているという有名なエピソードがあります。しかし、一部では解散騒動で香取と木村の関係性に亀裂が生じ、『もうその財布は使わなくなった』と伝えられていました。そんな中、放送を見たファンは『慎吾の財布、変わってない』などと興奮。しかし、過去にテレビなどで紹介していた香取の私物財布とは特徴が異なります。そのため、別のファンは『木村くんからもらった2代目の財布だと思う』と主張。さらには、レギュラーの山崎も同じ形状の財布を番組内で使っていることから、『番組用が用意した財布ではないか』という意見も出ています」(ジャニーズに詳しい記者)

 香取が財布を持つ場面が映ること自体がレアだったため、思わず食いついたファンが多かった様子。いずれにせよ、草なぎ&香取の“デート”は、SMAPファンにとっても幸せな時間となり、「しんつよをもっと見たかった!」「『おじゃMAP』、1時間じゃ短すぎ」というコメントが相次いだ。

「今回の放送時間に関し、一部のテレビ誌は『2時間スペシャル』と記載していたんです。ところが、実際には1時間枠となったことで、SMAPファンは何らかの圧力や不都合によって『短縮されたのではないか』と疑っていました。さらに、雑誌社に問い合わせたファンが『ミスではなく、テレビ局の都合で1時間になった』という回答をもらったと報告し、ネット上が騒ぎになったんです。とはいえ、昨年末に流れた番組内の予告では『2時間スペシャル』とは明確に告知しておらず、ジャニーズ事務所から圧力がかかったという決定的な証拠はありません」(同)

 そんな『おじゃMAP!!』の視聴率は、関東地区で10.4%(ビデオリサーチ調べ)と2ケタを獲得。これは、同時間帯の民放で首位の記録だったという。また、フジ系列のNST(新潟総合テレビ)では、2012年1月の放送開始以来、歴代最高視聴率の21.6%を獲ったと、同局のTwitterが発表。同じく今回のツアー先であるテレビ静岡のTwitterでも、「視聴率24.4%!『ツ・ヨ・シ』でした」と、驚異の高視聴率を報告していた。

 同番組は昨年8月にSMAPの解散が発表されて以降、BGMにSMAPの楽曲を多く使用。今回もシングル曲「Joy!!」が流れ、ファンは「1曲だけでもSMAPの曲が流れてうれしかった」と、安堵していた。今回のように、解散後もSMAPメンバーの共演が続いていくことを願いたい。

香取慎吾、『おじゃMAP!!』の財布は「木村くんからもらった?」「番組の?」とファン関心

 香取慎吾がレギュラー出演するバラエティ『おじゃMAP!!』(フジテレビ系、1月18日放送)に草なぎ剛が出演し、SMAP解散後初のテレビ共演を果たした。ファンから歓喜の声が続出した一方、番組で香取が手にしていた“財布”にも注目が集まっていたという。

 草なぎは主演ドラマ『嘘の戦争』(同)のPRで『おじゃMAP!!』に登場。オープニングではMCのアンタッチャブル・山崎弘也から「(香取の)大親友の……」と紹介されると、「来たね」(香取)「来ましたね」(草なぎ)と、顔を見合わせて笑みを浮かべた。この日は日帰りバスツアーを体験する企画で、草なぎ、香取、山崎の3人は静岡へ。途中、山崎を置いて、草なぎ&香取の2人だけで街へ繰り出した。

 2人は「たかだ屋」という店に入り、ご厚意で焼き上がったばかりの玉子焼きを試食。帰り際、香取が店員に「ありがとうございます。すごいおいしい!」とお礼を述べるシーンでは、香取の片手に財布が映っており、これが「木村拓哉にもらった財布ではないか」と、ファンの間で議論になっている。

「香取は何十年も前に木村からもらったお財布を愛用しており、ボロボロになっても修理して使い続けているという有名なエピソードがあります。しかし、一部では解散騒動で香取と木村の関係性に亀裂が生じ、『もうその財布は使わなくなった』と伝えられていました。そんな中、放送を見たファンは『慎吾の財布、変わってない』などと興奮。しかし、過去にテレビなどで紹介していた香取の私物財布とは特徴が異なります。そのため、別のファンは『木村くんからもらった2代目の財布だと思う』と主張。さらには、レギュラーの山崎も同じ形状の財布を番組内で使っていることから、『番組用が用意した財布ではないか』という意見も出ています」(ジャニーズに詳しい記者)

 香取が財布を持つ場面が映ること自体がレアだったため、思わず食いついたファンが多かった様子。いずれにせよ、草なぎ&香取の“デート”は、SMAPファンにとっても幸せな時間となり、「しんつよをもっと見たかった!」「『おじゃMAP』、1時間じゃ短すぎ」というコメントが相次いだ。

「今回の放送時間に関し、一部のテレビ誌は『2時間スペシャル』と記載していたんです。ところが、実際には1時間枠となったことで、SMAPファンは何らかの圧力や不都合によって『短縮されたのではないか』と疑っていました。さらに、雑誌社に問い合わせたファンが『ミスではなく、テレビ局の都合で1時間になった』という回答をもらったと報告し、ネット上が騒ぎになったんです。とはいえ、昨年末に流れた番組内の予告では『2時間スペシャル』とは明確に告知しておらず、ジャニーズ事務所から圧力がかかったという決定的な証拠はありません」(同)

 そんな『おじゃMAP!!』の視聴率は、関東地区で10.4%(ビデオリサーチ調べ)と2ケタを獲得。これは、同時間帯の民放で首位の記録だったという。また、フジ系列のNST(新潟総合テレビ)では、2012年1月の放送開始以来、歴代最高視聴率の21.6%を獲ったと、同局のTwitterが発表。同じく今回のツアー先であるテレビ静岡のTwitterでも、「視聴率24.4%!『ツ・ヨ・シ』でした」と、驚異の高視聴率を報告していた。

 同番組は昨年8月にSMAPの解散が発表されて以降、BGMにSMAPの楽曲を多く使用。今回もシングル曲「Joy!!」が流れ、ファンは「1曲だけでもSMAPの曲が流れてうれしかった」と、安堵していた。今回のように、解散後もSMAPメンバーの共演が続いていくことを願いたい。

西内まりや、なぜ月9主演オファー受けた? “泥舟”フジ以上にジリ貧な芸能活動

 1月期の連続ドラマ『突然ですが、明日結婚します』(フジテレビ系)で、初の月9主演を飾ることとなった西内まりや。制作発表会見の場で、“留学を蹴ってオファーを受けた”ことを明かした西内に対し、ネット上で「自分も落ち目のくせに、フジのオファーを“受けてやった”という態度だよね」「留学を予定してたって本当なのかな? 都合のいい嘘なんじゃ……」などと指摘されている。

「昨年夏時点では、1月期の月9主演は竹野内豊でほぼ確定していました。共演には広瀬すず、土屋太鳳の名前が浮上していたものの、脚本が気に入らないと竹野内が蹴ってしまった。そのため、本来ではクランクインしなければならない12月まで主演が決まらないという異常事態が発生したんです」(テレビ局関係者)

 そんなドタバタ劇の末、主演に決まった西内。会見で、「縁とタイミングがあると思い、やるしかないと覚悟を決めた」と話していたが、「わざわざ“留学の予定があったものの、フジの都合に合わせた”ことをオープンにしたのは、近年“泥舟”といわれるフジ月9の悪評に巻き込まれたくない、という思惑があったのかもしれない」(同)との指摘もある。しかし、暗雲が立ち込めているのは、なにも月9だけではないようだ。

「西内自身の芸能活動も、現在低迷している状態です。元々は所属事務所・ライジングプロダクションの“希望の星”でしたが、2014年に『日本レコード大賞』の最優秀新人賞受賞以降は、確実に伸び悩んでいます。昨年9月リリースの最新シングル『BELIEVE』は、初動で1万を切っているし、累計売上の推定も1万650枚とパッとしません。同年10月公開の主演映画『CUTIE HONEY TEARS』も、映画ランキングで初週からトップ10圏外でしたからね」(スポーツ紙記者)

 また、民放プライム帯の連ドラ初主演作となった15年『ホテルコンシェルジュ』(TBS系)も、西内の低迷を印象付ける結果となった。

「当時、“新人チャレンジ枠”といわれていたTBS火曜午後10時枠に主演したところで、視聴率が伸び悩むのは明白。実際に、同ドラマの視聴率はオール1ケタに終わりました。芸能活動が思ったようにうまくいかず、西内サイドも焦って主演のオファーに飛びついたのかもしれませんが、業界内ではもう少し視聴率が見込めそうな作品を待つべきだったといわれています」(同)

 業界の暗黙の了解として、「連ドラ主演作が2作続けてコケると次はない」といわれているだけに、月9が大爆死した場合、西内は連ドラ主演を“干される”可能性が高い。

「それでも西内サイドが、“月9主演”の肩書を優先させたかったのは、やはり現在の活動に行き詰まりを感じているからなのではないでしょうか。大爆死してもいいから、なんとか話題を作りたいという思いなのかもしれません。それに西内のプロダクションは、観月ありさの『25年連続ドラマ主演ギネス記録』など、肩書や記録を美徳として掲げる空気がありますからね」(同)

 さらに昨年、西内は事務所に対して「ある提案」を行ったことで、物議を呼んだことも。

「若くして売れたタレントにはありがちな言い分ですが、ギャラを給料制ではなく、歩合にしろと言い出し、事務所関係者を困惑させたそうです。今回の月9は、視聴率的に大コケすることが目に見えているだけに、西内の伸びきった鼻を折るという意味合いでは、ちょうどいいのかもしれませんよ。数字はどうあれ、事務所としては結果オーライでしょう」(芸能プロ関係者)

 さまざまな思惑の上で実現した西内の月9主演だが、果たして初回視聴率の行方は――?

「爆死して当然だったフジドラマ」は? 「ジャニーズ」「ヒット作のパクリ」と厳しい指摘 

 2017年の1月期ドラマが、軒並みスタートする今日この頃。前クールでは、新垣結衣と星野源の“恋ダンス”が一世を風靡した『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)が大ヒットしたが、今期もそれに続く人気作が登場するのか、視聴者の注目が集まっている。一方で、近年絶不調のフジテレビは、16年放送の連ドラが全話平均オール1ケタという大失態を演じてしまった。そこで今回は、フジドラマ爆死の原因に迫るべく、「爆死して当然だったフジ10月期ドラマは?」というアンケートを男女100名に実施した。(Sagooooワークス調べ/調査地域:全国/調査対象:年齢不問・男女/有効回答数:100)

fujidramabakushi

 

 第1位に輝いたのはHey!Say!JUMP・山田涼介主演の月9『カインとアベル』(フジテレビ系)で、過半数を超える57票を獲得している。同ドラマは不動産会社の創業者一家に生まれた高田優(山田)が主人公で、エリートの兄である隆一(桐谷健太)との葛藤や、隆一の婚約者である梓(倉科カナ)との禁断の恋模様などが描かれた。山田の月9初主演作品ということで話題性は高かったものの、結果は全話平均8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という大爆死で、月9ワースト記録を更新した。そんな同ドラマに対しては、

「何と言うか、ここにきてジャニーズを見る気がしません。もうおなかいっぱい。もっと面白いドラマを撮れませんか」(40代/女性)
「ジャニーズを使えば何とかなる的な考えでは失敗します。今はもうジャニーズブランドも通用しないです」(40代/男性)
「ジャニーズを使っている時点でダメだと思う。ジャニーズを使うなら、最低限の演技力がある人にしてほしい」(30代/女性)
「なんでもジャニーズ使うのが嫌。演技が上手な方もモチロンいますが、やっぱり俳優さんの方がいい」(20代/女性)

など、ジャニーズ主演であることに拒否反応を示す人が続出。ジャニーズというだけで、「演技力に難あり」と色眼鏡で見られてしまう中、それを覆すほどの演技力を、山田は発揮できていなかったという見方もできる。

 そのほか「月9なのに内容が重いし暗い。重いといっても、ジャニーズに頼っている時点で重厚になるはずもなく、中途半端な作りだと思う」(50代/女性)「最初から見る気がしない。もっと明るい感じの作品がHey!Say!JUMPにはよかったと思います」(40代/女性)など、同ドラマの“ドロドロした昼ドラ的展開”に、疑問を思えたという声が上がっている。また、「ストーリーがどこか現実離れしていて、見ていてしらけてしまうから」(60代/女性)「少し見ただけで、もういいかなと思ったから。サラリーマンがリアルじゃない」(20代/女性)とリアリティが欠けているという批判的な意見も多い。

 続く第2位には、17票を集めて吉田羊主演のドラマ『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』がランクイン。これは吉田演じる橘志帆(吉田)を主人公として、解析診断部の女性医師たちが原因不明の病や患者の悩みに立ち向かっていく医療ミステリードラマだった。全話平均8.1%と振るわない視聴率に終わった同ドラマには、

「はっきり言って古臭い展開のベタなストーリーで出演者も二流どころばかり」(40代/男性)
「吉田羊自身には何ひとつ問題はないけれど、脚本が悪すぎる。何年か前に見たことがあるようなストーリーで、展開も一緒。もう飽きました」(20代/女性)
「吉田羊は魅力的な女優さんだけど、ドラマ自体は、ほかの医療ドラマとの違いがあまりよくわからなくて、一度見たが、ドラマの面白さがいまひとつわかりにくかったから」(40代/女性)

など、オリジナリティが欠けることへの批判が相次いだ。そして「テレビ朝日の『ドクターX』とかぶる病院もののドラマには、相当魅力がないと見る気がしない」(50代/女性)「医療系ドラマは、何と言っても『ドクターX』の印象が強く、ほかのドラマは大変だ」(60代/女性)という声があるように、同クールに米倉涼子主演の大ヒット医療ドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の第4シリーズが放映されていたことも、不運だったのかもしれない。

 そのほか、「吉田羊さんは、主役に値する女優ではないと思います。名脇役、というポジションが合っています」(40代/女性)「個人的に吉田羊は好きなのだが、正直言って主役級の女優さんではないと思う。ドラマに華がない」(30代/女性)と、吉田をあくまで“脇役女優”だと考える人も多いようだ。

 第3位以下は、どちらも13票を獲得し、同率という結果になっている。まずは天海祐希主演の『Chef~三ツ星の給食~』。天海演じる天才女性シェフ・星野光子がレストランをクビになり、ひょんなことから学校給食を手掛けることになるというストーリーで、全話平均7.0%と苦しい結果だったが……

「設定が給食なので、見て面白いと感じる視聴者が限られるのではないかと思います」(40代/男性)
「初回を拝見しましたが、設定など、いまひとつ入り込めなかったからです」(40代/女性)
「天海祐希さんは好きだけど、シェフと給食というのがイマイチキャッチーではなかった」(30代/女性)

など、そもそも天才シェフが給食を手掛けるという設定自体に興味を感じられないという声が多かった。さらに「天海祐希の娘役で川口春奈というのは、年齢が行きすぎているように見えて感情移入できない」(30代/女性)「天海祐希は嫌いじゃないのですが、こんな親しみづらい給食のおばさんいないでしょう、と見る前からつっこんでしまいました」(20代/女性)など、細かな設定面へのツッコミも続出している。

 また、同率3位のもう片方は玉木宏主演の『キャリア~掟破りの警察署長~』。キャリアの警察署長・遠山金志郎(玉木)が自ら街に出て、独自の捜査によって事件を解決していく刑事ドラマで、全話平均7.2%と伸び悩んだ。同ドラマには、

「以前にも見たことがあるような、微妙な設定がつまらないです。いまどきこれ? と思いました」(30代/女性)
「ストーリーがありふれすぎていて、1話見ただけで毎回のパターンがわかってしまい退屈だから」(30代/女性)
「設定もストーリーもわかりやすすぎ、意外性がまったくなくてつまらない」(30代/女性)

など、ベタなストーリーや設定が不評を買った様子。また、「玉木宏の演技力について疑問を持っている人が自分の周りに多く、『何を演じても同じ』という声をよく聞く」(30代/男性)「玉木宏さんの演技では視聴率は難しいと思います。いつも同じ表情ですから」(40代/男性)と、玉木の演技力の低さを指摘する、手厳しい意見も目立っている。

 このように、全作品が大コケとなったフジ10月期ドラマへの意見を見ると、「安易なジャニーズタレントの主演起用」「大ヒットドラマをなぞったような題材」「突飛すぎるストーリー設定」「既視感あるキャラクター」などに視聴者からの不満が溜まっているようだ。果たしてフジは、1月期ドラマで、こうした視聴者の声に応えるドラマを作ることができるのだろうか?

【その他の回答】
『カインとアベル』
・「現在フジテレビの月9ブランドが崩落している中であり、なおかつ山田涼介にシリアスな演技は無理がある」(30代/男性)
・「月9は恋愛ものの王道でいった方が、まだましだったような気がする」(20代/男性)
・「内容は悪くないけど、たくさんの人を引き付ける華やかさが足りないから」(30代/男性)

『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』
・「役者さんがドラマの題名に負けていました。題名を代えるか、役者を代えるかです」(60代/男性)
・「吉田羊さんのイメージが悪くなっているのもあると思うし、内容が面白くない」(30代/男性)

『Chef~三ツ星の給食~』
・「もう旬ではないし、キャラクターが軽いノリというイメージが定着している」(50代/男性)
・「ストーリーを読んだときから、なんだか天海祐希さんのイメージとつながらない感じがしていて、実際にドラマを見てもその違和感が抜けなかったので楽しめなかったです」(40代/女性)
・「天海祐希さんのファンですが、シナリオが悪すぎて彼女が可哀想でした。ほかにもいい俳優が出てるのに、ただひたすらもったいない感じ。素材(俳優)はいいのにうまく料理できていないことを体現するためのタイトルなのかしら? と思う」(40代/女性)

『キャリア~掟破りの警察署長~』
・「もともと浮きやすいタイプの玉木宏が警察署の中で浮いている。彼の軽い感じが警察とは合わない」(50代/女性)
・「『カインとアベル』と迷いましたが、こちらの方は、家族はおろか友人の間でも話題にならないので」(50代/男性)
・「CMを見ましたが、全然見たいと思えない内容だったから。濃い内容のドラマじゃないと見る気がしない」(30代/女性)

【アンケート概要】
■調査地域:全国 ■調査対象:年齢不問・男女 ■有効回答数:100サンプル

【企画協力】
Re;Light

「爆死して当然だったフジドラマ」は? 「ジャニーズ」「ヒット作のパクリ」と厳しい指摘 

 2017年の1月期ドラマが、軒並みスタートする今日この頃。前クールでは、新垣結衣と星野源の“恋ダンス”が一世を風靡した『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)が大ヒットしたが、今期もそれに続く人気作が登場するのか、視聴者の注目が集まっている。一方で、近年絶不調のフジテレビは、16年放送の連ドラが全話平均オール1ケタという大失態を演じてしまった。そこで今回は、フジドラマ爆死の原因に迫るべく、「爆死して当然だったフジ10月期ドラマは?」というアンケートを男女100名に実施した。(Sagooooワークス調べ/調査地域:全国/調査対象:年齢不問・男女/有効回答数:100)

fujidramabakushi

 

 第1位に輝いたのはHey!Say!JUMP・山田涼介主演の月9『カインとアベル』(フジテレビ系)で、過半数を超える57票を獲得している。同ドラマは不動産会社の創業者一家に生まれた高田優(山田)が主人公で、エリートの兄である隆一(桐谷健太)との葛藤や、隆一の婚約者である梓(倉科カナ)との禁断の恋模様などが描かれた。山田の月9初主演作品ということで話題性は高かったものの、結果は全話平均8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という大爆死で、月9ワースト記録を更新した。そんな同ドラマに対しては、

「何と言うか、ここにきてジャニーズを見る気がしません。もうおなかいっぱい。もっと面白いドラマを撮れませんか」(40代/女性)
「ジャニーズを使えば何とかなる的な考えでは失敗します。今はもうジャニーズブランドも通用しないです」(40代/男性)
「ジャニーズを使っている時点でダメだと思う。ジャニーズを使うなら、最低限の演技力がある人にしてほしい」(30代/女性)
「なんでもジャニーズ使うのが嫌。演技が上手な方もモチロンいますが、やっぱり俳優さんの方がいい」(20代/女性)

など、ジャニーズ主演であることに拒否反応を示す人が続出。ジャニーズというだけで、「演技力に難あり」と色眼鏡で見られてしまう中、それを覆すほどの演技力を、山田は発揮できていなかったという見方もできる。

 そのほか「月9なのに内容が重いし暗い。重いといっても、ジャニーズに頼っている時点で重厚になるはずもなく、中途半端な作りだと思う」(50代/女性)「最初から見る気がしない。もっと明るい感じの作品がHey!Say!JUMPにはよかったと思います」(40代/女性)など、同ドラマの“ドロドロした昼ドラ的展開”に、疑問を思えたという声が上がっている。また、「ストーリーがどこか現実離れしていて、見ていてしらけてしまうから」(60代/女性)「少し見ただけで、もういいかなと思ったから。サラリーマンがリアルじゃない」(20代/女性)とリアリティが欠けているという批判的な意見も多い。

 続く第2位には、17票を集めて吉田羊主演のドラマ『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』がランクイン。これは吉田演じる橘志帆(吉田)を主人公として、解析診断部の女性医師たちが原因不明の病や患者の悩みに立ち向かっていく医療ミステリードラマだった。全話平均8.1%と振るわない視聴率に終わった同ドラマには、

「はっきり言って古臭い展開のベタなストーリーで出演者も二流どころばかり」(40代/男性)
「吉田羊自身には何ひとつ問題はないけれど、脚本が悪すぎる。何年か前に見たことがあるようなストーリーで、展開も一緒。もう飽きました」(20代/女性)
「吉田羊は魅力的な女優さんだけど、ドラマ自体は、ほかの医療ドラマとの違いがあまりよくわからなくて、一度見たが、ドラマの面白さがいまひとつわかりにくかったから」(40代/女性)

など、オリジナリティが欠けることへの批判が相次いだ。そして「テレビ朝日の『ドクターX』とかぶる病院もののドラマには、相当魅力がないと見る気がしない」(50代/女性)「医療系ドラマは、何と言っても『ドクターX』の印象が強く、ほかのドラマは大変だ」(60代/女性)という声があるように、同クールに米倉涼子主演の大ヒット医療ドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の第4シリーズが放映されていたことも、不運だったのかもしれない。

 そのほか、「吉田羊さんは、主役に値する女優ではないと思います。名脇役、というポジションが合っています」(40代/女性)「個人的に吉田羊は好きなのだが、正直言って主役級の女優さんではないと思う。ドラマに華がない」(30代/女性)と、吉田をあくまで“脇役女優”だと考える人も多いようだ。

 第3位以下は、どちらも13票を獲得し、同率という結果になっている。まずは天海祐希主演の『Chef~三ツ星の給食~』。天海演じる天才女性シェフ・星野光子がレストランをクビになり、ひょんなことから学校給食を手掛けることになるというストーリーで、全話平均7.0%と苦しい結果だったが……

「設定が給食なので、見て面白いと感じる視聴者が限られるのではないかと思います」(40代/男性)
「初回を拝見しましたが、設定など、いまひとつ入り込めなかったからです」(40代/女性)
「天海祐希さんは好きだけど、シェフと給食というのがイマイチキャッチーではなかった」(30代/女性)

など、そもそも天才シェフが給食を手掛けるという設定自体に興味を感じられないという声が多かった。さらに「天海祐希の娘役で川口春奈というのは、年齢が行きすぎているように見えて感情移入できない」(30代/女性)「天海祐希は嫌いじゃないのですが、こんな親しみづらい給食のおばさんいないでしょう、と見る前からつっこんでしまいました」(20代/女性)など、細かな設定面へのツッコミも続出している。

 また、同率3位のもう片方は玉木宏主演の『キャリア~掟破りの警察署長~』。キャリアの警察署長・遠山金志郎(玉木)が自ら街に出て、独自の捜査によって事件を解決していく刑事ドラマで、全話平均7.2%と伸び悩んだ。同ドラマには、

「以前にも見たことがあるような、微妙な設定がつまらないです。いまどきこれ? と思いました」(30代/女性)
「ストーリーがありふれすぎていて、1話見ただけで毎回のパターンがわかってしまい退屈だから」(30代/女性)
「設定もストーリーもわかりやすすぎ、意外性がまったくなくてつまらない」(30代/女性)

など、ベタなストーリーや設定が不評を買った様子。また、「玉木宏の演技力について疑問を持っている人が自分の周りに多く、『何を演じても同じ』という声をよく聞く」(30代/男性)「玉木宏さんの演技では視聴率は難しいと思います。いつも同じ表情ですから」(40代/男性)と、玉木の演技力の低さを指摘する、手厳しい意見も目立っている。

 このように、全作品が大コケとなったフジ10月期ドラマへの意見を見ると、「安易なジャニーズタレントの主演起用」「大ヒットドラマをなぞったような題材」「突飛すぎるストーリー設定」「既視感あるキャラクター」などに視聴者からの不満が溜まっているようだ。果たしてフジは、1月期ドラマで、こうした視聴者の声に応えるドラマを作ることができるのだろうか?

【その他の回答】
『カインとアベル』
・「現在フジテレビの月9ブランドが崩落している中であり、なおかつ山田涼介にシリアスな演技は無理がある」(30代/男性)
・「月9は恋愛ものの王道でいった方が、まだましだったような気がする」(20代/男性)
・「内容は悪くないけど、たくさんの人を引き付ける華やかさが足りないから」(30代/男性)

『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』
・「役者さんがドラマの題名に負けていました。題名を代えるか、役者を代えるかです」(60代/男性)
・「吉田羊さんのイメージが悪くなっているのもあると思うし、内容が面白くない」(30代/男性)

『Chef~三ツ星の給食~』
・「もう旬ではないし、キャラクターが軽いノリというイメージが定着している」(50代/男性)
・「ストーリーを読んだときから、なんだか天海祐希さんのイメージとつながらない感じがしていて、実際にドラマを見てもその違和感が抜けなかったので楽しめなかったです」(40代/女性)
・「天海祐希さんのファンですが、シナリオが悪すぎて彼女が可哀想でした。ほかにもいい俳優が出てるのに、ただひたすらもったいない感じ。素材(俳優)はいいのにうまく料理できていないことを体現するためのタイトルなのかしら? と思う」(40代/女性)

『キャリア~掟破りの警察署長~』
・「もともと浮きやすいタイプの玉木宏が警察署の中で浮いている。彼の軽い感じが警察とは合わない」(50代/女性)
・「『カインとアベル』と迷いましたが、こちらの方は、家族はおろか友人の間でも話題にならないので」(50代/男性)
・「CMを見ましたが、全然見たいと思えない内容だったから。濃い内容のドラマじゃないと見る気がしない」(30代/女性)

【アンケート概要】
■調査地域:全国 ■調査対象:年齢不問・男女 ■有効回答数:100サンプル

【企画協力】
Re;Light

「SMAP解散」「のん独立」「ベッキー不倫」「フジ凋落」芸能ニュースを弁護士が斬る!

 ベッキーとゲスの極み乙女。川谷絵音が食らった“文春砲”から始まり、SMAP解散騒動、清原和博の薬物逮捕など、いろいろな芸能ニュースが飛び込んできた2016年。中でも芸能ニュースを通して、“雇用”や“経営”に関わる問題が注目されることも多かった。今回は、数々の会社を見てきた、企業の労務管理に詳しい弁護士の近衞大氏に、16年の芸能ニュースを法律の観点から解説してもらった。一般社会とはだいぶ常識が異なる芸能界は、弁護士の目にどのように映るのだろう。

◆「SMAP解散騒動」――飯島氏がメリー氏を訴えたら「勝てる」けれど……
 SMAP解散騒動のきっかけは、15年1月の「週刊文春」(文藝春秋)に掲載されたメリー喜多川副社長の独占インタビュー。メリー氏が、SMAPの元マネジャー・飯島三智氏に対して、「(娘の藤島ジュリー景子氏と)対立するならSMAPを連れていっても今日から出て行ってもらう」と、飯島氏に退社を促したのだ。その後、飯島氏はSMAPを連れて独立しようとしたものの、計画は破綻、退社に追いやられ、SMAPも16年12月31日をもって解散した。世論は完全に「メリー氏の行為は明らかにパワハラ」「ジャニーズ事務所はブラック企業」というムードになっているが、果たして経営者としてのメリー喜多川氏の言動は、違法性を有するパワハラに該当するのだろうか。

【近衞氏の見解】
 まず、パワハラの場合は、民法上の「不法行為」(民法709条、715条)に該当するかどうかが問題になってきます。飯島氏はジャニーズ事務所の従業員であり、メリー氏が誌面上で飯島氏を恫喝したのは「辞任の強要」に思えますね。ビジネスにはどうしても上下関係がありますから、多少職場でパワハラめいた言動があったとしても、業務指示の範囲内であれば、一定程度は許容される傾向にあります。しかしこの件では、もし飯島氏がジャニーズ事務所またはメリー喜多川氏を訴えたら、勝てるかもしれません。裁判所から見ても、雑誌の発言そのもので、証拠上もはっきりしていますから。また、パワハラの内容を一般誌に書かれると、世論が被用者寄りになるので、雇用主にとっては不利なんですよ。

 ただ飯島氏にとって、そこで得られる金額と回復できる名誉が、訴訟の労力に見合っているかというと、「見合っていない」と思います。飯島氏はイメージ的に、今のところ被害者なので、次の仕事を考えたら、裁判をするのはもったいないという考え方もできます。人生トータルで考えて、1つの裁判で勝てばいいってもんじゃないです。

 一方で、メリー氏の対応が全て間違いだったかといえば、彼女は「人気グループの独立を防いだ」わけで、経営幹部の立場からすれば当然の対応。彼女は誌上という世間の目が触れるところで、ジャニーズの姿勢を明確にしたわけです。そうなると飯島氏は、ケンカをするなら正面から訴訟にするしかない。しかし、先ほど述べたように、飯島氏にとって訴訟を起こすのは、勝ち負け以外のリスクが大きすぎる。そう考えるとメリー氏の対応は、軽率のように見えますが、実は計算高いのかもしれません。

 また、もしメリー氏の発言によってジャニーズ事務所が傾いたとしたら、役員としての「誠実義務」(誠実に任務を処理する義務)に反していることになります。それを「任務倦怠」と言うのですが、これを理由に役員を辞めさせるには、株主総会の決議の必要があります。しかし、喜多川一族はジャニーズ事務所の大株主でしょうから、身内であるメリー氏を辞任させるのは実質、不可能なはず。一連の流れを見ていると、メリー氏は経営者としてとても賢いという見方もできます。

◆「のん(能年玲奈)独立問題」――「待遇悪い」と批判するのは正しいやり方ではない

 のん(能年玲奈)が事務所との確執から、勝手に個人事務所を設立したとの報道が流れ、大騒動に発展。のん側は事務所に不信感を抱き、独立を決めたと「文春」で報じられたが、事務所側は一切独立を認めておらず、今もなお公式サイトには「能年玲奈」のプロフィールが掲載されている。世間では、「事務所がテレビ局に圧力をかけ、のんの番組出演にNGを出している」などとウワサされ、のんへの同情論が強いものの、契約の観点から見ると、のんと事務所、どちらに非があると判断されるのだろうか?

【近衛氏の見解】
 最近のアイドルは、よく「最初のお給料はたったの○万円でした」というような発言をしています。恐らく「労働者」の自覚があるのでしょうが、実のところ芸能人は、少なくとも契約上、「労働者」ではない場合が多いのではないでしょうか。

 芸能人の多くは、芸能プロダクションと「業務委託契約」を結んでいるでしょう。それは、働いた“時間”に対して対価をもらう労働者の「雇用契約」とは違い、“成果物”に対して報酬をもらう契約です。タレントの業務委託契約書の内容はわかりませんが、お金になる仕事、ならない仕事とりまぜて行うので、一つひとつの仕事の成果ごとに加算はあるかもしれませんが、1カ月あたり定額だと思います。だから労働者という感覚なのでしょう。

 これに対して、彼らを管理するマネジャーは事務所の「労働者」で、時間に対して給料が支払われます。業務が長くなれば残業代がかさむことになり、マネジャーの取り分は多くなりますが、タレントの報酬は同じ。タレントとマネジャーは、チームとして働いているのに、こうした違いが出てしまうのは、バランスが難しそうですね。まして、芸能事務所は売れている芸能人の何倍何十倍もの売れていない芸能人とその人に付いているマネジャーを抱えているわけで、全体の食い扶持を一部の売れている人たちが支えざるを得ない構造もあるのです。

 のんさんが、事務所を独立するに当たって、事前に交渉しないまま独立することは考えられません。しかしこうした「話の行き違い」があることを考えると、事務所とのんさんの間で円滑なコミュニケーションが取られていなかったのでしょうね。お互いに信頼関係が成り立っていたら、このような話にはなっていなかったと思います。

 また、のんさんを一躍人気者にした『あまちゃん』(NHK)は、企画としてそもそもヒットが約束されたような作品でした。震災がテーマで、脚本が人気作家。オーディションに合格したのはのんさんご自身の実力だったにせよ、人気女優を擁する事務所という後ろ盾があってこその面もあったかと思います。それを無視して、「待遇が悪かった」「やりたいことをさせてくれなかった」と契約者を一方的に批判するのは、正しいやり方とは思えません。「干されているのかどうか」という以前の問題として、大手事務所を敵に回した人間はその後、制作側としては使いにくいのは仕方ない。実際、所属の契約で揉めているというのならば、制作側は誰とどういう契約を結べばいいかわからないですし。「誰と契約して良いかわかりません」という口実もできてしまう。

 この件は、芸能人の条件闘争という、一般に見せるべきではない裏側を見せてしまったことで、のんさん側にも事務所側にも問題があると思います。法律的な意味ではないですが。日本人は「ごめんなさい」している人を、それ以上無碍にできない風潮がある。双方、そういう風潮をうまく利用するという方策もあったんじゃないかと感じます。仮に、のんさんが一言「お世話になった事務所に対して、こんな形になってごめんなさい」と言っていたら、事務所側が一言「彼女の才能は素晴らしく、会社への貢献には感謝している。引き続き双方にとって良い関係を模索したい」と言っていたら、少なくとも表面上の泥仕合は避けられたのではないでしょうか。本音はファンがいないところで応酬すべきですよね。

◆「ベッキー不倫騒動」――「クビを切る」より「切腹してもらう」方がベター
 「元気でまっすぐないい子」というイメージで売っていたにもかかわらず、突然、「文春」にゲスの極み乙女。川谷絵音との不倫関係をすっぱ抜かれたベッキー。その影響で、出演CM10社全てが消滅し、活動休止を余儀なくされた。億単位の違約金が発生したと報じられ、ネット上では「なぜ事務所はベッキーを解雇しないのか?」といった声も上がったが、実際に事務所は、こうした芸能人を「解雇」できるのだろうか? 

【近衞氏の見解】
 「解雇」というのは、社員として、会社と雇用契約を結んでいた場合に使われる言葉です。社員が一発解雇になるのは、横領などの数少ないケース。契約上のミス、業務上のミスで会社に損害を与えたとしても、解雇にはそうそうなりません。そもそも、労働事件で会社が原告になる――つまり労働者個人を訴えると、裁判官はイヤな顔をしますね。組織と個人、という関係の中で、法律では、被用者は圧倒的に守られるべき立場にあるからです。

 一方、ベッキーさんのような芸能人の多くは、「業務委託契約」でしょうから、解雇ではなく「契約の解除」となります。このケースでは、違約金の問題次第ですが、十分に契約解除理由にはなるでしょう。しかし、不倫騒動で仕事がなくなり、契約の違約金を払ったことで事務所の運営が困窮し、社員を雇えなくなったとしたら、解除するより、事態が収束してから仕事に復帰してもらい、稼いでもらった方が事務所としては採算が取れるのでしょう。

 解雇の場合は、解雇理由があっても「その解雇が濫用か否か」という判例上の要件が加わりますので、業務委託の解除の方が要件は厳しくありません。とはいえ、タレントの場合、労働者的な側面もあるので、業務委託の解除の場合もその点が考慮されるでしょう。

 例えば、アイドルで「恋愛禁止令」ってありますよね。たとえ契約上恋愛禁止と書いてあっても、私的な恋愛で解雇とか解除とかはできないと思います。あれはどう見ても行間があって、「ファンに対して擬似恋愛の関係を形成するのもアイドルの業務で、ファンとの信頼関係を壊すような私的行為は許されない」という趣旨で理解すべきものです。要はバレなければよい。報道される見込みが強い、あるいは報道された、あたりがポイントになるでしょう。夢を売る商売なのだから、身を律せよ、ということです。

 ただ、現実問題としては、解除するより、タレント側の方から契約の解消を申し出てもらう方が、会社としてはトラブルが少ないので、「クビを切る」より「切腹してもらう」方がベターです。一度解除のルールを決めると先例になりますしね。

◆「フジテレビ凋落問題」――亀山社長を選んだ株主にも問題はある
 バラエティにドラマにと、高視聴率を連発し、テレビ界を席巻していたフジテレビが、ここ数年絶不調に。特に16年は、看板の月9ドラマが2期連続で史上ワースト視聴率を更新するという大惨事となった。13年に亀山千広氏が社長に就任してから、視聴率が低迷しているともいわれ、さらに現在、亀山社長の肝いり企画がことごとく大コケしている状況には、社員からもブーイングが巻き起こっているという。もし社員が、社長の企画に拒否の姿勢を示した場合、それでも「続行せよ」と強要するのは、問題にならないのだろうか。

【近衞氏の見解】
 社長が代わった途端に経営が悪化する例はよくありますね。ただ、フジテレビの場合、さまざまな要因があるとは思いますが。株式会社は、株主総会で社長を決めるので、落ちた名声を立て直すのは社長の仕事ですが、それができない人に任せ続けた株主にも問題はある。たいていの場合、亀山社長のように、一社員から出世した人は、自分の調子のよかった時代を物差しにすることが多いので、現状に見合った対策が打ち出せないことはよくあることですね。

 また、社長が自身の企画を現場にごり押ししているという点ですが、「強要」がどういう内容かにもよるものの、普通はパワハラにはならないでしょう。「ごり押し」だろうが、「勝てば官軍」。そもそもヒットするかどうかなんて事前にはわからないのですから、「こんな企画ヒットするわけがない」といって従業員が拒否したら、そっちの方が問題です。むしろ業務指示違反として、従業員が懲戒される可能性すらあります。結果的にヒットしなければ、企画をごり押した社長が責任を取る……それがリーダーシップというものです。まあ従業員としては、自分がトカゲのしっぽにならないように自己防衛する必要もあるかもしれませんが。
(取材・文/和久井香菜子)

近衛大(このえ・だい)
森田・高橋法律事務所所属。第一東京弁護士会労働法制委員会均等法部会・労使関係部会副部会長。早稲田大学法学部卒。労働事件(使用者側)を専門とする。共著に『なぜ景気が回復しても給料は上がらないのか (働く・仕事を考えるシリーズ)』(労働調査会/倉重公太朗、内田靖人)がある。

「SMAP解散」「のん独立」「ベッキー不倫」「フジ凋落」芸能ニュースを弁護士が斬る!

 ベッキーとゲスの極み乙女。川谷絵音が食らった“文春砲”から始まり、SMAP解散騒動、清原和博の薬物逮捕など、いろいろな芸能ニュースが飛び込んできた2016年。中でも芸能ニュースを通して、“雇用”や“経営”に関わる問題が注目されることも多かった。今回は、数々の会社を見てきた、企業の労務管理に詳しい弁護士の近衞大氏に、16年の芸能ニュースを法律の観点から解説してもらった。一般社会とはだいぶ常識が異なる芸能界は、弁護士の目にどのように映るのだろう。

◆「SMAP解散騒動」――飯島氏がメリー氏を訴えたら「勝てる」けれど……
 SMAP解散騒動のきっかけは、15年1月の「週刊文春」(文藝春秋)に掲載されたメリー喜多川副社長の独占インタビュー。メリー氏が、SMAPの元マネジャー・飯島三智氏に対して、「(娘の藤島ジュリー景子氏と)対立するならSMAPを連れていっても今日から出て行ってもらう」と、飯島氏に退社を促したのだ。その後、飯島氏はSMAPを連れて独立しようとしたものの、計画は破綻、退社に追いやられ、SMAPも16年12月31日をもって解散した。世論は完全に「メリー氏の行為は明らかにパワハラ」「ジャニーズ事務所はブラック企業」というムードになっているが、果たして経営者としてのメリー喜多川氏の言動は、違法性を有するパワハラに該当するのだろうか。

【近衞氏の見解】
 まず、パワハラの場合は、民法上の「不法行為」(民法709条、715条)に該当するかどうかが問題になってきます。飯島氏はジャニーズ事務所の従業員であり、メリー氏が誌面上で飯島氏を恫喝したのは「辞任の強要」に思えますね。ビジネスにはどうしても上下関係がありますから、多少職場でパワハラめいた言動があったとしても、業務指示の範囲内であれば、一定程度は許容される傾向にあります。しかしこの件では、もし飯島氏がジャニーズ事務所またはメリー喜多川氏を訴えたら、勝てるかもしれません。裁判所から見ても、雑誌の発言そのもので、証拠上もはっきりしていますから。また、パワハラの内容を一般誌に書かれると、世論が被用者寄りになるので、雇用主にとっては不利なんですよ。

 ただ飯島氏にとって、そこで得られる金額と回復できる名誉が、訴訟の労力に見合っているかというと、「見合っていない」と思います。飯島氏はイメージ的に、今のところ被害者なので、次の仕事を考えたら、裁判をするのはもったいないという考え方もできます。人生トータルで考えて、1つの裁判で勝てばいいってもんじゃないです。

 一方で、メリー氏の対応が全て間違いだったかといえば、彼女は「人気グループの独立を防いだ」わけで、経営幹部の立場からすれば当然の対応。彼女は誌上という世間の目が触れるところで、ジャニーズの姿勢を明確にしたわけです。そうなると飯島氏は、ケンカをするなら正面から訴訟にするしかない。しかし、先ほど述べたように、飯島氏にとって訴訟を起こすのは、勝ち負け以外のリスクが大きすぎる。そう考えるとメリー氏の対応は、軽率のように見えますが、実は計算高いのかもしれません。

 また、もしメリー氏の発言によってジャニーズ事務所が傾いたとしたら、役員としての「誠実義務」(誠実に任務を処理する義務)に反していることになります。それを「任務倦怠」と言うのですが、これを理由に役員を辞めさせるには、株主総会の決議の必要があります。しかし、喜多川一族はジャニーズ事務所の大株主でしょうから、身内であるメリー氏を辞任させるのは実質、不可能なはず。一連の流れを見ていると、メリー氏は経営者としてとても賢いという見方もできます。

◆「のん(能年玲奈)独立問題」――「待遇悪い」と批判するのは正しいやり方ではない

 のん(能年玲奈)が事務所との確執から、勝手に個人事務所を設立したとの報道が流れ、大騒動に発展。のん側は事務所に不信感を抱き、独立を決めたと「文春」で報じられたが、事務所側は一切独立を認めておらず、今もなお公式サイトには「能年玲奈」のプロフィールが掲載されている。世間では、「事務所がテレビ局に圧力をかけ、のんの番組出演にNGを出している」などとウワサされ、のんへの同情論が強いものの、契約の観点から見ると、のんと事務所、どちらに非があると判断されるのだろうか?

【近衛氏の見解】
 最近のアイドルは、よく「最初のお給料はたったの○万円でした」というような発言をしています。恐らく「労働者」の自覚があるのでしょうが、実のところ芸能人は、少なくとも契約上、「労働者」ではない場合が多いのではないでしょうか。

 芸能人の多くは、芸能プロダクションと「業務委託契約」を結んでいるでしょう。それは、働いた“時間”に対して対価をもらう労働者の「雇用契約」とは違い、“成果物”に対して報酬をもらう契約です。タレントの業務委託契約書の内容はわかりませんが、お金になる仕事、ならない仕事とりまぜて行うので、一つひとつの仕事の成果ごとに加算はあるかもしれませんが、1カ月あたり定額だと思います。だから労働者という感覚なのでしょう。

 これに対して、彼らを管理するマネジャーは事務所の「労働者」で、時間に対して給料が支払われます。業務が長くなれば残業代がかさむことになり、マネジャーの取り分は多くなりますが、タレントの報酬は同じ。タレントとマネジャーは、チームとして働いているのに、こうした違いが出てしまうのは、バランスが難しそうですね。まして、芸能事務所は売れている芸能人の何倍何十倍もの売れていない芸能人とその人に付いているマネジャーを抱えているわけで、全体の食い扶持を一部の売れている人たちが支えざるを得ない構造もあるのです。

 のんさんが、事務所を独立するに当たって、事前に交渉しないまま独立することは考えられません。しかしこうした「話の行き違い」があることを考えると、事務所とのんさんの間で円滑なコミュニケーションが取られていなかったのでしょうね。お互いに信頼関係が成り立っていたら、このような話にはなっていなかったと思います。

 また、のんさんを一躍人気者にした『あまちゃん』(NHK)は、企画としてそもそもヒットが約束されたような作品でした。震災がテーマで、脚本が人気作家。オーディションに合格したのはのんさんご自身の実力だったにせよ、人気女優を擁する事務所という後ろ盾があってこその面もあったかと思います。それを無視して、「待遇が悪かった」「やりたいことをさせてくれなかった」と契約者を一方的に批判するのは、正しいやり方とは思えません。「干されているのかどうか」という以前の問題として、大手事務所を敵に回した人間はその後、制作側としては使いにくいのは仕方ない。実際、所属の契約で揉めているというのならば、制作側は誰とどういう契約を結べばいいかわからないですし。「誰と契約して良いかわかりません」という口実もできてしまう。

 この件は、芸能人の条件闘争という、一般に見せるべきではない裏側を見せてしまったことで、のんさん側にも事務所側にも問題があると思います。法律的な意味ではないですが。日本人は「ごめんなさい」している人を、それ以上無碍にできない風潮がある。双方、そういう風潮をうまく利用するという方策もあったんじゃないかと感じます。仮に、のんさんが一言「お世話になった事務所に対して、こんな形になってごめんなさい」と言っていたら、事務所側が一言「彼女の才能は素晴らしく、会社への貢献には感謝している。引き続き双方にとって良い関係を模索したい」と言っていたら、少なくとも表面上の泥仕合は避けられたのではないでしょうか。本音はファンがいないところで応酬すべきですよね。

◆「ベッキー不倫騒動」――「クビを切る」より「切腹してもらう」方がベター
 「元気でまっすぐないい子」というイメージで売っていたにもかかわらず、突然、「文春」にゲスの極み乙女。川谷絵音との不倫関係をすっぱ抜かれたベッキー。その影響で、出演CM10社全てが消滅し、活動休止を余儀なくされた。億単位の違約金が発生したと報じられ、ネット上では「なぜ事務所はベッキーを解雇しないのか?」といった声も上がったが、実際に事務所は、こうした芸能人を「解雇」できるのだろうか? 

【近衞氏の見解】
 「解雇」というのは、社員として、会社と雇用契約を結んでいた場合に使われる言葉です。社員が一発解雇になるのは、横領などの数少ないケース。契約上のミス、業務上のミスで会社に損害を与えたとしても、解雇にはそうそうなりません。そもそも、労働事件で会社が原告になる――つまり労働者個人を訴えると、裁判官はイヤな顔をしますね。組織と個人、という関係の中で、法律では、被用者は圧倒的に守られるべき立場にあるからです。

 一方、ベッキーさんのような芸能人の多くは、「業務委託契約」でしょうから、解雇ではなく「契約の解除」となります。このケースでは、違約金の問題次第ですが、十分に契約解除理由にはなるでしょう。しかし、不倫騒動で仕事がなくなり、契約の違約金を払ったことで事務所の運営が困窮し、社員を雇えなくなったとしたら、解除するより、事態が収束してから仕事に復帰してもらい、稼いでもらった方が事務所としては採算が取れるのでしょう。

 解雇の場合は、解雇理由があっても「その解雇が濫用か否か」という判例上の要件が加わりますので、業務委託の解除の方が要件は厳しくありません。とはいえ、タレントの場合、労働者的な側面もあるので、業務委託の解除の場合もその点が考慮されるでしょう。

 例えば、アイドルで「恋愛禁止令」ってありますよね。たとえ契約上恋愛禁止と書いてあっても、私的な恋愛で解雇とか解除とかはできないと思います。あれはどう見ても行間があって、「ファンに対して擬似恋愛の関係を形成するのもアイドルの業務で、ファンとの信頼関係を壊すような私的行為は許されない」という趣旨で理解すべきものです。要はバレなければよい。報道される見込みが強い、あるいは報道された、あたりがポイントになるでしょう。夢を売る商売なのだから、身を律せよ、ということです。

 ただ、現実問題としては、解除するより、タレント側の方から契約の解消を申し出てもらう方が、会社としてはトラブルが少ないので、「クビを切る」より「切腹してもらう」方がベターです。一度解除のルールを決めると先例になりますしね。

◆「フジテレビ凋落問題」――亀山社長を選んだ株主にも問題はある
 バラエティにドラマにと、高視聴率を連発し、テレビ界を席巻していたフジテレビが、ここ数年絶不調に。特に16年は、看板の月9ドラマが2期連続で史上ワースト視聴率を更新するという大惨事となった。13年に亀山千広氏が社長に就任してから、視聴率が低迷しているともいわれ、さらに現在、亀山社長の肝いり企画がことごとく大コケしている状況には、社員からもブーイングが巻き起こっているという。もし社員が、社長の企画に拒否の姿勢を示した場合、それでも「続行せよ」と強要するのは、問題にならないのだろうか。

【近衞氏の見解】
 社長が代わった途端に経営が悪化する例はよくありますね。ただ、フジテレビの場合、さまざまな要因があるとは思いますが。株式会社は、株主総会で社長を決めるので、落ちた名声を立て直すのは社長の仕事ですが、それができない人に任せ続けた株主にも問題はある。たいていの場合、亀山社長のように、一社員から出世した人は、自分の調子のよかった時代を物差しにすることが多いので、現状に見合った対策が打ち出せないことはよくあることですね。

 また、社長が自身の企画を現場にごり押ししているという点ですが、「強要」がどういう内容かにもよるものの、普通はパワハラにはならないでしょう。「ごり押し」だろうが、「勝てば官軍」。そもそもヒットするかどうかなんて事前にはわからないのですから、「こんな企画ヒットするわけがない」といって従業員が拒否したら、そっちの方が問題です。むしろ業務指示違反として、従業員が懲戒される可能性すらあります。結果的にヒットしなければ、企画をごり押した社長が責任を取る……それがリーダーシップというものです。まあ従業員としては、自分がトカゲのしっぽにならないように自己防衛する必要もあるかもしれませんが。
(取材・文/和久井香菜子)

近衛大(このえ・だい)
森田・高橋法律事務所所属。第一東京弁護士会労働法制委員会均等法部会・労使関係部会副部会長。早稲田大学法学部卒。労働事件(使用者側)を専門とする。共著に『なぜ景気が回復しても給料は上がらないのか (働く・仕事を考えるシリーズ)』(労働調査会/倉重公太朗、内田靖人)がある。

月9も『スマスマ』後番組も「ショボすぎる」!? 業界がザワつく「1月期フジ月曜夜」の地獄絵図

 フジテレビ系『SMAP×SMAP』(月曜午後10時~)が昨年12月26日、グループの解散に伴って最終回を迎え、その後番組の情報が公式発表された。

 新番組は1月23日にスタートする『ちょっとザワつくイメージ調査 もしかしてズレてる?』で、フットボールアワー・後藤輝基、田中みな実アナウンサー、DAIGOの3人がMCを務める。同番組は、これまで不定期で放送されていた『世間のイメージとズレてるのは誰だ!? ズレ→オチ』をリニューアルしたもので、芸能人たちのセルフイメージと、世間が思っているイメージのズレを浮き彫りにするバラエティ番組。『ズレ→オチ』では関ジャニ∞・横山裕も司会陣に名を連ねていたが、レギュラー化で降板となり、代わりにDAIGOが投入された格好で、要は番組タイトルと一部出演者が変わっただけで、特に目新しさはないようだ。

 かつてのフジ月曜夜といえば、看板ドラマ枠月9と『スマスマ』の“黄金リレー”で、視聴者をクギ付けにし、安定して高視聴率を稼いでいたものだった。しかし、月9の視聴率が下降していくとともに、マンネリ気味だった『スマスマ』も凋落の一途をたどってしまった。特に昨年は、月9作品が4作とも視聴率1ケタ台に低迷し、3度も同枠ドラマ史上ワースト記録を更新。それにつられるように、『スマスマ』も1ケタ台を連発するようになり、6%台を記録する週もあった。

 『もしかしてズレてる?』と同日に放送開始となる1月期の月9ドラマは、西内まりや主演の『突然ですが、明日結婚します』。結婚願望の強い主人公が、「結婚したくない派」の男と交際することになり、前途多難な価値観バトルを繰り広げるラブストーリーだ。準主役は、ロックバンド・flumpoolのボーカル・山村隆太で、演技に関してはまったくの素人だという。そのほかの出演者は、沢村一樹、杉本哲太、山崎育三郎、中村アン、岸井ゆきの、葉山奨之、加藤諒、古舘寛治、石野真子らと、地味ながら実力派のキャストが揃っているが……。

「どうしても、視聴率は前後の番組と連動してしまいます。前の番組の視聴率が悪ければ、当然次の番組の数字も上がりにくいわけです。1月期の月9ドラマでは、とても数字は取れそうになく、おそらく1ケタは必至。月9最低視聴率を更新してしまう可能性も十分あります。新番組の『もしかしてズレてる?』も、不定期放送時代から視聴率はパッとせず、正直“ショボすぎる”という印象しか抱けません。横山が抜けたことで、注目度もゼロです」(テレビ誌関係者)

 1月期のフジ月曜夜は、壮絶な“爆死リレー”が見られることとなりそうだ。
(田中七男)