とんねるず、『おかげでした』終了で“無職説”――「ギャラ1本500万」でフジ以外は起用拒否?

 フジテレビの代表的バラエティ『めちゃ×2イケてるッ!』と『とんねるずのみなさんのおかげでした』が、来年3月に打ち切られると一部で報じられた。『めちゃイケ』については、すでに番組内で終了が宣言された一方で、『おかげでした』に関しては、いまだ公式の発表はないままだが、フジ関係者も放送終了を認めているようだ。これによって、ネット上で「とんねるずはテレビから消える」ともいわれているが……。

 1986年にスタートした『とんねるずのみなさんのおかげです』の名称を改め、実に30年以上もゴールデンで放送されてきた『みなさん』シリーズ。しかし、視聴率の低迷やネット上での悪評など、いつしか“フジのお荷物番組”と批判されるようになった。そして現在は石橋貴明、木梨憲武ともに、『おかげでした』を除けば、不定期の単発特番しかレギュラーがない状態が続いている。

「しかし、80年代末~90年代のフジを牽引したとんねるずは、同局にとってもトップクラスの功労者。とんねるずと親交の深い日枝久氏がフジの会長を務めているうちは、『おかげでした』の打ち切りはあり得ないと言われていましたが、今年5月退任したこともあって、事態が急転したのでしょう」(テレビ局関係者)

 さらに、一部で最強の“コストカッター”といわれるフジ新社長・宮内正喜氏は、今年6月の就任後に、次々と番組の打ち切りを遂行。その1つが『おかげでした』だったというわけだ。

「一度リセットが必要という判断だったのでしょう。今後、本人たちが望めば、何らかの形でフジの番組に出演することは可能ですが、30年間で上がり続けた1本400~500万円といわれる出演ギャラだけは、いったんリセットされますからね。フジにとっては英断といえるのでは」(同)

 それでもフジととんねるずの蜜月は、「今後もずっと続いていく」と語るのは、ある週刊誌記者だ。

「2人ともタレントとしてトップクラスの大物ですし、“ケツ持ち”の芸能プロ・ケイダッシュは業界最大手と、優遇を受ける条件はいくらでもある。ただ、万一フジとトラブった場合は、本当に芸能界から姿を消してしまうかも。他局からすれば、超高額ギャラが必要なとんねるずを積極的に起用する理由もないし、日テレに至っては、2000年代に番組幹部スタッフと石橋が揉めたことが問題視され、いまだに“出禁”が解けていない状況といわれていますからね」(同)

 フジの“生まれ変わり”が期待された『おかげでした』打ち切り情報だったが、とんねるずとの関係だけはそう簡単には断ち切れないようだ。

『めちゃイケ』終了で“居場所”を失い、食い詰めるのは「ナイナイ矢部浩之」

 視聴率の低迷が続いていた『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の2018年3月末での終了が発表された。遅きに失した感も否めないが、気になるのはレギュラー出演者たちの去就だろう。

「『めちゃイケ』は、21年半の長期に渡って続いた人気番組です。当時人気の若手芸人やタレントを集め、出演者たちはスタッフともに『おだいばZ会』を名乗り、ことあるごとに“仲間意識”を強調してきました。今は形だけのものとなったとはいえ、“居場所”を失うレギュラーメンバーたちのその後は気になるところですね」(放送作家)

 実質的に強制卒業させられた素人出演者の三中元克だけでなく、ジャルジャル、たんぽぽ、敦士、重盛さと美ら、ほかの新レギュラーメンバーもいまいちパッとしない。一方で、もはや重鎮といえるあの大物の行方も危ぶまれている。

「ナインティナインの矢部浩之ですね。彼は『めちゃイケ』においては場を回すMCの役割を任せられていますが、番組終了で、そのポジションを失います。相方の岡村隆史は大阪回帰志向を強めていますが、本人はそのあとを追うつもりはないでしょう。単独の出演では『やべっちFC 日本サッカー応援宣言』(テレビ朝日系)、『アウト×デラックス』(フジテレビ系)がありますが、前者は趣味を活かした専門番組、後者もマツコ・デラックスとのコンビといった位置づけであり、大きなレギュラー仕事がないのが現状です」(同)

 確かに『スッキリ』(日本テレビ系)で帯レギュラーをこなす極楽とんぼの加藤浩次らと比べて、なんでもこなせるマルチプレイヤーMCとしての矢部のポジションは弱い。『めちゃイケ』終了と、岡村の大阪志向で、ナイナイ矢部が食い詰める日が来るのかもしれない。
(文=平田宏利)

『めちゃイケ』終了で“居場所”を失い、食い詰めるのは「ナイナイ矢部浩之」

 視聴率の低迷が続いていた『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の2018年3月末での終了が発表された。遅きに失した感も否めないが、気になるのはレギュラー出演者たちの去就だろう。

「『めちゃイケ』は、21年半の長期に渡って続いた人気番組です。当時人気の若手芸人やタレントを集め、出演者たちはスタッフともに『おだいばZ会』を名乗り、ことあるごとに“仲間意識”を強調してきました。今は形だけのものとなったとはいえ、“居場所”を失うレギュラーメンバーたちのその後は気になるところですね」(放送作家)

 実質的に強制卒業させられた素人出演者の三中元克だけでなく、ジャルジャル、たんぽぽ、敦士、重盛さと美ら、ほかの新レギュラーメンバーもいまいちパッとしない。一方で、もはや重鎮といえるあの大物の行方も危ぶまれている。

「ナインティナインの矢部浩之ですね。彼は『めちゃイケ』においては場を回すMCの役割を任せられていますが、番組終了で、そのポジションを失います。相方の岡村隆史は大阪回帰志向を強めていますが、本人はそのあとを追うつもりはないでしょう。単独の出演では『やべっちFC 日本サッカー応援宣言』(テレビ朝日系)、『アウト×デラックス』(フジテレビ系)がありますが、前者は趣味を活かした専門番組、後者もマツコ・デラックスとのコンビといった位置づけであり、大きなレギュラー仕事がないのが現状です」(同)

 確かに『スッキリ』(日本テレビ系)で帯レギュラーをこなす極楽とんぼの加藤浩次らと比べて、なんでもこなせるマルチプレイヤーMCとしての矢部のポジションは弱い。『めちゃイケ』終了と、岡村の大阪志向で、ナイナイ矢部が食い詰める日が来るのかもしれない。
(文=平田宏利)

編成大刷新中のフジテレビ『みなおか』『めちゃイケ』の次に切られるのは、アノ“大物”か!?

 フジテレビが番組改編で大ナタをふるった。かねてより打ち切りがウワサされてきた『とんねるずのみなさんのおかげでした』『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の2番組を2018年3月末で終了すると発表したのだ。

 高騰するタレントのギャラ、高額な制作予算、それに見合わない低視聴率、テレビ局にとってメリットは皆無であり、打ち切りは必然といえる。だが、半年前の番組終了発表は異例であろう。

「同様の例としては32年間続いた『笑っていいとも!』が挙げられますね。14年3月31日に終了するにあたり、半年前の13年の10月22日に、その日のレギュラーではない笑福亭鶴瓶が登場する形で発表されました。あのシーンは、乱入しているように見えて事前に細かいリハーサルが行われていたといわれています。長寿番組の終了発表にはそれだけ“センス”が問われるといえるでしょう」(業界関係者)

『笑っていいとも!』に続き『めちゃイケ』『みなおか』の終了発表でフジテレビの編成はだいぶ刷新されたといえる。だが、次なる“リストラ候補”も存在しているようだ。

「明石家さんまですね。良くも悪くもフジテレビのバブリーな80年代ノリ、スタッフを巻き込んだ身内ノリを体現する人物といえます。現在は同局で『ホンマでっか!?TV』『さんまのお笑い向上委員会』のレギュラーを持っており、前者は視聴率は現在も10%超えをキープする人気番組ですが全盛期に比べればマンネリ化が指摘されています。後者はコアなお笑いファンは獲得していますが、マニアックな身内の笑いに閉じており、フジテレビの悪しきノリをひきついでいるといえるでしょう」(同)

 そもそも、フジテレビの番組改革は17年度の『FNS27時間テレビ』のテーマを「にほんのれきし」にしたように「脱バラエティ路線」を前提としている。そうした状況にあっては、さんまがフジテレビから消える日も近いかもしれない。
(文=平田宏利)

編成大刷新中のフジテレビ『みなおか』『めちゃイケ』の次に切られるのは、アノ“大物”か!?

 フジテレビが番組改編で大ナタをふるった。かねてより打ち切りがウワサされてきた『とんねるずのみなさんのおかげでした』『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の2番組を2018年3月末で終了すると発表したのだ。

 高騰するタレントのギャラ、高額な制作予算、それに見合わない低視聴率、テレビ局にとってメリットは皆無であり、打ち切りは必然といえる。だが、半年前の番組終了発表は異例であろう。

「同様の例としては32年間続いた『笑っていいとも!』が挙げられますね。14年3月31日に終了するにあたり、半年前の13年の10月22日に、その日のレギュラーではない笑福亭鶴瓶が登場する形で発表されました。あのシーンは、乱入しているように見えて事前に細かいリハーサルが行われていたといわれています。長寿番組の終了発表にはそれだけ“センス”が問われるといえるでしょう」(業界関係者)

『笑っていいとも!』に続き『めちゃイケ』『みなおか』の終了発表でフジテレビの編成はだいぶ刷新されたといえる。だが、次なる“リストラ候補”も存在しているようだ。

「明石家さんまですね。良くも悪くもフジテレビのバブリーな80年代ノリ、スタッフを巻き込んだ身内ノリを体現する人物といえます。現在は同局で『ホンマでっか!?TV』『さんまのお笑い向上委員会』のレギュラーを持っており、前者は視聴率は現在も10%超えをキープする人気番組ですが全盛期に比べればマンネリ化が指摘されています。後者はコアなお笑いファンは獲得していますが、マニアックな身内の笑いに閉じており、フジテレビの悪しきノリをひきついでいるといえるでしょう」(同)

 そもそも、フジテレビの番組改革は17年度の『FNS27時間テレビ』のテーマを「にほんのれきし」にしたように「脱バラエティ路線」を前提としている。そうした状況にあっては、さんまがフジテレビから消える日も近いかもしれない。
(文=平田宏利)

『めちゃイケ』終了で、よゐこ、ジャルジャル、敦士の仕事がない……羽ばたくのは女優転身の鈴木紗理奈だけ!?

 フジテレビの人気バラエティー番組『めちゃ×2イケてるッ!』が、来年春に終了することが11月4日、正式に発表された。

『めちゃイケ』は1996年からスタートし、ナインティナイン、よゐこ、オアシズ、極楽とんぼ、武田真治、雛形あきこ、鈴木紗理奈らがオリジナルメンバーとして出演。後にジャルジャル、たんぽぽ、重盛さと美、敦士らが新メンバーとして加入した。近年は視聴率が低迷しており、打ち切りもやむなしだったとはいえ、キー局ゴールデンのレギュラーがなくなることは、出演者たちにとっては大打撃だろう。

「昨年『いきなり!黄金伝説。』(テレビ朝日系)が終了したよゐこは、大きな番組を2つ失うことで収入激減は避けられない。濱口優は交際中の南明奈に三行半を突きつけられる可能性もありそうです。ジャルジャルも長年MCを務めてきた冠番組『ジャルやるっ!』(関西テレビ)が9月末に終了しており、新築の一軒家を建てた後藤淳平に心配の声が上がっています。また、モデルの敦士のバラエティー番組レギュラーは地方番組のみ。しかも今年、父親になったばかりですから、収入が激減するのは痛手でしょう」(テレビ関係者)

 一方、バラエティタレントから女優にシフトチェンジしそうなのが、鈴木だ。くしくも同じく11月4日に東京都内で行われた初主演映画『キセキの葉書』(ジャッキー・ウー監督)の初日舞台あいさつに出席。同作は脳性まひの娘と認知症の母を介護する女性の勇敢な生き方を描いたヒューマンドラマで、鈴木は7月のマドリード国際映画祭で外国映画最優秀主演女優賞に輝く快挙を成し遂げている。

「すでにヨーロッパやハリウッドから出演依頼が来ているといいます。鈴木本人も『40歳になったら自分の信念を貫こうと思っていた。そんな私の背中を押してくれた作品になりました』と女優業に意欲的。『めちゃイケ』終了と共にバラエティーからも卒業となりそうです」(同)

 消えるのか、それとも羽ばたくのか? 出演者たちは来春以降も“めちゃ×2”に“イケてる”芸能活動が継続できればいいが……。

『めちゃイケ』終了で、よゐこ、ジャルジャル、敦士の仕事がない……羽ばたくのは女優転身の鈴木紗理奈だけ!?

 フジテレビの人気バラエティー番組『めちゃ×2イケてるッ!』が、来年春に終了することが11月4日、正式に発表された。

『めちゃイケ』は1996年からスタートし、ナインティナイン、よゐこ、オアシズ、極楽とんぼ、武田真治、雛形あきこ、鈴木紗理奈らがオリジナルメンバーとして出演。後にジャルジャル、たんぽぽ、重盛さと美、敦士らが新メンバーとして加入した。近年は視聴率が低迷しており、打ち切りもやむなしだったとはいえ、キー局ゴールデンのレギュラーがなくなることは、出演者たちにとっては大打撃だろう。

「昨年『いきなり!黄金伝説。』(テレビ朝日系)が終了したよゐこは、大きな番組を2つ失うことで収入激減は避けられない。濱口優は交際中の南明奈に三行半を突きつけられる可能性もありそうです。ジャルジャルも長年MCを務めてきた冠番組『ジャルやるっ!』(関西テレビ)が9月末に終了しており、新築の一軒家を建てた後藤淳平に心配の声が上がっています。また、モデルの敦士のバラエティー番組レギュラーは地方番組のみ。しかも今年、父親になったばかりですから、収入が激減するのは痛手でしょう」(テレビ関係者)

 一方、バラエティタレントから女優にシフトチェンジしそうなのが、鈴木だ。くしくも同じく11月4日に東京都内で行われた初主演映画『キセキの葉書』(ジャッキー・ウー監督)の初日舞台あいさつに出席。同作は脳性まひの娘と認知症の母を介護する女性の勇敢な生き方を描いたヒューマンドラマで、鈴木は7月のマドリード国際映画祭で外国映画最優秀主演女優賞に輝く快挙を成し遂げている。

「すでにヨーロッパやハリウッドから出演依頼が来ているといいます。鈴木本人も『40歳になったら自分の信念を貫こうと思っていた。そんな私の背中を押してくれた作品になりました』と女優業に意欲的。『めちゃイケ』終了と共にバラエティーからも卒業となりそうです」(同)

 消えるのか、それとも羽ばたくのか? 出演者たちは来春以降も“めちゃ×2”に“イケてる”芸能活動が継続できればいいが……。

6.4%停滞の『刑事ゆがみ』に漂い出した“コレジャナイ”感……「本格」路線化の功罪とは

 9日に放送されたドラマ『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)の視聴率は6.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。各方面から絶賛の声が聞こえてきていますが、数字的には、だいたいここらへんで推移する感じでしょうか。このレビューでも初回から「面白い面白い」と書いてきました。今回も面白いっちゃ面白いんですが、ちょっと感触が違いました。

「連ドラはニコパチが重要」と、よくいわれます。2話、5話、8話で展開が訪れ、それが充実したものであれば良作ですよ、という話です。『刑事ゆがみ』も、今回が第5話。これまで完全な1話完結でつづられてきましたが、今回は、初回から登場している謎のハッカー少女・ヒズミ(山本美月)の過去が明かされ始めます。ちなみにこのヒズミ、原作コミックには登場しないドラマオリジナルキャラなので、この人物の処理がドラマの出来そのものを左右しそうです。

 では、まずはお話から軽く振り返りましょう。

前回までのレビューはこちらから

 7年前、弓神(浅野忠信)は「ロイコ事件」という殺人事件の捜査に関わっていました。ロイコ(=ロイコクロリディウム)というのは、カタツムリに寄生して宿主を支配し、思いのままに操ってしまうという寄生虫だそうです。

 かつて、そのロイコをモチーフにした小説があって、その小説に書かれていた通りの殺人事件が起きました。事件では夫婦が殺され、現場には被害者の血で描かれたカタツムリのイラストが残されていた。このイラストが、小説の表紙に描かれているものと同じだったのです。弓神らの捜査によると、事件の犯人は小説の作者らしい。どうやら、実際に事件を起こすことで話題を呼び、小説をたくさん売るのが目的だったようです。しかし、容疑が固まる前に作者は焼身自殺。真相は闇の中。

 その事件では、12歳になる夫婦の娘が生き残りました。しかし、現場を目撃してしまったために、少女はショックで記憶障害と失声症を患ってしまったそうです。

 弓神は今でも、焼身自殺をした作者が本当に犯人だったかどうか、疑っています。そして、なんらかの理由で、生き残った失語症の少女の面倒を見ています。その娘こそが、ヒズミなのでした。

 というのが、次回以降に続くオリジナルの部分。

 もうひとつ今回起こったのが、市議会議員の娘がさらわれた誘拐事件。この現場にもロイコのイラストがあったことから弓神たちも捜査に加わるわけですが、こっちはまあ、結論としては母親による狂言誘拐でした。夫に不倫されて悔しかったとか、そういう理由だそうです。そういう理由であることが、実に熱っぽく、迫力の演出でもって語られました。

 これまでこのレビューでは事件の真犯人を書いてきませんでしたが、今回は大した伏線がないので謎解きの快感は薄いですし、逆に犯人が母親であることがわかっていても、クライマックスに訪れる浅野忠信と板谷由夏の演技合戦は必見ですので、ぜひFODでご覧ください。

 

■スケール感が増した反面、“バディ”羽生の存在感が消えた

 

 今回、前回までと比べて、だいぶスケール感のある事件が語られました。情報量も格段に多いし、テレビのワイドショーまで巻き込んだ、いわゆる“劇場型”犯罪。本格的な刑事ドラマっぽさをビシビシ感じます。犯人からの脅迫電話を開口部の大きなリビングで受けたり、ヘンテコな変装をした刑事が「どっちにしろ刑事に見えねえ」と言われたり、小児誘拐映画の金字塔である黒澤明『天国と地獄』(1963)へのオマージュも抜かりありません。

 その反面、弓神の“バディ”である新人刑事・羽生くん(神木隆之介)の存在感が非常に希薄なものとなりました。

 私は、第2話(http://www.cyzo.com/2017/10/post_34983.html)、第3話(http://www.cyzo.com/2017/10/post_141162.html)のレビューにも書いた通り、このドラマは神木隆之介を愛でるために見ていると言っても過言ではないくらい羽生くんのキャラ付けが重要な要素だと思っていて、だからこそ今回は、とりわけ「感触が違う」と感じたのです。

 これまで、どの事件も羽生くんは「単に所轄で起こったから」以上のモチベーションで捜査に当たってきました。事件発生の段階で羽生くんの心が揺さぶられていたからこそ、右往左往しながら捜査を通して成長していく彼に共感を抱いてきたのです。

 今回は、「ロイコ事件」にしろ「狂言誘拐」にしろ、羽生くんに全然関係がない。「羽生くんこそ主人公」という見方をしてきた私からすると、すごく出来はいいけど、主人公のいない話だなぁ、という印象だったのです。無論、これまで通りゲスト犯人(今回は板谷由夏)に対しても主人公並みの掘り下げが行われていることは変わりないのですが、これまではゲストへの掘り下げに加えて羽生くんの成長があったので、分厚い作品として感じられてきたということです。

 

■初めてとなる男性脚本家の起用

 

 もうひとつ、このドラマの魅力として感じていたのが、女性犯罪者に対する描き込みの個性です。『刑事ゆがみ』はこれまで、すべての脚本を女性脚本家が手掛けてきました。

 第2話では「作家の当事者性が投影された作品」に見えると書きましたし、第4話(http://www.cyzo.com/2017/11/post_141861.html)では「彼女たちを、決して“被害者”や“弱者”として一面的に扱うことをしない」「『私たちは同情されるために登場したわけではない』という、悲劇を抱えた女性キャラクターたちの強い主張が感じられます」と書いています。

 しかし、今回の犯人である母親も、夫の不倫相手である秘書の女性も、わりと一面的に自分勝手で、欲望に忠実で、「女って怖いな」みたいなステレオタイプに見えました。結果、すべてを自白した時に犯人の女は「許しを乞う側」になり、夫は「妻を許す側」になっている。こうした結末のニュアンスは、これまでの『刑事ゆがみ』には見られなかった、おそらくは注意深く取り除かれてきた視点ではなかったかと思うんです。

 第5話で脚本を担当したのは池上純哉さん。男性です。1時間弱の中に、この華やかな誘拐劇と次回以降への伏線を手際よく詰め込んだ手腕は経験豊富なベテラン脚本家ならではだと思いますし、そもそも作品に対して「作り手が男だから」「女だから」みたいな物言いを付けるのもフェアじゃないんですが、「なんか今回、女性心理の描き込みが浅いなー」と思いながら見ていて、最後のクレジットで池上さんの名前が出てきて少し腑に落ちたので、正直にそれは記しておきます。

 具体的なことを言うと、第4話で私は「彼女たちが守るべきものをドラマの中でしっかりと定め、それを彼女たちが能動的に守ろうとしたがために、事件が起こる」とも書いているんですが、今回の母親にとって「守るべきもの」ってなんだったんだろうという話なんです。家族だ、夫婦生活だ、子どものためだ、みたいな話になっていましたが、その考え方が自分勝手すぎやしないかと。

 先に「狂言誘拐」と書きましたが、今回の事件、母親の狂言ではあっても、娘への誘拐は実際に行われている。娘が電話口で「パパー! パパー!」と悲痛な叫び声を上げているシーンもある。

 弓神に自白を迫られた母親は「そんなことするわけない、そんなことしたら、娘との関係が……」とか言って否認するんですが、関係とかそういう問題じゃないだろと。後に解放されるとしても、娘の中に「誘拐された」という体験は傷となって残るだろと。絶望的な恐怖を伴って残るだろと。そこに想像力が及ばないなら、「あなたは何を守ろうとしてたの?」と思ってしまうんです。無事に帰ってきて元気だったからいいようなものの。

 というか、うーん、女性心理の描き方とか、そういうことでもないかな。なんというか、ヒズミは犯罪被害によるPTSDによって記憶障害と失語症になっているわけで、ひとつのドラマの中で、犯罪被害に遭った小児に対して「こっちは深刻なPTSD被害」「こっちは大丈夫」というダブルスタンダードが発生していることが気持ち悪かったのかもしれません。

 と、いろいろ書いてきましたが、あのー、面白いのでみんな見たほうがいいです、という感じは変わらないです。はい。また次回。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

1月期フジ月9、史上最大のピンチ! 芳根京子主演『海月姫』が大コケ必至のワケ

 武井咲がEXILE・TAKAHIROと“できちゃった婚”したことに伴い、来年1月期のフジテレビ月9ドラマが、大きな軌道修正を余儀なくされたようだ。当初は、昨年1月期に放送された医療ドラマ『フラジャイル』(TOKIO・長瀬智也主演)のシーズン2がオンエアされる予定だったが、ヒロイン役・武井が産休で出演不能となり、同ドラマの企画自体が消滅。代わって、芳根京子主演の『海月姫』に変更されたことが明らかになったのだ。

 『海月姫』は、人気漫画家・東村アキコによる大ヒット作で、これまでコミック(講談社)の累計発行部数は420万部を超えている。2010年にはフジテレビ系でアニメ化され、さらに14年12月には能年玲奈(現・のん)主演で映画化されたものの、こちらは大惨敗を喫している。東村原作のほかの映像作品でいうと、1月期に『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)が吉高由里子主演でドラマ化され、平均11.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、まずまずの視聴率を残した。

 ドラマ化は初となる『海月姫』は、「女の子は誰だってお姫様になれる」がテーマ。クラゲを愛しすぎてしまった筋金入りの “クラゲオタク女子”の主人公・倉下月海(芳根)が、女装男子と童貞エリートの兄弟と三角関係になり、自分には一生縁はないと思っていた恋を知って、新しい自分を見つけていく姿を、ギャグを交えて描く、新感覚の “シンデレラ・コメディー”だ。

 芳根は、15年7月期の『表参道高校合唱部!』(TBS系)で連ドラ初主演に抜擢されるも、平均5.9%と爆死。昨年後期のNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』では、ヒロインに起用され、平均20.3%と高視聴率をマークしたが、「お金持ちのお嬢様がほとんど苦労なく、事業で成功したストーリー」だったため、視聴者の共感はあまり得られなかったようだ。朝ドラ直後には、TBS日曜劇場『小さな巨人』(長谷川博己主演)でヒロインを務めたものの、“置物”的な役回りで、ほとんどインパクトを残せず。今回、三度目の連ドラ主演にして、初のゴールデン帯。それだけに、その真価が問われることになりそうだ。

 フジ月9の主演とあって、芳根にとってはある意味、“チャンス到来”となるが、不安要素も多々ある。本来、放送予定であった『フラジャイル』が吹っ飛んだことで白羽の矢が立っただけに、芳根の立場は極めて微妙。フジ月9では、今年1月期の主演に内定していた竹野内豊にキャンセルされ、付け焼き刃で制作した『突然ですが、明日結婚します』が平均6.7%と、枠史上ワースト記録を更新し、主演を務めた西内まりやは大きなダメージを被った。業界では、「芳根も西内と同じような目に遭うのではないか?」との声も多々上がっている。

 ただでさえ月9は不振が続いており、『海月姫』の原作漫画は人気でも、実写映画はコケた現実がある。さらに脚本は、近年、『探偵の探偵』(北川景子主演)、『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(Hey!Say!JUMP・中島裕翔主演)、『嫌われる勇気』(香里奈主演)、『僕たちがやりました』(窪田正孝主演/いずれもフジテレビ系)で、ことごとく爆死している徳永友一氏が担当するという。

 ネガティブな要素があまりにも多い『海月姫』は、ヒットして芳根の出世作となることができるのか? 難しい主役オファーを受けた芳根の損得勘定は、現状では計り知れないようだ。
(田中七男)

1月期フジ月9、史上最大のピンチ! 芳根京子主演『海月姫』が大コケ必至のワケ

 武井咲がEXILE・TAKAHIROと“できちゃった婚”したことに伴い、来年1月期のフジテレビ月9ドラマが、大きな軌道修正を余儀なくされたようだ。当初は、昨年1月期に放送された医療ドラマ『フラジャイル』(TOKIO・長瀬智也主演)のシーズン2がオンエアされる予定だったが、ヒロイン役・武井が産休で出演不能となり、同ドラマの企画自体が消滅。代わって、芳根京子主演の『海月姫』に変更されたことが明らかになったのだ。

 『海月姫』は、人気漫画家・東村アキコによる大ヒット作で、これまでコミック(講談社)の累計発行部数は420万部を超えている。2010年にはフジテレビ系でアニメ化され、さらに14年12月には能年玲奈(現・のん)主演で映画化されたものの、こちらは大惨敗を喫している。東村原作のほかの映像作品でいうと、1月期に『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)が吉高由里子主演でドラマ化され、平均11.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、まずまずの視聴率を残した。

 ドラマ化は初となる『海月姫』は、「女の子は誰だってお姫様になれる」がテーマ。クラゲを愛しすぎてしまった筋金入りの “クラゲオタク女子”の主人公・倉下月海(芳根)が、女装男子と童貞エリートの兄弟と三角関係になり、自分には一生縁はないと思っていた恋を知って、新しい自分を見つけていく姿を、ギャグを交えて描く、新感覚の “シンデレラ・コメディー”だ。

 芳根は、15年7月期の『表参道高校合唱部!』(TBS系)で連ドラ初主演に抜擢されるも、平均5.9%と爆死。昨年後期のNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』では、ヒロインに起用され、平均20.3%と高視聴率をマークしたが、「お金持ちのお嬢様がほとんど苦労なく、事業で成功したストーリー」だったため、視聴者の共感はあまり得られなかったようだ。朝ドラ直後には、TBS日曜劇場『小さな巨人』(長谷川博己主演)でヒロインを務めたものの、“置物”的な役回りで、ほとんどインパクトを残せず。今回、三度目の連ドラ主演にして、初のゴールデン帯。それだけに、その真価が問われることになりそうだ。

 フジ月9の主演とあって、芳根にとってはある意味、“チャンス到来”となるが、不安要素も多々ある。本来、放送予定であった『フラジャイル』が吹っ飛んだことで白羽の矢が立っただけに、芳根の立場は極めて微妙。フジ月9では、今年1月期の主演に内定していた竹野内豊にキャンセルされ、付け焼き刃で制作した『突然ですが、明日結婚します』が平均6.7%と、枠史上ワースト記録を更新し、主演を務めた西内まりやは大きなダメージを被った。業界では、「芳根も西内と同じような目に遭うのではないか?」との声も多々上がっている。

 ただでさえ月9は不振が続いており、『海月姫』の原作漫画は人気でも、実写映画はコケた現実がある。さらに脚本は、近年、『探偵の探偵』(北川景子主演)、『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(Hey!Say!JUMP・中島裕翔主演)、『嫌われる勇気』(香里奈主演)、『僕たちがやりました』(窪田正孝主演/いずれもフジテレビ系)で、ことごとく爆死している徳永友一氏が担当するという。

 ネガティブな要素があまりにも多い『海月姫』は、ヒットして芳根の出世作となることができるのか? 難しい主役オファーを受けた芳根の損得勘定は、現状では計り知れないようだ。
(田中七男)