『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(早川書房)
■今回の官能作品
『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(E.L.ジェイムズ著、池田真紀子翻訳/早川書房)
女ならば、一度はシンデレラストーリーにあこがれたことがあるのではないか。しかし不況の出口が見えない今のご時世、イケメンで金持ちの王子様に見初められてハッピーエンドになるなんてあり得ない。男より稼ぐ女だってざらにいるし、今日日の男は女そのものに興味が失せ、“絶食男子”なんていう言葉すらはやり始めているほどだ。
けれど、せめて本の世界の中だけでは、めくるめくおとぎ話を楽しみたい――そんな願いを持つ女性は、全世界にいたようだ。今回ご紹介する『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(早川書房)の売り上げがそれを示している。
