佐藤健の『ビター・ブラッド』にみる、おっさんに好かれるイケメン俳優の在り方

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『ビター・ブラッド』(フジテレビ系)公式サイトより

 イケメンドラマとは、若くて格好いい男性俳優を女性視聴者が愛でる作品である。おそらく多くの人々はそう思っているだろう。しかし、近年は女性視聴者だけでなく、男性視聴者、特に中年男性にアピールするイケメン俳優も少しずつ増えている。例えば、『相棒』(テレビ朝日系)で杉下右京(水谷豊)の三代目相棒を務めている成宮寛貴や、『半沢直樹』(TBS系)で半沢直樹(堺雅人)の部下として出演したHey!Say!JUMPの中島裕翔、あるいは現在放送されている『トクボウ警視庁特殊防犯課』(日本テレビ系)で上司の井原剛志に、いつもオモチャにされている部下の松下洸平などがそうで、おっさんばかりが登場するドラマに何故かイケメン俳優が1人混ざり、大体が上司を尊敬しているがヘタレの役立たずの若者を演じていたりする。おそらく、女性だと露骨なセクハラになるため、イケメン俳優で代行している側面もあるのだろう。しかし、そもそもおっさんもまた、女性とは違う意味で、イケメンが好きなのではないだろうか。

 現在、火曜夜9時から放送されている『ビター・ブラッド』(フジテレビ系)は、おっさんにとってのイケメンがどういう存在なのかがよくわかるドラマだ。原作は雫井脩介の同名小説で、親子の刑事が同じ職場で捜査をする刑事ドラマとなっている。