ヒロシがブチギレ降板した『異郷の駅前食堂』後任・スギちゃんの“意外な評判”

 2000年代半ばに「ヒロシです」で大ブレイクした後、一時は露出がほとんどなくなったヒロシ。今ではキャンプ芸人としてすっかりおなじみだが、再ブレイクを後押ししたもう1つの要因が、BS朝日の旅番組『迷宮グルメ 異郷の駅前食堂』だ。

 この番組は、異国の鉄道に乗り、ふと降り立った駅で地元グルメを堪能するもの。テンションが低く、大げさに感動することもないヒロシの旅のスタイルが不思議な…

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消えた芸人・ヒロシが一軒家を購入!「ソロキャンプ動画」は他のYouTubeと何が違う?

 お笑い芸人・ヒロシが7月24日の『マツコ会議』(日本テレビ系)に出演し、話題を呼んでいる。

 以前、出演した際には芸能界から少し離れ、キャンプ生活していることについて、マツコから「ヒロシさんの生き方ってめっちゃ参考になる」「一緒にキャンプに行きたい」と、絶賛されていたものだが――。

「番組では、その1年後を追いかける形となりましたが、今回もマツコとヒロシはソロキ…

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有吉弘行、カンニング竹山、ヒロシ……吉本興業を辞めても干されなかった芸人の事情

 会社に残るか出るか。極楽とんぼ・加藤浩次や雨上がり決死隊・宮迫博之など吉本芸人たちの去就が注目されるなか、7月30日発売の「サンデー毎日」(毎日新聞出版)が吉本興業の“圧力疑惑”について報じた。これまで吉本は事務所を辞めた芸人に対して圧力をかけて干してきたという。

「記事によると、そのうちの一人が島田洋七とのこと。彼は 2004年に自叙伝『佐賀のがばいばあちゃん』(徳間書店)の文庫本が大ヒットした際、当時副社長だった大崎洋氏から印税を吉本に入れるよう説得があったそう。それを島田は『自分の力で売った』と拒否。その結果、吉本をクビになった。以降、テレビから出演依頼が来ても、『企画は潰れました』と言われ、テレビ局が吉本に忖度してその話は消滅してしまう。オスカープロモーションに移籍した今でも、そんな状況が12年も続いているといいます」(芸能記者)

 一方、現在お笑い界で活躍する人気芸人の中には、吉本を辞めた後に花開いた者も多い。

 有吉弘行は番組企画を機にオール巨人に弟子入り。しかし兄弟弟子と喧嘩をしたことから、そのまま無断で巨人の元を離れている。その後、地元の同級生だった森脇和成と猿岩石を結成し、第一次ブレイクとなった。

 竹山隆範は福岡吉本出身で、博多華丸・大吉が同期。『福岡で売れても意味がない』と、わずか1年で辞めて上京し、小学校の同級生中島忠幸と再会したことで『カンニング』を結成している。

 ヒロシも同じく福岡吉本出身で、吉本時代は『ベイビーズ』というコンビで活動し、キレ芸を見せていた。ナインティナインが出演するイベントに呼ばれて喜ぶも、芸人としてではなくチケットのもぎり係だったのは有名な話だ。

 くわばたりえは、吉本時代は『テディベア』というコンビで活動。当時交際していたNSC同期の飛石連休・藤井ペイジを追いかけて上京するため解散、ピン芸人として活動。それと同時にホリプロに移籍し、小原正子と『クワバタオハラ』を結成している。

「吉本興業は売れる前の若手芸人が移籍する分には圧力もかけず、我関せずの構えです。吉本は今後は希望する芸人全員と契約を結ぶと発表しているが、若手芸人にとっては、これが移籍のチャンスになるかもしれませんね」(スポーツ紙記者)

 会社の綻びが見えてきた吉本興業。所属する芸人たちも身の振り方を考えたほうが良さそう?

お笑い芸人ヒロシ、“一発屋呼ばわり”に激怒した裏でサンミュージックとの確執劇が露呈

 お笑いタレントのヒロシが5月22日に更新した自身のTwitterで、密着取材を受けたバラエティー番組『梅沢富美男のズバッと聞きます!』(フジテレビ系)に対し怒りを露にしたが、そこで改めて注目されたのが前事務所のサンミュージックとの確執だった。

 かつて、「ヒロシです」のネタで大ブレークを果たしたヒロシだが、その後はテレビへの出演機会が激減。しかし、最近は低迷を脱して、ユーチューバーとして再ブレークの兆しが見え始めている。趣味のアウトドアやキャンプに独りで興じる動画を配信する、YouTubeの『ヒロシちゃんねる』は登録者数が約40万人に達するほどの人気を集めている。ヒロシによると、そんな現在の成功ぶりを伝える趣旨の密着取材だったようだが、同番組の予告編で「あの一発屋が大儲け」という見出しがつけられていたため激怒。「テレビは安易で嘘が多すぎる」「レベルが低すぎるわ」などと怒りのツイートを投稿したというのが、事の次第だ。

「“一発屋”などとどんなにイジられようとも、芸人なら喜んでテレビ出演を引き受けると考えてしまいがち。でも、それってテレビ関係者の傲慢なんですよね。特に、ヒロシは一発屋の汚名を返上すべく、これまで悪戦苦闘してきただけになおさら許せなかったのでしょう」(芸能ライター)

 そして、そんな悪戦苦闘の一つとして今回クローズアップされたのが、独立をめぐる前事務所のサンミュージックとの対立だ。

「ブームの終焉後、自身が納得できる仕事だけがしたいと、ヒロシはサンミュージックを辞めようとしましたが、完全独立まで数年かかったそうです。その間、担当マネージャーとともに個人事務所を立ち上げ、サンミュージックとは業務提携という形で売り上げの一定額を上納していました」(同)

 事務所から独立したのは今から約5年前のことのようだが、サンミュージックからの発表も特になく、当時のヒロシは低迷期だっただけに気にする者は誰もいなかった。だが、これをいち早くイジッたのが、おぎやはぎの2人。彼らがパーソナリティーを務める『おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ)の2014年6月5日の放送回で、ゲストとして迎えたサンミュージック所属のカンニング竹山に対して、小木博明が「ヒロシがいつの間にか、事務所を辞めていた」と発言。

 竹山は「ヒロシはサンミュージックのお笑い部門を離れて所属部署が変わっただけで、事務所は辞めてない」とキレ気味に反論。すると、今度は矢作兼が「お笑いをまだやっているのに部署が変わったのはおかしいし、事務所と揉めているに決まっている。(竹山の)否定する剣幕がそもそも怪しい」とイジり出す始末。最終的に竹山が、「お前ら、よく聞けよ。これ、電波に流れてんだぞ! 電波に流れてないときに、お前らと話す機会なんか、ナンボでもあるだろ。なぜ、そういう(誤解されるような)ことを言うんだよ」とキレて、この話題は終了した。

「キレ芸が売りの竹山なので当時は気がつきませんでしたが、あのキレ方は今にして思えばよっぽど図星だったのでしょう。もっとも矢作と小木にしてみれば、ヒロシと事務所の確執を暴き立てるような意図はなく、単に面白がって竹山をイジるために話題にしていただけと思いますが(笑)」(同)

 おぎやはぎの空気を読まない“無邪気な悪意”が、図らずもヒロシとサンミュージックの確執を明るみに出したと言えるだろう。

ヒロシ、苦労の末に勝ち取った「独立」「月収数百万」……激怒ツイートのワケ

「テレビは安易で嘘が多すぎる」
「レベルが低すぎるわ」

とお怒りモード全開となっているのは、「ヒロシです」の自虐ネタで2004〜05年に大ブレイクした、お笑い芸人のヒロシである。

 現在、テレビでは見かけなくなったが、キャンプ関連の動画が人気を博し、チャンネル登録者数38万人超を誇るユーチューバーとして成功を収めている。そんなヒロシに、テレビから密着取材のオファーがあったというのだが……。

「”今の成功を純粋に密着したい”というオファーで、一発屋といった切り口ではないと説明を受けていたといいますが、同番組の予告編を見たところ、〈あの一発屋が大儲け〉という見出しがつけられており、”約束と違う!”と激怒したようですね」(芸能記者)

 そして、冒頭の怒りのツイートを投下したという。

「”芸人はテレビの仕事ならどんな扱いだろうと喜んで引き受けるだろう”という、制作サイドのおごりが透けて見えます。テレビがメディアの王様であった時代ならいざ知らず、テレビに頼らずとも、好きなことをやって十分な収入を得ているヒロシにとっては、“一発屋”として都合よくテレビに利用されることが許せなかったのでしょう」(同)

 ここで気になるのは、現在のヒロシの収入である。

「ユーチューバーの世界では、一般的に月収はチャンネル登録者数の3倍といわれていますから、ヒロシは少なくとも100万円は稼いでいるものとみられる。さらに、キャンプ関連のイベントやメディア取材のギャラもあるでしょうし、昨年末に上梓した書籍もヒットしています。また、PR案件も舞い込んでいる。月収は軽く200〜300万円は超えているでしょう」(ITジャーナリスト)

 あまり知られていないが、実はヒロシは、テレビや芸能界のしがらみに疑問を抱き続け、一人戦い続けてきた芸人でもある。

「ライブで“ヒロシです”のネタが注目され始めてすぐに、当時、お笑いブームの中心にあった『エンタの神様』(日本テレビ系)から出演オファーが来たんですが、フリーだったため、日テレが某お笑い事務所と話をつけて所属させようとしたんです。フリーでの活動を望んでいたヒロシでしたが、その事務所に世話になることを決めて、さあ所属にというときに、なぜかサンミュージックに『うちで預かります』と引っ張られていった。この急展開の裏に何があったのか、ヒロシ本人もいまだによくわかっていないそうです」(お笑い関係者)

 大ブレイクを果たしたものの、自分の意思とは関係ないところで話が決まり、やりたくない仕事に追われて自分を見失うような経験はもうごめんと、ヒロシはサンミュージックを辞めようとしたが、これがなかなか許されなかったという。

「仕方なく、担当マネジャーとともに個人事務所を立ち上げ、サンミュージックとは業務提携という形を取っていましたが、これが他の芸人に悪影響と同社からいい顔をされず、完全独立までに数年がかかりました」(同前)

 そして勝ち取った成功に、レベルの低い茶々を入れてほしくないのは当然なのだ。

「序盤から神回の匂いがしてた」『徹子の部屋』に出演して話題になった芸能人3人

 芸能人からたびたび“出演目標”として挙げられる、長寿番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)。なかには司会を務める黒柳徹子とのやり取りで話題になる人物も多く、東京海洋大学名誉博士の「さかなクン」出演時は“神回・伝説回”と称えられるほどだ。

 2014年に番組出演経験を持つさかなクンだが、このときは“芸人殺し”の異名を持つ黒柳のスルースキルが発動。コメントに「ギョ」を挟むさかなクンの定番ネタを、ことごとく真顔で受け止めてしまっていた。しかし今年2月20日放送回にさかなクンが再登場すると、なんと黒柳が「あなた用のグラスでギョざいます」「ありがとうギョざいました」と便乗。ネット上も「序盤から神回の匂いがプンプンしてた」「この2人最高すぎて涙止まらないくらい笑ってる」と大盛り上がりの回になった。

 今回はさかなクンのように、『徹子の部屋』へ出演して話題になった芸能人を紹介しよう!

 

●ローラ

 まずは15年11月3日放送回に登場した、モデルのローラ。タメ口のスタイルを崩さないローラは、黒柳から出演映画のキスシーンについて感想を求められても「ヒミツー!」と“舌好調”。さすがの黒柳もマイペースなローラに翻弄されて苦笑いを見せる。

 しかし、押されっぱなしで終わらないのが黒柳で、“10の質問”コーナーで逆襲へ転じることに。理想の男性について「アボカド料理をあげたら喜んでくれる人!」というローラに、黒柳は「そうですか。いっぱいいるでしょう」とあっさり。生まれ変わったら「空」になりたいという不思議オーラ全開の回答では、「いいね。空。いいと思います」と全く会話を広げることなく次の質問に移ってみせた。

 

●ヒロシ

 続いては18年11月6日の放送回で、“芸人殺し”の黒柳を喜ばせた芸人・ヒロシ。この日は驚くべきことに、黒柳自らヒロシの持ちネタが「すごい好き」とネタ振り。ヒロシが初出演を飾った際に披露した、「ヒロシです。布団をめくったら、中に野良犬が寝ていたとです」というシーンをVTRで振り返った。

 ところがネタ直後の黒柳は「なるほど。可愛いですけど」と答えたのみで、VTRが終わるとヒロシは思わず「あんまり笑ってなかったですね!」とツッコミ。それでも黒柳は「だけど笑った記憶がすごくあるし、いまでも忘れないぐらいおかしいと思ってるの」と絶賛したのだ。そんな2人のやりとりに、ネット上では「徹子さんと絡むヒロシ、生き生きしてるね」「ヒロシも徹子さんもめっちゃ楽しそうで良い雰囲気!」といった声が相次いでいる。

ヒロシ、旅番組で人気再燃……大胆“キャラ変”で再ブレーク待ったなし!?

 2000年代前半に「ヒロシです……」で始まる自虐ネタで人気を集めた芸人のヒロシが、BSの旅番組をきっかけに露出がジワジワと増加。大人気だった頃とは微妙にキャラも変わり、再ブレーク待ったなしの状況となっている。

 ヒロシは、『エンタの神様』(日本テレビ系)のほか、『笑いの金メダル』(テレビ朝日系)、『R-1ぐらんぷり』(フジテレビ系)などで大ブレークしたものの、2010年前後から露出がめっきり減り、近年は「あの人は今」や「一発屋」という扱いを受けることも少なくなかった。しかしそんなヒロシが再浮上のきっかけをつかんだのが、BS朝日の旅番組『迷宮グルメ 異郷の駅前食堂』だ。芸能情報誌の記者が語る。

「『迷宮グルメ』は、言葉が通じない国のぶらりと降りた駅で、その土地ならではのローカルグルメと、地元の方とのふれあいを楽しむという内容の番組です。旅人のヒロシは、テンションが高いわけでもなければ、話す外国語もメチャクチャで、食事を食べても淡々としており、大げさに感動することはほとんどありませんが、そのリアルさが共感を呼び、9月には2時間スペシャルも放送されました。『ヒロシです』というネガティブネタや、『元ホスト』という肩書からは想像できませんが、ヒロシはもともとアウトドア好きで、仕事が少ない時期も、地方局で釣り番組などに出演しており、最近は1人でキャンプをする様子をYouTubeにアップして人気を集めています。『迷宮グルメ』の成功で、リポーターとして注目が集まっており、BS-TBSでは『ヒロシのぼっちキャンプ』という番組も放送されています」

 今月6日には、『徹子の部屋』(テレビ朝日系)にも出演し、“芸人殺し”と呼ばれる黒柳徹子に「ヒロシです」のネタを披露して、大爆笑させたヒロシ。今のテレビ界では、有吉弘行や坂上忍など、再ブレークした芸能人が多く活躍しているが、ヒロシもその要素を持っているというのは、お笑い業界に詳しいフリーライターだ。

「ヒロシは、大ブレークしたのが自虐ネタだったので、いじられキャラというイメージですが、実際はもう少し“毒”が強いタイプです。熊本出身で、もともと福岡よしもとに所属していましたが、その頃はキレ芸が売りでした。ほぼ同期にはカンニング竹山がいますが、竹山は福岡では自虐ネタをやっていたそうで、2人を知る博多華丸・大吉は、竹山がキレ芸で大ブレークし、ヒロシが自虐ネタで大ブレークしたので戸惑ったそうです。ヒロシはある時期、『もうテレビには出たくない』と言いだして仕事が激減しましたが、素の顔で勝負する旅番組やキャンプ動画が好評なので、これからそちら方面でバンバン声がかかりそうです。そうなるとバラエティにも呼ばれるでしょうが、今のテレビ界が欲しているのは、言いたいことをズバッと言う人間です。ヒロシが、ブレークした自虐ネタに加えて本来のキレ芸を繰り出せば、十分に勝機はあるでしょうね」

 平成最後のシャイニングスターになるのは、まさかのヒロシかも?

「苦労しても、報われない」が現実! ネガティブ芸人ヒロシの幸せとは?

(前編はこちら)

■死んだら暗闇でおとなしく過ごしていかないといけないかもしれない

――本の中で「苦労しても、報われない」と書かれていましたが、悲しい現実ですよね。

ヒロシ 苦労すれば、報われるという言葉は、貧乏人をだます言葉だと思っちゃったんですよね。だって、報われることはないんですもん。いつまでたっても、どうしても使われる側になる。テレビに出ていれば、絶対的な幸せが待っていると思っていたんです。けれど、思ったほど生活の変化もない。ご存じのとおり、調子の良い時と悪い時がありますし、調子の悪い時はクソみたいな扱いを受けます。

 結局、人の顔色をうかがって生きていかなければいけないし、使われる側の人間でしかない。やっぱり大きな会社には、かなわないんですよ。

 極端な話をしますけれども、高校生の時に駐車場の警備のアルバイトをしていて、時給360円だったんですよ。いくら田舎の高校生とはいえ、360円はやっぱり安い。安すぎる。600円ぐらいが平均だった時代ですよ。そこから、制服代とか引かれたりして、実質、もうちょっと少なかったんでしょうね。

 でも、マジメな人ほど辞めない。日本人には辞めないこと、最後までやり通すことが、美徳だと考えるところがあるじゃないですか。でも、そんなところでやり通すよりも、違うところへ行ったほうが、全然、楽なわけじゃないですか。気づかないで、まじめな人ほどずっと続けてしまう、というばかなことがまかり通っている。

――ただ、辞め時も難しいですよね。

ヒロシ それは難しいですね。例えば、仕事でいじめられて、辞めたい。給料も安い。何の希望もない。それでも、辞めることはやっぱり不安ですよね。辞めることが、何となくいけない、と思うところもありますよね。でも、死にたいと思ったら、辞めたらいいじゃないですか。別のところに行けば、給料下がるかもしれないし、ブランド力のある仕事にはつけないかもしれない。けれど、自ら命を絶つぐらいなら、辞めたほうがいい。

 今の日本なら就職しなくても、生きていけますよ。余裕で。多摩川沿いとか、テント張って暮らしている人がいるじゃないですか。彼らの家には、軒下にマットを敷くとかではなくて、ちゃんと床下があるわけですよ。発電機もある。犬もいる。それで、税金も払ってないわけでしょう? いいなぁ、と思いますもん。リバーサイドで。

――言い回しひとつでよく聞こえますね(笑)。でも、多摩川沿いは本当にとんでもないことになっていますよね。

ヒロシ 10年近く前にiPod touchが出た時、値段も高いし、使うかなとか相当悩んで、でも、音楽がたくさん入るしと思って、最高ギガのものを6 万円ぐらいで購入したんですよ。それで、ある日、川沿いを音楽聴きながら歩いていたんです。そうしたら、リバーサイドの住人が同じもの持っていましたからね。俺が相当悩んで買った同じものを。最悪、今の日本だったら、生きていけるんですよ。死ぬぐらいだったら、逃げたほうがいい。

 だって、死ぬのは怖いですよ。死んだ後、どうなるんですか。終わりだと思っているでしょう? これね、誰もわからないんですよ。地球があって、宇宙がある。いまだにどこまであるか、わからないんですよ。無限。すごく怖くないですか? 例えば、死んだ後も、意識があるとして、時間の終わりがない世界が待っているかもしれない。時間のわからないまま、暗闇でずっとおとなしく過ごしていかないといけないかもしれない。超怖くないですか。

■僕は常に「あわよくば」精神で物事を考えている

――今の世の中で生き抜いていくためには、何が必要ですか?

ヒロシ 芸人も昔はネタだけをやっていれば、おもしろいかつまらないかだけだったと思うんですけれど、今は違うじゃないですか。理想はネタだけやって、食っていくことがカッコイイでしょうけれど、それだけじゃ生きていけないですからね。

 だから、好きなことをやるのが一番。それには、後悔がないじゃないですか。YouTubeの『ヒロシちゃんねる』で、趣味のキャンプの様子を流しているんですよ。楽しいから。友達とキャンプ行って、動画を撮ってアップして。それほど見られていないとはいえ、多少なりとも広告収入が入ってきます。

 さらに、これを見たキャンプ用品のメーカーさんから連絡がきて、お仕事につながったら……と思っていたら、実際にありましたからね。動画をアップしていなかったら、なかった話です。僕は常に「あわよくば」精神で物事を考え、生きています。

――確かに重要なことですね。

ヒロシ 小学校3年生の時、インベーダーゲームが、すごくブームだったんですよ。ゲーム機が置いてあった、近くの駄菓子屋さんに通いつめて、ゲームをすることが仕事になればいいなぁと思っていました。そんなことがかなったら夢みたいだな、と思ったんですが、今、あるじゃないですか!? まさかですよ。まさかゲームをプレイして金になるとは、誰が想像しましたか? おもしろいことのひとつも言わない。でも、あれを見る人がいるんですから。

 今の世の中は、趣味や仕事など考えられないほどの細分化が行われているわけです。好きなことが仕事につなげやすい時代になった。ピコ太郎さんだって、ジャスティン・ビーバーにツイートされたり、何があるかわからないわけですよ。好きなことをいっぱいやっておく。何でもいいんですよ。浮浪者だったら、毎日、日記を書き続けておいたら、いつか本になるかもしれない。日本で1円もなく、生きる方法とか。ちょっと興味ありますもん。

――ヒロシさんにとっての幸せはなんですか?

ヒロシ 頑張った人が報われる世界ですね。正しいことが正しい、悪いことは悪い、という絶対的な評価とか、白黒はっきりしている世の中であってほしいです。

 ヒロシに仕事をお願いしたいなと思った時に、いろんな会社が間に入って、抜いて、抜いて、抜いて、抜いて、ギャラが1万円とかになる。何もしないで、口先三寸で“チョリ~ス”とお金を奪い、うまいことやってきた人たちがたくさんいるわけですよ。芸能界だけではなくて、大体そうじゃないですか? こっちは、長年、無一文に近い生活をしてやっと売れたのに。僕が売れっ子の時は「ヒロシを使ったんだ」という理由でいい女を抱いて、ということが目に見えているわけですよ。それが現実ですよ。

 でも、そのことがバレると、みんながチョリ~スを目指してしまうので、金持ちは真面目に頑張れば、いつか上にいける、いつか幸せになれるから、という教えを与える。でも、金持ちは何もしないでも、富を得ています。苦労すれば報われる的な言葉を無条件に信じる人たちがいないと、成り立たないんですね。いつか上に行くんだ、と頑張ってのぼりつめると、最終的にさらに上でチョリ~スが待ち受けている。

 世の中、何もしないでお金を奪っていく人が多すぎる気がします。本当は、頑張った人が報われれば一番良いと思うし、そうなることが当たり前だと思います。
(上浦未来)

ヒロシ
1972年生まれ、熊本県育ち。お笑い芸人。著書に『ヒロシです。』『ヒロシです。②』などがある。10万部を超える大ヒットとなった日めくり『まいにち、ネガティブ。』が話題に。2016年10月には2冊目となる日めくり『今日のネガティブ。』も発売。趣味はソロキャンプ。YouTube『ヒロシちゃんねる』でキャンプの模様を配信している。タレント活動以外にも『カフェ&カラオケ喫茶ヒロシのお店』も経営。ヒロシ公式HP『ヒロシの部屋

ネガティブ芸人ヒロシがすすめる「クリぼっち」の過ごし方

 ご存じ、お笑い芸人のヒロシさんが、今年12月、自身が考えたネガティブワード60語を収めた『ネガティブに生きる。~ヒロシの自虐的幸福論』(大和書房)を発表した。「パワースポットでモメました。」「明日やろう! やらないよね。」「明けても、めでたくない」など、どこか共感を誘う珠玉のひと言が詰まっている。

 ヒロシさんといえば、世の中的には「ヒロシです。」でおなじみの“一発屋”と思われがちだが、実は、2015年の日めくり『まいにち、ネガティブ』(自由国民社)が10万部を超える大ヒットを記録し、今回の新刊は自身8冊目の著作だ。さらに、東京・中野坂上では「カフェ&カラオケ喫茶ヒロシのお店」を経営するなど、マルチな才能をひっそりと発揮している。

 そこで今回、ひとりぼっちのクリスマスやお正月を乗り切るには? 世の中の不条理にどう立ち向かえばいいのか? などなど、ヒロシさんにうかがった。

■不倫したら、テレビ出れるのかなぁ

――『ネガティブに生きる。』は、どんな思いで書かれたのでしょうか?

ヒロシさん(以下、ヒロシ) 世の中には、僕みたいにネガティブで冴えない人がたくさんいると思います。我慢するのは、いつもポジティブではなく、ネガティブ。けれど、ネガティブな人がいるからポジティブな人が存在できる。ほんの少しでもネガティブが見直されれば、と思って書きました。

 約1カ月と、かなりタイトなスケジュールで書いたので、パラパラッと見たらわかると思うんですけれども、4分の1が蛭子能収さんとの対談。インタビューページは、通常4~5ページぐらいのものでしょうが、50ページ以上あるので驚かないでください。

 僕はダメ人間のくせに、嘘をつくのが嫌いな面倒くさい性格です。大抵のタレントさんは、こういった本を出版される時、ゴーストライターを使い、自分では書かないそうなんです。でも、僕は自分の文章でなくなるのがたまらなくいやで、自分で書いています。8冊目なので、ベストセラーになるわけがないことは、もうわかっています。けれど、ネガティブな僕にも、どこかポジティブな部分もあって、ひょっとしたら今回は……という、わずかな望みにかけています。

――ヒロシさんがネガティブな性格になったのは、いつ頃からですか?

ヒロシ 生まれ持ったものなんでしょうね。学校では地味な生徒で、小さい頃から平等ということに、すごく疑問を持っていました。平等って、なんだろう? 平等なんて、全然ないじゃないか。僕は大人から嫌われる子でした。まず学校の先生からの扱いが違う。テンションが高い人はすごく扱いがよくて、僕のように暗い人間は、何もしなくても鬼のように怒られてましたね。

 極端になったのは、大学ぐらいかな。僕にも、純粋な時があったので、女性と付き合ったら、結婚に近いような感覚で相手を信じ切っていたわけです。でも、ことごとく女性が浮気するわけですよ。まず疑問に思うのは、付き合うといっても、結果、ただの口約束じゃねぇか、と。浮気しても、法律的には何もない。僕が責めると、逆切れしてこっちの立場が弱くなる。それで、別れる。なんで悪いやつが優位に立つんだってね。おかしいですよね。

――では、今年は不倫の話題がものすごく多かったですが、どんな思いでニュースを見ていたんですか?

ヒロシ 不倫したら、テレビ出れるのかなぁと思って。1~2週間は出れますよね。しばらく叩かれて、仕事になったりしますよね。なんなら浮気をしてテレビに出ている人の方が、僕よりも楽屋が良かったりするはずですよ。悪いことをしたはずなのに、なぜ扱いがいいんだっていう……。

――どう転んでも、ネガティブな話につなげていきますね(笑)。

ヒロシ ネガティブな人は、ネガティブな人として生きるしかないんですよ。無理やり変えようとしてもいいと思うけれど、どうなんですかね。

 僕は、決して六本木のパーティには行かないわけですよ。売れまくっていた時に、ある有名人の誕生会に呼ばれました。六本木にあるおしゃれなお店が会場でした。中へ入ったら、テレビで見たことのあるタレントさんたちが、お酒を片手にソファーに座って、談笑していました。極度の人見知りである僕は、キューッと胃が痛くなる。萎縮しまくって、何をするでもなく、ひとりで黙って座っているだけ。ものすごく、つらかった。そこで何も考えずにはしゃげるポジティブな人間だったら、いいですよ。でも、僕は絶対に苦痛と感じてしまう。大勢の中にいると、華やかですが、とても寂しいです。

■正月も普通にコンビニ弁当を食べて過ごすと、何のダメージもない

――今週末はクリスマス、さらには年越しもまもなく。ひとりぼっちには、1年でもっとも試練の時がやってきました。どう乗り切ったらいいですか?

ヒロシ “それっぽさ”があるところを見ないことですね。本の中でも「明けても、めでたくない。」と書きましたが、何がめでたいんだ? 12月31日と1月1日は、別に何も変わらないんですよ。何も変わらない普通の日です。とはいえ、正月は1年で一番惨めさを感じる日です。年末年始になると、お笑い番組がたくさんあるでしょう。僕は、タレントなので、変にテレビを見たりすると、へこむ。「なんでみんな出てるのに、俺は出ていないんだ?」とか余計なことを考えちゃうので、見ない。正月も普通にコンビニ弁当を食べて過ごすと、何のダメージもなく、過ごせます。

――本当ですか?

ヒロシ 最初の頃は寂しさもありましたよ。バブルが終わったぐらいの頃、クリスマスに、ホテルを予約している男たちを見て、彼女がいていいなぁとか思って、眺めていましたけれど、さすがにそれを繰り返していると、普通の日だという認識が強くなっていきました。慣れるまでにちょっと時間はかかるかもしれません。

 でも、女性はまだ可能性があるからいいですよ。100人男がいて、「クリスマス一緒に過ごしてください」と言ったら、30~40人はOKが出ますよ。街で立っていてごらんなさいよ、絶対に声かけてきますから。

 男だったら、超イケメンでない限りゼロですからね。だって、ありえないじゃないですか。「クリスマスを一緒に過ごしてください」といきなり言ってくる男がいたら。気持ち悪いですよ。声をかけてくる男は、体目当てとかよからぬことがかもしれませんよ。でも、男はそれすらできないわけですから。女性の方が、俄然、有利ですよ。

――俄然、有利ですか(笑)。今年はクリスマスが土日なので、何かソロ活動をしてみるのは、どう思いますか?

ヒロシ だからね、何かしようと予定を考えた時点で、クリスマスや正月を意識しているので、それすら考えない。意識した時点で、屈辱感が生まれるわけじゃないですか。今年のクリスマスは土日なんだとか、カレンダーを見ていることがおかしい。俺、知らないですもん、そんなこと。ないものとして、過ごしてください。ただ、外には出ないほうがいい。
(上浦未来)

(後編につづく)