キスマイ・藤ヶ谷のクズぷりをより感じる… 映画館の価値を再確認する新作たち

 2023年が始まってから早くも2週間がすぎた。すでに「映画初め」をした方も多いだろうが、この先も続々と注目作が公開される。ここでは、筆者が試写で観た中から「これだけは絶対に映画館で観てくれ……!」と心から願えた映画から厳選8作品を紹介しよう。

 もちろんどんな映画であれ、作品を「体感」するのにもっとも適した場所である映画館で観たほうがいい、というのはもちろんだが、それらは特に…

続きを読む

『ミッドサマー』のA24作品は質が高いは常識―清水崇推薦のホラー

 NetflixなどVODが盛り上がる中で近年、ホラー映画が多く話題にあがっている。2022年は映画館でもR-18指定の作品『女神の継承』や『哭悲(こくひ)/THE SADNESS』がヒットを飛ばすなど、ひたひたとブームの足音が聞こえてきている。本稿では昨年『牛首村』が公開され、2023年には最新作『忌怪島/きかいじま』の公開が控える清水崇監督に、思い出深い作品や、注目の若手監督、日本ホラー…

続きを読む

映画『ファミリア』が「当事者」キャスティングで伝える、在日ブラジル人の事情と「脱獄」の意志

 1月6日より『ファミリア』が公開されている。

 実際に起きた事件などをヒントにした、いながききよたかによるオリジナル脚本を映画化したのは、『八日目の蟬』の成島出監督。共演は役所広司と吉沢亮という布陣で送り出される、骨太であるとともに共感しやすいサスペンスドラマ映画に仕上がっていた。

続きを読む

『メタモルフォーゼの縁側』がBEST1!映画ライター・ヒナタカの2022年映画ベスト10

 2022年もあっという間にすぎ、迎えた2023年。映画ファンにとっては、ああでもないこうでもないと、迷いながら決めた「年間ベスト10」がウェブなどで公開されている時期だ。

 そもそも映画に順位などつけるものではない、という意見ももっともなのだが、やはり好きな作品を振り返るのは楽しく、他の誰かのベスト10も「その人らしさ」がわかるので面白く、他の誰かにとっては観る映画の参考にも…

続きを読む

ホラー映画『MEN 同じ顔の男たち』が賛否両論上等の、トラウマ級のミソジニーを描く理由

 イギリスのホラー映画『MEN 同じ顔の男たち』が公開中だ。日本では全国136館という中規模の公開ながら、週末興行成績で初登場10位とヒットしている。

「永遠のトラウマになること必至」が伊達ではない

 だが、映画本編はお世辞にも万人にはおすす…

続きを読む

中絶にまつわる出来事を擬似体験できる、男性こそ観るべき傑作映画『あのこと』

 12月2日よりフランス映画『あのこと』が公開されている。本作は第78回ヴェネツィア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞し、映画レビューサイトRottenTomatoesでは脅威の批評家満足度99%を記録するなど、極めて高い評価を得ている。

 実際の本編は、良い意味で二度と観たくない、でも、だからこ…

続きを読む

『すずめの戸締まり』で新海誠監督の恋愛観とフェチズムはどう変わったか?

『すずめの戸締まり』が公開からわずか2週目で動員299万人、興収41億5400万円を超える特大ヒットを遂げている。

 リピーターも多く、祝日かつサービスデイの劇場が多かった11月23日は首都圏で満席の回が相次いでいた。2016年の『君の名は。』と2019年の『天気の子』に続き3作連続での興行収入100億円突破も確実視されており、新海誠監督が「真の国民的アニメ映画監督」へ躍進した…

続きを読む

アニメ映画『スラムダンク』声優の交代以外での不安と、覆せるかもしれない期待

 12月3日公開予定のアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』の炎上騒動が起きた。90年代に放送されていたテレビアニメ版『スラムダンク』から「声優が総入れ替え」となり、そのファンから激烈な批判意見が続出したのである。

声優の交代そのものが炎上の理由ではない

 見誤ってはならないのは、声優の交代そのものが炎上の理由ではないと…

続きを読む

男性が恐れるべきフェミニズム映画『ドント・ウォーリー・ダーリン』の魅力

 2022年11月11日より『ドント・ウォーリー・ダーリン』が劇場公開されている。

 初めに断言しておくと、本作は「何も予備知識を入れずに劇場に足を運ぶのがいちばん良い」。もちろん、公式サイトのあらすじや、予告編で示される情報は知って観ても問題ないのだが、…

続きを読む