お正月といえば、数多く放送される特番。正月特別編成が組まれ放送されているが、近年視聴率で圧倒的な人気を博しているのが『芸能人格付けチェック』(テレビ朝日系)だ。本番組は、実は広告的に見ても優秀な番組となっている。
「シンプルな構成がゆえに、正解が気になるのでCMも飛ばさずに見てもらえる。解答がSNSに投稿されてしまうことによる“ネタバレ”を見たくな…
お正月といえば、数多く放送される特番。正月特別編成が組まれ放送されているが、近年視聴率で圧倒的な人気を博しているのが『芸能人格付けチェック』(テレビ朝日系)だ。本番組は、実は広告的に見ても優秀な番組となっている。
「シンプルな構成がゆえに、正解が気になるのでCMも飛ばさずに見てもらえる。解答がSNSに投稿されてしまうことによる“ネタバレ”を見たくな…
「文春砲」が直撃し、制作現場はパニックになっているようだ。
11月28日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』(Amazonプライムビデオ)がやらせだったと報じ、番組ファンから悲鳴が上がっている。
「『バチェラー・ジャパン』は、1人の成功した独身男性(=バチェラー)を数十人の女性が奪い合う恋愛リアリティ番組で、Amazonプライムビデオの看板として17年に放送が始まり、今年の秋にはシーズン3が配信されています。女性層を中心に大きな盛り上がりを見せており、芸能人のファンも多い。しかし、『週刊文春』が出演者や関係者を取材したところ、脱落する女性の選別はすべて台本で決まっていて、出演者同士のギスギスした会話や、デートのプラン、時にバチェラーが批判を浴びるような過激な展開もすべて筋書き通りだったといいます」(芸能記者)
台本なしのリアリティーショーだと思っていた視聴者は衝撃を受けたようだが、制作サイドにも大ダメージとなることは確実だという。テレビ関係者が語る。
「実は、すでにシーズン4の制作が決まっていたのですが、この報道によってストップがかかったようです。たとえAmazonサイドが否定しようとも、この先、視聴者からは“どうせやらせでしょ”という目で見られるのは間違いない。打ち切りとなれば、Amazonはもちろん吉本興業も痛手を負うことになります。関連会社のYDクリエイションが共同制作をしていることで、番組には今田耕司、藤森慎吾、ナインティナインなど吉本芸人が出演していますからね。出演者は契約書によって守秘義務が課せられており、それを破れば罰金となる。しかし今回、出演者が暴露したことにより、言いたかったことを飲み込んでいた人たちが追随する可能性が出てきた。さらに騒動が世界にまで波及すれば、本家の海外版まで打ち切りになるかもしれないだけに、関係者は顔面蒼白だといいます」
今年はいろいろあった吉本興業だが、厄災はまだ終わってなかったようだ。
「文春砲」が直撃し、制作現場はパニックになっているようだ。
11月28日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』(Amazonプライムビデオ)がやらせだったと報じ、番組ファンから悲鳴が上がっている。
「『バチェラー・ジャパン』は、1人の成功した独身男性(=バチェラー)を数十人の女性が奪い合う恋愛リアリティ番組で、Amazonプライムビデオの看板として17年に放送が始まり、今年の秋にはシーズン3が配信されています。女性層を中心に大きな盛り上がりを見せており、芸能人のファンも多い。しかし、『週刊文春』が出演者や関係者を取材したところ、脱落する女性の選別はすべて台本で決まっていて、出演者同士のギスギスした会話や、デートのプラン、時にバチェラーが批判を浴びるような過激な展開もすべて筋書き通りだったといいます」(芸能記者)
台本なしのリアリティーショーだと思っていた視聴者は衝撃を受けたようだが、制作サイドにも大ダメージとなることは確実だという。テレビ関係者が語る。
「実は、すでにシーズン4の制作が決まっていたのですが、この報道によってストップがかかったようです。たとえAmazonサイドが否定しようとも、この先、視聴者からは“どうせやらせでしょ”という目で見られるのは間違いない。打ち切りとなれば、Amazonはもちろん吉本興業も痛手を負うことになります。関連会社のYDクリエイションが共同制作をしていることで、番組には今田耕司、藤森慎吾、ナインティナインなど吉本芸人が出演していますからね。出演者は契約書によって守秘義務が課せられており、それを破れば罰金となる。しかし今回、出演者が暴露したことにより、言いたかったことを飲み込んでいた人たちが追随する可能性が出てきた。さらに騒動が世界にまで波及すれば、本家の海外版まで打ち切りになるかもしれないだけに、関係者は顔面蒼白だといいます」
今年はいろいろあった吉本興業だが、厄災はまだ終わってなかったようだ。
放送事故のような様相だった『バチェラー3』(Amazon Prime Video)。歴史に残る救いのない結末へ突き進んだ経緯と登場人物の心模様を、本稿ではじっくり掘り下げたいと思う。
舞台をフランスに移した最終決戦。大本命と目されるぶどう農家・岩間恵(25)と“元・北新地ホステス”水田あゆみ(30)による一騎打ちである。
まず、友永 真也は岩間をフレンチレストランへ連れて行った。初めての2人きりの食事だ。お互い、この場を待望していた。特に岩間は食べることが好きで「結婚するなら食の価値観が大事」と考えるタイプである。
テーブルへ運ばれたラムチョップを前に食べ方がわからない岩間は、いきなり手づかみでかぶりついた。思春期をフランスで過ごした友永は食べ方を知っているだろうが、お肉をおいしそうに食べる岩間をそのまま優しく見守った。ベニエについては「ジャスミンの天ぷら」とわかりやすく翻訳し、フレンチ初心者の岩間に伝えてあげている。この対応は友永の包容力だったと思う。
なのに、岩間は「ジャスミンの天ぷら」の味がどうだったかを友永に質問し、「よくわからへんかってん」という返答に失笑する。
友永「ちょっと芽食べたときに苦味がして」
岩間「酸味ね、酸味」
友永「俺、酸味と苦味一緒やねん。ごめん」
岩間「やばくない、それ?(笑) 」
こっそり岩間を気遣っていた友永なのに、いきなり逆アップでマウンティングされてしまった。岩間も海原雄山みたいに、そんな小バカにした態度を取らなくても……。食の価値観は確かに大事だが、食事中の雰囲気をこんなふうに壊されるのもつらい。食が大事なら、食卓の雰囲気も大事にするべきだと思うのだが。
友永も友永で岩間に合わせようと必死。野菜嫌いを懸命に隠そうとするも、すぐバレてしまった。個別インタビューで友永は本音を口にする。
「食の好みなんて、もうど~でもいいんですよ! そんなんじゃなくて、食事終わって帰ってきた後、どんだけ居心地がいい空間があるかってことが、僕は大事やと思ってます」
岩間のことが好きすぎて、友永は細かいことが面倒臭くなってしまった。
2人の関係性は、もはや岩間が“選ぶ側”に立ってしまっており、バチェラーのシステムそのものが崩壊している。我々は何を見せられているのか……。
食事を終え、2人は友永の部屋で語り合った。
友永「1回目のデートでヘリコプター乗って車でドライブして。そのときに俺は恵に“好きになってほしい”って言った。それって今どうなってる?」
岩間「“好きになってほしい”と言われたことはすごくうれしかった。真也さんと一緒にいる時間はすごく楽しいし、“好きになってほしい”って言われて、好きになりたいってメチャクチャ思ってて。人としても好きだし、一緒にいる時間も好きなんだけど……これって恋愛感情なのかな? って思うと、ちょっと違和感がある」
最終決戦目前のタイミングで、超重要な事実を告げる岩間。要するに、友永はフラれたのだ。目に涙をためた友永は「今までめっちゃ好きでした」と岩間に告白した。すると、岩間は友永に体を預けてもたれかかる。今、「恋愛感情はない」って言ったばかりなのに! しかも彼女、ローズセレモニー前に「それでもなおバラをくれたとしたら、それは受け取る」と発言しているのだ。なかなかすごいことを言っている。
続いては、友永と水田のフランスデート。でも、すでに友永は岩間に告白しているし、始まってもいないのに別れ話で感傷に浸っていた。それを知っていると、この水田とのデートが茶番に思えてくる。岩間に向けていた熱視線に比べると、水田への視線の温度はメチャクチャ低い。水田がしゃべり、心ここにあらずの友永が「うん」と答えるという流れで会話は続いた。
水田に用意された食事は、パンを中心にした簡素なものだった。岩間との豪勢なフレンチとの落差……。でも、水田は勝負をかけた。十分な間を置き、友永の目を見て「……好き」と告白したのだ。それを受け取った友永は「ほんまにありがとう」と水田に返答する。とうとう、友永は水田に「好き」の言葉を返さなかった。
しかし、最終決戦で友永がローズを渡したのは岩間でなく水田だった。友永の気持ちが手に取るようにわかる。岩間に失恋した友永の心を癒やしてくれたのは、水田の「好き」という言葉。つまり、岩間がダメとわかったから、水田にバラを渡したということ。これは妥協であり、消去法だ。一度フラれた女性にバラを渡すなんて、確かに勇気がいる。それはわかる。それでいて、岩間への未練を拭い去れなかった友永。ならば、かつてDJ・中川友里(30)へ言い放った「バラ、渡されへん」の選択もありだったと思うのだが。
水田を選んだ後、速攻で岩間のほうへ近づいていく友永。彼は「ずっと、ほんまに好きでした」と岩間に言葉をかけた。すぐそこに水田がいるのに……。自分で落としておいて、恋人との別離みたいな雰囲気を醸し出しているのも解せない。しかも、車に乗り込む岩間に向けて、延々と「めぐみー! めぐみー!」と叫び続けた。だから、すぐそこに水田がいるって言ってるのに! 未練タラタラなのだ。
水田のところに戻ってきた友永は、水田とディープキスをした。さっきまで別の女性の名前を連呼していた男とのキスは、水田にとってどんな味だっただろう? っていうかこのローズは妥協の選択なのだから、軽いキスにしておけばよかったのに……。
そして、友永は水田に指輪をはめた。
「これが次の終着点までの切符代わり」(友永)
本当だろうな?
急きょ 、予定を約1週間早め、10月25日に配信されたエピローグ。衝撃の連続だった。
まずは友永がスタジオに登場し、「皆さんに報告しないといけないことがたくさんあります」と一言。その表情は、なぜかこわばっている。
最後のローズを手渡した水田と友永は、学生時代を過ごしたフランス・トゥールへ旅立った。ホストファミリーからは「あなたの未来の奥さんにプレゼントがあるの」と熊のぬいぐるみが水田にプレゼントされた。なのに、友永の顔を見ると吹っ切れていないことが丸わかりなのだ。明らかに幸せそうじゃない。
友永と水田がキスをした直後、「2人の物語はここフランスから始まると思われたが……」というナレーションが流れ、VTRは修羅場へ突入する。
「えー、まあすごい突然のことだと思うんですけど、水田あゆみさんとお別れしてきました(キリッ)」
友永の顔は、憑き物が落ちたみたいにスッキリしている。
「どうしても、僕の中で恵が忘れられなくて」
たった1カ月しかもたなかった水田との仲。たぶん、水田にローズを渡したそのときから、友永の中で「これでいいのか?」と後悔が始まっていたような気がする。
水田といえば、バチェラー参加前につらい出来事があった。一般男性と婚約していたものの、相手のマリッジブルーによって破局した過去を持っているのだ。しかも、その過去を友永は水田から直接聞かされた。なのに、友永は水田に2度目の婚約破棄を言い渡したわけだ。
「岩間恵さんとお別れして、どんどん恵さんを思う気持ちが強くなってきて。バチェラーの旅をあそこで一度終えて、僕は自分の気持ちに正直に動こうって思いました」
「自分の気持ちに正直に」は、バチェラーでは通用しない。今までのバチェラーも「選ばなかったあの子と付き合っていたら……」とよぎることはあったと思う。でも、それをしたら、今までのローズがまったくの無価値になってしまう。つまり、友永の行動によって、ラストローズの重みがゼロになったということ。指輪まで用意し、歴代で最も真剣にバチェラーへ向き合っていると思われていた友永が最短で破局! 最もローズの重みを軽く考えていたのは彼だったという……。フラれるのが怖いからバラを渡せなかったのに、自分の気持ちを貫く勇気は持っていたのだ。
しかも今、友永は岩間と交際をスタートさせているという。ここで思い出されるの は、8月21日にモデルプレスが配信した友永のインタビューだ。実は彼、過去にまったく同じことをしている。くだんのインタビューでは、彼の過去の恋愛について話が及んだ。19歳の頃、友永は1歳下の女性と交際していたらしい。
「当時の僕が別の子に気移りしてしまってお別れしてしまいました」
直後、友永は別の恋をスタートさせている。
「その気移りした相手です。大学入学した時に一目惚れでした。1人目の子(前述の女性)と付き合う前に、アタックしようと思っていたんですが彼氏がいて。諦めていたんですが、彼氏と別れたと聞いて、再度アタックしちゃいましたね。2年くらい続いたんですが、最後には浮気現場に遭遇して辛い思いもしました。この時のトラウマは、その後の恋愛にも影響しましたね。だからこそ本音で話せる子、信じられる子が本当に良くて」
いや、トラウマになってないじゃないの……。
ドン引きは止まらない。水田と交際している時期、友永は岩間に会いに行っていたのだ。
「お別れしてから、自分の気持ちをけじめつけにいくために、一度お会いしに行きました。水田さんとお付き合いしているときに」(友永)
「けじめをつ けにいく」とは、どういうことなのか?
「僕は、しっかりお別れをするために行って。自分がずっと想い続けてたから。フランスでのお別れは5分もしゃべれなかった 。僕が思っていた気持ちは、そんな5分じゃ伝わらないから」
じゃあ、けじめをつけるために、友永は岩間とどんな会話をしたのか?
「“ずっと好きでした。だから、この旅本当にありがとう。あなたがいたから頑張れた”って」
この言い分を聞いた女性参加者が「アプローチじゃ~ん!」とブーイングをすれば「ちゃいますって!」と自分の正当性を主張する友永。目が血走っている。コロコロチキチキンペッパーズ・ナダルの強弁じゃないんだから……。どうも友永は、包み隠さず正直に話せば許されると思っている節がある。「包み隠さずに全部言います!」って、決してドヤ顔で言うセリフではないのだが……。
そして、白いドレスを着た岩間がスタジオに登場した。よく見ると、水田のドレスは黄色である。むごい話だ。岩間を前に、女性参加者のほとんどが拍手をしていない。眉を下げ、困った表情に見せかけているが、どこか勝ち誇った気持ちを隠し切れない岩間。自分が略奪したとわかっていて、水田に「久しぶり」と声をかける神経がすごい。「強い女性が好き」と語る友永が、まさに理想の女性と出会ったということだろうか。
今田「(友永が水田と)別れたと聞いたときは?」
岩間「早いなって、すごい思ったんですけど。思いましたね(苦笑)」
別れを切り出された水田がすぐ横にいる状況で、「早いな」とは、なかなかな発言である。終始、岩間からは「真也が悪いだけで自分は悪くない」という気持ちが、態度からにじみ出てしまっている。それでいて、水田をおもんぱかる発言を小まめに挟むなど、保身に関しても抜かりない。でも、なぜ岩間は心変わりしたのか? 司会の今田耕司が突っ込んだ。
今田「ローズをもらえなかったときのリアクションは意外やったんです。すごく残念そうやったんですよね」
岩間「終わってから、“好きじゃない”って思い込んでたのかなって気づきました。後悔したところもありました」
端的に言えば、惜しくなったのだ。自分を好きでいた男が別の女のところに行き、だから後悔した。岩間に関してかばえないのは、SNSでのにおわせである。未経験者のはずなのにゴルフに行ってエセ関西弁を話す動画や、神戸の風景を望む画像をインスタにアップ。ウエディングドレスのフォトと共に「あの夜(エピソード7)のことは一生忘れられない」とツイート。水田がフラれたことを知っていながら、真正面からケンカを売りに行ってる感がある。エピソード4で、ローズを持ち帰った水田が肩に手を置くと、不機嫌に振り払っていたくせに……。他人に厳しく、自分に甘い岩間。
指原莉乃からこの結末について問われた今田は、男性代表として見解を述べた。
「だって好きなんやもん。なんで好きなんをガマンせなあかんの? 誰も傷つけずに自分らだけ幸せになろうなんて無理ですよ! こんな出来事は至るところで起きてんのよ。これをまったく理解できないという男性は少ないと思う。俺はやれへんけど、理解はできる」
まさにだ。筆者も男性として理解はできるが、やるか否かでストッパーをかけるのが理性。「理解はできるが、俺はやらない」が微妙な分かれ目だと思うのだ。バチェラーのルールにのっとっているなら、なおさらである。
今田の言う通り、世の中では確かによくある話。しかし、バチェラーは大規模なプロジェクトだ。それを「正直」という大義名分で台なしにした面の皮の厚さは希少だと思う。あのアウェイの中、手をつないで帰った友永と岩間は、やはり強い。
「シーズン3は史上最強に悪魔だらけ」という前評判を耳にしていたが、最後でその本当の意味がわかった。
(文=寺西ジャジューカ)
指原莉乃が「賛否両論」と予告していたリアル婚活サバイバル番組『バチェラー3』(Amazon Prime Video)は終わりを告げ、今に至るまで絶賛炎上中である。もう、結末を知っている人はかなりいるはず。そこで本稿では、皆さんがエンディングを知っているという前提で、各エピソードをじっくり振り返っていきたいと思う。まず、この記事ではエピソード8と9に焦点を当てる。
エピソード8で行われるのは、バチェラー・友永真也(31)が女性メンバーの家族に会いに行く、実家訪問企画だ。
1番手は、広告代理店広報・野原遥(28)の家。野原の実家は野菜農家だ。対する友永は偏食気味であることを隠しておらず、野菜は大の苦手である。野原の父親から生の長ネギを手渡され、そのままかぶりつくことを促された。意を決してガブッといった友永。
「これは普通に食べれる」
誠意を見せようとせっかく頑張ったんだから、そこはウソでも「おいしい」と言えばいいのに……。
野原家と友永の歯車が、終始かみ合わない。野原の祖母が「仕事ができない女はダメ」と“働く女”という未来予想図を語っているのに、友永は唐突に「僕は朝から晩まで出っぱなしで、服を脱ぎっぱなし」と発言。暗に「家庭をしっかり頼む」という意向をにおわせたのだ。雰囲気は穏やかだが、お互いの主張が衝突している。
続いての訪問先は、シングルマザー・田尻夏樹(31)の実家。ここでも友永は、田尻の家族とかみ合わなかった。家族とは、田尻の1人息子の疾(はやて)君のことだ。愛車のフェラーリで登場した友永は、疾君を助手席に乗せてドライブに出発した。小学6年生で思春期の疾君は、終始緊張気味。無理もない。カメラが自分を撮り続けているし、自分の父になるかもしれない見知らぬ関西弁の男が仲良くなろうとグイグイ来るのだから。顔はずっと引きつっている。なのに、「あの笑顔を見るために、あの車に今日は乗ってきました」とトンチンカンなことを言う友永。まあ、彼も小学生と仲良くなろうと必死なのだろう。
3番目に向かったのは、ぶどう農家・岩間恵(25)の実家。
「恵さんに対しては、会うたびに自分の気持ちが強くなっています。恋なんちゃうかな?(笑) 」
岩間と合流し、手をつなぎながら家族の元に向かう2人。女性と手をつないで友永が家族と対面したのは岩間家だけである。岩間にだけは、顔をのぞき込む体勢で話しかける友永。わかりやすい。
そんな愛する岩間の実家へやって来たというのに、友永は地雷を踏んでしまった。岩間の母親から「娘のどういうところが良かったんでしょう?」と質問された友永の回答は、なかなかの大胆発言だ。
「末っ子で育って、甘やかされてきたんやなっていうところはすごく感じます。でも、それはそれでいいんじゃないのかなって」
ご両親の前で「娘さんは甘やかされて育ってきたと感じます」と断言。これが失礼にあたらないわけないと思うのだが……。「愛されて育った」など、言いようはほかにもあるだろうに。
さらに、大事件発生。友永から神戸に来てくれるか問われた岩間は「ずっと山梨にいたから、今すぐは行けない」と返答したのだ。続けざまに「なんで、そんなに神戸にこだわるの?」と逆質問! 今までにも言う機会はあっただろうに、家族という味方が大勢いるホームで初めてその意思を告げる岩間。父親も「神戸に行かせるのは寂しい」と、友永を追い詰めた。
岩間の振る舞いは、悪い意味で目を引く。野原も田尻も友永と両親の橋渡し役を買って出て円滑なコミュニケーションを心掛けていたが、岩間は家族と一緒になって友永を詰問し続けたのだ。招く側としての気遣いが彼女からは見えない。甘やかされて育ったからか……?
友永が神戸にこだわる理由にも驚いた。「なんか、自然とか、子どもを育てる環境とか、俺はちょうどいいと思ってて……」と、すごくペラペラなことしか言わないのだ。ビジネスの事情とか、そういうやつじゃないのかよ!
さらに、驚くべき対応を見せる友永。
「基本的に僕、絶対譲らないけど、相手が恵さんだったら譲れるなっていうところもあるんですよね」
エピソード2で看護学生の浦田直佳(22)が「卒業後は都内で働く」と言った途端あっさり脱落させたのに、岩間が神戸行きを渋ると「貫き通す芯の強さがあっていい」と好意的に解釈する友永。解せない。はっきり言って、岩間は「芯が強い」というより「我が強い」女性だからだ。芯の強さで選ぶなら野原だろう。つまり、岩間なら何を言ってもOK。これが、惚れた弱みというやつだ。
あと、友永は「強い」と連呼しすぎである。今まで何度「ほんま強いわ」と聞いてきたことか。強敵と出会って「おめぇ、本当強ぇーな!」と喜ぶ『ドラゴンボール』の孫悟空を思い出させる。
岩間家を後にしたのち、友永は岩間と2人だけの時間を設け、あらためてじっくり話し合った。ほかの2人のときは家族との対面だけで済ませてたのに……。そして、ポケットに手を突っ込んで帰っていく友永。岩間と会うときも、彼はポケットに手を突っ込んでいた。きっと、大本命の女子にカッコいい姿を見せたかったのだろう。
最後は、“元・北新地ホステス”水田あゆみ(30)の実家訪問である。ここでも、友永の発言にヒヤヒヤしてしまった。焼き鳥店を営む水田の父と母は離婚している。しかし、今の2人を見ていると、離婚したとは思えない仲の良さだ。そんな水田の父親から「離婚していることは気になりますか?」と問われた友永は、遠慮なく「内容が気になります。途中経過によって、僕の中で考えることはあります」とズケズケ言った。なんで、そんな面接官みたいな態度なの……。
水田家にはつらい過去があった。水田の母と妹がうつになり、また父親は夢だった焼き鳥店を軌道に乗せようと懸命の時期があったのだ。そんな家族を支える意味も含め、彼女はホステスになったらしい。
「あゆみさんがなんでホステスをし始めたかっていうところ、1回も聞いたことなかったです。でも、それの理由も今回初めて知れました。家族のために一 番初めにまず自分を犠牲にするんだと思って」
友永のこの発言が、実は地雷を踏んでいた。水田は10月19日にTwitterで以下のような考えを発信している。
「『家族のために自分を犠牲に』という言葉にすごく違和感。私はこのような認識はしておりません。大切な家族のために、可能な限り力を添えることは幸せなことです」
こんなふうに、水田はほとんどネタバレに近い情報をSNS上で頻繁に発信していた。もし友永が水田を選んでいたなら、友永批判にも受け取れるこんなツイートを水田がするはずもない。この時点で「水田エンドはないだろう」と察した視聴者は多かったし、SNSで荒ぶる水田に自制を望むバチェラーファンも多かった。しかし、後にその声は静まった。あの結末を知ってしまえば、彼女の言動を止められるはずもないからだ。
このエピソード8で脱落したのは田尻である。
「今から誰かと結婚して、子どもができた。そのとき父親になる自覚がどういうものか、全然今は見えてなくて。疾君がどうこうじゃなくて、僕自身の至らない点なんですよ」(友永)
連れ子を引き受ける覚悟ではなく、子どもの父になる自覚そのものが見えてないという友永。爆弾発言である。結婚がどういうものか、まだ理解していないということ? こんなテンションならば、疾君を出演させる前に田尻を落とすこともできたろうに……。
そして、やはり友永と岩間のやりとりに目が行った。「ローズを受け取っていただけますか?」と友永が差し出したローズを、岩間は「ありがとう」と言って受け取ったのだ。ちょっ、タメ語かよ!? ここは形式張って「ありがとうございます」「もちろんです」と敬語を使うものなのに……。すでに、友永が岩間の尻に敷かれている構図である。
次のエピソード9は、神戸にいる友永の家族へ会いに行くという内容。今回とは立場を逆にした訪問企画である。
「神戸の街を好きになってください」
岩間の顔をグッと見つめる友永。完全に1人にしか意識が行っていないようだ。あからまさに目を合わせに行き、そんなバレバレのアイコンタクトをしないでも。
岩間、野原、水田の3人が、友永の両親&兄と対面するエピソード9。まずは、岩間が友永家と対面した。
家族面談となると、やはりこの質問から始まる。友永の母親に「結婚するとなった場合、こちら(神戸)へ来ていただくことは可能なんですか?」と問われた岩間は、一瞬フリーズした。そして「不安があります。すぐ神戸に行けるとは今の段階では言い切れない心境です」と返答。ここで助け舟を出したのは友永だ。
「ぶっちゃけ言ったら、神戸じゃなくて関東でもいいっていうふうに考えが変わってきた」
あれだけ神戸へのこだわりを見せ、それを理由に女性を落としたこともある友永が!? この変化には、さすがの岩間も「そうなの?(笑) 」と驚きの表情を見せている。
続いての面談は野原だ。まず野原は「子どもの頃の真也さんって、どんな子だったんですか?」と質問した。この問いに父親は「小学校6年まで指を吸う子でした(笑)」と明かす。小6まで指を吸うのって、結構ヤバいんじゃないのか……。さらに母親は「ムッチャクチャ散らかすんですけど、片付けられます?」と発言。指を吸う、片付けられない等、真也下げを連発する友永家。いま振り返ると「そんな真也ですけど、それでも大丈夫ですか?」と両親が誠意を見せてくれていたようにも思える。
友永家のキーマンは長男、つまりバチェラーの兄だ。彼がまた鋭い。
「お前は(野原と)ひとつ 距離があるんじゃないかなって感じた。座ってるときの距離感であったり、会話のレスポンスを考えたときに“ちょっと距離あるなあ”と客観的には思った」
その指摘に対し「兄もよく見ているなあ」と、あっさり認めてしまう友永。「俺の理想そのもの」と野原を絶賛してきたくせに……。そもそも、野原を前にしたときと岩間を前にしたときでは、友永の顔があまりにも違う。本能は岩間、理性は野原というところだろうか。
最後は水田と友永家の面談。これが見ものだった。水田と会話を終えた後、友永家は家族会議を開いた。ここで友永は両親と兄に質問した。「全員に会ってもらった正直な意見が聞きたい」。すると、3人とも「イチオシはあゆみさん」と答えるのだ。この返答を聞き、友永の様子が一変する。
「俺の結婚相手を自分の家族のために決めるっていう気はさらさらないよ!」
家族にそんなつもりはなく、正直な意見を求められたから答えたまでの話。なのに「結婚したい人は俺が決める」と怒りだす次男に、「どうぞ、どうぞ」となだめる家族。こぞって友永をなだめる家族は息が合っているように見え「次男の友永は、いつもこんなふうに家族に手を焼かせている?」と、いらぬ妄想までしてしまった。「正直な意見を聞かせて」→「私はあゆみさん」×3→「俺の気持ちが大事!」の流れは、まるでコントである。3人そろって「どうぞ、どうぞ、どうぞ」って、ダチョウ倶楽部じゃないんだから。
友永の怒りはまだ続いた。
「人を比べるっていうこと自体も、まずちゃうし!」
数多くの女性を比べ、ローズを渡してきた「バチェラー」のコンセプトそのものを台なしにするような発言。比べるために女性参加者3人をここへ来させたというのに! 正気を失ったのか?
極めつきは、個別インタビューでの友永である。
「勝手に決めるなよって! 僕は今、恵さんがいいと思ってるのに」
ローズセレモニーはまだ先なのに、エピソードの中盤で言ってはいけないことを口にする友永。本人の中で「恵さんがいい」と答えが決まっているのなら、もうバチェラーを続ける意味はない。いま思うと、この時点で岩間にプロポーズしてもよかった気がする。
あらためて振り返ると、エピソード9は神回だった。片付けられない、指を吸う、理解不能なキレ方をするというすごいシーンが続出したのだから。ハイスペックのはずが、すごいバチェラーだ。
家族と面談し終わった後、友永は水田とキッチンに入った。これは「オムライス作りたい!」と友永が水田を誘った形だ。でも、なんだか友永の様子がおかしい。心ここにあらずなのだ。スープを担当しているのに「こんなオムライス、作ったことないわ」と妙な発言をする始末。おそらく、家族全員が水田推しになったことで頭がいっぱいになり、友永は放心状態だったのだろう。だって、さすがにオムライスとスープを間違える人はいないと思うのだ。
エピソード9で脱落したのは野原だった。「俺の理想そのもの」と断言していた女性を落とした友永。なんだかんだ、家族の意見を彼は尊重していたように思う。自分の気持ちと家族の意見の両者を友永は取ったのだ。「俺の気持ちが大事!」とたんかを切っていた割に……。
あと、やはりローズセレモニーでの友永―岩間のやりとりは目を引いた。「ローズを受け取っていただけますか?」と友永からローズを差し出された岩間。彼女は数秒の間を置き、意味深な表情でローズを受け取った。
バチェラー3はすでに、友永が岩間を追いかける番組に変貌している。エピソード10~エピローグについては、後編の記事にて。
(文=寺西ジャジューカ)
リアル婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』(Amazon Prime Video)シーズン3の、エピソード6・7の内容をおさらい!
***
エピソードが進むほどに女性参加者の素性が明らかになっていくが、同時にバチェラー・友永真也(31)のキャラクターも明らかになっている。彼の持つお坊ちゃん特有の天然っぽさは各参加者にイレギュラーなシチュエーションを提供し、ガチな感情を引き出すスパイスになった。愛すべきキャラクターだ。
舞台がグアムから静岡に移ったエピソード6。友永はまず、シングルマザー・田尻夏樹(31)をツーショットデートに誘った。友永が子どもの頃から好きなSL機関車に乗っての鉄道デートである。
「田尻さんは接し方、距離の詰め方がすごいんですけれども、今回はそういうスキンシップはなくていいから、話したいと思います」(友永)
その言葉通り、2人の席には一定の距離が取ってあり、ノイズなしに田尻から話を引き出そうと友永が努めていることがわかった。会話のテーマは「子どもが生まれたら……」。
友永「水が俺、そんなに好きじゃない。だから、子どもが生まれても、水遊びをそこまでさせへんかもしれん。最低限大丈夫なように、ライフジャケットは絶対着けさせて」
田尻「何歳まで着けさせますか?」
友永「中学生まで着けさせたい」
田尻「だいぶやねえ(笑)。絶対嫌がられるわ!」
シングルマザーの事実を田尻が明かしていないので仕方ないが、12歳の息子を持つ母親相手に独身の友永が堂々と子育て論を語っている会話はシュールである。あと、そこまで水を危険視する友永がエピソード4で2人の女性を平気で天然プールに飛び込ませていた事実(参照記事)は、つじつまが合っていない。次第にこぼれ落ちる友永の抜けっぷりは印象的だ。
それにしても、車内から望む景色は自然豊かで心が洗われるよう。友永いわく、日本はすぐに景色が変わるが、フランスは10年たっても景色が変わらないのだそう。そして、今見ている景色も、きっと10年後は変わっていない。だから、友永は鉄道デートを選んだのかもしれない。
田尻「20年後もまた来よ。で、“変わってなかったね”って同じこと言おう(笑)」
友永「……20年後、来る? 20年後、なあ。(消え入りそうな声で)ほんまやな……」
笑った。このときの友永は目が露骨に泳いでいるし、迂闊なことを言いたがらない気持ちがだだ漏れしている。未来のことを保証できないのはわかるが、そこまで動揺しなくても……。
その後、2人は混浴の温泉へ一緒に入った。さっき、鉄道内で友永は「なんでも言える人、信じられるなって俺が思える人」がタイプだと答えている。自分を信じてもらうため、田尻には打ち明けなければならない話があった。
「18歳のときに結婚してて、1年足らずで離婚してしまって。……そのときに、男の子を出産してます」(田尻)
打ち明けられたときの友永の表情、完全に強張っている。しかし、受け入れようと必死で取り繕っているのもわかる。そして、「全部伝えてくれた彼女が愛おしく思えた」と、友永はローズを田尻に手渡した。
はっきり言って、このローズを額面通り受け止めるわけにはいかない。スタジオの今田耕司は「人としての優しさで、心と違う行動をしてないか?」と疑問を呈していたが、筆者も同感だ。恋愛感情ではなく、勇気に敬意を表したローズに見えた。だって、SLの中で将来をあんなに言い淀んでいたし……。
続いては、ぶどう農家・岩間恵(25)、IT企業勤務・濱崎麻莉亜(22)、DJ・中川友里(30)を指名し、乗馬をしながらのグループデートである。乗馬とかスカイダイビングとかシュノーケリングとか、どうしてこの人は会話しにくいアクティビティばかりしようとするのだろう……。デート終了後の「俺の中でこの乗馬デートはすごい大事やってん」は友永の発言だが、彼が言うほど大きな出来事は、このデートで起こらなかった。目に付いたのは、友永が岩間を特別扱いしている場面だけ。濱崎と中川は1人で乗馬させたのに、岩間とはどうしても同乗して密着したがる友永。濱崎はあからさまにふくれっ面になるし、中川は「うちら、なんで来たんかな~」とこぼす始末だ。さらに友永は岩間を連れ出し、少し離れた場所で2人きりの会話時間を設けた。
ファーストインプレッションローズを受け取った岩間であるが、実は友永との2人きりは久々だ。「実際、今(俺のこと)どう思ってる?」と、倦怠期の彼氏みたいなことを言いだす友永。その問いに岩間は「こういうふうに(2人で)話す機会が本当になかったから、(友永に対し)“どういう好き”なのか模索してる時期もあった」と答えている。
岩間「1回しかツーショットデート行っていないのに“どう思ってる?”って、なんて答えればいいんだろうって思っちゃって」
まるで、誘ってもらえるのが当然かのような口ぶりの岩間。彼女の中には揺るぎない本妻意識があった。でも、なかなか自分に構ってくれず、ほかの女性ともイチャつく友永に腹が立ち、自分の気持ちがわからなくなった。だから、嫌みっぽい言葉を口にしてしまったのだ。
つまり、この人は恋愛がヘタなのだ。すごく不器用。キレイなのにもったいないと思うが、キレイだからスキルを磨かなくても今までなんとかなってきたのかもしれない。この日も、友永から「(岩間が)夢に出てきた」とスペシャルなことを告げられているのに、冗談みたいなリアクションで会話を終了させてしまってるし。あと、エピソード4での「キスしてくれてもいいんだよ」発言からも、彼女のスキルの低さは窺える。スタジオの指原莉乃は「作戦ですって!」と岩間の腹黒さを指摘していたが、それは考えすぎだと思う。
カクテルパーティでアクセルを全開にしたのは濱崎だ。友永と2人きりになった彼女は、持参した手紙をとうとうと読み上げた。
「私が今結婚をしたい一番の理由! 私は自分のお父さんの記憶がありません。小さい頃に両親が離婚していて、お父さんという存在も、私を守ってくれる人もあまりいませんでした。心のどこかで家族という居場所、私の帰る場所はどこなんだろうって毎日寂しく感じていて、男性という存在をよくわからないまま大人になりました。年上の人に憧れがあるのも、それが理由なのかもしれません」
エピソード6で脱落したのは、なんとこの濱崎である。衝撃だ。何しろ、ずっと彼女は特別扱いだった。エピソード1では消極的な彼女をカメラは何度もアップで捉えていたし、岩間と濱崎がツートップでいるような演出がここまで続いていた。なのに、この結果とは。
濱崎脱落の理由はいくつかあると思う。そのうちの1つに挙げられるのは手紙だ。友永は田尻からシングルマザーであることを打ち明けられた。女性に強さを求める友永は、敬意を表す意味で田尻にローズを渡した。直後に訴えられたのは、父の存在を求める濱崎からのメッセージだった。すごい高低差! ギャップは鮮明で、際立って濱崎が子どもに見えてしまったのではないか?
このときのローズセレモニーで最後に残ったのは濱崎と中川。友永を見られず泣き顔になっていた中川に対し、自信満々の表情で友永を見続けた濱崎。彼女はローズを受け取れると確信していたようだ。自分が選ばれないなんて予想外だっただろうし、筆者も彼女が脱落するとは夢にも思わなかった。
エピソード7はグループデートからスタート。その内容は、ウエディングドレスデートである。たくさん用意されたドレスから好きなものを選び、おめかしした姿で友永の前に現れるという趣向だ。
いろいろ、思うところはある。結婚前にドレスを着て、しかも写真撮影までする今回。そこまでしておきながら、バチェラーに選ばれなかったら悲惨だ。ウエディングドレスそのものが嫌な思い出になりかねない。しかも、友永はイケメンである。参加者が本当に結婚するとき、相手がよほどハンサムでなければ、友永より見劣りして見えてしまう。初婚なのに比較対象のある新婦になってしまうのも困りものだ。
とにもかくにもデートは進む。“元・北新地ホステス”水田あゆみ(30)、中川、田尻といった面々がドレスに身を包んで登場、律義に友永も「キレイやわ~」と毎回リアクションしていた。そして、大本命・岩間がウエディングドレス姿で登場した。
友永「……!」
明らかにほかの3人のときと反応が違う。頬は緩むし、言葉を失っているし、なんだか泣きそうになっている友永。さっきまで、「ほんまキレイやわ~」と棒読みのリアクションをしていた彼はどこへやら……。というか、岩間登場のときだけ特別に素敵なBGMになってるのが笑える。友永は友永で、感情が先走って岩間をお姫様抱っこしてしまっているし。バチェラーとスタッフが一緒になって、そんなあからさまな態度にならないでも……。
つまり、これって岩間のウエディングドレス姿を見るためのデートだったのだ。ほかの3人は、本当の目的を隠すカモフラージュ。テンションの上がった友永は岩間を指名し、2人きりのデートに誘った。
到着したのは、静岡県某所にあるプールサイド。ここで友永は「ムチャクチャなノリについてきてくれる?」とプールに入り、ウエディングドレスを着る岩間に「おいでよ!」と一言。その格好のまま飛び込んでくるよう呼びかけたのだ。ほかの参加者を岩場からジャンプさせたこともあったし、この人は女性を飛び降りさせるのが大好きだ。「俺のためにどこまでむちゃできるか?」が、イコール「妻にふさわしい強さ」として変換されるのだろう。でも、岩間が生理だったらどうするつもりか? いや、いらぬ心配だった。リクエストに応え、岩間は飛び込んだのだ。
自分でお金を出したわけでもなく、番組が用意したドレスなのだから、誰でも平気で飛び込むと思う。友永は喜びすぎだ。
全身が濡れた岩間は、友永が料理をしている間にドレスを脱いで着替えてきた。サイズの大きい男物のワイシャツをブカッと着て登場する岩間。これは、いわゆる“彼シャツ”! 完全に、エッチ後にしか見えない。どうにも、服のチョイスがスケベだ。そんな妙なテンションの2人は、協力し合って一緒にクレープを作った。なるほど、2人は結婚式と結婚初夜と初日ディナーを根こそぎ疑似体験したことになる。
再びプールサイドに場所を移した2人は、レッドゾーンに突入する。まず、先走ったのは友永。ルール無視で「親に会いに行く」とフライング発言をぶっ放すのだ。高ぶる岩間は、思わず友永にキス! 対して、岩間の「キスしていいよ」発言をスカしたこともある友永が、ついにキスのお返しをした。カメラが回っていなければ、絶対に2人はおっ始めていたと思う。友永は欲情して雄の顔になっていたし、見るからに2人からは性欲があふれまくっていた。つまり、これは実質セックスである。
さすが、大本命・岩間。横綱相撲をここにきて見せつけられた感がある。終盤で1強に返り咲いた。岩間といるときの友永は顔がとろけすぎだし、プールサイドのやりとりは最終回に思えたほど。残りの3エピソードを見る必要は果たしてあるのか!? 逆に言えば、ここまでやったのに岩間を選ばなければかわいそうだ。
続くツーショットデートで、友永は広告代理店広報・野原遥(28)を誘った。ドライブインシアターで、今までの思い出ムービーを鑑賞した2人。でも、岩間との時間が忘れられない友永のテンションはだだ落ちしており、抜け殻になっているのが丸わかりなのだ。
そもそも、友永と野原は相性がよくない。野原のことを「強い」と褒め続ける友永。野原本人は「そんな強くない」と説明しているのに、「強い遥の前なら弱い自分を見せられる」と、友永はかたくなに野原像を変えようとしない。2人を見ていると、心の通じ合いを、お互いがあきらめているようにさえ見える。
悲しみのステージは続く。エピソード6のカクテルパーティで異変が起きたのだ。どうやら、中川のメンタルが限界に来ている模様。気持ちはわかる。友永の目は岩間に一直線だし、一方の自分はお弁当を作らされるわ、カナヅチなのに天然プールに飛び込まされるわ……。「なぜ自分は選ばれているのか?」と疑心暗鬼にもなるのも無理はない。
中川「グアムから帰ってきたくらいから毎日が超キツくて。2軍でグズグズやってるのもなので、今日決めるとこ決めてほしいという感じです。確実に最後の1人に残るんであればやらなきゃと思うけど、勝てないんであれば今日落とすメンバーに決められても仕方ないし、そこで決めてほしいなって」
「最後の1人に残るんであれば」という言葉が、悪い意味で友永の背中を押してしまった。いくらなんでも、そこまで保証はしてあげられない。病んだ中川に優しい言葉を掛けるのも選択肢の1つだが、友永はそれとは異なる対応を選んだ。
友永「わかった。今日、俺、バラ渡さへんわ。この先、絶対に(中川を)一番に選べれるかっていう保証はできひん」
友永の言葉を耳にした瞬間の中川の表情は見ものだった。絵に描いたようにあっけに取られている。予想していない言葉が返ってきたのだろう。ぐずってみたけども、想定外に甘えさせてくれなかったバチェラー。恋人とケンカした女性が家を飛び出し「きっと後を追ってくるだろう」と踏んでいたのに、追い掛けるそぶりのまったくない彼氏。勇み足をした女性側が1人で気まずくなっているような状況である。こうして、ローズセレモニーを待たず、中川は脱落した。
残るメンバーは岩間、野原、田尻、水田の4人だ。今夜配信されるエピソード8は、友永が女性メンバーの家族へ会いに行く実家訪問企画。同エピソードの予告映像が面白いので、未見の方は必見だ。
実家が野菜農家の野原宅を訪れた友永。野原の家族から「野菜は好きですか?」と聞かれた友永は顔色を変えず「嫌いです」と返答し、気まずい空気を作り出している。これはまだ序の口で、田尻家訪問のくだりは完全に修羅場。友永の車の助手席に乗る田尻の1人息子の疾(はやて)君が暗く、目が死んでいるように見えるのだ。お母さんがいきなり連れてきた、関西弁のお父さん候補。思春期の男子が戸惑うのも無理はないと思う。同情必至で、見ているこっちまで悲しい気持ちになってきた。
何より考えてもみてほしい。家族と対面し、その印象を基準に脱落者が決まるエピソード8。ここで落とされることほど不憫なことはないだろう。バチェラーが、いろんな意味でいよいよ正念場に差し掛かっている。
(文=寺西ジャジューカ)
リアル婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』(Amazon Prime Video)シーズン3のエピソード4、5の内容をおさらい!
***
この2週で相関図は一気に変わった。バチェラーシリーズには「ファーストインプレッションローズ(初対面で最も気に入った女性に渡すバラ)をもらった女性は最後まで残れない」というジンクスがあるが、改めてそれが頭をよぎったのだ。
大本命のぶどう農家・岩間恵(25)の機嫌が一気に悪くなってきている。
今回のグループデートの内容は、「勝負事になったときの女性陣の本気の顔が見てみたい」とバチェラーの友永真也が企画したゴーカートデートだった。参加するには、動きやすく汚れてもいい服装が望ましい。
出発間際、シングルマザー・田尻夏樹(31)の格好を見た岩間は眉をひそめた。肩を丸出しにした田尻のファッションに「なんか、女出してきてるよね。1人だけ格好があざとい。セクシー系で来て……」と詰めに行ったのだ。
「ああいう人を好きな男の人ってどうなんだろうって思っちゃうから。私とは全然タイプが違うので“結局、どういう人が好きなの?”ってなっちゃいますね」(岩間)
この発言から「友永の好みの基準は私」という岩間の心理がうかがえる。というか、そもそもバチェラーで女を出すのは悪いことじゃないのに……。肩丸出しの田尻に負けず、岩間だってショートパンツで脚を丸出しにしていたし。
さらに、ツーショットデートで必ずローズ(このバラをもらった人は勝ち抜けできる)を渡す友永に対し「結構、ポンポン渡しちゃいますね」と不満を漏らした岩間。ファーストインプレッションローズを受け取った女性は「私が本妻」という心理に陥りがちだ。これはほかの女性陣にはない感覚で、おごりにつながりかねない。
岩間は安泰でいられなくなってきた。前回、無理して酒を飲む友永へお酒に見せかけたジンジャエールを渡すファインプレーを見せた彼女(参照記事)。いや、違うのだ。実は、あれは“元北新地のオンナ”水田あゆみ(30)の配慮だった。あのとき、岩間は友永にグラスを渡しに行っただけである。
「あゆさんなん!? めっちゃありがとうって思っとってん。じゃあ、(岩間への)ありがとうの気持ちをマイナスにして、あゆにありがとう」(友永)
そんな露骨に「マイナスにして」なんて口にしないでも……。ともかく、岩間は水田にしてやられた格好だ。
カクテルパーティで、岩間は焦りを隠せない。自分の頬を指差し、友永に「キスしてくれてもいいんだよ」と促したのだ。この提案を友永はスカした。2人の間に漂う微妙な空気……。
今回、岩間は無事にローズを受け取った。「自分で動いてみて不安だったけど自信がついた」と安堵する岩間。いや、その言葉はどこかズレて聞こえる。キスの要求は、やはり悪手だったと思う。あのときの友永の微妙な表情といったら……。ファーストローズを受け取った岩間について、社長令嬢の高田汐美(26)が言った「後は落ちるだけ」という予測が改めて頭をかすめた。
エピソード4では、岩間とは別の存在が台頭してきている。IT企業勤務の濱崎麻莉亜(22)は見るからに手強い存在だ。とにかく、彼女は顔がかわいい。濱崎に漂う清楚な雰囲気は、明らかに男ウケ抜群である。
現時点で残る女性は計10名で、グループデートに選抜されたのは7人。残るは3名のみ。1人はツーショットデートに、あとの2人は「2オン1デート」(2人のうち選ばれなかったほうはその場で脱落)に臨むというのが今回の流れだ。脱落確率50%の2オン1はリスクが大きく、多くの者は避けて通りたい形式。果たして、誰がツーショットに、誰が2オン1に選ばれるのだろう……? 振り分けが発表される瞬間、ほかの2人は不安でドギマギしているのに、濱崎だけは1人満面の笑みだった。
「私の名前は(グループデートに)入ってなかった。ツーショットだと……緊張しちゃう(笑)」(濱崎)
まるで、ツーショットに選ばれることを確信しているかのよう! 彼女は自己肯定感を高める恋愛をかなり経験してきたのだろう。何しろ、あのかわいさだ。案の定、友永がツーショットの相手に選んだのは濱崎だった。
「濱崎麻莉亜さんを水族館デートに誘ったのは、彼女がずっと緊張しっぱなしなんですね。みんなの輪の中ではその緊張が取れないかなと思ったんですよ。1対1でその緊張を取ってあげようと思って」(友永)
ツーショットデートに、濱崎はプレゼントを用意して臨んだ。針金で作った自作の指輪である。
「結婚指輪に見立てて、おそろいで作ってみたんです」(濱崎)
ためらわず、友永の左薬指に指輪をはめにいく強心臓の濱崎。相手次第では「おいおい」と男側が引く可能性は大だが、友永はあからさまにデレた。何をやられてもかわいく見えるのだろう、目がハートマークになってしまっている。他の女性陣には理性的でいようとする友永なのに、濱崎にはキュンキュンだ。
対して、過酷な2オン1に選ばれたのはシンガーの金子実加(29)とDJの中川友里(30)。友永は岩に囲まれた天然プールに2人を連れていき、ジャンプして飛び込めるか訊ねた。
「極限状態でどういう行動を取るのか? 少ない時間の中で本性を見せてくれるのが2オン1やと思っています」(友永)
濱崎には「緊張を取ってあげたい」と言っていたのに、この扱いの差はどうか……。
プールの水がムチャクチャ汚そうなのも見逃せない。危険、汚いというダブルのリスク。「苦手やったら苦手って言っていいで?」と一応は友永も言葉をかけるが、2人からしたら試されてる感が半端ない。デートというより、もはや度胸試し。ここで飛び込んだのは、カナヅチのはずの中川だった。
「飛び込みましたね、中川友里さん。すごく惹かれるものがありました」(友永)
飛び込んだ中川に勇気があったのか、飛び込まなかった金子に自分を貫く強さがあったのか、議論は分かれるところ。ただ、友永がローズを渡したのは中川だった。
「いろいろと話聞いてるうちに、実加さんの運命の人は俺ちゃうんちゃうかなって思って。もっと素敵な人がいるって思ってしまって」(友永)
友永が「俺より素敵な人がいる」を別れの理由にしたのは、エピソード2に続いて今回が2度目。フラれる側にとっては最もムカつくセリフなので、もうちょっと別の言い訳を用意しておくべきだと思う。完璧超人と思われた友永からも、看過できない部分が目立ち始めてきた。
エピソード4では、金子を含む3人が脱落している。
残り7人となり、大本命の迷走は続く。クルージングを楽しむグループデートに、岩間を含めた4人が選ばれた。正直、ここで特筆すべき出来事は起きていない。直後に控えるツーショットデートに選ばれた水田は、友永と会った途端、皆に見せつけるかのように友永にハグし、2人はそのままその場を去った。
この態度が、他のメンバーから大きな怒りを買った。特にヒートしたのは岩間である。サプライズローズを獲得して帰ってきた水田への態度がものすごい。
岩間「(ローズを)買ってきた? 買ってきたの、今?」
水田「買ってないわ! どうしたの? やめてえや(苦笑)」
岩間「いや、こっちこそやめてなんだけど」
場を和まそうと岩間の肩を叩きツッコんだ水田だったが、その部分をサッと払い拒絶する岩間。嫉妬心が暴走している。ただ、その前に起こっていた見逃せないやりとりについても記しておきたい。皆の前でハグした水田を愚痴る岩間に、濱崎が絶妙な質問を投げている。
濱崎「あゆさん、どんな顔してた?」
岩間「デレデレ! 女の顔だった」
決して自分では悪口を言わない濱崎。他の者に悪口を言わせることで“水田包囲網”を作り、同時に岩間の闇落ちを画策する。濱崎は曲者だ。ずる賢さもあるし、決して顔がかわいいだけの存在じゃないということ。
カクテルパーティでの岩間は、不安すぎて泣きそうになっていた。か弱く、たいていの男なら放っとけないであろう姿。女の顔になった水田のことを自分はあんなに怒っていたのに……。今回も彼女はローズを受け取ったが、名前を呼ばれる順番は最後だった。本妻だと思っていたのに、いつの間にかオンリーワンじゃなくなっている岩間。バチェラーのジンクスはシーズン3も健在なのだろうか。
女の顔といえば、田尻である。友永の体にベタベタ触り、抱きつき、足を絡ませる攻め気。そんな彼女の態度に、友永は不信感を抱いている。前回、友永は田尻に「ほかの男にもこう接して浮気するのか? と思ってしまう」と指摘した。
田尻「大丈夫。私、前の彼氏も5年付き合ったし、その前も3年付き合ったし。その間、1回もブレてない」
友永「別れた原因は?」
田尻「……」
会話で一呼吸間を置く田尻に友永は「本音でしゃべってない」と不信感を抱いた。別れの理由を説明するのに2~3秒の間を置くのは仕方ない気もするが……。今回のカクテルパーティで、友永は再び田尻に詰問した。
友永「今はいろいろ考えてしゃべることは少なくなった?」
田尻 「考えてしゃべってるんじゃなくて、テンポが遅いから考えてしゃべってるように感じるかもしれない(笑)」
友永の顔を見ると、あまり納得していなさそうだ。もうそろそろ潮時か。次回予告を観ると、ついに田尻は子どもがいる事実を明かすようだ。
今まで、田尻は“女”を出す戦法で勝ち抜いてきている。そんな彼女には子どもがいた。家族を大事にする友永にとって、これまでの田尻の態度はネックにならないだろうか。「そんな親でいいのか」と、嫌悪感に転化される不安がある。
シングルマザーの事実を聞かされた瞬間の友永の顔には笑った。絵に描いたように目が点になっているのだ。結婚前提で女性を探し求めているのに、子どもの存在を伏せる田尻の策は、確かに誠実ではないが……。
(文=寺西ジャジューカ)
リアル婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』(Amazon Prime Video)シーズン3のエピソード4、5の内容をおさらい!
***
この2週で相関図は一気に変わった。バチェラーシリーズには「ファーストインプレッションローズ(初対面で最も気に入った女性に渡すバラ)をもらった女性は最後まで残れない」というジンクスがあるが、改めてそれが頭をよぎったのだ。
大本命のぶどう農家・岩間恵(25)の機嫌が一気に悪くなってきている。
今回のグループデートの内容は、「勝負事になったときの女性陣の本気の顔が見てみたい」とバチェラーの友永真也が企画したゴーカートデートだった。参加するには、動きやすく汚れてもいい服装が望ましい。
出発間際、シングルマザー・田尻夏樹(31)の格好を見た岩間は眉をひそめた。肩を丸出しにした田尻のファッションに「なんか、女出してきてるよね。1人だけ格好があざとい。セクシー系で来て……」と詰めに行ったのだ。
「ああいう人を好きな男の人ってどうなんだろうって思っちゃうから。私とは全然タイプが違うので“結局、どういう人が好きなの?”ってなっちゃいますね」(岩間)
この発言から「友永の好みの基準は私」という岩間の心理がうかがえる。というか、そもそもバチェラーで女を出すのは悪いことじゃないのに……。肩丸出しの田尻に負けず、岩間だってショートパンツで脚を丸出しにしていたし。
さらに、ツーショットデートで必ずローズ(このバラをもらった人は勝ち抜けできる)を渡す友永に対し「結構、ポンポン渡しちゃいますね」と不満を漏らした岩間。ファーストインプレッションローズを受け取った女性は「私が本妻」という心理に陥りがちだ。これはほかの女性陣にはない感覚で、おごりにつながりかねない。
岩間は安泰でいられなくなってきた。前回、無理して酒を飲む友永へお酒に見せかけたジンジャエールを渡すファインプレーを見せた彼女(参照記事)。いや、違うのだ。実は、あれは“元北新地のオンナ”水田あゆみ(30)の配慮だった。あのとき、岩間は友永にグラスを渡しに行っただけである。
「あゆさんなん!? めっちゃありがとうって思っとってん。じゃあ、(岩間への)ありがとうの気持ちをマイナスにして、あゆにありがとう」(友永)
そんな露骨に「マイナスにして」なんて口にしないでも……。ともかく、岩間は水田にしてやられた格好だ。
カクテルパーティで、岩間は焦りを隠せない。自分の頬を指差し、友永に「キスしてくれてもいいんだよ」と促したのだ。この提案を友永はスカした。2人の間に漂う微妙な空気……。
今回、岩間は無事にローズを受け取った。「自分で動いてみて不安だったけど自信がついた」と安堵する岩間。いや、その言葉はどこかズレて聞こえる。キスの要求は、やはり悪手だったと思う。あのときの友永の微妙な表情といったら……。ファーストローズを受け取った岩間について、社長令嬢の高田汐美(26)が言った「後は落ちるだけ」という予測が改めて頭をかすめた。
エピソード4では、岩間とは別の存在が台頭してきている。IT企業勤務の濱崎麻莉亜(22)は見るからに手強い存在だ。とにかく、彼女は顔がかわいい。濱崎に漂う清楚な雰囲気は、明らかに男ウケ抜群である。
現時点で残る女性は計10名で、グループデートに選抜されたのは7人。残るは3名のみ。1人はツーショットデートに、あとの2人は「2オン1デート」(2人のうち選ばれなかったほうはその場で脱落)に臨むというのが今回の流れだ。脱落確率50%の2オン1はリスクが大きく、多くの者は避けて通りたい形式。果たして、誰がツーショットに、誰が2オン1に選ばれるのだろう……? 振り分けが発表される瞬間、ほかの2人は不安でドギマギしているのに、濱崎だけは1人満面の笑みだった。
「私の名前は(グループデートに)入ってなかった。ツーショットだと……緊張しちゃう(笑)」(濱崎)
まるで、ツーショットに選ばれることを確信しているかのよう! 彼女は自己肯定感を高める恋愛をかなり経験してきたのだろう。何しろ、あのかわいさだ。案の定、友永がツーショットの相手に選んだのは濱崎だった。
「濱崎麻莉亜さんを水族館デートに誘ったのは、彼女がずっと緊張しっぱなしなんですね。みんなの輪の中ではその緊張が取れないかなと思ったんですよ。1対1でその緊張を取ってあげようと思って」(友永)
ツーショットデートに、濱崎はプレゼントを用意して臨んだ。針金で作った自作の指輪である。
「結婚指輪に見立てて、おそろいで作ってみたんです」(濱崎)
ためらわず、友永の左薬指に指輪をはめにいく強心臓の濱崎。相手次第では「おいおい」と男側が引く可能性は大だが、友永はあからさまにデレた。何をやられてもかわいく見えるのだろう、目がハートマークになってしまっている。他の女性陣には理性的でいようとする友永なのに、濱崎にはキュンキュンだ。
対して、過酷な2オン1に選ばれたのはシンガーの金子実加(29)とDJの中川友里(30)。友永は岩に囲まれた天然プールに2人を連れていき、ジャンプして飛び込めるか訊ねた。
「極限状態でどういう行動を取るのか? 少ない時間の中で本性を見せてくれるのが2オン1やと思っています」(友永)
濱崎には「緊張を取ってあげたい」と言っていたのに、この扱いの差はどうか……。
プールの水がムチャクチャ汚そうなのも見逃せない。危険、汚いというダブルのリスク。「苦手やったら苦手って言っていいで?」と一応は友永も言葉をかけるが、2人からしたら試されてる感が半端ない。デートというより、もはや度胸試し。ここで飛び込んだのは、カナヅチのはずの中川だった。
「飛び込みましたね、中川友里さん。すごく惹かれるものがありました」(友永)
飛び込んだ中川に勇気があったのか、飛び込まなかった金子に自分を貫く強さがあったのか、議論は分かれるところ。ただ、友永がローズを渡したのは中川だった。
「いろいろと話聞いてるうちに、実加さんの運命の人は俺ちゃうんちゃうかなって思って。もっと素敵な人がいるって思ってしまって」(友永)
友永が「俺より素敵な人がいる」を別れの理由にしたのは、エピソード2に続いて今回が2度目。フラれる側にとっては最もムカつくセリフなので、もうちょっと別の言い訳を用意しておくべきだと思う。完璧超人と思われた友永からも、看過できない部分が目立ち始めてきた。
エピソード4では、金子を含む3人が脱落している。
残り7人となり、大本命の迷走は続く。クルージングを楽しむグループデートに、岩間を含めた4人が選ばれた。正直、ここで特筆すべき出来事は起きていない。直後に控えるツーショットデートに選ばれた水田は、友永と会った途端、皆に見せつけるかのように友永にハグし、2人はそのままその場を去った。
この態度が、他のメンバーから大きな怒りを買った。特にヒートしたのは岩間である。サプライズローズを獲得して帰ってきた水田への態度がものすごい。
岩間「(ローズを)買ってきた? 買ってきたの、今?」
水田「買ってないわ! どうしたの? やめてえや(苦笑)」
岩間「いや、こっちこそやめてなんだけど」
場を和まそうと岩間の肩を叩きツッコんだ水田だったが、その部分をサッと払い拒絶する岩間。嫉妬心が暴走している。ただ、その前に起こっていた見逃せないやりとりについても記しておきたい。皆の前でハグした水田を愚痴る岩間に、濱崎が絶妙な質問を投げている。
濱崎「あゆさん、どんな顔してた?」
岩間「デレデレ! 女の顔だった」
決して自分では悪口を言わない濱崎。他の者に悪口を言わせることで“水田包囲網”を作り、同時に岩間の闇落ちを画策する。濱崎は曲者だ。ずる賢さもあるし、決して顔がかわいいだけの存在じゃないということ。
カクテルパーティでの岩間は、不安すぎて泣きそうになっていた。か弱く、たいていの男なら放っとけないであろう姿。女の顔になった水田のことを自分はあんなに怒っていたのに……。今回も彼女はローズを受け取ったが、名前を呼ばれる順番は最後だった。本妻だと思っていたのに、いつの間にかオンリーワンじゃなくなっている岩間。バチェラーのジンクスはシーズン3も健在なのだろうか。
女の顔といえば、田尻である。友永の体にベタベタ触り、抱きつき、足を絡ませる攻め気。そんな彼女の態度に、友永は不信感を抱いている。前回、友永は田尻に「ほかの男にもこう接して浮気するのか? と思ってしまう」と指摘した。
田尻「大丈夫。私、前の彼氏も5年付き合ったし、その前も3年付き合ったし。その間、1回もブレてない」
友永「別れた原因は?」
田尻「……」
会話で一呼吸間を置く田尻に友永は「本音でしゃべってない」と不信感を抱いた。別れの理由を説明するのに2~3秒の間を置くのは仕方ない気もするが……。今回のカクテルパーティで、友永は再び田尻に詰問した。
友永「今はいろいろ考えてしゃべることは少なくなった?」
田尻 「考えてしゃべってるんじゃなくて、テンポが遅いから考えてしゃべってるように感じるかもしれない(笑)」
友永の顔を見ると、あまり納得していなさそうだ。もうそろそろ潮時か。次回予告を観ると、ついに田尻は子どもがいる事実を明かすようだ。
今まで、田尻は“女”を出す戦法で勝ち抜いてきている。そんな彼女には子どもがいた。家族を大事にする友永にとって、これまでの田尻の態度はネックにならないだろうか。「そんな親でいいのか」と、嫌悪感に転化される不安がある。
シングルマザーの事実を聞かされた瞬間の友永の顔には笑った。絵に描いたように目が点になっているのだ。結婚前提で女性を探し求めているのに、子どもの存在を伏せる田尻の策は、確かに誠実ではないが……。
(文=寺西ジャジューカ)
9月13日より、リアル婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』(Amazon Prime Video)待望のシーズン3配信がいよいよスタートした。初回は、エピソード1~3までまとめて一挙配信という太っ腹である。
世に恋愛リアリティショーは多いが、この番組は一味違う。複数男子―複数女子という組み合わせではなく、1人のハイスペック男性(通称「バチェラー」)が複数の女性とデートを繰り返すという構図。エピソードが進むごとに女性の数は絞られ、最後に残った1人とバチェラーが交際をするというシステムだ。
まず、参加女性の狙う異性が1人しかいないというのがいい。プライドを守るため本意ではない男と恋愛するなど、まどろっこしい真似をする者は出てこない。自分の気持ちにウソをつくという選択肢は存在せず、だからこそ女の嫉妬が丸出しになる。結果、我々は恋愛番組ではなく、『ASAYAN』(テレビ東京系)のモーニング娘。オーディションや『アメリカ横断ウルトラクイズ』(日本テレビ系)のようなサバイバル番組を観ている感覚に陥るのだ。『あいのり』(フジテレビ系)で感じたような甘酸っぱさは皆無!
今回、バチェラーとして登場したのは貿易会社を経営する友永真也(31)。神戸で病院経営する医師の御曹司で、6年間のフランス留学経験があるという筋金入りである。しかも、長身の超イケメンだ。
『バチェラー3』に臨むにあたり、友永は指輪を用意してきていた。今回選んだ女性との交際を彼は“最後の恋愛”にするつもり。つまり、彼は結婚相手を選びにきているのだ。女性を選ぶ際の最優先事項は、その人との将来を想像できるか否か。
「僕は家族を築き上げたいと思っています」(友永)
友永と20人の参加女性の、初対面の日がやってきた。ちなみに、『バチェラー3』への参加希望者は約1500人に上ったそう。その中から、番組はあえて変わり種を採用した節がある。一番の驚きは、バツイチのシングルマザー・田尻夏樹(31)の参加だった。11歳の長男を持つ彼女は、事前の紹介動画で「子どもがいなくなった後に私を癒やしてくれる優しい旦那様が欲しい」と発言している。思春期の息子がいるのに、そんなこと言っていいのだろうか!? あざとさを感じる笑顔からは、母親感がまったくうかがえない。友永は、特に「家族」を大事に考えるバチェラーなのだが……。
一方で、ファーストコンタクトで、いきなり友永のハートを射抜いた女性が登場した。それは、山梨でぶどう農家の両親を手伝っている岩間恵(25)。彼女が登場した瞬間の友永の顔は、ほかの参加者に見せるそれと全然違った。「うおっ、もろタイプ!」と、露骨に顔に書いてある。確かに、岩間は容姿がいい。檀れいみたいな上品さをまとった、多くの男が好きになるであろうタイプ。素朴さがあり、両親に紹介しやすそうなのもグッド。結婚相手を探し求める友永にぴったりだ。
案の定、ファーストインプレッションローズ(獲得者は次回への残留が約束される)を受け取ったのは岩間だった。ただ、バチェラーシリーズには「ファーストインプレッションローズをもらった女性は最後まで残れない」というジンクスがある。ファーストシーズンの鶴愛佳も、セカンドシーズンの岡田茉里乃も、どちらも途中で脱落した。
友永がすべての参加者と対面を終え、次に行われたのは、全員で共に過ごす「カクテルパーティ」である。このとき、友永はあることを心掛けていた。
「自分から誘わない。一番勇気のある人が知りたいっていうのはありますし、それもその女性の強さなのかなあって」(友永)
心配することはない。すべての参加者がツーショットにありつきたいと考えているし、多くの者が行動を起こしている。ある女性が友永と2人きりで話していると、ほかの女性が「私も話したいです!」と割り込み、その女性が友永とツーショットになると、また別の誰かが……というループが会場内では展開された。
その流れの中、ある事件が発生する。バチェラーとある女性が2人きりで話しているのを遠目から見る参加者たち。すると、5~6名の女性が不思議系キャラの社長秘書・国分亜美(29)をつかまえ、「亜美、行ってきたら?」「“喉渇いてませんか?”って」とツーショットの邪魔をけしかけたのだ。邪魔はしたいけれど、バチェラーから厚かましく思われたくない。だから、自分で行かずに無理やり国分をたきつける。こすいとしか言いようがない。女のカッコ悪い部分が出ている。
皆から背中を押された国分は、友永らの会話に割り込んでツーショットを中断させた。使命を終えて帰ってきた国分に、ほかの参加者が「あなたみたいなキャラは忘れるわけないじゃん(笑)」と半笑いで話しかける光景は地獄。早速出来上がったヒエラルキーは、もはやいじめの構造そのままだった……。
女性は、別行動を取る女を許さない。大勢の女性が友永に群がる中、あえて近付かず友永の視線の先でたたずむ策をとったのはシンガーの金子実加(29)だ。彼女への包囲網もしんどかった。3~4人の参加者が固まって、金子のやり方を陰でコソコソくさしている。
「出た、あざと作戦! なんか寂しいふりしとる、本当は寂しくないのに(笑)」
意地悪く嘲笑するその姿をカメラはバッチリ捉えているが、いいのだろうか? 猫をかぶる女性の素をあらわにさせるカクテルパーティは、バチェラーにおける大きな見せ場のひとつだ。
結局、国分を含む5人が脱落した。
エピソード2で最初に行われたのは、ツーショットのヘリコプターデート。友永が相手として指名したのは、やはり岩間だった。
上空で、はしゃぎにはしゃいだ2人。ヘリが着陸して地上に降り立つと、眼前に用意されていたのは赤いオープンカーである。
「神戸からフェラーリを持ってきました。これでドライブに連れていきます」(友永)
その割に、ナンバープレートに「奈良」の文字が記されているのはなぜだろう……? 神戸から持ってきた謎の“奈良ナンバーフェラーリ”で2人はドライブを満喫する。目的地は夕日が見える絶景ポイントだ。
車を止めた友永は、初対面時に岩間から受け取ったジャムを取り出した。夕日をバックに2人が行ったのは、ジャムの食べさせ合いっこ。同じスプーンでお互いがお互いの口にジャムを持っていってあげるのだ。これって、間接キスじゃないの! 出来上がったカップルにしか見えない2人。岩間をバックハグする友永は、静かに語りかけた。
「会ってすぐやねんけど、ほんまに好きになってほしい。好きになってもらうように俺は努力するし」(友永)
すごいアドバンテージだ。ほかの参加者に対し、友永は「楽しもう」「いい思い出にしよう」的なことしか言っていないのだから。ここまで直接的な表現をしたのは、岩間に対してだけである。
続いて行われたのは、グループデート。犬たちと戯れるドッグデートだ。犬を愛する友永は「“犬嫌いです”って言う人を僕は選ばないです」と断言! そんな中、異変が発生した。社長令嬢の高田汐美(26)がシクシク泣いているのだ。彼女は犬が嫌いなのか? ……と思いきや、「飼っていた犬が去年死んだから、見ると悲しくなっちゃう」と高田は涙の理由を明かした。責任を感じた友永は高田の手を握り、心から謝罪。そして、彼女をツーショットのクルーザーデートに誘った。
「やばい! うれしい!! 飼ってたわんこの愛が伝わったんだと思います(笑)。本当にわんこに感謝です」(高田)
ここで野暮なツッコミをひとつだけさせていただきたい。忘れられない場面があるのだ。初めて犬を見た瞬間、確かに高田は「かわいいー!」と声を上げ、犬に手を振って駆け寄っていた。そんな大はしゃぎがあってからの唐突な大号泣。単に悲しみにフタをし、無理に明るく振る舞っていただけかもしれない。でも、これはバチェラーだ。どうしてもうがった見方をしてしまう。もしこれが計算だったとしても、功を奏すならば高田は褒められるべきである。
高田とは逆に覚悟の足りなさを露呈したのは、看護学科に通う女子大生の浦田直佳(22)だった。来春に大学を卒業し、看護師になる浦田。そんな彼女に友永は「どこら辺で働くの?」と質問、浦田は「このまま何もなければ都内」と返答した。
浦田からすれば「選んでくれるなら神戸に行きます」という遠回しの表現だったのだろうが、バチェラーという場で、その回答はヌルすぎる。大勢の女性の中から、友永は結婚相手を探しにきているのだ。だからこそ「どこでも働けます!」と、バシッと言っとくべきだった。案の定、浦田はほか2名と共に、このエピソード2で脱落した。
エピソード3で行われたのは、グアムでの水着デートだ。水着ということは、バチェラーに女性陣が色仕掛けを行える貴重な機会!
ここで気を吐いたのは、シングルマザーの田尻だった。目いっぱい遊ぶほかの参加者は全身びしょ濡れなのに、彼女だけはどこも濡れていない。当然、髪はきれいにセットされたままだ。万全の状態で友永と共にハンモックで寝そべる田尻。上目遣いでじっとりと相手を見つめる表情はあざとい。さらに「この体勢のほうが楽」と友永の片足を両足で挟み込み、ぴったりと密着してみせた。あからさまにデレデレする友永!
今までさほど積極的にアプローチしてこなかった田尻も、友永の反応には自信を深めた模様。水着デート以降、一転して彼女は積極的になった。同時に、田尻のあざとさに危機感を持ったほかの女性陣が今まで以上に積極的になる姿は興味深い。あの岩間でさえ、田尻の台頭にソワソワしているのだ。
田尻以上に露骨な色仕掛けを繰り出したのは、下町娘の加賀美碧(26)である。
「(田尻)夏樹は腕枕してたので、私も友永さんの乳首舐めるって作戦を立ててたんですけど(笑)」(加賀美)
耳を疑う発言だ。でも、さすがに乳首は舐めなかった。彼女が選んだ作戦はオイルマッサージである。仰向けになる友永に馬乗りし、ねっとりとオイルを塗り込んでいく加賀美。体勢は完全に騎乗位か素股のそれだ。こんなことをしていたら普通に下半身は反応すると思うのだが、ジェントルな友永は前張りでもしていたのだろうか……。
さて、この色仕掛けは果たして功を奏したのか? 結果は失敗だった。エピソード3で加賀美は脱落している。もちろん、男はエロい女性が嫌いじゃない。でも、それとこれとは話が別。友永による「(加賀美は)将来の奥さん像ではない」という寸評は元も子もなさすぎて笑った。確かに、オイルまみれになって急にまたがってくる女性は結婚相手に選びたくない。
水着デートが終わると、友永は広告代理店広報・野原遥(28)を2人きりの特別デートに誘った。「家族旅行でもプライベートでも来るグアムは思い入れのある島」と語る友永同様、野原もグアムには浅からぬ因縁があった。6年前にグアムで起こった無差別殺傷事件に、野原は巻き込まれていたのだ。事件直後は起きることもできない状態だったものの、懸命の努力で彼女は回復した。
「それができたのは、やっぱり家族の存在があったから。支えてくれる家族と親戚が近くにいたら、ここまでやってこれた。だからこそ、家族という大切な存在を、私は自分で築いていきたいと思う」(野原)
すさまじい過去である。そして、その過去に屈しない強さが、彼女からは感じられる。野原の根源にあるのは家族の存在だった。
ここで、どうしても、ある1シーンを思い出してしまう。エピソード1でファーストインプレッションローズを受け取ったのは岩間だった。あのとき、野原は岩間に「(友永と)何話したの?」と質問した。岩間は「家族のこと、私の家族の話」と返答。これを受け、野原はこんな考えを告白した。
「今後、私がどうアプローチしていくか、作戦を練り直そうかなって思ってます」(野原)
彼女の練り直した作戦が、家族を軸にした過去の告白につながっているとすればあっぱれだ。バチェラーで勝ち抜くには、このくらいのしたたかさは絶対に必要。そういう意味でも、野原は強い。
その後、グアムでも恒例のカクテルパーティは行われた。「より開放的に、みんなの心を開きにいきます」と意気込む友永は、とにかく飲みまくるのだ。ある種の義務感を下敷きにした飲みっぷり。
終盤、友永のところにシャンパングラスを持っていたのは岩間。浴びるように飲み続ける友永に、彼女は追加のグラスを手渡した。そのグラスに口をつけた友永は、あることに気付く。岩間が持ってきたグラス、実は中身がジンジャーエールだったのだ。素晴らしい気遣い! ただはしゃぐだけの女性陣を尻目に、奥さんのような存在感をこっそりアピールする岩間。やり手である。やり手すぎて、プロ彼女的な匂いを彼女から感じ取ってしまった。スタジオにいる指原莉乃の「岩間さんは結構計算してると思う」というコメントには筆者も同意だ。
エピソード3が終わり、残る参加者は計10人。あっという間に、ここまで絞られていた。現時点での大本命は、やはり岩間だろう。今のところ、彼女から欠点らしい欠点はまるで見当たらない。頭1つどころか胴1つ分抜け出ている印象がある。
そして、個人的にダークホースとして注目したいのは現役看護師の城田夏奈(23)だ。派手めなルックスの参加者が多い中、城田の地味さは逆に際立っている。ここまで勝ち残っているのも不思議なほど。
ただ、地味だけど、彼女のような存在は世の中のニーズとして確実にある。いわゆる、オタサーの姫感が、城田からはプンプンするのだ。おとなしそうだが、バチェラーに応募する時点で野心を隠し持っているのは確実。そして、最も気になるのは、参加者の中で城田の紹介動画だけ、公式Twitterで公開されていないということだ。後で起こるサプライズのため、あえて情報を伏せているのか? 「シーズン3は史上最強に女の子が悪魔だらけ」という前評判が気になって仕方がない。
(文=寺西ジャジューカ)
9月13日より、リアル婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』(Amazon Prime Video)待望のシーズン3配信がいよいよスタートした。初回は、エピソード1~3までまとめて一挙配信という太っ腹である。
世に恋愛リアリティショーは多いが、この番組は一味違う。複数男子―複数女子という組み合わせではなく、1人のハイスペック男性(通称「バチェラー」)が複数の女性とデートを繰り返すという構図。エピソードが進むごとに女性の数は絞られ、最後に残った1人とバチェラーが交際をするというシステムだ。
まず、参加女性の狙う異性が1人しかいないというのがいい。プライドを守るため本意ではない男と恋愛するなど、まどろっこしい真似をする者は出てこない。自分の気持ちにウソをつくという選択肢は存在せず、だからこそ女の嫉妬が丸出しになる。結果、我々は恋愛番組ではなく、『ASAYAN』(テレビ東京系)のモーニング娘。オーディションや『アメリカ横断ウルトラクイズ』(日本テレビ系)のようなサバイバル番組を観ている感覚に陥るのだ。『あいのり』(フジテレビ系)で感じたような甘酸っぱさは皆無!
今回、バチェラーとして登場したのは貿易会社を経営する友永真也(31)。神戸で病院経営する医師の御曹司で、6年間のフランス留学経験があるという筋金入りである。しかも、長身の超イケメンだ。
『バチェラー3』に臨むにあたり、友永は指輪を用意してきていた。今回選んだ女性との交際を彼は“最後の恋愛”にするつもり。つまり、彼は結婚相手を選びにきているのだ。女性を選ぶ際の最優先事項は、その人との将来を想像できるか否か。
「僕は家族を築き上げたいと思っています」(友永)
友永と20人の参加女性の、初対面の日がやってきた。ちなみに、『バチェラー3』への参加希望者は約1500人に上ったそう。その中から、番組はあえて変わり種を採用した節がある。一番の驚きは、バツイチのシングルマザー・田尻夏樹(31)の参加だった。11歳の長男を持つ彼女は、事前の紹介動画で「子どもがいなくなった後に私を癒やしてくれる優しい旦那様が欲しい」と発言している。思春期の息子がいるのに、そんなこと言っていいのだろうか!? あざとさを感じる笑顔からは、母親感がまったくうかがえない。友永は、特に「家族」を大事に考えるバチェラーなのだが……。
一方で、ファーストコンタクトで、いきなり友永のハートを射抜いた女性が登場した。それは、山梨でぶどう農家の両親を手伝っている岩間恵(25)。彼女が登場した瞬間の友永の顔は、ほかの参加者に見せるそれと全然違った。「うおっ、もろタイプ!」と、露骨に顔に書いてある。確かに、岩間は容姿がいい。檀れいみたいな上品さをまとった、多くの男が好きになるであろうタイプ。素朴さがあり、両親に紹介しやすそうなのもグッド。結婚相手を探し求める友永にぴったりだ。
案の定、ファーストインプレッションローズ(獲得者は次回への残留が約束される)を受け取ったのは岩間だった。ただ、バチェラーシリーズには「ファーストインプレッションローズをもらった女性は最後まで残れない」というジンクスがある。ファーストシーズンの鶴愛佳も、セカンドシーズンの岡田茉里乃も、どちらも途中で脱落した。
友永がすべての参加者と対面を終え、次に行われたのは、全員で共に過ごす「カクテルパーティ」である。このとき、友永はあることを心掛けていた。
「自分から誘わない。一番勇気のある人が知りたいっていうのはありますし、それもその女性の強さなのかなあって」(友永)
心配することはない。すべての参加者がツーショットにありつきたいと考えているし、多くの者が行動を起こしている。ある女性が友永と2人きりで話していると、ほかの女性が「私も話したいです!」と割り込み、その女性が友永とツーショットになると、また別の誰かが……というループが会場内では展開された。
その流れの中、ある事件が発生する。バチェラーとある女性が2人きりで話しているのを遠目から見る参加者たち。すると、5~6名の女性が不思議系キャラの社長秘書・国分亜美(29)をつかまえ、「亜美、行ってきたら?」「“喉渇いてませんか?”って」とツーショットの邪魔をけしかけたのだ。邪魔はしたいけれど、バチェラーから厚かましく思われたくない。だから、自分で行かずに無理やり国分をたきつける。こすいとしか言いようがない。女のカッコ悪い部分が出ている。
皆から背中を押された国分は、友永らの会話に割り込んでツーショットを中断させた。使命を終えて帰ってきた国分に、ほかの参加者が「あなたみたいなキャラは忘れるわけないじゃん(笑)」と半笑いで話しかける光景は地獄。早速出来上がったヒエラルキーは、もはやいじめの構造そのままだった……。
女性は、別行動を取る女を許さない。大勢の女性が友永に群がる中、あえて近付かず友永の視線の先でたたずむ策をとったのはシンガーの金子実加(29)だ。彼女への包囲網もしんどかった。3~4人の参加者が固まって、金子のやり方を陰でコソコソくさしている。
「出た、あざと作戦! なんか寂しいふりしとる、本当は寂しくないのに(笑)」
意地悪く嘲笑するその姿をカメラはバッチリ捉えているが、いいのだろうか? 猫をかぶる女性の素をあらわにさせるカクテルパーティは、バチェラーにおける大きな見せ場のひとつだ。
結局、国分を含む5人が脱落した。
エピソード2で最初に行われたのは、ツーショットのヘリコプターデート。友永が相手として指名したのは、やはり岩間だった。
上空で、はしゃぎにはしゃいだ2人。ヘリが着陸して地上に降り立つと、眼前に用意されていたのは赤いオープンカーである。
「神戸からフェラーリを持ってきました。これでドライブに連れていきます」(友永)
その割に、ナンバープレートに「奈良」の文字が記されているのはなぜだろう……? 神戸から持ってきた謎の“奈良ナンバーフェラーリ”で2人はドライブを満喫する。目的地は夕日が見える絶景ポイントだ。
車を止めた友永は、初対面時に岩間から受け取ったジャムを取り出した。夕日をバックに2人が行ったのは、ジャムの食べさせ合いっこ。同じスプーンでお互いがお互いの口にジャムを持っていってあげるのだ。これって、間接キスじゃないの! 出来上がったカップルにしか見えない2人。岩間をバックハグする友永は、静かに語りかけた。
「会ってすぐやねんけど、ほんまに好きになってほしい。好きになってもらうように俺は努力するし」(友永)
すごいアドバンテージだ。ほかの参加者に対し、友永は「楽しもう」「いい思い出にしよう」的なことしか言っていないのだから。ここまで直接的な表現をしたのは、岩間に対してだけである。
続いて行われたのは、グループデート。犬たちと戯れるドッグデートだ。犬を愛する友永は「“犬嫌いです”って言う人を僕は選ばないです」と断言! そんな中、異変が発生した。社長令嬢の高田汐美(26)がシクシク泣いているのだ。彼女は犬が嫌いなのか? ……と思いきや、「飼っていた犬が去年死んだから、見ると悲しくなっちゃう」と高田は涙の理由を明かした。責任を感じた友永は高田の手を握り、心から謝罪。そして、彼女をツーショットのクルーザーデートに誘った。
「やばい! うれしい!! 飼ってたわんこの愛が伝わったんだと思います(笑)。本当にわんこに感謝です」(高田)
ここで野暮なツッコミをひとつだけさせていただきたい。忘れられない場面があるのだ。初めて犬を見た瞬間、確かに高田は「かわいいー!」と声を上げ、犬に手を振って駆け寄っていた。そんな大はしゃぎがあってからの唐突な大号泣。単に悲しみにフタをし、無理に明るく振る舞っていただけかもしれない。でも、これはバチェラーだ。どうしてもうがった見方をしてしまう。もしこれが計算だったとしても、功を奏すならば高田は褒められるべきである。
高田とは逆に覚悟の足りなさを露呈したのは、看護学科に通う女子大生の浦田直佳(22)だった。来春に大学を卒業し、看護師になる浦田。そんな彼女に友永は「どこら辺で働くの?」と質問、浦田は「このまま何もなければ都内」と返答した。
浦田からすれば「選んでくれるなら神戸に行きます」という遠回しの表現だったのだろうが、バチェラーという場で、その回答はヌルすぎる。大勢の女性の中から、友永は結婚相手を探しにきているのだ。だからこそ「どこでも働けます!」と、バシッと言っとくべきだった。案の定、浦田はほか2名と共に、このエピソード2で脱落した。
エピソード3で行われたのは、グアムでの水着デートだ。水着ということは、バチェラーに女性陣が色仕掛けを行える貴重な機会!
ここで気を吐いたのは、シングルマザーの田尻だった。目いっぱい遊ぶほかの参加者は全身びしょ濡れなのに、彼女だけはどこも濡れていない。当然、髪はきれいにセットされたままだ。万全の状態で友永と共にハンモックで寝そべる田尻。上目遣いでじっとりと相手を見つめる表情はあざとい。さらに「この体勢のほうが楽」と友永の片足を両足で挟み込み、ぴったりと密着してみせた。あからさまにデレデレする友永!
今までさほど積極的にアプローチしてこなかった田尻も、友永の反応には自信を深めた模様。水着デート以降、一転して彼女は積極的になった。同時に、田尻のあざとさに危機感を持ったほかの女性陣が今まで以上に積極的になる姿は興味深い。あの岩間でさえ、田尻の台頭にソワソワしているのだ。
田尻以上に露骨な色仕掛けを繰り出したのは、下町娘の加賀美碧(26)である。
「(田尻)夏樹は腕枕してたので、私も友永さんの乳首舐めるって作戦を立ててたんですけど(笑)」(加賀美)
耳を疑う発言だ。でも、さすがに乳首は舐めなかった。彼女が選んだ作戦はオイルマッサージである。仰向けになる友永に馬乗りし、ねっとりとオイルを塗り込んでいく加賀美。体勢は完全に騎乗位か素股のそれだ。こんなことをしていたら普通に下半身は反応すると思うのだが、ジェントルな友永は前張りでもしていたのだろうか……。
さて、この色仕掛けは果たして功を奏したのか? 結果は失敗だった。エピソード3で加賀美は脱落している。もちろん、男はエロい女性が嫌いじゃない。でも、それとこれとは話が別。友永による「(加賀美は)将来の奥さん像ではない」という寸評は元も子もなさすぎて笑った。確かに、オイルまみれになって急にまたがってくる女性は結婚相手に選びたくない。
水着デートが終わると、友永は広告代理店広報・野原遥(28)を2人きりの特別デートに誘った。「家族旅行でもプライベートでも来るグアムは思い入れのある島」と語る友永同様、野原もグアムには浅からぬ因縁があった。6年前にグアムで起こった無差別殺傷事件に、野原は巻き込まれていたのだ。事件直後は起きることもできない状態だったものの、懸命の努力で彼女は回復した。
「それができたのは、やっぱり家族の存在があったから。支えてくれる家族と親戚が近くにいたら、ここまでやってこれた。だからこそ、家族という大切な存在を、私は自分で築いていきたいと思う」(野原)
すさまじい過去である。そして、その過去に屈しない強さが、彼女からは感じられる。野原の根源にあるのは家族の存在だった。
ここで、どうしても、ある1シーンを思い出してしまう。エピソード1でファーストインプレッションローズを受け取ったのは岩間だった。あのとき、野原は岩間に「(友永と)何話したの?」と質問した。岩間は「家族のこと、私の家族の話」と返答。これを受け、野原はこんな考えを告白した。
「今後、私がどうアプローチしていくか、作戦を練り直そうかなって思ってます」(野原)
彼女の練り直した作戦が、家族を軸にした過去の告白につながっているとすればあっぱれだ。バチェラーで勝ち抜くには、このくらいのしたたかさは絶対に必要。そういう意味でも、野原は強い。
その後、グアムでも恒例のカクテルパーティは行われた。「より開放的に、みんなの心を開きにいきます」と意気込む友永は、とにかく飲みまくるのだ。ある種の義務感を下敷きにした飲みっぷり。
終盤、友永のところにシャンパングラスを持っていたのは岩間。浴びるように飲み続ける友永に、彼女は追加のグラスを手渡した。そのグラスに口をつけた友永は、あることに気付く。岩間が持ってきたグラス、実は中身がジンジャーエールだったのだ。素晴らしい気遣い! ただはしゃぐだけの女性陣を尻目に、奥さんのような存在感をこっそりアピールする岩間。やり手である。やり手すぎて、プロ彼女的な匂いを彼女から感じ取ってしまった。スタジオにいる指原莉乃の「岩間さんは結構計算してると思う」というコメントには筆者も同意だ。
エピソード3が終わり、残る参加者は計10人。あっという間に、ここまで絞られていた。現時点での大本命は、やはり岩間だろう。今のところ、彼女から欠点らしい欠点はまるで見当たらない。頭1つどころか胴1つ分抜け出ている印象がある。
そして、個人的にダークホースとして注目したいのは現役看護師の城田夏奈(23)だ。派手めなルックスの参加者が多い中、城田の地味さは逆に際立っている。ここまで勝ち残っているのも不思議なほど。
ただ、地味だけど、彼女のような存在は世の中のニーズとして確実にある。いわゆる、オタサーの姫感が、城田からはプンプンするのだ。おとなしそうだが、バチェラーに応募する時点で野心を隠し持っているのは確実。そして、最も気になるのは、参加者の中で城田の紹介動画だけ、公式Twitterで公開されていないということだ。後で起こるサプライズのため、あえて情報を伏せているのか? 「シーズン3は史上最強に女の子が悪魔だらけ」という前評判が気になって仕方がない。
(文=寺西ジャジューカ)
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