“史上最速”で登録者数100万人突破! オリラジ中田敦彦がYouTubeで起こした革命

テレビ業界で最もYouTubeに詳しい新進気鋭の20代放送作家、白武ときお(「しもふりチューブ」)と長崎周成(「フワちゃんTV」)が、最新のYouTube事情と注目チャンネルについて語り尽くします!

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長崎 最近話題のYouTubeトピックスといえば、史上最速で登録者数100万人を突破したオリラジ中田敦彦さんの「YouTube大学」ですね。チャンネル自体の開設は2018年2月なんだけど、ちゃんと走りだしたのはここ4カ月くらいで。

白武 東進ハイスクールの授業のようなスタイルで、時事ネタや、政治、社会情勢などを30分前後でわかりやすく解説してくれている。ブロックチェーンとか5GとかAIとか、新しいものが次から次へと出てくる激動の時代の中で、ベース知識として知っておくべき話を取り上げていて面白すぎますね。

長崎 「NewsPicks」や「東洋経済オンライン」を見て隙間時間に情報を取り入れたいサラリーマンなど、大人の視聴者層が通勤時間に視聴したり、朝支度しながらラジオ感覚で聞いたりしているとよく耳にします。動画の制作フローは、収録前日に取り上げるトピックスについて中田さんが自ら参考書を1冊選んで勉強して、かつスタッフがリサーチしたネタも精査して動画に落とし込むそうです。『しくじり先生』(テレビ朝日系)でも見せていた、中田さんの圧倒的“授業芸”がYouTubeと爆裂にマッチングしているんだと思います。

白武 歴史や小説系の動画の頃はチェックしていなかったんですけど、堀江貴文さんとか幻冬社の箕輪厚介さんとの20分対談や、「NewsPicks」で中田さんが人気企業を深堀りする番組「NEXT」が始まり、YouTubeでもAIや5Gを扱うようになってから見始めました。その時期のチャンネル登録者数の伸びはエグかったですね。取っつきづらいテーマでも、本当にわかりやすく説明してくれます。最初からホワイトボードに要点が全部書いてあるのがポイントですね。「NewsPicks」も中田さんの動画で前提知識を得てから見ると、さらに楽しめると思います。

長崎 見ることで知識が得られる「大人が見て面白いYouTube」っていう新ジャンルを開拓しましたね。

白武 これまでも東進みたいに学生向けに授業している人はいっぱいいましたけど、中田さんがひっくり返しましたね。革命が起きてます。

長崎 もはや、YouTubeにこのジャンルは合う合わないとか、ほとんど関係ないんですよね。YouTubeって少し前までは、一般的に10~20代が見てるコンテンツっていう認識だったと思うんですが、若年層はあまり見ていないのにチャンネル登録100万人ってことは、YouTube視聴者に大人が多数存在しているという証明になりました。面白ければOK、中田さんのように新ジャンル開拓者が勝ち上がっていく時代なのかもしれません。

白武 ほかの急上昇に載っているチャンネルの100万人とは違う層の100万人だから、これはかなりすごいことが起きている。中田さんは「今はYouTubeで頑張る時期だ」って言ってるのを聞きましたけど、ほぼ毎日こんなに濃い授業をするなんて、ちょっと他人がマネできるレベルじゃないですね。

長崎 予備校の先生とかどんどんYouTube進出していきそうじゃないですか?(笑)

白武 ぼくらが知らないだけで、結構あるのかも。ヨビノリたくみさんの「予備校のノリで学ぶ『大学の数学・物理』」とかもそうですよね。

長崎 この前スタバに行ったら、隣で高校生がスマホ立てながら勉強してて、ちょっと覗いたら、動画見ていて。動画学習するスタイルは、もう若い子の間では全然あることなんじゃないかなと。

白武 「微分積分」って調べたら、微分積分の解説動画が出てくるからね。

長崎 学校の先生に質問に行くより、指先で調べたほうが早いですもんね(笑)。自分が先生に聞きにいく勇気がないとしたら、確実にそうするな。

白武 リプレイもできるし。本当、これからYouTubeはどんどん生活になくてはならない存在になっていくんじゃないかな。

(【2】に続く/構成=編集部)

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●しらたけ・ときお(@TOKIOCOM

▼放送作家▼1990年京都府生まれ▼「しもふりチューブ」毎日18時投稿▼担当番組:「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!絶対に笑ってはいけないシリーズ」「Aマッソのゲラニチョビ」「みんなのかが屋」▼お仕事と仲間を募集しております。お気軽にご連絡ください!【Mail】tokiocpu@gmail.com

●ながさき・しゅうせい(@shuuuuuusei

▼1991年生まれ神戸出身・放送作家▼芸人、テレビ制作会社勤務を経て放送作家に。テレビを中心に活動しながら、昨年「フワちゃんTV」(現在登録者数約31万人)/「フワちゃんFLIX」(現在登録者数約9万人) を開設▼担当番組:「ZIP!」「アオハル TV」「ドラえもん」「サムライバスターズ」「勝負の冬」など▼その他:広告案件、YouTubeチャンネルコンサルティング▼お仕事のご相談はMailかDMでどうぞ!【Mail】shusei6308@gmail.com

フェルミ研究所、MONSTERsJOHN TV、ユイの研究室#……漫画系&考察系YouTuberが台頭!

テレビ業界で最もYouTubeに詳しい新進気鋭の20代放送作家、白武ときお(『しもふりチューブ』)と長崎周成(『フワちゃんTV』)が、最新のYouTube時事情と注目チャンネルについて語り尽くします。

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長崎 最近は人が出ないYouTubeが人気になっていて、ひとつのジャンルとして頭角を現してきているのが、漫画系YouTuber。例えば、「フェルミ研究所」というチャンネルが一番の走りですかね。「もし○○だったらどうなるのか?」という疑問を、漫画と声優さんのナレーションで4分くらいの動画にまとめてるんですよ。「石油がなくなるとどんな生活になるのか?」とか、「生き埋めになったらどうすればいいのか?」とか。チャンネル登録者は現在約156万人。たぶんチームでやってると思うんですけど、ネタの目線が放送作家的なチャンネルというか。僕らの番組の会議でよくある、作家が出す“会議でめっちゃ盛り上がるけど、採用されないネタ”みたいな。「面白いけど、裏取りどうするの?」とか「やってみたいけど、ちょっと画がついてこないな……」みたいなことを、漫画という手法だからこそやれてるのがフェルミな気がしますね。

白武 『空想科学読本』みたいな妄想というか。「(女性の)胸が大きいとどんな生活になるのか?」とか、テレビでやるほどでもないけどちょうどいいところ見つけたなっていう。

長崎 見せ方でいうと、絵と文字とナレーションで超丁寧に作り込んでいるので、誰でも理解できる内容になっています。しかも、ちょっと雑学的な知識が増えて賢くなれた気にさせてくれる。

白武 こういうのが定着してきたら、本読む人って減りますよね。「なんで漫画って自分で読まなきゃいけないの? こうやって見せてくれればいいのに」ってなるかもしれない。しかも、全部アーカイブとして残っているわけじゃないですか。テレビは録画しない限り、その瞬間しか見られないし、TVerも1週間しか残らない。『水曜どうでしょう』(HTB)や『ゴッドタン』(テレビ東京系)、『相席食堂』(朝日放送)とか、面白い人気番組はAmazonプライム・ビデオとかNetflixにアーカイブでありますけど、その他大勢の番組がすぐ見られなくなってしまう。テレビの弱点は、アーカイブ性がなさすぎるというところですからね。

長崎 新しいジャンルといえば、まだ芽吹いてきたぐらいの感じなんですけど、考察系YouTuberもいますね。いわゆるエンタメ作品の伏線回収の解説。いま盛り上がっているのはドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)の考察動画ですね。謎が謎を呼ぶ内容になっているので、それぞれの目線からの考察が尽きないです。

白武 『ONE PIECE』とか『エヴァンゲリオン』とかを4分にまとめました、みたいなのもあるね。コンテンツを楽しむためにYouTubeで学ぶ、という習慣ができ始めてますね。

長崎 僕がめっちゃ見てるのは、「MONSTERsJOHN TV」さん。外国人が日本語で『ONE PIECE』の考察をするチャンネル。『ONE PIECE』って、めちゃくちゃ伏線回収があるじゃないですか。わかりやすいところでいうと、「『ONE PIECE』って、そもそもなんなんだ?」とか「次、麦わらの一味になるのは誰なのか?」とか。そんなことを、熱量高いトークで解説してくれる。

白武 「ユイの研究室#」っていうVTuberも『ONE PIECE』の考察をやってますね。VTuberは去年くらいに、ひとつのジャンルとして確立するかみたいな感じだったけど、まだ一般の人たちがやるとしたらチープすぎるものしかできないので、今後もうちょっと技術がみんなに開かれたら、成立するかもしれない。

長崎 どのVTuberも面白いんですが、まだ正解の見せ方が出ていない気がしますよね。ネットキャバ嬢みたいな感じで、VTuberが生配信して、アニメとかVTuberを好きな人がコメントのやりとりをするみたいなのがはやってるけど、そっちに行くと終わっちゃうんじゃないかなって、僕は思っちゃいます。

白武 VTuberにはキズナアイさんと輝夜月(かぐや・るな)さんっていう2大巨頭がいて。キズナアイさんが最初にバーチャルアイドルとして名乗り初めて、かわいいし、クオリティも高くて衝撃を受けました。しゃべり手としては、輝夜月さんがズバ抜けて面白い。ネットリテラシーも高くて編集も面白かったんですけど、ここ1カ月くらい更新してないんですよね。

――やっぱり1カ月休むと、長いなって感じなんですか?

白武 熱心なファンからしたらそうですよね。

長崎 YouTubeには視聴習慣がめちゃくちゃあって、1カ月出さないだけで視聴者が離れてっちゃうんですよ。休むなら、ちゃんと宣言したほうが潔い。

白武 彼女と1カ月、何も言わずに会わなかったら、それ自然消滅じゃないですか。

長崎 距離が近いことがウリのコンテンツだからね。って言いながら、僕がやってる「フワちゃんTV」は予告なく1カ月に1本しか出してないときあるんで、あんまり説得力はないですが(笑)。

(構成=編集部)

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ヤンチャ系YouTuber・カルマのここがすごい!

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長崎 1人でやっていて、かつヤンチャ系のYouTuberでいうと、僕はカルマさんがいま一番面白いかなって思ってて。YouTuberって、室内で撮影しているから自宅を特定されやすくて、ファンにストーカーされることが度々あるんですよ。で、そのストーカーされたことも動画にしてしまうことが多いんですけど、だいたいそういう動画って、「ヤバい奴後ろからついてきた」とか言ってカメラ回して、「ちょっと何してんすか!?」みたいな直撃して問い詰めて、「警察に突き出しますよ」って流れのドキュメント動画なんです。この時点でYouTuberすごいなって思うんですけど(笑)、カルマさんはさらにストーカーに突撃して、その後、一緒にピザ店に行ってピザをテイクアウトして、「2週間付けて来たガチのストーカーを警察に通報せずホームパーティーに招待してみた…」という企画動画にしたんですよ。ストーカーされているっていう危険すぎるシチュエーションの中で、その場で頭を回転させて、さらに企画を一枚乗せたっていうのが、めちゃくちゃすごいなと思ってて。

白武 刺されるかもしれないのにね。覚悟がすごい。

長崎 そのストーカーが、自己中メンヘラ系のTHEストーカーみたい女性で。そんな人に話しかけて自宅に入れてホームパーティーするって、テレビでは絶対にできないじゃないですか。速攻カメラ回して、それを動画にするってことも。

白武 ドキュメンタリーだよね。カルマさんって肝が据わっているというか、街にいる人にドッキリを仕掛けたりするんですよ。マスクとグラサンして原宿で「山崎賢人です」って。それで100~200人がバーッと集まってきちゃったりとか。ヒカルさんとかそうですけど、お祭りでテキ屋のくじを買い占めて全部開けて、「当たり入ってねえじゃねか!」ってキレたり、トラブルに発展したらどうすんの? ってことも平気でやってのける。

長崎 真似したいとは思わないけど、ちょっと見てみたいじゃないですか、そういうの。あと、カルマさんは編集も面白いですね。数秒おきにちゃんと笑える仕掛けがあるから、離脱しない。スキップできないようになってるのは、YouTubeの動画として純粋にいいなと思います。

白武 それに、見た目もかっこいい。「韓国ではやってるK-POPのアイドルだよ」って言われても信じられるくらいのレベルのルックスだし、しゃべりもすごい達者。

長崎 しゃべった後に、オチもちゃんと入れるし。

白武 ウインクして、そこにテロップ入れて、「(自分に対して)こいつ死ね」とか。

長崎 まぁ、カルマさんの良さをはき違えたようなYouTuberがたくさん出てきたら最悪ですけど(笑)。別に一般の人に迷惑をかけているわけじゃないんで、そこの勘違いは、大いに気をつけてほしいなとは思いますね。カルマさんはただ無鉄砲にむちゃしているのではなく、考えた上で本気で面白いものを作ろうとしている人ですから。

――なるほど。無鉄砲に見えても、そこに本気度が感じられるかどうか。

長崎 YouTubeってめちゃくちゃ戦略的で、数学的なメディアでもあるんですよ。カルマさんで言うと、この前、「充電期間」として約1カ月休業していたんですけど、復帰明けに、レペゼン地球とのコラボ動画をドーンと出して話題になりましたね。8月って夏休みで、YouTube視聴者層が一番見ている時期なんですよ。それに合わせて、大きな企画で復帰をアピールっていう作戦もちゃんと立ててるという。

――みなさん、動画を出す時期や時間も計算しているんですか?

白武 そうですね。例えば、中高生をターゲット層にしている人だったら、帰り道に見られるよう18時に動画を出すとか。僕が担当している「しもふりチューブ」も毎日18時に出していて、その時間が一番見られています。

長崎 普通のメインは20~21時のゴールデンタイム、コアなファン層のためのサブチャンネルは21~22時のプライムタイムに上げるとか。

白武 中高生だったら、月末はギガが死ぬから、いい企画は月頭に持っていくとか、そういうのも考えないといけない。

長崎 それはやっぱり、みんなGoogleアナリティクスのデータをめちゃくちゃ分析してるから。例えば、男女比や視聴者層はさることながら、自分の動画から何分で離脱されたのかを測る平均視聴時間や平均再生数もですね。

白武 テレビは、30分、1時間の特番作るのに2カ月かける。YouTubeは思いついて、撮ったらすぐ公開できるし、作家としてコアメンバーで関われるから、その分、やりがいも感じられますね。

長崎 コメントで生の反応がすぐ返ってくるので「おもしろい」の声がじかに聞けて、そこもやりがいにつながりますね。

白武 5Gが始まったら、状況はまったく変わると思います。長時間動画と生配信の時代になるんじゃないですかね。エンタメのあり方が変わってくると思います。芸人さんもどんどん開設し始めてますね。今後、タレントはTwitterやインスタのようにYouTubeアカウントを持ってることが当たり前になってくるかもしれません。僕も今年に入って、芸能人YouTubeのディレクションの仕事が増えました。

長崎 あと、金銭面もね。例えば、テレビはレギュラーが終わると、収入も減っちゃうじゃないですか。でも、YouTubeは動画を出し続ければ収益は担保されているので、これからはみんな、両刀遣いになっていくんじゃないかな。YouTubeって、コンビニの商品棚みたいな感じなんで。置いておけばずっと売れて(再生されて)いく。やらない手はないと思いますけどね。

白武 でも、やってもしょうがない人もいるんですよ。YouTubeに向いてない人。コアなファンというよりは、みんなにいいなと思われてる好感度が高いタレントさんは、誰にも刺さらず再生数も伸びにくいので考えものですね(笑)。

(【6】に続く/構成=編集部)

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東海オンエア、チャンネルがーどまん、SUSHI RAMEN【Riku】の企画力

テレビ業界で最もYouTubeに詳しい新進気鋭の20代放送作家、白武ときお(『しもふりチューブ』)と長崎周成(『フワちゃんTV』)が、最新のYouTube時事情と注目チャンネルについて語り尽くします!

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長崎 僕、今でこそYouTubeが大好きですけど、YouTuberのことを正直サブいなーと思っていた時期があったんですよ。そこを打ち破ったのが「東海オンエア」さん。ちゃんと企画がかゆいところに手が届いてて、秀逸なものばかりなんですよね。放送作家という目線から見て面白いなと思ったのがまず入り口ですね。

白武 例えば「第一回! 工藤新一選手権!!!」って企画で、『コナン』の工藤新一になりきって大喜利する回があるんですけど、それって芸人を経てないYouTuberがやっても成立しないんですよ。でも、東海オンエアさんは、そこを面白く持っていけている。演者のお笑い能力がめちゃくちゃ高くて、企画の切り口も面白い。テレビだったら成立しないような企画にどんどん挑戦してくところが面白いですね。

長崎 削除されちゃったんですけど、僕が好きなのは「『生肉食ったら腹壊す』って本当なの!?」ってやつ。牛タンから始まって、焼き肉のフルコースみたいなのあるじゃないですか。それを全部生で食べてみるという。「常識として生肉は食べちゃだめ、でも果たしてそうなのか」という危険すぎる検証動画になっていて、強制的に観てみたいという好奇心を駆り立てられるんですよね。やっぱりそういうのを見てみたいんですよ。

――YouTubeの規制は厳しくなってるんですか?

白武 そうですね。人を傷つけるものは基本NG。ドッキリも、行き過ぎたものはダメになっていて、どんどんお利口さんになってきている。みんな、広告がつかなくなると困りますからね。そんな中、いま一番やんちゃなのが「チャンネルがーどまん」。がーどまんの家に友達のMYが勝手に入り込んで、家の中でびっくりするようなドッキリを仕掛ける。「瞬間接着剤でワンピース全巻を天井に貼ってみた」とか、「友達の家の壁1面をポケモンカードしてみた」とか、「友達のスイッチを冷凍庫に5時間入れて凍らせてみた」とか……。一見するとウワーッて思うじゃないですか。でも、「チャンネルがーどまん」に関しては、エンタメとして成立している。“中学時代に、こういうやんちゃな奴いたよな”って。がーどまんはイタズラされて当然キレるんですけど、この人ラッパーでめちゃくちゃしゃべりが立つし、芸人顔負けのキレ芸を見せるんですよ。『トムとジェリー』でトムが最後に痛い目に遭うみたいに、毎回MYがイタズラして、がーどまんがキレるっていう構成なんですけど、絶対面白いキレ芸が見られるって担保があるし、やってることもドッキリの大喜利としてもすごい秀逸なものばっかりなので、めちゃくちゃ面白い。

長崎 これだけガイドラインが厳しくなってきている中で、それを気にせずやっているところがカリスマ性もあって、かっこよく見える気がします。あと裏目線かもしれませんが、ほぼ毎日、壁とかお気に入りのゲーム壊されたりしているのに、毎回リセットされて初めてみたいな新鮮なリアクションしているのが面白いです(笑)。YouTubeだけで見ていると、ドッキリされない日のほうが少ないはずなのに。

白武 2人は親友という関係でもあるので、過激さの中に絆というかほほえましさも垣間見える。僕より年上の人に「がーどまん」を勧めても、「こういうの無理なんだよね」ってなるんですけど、何本か見たら面白さわかるんじゃないすかね。みんながお利口さんになってる中で、本人たちのキャラに合ったことをやってるんで、視聴者からは嫌われないと思いますね。いま一番エッジがあるチャンネルだと思います。

長崎 伸び率もすごいですね。チャンネル開設してまだそんなにたってないのに、登録者数が90万人超。更新頻度も高いんですよね。

白武 動画の制作能力でいうと「SUSHI RAMEN【Riku】」さんがすごい。田舎の高校生が広大な土地で、火柱が上がる爆発の実験とかしてるんですよ。彼が出てきた時、みんな衝撃受けてましたね。でんじろうさんがやるような実験を、ひとりでやってるんですよ。1500℃に熱した塩をスイカの中にぶち込んでパーンと割ったり。

長崎 素朴でかわいいんですよね。

白武 最近は家族もバンバン出るんですけど、「天井にいたらどのくらいでバレるの?」というドッキリをおばあちゃん相手に仕掛けたりして。

長崎 みんながやる企画よりも一枚規模がでかいことを、かわいい少年がクレイジーな実験をひとりでやっているというのがほほえましい。

白武 テレビで同じことされてもそこまで驚かないと思うんですけど、彼は全部ひとりでやってるって考えたら「この人すげえな」って感動がありますね。

(【5】に続く/構成=編集部)

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深夜ラジオ好きは必見!? 『おっくんの宅飲みグルメ』コメ欄が大喜利祭りに

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――それでは本題に入りますが、最近のおすすめYouTuberの話をお願いします。

白武 『QuizKnock』っていう東大生のチームが作っているチャンネルがあるんですけど、その人たちはクイズに命懸けてて、毎日見たことないようなクイズを見せてくれる。YouTube動画がメインコンテンツで、本とかも出してます。

長崎 動画自体も面白いですし、「東大生が~」ってフリが入るのがいいんですよね。「東大生がGoogleの入社試験をガチで解いてみる」とか、タイトルの時点で興味を惹かれちゃうというか。

白武 「東大生面白い」は、古くからテレビのコンテンツとしてあるよね。クイズってどの年齢層でも楽しめるものなんで、今は特にクイズ番組が多いですね。

長崎 YouTube自体がテレビで数字取るものと同じ潮流にあると思ってて、それこそテレビ、グルメ、旅がYouTubeでも強い。ちなみにグルメでいうと、僕が今、めっちゃ観ているのが、『おっくんの宅飲みグルメ』。元芸人さんなんですけど、ちょっと特殊なんですよ。「自宅で天下一品のラーメン作ってみた」とか「ラーメン二郎家で作ってみた」とか「世界一美味しい唐揚げ作ってみた」とか、男性が覗きたくなるグルメ企画をやってるんです。

 AMSRっていう、音を聞くジャンルの動画の要素も盛り込んでいて、食材を切るときの「サクッ」っていう音をちゃんと入れたりしてグルメチャンネルとしてハイクオリティなものを提供しているんですが、おっくんに関してはもうひとつ魅力が。メシというよりもコメント欄がすごい秀逸なんです。深夜ラジオのハガキ職人みたいなお笑い偏差値の高いファンがついていて、めちゃくちゃ面白いんですよ。

白武 「なんのためらいもなくお金貨してくれそうだけど、5回のあたりで急に殴りかかってきそう」「テンガは一品どころか100品ぐらい持ってそう」とか、おっくんに対する大喜利みたいなやつですね。

長崎 恐らく、偶発的に起きた奇跡のコメント欄(笑)。動画の頭に一言紹介みたいなやつがテロップ出るんですけど、自虐ネタみたいなことを書いてて、そこイジりから派生して本編よりも盛り上がっちゃって。既婚者なのに、なぜかゲイいじりみたいなのがすごく多いんです。めちゃくちゃおいしそうなメシ作っても、そこには誰も興味を示さないという。しかも、動画の中でおっくんはそれにまったく触れないんですよ。でも、いいコメントには「いいね」を押す(笑)。

白武 ストレートにグルメチャンネルから通り過ぎる人もいっぱいいるんでしょうけど、ここが面白いって気づけた人たちが盛り上がれるっていう。本人は至って真面目においしい宅飲みグルメを紹介してるのに、「ホモが一人家でチャーシュー縛ってる」って。本人がそれに反応しちゃうと冷めるけど、「いいね」で留めてるところはとてもいいですね。

長崎 「YouTuberって寒い」って思っているお笑い好きな方とかいるじゃないですか? そういう人はおっくんから入るといいのかなって思います。コメント欄だけ見る、っていう楽しみ方もあります!

(【4】に続く/構成=編集部)

 

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カジサックはやっぱりすごかった! 人気YouTuberがサブチャンを作るワケ

 

テレビ業界で最もYouTubeに詳しい新進気鋭の20代放送作家、白武ときお(『しもふりチューブ』)と長崎周成(『フワちゃんTV』)が、最新のYouTube時事情と注目チャンネルについて語り尽くします!

――芸人YouTuberといえば、カジサックさんがチャンネル登録者数100万人を突破しましたけど、彼のYouTubeはどうですか?

白武 カジサックさん以前以降で、タレントYouTuberの歴史は変わっていますね。今まで芸能人がYouTubeに参入して成功している例はあんまりなかったんですよ。本田翼さん、よゐこさんのゲーム実況とかは当たってましたけど、本気で「YouTuberになります」って言ってやり始めて成功したのはカジサックさんが初めてで、それまでは企画・編集・出演っていうのをYouTuberは全部ひとりでやってて、そこのマルチさ、熱量をみんな「プロじゃないその辺の兄ちゃんなのにスゲエ!」と。自分たちとあんまり変わらない人たちが有名になるのが楽しかったんですけど、それをヒカキンさん、はじめしゃちょーさん、Fischer’sさんなどのスーパースターたちがさまざまな企画と動画を生み出し続けて、成熟してきたところにプロのしゃべり手たちがやってきている。タレントもYouTubeに参入して抵抗なく見られるようになっていくと、今後、動画のクオリティや演者のパフォーマンス能力がより求められるようになるんじゃないかなって思いますね。

長崎 カジサックさんのチャンネルと、僕がやっている『フワちゃんTV』がコラボしたことがあったんですけど、カジサックさん、猛暑の中現場で誰よりも汗をかいてるんですよ。演者であり、制作総指揮でもいらっしゃるので、全体を把握しながら裏でも表でも獅子奮迅の大回し。それは白いタオル頭に巻くわっていうね(笑)。先頭を走って、揺るがぬ信念でチーム引っ張るルフィになっているというか……。ウチはフワちゃんと僕の2人でやっているので、撮影中まごつくことが多いんですが(笑)、そんな時も、とても優しく協力してくださいました。

 さっき、白武さんが言っていた演者力でいうと、カジサックチームにはカメラや編集の裏方の人がいて、カジサックさんが出演はもちろん、企画を考えたり、現場の仕切りを担当してて、うまくチームで意思疎通して分業できているのも勝因のひとつではないかと思います。まさに、ひとつの船に乗って進んでいる感じじゃないでしょうか。

――いま人気のYouTuberは、裏方と演者のチームでやってる人も多いんですか?

白武 タレントさんの場合は最初からプロが入ってチームでやっていることが多いんですが、YouTuberたちはやっぱり自分で編集してますね。自分でやらないと納得できるクオリティにならないから、1日5~6時間かけて編集してるって人もザラにいますよ。

長崎 例えば小嶋陽菜さんvlogというのをやってて、自分の旅とかの記録を動画にしてYouTubeにアップしてるんですけど、画角や映像美を追求していて、1本の作品としても質が高いです。編集はご自身でされているのかわかりませんが、1本へのこだわりがすごい。

白武 vlogって日本ではあんまりメインではないジャンルだったんですよ。今までブログにしてたようなことを動画にしてるんですけど、視聴者は同じ部屋にいる感じや一緒に旅行に行っている感覚が味わえて、覗き見的な面白さもある。

長崎 特に海外だと、映えるところが多いですからね。だからvlogって、すごく画が楽しいっていうか。

白武 今は女性のほうが多いですけど、最近ちょっとずつ男性のvlogも増えていて、機材も発達しているんで、”一人旅に行って、こんなきれいな映像撮ってきました”っていうのもありますね。

長崎 GoProは映像クオリティが高いのに、値段はそこまで高くないですからね。あと、日本のYouTubeは“部屋の中でやってみた”っていうのが主流だったんですけど、外へ出ていくvlog文化っていうのはこれからもっと入ってくるのではないかなと思いますね。室内だと「疑問×トレンド」などの掛け算の企画が多くなってくるというか、外に出たほうが企画も画も新鮮なものが生まれるような気がしますね。

白武 YouTuberは基本、毎日投稿したほうが視聴者の視聴習慣が付きやすいので、必然的に室内で撮る傾向が多いんですけど、それを大きく打ち破ったのがFischer’sさんシルクさんは身体能力が非常に高くて、アスレチックとか見ていて気持ちいいくらいバンバンアクロバティックに進んでいくんですよ。子どもも見て楽しいし、クラスのイケてるグループが遊んでいる様子をこっそり覗き見できる感覚というか。チームYouTuberとして成功したのはFischer’sさんが最初じゃないですかね。

長崎 最近はピンでやってる人も、バイプレイヤー的な存在が絶対いるんですよ。はじめしゃちょーさんも、「はじめしゃちょーの畑」っていう仲間と一緒にグループでも活動してます。

白武 はじめしゃちょーさんは切り替えましたね。ずっとピンでやってたけど、畑でやってるほうも推してる。

長崎 「はじめしゃちょーの畑」は本家の動画と同じくらいの勢いでYouTubeの急上昇のトップに上がってくる。この人気の一因として、YouTubeというか昨今の風潮である「仲良し文化」が関係しているのかなと思います。同級生と動画を撮ったり、カップルチャンネルを始めてみたり、「最高の仲間と本当に楽しい体験をする」。その考え方がSNSの横のつながりで拡散していく本来の特性とマッチしているのではと思います。

白武 人によっては仲良しさというかBL要素を楽しんだり……。まぁ、芸人さんにしても仲良し芸人が支持されてますし、そこはテレビと似たような感じですね。

長崎 タイトルやサムネから推測して、何か面白いものとか楽しいものが見れるという担保がある動画は、クリックされやすいですね。僕も『フワちゃんFLIX』というサブチャンネルを作っていて、そこではカッチリしたものを撮ってみたりするよりも、普段見せないフワちゃんがケツをボリボリかきながらダラダラとしゃべっているほうが数字が伸びたりするんですよね。

白武 やっぱりオフというか、友達とか恋人しか見られなところが見られるというのに価値がある。まあ、インスタのストーリーもそうですよね。美女がプールサイドで寝そべっているところなんて、見ることのできない景色でしたから。

(【3】に続く/構成=編集部)

 

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モデルケースはヒロシは! タレントYouTuberとして成功するための近道とは?

テレビ業界で最もYouTubeに詳しい新進気鋭の20代放送作家、白武ときお(『しもふりチューブ』)と長崎周成(『フワちゃんTV』)が、最新のYouTube事情と注目チャンネルについて語り尽くします!

――まずは、最近のYouTubeの傾向から教えてください。

白武 動画の尺が長くなってますね。2018年2月からYouTubeの広告収益の規約が「10分以上の動画には何個も広告をつけられる」っていう仕様に変わったんですよ。それでみんな、10分以上の動画を上げるようになった。昔は再生回数で何回回るかっていう競争をやっていたんですけど、最近はどれくらいの時間見られるか、長く見てもらえるかっていう勝負に変わってきている。

長崎 これまでと同様に刺激的な内容が人気の一方で、動画が長くなったのは、YouTubeにゆったりと見れる“ながら視聴文化”が根付いてきた面もあるのかなと思いますね。

白武 テレビみたいな見られ方をし始めてきている気はする。今までは電車の1~2駅分の隙間時間の奪い合いでしたけど、20~30分の動画もバンバン上げて、その分、編集も緩く、だら~っと見るみたいな感じになってますね。

長崎 それに付随して、視聴ディスプレイとしてテレビでもYouTubeが見られるようになったのは一番デカいのかなとは思いますね。親御さんもヒカキンTVを流していれば、泣いている子どもも食い入って静かに見てくれるので、とりあえず流しておくとか。

白武 子育て中のお母さんにとって、キッズ系のチャンネルはめちゃくちゃ助かってると思いますよ。『キッズライン・Kids Line』とか、要はアンパンマンとかトーマスのおもちゃで子どもが遊んでる動画を流していると、子どもは延々見続けてくれて手間がかからない。

長崎 ウチのいとこは「子どもにドラえもんとヒカキン見せとけば黙る」って言ってました(笑)。もはや、ヒカキンは国民的なキャラクターなんですよ。

白武 そのほかの傾向として、芸能人や有名人がどんどん入ってますね。夏菜さん、デヴィ夫人、本田圭佑さん……。

――やっぱりそういうチャンネルは、一般に比べて登録者数が多いんですか?

白武 初速はいいですね。でも、20代のタレントはまだ感覚がわかっているから受け入れられやすいと思うんですけど、30代以上になるとちょっとわかってない感じがしますね。スタッフだけがYouTubeのノウハウをわかっていて、タレントにやらせてるだけみたいな。編集でYouTuberっぽくしてるけど、本人の面白さがYouTubeに適しているかどうかで結構変わるので……。

長崎 YouTubeって”人”についてくるメディアだから、そこでひとつでも人にやらされている感や気持ちが入ってないようなものはすぐ視聴者にバレてしまいますね。カメラ3台くらい並べて、そこに向けてしゃべっているだけではダメで、本人がやりたいと思ってないと(視聴者は)ついてこない気がします。

――逆に、芸能人のチャンネルで面白いものは?

白武 ヒロシさんのキャンプのチャンネルは自分で好きなことをやってる感じがあって、年齢問わず、受け入れられている感じですね。編集もテロップを入れまくったりせず、ただGoPro置いてソロキャンプの映像を流してるだけなんですけど、それが面白くて見れちゃう。本人しか見られない景色というか覗き見というのもありますね。YouTubeのトレンドで「ルームツアー」「モーニングルーティン」などが流行っていて、「覗き見」は今後のキーワードかもしれません。

長崎 「キャンプといえばヒロシさん」って、YouTubeからなりましたよね。あれはすごくいいパターン。今後増えるであろうタレントYouTuberの理想のモデルケースだと思います。例えばFischer’sさんとか東海オンエアさんのような検証系を芸能人がやる必要はなくて、それよりも自分の趣味をYouTubeに落とし込むっていうのは、タレントYouTuberとして成功するための一番の近道なんじゃないかなって思いますね。すごく専門的な知識があるかどうかは特に重要じゃなくて、そこに熱があるかどうか……。本田翼さんとか、あんなに人気で、YouTubeやるってだけでも話題になるのに、本気でゲームを楽しんでやってる感じが視聴者にダイレクトに伝わってきて、ウソじゃないと感じさせてくれるのが良いですよね。

白武 だから、ニワカが一番嫌われる。「このゲーム大好きなんです」ってやって、全然コイツ知らねえじゃねえかよってなるパターン。例えば一発屋芸人とかがモンストとかパズドラとかに乗っかってやってるのも、本当に好きになってやっていたらいいんですけど、最初は叩かれがちですね。「好きでもないのにこっち来んな!」みたいな。

長崎 問題なのは「知識的なニワカ」ではなく、「熱のニワカ」。1~2回やったことあるやつを「めっちゃハマってるんですよ」って言うのが一番ダメですね。

白武 テレビだとそれでいいんですけどね、逃げ切っちゃえばいいから。でも、YouTubeはやっぱバレちゃいますね。
(【2】へ続く/構成=編集部)

●しらたけ・ときお(@TOKIOCOM

▼放送作家▼1990年京都府生まれ▼「しもふりチューブ」毎日18時投稿▼担当番組:「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!絶対に笑ってはいけないシリーズ」「Aマッソのゲラニチョビ」「みんなのかが屋」▼お仕事とお仲間募集しております。お気軽にご連絡ください!【Mail】tokiocpu@gmail.com

●ながさき・しゅうせい(@shuuuuuusei

▼1991年生まれ神戸出身・放送作家▼芸人、テレビ制作会社勤務を経て放送作家に。テレビを中心に活動しながら、昨年「フワちゃんTV」(現在登録者数約31万人)/「フワちゃんFLIX」(現在登録者数約9万人) を開設▼担当番組:「ZIP!」「アオハル TV」「ドラえもん」「サムライバスターズ」「勝負の冬」など▼その他:広告案件、YouTubeチャンネルコンサルティング▼お仕事のご相談はMailかDMでどうぞ!【Mail】shusei6308@gmail.com

モデルケースはヒロシは! タレントYouTuberとして成功するための近道とは?

テレビ業界で最もYouTubeに詳しい新進気鋭の20代放送作家、白武ときお(『しもふりチューブ』)と長崎周成(『フワちゃんTV』)が、最新のYouTube事情と注目チャンネルについて語り尽くします!

――まずは、最近のYouTubeの傾向から教えてください。

白武 動画の尺が長くなってますね。2018年2月からYouTubeの広告収益の規約が「10分以上の動画には何個も広告をつけられる」っていう仕様に変わったんですよ。それでみんな、10分以上の動画を上げるようになった。昔は再生回数で何回回るかっていう競争をやっていたんですけど、最近はどれくらいの時間見られるか、長く見てもらえるかっていう勝負に変わってきている。

長崎 これまでと同様に刺激的な内容が人気の一方で、動画が長くなったのは、YouTubeにゆったりと見れる“ながら視聴文化”が根付いてきた面もあるのかなと思いますね。

白武 テレビみたいな見られ方をし始めてきている気はする。今までは電車の1~2駅分の隙間時間の奪い合いでしたけど、20~30分の動画もバンバン上げて、その分、編集も緩く、だら~っと見るみたいな感じになってますね。

長崎 それに付随して、視聴ディスプレイとしてテレビでもYouTubeが見られるようになったのは一番デカいのかなとは思いますね。親御さんもヒカキンTVを流していれば、泣いている子どもも食い入って静かに見てくれるので、とりあえず流しておくとか。

白武 子育て中のお母さんにとって、キッズ系のチャンネルはめちゃくちゃ助かってると思いますよ。『キッズライン・Kids Line』とか、要はアンパンマンとかトーマスのおもちゃで子どもが遊んでる動画を流していると、子どもは延々見続けてくれて手間がかからない。

長崎 ウチのいとこは「子どもにドラえもんとヒカキン見せとけば黙る」って言ってました(笑)。もはや、ヒカキンは国民的なキャラクターなんですよ。

白武 そのほかの傾向として、芸能人や有名人がどんどん入ってますね。夏菜さん、デヴィ夫人、本田圭佑さん……。

――やっぱりそういうチャンネルは、一般に比べて登録者数が多いんですか?

白武 初速はいいですね。でも、20代のタレントはまだ感覚がわかっているから受け入れられやすいと思うんですけど、30代以上になるとちょっとわかってない感じがしますね。スタッフだけがYouTubeのノウハウをわかっていて、タレントにやらせてるだけみたいな。編集でYouTuberっぽくしてるけど、本人の面白さがYouTubeに適しているかどうかで結構変わるので……。

長崎 YouTubeって”人”についてくるメディアだから、そこでひとつでも人にやらされている感や気持ちが入ってないようなものはすぐ視聴者にバレてしまいますね。カメラ3台くらい並べて、そこに向けてしゃべっているだけではダメで、本人がやりたいと思ってないと(視聴者は)ついてこない気がします。

――逆に、芸能人のチャンネルで面白いものは?

白武 ヒロシさんのキャンプのチャンネルは自分で好きなことをやってる感じがあって、年齢問わず、受け入れられている感じですね。編集もテロップを入れまくったりせず、ただGoPro置いてソロキャンプの映像を流してるだけなんですけど、それが面白くて見れちゃう。本人しか見られない景色というか覗き見というのもありますね。YouTubeのトレンドで「ルームツアー」「モーニングルーティン」などが流行っていて、「覗き見」は今後のキーワードかもしれません。

長崎 「キャンプといえばヒロシさん」って、YouTubeからなりましたよね。あれはすごくいいパターン。今後増えるであろうタレントYouTuberの理想のモデルケースだと思います。例えばFischer’sさんとか東海オンエアさんのような検証系を芸能人がやる必要はなくて、それよりも自分の趣味をYouTubeに落とし込むっていうのは、タレントYouTuberとして成功するための一番の近道なんじゃないかなって思いますね。すごく専門的な知識があるかどうかは特に重要じゃなくて、そこに熱があるかどうか……。本田翼さんとか、あんなに人気で、YouTubeやるってだけでも話題になるのに、本気でゲームを楽しんでやってる感じが視聴者にダイレクトに伝わってきて、ウソじゃないと感じさせてくれるのが良いですよね。

白武 だから、ニワカが一番嫌われる。「このゲーム大好きなんです」ってやって、全然コイツ知らねえじゃねえかよってなるパターン。例えば一発屋芸人とかがモンストとかパズドラとかに乗っかってやってるのも、本当に好きになってやっていたらいいんですけど、最初は叩かれがちですね。「好きでもないのにこっち来んな!」みたいな。

長崎 問題なのは「知識的なニワカ」ではなく、「熱のニワカ」。1~2回やったことあるやつを「めっちゃハマってるんですよ」って言うのが一番ダメですね。

白武 テレビだとそれでいいんですけどね、逃げ切っちゃえばいいから。でも、YouTubeはやっぱバレちゃいますね。
(【2】へ続く/構成=編集部)

●しらたけ・ときお(@TOKIOCOM

▼放送作家▼1990年京都府生まれ▼「しもふりチューブ」毎日18時投稿▼担当番組:「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!絶対に笑ってはいけないシリーズ」「Aマッソのゲラニチョビ」「みんなのかが屋」▼お仕事とお仲間募集しております。お気軽にご連絡ください!【Mail】tokiocpu@gmail.com

●ながさき・しゅうせい(@shuuuuuusei

▼1991年生まれ神戸出身・放送作家▼芸人、テレビ制作会社勤務を経て放送作家に。テレビを中心に活動しながら、昨年「フワちゃんTV」(現在登録者数約31万人)/「フワちゃんFLIX」(現在登録者数約9万人) を開設▼担当番組:「ZIP!」「アオハル TV」「ドラえもん」「サムライバスターズ」「勝負の冬」など▼その他:広告案件、YouTubeチャンネルコンサルティング▼お仕事のご相談はMailかDMでどうぞ!【Mail】shusei6308@gmail.com

人気TikTokerが小学校に侵入、セクシー衣装で勝手に授業! 

 日本でも若者の間で人気の中国発モバイルアプリ「TikTok」で先日、Tシャツにショートパンツ、そしてハイヒール姿で授業する若い女性教師らしき人物の映像がアップされ、中国ネット民たちの間では「今の小学生がうらやましい」「教育の現場でけしからん」などとさざまな声が上がり、大きな話題となった。

 映像では、教壇に立ったロングヘアの女性が、スラリと伸びた色白の美脚を披露しながら、小学生たちと一緒に踊るように手を振っている姿が映し出されている。

 報道によると、映像が撮影されたのは安徽省六安市にある小学校で、この女性は本当の教師ではなく、TikTok上で10万人のフォロワーを持つ、陳という27歳の女性だったことが判明したという。

 地元の教育局が調べたところ、この映像が撮影されたのは6月10日の昼ごろで、昼休みの間に陳らが無許可で校内に入り込み、教室で生徒たちに協力するよう頼んで撮影したものだったという。

 この事実が判明すると、ネット上ではさらに議論が巻き起こり、「みんなの注目を集めるためなら、手段を選ばずなんでもやる恥知らず」「万一これが、刃物を持ったやつだったらどうするんだ? 学校はいい加減すぎる」「教育局は徹底的に調査して厳重に処罰すべき。学校を神聖な場所に回復させないと」などの声が上がっている。

 中国でも、刃物を持った男が幼稚園や学校に侵入し、生徒や教師を襲撃するという事件が起こっている。今回はティックトッカーのおふざけで済んだが、学校側には厳重な警備が求められる 。

(文=佐久間賢三)

元AV女優の名も……FC2わいせつ動画配信者「全国一斉検挙」の裏側

 6月26日、アダルト業界をざわつかせるニュースが列島を駆けめぐった。

 警視庁がインターネット動画サイト「FC2ライブ」でわいせつな動画を配信したとして、公然わいせつの疑いで男女7人を逮捕した。さらに、同じような内容の事件で、北海道、愛知、岡山、福岡の4道県警が一斉に動いたのだ。

「いずれもFC2ライブで性行為を生配信していたとする、公然わいせつ容疑です。FC2ライブは、配信側が視聴料を決められる仕組みで、警視庁に逮捕された7人は2017年10月ごろから、約1,000万円を荒稼ぎしていたようだ」(警視庁担当記者)

 摘発のタイミングが一緒だったのは、偶然ではない。

 警視庁は道県警とともに合同捜査本部を設置し、一斉検挙に及んだのだ。

「警視庁が逮捕したうちのひとりは、『キャッツ』と名乗って動画を配信していた、現役のAV女優だった。警視庁にはわいせつ動画に関する情報が昨年850件以上寄せられ、一連の情報をもとにして7人を特定したようだ」(同)

 全国の警察が連携した今回の「大捕物」には、違法配信の舞台となったFC2をめぐる捜査当局の思惑も透けて見えている。

 そもそもの発端となったのは、2015年の逮捕劇だ。

「京都府警と三重、島根、山口、高知の5府県警合同捜査本部がFC2の実質的な運営元である大阪の会社代表の男ら2人を公然わいせつ容疑で逮捕したんです。FC2では無修正動画や違法性の高い内容を含む動画の配信が常態化していたほか、著作権法違反に抵触するコンテンツも多かった。捜査当局も長く問題視していたが、会社のサーバーが米国にあるため、なかなか手を出せなかった。そんな中、04年にファイル共有ソフト『Winny』の開発者を摘発した事件で有名になった京都府警サイバー犯罪対策課が中心となり、摘発に乗り出したんです」(事情を知る捜査関係者)

 当時、著作権法違反や公然わいせつの罪などに問われる可能性のある違法性の高いコンテンツを提供する業者の間では、海外にサーバーを置いて捜査当局の摘発を免れる手口が横行していた。FC2はそのはしりともいえる存在で、捜査の背景には「これを機にFC2の無法コンテンツの一掃を図りたい」とする警察庁の狙いもあったとされる。

 しかし、そのシナリオはもろくも崩れる。

「実質オーナーの男らをなんとか起訴まで持ち込んだが、違法コンテンツの根絶にまでは持っていけなかった。しかも、捜査の一環でFC2の運営会社の関連口座を凍結させたのは違法だとして、FC2側から訴えられ、敗訴するという“反撃”にも遭った。こうした遺恨もあり、京都府警をはじめとした捜査サイドが逆襲の機会を狙っていたのは間違いない」(前出・捜査関係者)

 今回のFC2摘発は、捜査当局にとっては意趣返しという側面もあったというのだ。ただ、捜査当局が、さらにその先の展開を見据えているという見方も出ている。

「捜査当局にとってのもうひとつの懸案が、国内法に照らせば明確に違法なわいせつ動画を垂れ流している『カリビアンコム』などをはじめとする無修正動画サイトの存在 。いずれも海外にサーバーを置いて摘発を免れており、FC2と構図は一緒だ。これらの業者は法人登記を海外で行って事業実態が見えないようにしているケースも少なくない。脱税が疑われる業者もあり、今後さらに捜査を強化して、違法行為の摘発に乗り出す構えだ」(同)

 今後の捜査の行方が注目される。