米倉涼子『ドクターX』に天海祐希が挑戦状も、日テレの新医療ドラマに不安要素が

 今クールも依然として根強い人気を保っている、米倉涼子主演のテレビ朝日系人気ドラマシリーズ『ドクターX~外科医・大門未知子~』。そんな『ドクターX』に挑戦状を叩きつけるかのように、日本テレビ系が年明け1月から天海祐希主演の医療ドラマ『トップナイフー天才脳外科医の条件ー』をスタートさせることが明らかとなり、米倉と天海の“トップ女優バトル”の行方が注目されている。

「天海が演じるのは、一癖も二癖もありながら、手術は絶対失敗しないという天才脳外科医。“私、失敗しないので“が決め台詞の、米倉演じるフリーランス女医・大門未知子とかぶることもあり、後発の天海が『ドクターX』の視聴率を超えられるか、ドラマ界で注目されています」(ドラマ制作会社プロデューサー)

 テレ朝最大の“ドル箱“といっても過言ではない『ドクターX』は、今年10月から2年ぶりに第6弾が放送中。ただ、初回視聴率こそ20.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と変わらぬ強さを見せつけたが、第2話が19.0%、第3話が18.1%、第4話が17.8%と下降線をたどり、ついに第5話では、同ドラマ史上ワーストとなる15.9%を記録し、その人気にも陰りが見え思えたかにみえたが、11月21日に放送された第6話は19.3%を記録。初回に次ぐ高視聴率復調の兆しを見せた。

「15.9%に落ちたときは“ドクターX神話”もついに崩壊かと思われましたが、翌週で約4ポイントもアップ。続く7話で0.7ポイント下げました。やはり米倉人気は根強いですよ」(ドラマ関係者)

 一方、天海は11月24日に放送されたスペシャルドラマ『磯野家の人々~20年後のサザエさん~』(フジテレビ系)で主演を務めた。

「フジテレビは、自局の開局60周年と、アニメ『サザエさん』の放送50周年を記念して、サザエさん一家の20年後をオリジナルストーリーで描く『磯野家の人々~』を企画。11月18日からの1週間を“サザエさんウィーク“と銘打ち、放送直前には、『池上彰×サザエさんスペシャル  お茶の間ニッポン史50の解説でございま~す!』と題したスペシャル企画を放送して、そこに天海をゲストとして迎えて番宣させた。フジがいかに社運をかけていたかがうかがい知れます」(広告代理店関係者)

 実際、ドラマが放送される時間帯の前には『アニメ「サザエさん」放送50周年記念スペシャル』が放送され、メジャーリーガーの大谷翔平が本人役でゲスト出演。スペシャル感を演出した。

「ところが、“サザエさんウィーク”である22日の金曜ゴールデンタイムに放送されたにもかかわらず、池上彰のスペシャル番組の視聴率は7.7%。肝心のドラマも、8.8%と惨敗。まさか10%にも届かないとは……」(フジテレビ関係者)

 フジの社運をかけたドラマが低視聴率に終わるというハンデを抱えたまま、天海は前述の日テレ系ドラマにチャレンジすることになる。

「米倉の『ドクターX』は6話目で視聴率が回復したことで、これまでの平均視聴率も18.4%に上昇。このままいけば、第2シリーズからの全話平均20%の大台突破の可能性も出てきた。天海は、同じテレ朝系のドラマ『緊急取調室』シリーズでは高視聴率をマークしていますが、最高でもSECOND SEASONの全話平均13.9%超えで20%には遠く及ばない。加えて、フジの最新主演ドラマがコケた。こうした不安要素もあり、米倉を視聴率で抜くのは難しいのでは」(テレ朝の情報番組関係者)

 しかし、いざ蓋を開けてみなければわからないのが、ドラマの世界。テレビ離れが囁かれる昨今、ドラマ活性化のためにも、米倉、天海の医療ドラマ対決に期待したい。

日テレの医療ドラマ主演の天海祐希が『緊急取調室』を巡ってテレ朝をけん制か

 来年1月期に天海祐希が主演する、日本テレビ系医療ドラマ『トップナイフ -天才脳外科医の条件-』(土曜午後10時~)の主要キャストが決まり、椎名桔平、広瀬アリス、永山絢斗、古川雄大、三浦友和らの豪華メンバーが集うことがわかった。

 同ドラマは超一流の技術と誇りをもちながらも、どこか不器用でいびつな医師たちの神の技術と人間の苦悩、葛藤を描いた物語。天海が演じるのは、東都病院脳神経外科医で脳動脈瘤のスペシャリストと呼ばれる女医・深山瑤子役で、患者の命を第一に考えている一方、その裏で家族を捨てた罪悪感を抱えているという役柄。

 日テレの土曜ドラマは近年、視聴率が低迷しており、2ケタに乗せたのは7月期の『ボイス 110番緊急司令室』(唐沢寿明主演)のみ。それだけに、“高視聴率女優”と称される天海を主演に据えたからには、ハイレベルな視聴率を狙いたい意図がありありだ。

「2017年以降、天海はテレビ朝日系『緊急取調室(通称キントリ)』シリーズ以外の連ドラには一切出演していませんでした。共演者との結束力も強く、同ドラマのメンバーで、18年2月に急逝した故大杉漣さんへの思いもあって、『キントリ』にしばらく専念していたのでしょう。当然テレ朝は『キントリ』第4シーズンの制作をプランしていますし、天海もやぶさかではないでしょう。

 ただ今回日テレのオファーを受け、『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレ朝系)に対抗するかのような女医ドラマで主演するからには、天海なりの思惑もあるようです。『ドクターX』ほどではないですが、、『キントリ』シリーズも、放送される度に高視聴率を獲っており、テレ朝にとっては大事なドラマコンテンツになっています。ところが急騰した米倉の出演料に比べれば、天海の出演料はそれほど高くはないのです。米倉へのライバル心から、天海はテレ朝に不満を抱え、けん制したいのではないでしょうか」(テレビ制作関係者)

『キントリ』は、シーズン1(14年1月期)が平均12.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)、シーズン2(17年4月期)が14.1%、シーズン3(今年4月期)が13.2%と高視聴率を連発。今やテレ朝では、『ドクターX』『相棒』『科捜研の女』『警視庁・捜査一課長』『遺留捜査』などと並ぶ人気ドラマシリーズになっている。

 天海としては、他局の『トップナイフ』で高い視聴率をマークして、その存在価値をさらに高めることができれば、所属事務所もテレ朝の出演料アップに向け、いい交渉材料になるのだろう。

(文=田中七男)