フジテレビに「騙された!」と批判噴出……スピードスケート・小平奈緒の“棄権”隠して放送の是非

 平昌オリンピックのスピードスケート500メートルで日本女子初の金メダルを獲得、1000メートルで銀メダルを獲得した小平奈緒選手。

 そんな小平選手が、五輪後初の世界大会として3月3日、4日に中国・長春で行われる「世界スプリントスピードスケート選手権2018」に出場することが決まり、フジテレビは急きょ放送を決定した。

 だが、そこでもやっぱりことごとく「持ってない」のがフジ。

 小平選手は、3日の1回目500メートルで1位、1000メートルで4位となり、総合首位に立ったものの、4日の2回目500メートルで1位を獲得した後、1000メートルを棄権。原因は風邪気味で体調を崩していたことで、コーチがストップをかけたためという。

 しかし、この放送にあたり、フジテレビに対して多くの批判が殺到した。

 というのも、ネットニュースで小平選手の棄権が発表されたのは、番組放送開始前の7時台。にもかかわらず、その事実に一切触れないまま、番組は「緊急中継!」「小平奈緒記録更新へ」としてスタートする。

 ネットニュースで小平選手の棄権を知っていた視聴者からは、こんな混乱の声が生じていた。

「このあとすぐです! って、小平さんは棄権でしょ」

「小平選手棄権のニュースをいつ切り出すのかが最大の気になるポイントになってきたフジテレビスピードスケート。画面上に『緊急中継!』と誇らしげに出ているのがまた。『緊急“生”中継』でないところがミソか」

 何度も500メートルの録画のVTRが繰り返され、「棄権」については一向に触れない。

 しかも、間にニュースを挟み、そこでもやはり触れることなく、ようやく「棄権」と報じたのは番組開始から1時間以上がたってのことだった。

 これにはネット上で怒りの声が噴出した。

「小平奈緒、棄権が決まってるのにフジテレビはどこまで引っ張るのか? まだ棄権の表示はなく、記録更新へ……となっている」

「小平奈緒は棄権してるのな フジテレビは視聴者をどこまで騙すのかな?」

「小平奈緒選手が棄権したのは知ってたけど、他の選手もいるしフジテレビの中継を見てた。でも、いつまでたっても小平選手の棄権のこと言わないし、逆に『新記録へ!』みたいにひたすら煽ってて、このテレビ局は視聴率のためなら視聴者を平気で騙すんだなーって……。気分悪くてチャンネル変えた」

 急きょ2時間の放送枠を設けただけに、小平選手の棄権はフジテレビにとって「想定外の困った事態」だったのだろう。

 番組開始前に「棄権」とわかっていれば、最初から番組を観ない人も当然増える。

 それにしても、誰でもいつでもネットで情報をすぐに得られる時代に、なぜ「棄権」の事実を告げずに1時間以上引っ張ったのか?

 スポーツ番組に携わってきた、ある放送作家は言う。

「小平選手の『棄権』を伝えなかったことに対する違和感は、あまりありません。結果を知らせずに放送することは、スポーツ中継ではよくあります。スポーツファンにとっては『結果を知ってから見たくない』という思いがありますから。また、もしかしたらスタジオ部分もライブ中継ではなく、収録だったなどの事情もあるのかもしれません」

 例えばフィギュアスケートなど、昼間に大会が行われていても、ゴールデン帯のほうが数字を取れるため、夜に放送するということはよくある。その際、結果をあらかじめ伝えたりはしない。

「ネットでも、例えばYahoo!のトップの見出しに、今回のように『〇〇選手棄権』と出る場合もあれば、単に『〇〇選手の結果』と出る場合もあります。それはテレビ中継に配慮し、先に結果がわかってしまわないようにするためです」(同)

 確かに、試合を後でゆっくり見ようと思っているとき、ネットなどで結果を知ってしまい、「先に言わないでくれ!」と思うことはある。今回の場合は、逆に「(棄権が発表されていたなら)先に言ってくれ!」と思わされる場面だったが……。

「結果を知らせずに中継すること自体は、スポーツ中継としては珍しくなく、普段通りのスタンスのはず。ただし、今回の対応が普段通りでよかったかどうかはわかりませんが」(同)

 その理由として放送作家が挙げる理由は、次の通りだ。

「普段スポーツ中継を見ている人だったら、棄権について触れないことを『そういうモノ』と思うでしょう。でも、普段あまりスポーツ中継を見ない人からすると『あれ? 騙された!』と感じるのではないかと思います」

 金メダル獲得後に注目度も期待度も高まり、普段スポーツを見ない人も関心を持つようになるのは良いこと。しかし、そのにわかブーム的な状況に加え、「フジテレビ」に対して人々の抱いていたネガティブなイメージが合わさって、不満の声につながったのかも。

『ドラえもん』古参ファンが“声優交替”より許せない「お涙ちょうだい」に漂うカネのニオイ

 アニメ『ドラえもん』の声が大山のぶ代から水田わさびに代わったほか、のび太、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫と、メインキャラの声優交代があったのは、2005年。

 あれから13年も経つのに、いまだに「こんなの、ドラえもんじゃない」と嘆く声もある。

 とはいえ、子どもにとっては「今のドラえもん」が自分にとってのドラえもんであり、高齢化などによる声優交代は仕方のないこと。

 しかし、そんなやむを得ない事情よりも、今のドラえもんが「愛せない」理由として藤子不二雄ファンが挙げる要素に、実は「カネのニオイ」があるという。それが特に際立つのは、長編アニメ映画だ。

 ネット上には「最近のドラえもんの映画はお涙ちょうだいになってきていませんか」「感動傾向になっている」「偽ドラえもん映画で感動してる子供たち可哀想」「お涙ちょうだいのシーンには反吐がでる」といった意見が多数見られる。

「ドラえもんが、ちゃんと子どものほうを向いているならいいんです。でも、そうじゃなくて、今は大人ウケを狙ったいやらしさがどうも鼻についてしまいます。のび太のおばあちゃんの話とか、確かにいい話なんですが、近年はさまざまな形で何度放送されてるかわかりませんよね」

 そう話すのは、藤子不二雄ファンでマンガ好きの週刊誌編集者。

 また、漫画・アニメ好きのライターは言う。

「大人ウケ見え見えで、いやらしくて大嫌いなのは『ドラ泣き』とか『のび太泣き』とかいう言葉。そんな言葉、藤子・F・不二雄先生は絶対に使いませんよね」

 さらに、その「いやらしさ」が今春の『映画ドラえもん のび太の宝島』で頂点にきているのではないかと、ライターは言う。

「主題歌の星野源さんは、大人の女性には支持率が非常に高いですが、子どもたちにとっては“?”という感じでしょう。大人への媚びが見えますよね。また、今回は脚本がヒットメーカーの川村元気さんというのも、狙いすぎで怖いな、と思います」

 その「怖さ」の理由については次のように話す。

「川村元気さんは映画プロデューサーとして数々のヒット作を手がけていて、確かにその手腕はすごいと思います。長編アニメ映画では、細田守監督の『おおかみこどもの雨と雪』(2012)や『バケモノの子』(15)、新海誠監督の『君の名は。』(16)などのプロデュースなどを手掛け、いずれも、かつてはサブカル好きやアニメオタク向けの作品だったところから、エンタメ性を高めた大衆娯楽として大ヒットとなりました。川村さんは時代の空気を読むのが非常にうまく、テンポがよく、わかりやすくポップな作品にしてくるので、ファンの裾野がグンと広がる意義が大きいと思います。しかし、その一方で従来のファンからはそれを残念がる声も多数あります」

 例えば、記録的ヒットとなった『君の名は。』は、新海監督がさまざまな作品でずっと描き続けてきた「離れ離れ感」「出会えない切なさ」を捨て、ハッピーエンドになってしまった。そこで物語を終焉させてしまったと考えるファンも少なくないという。

「『ドラえもん』の場合は、わかりやすくエンタメ性の高い大衆娯楽としていいのかもしれませんが、果たして子ども向け作品になるのかどうか。そのあたりは不安ですね」

 ネット上にも次のような声が多数ある。

「脚本川村元気か。子ども向け大丈夫なんか?」「向いてない気がする」「川村元気脚本だから内容はともかく、売上は凄そう」「脚本が素人だから心配」「なんか俳優の名前前面に出してキモいわ……」「つーか今年の声優 長澤まさみ、大泉洋、悠木碧って川村元気のプロデュースアニメの声優多いな」

『映画ドラえもん のび太の宝島』公開は3月3日から。子どもを切り捨てた、大人向けの媚び映画でなければ良いが……。

平昌五輪「日本人がメダルを獲ってから」しか注目しない……ゆがんだ日本のスポーツ中継

 連日、熱戦が繰り広げられている平昌オリンピック。2月23日現在までに獲得した金メダルが3個、銀は5個、銅は3個と、素晴らしい成績に、日本中が沸きに沸いている。

 しかし、不思議なのは、オリンピックがスタートするまでは、さほど盛り上がっていなかったこと。事前にオリンピック関連でテレビが報じたことといえば、どの局もどの番組も「北朝鮮美女応援団」のことばかり。

 他は、男子フィギュアスケートの羽生結弦選手と、男子スキージャンプの“レジェンド”葛西紀明選手のことが少々触れられている程度に見えた。

 挙句、女子スピードスケート500メートルで金メダルが確実視されていた小平奈緒選手ですら、事前に取り上げられることはほとんどなく、1000メートルで銀を獲ってもなお報道は少なかった。にもかかわらず、500メートルで金メダルを獲得すると、途端に所属先の相澤病院のことが取り上げられ、Twitterのトレンド入りするなど、報道が盛り上がるという状態。

 もちろん地元の新聞などは以前からきちんと報道しているし、応援している人は誰でも知っている情報だが、フォームの変化についての解説なども含めて、テレビが取り上げるのは基本的に「メダルを獲ってから」。

 本来は事前に選手の情報がたくさんあったほうが、応援する側ももっと熱が入るというものなのに。

 いったいなぜテレビは「メダルを獲った後」しか注目しないのか。スポーツ系の番組に携わる放送作家は言う。

「テレビは基本的に『世の中が何を注目しているか』に沿って番組を作るからです。フィギュアスケートの羽生結弦選手にしても、ケガの具合がどうなっているかわからない状態でしたし、スキージャンプの葛西紀明選手にしても、『レジェンド』とはいえ、それほど世の中が注目していたわけではありませんでしたよね? 世間がオリンピック開催前に何を注目していたかというと、スポーツ以外で面白がれる部分、『北朝鮮』だったから、『北朝鮮美女応援団』ばかりを取り上げたわけです。スピードスケート小平選手のさまざまな物語だって、事前にテレビで流したところで、『知らない選手の物語』では世の中は見ない。『金メダリストの物語』だから途端に興味が湧くわけです。そもそもテレビをそれほどみんな見ていないですから、余計に事前に選手の情報を流したところで見ないですよね」

 また、男子フィギュアスケートで金メダル最有力と言われつつも、ショートプログラムで失敗→フリーで4回転ジャンプを5回成功させて1位を獲得、総合5位に巻き返したネイサン・チェン選手は、ネット上ではソチ五輪の浅田真央選手と重ね合わせて「ネイサン真央」とも言われ、大人気となった。にもかかわらず、テレビでは生中継以外、その演技の映像がほとんど流れていない。

 スピードスケート女子500メートルで小平選手とライバル関係にあり、銀メダルとなったイ・サンファ選手も、小平選手との仲の良さがネット上で話題になり、大盛り上がりとなった。しかし、テレビでは彼女自身についてはほとんど取り上げられていない。

 なぜなのか。前述の放送作家は言う。

「世間は『日本』にしか興味がないから、日本人しか映さないんです。日本人が世界で活躍するところは見たいし、ネットなどの反応で日本が世界から褒められている記事は読みたい。逆に、外国人が活躍しても見たいと思う人は少ないので、流しても視聴率がとれないんです」

 そういえば、日本人選手が男女ともにトップレベルで活躍するようになった卓球の国際試合も、テレビで見られる試合が増えている気がする。

 結局、「日本人が活躍すること」「日本人が好成績を挙げること」こそが世間の興味であり、「大会が始まる前に選手の情報が知りたい」とか「外国人選手の試合も観たい」とか思う一部の人は、専門誌や有料放送、ネットなどで自ら情報を集めるしかないのかも。

平昌五輪「日本人がメダルを獲ってから」しか注目しない……ゆがんだ日本のスポーツ中継

 連日、熱戦が繰り広げられている平昌オリンピック。2月23日現在までに獲得した金メダルが3個、銀は5個、銅は3個と、素晴らしい成績に、日本中が沸きに沸いている。

 しかし、不思議なのは、オリンピックがスタートするまでは、さほど盛り上がっていなかったこと。事前にオリンピック関連でテレビが報じたことといえば、どの局もどの番組も「北朝鮮美女応援団」のことばかり。

 他は、男子フィギュアスケートの羽生結弦選手と、男子スキージャンプの“レジェンド”葛西紀明選手のことが少々触れられている程度に見えた。

 挙句、女子スピードスケート500メートルで金メダルが確実視されていた小平奈緒選手ですら、事前に取り上げられることはほとんどなく、1000メートルで銀を獲ってもなお報道は少なかった。にもかかわらず、500メートルで金メダルを獲得すると、途端に所属先の相澤病院のことが取り上げられ、Twitterのトレンド入りするなど、報道が盛り上がるという状態。

 もちろん地元の新聞などは以前からきちんと報道しているし、応援している人は誰でも知っている情報だが、フォームの変化についての解説なども含めて、テレビが取り上げるのは基本的に「メダルを獲ってから」。

 本来は事前に選手の情報がたくさんあったほうが、応援する側ももっと熱が入るというものなのに。

 いったいなぜテレビは「メダルを獲った後」しか注目しないのか。スポーツ系の番組に携わる放送作家は言う。

「テレビは基本的に『世の中が何を注目しているか』に沿って番組を作るからです。フィギュアスケートの羽生結弦選手にしても、ケガの具合がどうなっているかわからない状態でしたし、スキージャンプの葛西紀明選手にしても、『レジェンド』とはいえ、それほど世の中が注目していたわけではありませんでしたよね? 世間がオリンピック開催前に何を注目していたかというと、スポーツ以外で面白がれる部分、『北朝鮮』だったから、『北朝鮮美女応援団』ばかりを取り上げたわけです。スピードスケート小平選手のさまざまな物語だって、事前にテレビで流したところで、『知らない選手の物語』では世の中は見ない。『金メダリストの物語』だから途端に興味が湧くわけです。そもそもテレビをそれほどみんな見ていないですから、余計に事前に選手の情報を流したところで見ないですよね」

 また、男子フィギュアスケートで金メダル最有力と言われつつも、ショートプログラムで失敗→フリーで4回転ジャンプを5回成功させて1位を獲得、総合5位に巻き返したネイサン・チェン選手は、ネット上ではソチ五輪の浅田真央選手と重ね合わせて「ネイサン真央」とも言われ、大人気となった。にもかかわらず、テレビでは生中継以外、その演技の映像がほとんど流れていない。

 スピードスケート女子500メートルで小平選手とライバル関係にあり、銀メダルとなったイ・サンファ選手も、小平選手との仲の良さがネット上で話題になり、大盛り上がりとなった。しかし、テレビでは彼女自身についてはほとんど取り上げられていない。

 なぜなのか。前述の放送作家は言う。

「世間は『日本』にしか興味がないから、日本人しか映さないんです。日本人が世界で活躍するところは見たいし、ネットなどの反応で日本が世界から褒められている記事は読みたい。逆に、外国人が活躍しても見たいと思う人は少ないので、流しても視聴率がとれないんです」

 そういえば、日本人選手が男女ともにトップレベルで活躍するようになった卓球の国際試合も、テレビで見られる試合が増えている気がする。

 結局、「日本人が活躍すること」「日本人が好成績を挙げること」こそが世間の興味であり、「大会が始まる前に選手の情報が知りたい」とか「外国人選手の試合も観たい」とか思う一部の人は、専門誌や有料放送、ネットなどで自ら情報を集めるしかないのかも。

平昌冬季五輪、キャスター中居正広に飛び交う賛否「中居厨はオリンピック観てねぇだろ!!」

 中居正広、櫻井翔、亀梨和也、国分太一、山口達也など多数のジャニーズタレントが、局専属のメインキャスターとして、また関連番組への出演のため、冬季オリンピック開催中の平昌へ現地入りした。距離的に近く、行きやすいという事情もあるだろうが、わざわざ現地に行く意味のあった者が、そのうち何人いたのかは疑問だ。

 そんな中、視聴者の間で賛否が大きく分かれているのは、8大会連続でTBSメインキャスターを務めた中居正広だ。Twitterには、一般視聴者の以下のような書き込みがあふれている(いずれも原文ママ)。

「なんで冬季オリンピックのキャスター中居くんなんだろ…野球だけにすればいいのに……」

「中居くん嫌いじゃないし応援してるけど惰性でオリンピックの司会してる感じあって悲しい……」

「私、中居くんに全然嫌いじゃないんだけど、今回のオリンピックでどうしても気になるのが、中居くんの相槌が『うん』なこと。あえて砕けているのかもしれないけど、なんかそぐわない気がしてしまう」

「中居くんは嫌いじゃないが、中居くんのオリンピックキャスターは結構嫌いなので、しゃべり時間が短い方がいい」

「私見だけど、中居さんて興味のない時って顔に出るよね。オリンピックも普段のTVも。そういう人ができるMCと言われてることに違和感」

 一方、真逆の反応なのは、中居ファン。Twitterには競技と全く関係のない、次のようなコメントが頻繁に投稿されていた。

「そして本日もオリンピックニコニコモコモコ中居さんはかわええ!! 今日のニット帽が一番好き~! かわいい……」

「中居くんって本当冬のスタイルよく似合ってるニット帽子が似合うからか見ていてかわいい帽子が欲しいとかコート欲しいって思わせるテレビ見ていて綺麗オリンピックは選手がメインだけどテレビで綺麗なお顔は大事です」

「中居くんの今日の帽子もオリンピックのグッズなのかなぁ~かわいいなぁ~中居くんが被るからカワイイのか? 私が買ってもムダか??」

「オリンピックとか正直興味ないんだけど、中居出てるから観てる。不純動機でごめんなさいwww」

「小平奈緒さん金メダルに歓喜する、ピッカピカの笑顔の中居キャスター。まん丸のお目目が少年にしか見えない」

「中居くんもオリンピックレコードな可愛さだ」

「オリンピックレコードでの金メダルすばらしい 喜ぶ中居くんかわいすぎる」

「冬季オリンピックの見どころは中居正広というモコモコかわいいおじさんでもある(まだ見れてない)」

 このように、競技に何の興味もない、ルールも選手のこともおそらく知らない人たちが、キャスターへの興味のみでオリンピックを見ることを思えば、一応の意義もあるだろう。とはいえ、当然ながら、こうした女性たちには「あと中居厨はオリンピック観てねぇだろ!! カスが!!」などの怒りの声も噴出していた。

 さらに、あるテレビ誌記者は中居のMCについて、こんな指摘をする。

「中居さんのしゃべりのうまさが最も発揮されたのは、羽生結弦選手と宇野昌磨選手へのインタビューでした。2人ともリラックスした様子で、さすがに引き出し方がお上手だな、と思いました」

 しかし、特に印象的だったこととして、ネット上で絶賛された「最後の挨拶」を挙げる。

「中居さんは、いちばん印象に残ったシーンを問われて『金メダル獲った小平選手、羽生選手、誰々選手……と言いたいところですけども、やっぱり敗れた選手もいらっしゃいますし、思った通りの理想の滑り、プレイができなかった選手もいますので』として、『あらゆる選手のみなさんに、アスリートに、拍手を送りたいなと思いますね』とコメントしました。このコメント自体は、本当に素晴らしいと思いますし、中居さんらしいなと感じました。ただ、どうしても引っかかってしまうのが、HP(ハーフパイプ)でのコメント。あんなにも非情なコメントをしていた人が……と思うと、なんだか恐ろしい気もしますし、空々しい気もしてしまいます」

 それは、スノーボード男子ハーフパイプ決勝(2月14日)でのもの。戸塚優斗選手が2回目の試技で転倒し、担架で運ばれるという重大なアクシデントに見舞われた。

「この転倒の仕方は、見ている者がみんな青ざめるような、不安を感じるものでした。そのまま起き上がることもできず、『目は開いているようでしたので、意識はあるのではないかと』と解説者が言っているくらいの状態なのに、中居さんは戸塚選手のケガを心配するよりも、何度も何度も『すると……3回目は無理ですかねぇ』と聞いたんです。起きることもできないのに、ですよ? 何より結果を重要視するその姿勢に、尋常でない冷淡さを感じ、ゾッとしました」

 実際、Twitter上にはそのとき、中居に対するこんな非難のコメントも出ていた。

「中居正広『3回目は難しそう……です……かねぇ……?』」

「中居くん 戸塚くんは3回目どころじゃないよ。そのコメントは空気読めなさすぎだよ……」

「あの落ち方で動けず、3回目無理ですかねぇとか中居は頭大丈夫?」

 確かに、その冷淡なコメントと最後の温かい挨拶とは、まるで別人のようではある。

 ともあれ、今回よりも、ますますジャニタレの起用が増えそうな東京オリンピック。失言などが何かと不安ではある。

平昌冬季五輪の各局キャスター“微妙すぎる人選”のワケは「ネット対策」か

 平昌オリンピックを各局が連日報じているが、テレビを見ながら、キャスターなどの顔触れに違和感を覚えた人もいるのではないだろうか。

 局アナ+元オリンピック選手に加え、日テレの嵐・櫻井翔やTBSの中居正広など、ジャニーズがメインキャスターとして絡むのは、もはや恒例。

 テレ朝のメインキャスター・松岡修造は、もはや「元プロテニス選手」というよりも、人気スポーツキャスターとして活躍しているから、違和感はない。

 しかし、TBSの「スペシャルキャスター」高橋尚子はマラソン金メダリストだし、フジテレビの「オリンピアンキャスター」野村忠宏も柔道金メダリストだ。もちろんアスリートとして超一流なのは間違いないが、「冬季の選手は他にいなかったのか?」という気もしてくる。

 さらに、フジテレビは、元局アナを妻に持つ関係からか、そもそも「オリンピック」と無関係の元プロ野球選手・石井一久がゲスト出演。

 それぞれの局でアスリート関連の番組に出演しているなど、何らかのつながりがあるとはいえ、テレ東のメインキャスター・小泉孝太郎や、NHKの「放送サポーター」の足立梨花、NHKのハイライト番組に出演するスピードワゴン・井戸田潤、アンジャッシュ・児嶋一哉までくると、ほとんど意味不明の人選だ。

 なぜこんなにも微妙かつ謎の顔ぶれが並ぶのか。ある週刊誌記者は次のように話す。

「今回のオリンピックは、4年前の大会と出場選手の顔触れがあまり変わっていないことや、男子フィギュアスケート・羽生結弦選手のケガの回復状況がわからないことから、雑誌ではあまり注目しておらず、大きく扱わない流れだったんです。それが、羽生選手が金メダルを獲得したことで、急きょ予定を変更し、大量の人員を投入して大掛かりに扱うことになりました。現金なものですよ。テレビも同様に、『盛り上がってきたから急に呼ばれた人』などもいたのでは?」

 また、情報バラエティのスポーツコーナーを手掛ける放送作家は言う。

「報道量が一気に増えたことにより、昼の主婦向け番組などもオリンピックを厚めに取り上げるようになったことはあるでしょう。でも、羽生選手がケガをした頃には、各局で、すでにいろいろ準備をしていたはずなので、羽生選手の金メダル獲得はあまり関係ないと思います。それよりも、『スポーツ中継』の見方が昔と変わってきたことがあるのではないでしょうか」

 スポーツ中継は、昔はタレントが盛り上げれば成立したという。しかし、今はタレントがたくさんしゃべると「何言ってんだ!?」「お前の話、いらない」「選手の話が聞きたいのに!」という声が続出するという。

 つまり、昔よりも今のほうが「真剣に、ちゃんとスポーツを見る」流れができているということか?

「スポーツ選手へのリスペクトが大きくなっていることはあると思います。それに加えて、ネットの影響は大きいと思いますね。昔からスポーツ中継などで『タレントは出てくるな!』といった声はありましたが、批判の声が大きくなると、これまでそれほど反対していなかった人も、それになびくようになるんです。例えば、サッカー中継でも、W杯でタレントが出てきてワイワイやる流れで、明石家さんまさんが自分の話をすることなどが、どんどん批判を受けるようになりました。さんまさん自身、それでだいぶ好感度を下げてしまっています」(同)

 ネット上の批判の広がりもあり、「タレントがスポーツ中継にとって邪魔になる」と考える人は確かに増えている気がする。

 それにしても、だったらなぜそんな微妙な人選になるのだろうか?

「本来はオリンピック番組なら、予算もあるので、もっとランクの高い人でもキャスティングできるはずですが、井戸田さんや児嶋さんなどのように『良い意味で、邪魔にならない人』というのがポイントなのだと思います」

 アナウンサーとスポーツ選手の「解説者」だけでは、どうしても地味になってしまう。そこで、「自分の話をガンガンしない」「VTRを見て一般人感覚でトークができる」ちょうどいい感じの「色のない人」を、あえて選んでいるのではないかという指摘だ。

 確かに、芸人の井戸田や児嶋、タレントの足立梨花や小泉孝太郎、さらに元アスリートでもウインタースポーツやオリンピックに無関係の石井一久などを見ながら「どういう人選だよ!?」「謎だろ!」と思いつつ、見ている間にその存在が特に気にならなくなってくる。

 主張の強いMCや、たくさんしゃべるタレントよりも、むしろ印象の薄いタレントが重宝されるというのは、今の時代ならではなのかもしれない。

平昌冬季五輪の各局キャスター“微妙すぎる人選”のワケは「ネット対策」か

 平昌オリンピックを各局が連日報じているが、テレビを見ながら、キャスターなどの顔触れに違和感を覚えた人もいるのではないだろうか。

 局アナ+元オリンピック選手に加え、日テレの嵐・櫻井翔やTBSの中居正広など、ジャニーズがメインキャスターとして絡むのは、もはや恒例。

 テレ朝のメインキャスター・松岡修造は、もはや「元プロテニス選手」というよりも、人気スポーツキャスターとして活躍しているから、違和感はない。

 しかし、TBSの「スペシャルキャスター」高橋尚子はマラソン金メダリストだし、フジテレビの「オリンピアンキャスター」野村忠宏も柔道金メダリストだ。もちろんアスリートとして超一流なのは間違いないが、「冬季の選手は他にいなかったのか?」という気もしてくる。

 さらに、フジテレビは、元局アナを妻に持つ関係からか、そもそも「オリンピック」と無関係の元プロ野球選手・石井一久がゲスト出演。

 それぞれの局でアスリート関連の番組に出演しているなど、何らかのつながりがあるとはいえ、テレ東のメインキャスター・小泉孝太郎や、NHKの「放送サポーター」の足立梨花、NHKのハイライト番組に出演するスピードワゴン・井戸田潤、アンジャッシュ・児嶋一哉までくると、ほとんど意味不明の人選だ。

 なぜこんなにも微妙かつ謎の顔ぶれが並ぶのか。ある週刊誌記者は次のように話す。

「今回のオリンピックは、4年前の大会と出場選手の顔触れがあまり変わっていないことや、男子フィギュアスケート・羽生結弦選手のケガの回復状況がわからないことから、雑誌ではあまり注目しておらず、大きく扱わない流れだったんです。それが、羽生選手が金メダルを獲得したことで、急きょ予定を変更し、大量の人員を投入して大掛かりに扱うことになりました。現金なものですよ。テレビも同様に、『盛り上がってきたから急に呼ばれた人』などもいたのでは?」

 また、情報バラエティのスポーツコーナーを手掛ける放送作家は言う。

「報道量が一気に増えたことにより、昼の主婦向け番組などもオリンピックを厚めに取り上げるようになったことはあるでしょう。でも、羽生選手がケガをした頃には、各局で、すでにいろいろ準備をしていたはずなので、羽生選手の金メダル獲得はあまり関係ないと思います。それよりも、『スポーツ中継』の見方が昔と変わってきたことがあるのではないでしょうか」

 スポーツ中継は、昔はタレントが盛り上げれば成立したという。しかし、今はタレントがたくさんしゃべると「何言ってんだ!?」「お前の話、いらない」「選手の話が聞きたいのに!」という声が続出するという。

 つまり、昔よりも今のほうが「真剣に、ちゃんとスポーツを見る」流れができているということか?

「スポーツ選手へのリスペクトが大きくなっていることはあると思います。それに加えて、ネットの影響は大きいと思いますね。昔からスポーツ中継などで『タレントは出てくるな!』といった声はありましたが、批判の声が大きくなると、これまでそれほど反対していなかった人も、それになびくようになるんです。例えば、サッカー中継でも、W杯でタレントが出てきてワイワイやる流れで、明石家さんまさんが自分の話をすることなどが、どんどん批判を受けるようになりました。さんまさん自身、それでだいぶ好感度を下げてしまっています」(同)

 ネット上の批判の広がりもあり、「タレントがスポーツ中継にとって邪魔になる」と考える人は確かに増えている気がする。

 それにしても、だったらなぜそんな微妙な人選になるのだろうか?

「本来はオリンピック番組なら、予算もあるので、もっとランクの高い人でもキャスティングできるはずですが、井戸田さんや児嶋さんなどのように『良い意味で、邪魔にならない人』というのがポイントなのだと思います」

 アナウンサーとスポーツ選手の「解説者」だけでは、どうしても地味になってしまう。そこで、「自分の話をガンガンしない」「VTRを見て一般人感覚でトークができる」ちょうどいい感じの「色のない人」を、あえて選んでいるのではないかという指摘だ。

 確かに、芸人の井戸田や児嶋、タレントの足立梨花や小泉孝太郎、さらに元アスリートでもウインタースポーツやオリンピックに無関係の石井一久などを見ながら「どういう人選だよ!?」「謎だろ!」と思いつつ、見ている間にその存在が特に気にならなくなってくる。

 主張の強いMCや、たくさんしゃべるタレントよりも、むしろ印象の薄いタレントが重宝されるというのは、今の時代ならではなのかもしれない。

年末大紛糾!『エンタの神様』SP放送の惨状と不人気ぶり「観覧希望にも人が集まらない……」

 昨年12月29日に放送された、『エンタの神様&有吉の壁「年末は爆笑パーティーで盛り上がろう!SP」』(日本テレビ系)。

 かつての人気番組『エンタの神様』が、視聴率低下などから不定期放送に変わって久しいが、今回は『有吉の壁』との合体で4時間半スペシャルとして登場した。

 放送中のTwitterのトレンドには「エンタ」「エンタの神様」がランクイン。「やはり不定期放送となると、盛り上がるのか」と思ったが、実際の呟きを見てみたところ、どうも様子が違う。

 もちろん「エンタの神様面白すぎ」などの肯定的なつぶやきもあるが、それより目立つのは「エンタの神様見てるけど全然面白くない(笑)」「エンタの神様くらい視聴者を小馬鹿にした番組ってないよな。なんで未だにやってるの?」といった否定的意見。

 さらに多いのは、以下のような呟きだった。

「エンタの神様が終わるのをひたすら待っている」

「エンタの神様いつまでやるつもりなの 有吉の壁はよ」

「エンタの時間削って有吉の壁に長く時間取ってくれないかなぁ~ てか、エンタいらないでしょ」

「やっと始まったな有吉の壁。エンタの神様がゴミ過ぎたからな。」

「ようやく#有吉の壁はじまったー。つらかったーエンタ視聴地獄」

「エンタの神様の安定のおもんなさと雑な終わり方に草生えますよ」

「エンタの神様この終わり方あり!?」

「有吉の壁だけ見たいんだけど何でエンタと合体してんだよ」

 なんと、エンタが面白い・つまらないといった内容以前に、合体した『有吉の壁』のスタートを望み、イライラするつぶやきが大多数。さらに、さんざんエンタで引っ張った挙句、唐突な終わり方をして『有吉の壁』が始まったことへの驚きの声も多数あったのだ。

 もしや『エンタの神様』では数字も話題性も弱いと見込んだ上での“『有吉の壁』やるやる詐欺”的な、イレギュラーな切り替え方なのだろうか。

『エンタの神様』の深刻度について、番組観覧・番組協力のサイトに登録している大学生は言う。

「人気番組は、局のHPからの一般応募で、高倍率の抽選になったりするんですが、『エンタの神様』は、それでは集まらず、観覧バイトの募集が出るんです。しかも、謝礼なんてほとんどなくても、すぐに集まる番組もあるのに、『エンタの神様』の場合、人が全然集まらないらしく……ギリギリになっても応募が足りないから、謝礼の金額がどんどん高くなってきて、お小遣い稼ぎにはオイシイんですよ」

 また、番組観覧サイトに登録している主婦も言う。

「『エンタの神様』の観覧は昔は人気だったらしいですが、最近は人が集まらないのか、私も以前初めての応募で当選しましたよ。周りの人もそんな人ばかりで、一度行ってから直接『バイト代出るから来て』というお誘いの連絡が来たという人もいましたね」

 それにしても、かつて大人気だった『エンタの神様』が、なぜこうも不人気になってしまったのか。

 あるテレビ雑誌記者は言う。

「出演している芸人さんには、旬の方、面白い方もたくさんいます。また、同じネタばかりと言われますが、何度見ても面白いネタはたくさんあるはず。結局、芸人やネタが悪いのではなく、見せ方、演出が悪いんでしょうね。一時代を築いた作り手のおごりのようなものもいまだに感じられますし」

 不定期放送になってなお、世間の需要よりも供給のほうが上回っている感のある『エンタの神様』。いっそ、かつての栄光の『エンタの神様』という冠を外して、普通のネタ見せ特番にしたほうが良いのかもしれない。

年末大紛糾!『エンタの神様』SP放送の惨状と不人気ぶり「観覧希望にも人が集まらない……」

 昨年12月29日に放送された、『エンタの神様&有吉の壁「年末は爆笑パーティーで盛り上がろう!SP」』(日本テレビ系)。

 かつての人気番組『エンタの神様』が、視聴率低下などから不定期放送に変わって久しいが、今回は『有吉の壁』との合体で4時間半スペシャルとして登場した。

 放送中のTwitterのトレンドには「エンタ」「エンタの神様」がランクイン。「やはり不定期放送となると、盛り上がるのか」と思ったが、実際の呟きを見てみたところ、どうも様子が違う。

 もちろん「エンタの神様面白すぎ」などの肯定的なつぶやきもあるが、それより目立つのは「エンタの神様見てるけど全然面白くない(笑)」「エンタの神様くらい視聴者を小馬鹿にした番組ってないよな。なんで未だにやってるの?」といった否定的意見。

 さらに多いのは、以下のような呟きだった。

「エンタの神様が終わるのをひたすら待っている」

「エンタの神様いつまでやるつもりなの 有吉の壁はよ」

「エンタの時間削って有吉の壁に長く時間取ってくれないかなぁ~ てか、エンタいらないでしょ」

「やっと始まったな有吉の壁。エンタの神様がゴミ過ぎたからな。」

「ようやく#有吉の壁はじまったー。つらかったーエンタ視聴地獄」

「エンタの神様の安定のおもんなさと雑な終わり方に草生えますよ」

「エンタの神様この終わり方あり!?」

「有吉の壁だけ見たいんだけど何でエンタと合体してんだよ」

 なんと、エンタが面白い・つまらないといった内容以前に、合体した『有吉の壁』のスタートを望み、イライラするつぶやきが大多数。さらに、さんざんエンタで引っ張った挙句、唐突な終わり方をして『有吉の壁』が始まったことへの驚きの声も多数あったのだ。

 もしや『エンタの神様』では数字も話題性も弱いと見込んだ上での“『有吉の壁』やるやる詐欺”的な、イレギュラーな切り替え方なのだろうか。

『エンタの神様』の深刻度について、番組観覧・番組協力のサイトに登録している大学生は言う。

「人気番組は、局のHPからの一般応募で、高倍率の抽選になったりするんですが、『エンタの神様』は、それでは集まらず、観覧バイトの募集が出るんです。しかも、謝礼なんてほとんどなくても、すぐに集まる番組もあるのに、『エンタの神様』の場合、人が全然集まらないらしく……ギリギリになっても応募が足りないから、謝礼の金額がどんどん高くなってきて、お小遣い稼ぎにはオイシイんですよ」

 また、番組観覧サイトに登録している主婦も言う。

「『エンタの神様』の観覧は昔は人気だったらしいですが、最近は人が集まらないのか、私も以前初めての応募で当選しましたよ。周りの人もそんな人ばかりで、一度行ってから直接『バイト代出るから来て』というお誘いの連絡が来たという人もいましたね」

 それにしても、かつて大人気だった『エンタの神様』が、なぜこうも不人気になってしまったのか。

 あるテレビ雑誌記者は言う。

「出演している芸人さんには、旬の方、面白い方もたくさんいます。また、同じネタばかりと言われますが、何度見ても面白いネタはたくさんあるはず。結局、芸人やネタが悪いのではなく、見せ方、演出が悪いんでしょうね。一時代を築いた作り手のおごりのようなものもいまだに感じられますし」

 不定期放送になってなお、世間の需要よりも供給のほうが上回っている感のある『エンタの神様』。いっそ、かつての栄光の『エンタの神様』という冠を外して、普通のネタ見せ特番にしたほうが良いのかもしれない。

東出昌大と阿部寛は、大根役者界の「良い棒」……棒演技をめぐる「良い」「悪い」ってナンだ!?

 ドラマの感想などが書き込まれるネット掲示板で、度々見かける「棒」という言葉。

「棒」とは「棒読み」、いわゆる「大根役者」のことで、ずいぶん失礼な話ではあるが、よく掲示板などに挙がる名前には、山崎賢人、福士蒼汰といった若手イケメン俳優から、東出昌大、ディーン・フジオカ、向井理、西島秀俊、EXILE・AKIRAまで、さまざまだ。

 さらに、そうした「棒」の中でも、ときどき見かけるのが「良い棒」「悪い棒」という言葉。

 基本的にけなし言葉のはずの「棒」という言葉に、なぜ「良い」「悪い」があるのか? また、どういう違いなのだろうか? あるテレビ誌記者は言う。

「抑揚のあまりないしゃべり方をしたり、表情の変化があまりなかったりする役者さんは、確かに『棒(読み)』と言われることがありますよね。また、どうしても声に表情が出にくい、声質が原因になっている役者さんもいる気がします。良い・悪いの基準はないでしょうが、単純に『味がある』役者さんの場合、『良い棒』というのかわかりませんが、高く評価されることがありますよね」

 その「味」というのも、実に曖昧なものだが……。

「ひとつには、スマートなイケメン俳優さんよりも、個性的な風貌であるだけで『味がある』ととらえられることはありますよね。また、若手よりも、年齢を重ねていることで、『味』が出てくるともいわれる。また、昔はハンサムで大根と言われていた三浦友和さんなどが、いつの間にか渋みのある役者さんになったのも、年齢を重ねてこそだと思います」(同)

 さらに、「役柄との出会い」もあると指摘する。

「例えば、無表情や、抑揚のないしゃべりにちゃんと意味がある強烈な役柄を演じることによって、それが味わいになってくるパターンもあります。かつては『棒』と言われた阿部寛さんなどがそうですし、今では東出昌大さんがその筆頭かなと思います」(同)

 確かに、東出といえば、何かと「棒」と言われがちで、名前の検索関連ワードに「棒」「演技 下手すぎる」などが出てくるほど。

 しかし、それがドラマ『あなたのことはそれほど』(TBS系)で、不倫する妻(波瑠)への嫉妬に狂う夫を演じた際には、「棒演技だからこそ、むしろ怖い」とネット上で絶賛されていた。

 そして、『あなそれ』以降は、「普通じゃない人」を表現する上で、その存在感が大いに注目されているようだ。

「『あなそれ』で開花した淡々とした演技の味わいは、今秋上映された映画『散歩する侵略者』と、WOWOWドラマの劇場版『予兆 散歩する侵略者』において、さらに凄みを増してきました」と語るのは、ある映画ライター。

「東出さんは、もともとこもった感じの声質のせいもあって、『棒』と言われがちですが、その演技や存在感が生かされる場はたくさんあります。『散歩する侵略者』では、ワンシーンのみの牧師役として登場しましたが、目を見開いて真っすぐな瞳で愛の定義を語る、何も伝わってこない空虚な感じは見事でした。さらに『予兆~』のほうでは、地球外からの侵略者役でしたが、表情のなさ、淡々とした口調の怖さときたら。あの長身がのっそり病院内を歩いてくる姿だけで、明らかに普通の人間とは違う『異物』であることが説明なしにわかりますし、終盤はもうほとんど『ターミネーター』状態でした」

 長身イケメンの目立つルックスも、強烈な役柄に出会えば、単なるイケメン俳優でなく、「怪優」としての大きな武器になる。

 今後ますます、いろいろな味の「強烈な役柄」を演じてほしいものだ。